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2007年2月24日 (土)

鯰の唐揚 パットプラドク

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鯰の胴を輪切りにする。頭の部分もぶつ切りにする。これを唐揚にする。
唐揚にした鯰は油を切っておく。
フライパンで香辛料を炒めている。
タイ人にとっては食欲をそそる良い香りなのだろう。
家中にタイの香りが充満する。
生の唐辛子も入っている。
生の唐辛子を炒めているので刺激臭がでる。
換気扇を回すが唐辛子からでる煙を排気しきれない。
扉もあけないとこの煙はでていかない。
猫のサダムはこの臭いが嫌いらしい。
扉を開けるとサダムも部屋から出て行った。
ごめんねサダム。

唐辛子を入れたソースも出来上がったようだ。
このソースの中に唐揚にした鯰を入れる。
そして鯰にソースを絡めながら炒める。

これが出来上がりだ。
タイの香辛料の良い香りがする。
日本人の多くは西洋料理の香りは知っているが、この香りは知らない。
多くの人にとってこの香りは異国の香りなんだろうな。
川の魚の多くは泥臭い。鯰も例外ではない。
しかしこれだけ香辛料や香草の香りがあると、鯰の泥臭さが隠れてしまう。
唐揚の油の味とこの辛味がうまーく合っている。

鯰をつまんでご飯に載せる。鯰のタレがご飯に染みる。
タレが染みたご飯を鯰と一緒に食べる。
辛味に弱い人は唐辛子を避けて食べればいい。
これは本当に楽しいタイ料理だ。
タイ人はよく鯰を食べる。
鯰の黒焼きも屋台で売っている。
タイにはこの他にも美味しい鯰料理があるのだろう。

鯰の関連記事はここにあります。

鯰の黒焼   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_330c.html
鯰の唐揚 パットプラドク 
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_ca8d.html
鯰を売る   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_1149.html
鯰の黒焼き   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_8a2f.html
鯰の空揚げソースあえ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/08/post_5f4b.html
鯰の黒焼き   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_8a2f.html

2007/2/24

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サイコロステーキ

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日本ではおなじみになっているサイコロステーキだ。
これは大きな肉の塊をサイコロ状に裁断したものではない。
細かい肉を圧縮して肉の繊維を絡み合わせた後、裁断したものだ。
食品のハイテクと言ってもいいかな。
サイコロステーキを作る技術はまだタイにはない。
金をかけて機械を導入しさえすれば、こんなものはすぐに作れる。
庶民が行く市場ではサイコロステーキは見たことがない。
綺麗なスーパーでもなかったと思う。

人件費の安いタイでは機械を使うよりも人間を使う方が安上がりだ。
雇用を増やすことになるので、現在のタイでは人間を使う方がいいのだ。 R0018670pct20

「この肉はタイにあるかい?」
「ないわ」やはりないそうだ。
「今晩、これを料理してくれる?」
初めて見る肉をヌチャナートがどのように調理するか興味があった。
肉を炒めて、タイの辛いソースをかけて出す。
衣をつけて揚げてから、ソースをかける。
そんな料理を作ると思った。

出てきたものはサイコロステーキをフライパンで炒めただけだった。
それに野菜を茹でた物だった。
唐辛子ソースで食べるのがタイ風だ。
今日の唐辛子ソースには長ネギを使っていた。

2007・2・23

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2007年2月23日 (金)

合鴨パストラミ

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今の日本ではあらゆる食べ物が輸入品だ。この合鴨のパストラミも
中国からの輸入品だった。ウチの料理と言ってもウチではなにもして
いない。 真空パックの合鴨を袋からだして、ちょっと温めて薄切りに
しただけだ。合鴨を温めているグリルに泥ねぎを一緒にいれて焼い
た。 こうやってだすとちょっとサマになる。

合鴨をナムプリックにつけて食べた。
合鴨の周りには黒胡椒がびっしりとついている。
黒胡椒がこんなにもついたものに、ナムプリックをつけて食べても
あまり美味しくない。
ナムプリックをつけずにこのまま食べた方がおいしい。

泥葱は美味しいね。
焼いた泥葱を噛むと甘い汁がちょろっと出てくる。
芯の葱がぬるっと飛び出す。
寒い季節には泥葱を食べないと損しちゃう。

2007/2/22

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2007年2月22日 (木)

