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2008年1月31日 (木)

日本蕎麦で焼蕎麦

昨日、テレビで見た。ロシアではヤキソバと言うと日本蕎麦を焼
いたものだそうだ。日本では蕎麦というのは蕎麦粉を用いた麺
だ。小麦粉を用いた麺はうどんという。麺の形態できしめんと呼
ぶこともある。近年になってカンスイを使った中国風の麺が普及
した。中国風の麺をラーメンと呼んでいる。
米をつかったビーフンという麺もあるが、日本ではそれほど普及
していない。

麺の食べ方は大雑把に分類すると、汁に入れるあるいは汁に
つけて食べる汁麺と、炒める麺の二種類がある

うどんやビーフンを炒めたものは「焼うどん」とか「焼ビーフン」
と呼んでいる。使う麺の名前の前に「焼」をいれて、どの麺を炒
めたものか表している。日本には蕎麦を炒める料理はない。
ラーメンを炒めると「焼ラーメン」とは言わず何故か「やきそば」
と言っている。
文字でこれを書く場合「焼蕎麦」とはぜったいに書かない。
「焼ソバ」「焼そば」「焼きソバ」「焼きそば」「ヤキソバ」「やきそ
ば」と書いている。このことに誰も疑問をもっていない。

ロシアでも日本食ブームが起こりヤキソバがある。ロシアで
ヤキソバを注文すると、蕎麦を炒めたものがで
てくるそうだ。
蕎麦を炒めたものだから「焼蕎麦」で間違いはないが、日本人
は納得できない。一流ホテルのシェフがまかない料理で蕎麦を
炒めたものを紹介していた。フランスでは蕎麦粉で作ったクレー
プがある。蕎麦粉の焦げた味もいいもんだ。
日本蕎麦を炒めた物は美味しいはずだと確信している。

タイにもいろいろな種類のヤキソバがある。
横着な俺は麺の種類に関わらず炒めた麺類を全てパットメーと
呼んでいる。それでヌチャナートに日本蕎麦を使ってパットメーを
作って貰った。ヌチャナートが作ったのは柔らかな焼蕎麦にタレ
をかけたようなものだった。
ナンプラとレモンを加えて食べた。まあまあ食べられる。
俺はもっと乾いた蕎麦を期待していた。
蕎麦の一部がおこげになるようなヤキソバを期待していた。
俺たちがラーメンの麺を使ってできる硬さの焼蕎麦を期待していた。

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もう一度挑戦してみよう。
多分、うまい焼蕎麦ができるはずだ。タイにはない味が出来上
がるはずだ。

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2008/1/25

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むりやりカオツム

俺はそれほど腹が減っていない。腹が減っていないから食欲も
ない。
「飯はいらないよ。酒の肴だけでいい」
そんなことを言ってもヌチャナートは許してくれない。
減量しようと思っているのに、何かをむりやり食わせる。
いらないと言っているのにタイのお粥、カオツムを作ってきた。
「これを食べないとダメよ。少しだけだからね」
そんなことを言ってむりやりカオツムを食べさせられた。
しょうがないから、一口だけ味見をした。
まずけりゃ、残しておくのに!
これがうめぇーんだ。
一口だけと思っていたのに、とうとう全部を食ってしまった。

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2008/1/29

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ラープが嫌いか?

最近はどういうわけかラープをあまり好まなくなっている。
食べりゃあうまいのだが、昔ほど感激しなくなった。
初めてラープを食った時は美味さに感激した。
「辛い!うぇー!辛ぇー!」と思いながらもラープを食った。
美味さに釣られて、辛さに耐えてラープを食っていた。
熱帯の太陽がガンガン照り付けている。
「この美味い料理をもっと食いたい」という思いが、ラープを食
わせていた。
とうとう辛さに耐え切れなくなって、これ以上ラープを食うのを
諦めた。食い残ったラープを恨めしげに見た。
今でもあの時の光景を生々しく思い出す。

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ヌチャナートがラープを作ってくれたが、ちょっと味見をしただ
けだ。美味しいラープが食べたいと言って、ヌチャナートは柔ら
かな牛肉を買ってきた。いつもウチでは銘柄牛のように特徴の
ある牛肉を買う。ウチが買う牛肉の特徴は硬さと値段だ。
噛み心地が良すぎる特徴がある。今日のラープはいつもとは
違う。ベランダにあるサラネーをとってきてラープに乗せた。
ラープがでてくると、それだけを食べていたのに・・・・・。
「あたし、唐辛子を作るわ。サミイは餅米を粉にするのよ!」
ラープ作りを手伝った。唐辛子の煙が充満する。換気扇なんか
間に合わない。冬だというのに、扉を開けて煙を外に追い出す。
飼い猫のサダムフセインも飽きれて外に出て行った。
最近、味が変わったのではない。以前と同じように美味しい
ラープだ。ラープが食べたくなったなら、「ラープ」と一言云えば
ラープがでてくる。
いつでも食えると思うと、食欲が沸かない贅沢病か?
俺があまり、手をつけないので、ヌチャナートは一人でラープを
食べていた。

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2008/1/30

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カサゴの唐揚

商店街の魚屋で赤いカサゴを見つけた。なんとなく食いたく
なった。魚屋の推奨メニュウは煮付けだった。
「これ買ったよ」
カサゴを見てヌチャナートはタイ風の料理を作った。
煮付けではなくて、魚のシチュウみたいなものだ。
俺は唐揚にして食いたかった。
身の締まった白い肉は美味いはずだ。
唐揚にすれば、ひれなどもポリポリカリカリ食べられる。
これにタイの唐辛子ソースをつけて食べれば絶対に美味しい
はずだ。そんな風に期待していたのに、タイ風の煮魚料理が出
てきたのでがっかりした。

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まだカサゴは残っている。残りのカサゴで唐揚を作ってもらうことにした。
「ヌー、これを油で揚げてくれよ。」
ヌチャナートは手早くカサゴを処理して、唐揚の下ごしらえをしていた。

カサゴの唐揚が出てきた。カラッと揚がっている。
思っていた通りの味だ。酒を飲みながらカサゴを食べる。
小さな幸せだ。美味い肴があると、飲みすぎちゃう。

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素晴らしい すごい とても良い 良い

2008/1/29

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絹さやとオイスターソース

新鮮な絹さやがあった。これも俺が好きな野菜だ。
ヌチャナートが絹さやの端の固い繊維を摘んで取り除いていた。
「あたし、洗濯するから、サミイがこれをやって!」
俺に絹さやの繊維を取り除けと命令が下った。
子供の頃、俺は絹さやを剥くのが好きだった。
糸のように繊維が剥ける。莢の一端に達すると反対方向に
するっと剥く。そのするっと剥ける感覚が面白い。
今でも、絹さやを剥くのが好きだ。

この絹さやを豚肉と一緒にオイスターソースで炒めた。
この料理は辛くないので、辛味に弱い日本人でも安心して食べ
られるタイ料理だ。

いつもはタイの食材屋で買うオイスターソースを使う。
100円ショップにもタイから輸入されたオイスターソースがあった。
それを使った時、ヌチャナートは何にも言わなかった。
単価はタイの食材屋の物が安いのか、100円ショップの物が
安いのか計算していない。
業務用食品の店でもタイのオイスターソースを見つけた。
大きな瓶に入っているので安かった。
今回、使ったオイスターソースは業務用の物だ。
「この大きな瓶のオイスターソースは美味しくないわ」
ヌチャナートが不満を漏らす。
オイスターソースはタイだけでなく、東南アジアの各地で作られ
ている。俺は原産国の違いが味の差になっているのではない
かと推定した。
「これはタイから輸入されたものだよ」
タイから来た物は同じ味だと俺は勝手に思い込んでいる。
やはりタイにもオイスターソースを作っているいろいろな会社が
ある。ヌチャナートが不味いというオイスターソースの味を見た。
旨味は同じだが、旨味が弱い。
どろっとした粘りは他の商品と同じだ。見かけではわからない。
この商品は澱粉などで味を薄めていたから安かったのだ。

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2008/1/30

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中国製食品、心配ない

昨日の報道によると中国からの輸入食品に農薬がまじり、事故
が起きた。今、日本だけでなく世界中が中国からの輸入食品に
関心を寄せている。今回報道された危険と思われる食品の種類
の多さに驚いた。事故の原因は指定外の野菜の使用、不十分
な洗浄、加工工程中に混入、イタズラ、最悪はテロ・・・・と
ろいろ考えられる。

中国は世界の工場と言われ、いろいろな製品を世界中に輸出し
高度成長を続けている。成長の波に乗った人は大金持ちになり、
乗り遅れた人や、乗れない人は貧困に喘いでいる。
貧富の差が激しい。
今回の問題を起こした河北省の天洋食品の幹部は景気の波に
乗った人々で豪勢な生活をしているだろう。

中国からの観光客が銀座や秋葉原で高価な商品を買い漁って
いる。ちょっと立ち寄って100万なんて買物を平気でする。
こんな人々は経済成長の波に乗った人々だろうと推定していた。
ここで俺はちょっと疑問を感じた。あの人々はどうやって日本円
を入手したのだろう?中国政府は日本円への換金を無制限に
許しているのだろうか???
この問題は天洋食品の食中毒問題と関係ないので飛ばそう。

テレビ・ラジオも天洋食品の商品を食べないように呼びかけて
いる。俺はそれを聞き流している。
ウチはタイ料理だけなので、餃子など中華料理は食べない。
俺は「そんなのカンケェーネェ!」という感じの無関心さでテレビ
をみている。ヌチャナートは日本語の報道が分からないが、報道
の内容からなにか不安を感じているような顔をしている

「中国から輸入した食品に農薬が入っていたのだ」
「えっ!」
やっと事態を理解してヌチャナートは驚いていた。
報道されているような食品をウチでは食べないので、ウチは中国
製食品の心配はない。でもオチオチしていられない。
先日はタイからの輸入食品で添加物の問題があったからな。

日本の食品業界も変わった。
太平洋戦争末期から終戦の混乱期は食べ物の確保に苦労した
食糧難の時代だった。戦後の復興が終了すると、食べたい物が
食べられるようになった。日本の食品市場はラーメンを始とする
インスタント食品から冷凍食品まで豊富な食品で溢れていた。
そして食べ過ぎの飽食の時代になり、肥満が問題になった。
食は量より質ということでグルメブームになる。
現在の日本の人々の関心は美味い物より安心な食品に向き始めた。

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2008/1/31

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斗酒を飲む

中国の詩人、李白、杜甫は大酒飲みで知られている。
相当な酒を飲んだらしい。
大酒を飲むことを「斗酒を飲む」と表現する。
一斗の酒を飲むと言うのだ。一斗は十升、つまり一升瓶の酒を
十本ということになる。メートル法に換算すると一斗の酒は
18リットルとなる。
中国の「斗」という単位は日本と同じ量を表すのかどうか分から
ない。いずれにしても、「斗」というのは大量であることに間違い
はない。
俺はこの表現を「白髪三千条」という中国的大袈裟な表現と思っ
ていた。斗酒を飲むと言っても酒の中のアルコール量が問題だ。
日本酒と同じくアルコールが15%前後含まれていたら、急性
アルコール中毒になる。「斗酒を飲む」という時の酒にはアルコ
ールは4、5%しか含まれていなかったらしい。
ビールに含まれているアルコールと同じ程度だ。
「斗酒」をビール大瓶に換算すると24本、二ダースとなる。
これは確かに大酒のみになるが、時間をかければビールを
二ダースくらい飲む人はいる。
ビール程度の弱い酒なら「斗酒を飲む」ことも可能だなと感じていた。

