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2007年3月 3日 (土)

妥協の産物

今晩のご飯は焼肉にしたいとヌチャナートが言い出した。
焼肉もいいけど、あまりウチでやらないものを食べたくなった。
「フォンジュウをやらないか?」
ヌチャナートはフォンジュウを知らないはずだ。
知っていたとしても多くの中国人や東南アジア人はチーズを
好まない。チーズフォンジュウはやるつもりはない。
オイルフォンジュウをやるつもりだった。 R0018710pct20
これなら世界中何処の国の人にも受け入れられる。
もしヌチャナートがウンと言ったなら、久しぶりに銅製のフォンジュウ鍋をとりだしピカピカに磨きあげるつもりだった。
銅鍋をいつも赤くピカピカにしておくのは、絶え間ない努力が必要だ。
怠け者の俺は必要な時に磨きあげる。

フォンジュウとはどんな料理なのかヌチャナートに説明が必要かなと思っていた。
一度か二度は家でオイルフォンジュウをやったことがある。
もう忘れたかと思ったら、ヌーはまだ覚えていた。
「嫌よ!油でテーブルが汚れるわ。掃除が大変なのよ。新聞紙
を敷いてやってね!」
掃除が大変だという気持ちはわかるよ。
でも新聞紙を広げての食事と言うのはあまり綺麗な姿ではない。

そこで俺は水炊きで行くことにした。焼肉もフォンジュウも水炊き
も材料は同じだ。どうやって食材を加熱するかの問題だ。
水炊きなら油が飛び散ることもない。

ヌチャナートは焼肉を提案した。俺はフォンジュウを提案した。
フォンジュウは油が飛び散るから嫌だとヌーは言う。
鍋物で油が飛び散らないものということで水炊きになった。
これは妥協の産物だ。

俺は空腹だがヌチャナートは腹が減っていないと言う。
俺一人の食事となった。R0018709pct20
100円ショップで見つけた小さなステンレスの鍋がある。
この鍋は一人分の鍋料理にちょうどいい。
タレを何種類か用意して気分であっちやこっちのタレをつけて食べる。

鍋に入れればすぐに食べられると思って冷凍のままのサイコロステーキを使った。
これは肉を切る手間もいらない。己の才能に感激した。
しかし、これは大失敗だった。
鍋が小さいので冷凍品を鍋に入れると、鍋の温度がさがり
なかなか煮えないのだ。サイコロステーキが煮上がったようだ。
タレにつけて食べた。
肉の繊維の間に水分が入り込み、水っぽい味になっている。
あまり旨くない。煮上がったサイコロステーキから水を
ぎゅうーっと絞りだしてタレをつけると美味しく食べられた。

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2007/3/2

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今日のヤムウンセン

今日のヤムウンセンは適当な材料、有り合わせの材料をかき
集めて作ったものだ。
「このヤムウンセンは何と言う料理なの?」
「ヤムウンセンガイ・・・・。うーん分からないわ。」
適当に作り上げたものだから、名前の付けようがない。
名前はなくとも、これは美味しいんだぞ。
味を吸い取った春雨をご飯に乗せる。R0018708pct20 
春雨の中に隠れていた唐辛子の辛味がピリッとくる。
スープの出汁が良く効いている。

家庭料理って、名前の付けようがなくてもいいと思う。
こういうのがオフクロの味になる。
毎日、料理を作っていると、どうしても材料があまったり、残ったりする。
少しばかりとは言え、食材は無駄に捨ててはいけない。
主婦は寄せ集めの材料で料理を作る。
それが家族の評判になり、いつしかそれが家庭の定番料理、
オフクロの味になる。こういうのって楽しいよね。

このヤムウンセンもオフクロの味に相当するウチの料理だ。

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2007/3/2

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2007年3月 2日 (金)

