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2008年1月27日 (日)

熱燗

最近になって身に付いた食習慣なのだが、ヌチャナートは朝の
コーヒーが好きだ。起きだしてくるとコーヒーを一杯飲む。
「美味しいわ」とか「いい香り」なんて言いながら熱いコーヒーを
楽しんでいる。
もともとタイ人は茶を飲まない。タイでも茶やコーフィーを売って
いる。茶を飲むのは中国人だ。
テレビコマーシャルの影響やマクドナルドの進出でタイ人も熱い
コーフィーを飲むようになった。
綺麗な女が優雅にコーヒーを飲む。
ハンサムの男がほっと一息つきながらコーヒーを飲む。
そんなテレビコマーシャルを見ると、コーヒーを飲むことは格好
いいことに見えるようだ。
一般のタイ人にとっては高値の花であるマクドナルドに入って
コーヒーを飲むのはハイソ、セレブの仲間入りをしたように感じ
る。コーヒーというのはタイ人にとって金持ちの象徴のような
ものだ。このように俺は解釈している。
暑い国で熱い飲み物という発想はなかったとしても不思議は
ない。熱い飲み物と言うのはタイに新しく定着した習慣だ。
俺に言わせればコーフィーはまだタイの市民権を得ていない
と思う。

酒を温めて飲む習慣も中国や日本にはあるが、タイにはない。
沖縄の泡盛の原型になったとされるラオと言う焼酎がタイに
ある。このラオにタイ人は氷を入れて飲むが、お湯割りにして
のむことはない。
まして梅干を入れて飲むようなことはしない。

「ねぇー、寒いから温かいお酒を飲まない?」
「そうだね」いつもヒヤ酒ばかりのんでいる。たまには熱燗の
酒もいい。
「アタシが温めるわ」
ヌチャナートは丁度よい人肌の熱さのお燗をつけてくれた。
日本の文化、食習慣をヌチャナートは覚えたのだ。
酒をこんな温度に温めるなんて素晴らしいと俺は一人で喜ん
でいた。ゆっくり燗酒を味わっていたら、ヌチャナートが言う。
「あら、ぬるかったわね。温めなおすわ」
「ちょうどいい、温度だ。人肌が一番美味しい温度だよ。」
「ダメよ!温めるわ」
そう言って徳利を持って行った。
「できたわよ」
出された燗酒は沸騰していた。こんな熱い酒なんか飲めない。
まるでコーヒーを飲むように、ヌチャナートは美味しそうに
超熱燗の酒を飲んでいた。
熱い飲み物というのはコーヒーと同じような温度でなくてはいけ
ないとヌチャナートは思っているようだ。
美味しい燗酒の飲み方をヌチャナートはまだ理解していない。
俺はため息をつきながら、酒が冷えるのを待っていた。

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2008/1/26

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