先日、韓国の酒マッコリがあった。ふと、それを飲んでみること
にした。いろいろな食べ物に興味を示す俺が今までマッコリを飲ま
なかったのが不思議だ。
味は日本のどぶろく、タイのサトーと同じだ。
ヌチャナートも「サトーよ。サトーと同じね」と評価した。
評価したと言うと、聞こえがいい。ヌチャナートにとってサトーは
貧乏人の酒なので、ヌチャナートはサトーなんて馬鹿にしている。
ヌチャナートは日本のどぶろくも馬鹿にする。ヌチャナートは
サトーに似た味のマッコリも馬鹿にしている。タイ政府が高額な
関税・税金をかける輸入ワインはタイの庶民には高嶺の花で飲
めない。ワインは高価で高級品だから「美味いもの」。
サトーは密造酒?あるいは低税率の酒で安いから「不味い物

とヌチャナートは決め付けているようだ。

俺にとってマッコリは不味い酒ではない。でも酒の効き目が弱い。
アルコールが少ない。舌でアルコールの量を推定した。
10%ほどかな?表示を見たら、アルコールは6%しか含まれて
いない。
「なんだこれは?ビールと同じではないか!」

「斗酒を飲む」という時に言われている酒はおそらくマッコリの
ような酒を飲んでいたのだろう。
清酒と違い、マッコリには米の固形物が入っている。
固形物が入っているので、飯を食わなくても腹に溜まる。
飯も食わずに朝から酒樽だか酒甕を抱えて、酔っている。
李白、杜甫はこんな酒を飲みながら文学を語っていたのかな?
それとも、酔って女のケツを追いかけていたのかな?
マッコリを飲みながら、そんな光景を想像していた。

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2008/1/29

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2008年1月28日 (月)

カオツム、タイのお粥

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今日の食事はなんだか不規則だった。夜になっても腹が減ら
ない。こういう時は食わないほうが体にいい。
俺は飯を食わない積りだった。
しかしヌチャナートの考えは違う。
食べる物がなくて、病気になり死んでいく人を数多く見てきたの
だろうか、食べなくてはいけないとヌチャナートは考える。
俺にどうしても何かを食わせたいようだ。
ダイエットをしなくてはいけないと思っている俺に、ヌチャナートは
無理やり食わせようとしている。
「カオツムができたわ。食べてよ!」
食べたくないが、食べなければヌチャナートの機嫌が悪くなる。
「唐辛子をいれる?」
「うん」しぶしぶ、食い始めた。
食うと、美味い。美味いと、ついつい食ってしまう。

タイのお粥屋で食事をするなら、肉や野菜の料理をとって、その
料理をお粥と一緒に食べる。今晩のお粥は長ネギと生姜、
唐辛子が入っただけの単純なお粥だ。

天井の扇風機が回るだけで冷房のない、タイのごくごく普通の
店で食べるお粥も美味い。ストーブをつけて暖房した部屋で食
べるお粥も美味い。どんな場所でもお粥は美味い。
この美味さは米を主食としている民族でないとわからないだろう。

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2008/1/26

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徴兵検査

日本にも昔は徴兵検査というのがあった。健康な若い男は兵隊
にとられて戦場に行く。戦場に行けば、死に直面する。
出来ることなら死にたくないと思うのは当然だ。
その時代は「男なら仕方がない」と諦めている風潮があった。
徴兵検査を拒否することはできない。

徴兵検査の時、結核に感染していれば兵隊にとられなくて済む。
ペニシリンなんてなかった当時は結核は死の病だった。
兵隊にとられないように結核に感染すればよいが、それは同時
に死を意味していた。感染したいと思っても都合よく感染できる
物ではない。病弱な男も兵隊にとられない。

こんな話を聞いた。
ある男は徴兵検査の前に唐辛子を食べて体を壊すことを考え
た。彼は食事療法ではなく、「食事病法」を実行した。
徴兵検査までに健康な体を無理やり壊す。徴兵検査が終わっ
たなら普通の食事に戻して健康を回復する。
唐辛子を食べて体を壊したので徴兵検査で兵役を免除された
というのだ。
この話を聞いた時、俺は「そんな物かな?」と思った。
「唐辛子を沢山食べれば、お腹を壊して病弱になるだろうな」
と漠然と思っていた。

今、毎日タイ料理を食べ、大量の唐辛子を消費している。
俺の経験からして、唐辛子を幾ら食べても体を壊すことは無い。
唐辛子で体が壊れるなら、東南アジアの人間は皆な死んでいる。

俺はインドカレーに唐辛子がたった一本入っただけで辛くて食べ
られなかった。今の日本人は辛い朝鮮料理やタイ料理を知ってい
るから、唐辛子に対する耐性が昔の日本人よりもできている。
タイ料理なんて知らない昔の日本人が、一日に何本の唐辛子を
消費できただろうか?
おそらく一日に5本も食べられなかっただろう。
徴兵検査=死と言う構図で、死に対する恐怖、唐辛子で生き
ながらえることができると考えて、一生懸命食べても一日に
10本だろう。タイ人は一日に10本程度の唐辛子を消費する。
一回の食事に10本の唐辛子を使うこともある。
それだけ食っても急性唐辛子中毒なんて起こらない。

そんなことを知るにつれ、体験するにつれ、唐辛子で体が衰弱
することはないと確信している。
多分、彼は唐辛子の辛味に耐えられなくて食事の全体量が
減った。それを長期に続けて、人工的に栄養失調の状態に
持って行った。唐辛子の影響で体が壊れたのではない。
これ以上、ご飯が食べられないようにするため、食事制限を
するために唐辛子を利用したのだ。
今の俺はそのように思っている。

ある本が徴兵検査の光景を描写していた。それを読みながら、
俺は昔聞いた話を思い出した。
唐辛子では病気にならない。唐辛子で食事制限をして自ら
栄養失調状態に持って行くというのは並大抵のことではない。
徴兵検査は免れないから、徴兵検査で兵に適さないと判断され
たかった。その思いから栄養失調への道を選んだのだろう。
栄養失調にいたるまでの道のりは、さぞ苦しかったことだろう。

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2008/1/27

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林檎にマヨネーズ

ご近所さんから林檎を頂いた。大粒の林檎だ。
俺が子供の頃はりんごと言えば紅玉、国光が主体だった。
紅玉は甘いが身が柔らかい。国光は身が固くて酸味があった。
俺は国光が好きだった。
その頃の林檎は皮を剥いて、ちょっと時間がたつと茶色になった。
それより、粒が大きくて香りがよいインド林檎というのがあった。
インド林檎は国光なんかより高いので俺ん家ではなかなか食べ
られなかった。たまにインド林檎を貰うと嬉しかった。
「こんなにも美味しい林檎があるのだ」と俺は感激しながらインド
林檎を食べていた。
「紅玉でなくて、いつもインド林檎が食べられたらいいな」
と金持ちの家の子供が羨ましかった。

大人になり、酒を飲むようになると自然と林檎を食べなくなる。
今はインド林檎より大粒で香りも高く甘味も強い林檎が沢山
出回っている。

タイの市場で普通に売られている林檎は昔の紅玉のような
林檎ばかりだ。日本で売られている林檎を見てヌチャナートは
「大きな林檎ね!」と驚いた。食べると、その甘さと香りのよさ
にまた驚いた。

ご近所から頂いた大粒の林檎をヌチャナートは食べた。
「あら、甘いわ。美味しいわよ、サミイも食べなさいよ!」
ヌチャナートは林檎を塩水につけていた。
林檎を塩水につけるのは、塩味を感じたあとに甘味を感じると
甘味をより強く感じる効果を狙ったものだ。
それと林檎が茶色に変色しないという利点もあった。
今の林檎は皮を剥いてもなかなか茶色にならない。
甘味を感じる前に塩味を感じるので、俺は林檎に塩をつけるの
は嫌いだ。ちょっと不満だったが、林檎の甘い香りに釣られて
食べた。
そのうちに、この林檎をマヨネーズと一緒に食べたらどうか?
と考えた。林檎にマヨネーズをつけた。美味い!
ヌチャナートに食べさせようとしたが、ヌチャナートはそんな異端
な食べ方で林檎を食べようとしない。
俺はもう一切れマヨネーズをつけた林檎を食べた。
「うん、これはやっぱり美味い」
俺は美味さを確認した。
「ヌチャナート、食べてごらん。美味しいから!」
しぶしぶヌチャナートはマヨネーズをつけた林檎を食べた。
「あら、美味しいわね」
森のバターと言われるアボガドのような感じの味になっている。
油っこい味と林檎の甘味と酸味が混じり合ってなんとも複雑な
味になっている。

何にでもマヨネーズをつけて食べる人がいるようだから、この
発見は俺が最初ではないだろう。
この美味しさは俺にとって初めての体験だ。

サラダに林檎を載せて、酢と油のドレッシングをかけて食べる。
そんなサラダを美味しいと言って食べている。
ドレッシングをマヨネーズにしただけだから、林檎とマヨネーズの
組み合わせが美味しいと感じても当然だ

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2008/1/27

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トムチュートトーフ、豆腐のシチュウ

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ちょっと腹が減ったが・・・・・・。
「食事にする?」
「うーん、どうしようかな?」
「豆腐を食べるでしょ?」
「豆腐?」
「豆腐のトムチュートを作るわ?」
幾ら食っても豆腐なら太らない。豆腐のトムチュートを作って貰う事にした。
香りがいい生椎茸をだしてきた。
スープで生椎茸を煮込む。
豆腐をいれる。
パクチーを入れてタイの香りをつける。
日本人はパクチーの香りを嫌う。俺もイヤな香りだと思っていた。
この香りに慣れないとタイ料理を食えない。
タイ料理のよさを理解できないと、このくさい香りを我慢し耐えてきた。
今ではこのくささが芳香になった。
「ああー、いい香りがする」
パクチーの香りを芳香と感じ、食欲をそそる香りと感じるようになっている。

美味いと思いながらトムチュートトーフを食べていた。
もともとそれほど食欲はなかった。
ちょっと食べると満腹感からトムチュートトーフを食べる気力が失せていた。
残してはヌチャナートが心配する。
それにこんなちょっぴり残してもいけない。

唐辛子とニンニクを叩き潰したソースがある。
それをトムチュートトーフに入れた。
スープが真っ赤になる。
それを食うと食欲がでる。
唐辛子が食欲を刺激する効能に今更ながら驚いた。

「ヌー、美味しかったよ。ありがとう」
簡単な料理だが、満足した。

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2008/1/27

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2008年1月27日 (日)

熱燗

最近になって身に付いた食習慣なのだが、ヌチャナートは朝の
コーヒーが好きだ。起きだしてくるとコーヒーを一杯飲む。
「美味しいわ」とか「いい香り」なんて言いながら熱いコーヒーを
楽しんでいる。
もともとタイ人は茶を飲まない。タイでも茶やコーフィーを売って
いる。茶を飲むのは中国人だ。
テレビコマーシャルの影響やマクドナルドの進出でタイ人も熱い
コーフィーを飲むようになった。
綺麗な女が優雅にコーヒーを飲む。
ハンサムの男がほっと一息つきながらコーヒーを飲む。
そんなテレビコマーシャルを見ると、コーヒーを飲むことは格好
いいことに見えるようだ。
一般のタイ人にとっては高値の花であるマクドナルドに入って
コーヒーを飲むのはハイソ、セレブの仲間入りをしたように感じ
る。コーヒーというのはタイ人にとって金持ちの象徴のような
ものだ。このように俺は解釈している。
暑い国で熱い飲み物という発想はなかったとしても不思議は
ない。熱い飲み物と言うのはタイに新しく定着した習慣だ。
俺に言わせればコーフィーはまだタイの市民権を得ていない
と思う。