秋刀魚の臭い

ヌチャナートは魚が好きだ。魚なら煮ても焼いてもどんな種類でも
食べる。でも日本人が食べる鮫は食べない。
「鮫って、人を食べる鮫でしょ?」気持ちが悪いらしい。
鯨は哺乳類だけど、魚売り場で売っているから魚のようなもんだ。
ヌチャナートは鯨も気味悪がって食べない。
「タイ人は蝉やタガメなどの昆虫は食べるくせに、なんで鮫は
食べないのだ?」と俺たちは不思議に思う。
「日本人は鮫や鯨まで食べる」とタイ人は日本人を悪食趣味の
人間と思っているかもしれない。
外国の食習慣というのはなかなか理解できないものだ。

秋刀魚の開きを焼いて食べた。ヌチャナートは秋刀魚の開きが
大好きだ。
「サンマは美味しいわ」
カマスの丸ごとはタイでも見たことあるが、カマスの開きはない。
秋刀魚は丸ごとも、開きもタイにはなかったと思う。
日本人向けのバンコックにあるスーパーなら秋刀魚の開きも
あるかもしれない。秋刀魚の開きはヌチャナートのお気に入り
らしく、いつも「美味しい、美味しい」と言いながら食べている。

俺は煮魚は好まないが、焼き魚なら食べる。煮魚の生臭い臭い
が嫌なんだ。秋刀魚の開きは美味しいと思いながら食べている。

「スープいるでしょ?」と言って作ってくれたのが味噌汁だ。
ウチでは味噌汁を「ナムスップミソー」と呼んでいる。
正しいタイ語かどうかわからない。たぶん、ヌチャナート語だと
思う。味噌汁も上手に作るようになった。
この味なら、定食屋の味噌汁以上の味になっている。
昔は食えたもんじゃなかった。俺に気を使って「味噌汁を作って
あげるわ」と言うが、俺は丁重に断っていた。

秋刀魚の開きに味噌汁という組み合わせは完全に和食だ。
和食の場合、ご飯は茶碗に盛るものだ。
ヌチャナートはご飯を茶碗に盛るという習慣をもっていない。
ご飯は皿にのっている。皿にご飯を盛るのがヌチャナートを含め
たタイ人の常識だ。皿に盛ったご飯を箸で食べるのは食べにくい。
スプーンでご飯を食べる。
秋刀魚の開きはスプーンでは食べにくいから箸を使う。
スプーンと箸を交互に持ち替えて食事をした。

ご飯を皿に盛るヌチャナートだ。
味噌汁を塗り物の椀によそるなんてヌチャナートには考えつかない。
ウチにはもちろん塗り物の椀なんてない。
塗り物まがいのプラスチックの椀というのが正しい。
味噌汁を両側に耳があるスープボウルに入れた。
俺はこんな生活に慣らされてしまったので、これで違和感を感じ
なくなっている。

秋刀魚の開きに使った箸で味噌汁を食べた。魚の強烈な生臭さ
が口に広がった。その時、子供の時の記憶が甦った。
「うわー!嫌なにおい!なんだこの臭いは?」
親を見ると、親は何事もないかのように、魚を摘んだ箸を使い
味噌汁を飲んでいる。
「大人はこの臭いがわからないのか?鈍感なのか?」
大人になると嗜好が変わる。
子供の頃に嫌だと思った臭いも大人になると気にならないことも
ある。まだ俺は子供のままだ。
未だに魚を使った箸で味噌汁をいただけない。

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2007/3/2

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2007年3月 1日 (木)

貝料理

俺はあまり夢を見ることがない。夢を見ても、朝 目覚めると夢を
見たことすら忘れていることが多い。今朝は違った。
夢をはっきりと覚えている。夢の中で俺はタイの市場に居た。

市場の喧騒と人ごみ、臭気と濡れて足元が悪い通路・・・・そんなタイの市場の雰囲気が大好きだ。
世界中何処に行っても市場というのはおなじような雰囲気がある。
市場で働く人々のあの人なつこい笑顔は世界中共通だ。