マカロニ焼きそば

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マカロニ焼きそばというのは俺の造語だ。マカロニを炒めてナンプラ
で味付けしたものだ。
姿はマカロニだが味は焼きそばだ。
このマカロニはイタリア語でなんと言ったかな?
麺が螺旋になっているので、味がからみやすい特徴がある。
感激するほど美味くはないが、まあまあ食える味だ。


最近はタイでもイタリア料理ブームになっているらしい。
バンコックのような大都市には至る所にイタリア料理屋が新規開店
しているとのこと。俺が定宿にしているホテルの近くに大きなイタリア
レストランがあった。美人のイタリア女が店主だった。
毎日、目で見て美味そうだなと思うものを注文し、分けのわからな
いタイ料理を食っていた。食べるまでどんな味かわからず、なんて
言う名前か分からない食事ばかりだと不安になると言うよりも不満
がでてくる。たまには辛くない料理を食いたい。
この店ならメニューも英語だろう。
タイの料理屋でも英語のメニュウを置いている店がある。
鶏肉のココナツシチュウなどと書いてあっても、食ったことがない
からどんな味なのか想像がつかない。イタリヤなら料理なら馴染み
がある。料理の名前を確かめて食べることができる。
自分の食べたいものを自分で選んで、自分で注文できる。
それでこのイタリア料理屋に行った。
(これは全て言い訳で、美人のイタリヤ女と話をしたかっただけだと
いう方が説得力がある。)

そんな店にやってくるタイ人の客はタイの上流階級だ。
女房らしき白人の女と一緒に数人のタイ人がやってきた。
俺の近くのテーブルに来て彼等は食事を始めた。
彼等は大きな声で英語を話をしているので、話はまる聞こえだった。
何処で落ち合おうかと、彼等の予定の調整をしていた。
「パリにしようか?」「その日は無理だ」
話を聞いていた一人が提案した。
「それならニューヨークに全員が集まればいいよ」
「それは名案だ。それにしよう」
そんな話だった。
タイの金持ちの世界は俺たちとはスケールが違う。

首都バンコックでイタリア料理が盛んになると、田舎町でもそれを
真似するようになる。東京のファッションが田舎に移る姿に似ている。
田舎町の大食堂に入った。若い女がスパゲッティを食べていた。
俺も食いたくなった。
タイの大食堂は屋台のような小さな店が集まってできている。
ある店の前にはタイ文字でスパゲッティと書いてある。
ケチャップらしきもの、肉や野菜がある。
注文すると肉はなんにするかというので、鶏肉にした。
出された物は、スパゲッティを炒めて甘い赤いソースをかけたもの
だった。これはとても俺の口に合わなかった。
もうスパゲッティは頼まないぞ!
俺にとって、ここのスパゲッティは「不味いタイ料理」の代表となった。
しかし、商売として成り立っているのだから、この味は「スパゲッティ
をタイ風にアレンジしたもの」としてタイ人に受け入れられる味なん
だろう。

それに比べたら、このマカロニ焼きそばは上等な味だ。

2007・2・22

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朝粥 カオトゥム

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今日の朝飯は大好きなお粥だ。朝粥は大好物だ。

タイではお粥は酒を飲んだ後の仕上げに食べたり、朝食に食べる。
酔った後のお粥も旨いが、朝に食べるお粥も美味しいよ。
香港でも朝食はお粥だ。お粥は消化がいいし、さっぱりしていて朝にはちょうど良い食事だ。
食欲がなくても軽く食べておくといい。
タイのホテルの朝食には必ず出てくる。俺は他のものを食べなくともお粥だけは必ず食べる。
前の晩に飲みすぎても、お粥とトロピカルフルーツなら食べられる。

お粥の上には赤い唐辛子を載せる。もちろん、載せなくてもいいのだけど、俺は載せた方が美味しいと思う。
ホテルの唐辛子は酢の中に浮かべている。
酢があると美味しくなる。特に肉団子などが入っているお粥には酢入りの唐辛子があると美味しくなる。
これにも問題がひとつある。酢入りの唐辛子を使うと、トイレに行きたくなる。
朝食後すぐに出発なんていう観光客は酢入りの唐辛子を避けた方が無難だ。