酒を温めて飲む習慣も中国や日本にはあるが、タイにはない。
沖縄の泡盛の原型になったとされるラオと言う焼酎がタイに
ある。このラオにタイ人は氷を入れて飲むが、お湯割りにして
のむことはない。
まして梅干を入れて飲むようなことはしない。

「ねぇー、寒いから温かいお酒を飲まない?」
「そうだね」いつもヒヤ酒ばかりのんでいる。たまには熱燗の
酒もいい。
「アタシが温めるわ」
ヌチャナートは丁度よい人肌の熱さのお燗をつけてくれた。
日本の文化、食習慣をヌチャナートは覚えたのだ。
酒をこんな温度に温めるなんて素晴らしいと俺は一人で喜ん
でいた。ゆっくり燗酒を味わっていたら、ヌチャナートが言う。
「あら、ぬるかったわね。温めなおすわ」
「ちょうどいい、温度だ。人肌が一番美味しい温度だよ。」
「ダメよ!温めるわ」
そう言って徳利を持って行った。
「できたわよ」
出された燗酒は沸騰していた。こんな熱い酒なんか飲めない。
まるでコーヒーを飲むように、ヌチャナートは美味しそうに
超熱燗の酒を飲んでいた。
熱い飲み物というのはコーヒーと同じような温度でなくてはいけ
ないとヌチャナートは思っているようだ。
美味しい燗酒の飲み方をヌチャナートはまだ理解していない。
俺はため息をつきながら、酒が冷えるのを待っていた。

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2008/1/26

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2008年1月25日 (金)

タイのハンバーグ

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いつもの通り「何、食べる?」で始まった。
「豚!」それだけ言うとヌチャナートが豚肉をどう調理するか考え
てくれる。時には「焼くの?煮る?」なんて聞くこともあるが、
大抵はヌチャナートが考えて料理を作ってくれる。
豚の挽肉を冷蔵庫から取り出した。
「日本のハンバーグを作る?」
豚肉でハンバーグというのは奇妙なものと考える。
ウチのハンバーグは豚で作ることが多い。
見かけは豚で作っても牛で作っても同じだ。
「タイのハンバーグがいいな」ヌチャナートは調理を始めた。
「アハハハ・・・。これ見てよ!」
挽肉に香草を混ぜて薄い円板を作った。俺たちが考える小判型
のハンバーグではない。
フライパンの全体に広がる大きさだ。
焼き上がったハンバーグを取り出す時に形が崩れた。
見かけは悪くなるが味は変わらない。

味はどうかって?うーん、何と言うかな?
タイの香草が薫るハンバーグと言えばいい。
この香りって、タイの薩摩揚げと同じだ。
魚を肉に代えたと思えばいい。
薩摩揚げは甘くて辛いソースにつけて食べる。
このハンバーグはソースをつけないでそのまま食べる。
「ちょっと塩っぱいわね」
「いや、ご飯と一緒に食べると丁度いい塩味だよ」
ヌチャナートは餅と一緒にハンバーグを食べている。
「あら、本当ね。塩味はちょうど良いわ」
焼いた餅とハンバーグなんておかしな組み合わせだと思うだろ
うが、これも美味いよ。
俺は一匙分の飯をスプーンで皿の端に寄せる。
その飯にハンバーグを乗せて、肉をバラバラにほぐす。
飯と肉をかき混ぜる。肉の脂と旨味が飯に移る。

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2008/1/24

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蕪の料理

こんなの料理じゃない!蕪を茹でただけじゃないか!
そんな文句を言いたくなるような料理だ。
でも一口食べるとその美味さに驚いてしまう。

俺は蕪のスープを食べたかった。
いつか作ってくれた蕪のスープが食いたかった。
それを期待していたのに、出てきたのは茹でた蕪だ。
この蕪にナンプラをかけ、生唐辛子をのせる。
柔らかな蕪にナンプラの塩味が染み込む。
白い蕪に赤い唐辛子が可愛い。
可愛いからと油断すると、唐辛子がピリッとくる。

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見かけは大きいけど、水ばかりだから腹は膨らまない。
食ったばかりは腹いっぱいになるが、腹は直ぐに騙されていることに気づく。
また何かを食いたくなる。

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2008/1/24

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お握りこそ日本の味

テレビはお握りを映している。
「ああ、旨そうだな!」俺は感慨をもって映像を見ていた。
お握りをかぶりつくと表面につけた塩味がする。噛んでいるうち
にご飯の甘味を感じる。
塩味から甘味に変化することに驚くと同時に上手に炊けたご飯
の感触に喜びを感じる。お握りの旨さを映像から感じる。

毎日タイ料理を食べている俺にはなんだかお握りは無縁な
感じがする。外国でお握りの映像を見ているような感じで映像を
見ていた。もう俺には無縁なお握りを記憶の中で旨さを感じて
いる。そんな感じだ。

俺は今、コンビニに行けばお握りなんて何時でも買える環境
にいる。それなのに、「俺は今、外国にいてお握りを食えない
状況にある」感覚だ。今は世界中何処に行っても日本食は
食える。外国では日本食なんて食えない時代もあった。
その頃は日本食なんてゲテモノ料理みたいな扱いだった。
今の日本で言えば、ケニヤ料理・タンザニア料理・アルゼン
チン料理の店みたいな物だろう。

塩鮭や梅干を包んだお握りこそ日本人の心の底に残る日本の
味ではないだろうか?日本食ブームで寿司が世界中に広まった。
そして各国でその国の嗜好にあった寿司が開発された。
日本人にはとても寿司と思えないようなものが寿司として各国
で定着している。どぎつい色や、日本では絶対に使わない寿司
ネタなんてものがタイの寿司屋にある。
それが売れて、新しい食文化が創造されたのだから、それで
良いと思う。いくら日本食がブームになっても、お握りの旨さを
賞味するのは日本人だけだろう。

すき焼きの旨さは欧米人にもわかる。
日本のカレーライスはインド南部だか北部だかわからないが
インド人にも受け入れられる旨さの料理だ。
醤油で味付けした焼き飯は中国人でもタイ人でもインドネシア人
でも受け入れる。
しかし、お握りだけは日本人しか受け入れないだろうな。
どうして日本人はお握りを好むのだろうか?
この単純な味は飽きが来ない。

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2008/1/24

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2008年1月23日 (水)

合鴨のポロー

P1030929pct13

これはウチで食べている料理だが、ウチで作った料理ではない。
買ってきたものを、温めて薄切りにしただけだ。
冷凍保存していたものを、いきなりお湯に入れて解凍しながら
温めた。

合鴨のロースを牛蒡、インゲン、人参で巻き、煮込んでいる。
ヌチャナートはこの合鴨をポローペットと呼んでいた。
合鴨のポローだとヌチャナートは思っているのだ。
肉の色を見て、ポローだと思ったのだろう。
ポローというのはタイ語で東坡肉のことだ。
ヌチャナートはこの合鴨を八角の香りが強い煮込み料理だと
思っていたらしい。そう思い込むと、合鴨を口に入れる時、
無意識のうちに八角の香りを期待している。
この料理には八角なんて使っていない。
甘い醤油味で煮込んであるのでこの合鴨はヌチャナートには
不評だった。生の唐辛子と一緒にしぶしぶ食うような様子
だった。俺も食ってみたが、ヌチャナートのいうように甘すぎる。
いつも辛い料理を食べているので、このように甘い料理は苦手
になる。

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2008/1/23

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カイクワ、タイの卵料理

P1030926pct13

だし汁と一緒に卵と玉葱やインゲンと一緒に煮込んだものだ。
日本にも似たような料理はあるな。
かき卵と言ったけな?かき卵は英語のscranbled eggになるか
な?scranbled eggはフライパンに卵を落として、かき混ぜながら
卵を固める料理だ。
正しい日本語の名前はわからないけど、ここではかき卵として
おこう。日本のかき卵と違うのは赤い唐辛子が入っていること
だ。タイの料理は唐辛子がないと収まりがつかないみたいだ。
卵に唐辛子の組み合わせは日本人の発想にないが、食って
みると美味いもんだよ。

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2008/1/22

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2008年1月22日 (火)

蕪の葉

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美味しそうな蕪があった。緑の新鮮な葉が付いている。
普通の日本の主婦はこんな物は捨ててしまう。
「この葉をどうする?新鮮なうちなら食べられるわ。
すぐに黄色くなっちゃうのよ。」
「塩をふって、漬けたら」
「そうね」
一晩、塩をふって漬けておいたら、丁度良い塩味になっている。
甘塩のタイ料理に慣れているヌチャナートにはこの浅漬けは
塩っぱいらしい。
「これをご飯と一緒に食べると丁度よくなるよ」
「そうかも知れないわね」
俺は無意識のうちに茶碗に盛った白い飯の上に緑の葉を乗せ
た形を想像していた。
日本では飯は茶碗に盛ると決まっている。
茶碗と同じ形の器はタイにはない。
ヌチャナートは皿に飯を盛ってきた。
俺はなんとなくちぐはぐな気持ちになった。
皿の飯に蕪の葉の浅漬けを乗せた。
白い飯に緑の野菜は目に楽しい。
二つを混ぜる。いい味がでている。
これは日本の米だからこの味がでるのだ。
タイの米でこんなことをしても絶対にこの美味さはでない。
美味いと思いながら蕪の葉を食べていたが、なんとなく物足
りない。生の唐辛子を加えた。白、緑、赤と色が賑やかになった。
唐辛子の刺激でまた飯をもりもり食べる。

タイなら、蕪の葉の浅漬けを餅米と一緒に食べたら美味しい
かもしれない。

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2008/1/8

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2008年1月21日 (月)

量り売りの復活と環境問題

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食料品を買出しに行くとプラスチックトレーが
一杯でる。これを決められた日までゴミとして出せないので家はプラスチ
ックトレーのゴミで一杯になる。

昔のように、消費者が器を持って買物に行き、量り売りにならないだ
ろうか?トレーに計量されて値札が付いている販売方式は消費者に
とって便利だがゴミが山のように出る欠点がある。

タイの市場のように対面販売が普通なら量り売りができる。
「このエビを一キロください」と注文するとエビを量って売ってくれる。
それをポリ袋に入れるだけだから、ゴミがでない。
日本のスーパーで対面販売と同じことを機械を使ってできないか?
客がエビを袋詰めにして秤にかけると計量して値札を印刷してくれる。
その値札を袋に貼ってレジに持っていくと清算できるなんて方式だ。
イセエビと鰯ほどの差があれば、機械的に値段の区別をつけられる。
鯵と鯖なんて機械的に区別をつけるのは困難だろう。ま
して東京湾の鯖とブランド品の関鯖の区別なんてできないと思う。

100%の機械化は無理だな。 水産コーナー、肉コーナーに各一名が立って
いて品物を見分けて計量販売する方式なら可能だろう。
プラスチックトレーの山を見ていつもため息がでる。
今のスーパーの方式は便利でいい。俺は環境がどうの、リサイクルがどうの
と時代の先駆者のような人々と同じことを言うのではない。
汚らしく悪臭を放つゴミの山がイヤなだけだ。ちょっとした便利さのために
後で不快な思いをする方がもっとイヤだ。
あの便利さは我々の生活にどのくらい役立っているのか?
値段が一目瞭然なので便利だ。店と自宅の間を運搬するのに水がたれ
ないからちょっとだけ便利かもしれないが、袋詰めより嵩張るから不便だ。
この他にどんな便利さがあるかな???
同じ大きさの二つのトレイの上面を重ね合わせると、少しだけ保温効果
がある。そんな程度じゃないかな??? 量り売りの復活を願っているの
は俺だけじゃないだろうな。自治体だってゴミが減ることだから歓迎する
と思うのだがなあ。

2008/1/20

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クサヤを焼く

新島特産のクサヤを焼いた。ひどい臭いがする。
その名の通りくさい!!!