おばさんが貝料理を売っている場所に来た。
その貝は日本の山伏が使うほら貝をちょっと小さくしたような
大きさだ。貝の形は未開の部族や大昔の通貨に使っていた
女の陰部に似た貝だ。通貨に使う貝は指先ほどの大きさだ。
丼になるほど大きくなる貝もあるのだと驚いて見ていた。

日本でも西洋でもホタテ貝や蛤の貝殻を皿に見立てて食材を
載せてオーブンなどで焼き上げる料理はある。
この貝は二枚貝ではない。巻貝の仲間だろう。
巻貝の貝殻を使った料理はあるかな?サザエのつぼ焼きがある
ことを思い出した。

おばさんの貝料理に使っている食材は貝、野菜、スープだ。
巻貝を使ったこのような貝料理は珍しい。なんだか旨そうな
感じだ。これを試食してやろう。その前に市場の中をもう少し
見よう。市場の中で知人に出会ったり、この暑いのに膝まで
あるダウンジャケットを着て通りを颯爽と歩いている男を
みた。

日本人の目から見ると馬鹿みたいだが、タイ人から見るとタイには
ない服、高価な格好いい服をきていると映
るのだろう。
さあ、戻って貝料理を食べよう。

貝料理屋へ行くと、売っていたおばさんがいない。
隣の店の人に聞くとすぐに戻ってくるとのこと。
おばさんが戻ってきた。
料理を注文すると、料理をプラスチックの容器に詰めている。
貝殻に詰めてくれるのだと思っていたので、少々がっかりした。
大きな貝殻は客寄せの看板だったのだ。
あんな大きな貝はそうは簡単に取れるものではない。
そこで夢は終わっていたから、どんな味かわからない。

夢では色や音は分かる。
貝の色はどんな色か覚えている。タイ語で話をしていたから音は
わかるのだろう。しかし、夢の中でこの貝料理を食べたなら、甘い
とか辛いとか味の感覚があるのだろうか?

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2007/3/1

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2007年2月28日 (水)

嗜好と君が代

味の好みはかなり保守的だ。日本だって、関東と関西では味の
好みが違う。関西から関東に転勤になると、関東の味になかなか
馴染めないという人がいる。味の好みを変えるのは難しい。
飼い猫のサダムもイカは好むけど、他の魚は食べない。
猫も味に対しては保守的なのかな?

味見というのは旨さの追求以外に、この食べ物が体に毒でない
か、有害ではないか検査する意味がある。
人間を含めて動物には慣れ親しんだ味は安全な食べ物、
そうでないものは危険かもしれないと考えて、危険な食べ物を
排除する本能がある。サダムもイカは安全だが魚は毒と考えて
排除しているのかもしれない。

有害かもしれない新しい味に挑戦するのは味に対する好奇心が
強くないといけない。味の探検家、味の冒険家、味の探求者に
ならないと新しい味を知ることができない。
俺は美食家でもグルメでもない。味の研究者でもない。
単に好奇心が強いだけだ。好奇心であの味、この味を試している。
そうすると、感激するほど旨いものに出会うことがある。
旨い物に出会った喜びのために、あれこれと食っている。
結果的に味の探検家、冒険家、探求者と同じことをやっている
ことになる。

好みを変化させるのはかなり困難だということは経験的に分かっている。
いったん、染み込んだ好み、食習慣を変化させるのは難しい。
毎日、タイ料理を食べているからタイ料理の好み、食習慣が
身についていると思われるかもしれない。
自分でも分かっている食習慣の変化はどんな料理にも唐辛子
の辛味を求めるようになったことだ。
日本の料理からタイ料理ばかり食べる生活になったが、焼き魚
があると、ナンプラよりも醤油がほしくなる。
焼き魚には醤油という公式が知らないうちに出来上がっており、
無意識のうちにその公式からはずれないようになっている。
この例は味の好みがいかに保守的なのかをよく示している。

