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2008年2月29日 (金)

朝食のスタイル

日本人には朝食のスタイルがある。
味噌汁、お新香、納豆、生卵、焼き魚・・・などだ。
英米なら、トースト、ベーコン、ハム、卵焼き・・・・だ。
決まりきった朝食のスタイルから外れると、なんとなく落ち着かない。
納まるところに納まらない感じがする。
例えば昨晩の残りのカレー(実は残り物のカレーの方が美味いの
だが)を食って、仕事に出かけると、朝食抜きで家を出た感じが
する。昔の言葉で言えば代用食を食った気がする。

タイにも朝食のスタイルがあるのだろうが俺には分からない。
タイのホテルでは朝食にお粥がある。
お粥は朝食のスタイルだろうと推定できる。
朝、食べるお粥は美味いんだ。実に美味い。
昨晩、飲みすぎたことを忘れさせてくれる。
ウチでは朝食だからと言ってお粥は出さない。
ヌチャナートは朝粥を作らない。
俺の目から見ると、一日中同じような辛い飯を食っている。

ヌチャナートは食パンを買ってきた。
珍しいことをすると思っていた。
プラスチックのお盆も買ってきた。
今朝は新しいお盆にコーヒーを乗せ、食パンにバターを塗って
食べている。コップに入れた牛乳もある。
「ねっ、綺麗でしょ?」西洋式朝食を意識しているようだ。
俺は笑った。
「何を笑っているの?」
「・・・・・」

タイでは全員が床の上に座り、広げた茣蓙の上の飯を車座に
なって食べる。飯は全員の共有物だ。
こういう食べ方も楽しいものだ。
日本で言う、同じ釜の飯を食う実感がある。
食卓に座り、自分専用の飯を食うのが西洋式だ。
どうもヌチャナートはテレビや雑誌で見る西洋の朝食と同じだと
思っているようだ。
多分「タイの朝食とは違う格好良い朝食」と思っている。

2008/2/29

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2008年2月28日 (木)

卵焼き

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今日の卵焼きはこんな形で出てきた。
卵の中身は長ネギだけだ。
卵料理は誰にでも作れるが、美味しい卵料理は名人にしか
できない。やさしくて難しいのが卵料理だ。
考え方を変えれば、どうにも食えない失敗作はないと言える。
そう言えばヌチャナートの卵焼きは固焼きだな。
タイ人が作る卵焼きでふわっとしたのはないのかな?
茶碗蒸しのような卵料理はあるから、ふわっとした卵料理も
あるはずだ。卵料理の奥は深いなあ。

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2008/2/28

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キノコのスープ

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またエリンギのスープだ。エリンギが安かったから俺が買った。
多分、安いのだと思う。安いと信じて買ったと言う方が正解だ。
ちょこちょことスープを作ってだした。
手早く作ったスープだが、味はしっかりしている。
最近、俺はエリンギが気に入っている。
昔はなめこの味噌汁なんて好んだ。
なめこを買ってきてもヌチャナートはタイ料理にしてしまう。

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2008/2/28

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苦いラープ

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パッカパオのような料理が食卓にでた。
俺はそれを食べた。スゲェー苦味があった。
「なんだ、これは?!」
「あら、それは昨日のラープよ」
昨日作った苦いラープをヌチャナートは食べ残した。
食べ残しを冷蔵庫にしまっておき、フライパンで熱をかけた。
苦いラープを加熱処理したものだとは知らない俺はそれを
パッカパオだと思った。
「これは、こんな味だぞ」と期待、想像した味がとんでもない味だと
がくっとくる。なんだか腹立たしくもなる。悲しくもなる。
「ああ、また苦い料理を食ってしまった。」
昨日の苦いラープを温めてヌチャナートは美味しそうに食事をして
いた。