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しばらくクサヤを食べていなかった。スーパーでヌチャナート
が「臭い魚が欲しい」と言い出した。
クサヤのことだと直ぐにわかったのでクサヤを捜してあげた。
このようにくさいが美味い魚はタイには沢山ある。
クサヤをタイで焼いて周囲の人に食わせたが、反応がな
かった。似たような味、似たような臭いの魚が周囲に沢山ある
ので、タイ人にとってクサヤは珍しい食べ物ではない

せっかく日本から持ってきたのに反応の低さにがっくり来た。
でもいい勉強になったと嬉しく、可笑しくなった。

クサヤを焼く臭いを俺がくさいと言うのだから、近所の人には
もっと臭いだろう。ヌチャナートは飯といっしょにクサヤを美味
しそうに食べている。
俺もクサヤをちょっと摘んだ。
確かにくさいが、旨みが強い。この旨みなら好きな人は病み
つきになる。ヌチャナートも病みつきになったひとりだ。

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2008/1/20

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パッカパオ、豚肉の牡蠣油炒め

P1030921pct13パッカパオというのは豚肉の牡蠣油炒めと言えばいいだろう。
これは俺の好物だ。
今日は新しいブランドの牡蠣油を使った。
他のものと味はそれほど変わらない。
パッカパオを熱いうちに、熱い飯と一緒に食べると美味い。
牡蠣油の部分をご飯にかける。
肉の旨味と牡蠣油の旨味が混ざった旨味がある。
それにハーブの旨味が加わっているから、何ともいえない旨味
がある。「うん」と言ったらもうその後の言葉がない。
辛味に刺激されて食べる。この旨味をどう表現する?
そんなことは後で考えればいい。今は食う。食う方が大切。
この美味さをどう表現したら伝えられるか考える暇も惜しいほど
忙しく食った。美味い物に出会った時はそんなもんだ。

唐辛子の辛味、牡蠣油の旨味が調和している。
どうしてタイの料理は辛いのだ?
そんな無駄なことを考えてもしょうがない。
うまけりゃいいじゃないか?
そうだ、そうだ。
余計なことを考えずに、パッカパオを飯に乗せた。
日本の料理にはない香りだ。
「これはタイの味だ!タイの香りだ!」と叫びたくなる味だ。

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2008/1/20

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2008年1月20日 (日)

カイコは最高の美味か

昆虫食は多くの人が考えるゲテモノ食材の最高峰だ。
日本人がゲテモノと考えるカタツムリはフランス人には普通の
食材だ。鮫や鯨を日本人は食べるが、タイ人にはゲテモノと
映る。何をゲテモノと考えるかは場所と時代により変化する。

昔、世界の奇行を撮影した映画でアフリカの何処かで昆虫を
食べるシーンがあった。
10年ほど前だっただろうか、日本の何処かの大学か研究機関
でカイコを食材にする研究を紹介していた。
その食材が昆虫からできていることをわからなくするために、
カイコを白い繊維状にしていたと記憶してい
る。
「カイコも食べられるのだ」と知り、気味悪いと思いながらも好奇心
が沸いた。

今朝の新聞によると食材としてもカイコが脚光を浴びていること
を知った。人間が宇宙に飛び出し長期間、宇宙ステーションに
滞在する。宇宙ステーションでの食事は運搬重量の制限がある
ためいろいろな種類の凍結乾燥食品になる。保存食ばかり食べ
ていると、人間だれしも新鮮な物を食べたくなる。
そこに登場したのがカイコだ。
宇宙航空研究開発機構の山下雅道教授(59)は狭い閉鎖的
空間内で長期飼育できる蚕は動物性蛋白質の有
力候補なの
だという。
「味はエビやカニに似ている。幼虫の天ぷらは、まるでカニみそ」
だそうだ。

ヌチャナートはカイコは食べられる、食べたことがあると言って
いた。昆虫を売る店がタイにはある。
俺には気持ちが悪い食材なので、あまりじっくり見ない。
勇気をだして、(そうです。勇気が必要なんです。)幾つかを試食
したが特に美味いとは感じない。
タイ人はスナックを食べるように昆虫を食べている。
食習慣は周囲に影響されながら形成される。
皆が「美味しい」と食べる物は美味しい物になってしまう。
周囲のタイ人が美味しいと言い、誰も腹痛を起こしていないのを
見ているから「私も食べてみよう」という
気になる。
人間は先天的に昆虫を恐れたり、気味悪がるのではない。

話は飛ぶが昨夜のテレビでは日本の何処かで野生の鹿が線路
に近づき、列車に撥ねられる事故が多発してい
るのを報じて
いた。そこで線路の周辺にライオンの糞をまいたところ鹿が線路
に近づかなくったそうだ。
日本にライオンなんていないのに、日本の鹿はライオンの糞の
臭いを恐れている。このような習性は先天的なものだ。
食習慣は後天的にきまる。
その例が同じ朝刊に掲載された漫画の中にあった。
ホットドッグやチーズを食べない子供を同じ年頃の子供がいる
近所の家に預けた。自分の家では絶対に食べないホットドッグ
やチーズを近所の家では預けられた子は食べている。
その子を預けた母親は「私の料理が下手なのか」悩んだ。
実は、この子は同じ年頃の子供の食習慣を真似していたという
オチがついて漫画は終わっている。この漫画の例からも、食習慣
は周囲に影響されながら形成されるとはっきりわかる。

話を昆虫食に戻そう。
気持ち悪そうな顔をしながら、店で売られている昆虫の写真を
撮影するのも気が引ける。日本人だって良い意味の好奇心
でなく、悪い意味の好奇心で商品を撮影されたなら、売り子は
いい顔をしな
い。
例えば、日本人が好む海鼠は気持ち悪い姿をしている。
吐き気を抑えながら海鼠を撮影している人がい
たら、店員は
いい気持ちがしないだろう。俺が昆虫食の撮影ができないのは
それと同じだ。

そんなわけで昆虫食の写真をあまり撮っていない。
撮影した写真の中に、カイコがあるのかもしれない。
俺が食べたことがある蛆虫のようなものはカイコだったのか?
大きさから見てカイコではない?でも乾燥して小さくなっている
からカイコか?うーん、わからない。

人間が月や火星に行き、そこで食べた一番美味しい食べ物は
カイコであったと世界中に報道されると、カイコはゲテモノから
グルメが羨望する食材になる。なにしろ世界の注目を浴びた
有名人が美味いというの
だから、不味いはずがないと人々は
考え出す。カイコがグルメ食材に変貌する可能性は高い。

普通の人が食材と考えない物を真剣に研究している点が面白い。
海洋資源が減少し、食糧が枯渇するとまだ食材となっていない
昆虫食が注目される。コンピュータ、薄型テレビ、高機能携帯
電話の先端技術も十分に食糧があるからできたのだ。
食い物がなかったなら、そんな研究もできない。
昆虫を効率よく養殖し、美味しく食べる技術が先端技術になる
かもしれないな。食材としてのカイコの記事を読みながら、こんな
空想をしていた。

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2008/1/20

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鰯のグリーンカレー煮

1198pct20

鰯をグリーンカレーで煮込んだタイの缶詰がある。
ヌチャナートは料理を作るのが面倒なのだろうか?魚の缶詰を
食べろと言う。俺もちょっと気になっていた缶詰だから、缶詰を
食べることにした。
昔の日本の缶詰はラベルを缶の周囲に巻いていた。
今は缶に印刷をしている。
このタイの缶詰は缶を紙で包んでいるのが面白い。

缶詰を空けると、葉っぱや唐辛子が入っていた。
唐辛子が丸ごと一本入った缶詰なんて日本では珍しい。
缶詰の魚だから身は柔らかだろうと思ったが、意外としっか
りしている。
「美味しい?」ヌチャナートが聞く。
「うーん、まあまあだな」
タイの庶民はこの缶詰を空けて、そのまま食べているようだ。
食えるけど、感激の美味さではない。
「ヌー、これを温めてくれないか?」
ヌチャナートは器ごと電子レンジにいれてチンした。
温めると、魚から水がでるのだろうか、器の底に水分が増えて
いる。旨みもぐーんとよくなった。

P1030917pct13

鰯をグリーンカレーで煮込んで缶詰にするなんて日本人の発想
にはない。食習慣の差を面白いと感じさせる一品だ。

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2008/1/19

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トムヤンタレーか鮟鱇鍋か

嬉しそうにニコニコ笑いながら買ってきたものを見せる。
手には鮟鱇の切り身が入っている。
「今晩は鮟鱇鍋にしましょうよ」
ヌチャナートは本当に鮟鱇が気に入っている。
タイでは鮟鱇なんて食べない。
こんな物は食べないだろうと思いながら鮟鱇鍋をやったら、
ヌチャナートは一度で鮟鱇が好きになってしまった。
鮟鱇を丸ごと買ってきて、吊るし切りまでやるようになった。
「ヌーは吊るし切りをどうやって覚えたんだい?」
「テレビで見たのよ。大きな鮟鱇を切っていたわ」
日本語はわからないのに、料理番組は熱心に見ている。
そうやって鮟鱇の捌き方を覚えた。

鮟鱇の白くて柔らかな味は俺の好みにもあっている。
土鍋で鮟鱇を煮た。
「火は強くしなくてもいいわ。ゆっくり食べましょうよ」
酒を飲みながら鮟鱇が煮えるのを待つ。
ウチの鍋に使うタレは唐辛子入りの辛いタレだ。
日本の料理なのかタイの料理なのかわからない。

白菜や春菊から水がでてきて、土鍋の淵まで水が上がってきた。
ヌチャナートはスプーンで水をすくって飲む。
「いい味よ」
野菜と魚でいい出汁がでている。
鮟鱇の他にヤリイカやエビも入れた。
これじゃあ、鮟鱇鍋だかトムヤンタレーだかわからない。
日本の料理だかタイの料理だかわからないが、美味しい料理だ。
いろいろな材料をごった煮にした物は何処の国の料理でも美味
しいもんだ。

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2008/1/19

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2008年1月19日 (土)

蒸した魚

タイ料理の食材屋に行った。タイの市場でよく見かける魚が
あった。それを見ていたら、ヌチャナートが手にとって買い物籠
にいれた。魚は真空パックされ、冷凍にして輸入しされていた。

P1030909pct13

タイの市場ではこの魚は小さな蒸篭のような器に入れて売られ
ている。飲茶でシュウマイが乗ってくる蒸篭ほどの大きさだ。
その蒸篭の中に二匹の魚が入っている。
必ず、腹を合わせてお互いの尻尾を見つめる形で入っている。
そして頭をカタンと落として、頷く形になっている。
二匹の魚が話をして「そうだ、そうだ」と言っているみたいで面白
い。なんだか可愛らしい感じの魚だった。
俺は魚はそれほど好きでないから、その魚をタイで食べようとは
思わなかった。

今日はタイの食材屋で買ってきた魚を食べると言い出した。
フライパンに油をちょっと入れて炒めるというより揚げるように調理した。
「できたわよ。食べて!」
魚を摘んで食べた。俺が想像していた味ではない!!
何だ、この味は!?
「タイ人はこの魚が大好きなのよ」
つまり庶民的な味ということだ。日本人で言えば秋刀魚みたい
なものだ。ヌチャナートの言葉を上の空で聞きながら、俺は別の
ことを考えていた。
「こんな味じゃないか?」「こんな味のはずだ!」と想像していた
味と違う味に出会うと、戸惑う。
俺はこの魚は塩干物だと思っていた。
塩干物でなければ醗酵食品だと思っていた。
それなのに、全く塩っけがない。
「これは蒸しただけよ!」
とヌチャナートが言うけど、俺は理解できなかった。
タイの市場では魚の表面は乾燥して干物のようになっている。
俺は絶対に干物だと思っているからヌチャナートが蒸した魚だ
と言ってもなかなか信じられなかった。
「塩をして乾燥させたものだろう?」
「違うわよ。こんな大きな物で蒸すのよ」