これは俺の仮説だが、思想と嗜好は関係があるような気がする。
君が代斉唱時に起立は不要と考える人がいる。
それが正しいか間違っているか、善悪の問題とは切り離して
考える。君が代斉唱時に起立しない人を非難しているのではない。
考え方の一例としてあげただけだ。
一つの思想に固執している人の嗜好は特定の食べ物、特定の味
に決まっているのではないだろうか?
味に対する自由度が低いのではないか?
新しい味を探求する好奇心が弱いのではないか?
これが俺の仮説だ。
思想と嗜好の関連を調べてみるのも面白い研究テーマになりそうだ。

吝嗇な人は塩っぱいものが好きだ。
不倫や浮気を繰り返す人は甘いものやワインを好む。
共産主義を信奉する人は焼酎を好むなんて結果がでたら面白い。

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2007/2/28

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日本の料理って

「俺は日本人だから、日本の料理でないと駄目だ」という人がいる。
日本の料理とはなんだ?寿司、刺身、おでん、芋のにっころがし、
沢庵・・・・・だな。
これは誰しもが認める日本の料理だ。

それじゃあ、すきやきは日本の料理だろうか?
外国には日本の代表的料理としてすきやきが紹介されている。
牛肉を使うすきやきは明治以降に日本で発達した料理だ。
俺はすきやきを日本の料理と呼ぶには少々抵抗がある。
その理由は100年ほどの歴史しかないことだ。
伝統料理と呼ぶには200年ほどの歴史がほしい。
現在では俺のような考えは異端で、日本人の多くはすきやきを
日本の伝統料理と考えている。
牛肉を醤油で煮込む料理は日本以外にないので、すきやきを
日本の伝統料理と言える日が近づいているのは間違いない。

日本の料理と醤油は切り離せない。
それじゃあ、醤油を使わないトンカツは和食だろうか?カキフライは?
もともとは西洋料理だったが、日本独特のソースとキャベツの
千切りと一緒に食べるから日本の料理なのかな?

ラーメンは和食だろうか?餃子は?八宝菜は?
これらは中国の料理だ。これが日本で独特の味付けになった。
日本人の好みに合わせているので、これも日本の料理かな?

カレーライスは和食なのか?
これも面白い問題だ。英国の植民地だったインドの料理が英国や
日本郵船など国際航路の船に入った。それが変化して今日の
カレーになった。香りはインドのカレーと似ているが、味は日本
独特のものになった。そうするとカレーも日本の料理かな?
日本の国民にカレーは広く受け入れられているから、日本の
料理と言ってもいいかもしれない。。

日本の料理というのは伝統的な料理と明治以降に日本で普及した
新料理が合わさったものだろう。
乱暴な分類だが、板前さんが作る料理を伝統料理、コックさんが
作る料理を新料理としよう。
懐石料理や寿司のように板前さんが作る料理を伝統料理と呼ぶ
ことに異存はないと思う。
この他に普通のおばさんが作る芋のにっころがし、糠みその
漬物も伝統料理と呼ぼう。
トンカツ、中華料理のようにコックさんが作る料理を新料理と
呼ぼう。
板前さんやおばさんが作る伝統料理とコックさんが作る新料理が
現在の日本の料理と考えて間違いないだろう。

最近、たら子入りのスパゲッティが普及している。これなんか
イタリアにはないだろうが日本では人気メニュウになっている。
出前のピザも売れている。これが一時的な流行に終わらなけ
れば、ピザもたら子いりスパゲッティも新料理の中に入って
いくだろう。