今日の朝粥は生の唐辛子だけが入っている。
生の生姜も載せてある。生姜の辛味と香りが食欲をそそる。
黒胡椒をぱらぱらとかけてある。これも香りを楽しむ。
これに生のグアバ、チョンプウなどがあれば、これはもう完全にタイの朝食だ。

2007/2/22

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2007年2月21日 (水)

トムカーガイ

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これは俺の大好きな料理の一つだ。
ココナッツの香り、油、それとライムの酸味がいい。
今日は茄子がない。
これに茄子が入ると本当においしい。
白いスープに赤い唐辛子が綺麗なんだ。
鶏肉がやわらかい。
こんなにも美味しいスープがタイにはあるのだけど、日本の多くの人はそれを知らない。
これを食べていると幸せな気分になる。
辛い味が嫌だったなら、唐辛子をよけて食べればいい。
これだけ唐辛子がはいっていると、日本人にはちょっと辛いスープかもしれない。
美味しいから、機会があったら試食してごらん。
きっと好きになるよ。

2007/2/21

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人類学と唐辛子

人類学の本を読むとある未開民族では数字は1から5までは順番に
数えられるが、それ以上は6でも10でも100でもみんな同じで「沢山」
となるという話がでてくる。

腹が減った。ヌチャナートは疲れているらしく良く寝ている。
起こすのも可哀想だ。
自分で飯を作ろうと思い、冷蔵庫を開けると焼肉のタレがあった。
「これを食っちゃわないといけないな」
肉をタレと混ぜ合わせた。味をなじませてから炒め始めた。
野菜を加える頃にはいい香りが出始めた。
料理を作る音と臭いでヌチャナートは目覚めた。

日本の焼肉のタレは香りは良いが甘い、甘すぎる。
いつも辛い料理を食べさせられているので、このような甘い味は
違和感がある。辛いものが欲しくなる。
ウチにはいろいろな唐辛子がある。ヌチャナートはそれを使い分け
ている。俺はどの唐辛子にしようか、一応迷った。
生の唐辛子を使うことにした。
生の唐辛子も赤い唐辛子と青い唐辛子があった。
「ねえ、ヌー!赤い唐辛子と青い唐辛子ではどっちが辛い?」
「赤よ」俺は「どちらも同じよ」と答えが返ってくると思っていたのに、
ヌチャナートは即座に赤が辛いと答えた。
タイ人が赤が辛いというのだから、間違いないだろう。
辛くないと言う青い唐辛子を選んで焼肉に加えた。
青は辛くないと言うから、辛めのしし唐ほどの辛さかと思った。
食ってみると、青い唐辛子も辛い。
辛さで汗が吹き出した。

その時、俺は人類学で言う未開民族の話を思い出した。
ヌチャナートの辛味を測る物差しには1から20の段階がある。
俺の物差しには辛味は1から5の段階しかない。
辛味が5以上になるとどの辛味も俺の物差しでは同じになる。
今日の青唐辛子の辛味はヌチャナートの物指しでは7かもしれない。
あるいは11かもしれない。この唐辛子は5以上の辛さだから、俺の
物指しでは辛い、カライ、カラーイ!
ああ、俺は辛味に関しては未開人なのだ。

2007/2/20

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2007年2月20日 (火)

高級レストランと紙ナプキン

タイでも高級レストランへ行けばテーブルに日本や欧米と同じような
紙ナプキンが置いてある。日本ではどんな食い物屋に入っても
テーブルに紙ナプキンが置いてあるから、それを当たり前のように
思ってしまう。
タイの多くの屋台では丸い容器に入れたトイレットペーパーが紙
ナプキンの代わりにテーブルに置いてある。トイレットペーパーの芯
を取り除き、真ん中から紙を引っ張り出す。
口を拭いたり、テーブルにこぼれた汁を拭くにはこれで十分である。
時にはティシュウを置いてある屋台もあるが、その数は少ない。
日本で言えば一膳飯屋、焼き魚定食を出す田舎の駅前食堂程度の
綺麗さの店はタイではちょっといい店の部類に入る。
この程度の綺麗さのレストランに入ると、紙ナプキンがある。
でも一枚一枚が小さい。
日本や欧米の紙ナプキンは大きすぎる。
口の周りを拭くにはあんな大きな紙は必要ない。
紙の無駄遣いだと思う。
タイの紙ナプキンは小さいので一枚では不足な時がある。
もう一枚使ったとしても日本のナプキンより紙は使わない。