P1030914pct13

話をしながら魚を食べる。柔らかな白身の美味しい魚だ。
醤油を取り出してきた。
「醤油を使うの?」ヌチャナートには意外な組み合わせに見える
らしい。
「うん」魚を醤油につけると、旨みが増した。
やっぱり俺は日本人なんだ。
これなら、日本人でも食べられる。

魚の頭を見た。魚の顎の部分を切り開き、頭を押し下げて
いる。それで頷いているように見えるのだ。
この魚を頷くような形にして丸い蒸篭に二匹入れる。
この形が最も効率のよい入れ方だったのだ。
可愛いから、格好いいから頷く形にしているのではない。
その蒸篭を大きな蒸し器に入れて蒸し上げる。
蒸しあがったものを、蒸篭のまま店頭に並べる。
熱帯の暑さの中で、魚の表面は乾燥する。
俺は乾燥した表面だけを見て、塩干物と思っていた。
思い込みはいけない。いい反省材料になった。

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2008/1/19

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ダイソーの餅米

ウチは餅米を良く食べる。タイの餅米を買ってくることもある。
日本の餅米の時もある。100円ショップのダイソーへ行ったら
小袋に入った餅米があった。
「ヌチャナート、こんなものがあったよ!」
「なあに?餅米?」
「そうだよ」
「あら、いいわね」
一回分にちょうど良い大きさなので喜んでいる。
試しに買ってみた。
蒸し上げて、タイの器に餅米をいれた。
餅米をこの器に入れると美味しく食べられる。
乾燥せず、適度に水分を保つ。

P1030911pct13

ダイソーの餅米だから、不味いのではないか?
そんな疑問を一掃してくれた。食える!
ウチの場合、餅米を主食として食べる。
日本の家庭では餅米はおはぎとか赤飯を炊く時にしか使わない
だろうな。

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2008/1/19

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2008年1月18日 (金)

菜の花と唐辛子

P1030895pct13 菜の花を一度食べてヌチャナートは気にいったようだ。
時々、菜の花を買ってきて食べる。
なんで菜の花が気に入ったのか深く考えていなかった。
最近、思うに、菜の花にはちょっと苦味がある。
その苦味がいいのだろう。
タイ人は苦いラープとか苦い野菜を好む。
菜の花の苦味がいいのだろう。

茹でた菜の花に唐辛子ペーストをつけて食べる。
唐辛子の生とニンニクを潰して塩味を加えたものだ。
「これも美味い食べ方だよ」と言っても日本人には辛すぎて
駄目だろうな。
毎日、辛い物を食べている俺だから、これを美味いと思うだけ
かもしれない。
ニンニクの香り、いや臭みにも鈍感になっているから、こんな
食べ方を美味いと感じるのかもしれないな。
一風変わった菜の花の食べ方ということで味見したらどうかな???

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2008/1/17

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燗酒とヒヤ酒

俺が若い頃、酒の飲み方は二つしかなかった。
燗とヒヤだ。人肌に温めた酒が燗酒で、温めないでそのまま
飲むのがヒヤ酒だ。ヒヤ酒というのは室温に放置した酒だ。
その温度は夏と冬で違うが、そんなことは気にしない。
お燗をしていない酒がヒヤ酒だ。
25年ほど前から冷蔵庫で冷たくした酒を飲む習慣が定着した。
冷蔵庫で冷やした酒はレイシュと呼んでいる。
現在の酒の飲み方は三つになった。
温度の高い方から並べると、燗酒、ヒヤ酒、レイシュだ。

最近、居酒屋でヒヤ酒を頼むと若い店員に「常温ですか?」と
聞き返される。
「ヒヤは常温に決まっているじゃないか?」と店員の常識の無さ
に腹を立てたことがある。注文を受けた若い店員は「ヒヤと冷酒」
を区別しろと教育を受けているのだろう。

俺は冷蔵庫で冷やした酒を飲むのは異端の飲み方だと思って
いる。ウチじゃ、燗をつけるのが面倒なのでいつもヒヤで
飲んでいる。ヌチャナートは酒に燗をつけることを知って
いるが、いつもヒヤで飲んでいる。
たまに燗をつけることもあるが、お湯に徳利をつけて燗を
つけることはない。徳利を直火にかけて、燗をつける。
時々、燗をつけていることを忘れて酒が沸騰することもある。
今晩は久しぶりに燗酒を飲もうかな。

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2008/1/17

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ヌチャナートの鍋料理

今までごろっとなっていたヌチャナートが起きてきて言った。
「今日は"ナベー"にするわね」
「えっ!?・・・・?」
"ナベー"というのは日本語で鍋のことだ。いつもタイ料理なので、
日本人が大好きな鍋料理にしようというのだ。
「豆腐、あるかい?」
「あるわよ。買ってきたわ」
どうやらヌチャナートには木綿豆腐と絹ごし豆腐の区別がつか
ないらしい。ヌチャナートは木綿豆腐を買ってきた。
いつも俺が絹ごし豆腐を買っているのに、ヌチャナートは気づい
ていない。豆腐はどれも同じだとヌチャナートは思っているの
だろう。俺は感触が滑らかな絹ごし豆腐が好きでいつも絹ごし
豆腐を食べている。ごわごわした木綿豆腐の喉越しより、
さらっとした絹ごし豆腐の喉越しはいい。
布地の場合、木綿より絹の方が高価だ。
だから俺は絹ごし豆腐の方が木綿豆腐より高級品だと勘違い
している。木綿豆腐の方が絹ごし豆腐より栄養価が高いはずだ。
頭では理解しているが、気持ちでは絹ごし豆腐の方が高級で
エライと思い込んでいる。
鍋料理にはヌチャナートが買ってきた木綿豆腐は型崩れがしない
のでいいと考えることにした。

P1030892pct13

海老、牡蠣、豆腐、白菜という型通りの鍋だ。
近くの食品工場から頂いたポン酢を使ったが、柚子の香りが強す
ぎて俺の好みとずれている。俺はヌチャナートが作った唐辛子入
りのタレをつけて食べる。ヌチャナートは柚子の香りが強いポン
酢に牡蠣などをつけ、「いい香り」と言いながら食べている。
「トーフが美味しいわよ。トーフを食べて」
「ヌーはなにを食べるんだよ?」
「アタシは海老と牡蠣を食べるわ。サミイはトーフを食べてね!」
どうやら俺に海老や牡蠣を食わせない魂胆だ。
この海老は飼い猫サダム フセインのために買ってきたものだ。
俺たちは猫の餌を横取りして食っていることになる。
「海老は煮すぎると美味しくないのよね」
そう言いながら、海老を摘んでいる。
俺は白菜を鍋に加える。
小さな鍋だがゆっくり酒を飲みながら食べるにはこれで十分だ。
「忍」という名前のタイ製の清酒がある。
タイ製の清酒は不味いと言って飲まないのに、日本の清酒は
美味いといいながらヌチャナートは清酒を冷で飲んでいる。
アルコール燃料を加えると、また鍋はぐつぐつ煮え始めた。

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2008/1/16

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2008年1月16日 (水)

食べ物と健康1168

夏痩せには鰻を食え、二日酔いには何を食えとか昔から言われ
ている。食べ物と健康は大いに関係がある。
昔からの言い伝えはある病気に対してはこの食べ物が効果が
あるという物が多いような気がする。
薬としての食べ物と言う考えだ。
最近は病気というより健康のためにこれを食べなさいという考え
が多いのではないか?
病気と健康の境目はどこにあるのかよくわからない。
寝込む、寝たきりではない。通常の仕事をしている。
しかし高血圧、糖尿病などで何時倒れてもおかしくな
いという
状態の人はいる。
最近テレビのコマーシャルで言う未病という奴かな??
高血圧を抑えるために、これを食べろ、血糖値を下げるにはこれ
がいいという本などが沢山でている。

目に付いた本や雑誌から食べ物と健康に関係している所を抜き
出してみる。このデータが沢山集まると何かが見えてくると思う。
今日は壮快2008年3月号という雑誌の広告から食べ物と健康
関係の広告記事を抜き出す。
雑誌「壮快」で言っていることを批判する積りは毛頭ない。
俺の興味から何を食ったら、何に利くかを見ているだけだ。

医師も看護師も減量成功! 
<トマトスープ>で15キロ、10キロ、8キロ 
楽(丸で囲んである)やせた。
腰痛頭痛がピタリ消えた

<ピーナッツ>で性力が大爆発!!
血圧が正常化!耳鳴りが消えた、12キロやせた

今日はトマトとピーナッツが健康にいいらしいことがわかった。
椎茸健康法とかいろいろな物がある。特定の食べ物を食べ続け
ると異常が起こる可能性もある。食べ物と健康の関係を見て
いくと、「適度にバランスをとれば、何を食っても健康にいい」と
いう結論がで
るのではないかと思っている。

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2008/1/16

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ゲンマクワ、茄子のタイカレー

冷凍庫に白い物がある。
「ヌー、これはなんだい?ココナッツかい?」
「そうよ」
ココナッツと聞いてタイカレーを思い出した。
「カレーが食いたいな」
「カレーがいいの?作ってあげるわ」
ヌチャナートは立ち上がってカレーを作り始めた。
茄子が沢山入っている。
日本のナスだから色が黒に近い紫だ。
タイの茄子なら緑色の物を使うだろうな?
いろいろな形、大きさの茄子がタイにはある。
小さな葡萄のような茄子もある。
初めて葡萄のような小さい茄子を食べた時は茄子だとは思わ
なかった。英語ができる女に「これが茄子だ」と教えられた時は
驚いた。

P1030884pct13

カレーの味を含んだ日本のナスは柔らかで旨みがある。
一夜漬けの茄子も美味いが、このように煮込んだ茄子もいい
もんだ。

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2008/1/15

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カリフラワーと豚肉の炒め物

豚肉の炒め物を食べるか聞かれたので、「ウン」と答えておい
た。タイ料理の臭いが台所からしてくる。
今は何処の家も窓を閉めているから、臭いを心配する必要は
ない。でも夏は気を使う。
近所の人はこの臭いを悪臭、異臭と感じるのだろうな。
そうかと言って、この臭いが無かったならタイ料理にならない。

P1030888pct13

今日のカリフラワーは冷凍品だ。
最近、ヌチャナートは冷凍の野菜が気に入っている。
ゴミがでないからだ。それと既に適当な大きさに切ってあるので
手間がかからない。そうだ、冷凍野菜を使えば、自治体に出す
ゴミの量が減るな。環境にも優しいことになる。
そうなんだけど、冷凍のカリフラワーを炒め物に使うと水っぽく
て美味しくない。ヌチャナートは今日の経験から冷凍品に味付け
をする工夫をするだろう。
煮物に使えばこのカリフラワーも美味しく食べられるはずだ。
素材はその性質を見て料理すれば、美味しくなる。

飯を食いながら
「そういえばカリフラワーってタイ語でなんと言うのか?」と疑問
になった。
辞書を引く。飯を食っている時に、辞書を引いたことありますか?
胃に集まっていた血液が脳に流れ、消化が止まる感じがします。
読みにくいタイ文字を読む。
「なんだよこれっ!」俺は驚いた。
カリフラワーのことを日本語では「花キャベツ」と言う。
タイ語でも同じく「花キャベツ」というのだ。
花もキャベツもタイ語でなんというのか知っている。
その二つを組み合わせればよかったのだ。

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2008/1/16

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2008年1月15日 (火)