タイ料理店も増えたが、まだまだラーメンのように普及して
いない。タイ料理はまだ新料理に仲間入りはできない。

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2007/2/28

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鰆の塩焼き

ヌチャナートは鰆を焼いて出した。
「唐辛子いる?醤油は?」
「醤油。あー、両方とも」
唐辛子はナンプラの中に入っている。なんだか和風の食事だ。
いつもタイ飯ばかりなので、和食もださないといけないとヌチャナートは
思っているようだ。鰆には塩が振ってある。
塩味はあるが、醤油の旨味と香りを加えるともっと美味しくなる。
俺は魚に醤油をかけた。それを見てヌチャナートが怒る。
「塩を振ってあるのよ。塩分の取り過ぎはいけないわ。」
「こうすると味がよくなるのだ」と説明しようと思ったが面倒なので
止めた。唐辛子を一切れとって魚に載せた。
魚の塩焼きに唐辛子の辛味は合う。これは旨い。
唐辛子はナンプラの中に入っていたので、ナンプラの旨味が加わっ
て魚の旨味を引き立てたのだろう。
ヌチャナートは唐辛子とナンプラをスプーンですくって魚にかけた。
「ああ、辛い。ナンプラがあると魚は美味しいわ!」
鰆の塩焼きにナンプラをかけると美味しいとヌチャナートは言う。
俺が同じ魚に醤油をかけると、駄目だと怒る。
醤油もナンプラも塩分の量は同じくらいだ。
なんで醤油は駄目でナンプラならいいのだ!?差別だ!
そう思いながらも俺は笑ってしまった。
焼き魚にナンプラをかけても醤油をかけても美味しくなるのは事実だ。
ナンプラは魚からできているので、焼き魚にはナンプラをかける方が
自然に近い気がする。

2007/2/28

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2007年2月27日 (火)

煎餅

賞味期限が切れ掛かっている煎餅が特売になっていた。
タイ人は餅米をよく食べる。お煎餅は餅米製品だからヌチャナートも
これを好むはずだ。
「あのお菓子、安いから買おうか?」
「いらないわよ」
特売と見るとすぐに手をだすのがおばさんだ。ヌチャナートの言葉
を無視して、俺もおばさんに混じって特売の煎餅を買うことにした。
一人のおばさんはパッケジの賞味期限を確認していた。
賞味期限がまじかだと知ると、まるで腐った食べ物を捨てるように
商品を投げ戻していた。店の商品をそんなふうに扱かっちゃ駄目
だよ。

このおばさんは賞味期限のことを知っているのだろうか?
食い物というのはお試し版のパソコンソフトとは違う。
お試し版のソフトは試用期間が一ヶ月なら、一ヵ月後には間違いな
く使えなくなる。食べ物の場合は賞味期限が5月末だとしても、6月
になると腐るというわけではない。
お煎餅の製造者が毎日々味見を繰り返して、この商品は1年ぐらい
は味が変わらないと判断すると製造から一年
後を賞味期限として
いる。あのおばさんは製造直後の味と賞味期限まじかの味の差が
分かるのだろうか?
お煎餅なんて買ってからいつまでも大切に保存するようなものでは
ない。小腹がすいたら、つまみ食いするものだ。
一週間もあれば、食べ終わってしまうのが普通だ。
賞味期限まじかな商品でも、これを食べて病気になることはない。

買ったお煎餅をヌチャナートに食べさせると、思ったとおり
「美味しい」と言う。してやったりだ。

パッケジの原産国を見たらタイになっていた。
「このお菓子はタイで作っているんだよ」
パッケジにはタイ文字はない。全て日本語だけだ。
「あらそうなの」と言いながらお煎餅を食べている。
「このお菓子は甘くないのね。いいわね。マヨネーズをつけて食べる
と美味しいわ」
日本人はお茶を飲みながらお煎餅はそのまま食べる。
マヨネーズをつけて食べるというのはやはり外国人の発想なんだ。
発想の違いを知ると驚くと同時に面白いと感じる。

2007/2/26

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鯖の水煮缶詰

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日本人は缶詰の魚の調理が下手だ。下手と言うと語弊がある。
調理の仕方をあまり知らないと言う方が正しいと思う。
鯖の水煮缶詰を開けたとしよう。
多くの場合、缶を開けたら中身を皿に移すこともしない。
缶の中から魚を摘んでお采にする。
味に物足りなさを感じると醤油をかけて食べる。
とんかつソース、ケチャップ、マヨネーズなどをかける人もいるかな?
醤油をかけるのが普通の食べ方だと思う。
日本人は缶詰を完成された料理だと思っているからこうなるのだろう。