タイの屋台を思い出し、俺は面白がってウチでもテーブルの上に
トイレットペーパーを載せている。ヌチャナートはそれを見ても黙っ
ている。日本人妻なら「トイレのものを食卓に置かないでよ!」と
怒るだろう。
「未使用のトイレットペーパーだから不潔なことはない」と頭では
わかっていても感覚が許さないのだ。

トイレットペーパーは再生紙だ。
ティシュウは新しいパルプを使っている。(俺はそう思っているが
間違っているかな?)
そう考えるとトイレットペーパーを使った方が環境に優しい。
ティシュウと違ってトイレットペーパーは、特にウチのトイレットペー
パーは安物だから肌触りが悪い。食卓でトイレットペーパーを使って
いるうちにこれでも不便を感じなくなった。ティシュウの使用量が
極端に減った。口を拭いたトイレットペーパーも捨てないで再利用
する。それで食後の汚れた皿を拭いてから流しに持って行く。
こうすると食器用洗剤が少なくて済む。
環境問題を考える人はティシュウを止めてトイレットペーパーを使っ
た方がいいと思う。

タイからトイレットペーパーを入れる容器を買ってきた。
トイレットペーパーなんてみな同じ大きさだと思っていた。
日本のトイレットペーパーをタイから持ってきた容器に入れたら、蓋
が閉まらない。タイのものに比べて、日本のものは少し大きいのだ。
せっかく容器を買ったのにそれが使えないのは悔しい。
再度タイに行った時にトイレットペーパーを買ってきた。
タイを知っている人、タイ人がウチに来ると容器にいれたトイレット
ペーパーを出す。彼らは懐かしそうにそれを見て、にやっと笑う。

ウチのトイレットペーパーは模様も表面加工もない巻き紙だ。
タイのトイレットペーパーにはボツボツとエンボス加工がしてある。
ウチのものより高級だ。更にタイのものは紙の繊維が長く肌触りも
いい。これからタイは工業が発達していく。そうなると環境問題が
浮上する。タイでも今からトイレットペーパーは再生紙を使うように
習慣づけしておかないといけない。今はないようだが、再生紙で
作ったトイレットペーパーを使う方がタイの環境のためにいい。

ここまで「タイのトイレットペーパー」と言ってきたが、タイの普通の
家庭のトイレにはトイレットペーパーがない。用便後は水で尻を洗う
から紙は不要だ。
「お尻を拭かないなんて野蛮だ」なんて思う人もいるだろう。
経験しなくとも分かるが、水で洗った方が拭くより清潔だ。余分な
ゴミを作らないから環境にもいい。
熱帯の国だから濡れたお尻はすぐ乾く。トイレに紙がはいっている
のは日本人や西洋人の家、中級以上のホテル、高級レストランだ。
トイレットペーパーは金持ちが使うものと言う考えがタイ人にはある
のだろう。
「金持ちが使うものだから、エンボス加工し肌触りをよくして当然だ」
とタイ人は考えるのだろうか?トイレットペーパーより高価な紙ナプ
キンやティシュウを買えない庶民はトイレットペーパーで代用して
いるのだ。

2007/2/20

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グルメ番組

ヌチャナートはグルメ番組を良く見ている。
食と料理に興味があるから、それにグルメ番組なら日本語がわから
なくともおおよそのことは理解できるのでグルメ番組を見ているの
だろう。ヌチャナートに付き合ってグルメ番組を見ていて気になる
ことがある。どのくらいの時間をかけてビデオ撮りをしているのか
知らないが、よくまあ、あれだけ大量の料理を出演者は食べること
ができるものだと感心する。しかもどの料理も旨そうに食べるのだ。
それは演技だと思えば納得が行く。
どんなに旨いものでも、次々と出されると旨いと思わなくなるものだ。
今日のビデオ撮りで10個の弁当を食べなくてはいけないとしよう。
最初の1個、2個は旨そうに食べることができる。
5番目ほどになったなら、見たくもない気分になるはずだ。
それでも美味しそうに食べなくてはいけない。
演技とはいえ つらいものがある。
その辺は俺も納得できるし、同情できるからまあよしとしよう。