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2008/2/28

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ラープ

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俺の大好きなラープだ。今日のラープはどういうわけか熱が
かかりすぎだ。あんまり熱がかからない、半生の方が美味しい。
ヌチャナートの料理としては、ちょっと珍しい。
こっちは俺専用のラープだ。ヌチャナートは胆汁で苦くしたラープ
を好む。俺にはあの苦味は耐えられない。物凄く苦いと感じるの
だが、ヌチャナートには快い苦味らしい。
苦くないラープを食べて俺は幸せ。ヌチャナートは苦いラープで幸せ。
見た目はどちらも変わらない。
「食事ができたわよ」
ヌチャナートはラープを食卓にだした。
最初に食卓に置かれたラープを俺は自分用のラープだと思い、
苦いラープに手をつけてしまった。それを見たヌチャナートが
「あら!それはあたしのよ!」と言った瞬間に苦味が口の中で
弾けた。ニゲェー!やたらとニゲェー!
自分用のラープを食べたらウメェー!
なんであんな不味い物を喜んで食べるのか、ヌチャナートの気持ち
が分からない。

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2008/2/27

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2008年2月27日 (水)

ヤムプー、渡り蟹のサラダ

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渡り蟹の缶詰を買ってある。緊急時の備蓄食糧として買い溜め
してあるものだ。缶詰とはいえ古いものは消費し新しい物と入れ
替える必要がある。

「ヌチャナート、この蟹を使ってくれ」
渡り蟹の缶詰を渡した。
「なんにする?サラダでいい?」
「そうだね」
蟹は飼い猫のサダムフセインも大好きだ。サダムのために蟹を
ちょっと別にとってある。ニンニク、パクチー、セロリーなどと一緒に
蟹を混ぜ合わせたものだ。
西洋料理の蟹サラダは野菜の上に蟹を乗せる。
タイのサラダは野菜と蟹を混ぜ合わせる。
ドレッシングはナンプラと酢、砂糖だ。蟹缶に溜まっている汁も加
えた。この汁には唐辛子の辛味が移っている。
ごはんにこの汁をかけるとうまい。
こういうサラダもいいよ。

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2008/2/27

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エリンギのスープ

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エリンギという茸が市場に出回ったのは何時頃からだろうか?
俺はこの茸の食感が好きだ。鮑のような食感がある。
貧乏人の鮑と思ってエリンギを食べている。
エリンギは調理の仕方では鮑と勘違いさせることは可能だ。
自分の好物だから、俺はエリンギを求めていた。
ヌチャナートはそれほどエリンギを好んでいなかったようだ。
俺がエリンギを買おうとすると、ヌチャナートは「いらないわよ」
と言って買わせてくれない。
そのうちに「サミイはこの茸が好きでしょ?」と言ってエリンギを
買ってくれるようになった。
最近はヌチャナートもエリンギを好むようになったみたいだ。

今日はエリンギ、泥葱、白菜、セロリのスープがでた。
「野菜のスープよ。肉は入っていないわよ」
笑いながら、スープを食卓にもってきた。
粉末の和風だしで味付けしてある。
単純な味付けだが、あっさり、さっぱりのスープだ。
泥葱の甘味もうまい。エリンギの噛み心地もいい。

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2008/2/27

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タイ風焼肉と辛さの問題

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この料理の名前を聞いたが忘れた。ようするにタイ風の焼肉だ。
タイの料理だから間違いなく辛い。辛いけどうまい。
俺には丁度よい辛さだ。この丁度よい辛さというのは個人差が
ある。ちょっと前だったなら、これは辛すぎて食えなかったと思う。
辛いと感じるが、口の中が火事にならない程度が丁度よい辛さ
かな?最近、口の中が火事になる感覚を忘れている。
口の中が火事になると、水を飲んで辛さと熱さ、痛さを冷ました
もんだ。最近は火事にならないから、熱いとか痛いという感覚を
忘れている。

丁度よい辛さなのだが、これを食うと汗が吹き出る。
ヌチャナートがコップに水を入れてくれた。
口の中の火事を消すというよりも、喉の渇きを消すために水を
飲む。「辛い、美味い、辛い、美味い」と感じながら全部を食った。
この程度の辛さの料理を食ってもタイ人は汗をかかない。
どうしてだろう。