タイ人は缶詰は料理の素材だと思っている。
つまり、缶詰の魚は半完成品だと思っているのだ。
半完成品を食べても美味しいはずはない。これに手を加えればもっと美味しくなるとタイ人は考える。
この柔らかく煮えた魚をどうやって美味しく食べられるかタイ人は工夫する。

日本人の嗜好を知っている缶詰会社は鯖の味噌煮缶詰なども出している。
タイ人は水煮缶詰を半完成品だと思っているから、味噌で味付けされた缶詰は完成された加工食品と感じる。
完成品には手を加えることができないから、味噌煮の缶詰はタイ人には不評だ。

ヌチャナートは鯖の水煮を使って今日はこんなものを作った。
魚の舐め物だ。魚の舐め味噌と思えばいい 。焼いた魚でも同じ
ものができる。缶詰は既に熱がかかっているので焼く手間がいら
ない。簡単に料理を作れる素材だ。不意に来客があったなら、缶詰
の蓋をあけてこれをだせばいい。
クラッカーがあれば、クラッカーの上にこれを乗せて食べてもらう。
この舐め物とビールで時間稼ぎをしておいて他の料理を作ってしまう。
そんな早業がこの鯖の水煮缶詰でできる。
缶詰は鯖でなくてもいい。鮭でも鰯でもいい。

今日はフライパンに油を敷いてナスを軽く揚げた。
茄子の上にこの舐め物を乗せて食べた。
唐辛子の辛味と茄子の旨味は相性がいい。
安い素材の組み合わせだけど、美味しい料理だ。
料理はなにも高価な素材を使うことはない。
知恵で幾らでも美味しいものができるんだ。

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素晴らしい すごい とても良い 良い

2007/2/26

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トムヤンヌア

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これは牛肉のスープだ。ヌチャナートは食器にはあまりこだわりを
持たないようだ。ウチの料理だからみかけなんかどうでもいいと考え
ているのかもしれない。日本の土鍋が気に入って、
「これに入れると美味しそうにみえる」と考えているのかもしれない。
器にこだわりをもたないが、味にはこだわりを持つ。
今日のスープはちょっと酸味が強すぎたのではないかと心配している。
「酸っぱすぎた?」
「いや、大丈夫だよ。美味しいよ」
電気釜で長時間保温したご飯の方がいけない。硬くなったのを通り
越して乾燥した米粒がある。スープをご飯にかける。
乾燥した米粒はすぐに水分を吸い込む。
土鍋から肉と野菜をスプーンで取る。それをご飯に載せる。
ちょっと酸味があり、ぴりっと辛いスープの旨味が口に広がる。
旨いと思うと無口になる。
ただもう黙って食べることに専念する。

トムヤンの関連記事はここにあります。
   
トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_d695.html
トムヤンパー 魚のタイ風鍋料理
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/02/post_52fa.html
馬蟹のトムヤンプー   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_a41c.html
トムヤンプラムック   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_f508.html
トムヤンガイ   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/09/post_e950.html
トムヤンクン   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/06/post_3f9d.html
今日のトムヤンクン   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_521e.html
トムヤンタレ海鮮鍋   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/05/post_c538.html
トムヤンヌア   
http://krungthep.cocolog-nifty.com/blog/2006/04/post_d695.html

2007/2/26

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2007年2月26日 (月)

豚丼

「トイレに行きたくなった」ヌチャナートが突然言い出す。
困ったな!こんな所に公衆便所はない。コンビニもない。
トイレを借りられる場所はないものかと見回すと吉野家があった。
吉野家に入った。ヌチャナートをトイレに直行させた。
トイレだけ使って出て行くわけにはいかない。
家に帰って、電子レンジで温めなおして食べればいいと思い、持ち
帰りの豚丼を注文した。

腹が減ったので豚丼を食べることにした。店で出来立てを食べるの
とは味が違う。タレがご飯に染み込んでいるからであろう、塩味を感
じない。豚丼に醤油をかけた。添付の七色唐辛子も、紅生姜もいれた。
でもまだなんとなく物足りない味だ。生唐辛子を冷蔵庫から取り出し
て加えた。やっと食べられる味になった。