気になるのはグルメ番組では味や香りに対する表現にやたらと
カタカナ英単語が入っていることだ。
マイルド、ジューシー、フルーティなどと表現している。
これ以外の単語は聞いたことがない。
たった三つの単語だけで「美味しさ」を表現できるのだろうか?
日本語よりカタカナ英語で香味を表現するほうが格好いいと思って
いるのかな?味を表現するのに、なぜ英語を使うのだ?
フランス語やドイツ語ではいけないのか?
美味しかったならタイ語でアロイと言ってはいけないのか?
英語圏の人々がフルーティと言う時に感じる感覚を日本人が感じ
られるのか?香味をあらわす日本語は沢山ある。
「まろやか」「おだやか」「ふくいく」など英語にはできない日本人の
感覚がある。マイルド、ジューシー、フルーティなどというのは単に
「おいしい」「うまい」「いいかおり」と言った一般的な表現だ。
英語の中にも もっと繊細な味や香りを表現する単語があるはず
だ。英語で味や香りを表現したいのなら、それなりの単語を使って
もらいたいものだと俺は思ってしまう。

考えてみれば、グルメ番組というのはあくまでも娯楽番組なんだ。
香味を正確に表現していたら専門過ぎて料理研究番組になってしま
い娯楽番組から逸脱するから、駄目なんだろうな。
番組制作者はグルメ番組の影響力は大きいことを考えて、番組の
中で香味を表現する時はカタカナ英語ではなくて日本語で表現して
もらいたいと俺は思う。

言葉は自分が感じるものを伝える道具だ。
カタカナ英語を使うグルメ番組の影響で、日本人が感じるマイルド
な感覚と英語圏の人々が感じるマイルドな感覚が異なってくるの
ではないかと危惧している。マイルドというのは英単語だから、
ある食品から感じる感覚を日本人がマイルドと言えば英語圏の人々
も同じようにマイルドと感じてくれると誤解するようになる。
日本人がいくらマイルドと言い張っても英語圏の人々は
「これはマイルドな味ではない」と食い違いがでるようになる。

ちょっとわかりにくいから、自分の体験を話そう。
スパイシーという英単語がある。「香辛料の香りが効いた」
「香辛料の香り高い」というような意味の言葉だ。
俺が知っているスパイシーな食品は胡椒、クミン、フェンネル、
コリアンダーの実・・・・と言った香りが強い西洋の食品だった。
俺にとって、スパイシーとは西洋料理に使う香辛料の香りが豊か
なことだった。

タイの田舎で川岸にある一軒のレストランに入った。
こんな田舎にくると周囲に英語の看板はない。タイ文字しか目に
入らない。日本や欧米の観光客もいないからタイ語しか通じない。
そんな店に一人で入った。幸いなことにウエイトレスが英語を話した。
言葉が通じるので安心した。
「お料理はスパイシーにしますか?」
俺はスパイシーと聞いて、西洋料理にある香辛料の香りを想像した。
「はい、スパイシーにしてください」
何を食ったのか覚えていないが、やたらと辛かった。
冷たいビールで口の中を洗い流しながら食べた。
残しては失礼と思い、我慢して食ったが、一皿を食うことができな
かった。「スパイシー」と言ったのは大失敗だった。
その時、俺は理解した。
同じ英語で話をしていながら、俺が持っているスパイシーな感覚と
タイ人が持っているスパイシーな感覚は違うのだ。
西洋料理の強い香りを俺はスパイシーと思っているのに対して、
タイ人は唐辛子の香りが強いものをスパイシーと言っているのだ。
英語圏の人々ならこの感覚をホットと表現する。
それ以来、タイではスパイシーと言って料理を注文するのをやめた。

影響力の大きいグルメ番組では香味をカタカナ英語で表現して
もらいたくないという俺の気持ちを、これでお分かりいただけるかな?

