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2008年1月19日 (土)

蒸した魚

タイ料理の食材屋に行った。タイの市場でよく見かける魚が
あった。それを見ていたら、ヌチャナートが手にとって買い物籠
にいれた。魚は真空パックされ、冷凍にして輸入しされていた。

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タイの市場ではこの魚は小さな蒸篭のような器に入れて売られ
ている。飲茶でシュウマイが乗ってくる蒸篭ほどの大きさだ。
その蒸篭の中に二匹の魚が入っている。
必ず、腹を合わせてお互いの尻尾を見つめる形で入っている。
そして頭をカタンと落として、頷く形になっている。
二匹の魚が話をして「そうだ、そうだ」と言っているみたいで面白
い。なんだか可愛らしい感じの魚だった。
俺は魚はそれほど好きでないから、その魚をタイで食べようとは
思わなかった。

今日はタイの食材屋で買ってきた魚を食べると言い出した。
フライパンに油をちょっと入れて炒めるというより揚げるように調理した。
「できたわよ。食べて!」
魚を摘んで食べた。俺が想像していた味ではない!!
何だ、この味は!?
「タイ人はこの魚が大好きなのよ」
つまり庶民的な味ということだ。日本人で言えば秋刀魚みたい
なものだ。ヌチャナートの言葉を上の空で聞きながら、俺は別の
ことを考えていた。
「こんな味じゃないか?」「こんな味のはずだ!」と想像していた
味と違う味に出会うと、戸惑う。
俺はこの魚は塩干物だと思っていた。
塩干物でなければ醗酵食品だと思っていた。
それなのに、全く塩っけがない。
「これは蒸しただけよ!」
とヌチャナートが言うけど、俺は理解できなかった。
タイの市場では魚の表面は乾燥して干物のようになっている。
俺は絶対に干物だと思っているからヌチャナートが蒸した魚だ
と言ってもなかなか信じられなかった。
「塩をして乾燥させたものだろう?」
「違うわよ。こんな大きな物で蒸すのよ」

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話をしながら魚を食べる。柔らかな白身の美味しい魚だ。
醤油を取り出してきた。
「醤油を使うの?」ヌチャナートには意外な組み合わせに見える
らしい。
「うん」魚を醤油につけると、旨みが増した。
やっぱり俺は日本人なんだ。
これなら、日本人でも食べられる。

魚の頭を見た。魚の顎の部分を切り開き、頭を押し下げて
いる。それで頷いているように見えるのだ。
この魚を頷くような形にして丸い蒸篭に二匹入れる。
この形が最も効率のよい入れ方だったのだ。
可愛いから、格好いいから頷く形にしているのではない。
その蒸篭を大きな蒸し器に入れて蒸し上げる。
蒸しあがったものを、蒸篭のまま店頭に並べる。
熱帯の暑さの中で、魚の表面は乾燥する。
俺は乾燥した表面だけを見て、塩干物と思っていた。
思い込みはいけない。いい反省材料になった。

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2008/1/19

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