« 林檎にマヨネーズ | トップページ | カオツム、タイのお粥 »

2008年1月28日 (月)

徴兵検査

日本にも昔は徴兵検査というのがあった。健康な若い男は兵隊
にとられて戦場に行く。戦場に行けば、死に直面する。
出来ることなら死にたくないと思うのは当然だ。
その時代は「男なら仕方がない」と諦めている風潮があった。
徴兵検査を拒否することはできない。

徴兵検査の時、結核に感染していれば兵隊にとられなくて済む。
ペニシリンなんてなかった当時は結核は死の病だった。
兵隊にとられないように結核に感染すればよいが、それは同時
に死を意味していた。感染したいと思っても都合よく感染できる
物ではない。病弱な男も兵隊にとられない。

こんな話を聞いた。
ある男は徴兵検査の前に唐辛子を食べて体を壊すことを考え
た。彼は食事療法ではなく、「食事病法」を実行した。
徴兵検査までに健康な体を無理やり壊す。徴兵検査が終わっ
たなら普通の食事に戻して健康を回復する。
唐辛子を食べて体を壊したので徴兵検査で兵役を免除された
というのだ。
この話を聞いた時、俺は「そんな物かな?」と思った。
「唐辛子を沢山食べれば、お腹を壊して病弱になるだろうな」
と漠然と思っていた。

今、毎日タイ料理を食べ、大量の唐辛子を消費している。
俺の経験からして、唐辛子を幾ら食べても体を壊すことは無い。
唐辛子で体が壊れるなら、東南アジアの人間は皆な死んでいる。

俺はインドカレーに唐辛子がたった一本入っただけで辛くて食べ
られなかった。今の日本人は辛い朝鮮料理やタイ料理を知ってい
るから、唐辛子に対する耐性が昔の日本人よりもできている。
タイ料理なんて知らない昔の日本人が、一日に何本の唐辛子を
消費できただろうか?
おそらく一日に5本も食べられなかっただろう。
徴兵検査=死と言う構図で、死に対する恐怖、唐辛子で生き
ながらえることができると考えて、一生懸命食べても一日に
10本だろう。タイ人は一日に10本程度の唐辛子を消費する。
一回の食事に10本の唐辛子を使うこともある。
それだけ食っても急性唐辛子中毒なんて起こらない。

そんなことを知るにつれ、体験するにつれ、唐辛子で体が衰弱
することはないと確信している。
多分、彼は唐辛子の辛味に耐えられなくて食事の全体量が
減った。それを長期に続けて、人工的に栄養失調の状態に
持って行った。唐辛子の影響で体が壊れたのではない。
これ以上、ご飯が食べられないようにするため、食事制限を
するために唐辛子を利用したのだ。
今の俺はそのように思っている。

ある本が徴兵検査の光景を描写していた。それを読みながら、
俺は昔聞いた話を思い出した。
唐辛子では病気にならない。唐辛子で食事制限をして自ら
栄養失調状態に持って行くというのは並大抵のことではない。
徴兵検査は免れないから、徴兵検査で兵に適さないと判断され
たかった。その思いから栄養失調への道を選んだのだろう。
栄養失調にいたるまでの道のりは、さぞ苦しかったことだろう。

クチコミblogランキング TREview

2008/1/27

|

« 林檎にマヨネーズ | トップページ | カオツム、タイのお粥 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/68615/10111358

この記事へのトラックバック一覧です: 徴兵検査:

« 林檎にマヨネーズ | トップページ | カオツム、タイのお粥 »