2007/2/20

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わさび菜と唐辛子味噌

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わさび菜という野菜があった。わさび菜というけど、葉の形からみても山葵とは関係がなさそうだ。
最近はいろいろな野菜が出回る。例えば昔は関西でのみ出回っていた野菜が関東でも見られるようになった。中国の野菜が一般化した。エジプトの野菜も日本で作られる売られるようになった。
このわさび菜もそんな野菜の一種だろう。
食ったことがないので、味見することにした。
「この野菜、タイにもあるわよ」ヌチャナートが言う。
「ああ、そうなの?」
そうするとこの野菜は中国南部から東南アジアにかけて分布する野菜なんだろうと推定した。

R0018620pct20 この他に小さな鯵を買い込んだ。鯵を買うと可笑しそうにヌチャナートはくすっと笑った。
「これで唐辛子味噌を作るわ。唐辛子を沢山いれるのよ。サミイは辛くて食べられないわよ」
魚と唐辛子をつぶして作る味噌だ。
味噌ではないが、姿が味噌に似ているので俺が勝手に味噌と名づけた。
味噌と呼ぶほうがどんな様子の料理なのか想像しやすい。
英語圏の人は「チリペースト」と呼ぶだろうな。

R0018621pct20 「見てよ!こんなに唐辛子を入れるのよ」
唐辛子味噌を作っている台所からヌチャナートが呼んでいる。
確かに大量の唐辛子とニンニクが入っている。
この唐辛子とニンニクを炒める。
その炒め方にコツがあるようだ。
焦がさずに香りだけを引き出すように炒めるのは見た目以上にやりにくいはずだ。

今日は鯵を煮ていた。煮た鯵の身をほぐして、先ほどの炒めた唐辛子と混ぜ合わせた。
これをトントンと叩き潰す。
俺の分を小さな器に入れてくれた。

ヌチャナートの分は大きな器に入れてある。洋ナシに似た果物の
香りがヌチャナートの器から漂ってくる。この植物性の香りは良い香りだ。
R0018628pct20  何も知らなければ俺は喜んでこの香りを楽しむ。
この香りは昆虫のタガメのエッセンスなのだ。
昆虫からきた香りだと思うと俺の食欲がなくなる。
俺の器にはタガメのエッセンスは入っていない。

わさび菜をこの唐辛子味噌につけて食べるのだ。
「このわさび菜の味はタイのものと違うわ。」
日本で品種改良されたのか、タイのものとは違う品種なのか?日本の土壌で栽培するとこんな味になってしまうのか?
理由はわからないが、タイの物とは味が違うそうだ。

2007/2/19

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2007年2月18日 (日)

食器のこだわり

日本人は食器にこだわる。こだわると言うと、高価な食器を求める
と勘違いされるかな?日本人は食器に対して厳しい考え方を持って
いるという意味でのこだわりだ。
タイ人は食器についてあまり厳しい考えを持っていない。

例えば、日本では茶碗や箸は「これは誰のものと」決まっている。
お父さんが留守だからといって、お父さんの茶碗で子供が食事を
することはない。他人の箸を絶対に使わない。
塗り物の椀は味噌汁や吸物をいれる。これに漬け物を入れること
はない。
瀬戸物の茶碗はご飯を食べるものと決まっている。
茶碗酒というのはちょっと不作法な、下品な食べ方と見なされる。

タイ人はそんなことにお構いない。
漬物を切って、その場に茶碗があればそれに入れる。
漬物は皿か小鉢に盛りつけるのが日本人だ。
これは昔からのしきたりだ。
しきたりから外れた出し方をされると、なんとなく落ち着かない。

ヌチャナートが茶碗にノーマイドングを盛ってだした。
俺は落ち着かない。
黙って食器を取り替えた。
ヌチャナートは俺がご飯以外のものを茶碗に入れると嫌がるのに
気づいた。
「ああ、面倒ね。おんなじよ」
タイ人は器にはこだわらない。

2007/2/18

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パンプキンスープ 南瓜のスープ

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俺がスープを作ろうとしていた。
「サミイのスープは美味しくないわ。あたしが作るわ」
黙って、ヌチャナートに台所を引き渡した。
俺は鶏の出汁をとっていたので、ヌチャナートはチキンスープを作る
のだと思っていた。テーブルに出たものは黄色いスープだった。
予期したものとはまるで違う。

俺は昨日、スーパーで南瓜を見た。しばらく南瓜を食べていないか
ら、ヌチャナートが南瓜を食べたくなっているのではないかと思って
いた。ヌチャナートは南瓜を見ても買おうとは言わなかった。
それで俺も南瓜を買うのを忘れた。