鍋料理をタイで

日本では鍋物は冬の料理となっている。
寒い冬の夜に食べる鍋は体が温まり美味い。
鍋なら何でも良い。すき焼きでもしゃぶしゃぶでも、ちゃんこでも
・・・・・。河豚もいいな。鮟鱇鍋もいい。

鍋は寒い時の料理というのが日本人の常識だ。
タイのような熱帯の国では鍋料理はないと思うだろう。
ところがタイにも鍋料理が沢山ある。
素焼きの壺のような鍋を素焼きの七輪で温めながら食べる。

俺は日本人が屋台と呼ぶ店に一人で入った。
こんな店はタイではごくごく普通の店だ。
日本で言えば赤い暖簾にラーメンと書いてある何処にでもある店
みたいなものだ。安っぽいテーブルが店の前の通りにはみ出して
並べてある。誰も通行の邪魔だなんて文句を言わない。
何人かのグループが楽しそうに笑いながら、鍋料理を食べて
いる。一人じゃ、あの鍋料理は食い切れない。
うらやましそうに素焼きの鍋をみていた。
明日はあの料理を食べたいと思った。
でも注文したくても料理の名前が解らないから注文できなかった。

鍋料理の代表はなんと言ってもトムヤンクンだ。
その他にもいろいろな鍋料理がある。
普通の日本人観光客が行く店はエアコンがある。
そんな店でトムヤンクンのような鍋料理を食べても本当のタイを
味わえない。通りに並んだ屋台やエアコンではなくて天井の大き
な扇風機がゆっくり回っている店で食べると本当のタイの味が
解る。

夜になっても気温は35度だ。
昼はもっと暑いから、夜の35度は涼しい気持ち良い温度だ。
どの客も気持ち良さそうに、冷たいビールを飲みながら料理を
たべている。そこで鍋料理を注文する。
赤い素焼きの鍋に入った料理が運ばれて来る。
七輪で料理を加熱しながら食べているのだから、体が熱くなる
はずだ。なぜか、こうやって食べていると体が温まるとか、熱く
なったとは感じない。

日本で夏の夜に屋外で鍋物をやったら、蒸し暑くて気分が悪く
なる。唐辛子の辛みのせいだろうか?
鍋料理で体が熱くなったとは感じない。
むしろ、料理の美味さにひかれて食が進んでしまう。
タイで鍋料理を食べても暑くならないのはどうしてなのだろう?

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2008・1・15

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2008年1月14日 (月)

焼肉に山葵

飯を作るのが面倒になったのだろう。
ヌチャナートが「焼肉屋に行きたい」と言い出した。
まあいいだろう。
「それじゃ、ナムチムを作ってくれよ」
「ああそうね!」
焼肉屋にあるタレはヌチャナートにとっては甘すぎる。
辛口のタレというのもあるが、そんな物は辛いうちに入らない。
自家製ナムチムを持っていかないと、ヌチャナートは焼肉を食べ
られない。ナムチムは乾燥唐辛子を醤油で水戻ししたものと思え
ばいい。液体のタレではなく、糊を薄めた程度の濃さだ。
膨らんだ唐辛子のなかに醤油がある。正確には醤油ではなくて
ナンプラだ。このくらい辛くないとヌチャナートは満足しない。
「ねぇー、こんな物をお店に持って行っても怒られない?」
「大丈夫だよ」
唐辛子が一杯入ったナムチムをポリ袋に入れて焼肉屋にでか
けた。ヌチャナートのナムチムには苦い胆汁が入っている。
俺の物には胆汁は入っていない。
通常通り焼肉を食べていた。自家製のタレを持ってきた客は
俺たちだけだろう。

ナムチムの他に試したい物があった。練りワサビだ。
今日は焼肉にワサビをつけて食べてみることにした。
「えぇー?!」と言うだろう。
気持ち悪そうな顔をするもんじゃない。
やってみればわかるが、この味って結構いい味だよ。
一流ホテルやミシュラン三ツ星レストランなどではローストビーフに
ホースラディッシュをつけて食べる。
ホースラディッシュは日本語では西洋ワサビだ。
日本のワサビと同じ香りがするが、香りは弱い。
薄切りの牛肉をさっと炙って練りワサビをつける。
ローストビーフにホースラディッシュをつけたのと同じ味がする。

新しい味を作ることで食べる楽しみが増える。
まだ、刺身にジャムをつけて食べる人はいないが、寿司に
マヨネーズという組み合わせは定着してしまった

20年前には寿司とマヨネーズの組み合わせなんて考えられ
なかった。

焼肉=>韓国料理=>唐辛子という発想を切り替えて、
焼肉=>和風=>ワサビと考える。
欧米文化が優れていると思う人には「欧米にもワサビに似た
ホースラディッシュを使う料理がありますよ」
と言えば説得力が
あるだろうか?
こういう発想の転換はビジネスの世界でも役立つよ!

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2008/1/14

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2008年1月12日 (土)

パットプリックトワ、インゲンの唐辛子炒め

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インゲンを挽肉と炒めたものだ。
それに唐辛子を加えた。
これが美味いんだよ。美味い物を食うと何故か無口になる。
食うことに一生懸命になっているから喋らない。
「さっきから何も喋らないわね。気に入ったのね。」
ヌチャナートは可笑しそうに笑う。

この料理は辛い。食べているうちに汗が噴き出る。
汗を拭きながら食べる。
辛い料理は酒を呼ぶ。
こういう料理を食うと酒が勝手にぐんぐん胃袋に入っていく。
美味い料理と美味い酒。
ヌチャナート、今日もありがとう。

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2008/1/10

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タイ風チキンスープ

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このチキンスープはタイの味だ。タイの軍鶏を使っている。
軍鶏は噛みごたえがあるというと言うことは硬いことだ。
噛んでいるうちに旨みがでる。これは本当だ。
ヌチャナートには日本の鶏は口に合わないらしい。
日本の鶏だとヌチャナートは思っているが、ウチが買うのはブラジルの鶏が多い。
ヌチャナートにはそんなことを教えていない。
日本は食糧の自給率が低いことをヌチャナートに教えておく方がいいかな?

やはり軍鶏じゃないとヌチャナートは満足できないようだ。
時々、軍鶏を買ってくる。軍鶏を丸ごと買っていろいろな料理を作る。
これもヌチャナートの軍鶏料理の一つだ。
軍鶏をスープにして、タイの香草で香り付けをする。
こういうチキンスープもいいもんだ。

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2008/1/11

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タイの軍鶏

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こんなタイトルにしたが、書いてからなんとなくおかしいと感じた。
軍鶏というのはもともとタイの古名シャムが訛ったものだ。
このタイトルは「シャムのシャム」と言っているようなものだ。

ヌチャナートが軍鶏を丸ごと一匹 買ってきた。
この腿を焼いてくれた。
美味そうに焼けている。
これを餅米と一緒に食べる。もちろん辛いタイの唐辛子ペースト
と一緒に食べる。

鶏と言えば軍鶏で育ったヌチャナートには日本の鶏は物足りな
いようだ。日本の鶏は狭い場所で育てられ運動不足だから、
肉も皮も柔らかい。それに対してタイの軍鶏はいわゆる地鶏だか
ら、肉は噛み応えがある。
皮はゴムのように噛んでも噛んでも噛み切れない。
でも噛むと旨みがでてくる。硬いのは肉や皮だけでない。
筋も硬い。この肉を噛んでいると野生の本能を思い起こす。
ネアンデルタール人や北京原人が肉を手で掴んでむしゃむしゃ
と食べる絵がある。軍鶏を食っていると、あの原始人になった
ような気がする。
ヌチャナートはナイフで肉を骨からはずしながら食べている。

噛むことは頭脳を活性化させると言う。
今の人々は沢山噛まないでも食べられるインスタント食品ばかり
食べている。たまにはこのように硬い肉を食べるといい。

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2008/1/12

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今日のラープ

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ヌチャナートが食卓にラープを置いた。美味そうな綺麗な色を
している。俺はラープを摘んだ。
「うぇー!!苦ぇー!」
ヌチャナートはラープに胆汁を加えたのだ。
これは俺には耐えられない苦味だ。
一口食べただけで、俺は降参した。
ヌチャナートは一人で嬉しそうに苦いラープを食べている。

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2008/1/11

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軍鶏のラープ

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軍鶏肉を使ってラープを作ってくれた。
日本人は辛い物はダメだと思ってヌチャナートは辛味を抑えた。
うーん、食べやすい味になっているが、なんとなく物足りない。
「やはり、辛くないと美味しくないよ」
ヌチャナートは料理が美味くないと言われて、自分でも味見を
してみた。
「うん、美味しくないわ。辛くしないとダメね。」
日本にあるタイ料理屋ではこんな味のラープを出す。
これで日本人客には十分に辛い味なのだろう。
ウチではこんな味ではダメだ。
タイで普通に食べる味でないとウチの味ではない。

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2008・1・11

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2008年1月11日 (金)

ライスカレーの思い出

腹が減ったのでライスカレー屋に入った。
店の名前は忘れた。
俺は面倒臭がりだ。ラーメン屋に入ったらラーメンが出てくれば
いい。カレー屋に入ったなら、つべこぜ言わずにカレーがでて
くればいい。麺が多少固くても柔らかくても構わない。
こっちは腹が減ってんだ。
カレーが辛かろうと甘かろうと気にしない。早く食い物を出せ!
どんな麺がいいか、どんな辛さがいいかカンケーない。
余計な質問をすんなっつーの!気にいりゃまたその店に行く。

俺が入ったカレー屋なんだが、辛さに番号が振ってある。
辛い順番に番号が増えるか減るかしていた。
初めて入った店で一番辛いのはどの位辛いのか俺にはわから
ない。何回も通わなければ何番のカレーはどの位辛いか、わかる
人なんているわけネェーだろう!!
しょうがないから中辛程度の辛味にした。
それはそれでいいのだが、勘定の時に驚いた!
中辛だと100円増しだった。
辛味を強くするにはスパイスを多く使うから値段が高くなるのは
わかる。しかしだよ、幾らスパイスを余計に使うからと言っても、
追加スパイスの値段に100円もかかることはない
だろう!
バーロー!俺は怒った!
テーブルの上には辛味調節用のスパイスが置いてある。
それを入れれば幾らでも辛くなる。テーブル上のスパイスは無料だ。
「よおーし、今度は無料のスパイスを大量に使ってやるぞ!」

俺はその店にまた出かけた。
今度は普通の辛さのカレーを注文した。
そして卓上の辛味調節用のスパイスを思い切りかけた。
これでもか!これでもか!
親の敵に出会ったように無料のスパイスをかけてかけてかけまく
った!その結果はどうなったか?

大量のスパイスを煮込むからスパイスの旨みが発揮される。
煮上がったカレーに後からスパイスを加えても、スパイスは急
には水分を吸収しない。スパイスは粉粒のままだ。
カレーの中に無料のスパイスの粒が混ざっている。
口の中がざらざらする。
辛味は増したが、不味さも増した。
無料のスパイスを沢山使って、あの時、とられた100円分を取り
返そうとしていた。この作戦は完全に失敗だった!
それいらい、この店には足を運んでいない。

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2008/1/11

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苦いサダオ

俺たちも突然、何か特定な食べ物を食べたくなることがある。
他の人はどうかわからないが、俺の場合はカレーとか牛丼とか
納豆のような安くて何時でも何処でも食べら
れる物が多い。
サーロインステーキ、海老の踊り食い、河豚の刺身なんて高価
な物ではない。高くても鰻の蒲焼程度だ。

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ヌチャナートが突然「サダオが食べたい」と言い出した。
「えぇっ!あの苦くて不味いサダオかい?」
「そうよ、美味しいのよ」
どうやらヌチャナートはサダオの味を思い出し、すぐに食べたく
なったらしい。自分の経験を考え、ヌチャナートのためにサダオ
を買いにタイの食材屋に出かけた。

「タイの唐辛子よ。これも買いましょう。この魚は美味しいのよ」
「あれもこれも」といろいろな物を買いあさった。
日本人がタイで日本食を見たら同じことをやる。
「昆布がある。塩辛だ。ふりかけもある。」なんて買いまくるだろう。

サダオを茹でて皿に盛った。
ヌチャナートはナムプリックで食べている。
ナンプラに砂糖と何かを加えたソースで食べると苦味が消えて
食べやすくなるらしい。
「そのソースを作ってくれよ」と頼んだが、「甘いからイヤよ!」
と断られた。久しぶりに食べるサダオをヌチャナートは美味しそ
うに食べている。俺には解せないが、タイ人にはこの苦味は
快いほろ苦さなんだろうな。

初めてサダオを食べた時のことを思い出した。
タイ人が「これを食べるかい?美味しいよ。味見してごらん」
と言いながらサダオを差し出した。
俺は好奇心からサダオを食べたが、余りの苦さに顔をゆがめた。
「ダメかい?」「こりゃダメだ」
「アハハハ・・・・・」
悪気や悪戯でこんなことをしたのではない。
俺にタイの美味しい味を教えようとしたのだ!
ああ、これはダメだ!