「ああ、俺は完全に唐辛子中毒になっている。辛味がないと食事が
できなくなっている」
久しぶりに日本の食事をする。
「美味しい?」ヌチャナートは俺が喜んでいると思っている。
俺は複雑な気持ちだった。このような味に長年親しんで来た。
タイの飯を毎日食べているうちに好みが変わってしまった。

2007/2/26

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竹の子と鶏肉スープ 

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この料理はタイ語でゲンノーマイセガイというそうだ。竹の子と鶏肉
で作ったスープだ。もちろん、唐辛子がはいっている。
多くのタイ料理は唐辛子が入らないと味にしまりがない。
唐辛子がないとタイ飯にならないと言ってもよい。
全てのタイ飯に唐辛子が入っているのかというとそうではない。
タイでも唐辛子が入っていない料理はある。
タイは陸続きの国だから中国、ベトナム、カンボジア、マレーシア
などの料理が入り込んでいる。 俺たちにはわからないが、
「これはカンボジア料理、これがラオス料理」などとヌチャナートが
教えてくれる。

「日本人は味噌と醤油があればいい」と言ったらヌチャナートは笑った。
「タイ人はナムプラと唐辛子があれば大丈夫よ」
そのくらい、タイ料理に唐辛子は欠かせない食材なのだ。

このスープには唐辛子の他にレモングラスなどの香草類が入って
いる。これを作っている間、家の中はタイの香りでいっぱいになった。
ご近所は「ああ、また変な料理が臭ってくる」なんて思っているだろう。
経済的に貧しい、東南アジアやアフリカの料理なんて不味いもの
不潔なものと決め付けている人が多い。味、香りに偏見を持たない
で評価できる人なら、「このスープはうまい」と必ず言う。
スープの香りがいいんだ。
俺が美味しそうに食べているのでヌチャナートは安心したように
笑った。こんな料理だけを食べているウチはご近所からはちょっと変
に思われる。タイにいれば、これは当たり前、普通の家庭料理だ。
日本ではエスニック料理になってしまう。
「毎日エスニック料理でいいですね」なんていう人がいる。
そんなことを言う人にとっては月に一度か半年に一度、タイ料理を
食べるから、珍しいエスニック料理なんだ。
ウチの料理はこれしかないし、毎日こんな飯を食べているから、
俺にとってはエスニック料理ではない。

2007/2/25

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2007年2月25日 (日)

えのき茸のソース ナムプリックヘット

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腹が減っていた。ヌチャナートは
「ちょっと待っててね。すぐ作るわ」と言いながら えのき茸をグリル
で焼いていた。焼き上げたえのき茸に醤油をかけて食べても美味
しい。そんな料理を出すのかと思っていた。

生の唐辛子も取り出している。
「この唐辛子をどうするんだい?」
「茸のソースを作るのよ」
焼き上げたえのき茸、唐辛子、ニンニクなどを叩き潰した。
ナンプラで味を調えている。

ソースというと液状のものを想像する。
タイ人はこういったものもソースと言うので俺もここでソースと言って
いる。このえのき茸のソースは旨いのを知っている。
腹が減っているので、料理が出てくるのを待ちきれない。
餅米を摘んで、えのき茸のソースをつけて食べる。
餅米は甘い。それに辛いソースをつけると、餅米の旨味が強調され
る。空腹の胃袋にいきなり辛いソースを入れた。
舌や口は辛味に慣れているので辛味をあまり感じていない。
辛味は何も入っていない胃袋に入る。
胃袋は辛味に慣れていない。胃壁に直接辛味が効いた。
冷たい水を飲んで胃壁を冷やす。

えのき茸のソースは先ず何かを食べておいてから食べた方がいい。
これからは肉など脂肪分があるもので胃壁を保護してから食べる
ことにする。

このえのき茸を熱いご飯の上に乗せる。
もうこれだけでご飯を食べられる。
他におかずなんて必要ないと思ってしまう。

2007/2/25

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