紙パックに入ったパンプキンスープを買ったまま、忘れていた。
あんまり売れなかった製品のようだ。たたき売りをしていた。
そのパンプキンスープを使ってスープを作ったのだ。
夫婦というのはおかしなものだ。
俺が、昨日 南瓜のことを考えたら、ヌチャナートは今日 南瓜の
スープを作ってだした。既製品のスープにセロリ、トマトなどを加え
て煮込んだ。セロリは茎だけでなく、葉もいれている。
セロリの葉は香りが強い。
小さな鶏の卵も入っている。ウチの料理では大きな卵は使わない。
小さい卵の方が使いやすいのと安いのが気に入っている。
久しぶりに辛くない料理を食べた。この味は西洋料理だな。
この味なら、西洋人も受け入れる味だ。

2007/2/18

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ノーマイドング ピリカラ竹の子

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発酵させて酸味がでた竹の子を使う。
これに紫色の小さなタイの玉ねぎ、唐辛子、大蒜をいれる。
塩、調味料で味付けをする。
たったこれだけなんだが、これが滅法美味しい。

丸干しの鰯を焼いた。
鰯の上にこの竹の子を乗せて食べる。
鰯の油と竹の子の酸味、唐辛子の辛み、大蒜の香りが混ざり合って旨味がます。
一匹の鰯とこの竹の子で二膳の飯はらくらく食える。

この料理はタイ語でノーマイドングと言うそうだ。
この料理を日本語でなんと表現したらいいのか分からない。
最初、竹の子ソースと名付けた。ソースというと水気があると思われてしまう。
水気はないからソースというのは正しくない。
見た姿は漬物にも似ている。
竹の子の漬物というのも、漬けこんだものではないから正しくない。
竹の子サラダとした。
しかし既に発酵させた竹の子だからサラダというのも可笑しい。
煮込んだ野菜のサラダもあるから、これもサラダと言ってもいいかな?
俺はピリカラ竹の子と呼ぶことにした。

この料理は東北地方の料理なので、バンコックなどでは食べないらしい。
バンコックの人々は竹の子を炒めるか、油で揚げて食べるらしい。
これは珍しい味だ。
俺のお気に入りに加わった。

2007/2/18

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紋甲イカのゲソ焼き

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紋甲イカのゲソがあった。紋甲イカにはスルメイカとは違う柔らかさ
と歯応えある。色が白くて見かけがいいので好きなイカだ。
これに真っ赤なナムチムをつけて食うのだ。
ナムチムの赤みはもちろん生の唐辛子だ。
唐辛子に、ニンニク、生姜、ライム、砂糖、ナンプラを加えて叩き潰し
たものがこのナムチムだ。辛いが、香りがいいのでひきこまれてしま
う。ニンニクの臭いが嫌いだという人でも、このナムチムならつい
つい食べてしまう。辛いものは苦手だと言う人でも食欲を刺激する
ニンニクの香りにつられて食べてしまう。
食べた後で口の中が火事になり、「フゥフゥ、ヒィヒィ・・・」と息を吐き
出して消火することになる。
これも楽しい経験なので、この旨さを知った人はナムチムの虜になる。

タイの露天商がやるように、ゲソを竹串に刺して焼いた。
串に刺さないで焼いてもいいのだが、こうするといかにもタイの料理
のようになる。料理というのは食卓にだす雰囲気も大切なんだよね。

2007/2/18

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鯉を食べる

テレビで鯉を写していた。
「タイにこの魚いるかい?」
「これって淡水の魚よね」
「そうだよ」
「いっぱい、いるわよ」
「日本じゃこの魚を刺身にして食べるんだよ。タイじゃ無理だよね」
タイの川や湖沼には魚の寄生虫が沢山いる。
ここで泳ぐと寄生虫に感染するといわれる湖もあるくらいだ。
寄生虫がついた魚を食べると、食べた人の体に寄生虫が乗り移る。
寄生虫に感染してもすぐに発病するわけではない。
数年してから発病することがある。
タイの淡水魚の刺身は危険だ。
「生じゃ食べないわよ」
やっぱりタイ人は淡水魚を生では食べないのだ。
タイ人は鯉をどのようにして食べるのだろうか?
香草と一緒に煮込んで食べるのだろうな。
鯉は貧しい東北地方の農民の貴重な蛋白源なのだろう。

2007/2/17

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