その後もタイ人からサダオを食べろと薦められたが、いつも断っ
ている。

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2008/1/10

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2008年1月 9日 (水)

鶏肉を煮る

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ナンプラで煮込んだ鶏肉が冷蔵庫に入っていた。
「おお、そうだ。これを食べなくちゃいけない!」
温めなおして鶏肉を食べることにした。
食べ物を無駄にしてはいけない。
ヌチャナートの話ではタイ人は食べ物を無駄にすることが多い
らしい。タイ人から見ても食品の値段はタイでは安い。
安いから食べ物を無駄にする。
そんな中でヌチャナートのやることは異質だ。
「これはこうしておけば腐らないわよ」
「こうすれば長持ちするわ」
「こうすると美味しいのよ」
なんて言いながら塩漬けにしたり、乾燥させたり、煮込んだり
している。この鶏肉もその一つだ。
煮込んで保存がきくようにしたものだ。
ナンプラの味が鶏肉にしみこんでいる。
この鶏肉に唐辛子をつけて食べる。
十分に煮込んであるので、肉が柔らかになっている。
賞味期限だか、消費期限が来る前に手を加えて期限を延長して
いるようなもんだ。

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2008/1/8

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ラープに火を通す

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昨晩、ラープが出た。ラープは俺の好物だが他にやる物があっ
たので、食事を後回しにして自分の作業を続けていた。
「ねえ、食事をしないの?」
「・・・・」
「食事をしないのなら、これを片付けるわよ!」
ヌチャナートは怒って、俺の大好きなラープを片付けてしまった。
これが終わったなら食事をしようと思っていたのに!

さあーて、食事にしようかな?と思ったら食卓には食べる物が
ない。コンロの上に冷たくなったパッカパオがあった。
冷たいパッカパオを肴に酒を飲んで寝ちゃった。

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翌朝、ヌチャナートが何かを温めている。
「昨日のラープ」よ。
昨晩、食べなかったラープを冷蔵庫に入れておき、温めてだした
ものだ。温めたラープも美味いもんだ。
ラープを温かい白飯に乗せて食べる。
辛味と旨みがしみこんだ飯はぐんぐん食べられる。
こんなもので飯をくったら食い過ぎになる。

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2008/1/9

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唐辛子の量

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タイ料理は辛い。その辛さは唐辛子から来ている。
俺が始めてタイで乾燥唐辛子を売っているのを見た時は驚いた。
キロ単位で売買しているのだ。
乾燥唐辛子を一キロと言われても日本人には想像がつかない。
スーパーで買い物をするとビニール袋をくれる。
普通サイズのビニール袋にまるまる入る量だ。
日本人が一生かかっても使い切れない量だな。
タイ人の4人家族だったなら、これを二ヶ月位で食ってしまうので
はないかな?この他にも生の唐辛子を使う。
どんなに大量の唐辛子をタイ人が消費するか、これでわかる
だろう。

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鶏肉をナンプラで煮込んだ料理がでた。
「唐辛子欲しい?」
「うん」
「生?乾燥?」
「生」
生の唐辛子がでてきた。それを見て俺は「美味そう!」と感じて
しまった。鮮やかな赤が綺麗だ。
唐辛子の一切れをつまみ食いした。美味い!
ヌチャナートが魚料理を出してきた。
その料理にも大量の唐辛子が使ってある。

「辛い料理が好きだ。タイ料理が好きだ。」という人でも毎日、
毎食こんな料理だったなら参るだろうな。
思い切り辛い料理は半年とか三ヶ月に1回程度しか食べない
から辛い料理が美味しい。
タイ人と結婚している人でも、タイ料理は辛くてダメだと言う人が
多い。それなのに俺は毎食 唐辛子を食べている。
どうなっているんだろ?

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2008/1/8

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2008年1月 8日 (火)

豚肉の唐揚とタイのたれ

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日本人は揚げ物料理が好きだとヌチャナートは感じている。
この豚肉の唐揚も俺は確かに好きだ。
ナンプラやオイスターソースで味付けしておいて唐揚げにする
といい味になる。でも最近、俺はこの唐揚をヌチャナートの手抜
き料理ではないかと感じる。
材料を見て何を作ろうか考えるのが面倒だと、唐揚にしちゃう。
いつもは唐揚を作ると油を切ってから、紙を敷いた皿に唐揚を
乗せてだす。天麩羅のような揚げ物を紙を敷いた器に盛り付
ける習慣はタイにはない。今日は油切りのまま食卓に並べて
いる。手抜きも高度化している。
食ってうまいから、まあいいっか。

いつものようにナンプラと唐辛子のたれがでている。
唐揚をこの辛いたれにつけると旨みが増す。
こうやって食べるのがウチの食べ方だ。
この赤い唐辛子を一切れ食べただけで飛び上がる人が多い。
俺は肉の一切れに、唐辛子を一切れ乗せて食べる。
ああ、俺は唐辛子中毒だと感じてしまう。
こんなに唐辛子を食べて大丈夫なのだろうか?心配になる。
俺が食べる唐辛子の量なんてタイ人から見たら微量だ。
心配することは無い。

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2008/1/6

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ゴイクン、生海老サラダ

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俺は湯豆腐の準備を終えていた。温めればいつでも湯豆腐を
食べられる。その間にヌチャナートはゴイクンを作っていた。
俺は海老のラープかと思った。
料理の名前を聞くとゴイクンというそうだ。
ラープとゴイクンの差がわからない。
どちらも似たような味だ。
生海老を使ったクンナンプラとは明らかに違う。
ヌチャナートはゴイクンを美味そうに食べる。
生海老の甘味が決まっている。
サラネーの香りがいい。
こういう料理を食うと「ああ、タイ料理だ」と思ってしまう。

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2008/1/7

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タイ風湯豆腐

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甘塩の鱈をヌチャナートが買ってきた。魚が好きなヌチャナートは
店に入るとまず魚部門を見に行く。
魚を見ながら料理を想像しているのだろうか、楽しそうな顔を
している。
「こんな魚を買ったのよ」見ると、鱈だった。
「食べる?」
俺は考えた?どうしよう?どうやって食べようか?
そうだ、湯豆腐にしよう。でもウチには豆腐なんてない。
「豆腐を買いに行って来るよ」
「ああ、それじゃあビールも買ってきてね」
お使いも頼まれてしまった。

今日は土鍋を使って湯豆腐を食べることにした。
こんな形の土鍋はタイにはない。
ヌチャナートは日本の土鍋の形が気に入っている。
型どおりの湯豆腐を作った。
鍋をやる時には日本人は必ず長ネギを使うことを経験で学んだ
ヌチャナートは長ネギを取り出していた。
「セロリもいる?」と聞いている。
湯豆腐にセロリという組み合わせは聞いたことがない。
煮込んで柔らかになったセロリは俺の好物だ。
「うん」
セロリも使うことにした。
ビールを飲みながら湯豆腐をつつく。
頂いたポン酢に入っている柚子の香りがいいとヌチャナートは
言う。ヌチャナートは魚を美味しそうに食べている。
どういうわけかポン酢の甘味が強く感じられた。
俺はナンプラと唐辛子をポン酢に加えた。
甘味が消え、唐辛子のピリッとした辛味を感じた。
「サミイはタイ人みたいね」
毎日、辛い料理を食べているので、唐辛子の辛味がないと物足
りなくなっている。これじゃあ、タイ風湯豆腐だな。

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2008/1/7

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2008年1月 7日 (月)

七草カオツム

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今日で正月も終わる。今朝は七草粥を食べなくてはいけない。
昨日、スーパーで小さな大根その他で七草をそろえたパッケージ
が売られていた。
「あれは正月の物でしょ?」
ヌチャナートは七草の習慣を覚えていたようだ。

布団の中からヌチャナートは「ご飯をたいておいてね!」
と命令する。俺は今日は七草の日であることを思い出した。
今朝はお粥にしよう。
野菜を七種類集めていれればいい。
茄子、セロリ、長ネギ、サラダ菜・・・・・七種類の野菜が揃った。

出来上がったお粥の上に野菜をパラリと乗せる。
彩を添えるためと野菜を一品増やすために唐辛子を乗せた。
パクチーやサラネーがベランダにあることを忘れていた。
塩味が足りなかった。ヌチャナートはナンプラを加えている。
俺もナンプラを入れた。
ナンプラと唐辛子の味が合わさるとタイの味になる。
これだけでは満足できないらしい。ヌチャナートはカイケム(塩漬け
卵)を取り出した。
塩漬け卵を二つに切り、卵を殻からえぐり出す。
卵をスプーンで小さく切りお粥とまぜる。旨みが深まる。
今朝の七草粥はタイ風だ。
七草カオツムあるいは七草入りカオツムだ。
これで無病息災、今年一年の幸運を祈った。

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2008/1/7

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2008年1月 5日 (土)

正月もタイカレー

何時からだろうか?タイカレーが好きになった。
初めて食べた時は「これがカレーなの?」と思った。
それが今では大好きな料理の一つになっている。
ヌチャナートはあまりタイカレーを作ってくれない。
今日は風向きが変わった。
「なに食べたい?肉を炒める?それともタイカレーがいい?」
と聞いてきた。タイカレーをお願いした。

赤い唐辛子をどさっと入れた。
「これは日本の唐辛子だから、辛くないわよ」
俺も唐辛子に鈍感になっている。
「そうだね」なんて答えていた。
普通の日本人はこの唐辛子一本だけでも辛すぎる。
ウチじゃこれだけ唐辛子をいれても普通の辛さになっている。
何処かが狂っていると自分でも思う。

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出来上がったタイカレーは真っ赤な色をしている。
この色を見て美味しそうと思う俺も狂っている。
ココナッツからでた油が浮いている。
一口分の飯を皿の端に持ってくる。
スプーンの背中でご飯を平らにする。
タイカレーを平らなご飯の上にかける。
ご飯とカレーを良く混ぜる。
よく混ざったならスプーンでご飯をすくって食べる。
辛さとタイの香草の香りが口に広がる。
久しぶりに食べる味だ。
未だ松の内の正月だ。正月からタイカレーを食べている。
ご近所は、この料理の臭いを嗅いで
「あのウチは正月から、よくあんなものを食えるね!」
なんて思っているかもしれない。

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2008/1/5

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つみれのスープ

つみれをスープの具に使うなんてことを日本人はあまりやらない。
ヌチャナートはつみれをスープの具材に使った。
日本のつみれに似た物がタイにはある。
俺達がタイラーメンと呼ぶ物を注文すると必ずつみれが入る。
スープにつみれを入れるのは、タイ人にとってはごくごく普通のことだ。

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「スープ、いるでしょ?」
「うん」
と言ったらでてきたのがこのスープだ。
スープにつみれが入ると日本人は驚く。

その逆に、タイのつみれをおでんにしたら、タイ人は驚くだろう。
日本ではつみれはおでんの材料だ。煮込んで味がしみたつみれもうまい。
こんな食べ方をタイ人は知らないから「日本人は変な食べ方をする」とタイ人は思うことだろう。

つみれのスープはパクチーの強い香りと一緒だ。
「なんだ、この香りは!!!」なんて日本人は思ってしまう。
日本人の目から見るとおかしなスープだが、いい味がでているスープだ。

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2008/1/1

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2008年1月 3日 (木)

オイルサーディンのシチュウ、ゲンソム

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家中にタイ料理の酷い臭いが立ちこめる。
タイならあちこちの家からこんな臭いがしてくるから、臭いを気に
することはない。今日はまだ正月だ。
正月からこんな臭いをさせて俺は隣近所に気兼ねする。
ある時間がたつとこの臭いはなくなる。
ヌチャナートが缶詰を持ってきた。
「ねえ、サミイ、これ魚の缶詰でしょう。」
「そうだよ」
「魚はなあーに?」
「鰯だよ」
「甘いの?」
「甘くないよ。油が入っているよ」
「丁度いいわ」
ヌチャナートが持ってきたのはオイルサーディンだった。
缶をあけると、油ごと魚を鍋に入れた。
オイルサーディンをシチュウにする気だ。
こんな使い方をするなんて、なかなか考えつかない。
タイ人だから思いつく料理だ。

出来上がった料理には海老やブロッコリーが入っていた。
鰯を探したが見当たらない。
「なにを探しているの?」
「魚はどこにあるんだい?」
「こっちにあるわ」
ヌチャナートは鍋の中を探したが、もう鰯の身は崩れており、どこ
にあるのか解らない。やっと小さな身を見つけた。
それを器の中央に乗せて写真を撮った。
先ほどの酷い臭いはどこに行ったのか????
適度に辛みがある、美味いシチュウになっている。
ヌチャナートはこの料理をゲンソムと呼んでいた。
魚が好きな人なら、きっと喜んで食べる。
喜ぶと言うより、オイルサーディンがこんな料理になると知って
驚いてしまう。

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2008/1/3

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カリフラワーの牡蠣油炒め

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野菜を食べないと駄目だと言ってカリフラワーを出してきた。
「この野菜を炒めてあげるわ。食べるでしょう?」
食べないと言うと「じゃあ、何を食べたいの?作ってあげるわ」
と言われる。
そうなると俺は何を食べたいのか自分で考えなくてはいけない。
それは面倒な話だ。
「うん」と言っておけばなにか料理が出てくる。
出された物を黙って食う方がラクチンだ。

食べたいものをいちいち注文しなくてはいけない、カウンターの
寿司屋は面倒だ。回転寿司なら、流れてくる寿司を見て、食いた
い気になったらその寿司を食えばいい。考える必要がない。
客の好みに合わせようと、どのように麺を茹でるか?
スープはどうするか聞くラーメン屋は面倒だから嫌だ。

カリフラワーを牡蠣油で炒めた物がでてきた。
中華料理にも似たような料理がある。
これには辛みがない。
この料理なら唐辛子に弱い日本人でも食べることが出来る。

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2008/1/3

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コハダの粟漬

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先日もこのことについて書いたが、写真がなかった。
今日は写真を撮ったので、改めて掲載する。

大晦日の夕方のことだ。このコハダがたたき売りに出ていた。
店としてはこれを正月になってから売ることは出来ないので、売り切りたい。
ヌチャナートはコハダが買いたいようだ。
俺はそれほど興味がない。
「ねえ、サミイ!あの魚を買いましょうよ」
「ヌーが好きなら、買えば。」
ヌーが好きなようにさせたが、俺が買おうと言わないのでヌーはコハダを買おうとはし
なかった。
他の買い物をしているうちに、ヌチャナートは自分でコハダを買いに行った。
どうしても買いたかったようだ。

正月のおせち料理にこの粟漬コハダをだした。
ヌチャナートはちょっとコハダを食べてそれ以上は食べない。
暫くたってからヌチャナートはぶすっと言った。
「あたしね、魚の卵だと思ったのよ。野菜だったのね」
そうとうがっかりしたようだ。
粟の黄色い卵を数の子だと思ったのだろう。
数の子がこんなに入っていて、この値段なら安いと勘違いしたのだろう。
俺は笑ってしまった。

俺達もタイで同じような間違いを犯す。
今、思い出す間違いの一つにソーセイジがある。
タイの路上でよくフランクフルトソーセイジを売っている。
俺達は無意識の内にドイツ式の味付けを期待している。
かぶりつくと中から肉と米粒がでてくる。
そして予想もしない酸味が口に広がる。
タイ式のソーセイジに目を白黒させる。

このような経験が外国へ行く楽しみなんだよね。

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2008・1・3

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大晦日のバーベキュー

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この料理をタイ語でなんて言っていたかなあ?
ヌアピン?バベキュウ?とか言っていた。なんと言ったのか覚え
ていない。でも言われると、ヌチャナートが何を食べたいのか分
かる。長い年月の間に条件反射ができあがり、
「こう言った時はこれ。あー言った時はあれ。」
と分かってしまう。飼い猫のサダムがタイ語に反応するのと
大差がない。

この小さな石板は二人で食事をするには十分な大きさだ。
食べる速さやお喋りの進み具合で火力を調節しながら食べる。
油が飛び散るので新聞紙をテーブルに広げる。

近くの食品工場で貰ったポン酢はヌチャナートのお気に入りだ。
ヌチャナートが唐辛子のタレを作る。
日本のポン酢やタイのタレをつけながら食べる。
冷酒を飲みながら焼肉を食べる。
昔は酒にお燗をつけてくれたが、今は冷だ。
だんだん、ヌチャナートも主婦の図太さが身についてきた
ようだ。熱燗がほしけりゃ自分でお燗しなくてはいけない。
これで今年も終わりだ。

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2007/12/31

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2008年1月 1日 (火)

ウチのお節料理

大晦日だ。明日は正月だ。お節料理はなにもない。なにも作ってい
ない。俺が作ってもいいのだが、それも面倒だ。
買ってくればいい。込み合う店に行くのはイヤだ。
それに、「あれが食いたい、これが欲しい」と言う料理もない。
いつもタイ料理ばかりだから、日本の料理を忘れている。
日本には特定の行事には特定の食べ物を食べる風習がある。
正月には雑煮を食べ、端午の節句にはちまきを食べる。
タイにはそのような習慣はないみたいだ。

雑煮の材料があればいい。それと何品かの正月料理があればいい。
夕方6時を過ぎてから店に行った。正月用品の殆どは売り切れている。
売れ残ったものは叩き売りだ。それを狙って夕方に買い物にでた。

年越し蕎麦も大安売りだ。
もう、蕎麦は売り切れてなくなっていると思い、乾蕎麦を茹でてきたのを
後悔した。ヌチャナートは
「蕎麦は茹でなくてもいいわよ。店で茹で麺を買えばいいじゃない」
と言っていた。俺は
「売り切れているかもしれないよ」と言った。ヌーの言うことを聞いておけ
ばよかった。4束で1束分の値段になっているので、買わなきゃソンだ!
と思い茹で麺を買った。
別にソンするわけじゃないが、大安売りだとつい釣られて買ってしまう。

ウチには昔から使っている塗り物の重箱がある。
俺ん家のものだから高級品ではない。
しかし、今、これと同じものを買おうとしても買えない。
プラスチック製のものならこれよりも安くて綺麗なものが沢山あるが塗り物
の重箱はない。安物ながら、螺鈿細工がしてある。
子供の頃はそのきらきらと虹色に輝く貝を綺麗だと思って眺めていた。
この重箱は庶民が使っていた重箱として貴重な存在になりつつある。

蒲鉾だけは買いたかった。幸い蒲鉾は未だ売れ残っていたが値下げは
していない。他の品を見て、蒲鉾売り場に戻ったが値段は同じだった。
お雑煮は俺が作る。澄まし汁に焼餅をいれ、紅白の蒲鉾と三つ葉を浮か
せる簡単な奴だ。

雑煮に使う蒲鉾なんて量がしれている。当然、蒲鉾は残ってしまう。
正月が過ぎると蒲鉾をヌチャナートはヤムウンセンに使う。蒲鉾入りの
ヤムウンセンも美味い。小さな蒲鉾と鳴門、伊達巻など小さなものがセット
になっているものがあった。
これは便利だ。そのセット物を買った。これなら正月中に食べきれる。

ヌチャナートは小鮒の串刺し甘露煮が気に入ったようだ。
小さな魚が綺麗に並んでいる姿が面白いらしい。
味はヌチャナートの気に入らないはずだと思っていた。
黄色い粟に赤い唐辛子が散らしてあるコハダの酢漬けをヌチャナートは
求めた。どうやら彩が気に入ったようだ。銀色のコハダにこの色合いは
見て楽しい。

元日の朝だ。当然のようにヌチャナートは言う。
「サミイが朝ごはん作ってね!」
俺が雑煮を作っていると、ヌチャナートが起きだしてきた。
「魚をいれると美味しくなるわ」
魚?魚ってなんだ?
ヌチャナートは冷蔵庫からつみれを取り出した。
タイの屋台でラーメンを頼むと必ずつみれが入る。
ヌチャナートは雑煮の澄まし汁にもつみれを入れると美味くなると考えて
いる。タイ的発想だ。
俺の考えとちょっと違うが、まあいいっか。
俺が作った雑煮を「美味い」と言いながらヌチャナートは食べている。

ヌチャナートは伊達巻などは気に入らないようだ。
小鮒の甘露煮は、やはり、「甘い」と言っては食べない。思った通りだ。
これを白いご飯と一緒に食べるとちょうど良い味になるんだがな。
コハダもちょっと食べて、後は食べない。
なぜコハダを食べないのか、判った。
ヌチャナートは黄色い粟の粒を魚の卵だと思っていた。
多分、粟粒を数の子だと思ったのだろう。
「魚の卵だと思ったら、野菜なのね!」と、
ややむっとした表情だった。
俺はにやっと笑った。

そういえば甘露煮のような料理をタイで見ない。
「このように砂糖で甘くした魚料理はタイにあるかい?」
「ないわ」
やはりないようだ。干し魚は焼くか、油で揚げるだけのようだ。
日本では干した魚を甘辛く煮るが、油で揚げることはない。
食文化の差だ。
今年もいろいろな食文化の差を見て驚くことだろう。

2008/1/1

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パチャラミカオヌングブアイ

なんだか長たらしい名前の料理だ。
ヌチャナートがこう言っていた。正式な名前かどうかわからない。
タイの東北弁かもしれない。名前のことはさておいて、この料理は
魚を丸ごと一匹料理して魚型の器に入れ
る。
その器を火にかけて冷まさないようにして食べる料理だ。
雷魚を使うこともあるそうだ。今日の魚はマナガツオだ。
器を見ているだけでも楽しい料理だ。タイの香りがする。

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料理にはこだわりをもつけど、器にはヌチャナートはこだわりをもたない。
俺が文句を言うと「味は同じよ」と反発される。
器にこだわりをもたないせいだろうか?
魚の頭と器の頭が反対向きになっている。
「ヌチャナート!この魚の頭はさかさまだよ」
「あらっ!アハハハ・・・・」
笑って誤魔化された。
普段は面倒だからこんな食べ方をしない。
同じ料理でも目の前で火が燃えて、ぐつぐつ煮える料理を食べる
ともっと美味しくなる。

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2007/12/29

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