タイのレストランでプリッキヌーと言われる小型の激辛唐辛子が
でた。
「これは辛いから日本人は食べちゃダメだよ」
タイ人が教えてくれた。
「俺は慣れているから、これを食べることができるよ」
そういってタイ人は緑色の小さな唐辛子を摘んで口に入れた。
タイ人はいかに辛味に強いか示すデモだ。
西洋人が嫌う、納豆や、クサヤを日本人が西洋人の前で食って
みせるようなものだ。それと似たようなことをタイ人は俺の前で
やろうとした。唐辛子は同じ品種でも辛味にバラツキがある。
タイ人が摘んだ唐辛子はプリッキヌーの中でも特に辛味が強い物
だったようだ。さすがのタイ人も「辛ぇー!」と悲鳴を上げた。
デモは完全に失敗した。
タイ人でも辛いと感じるものはあるのだ。

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2008・2・26

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わかさぎ料理、モックパー

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冬になると氷上のワカサギ釣りがかならずテレビで映し出される。
ワカサギと言えば氷を想像する。氷結した湖の氷に穴を開けて
ワカサギを釣る。日本人はワカサギは寒い地域の魚だと思い込ま
されている。今日はヌチャナートがタイ人、日本人の友達を家に
呼んだ。ヌチャナートはワカサギを料理してだした。
日本人「ワカサギってタイにもいるの?」
タイ人「いるわよ。いっぱい、いるわよ。」
日本人「えっ!?何処にいるの?」
欧州など日本と似たような気候の所にワカサギがいると聞いても
驚かないが、熱帯にもワカサギがいると聞いて日本人は驚いていた。
タイ人「田圃にいるわよ」
いつも日本人がテレビで見ているワカサギ釣りは湖の上だ。
湖と言うときれいな水、田圃と言うと汚い水という気がする。
田圃と聞いて日本人は意外という顔をしている。
日本人「えっ?田圃?日本の田圃にワカサギはいないわ。
泥鰌ならいるわよ。」
タイ人「そう、田圃にいるのよ。田圃にいるワカサギは美味
しいのよ」
日本人「・・・・・。ワカサギのこと、タイ語で何と言うの?」
タイ人「プラシュウって言うわ」
日本人「田圃の泥鰌は食べないの?」
タイ人「泥鰌は食べないわ」
こんな話をしながら、ワカサギを食べた。
ワカサギを食べながら異文化交流ができた。

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2008/2/23

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2008年2月26日 (火)

ムラサキイガイとパクチー

テレビで東京湾に外来の魚介類が押し寄せており、在来の魚介類
の存在が脅かされていると報じていた。
東京湾は江戸前と言う。江戸前で取れた新鮮な魚を使って作る
寿司を江戸前寿司と言う。今、江戸前の魚がいなくなり、外来の
魚介類が繁殖を続けている。
輸出入が盛んになり、外国の船が東京湾に出入りすることで外国
の生物が東京湾に入りこんできたのだ。日本も在来の生物を外国
に運んでいるから、外国船を責めることもできない。
ムラサキイガイも外国から日本に入ってきた外来種の貝なのだ
そうだ。やがて、江戸前の魚介類はいなくなり、外来の魚介類が
江戸前の魚介類となる。

近未来の江戸前寿司屋を想定して、その光景をテレビは映して
いる。番組では外来の魚というとまるで異星人・エイリアンのよう
な扱いをしている。気持ち悪さをそそる効果音がテレビから流れ
ている。寿司屋のメニュウには今までなかった外来の魚介類の
名前がある。ムラサキイガイがその一つだった。
「今日はムラサキイガイを使った寿司を皆さんに食べてもらい
ましょう」司会者は言う。
番組に出てきたタレントはそれを聞いて気味悪そうにしていた。
タレントの一人が選ばれてムラサキイガイの試食をすることに
なった。選ばれたタレントはムラサキイガイの寿司を手にとり、
試食するのを躊躇っていた。
「ムラサキイガイはスーパーでも売っている貝なのに、何を
ためらっているのだ?」俺はいらいらしながら番組を見ていた。
タレントはやがて覚悟を決めて寿司を食べた。気持ち悪そうな顔
をしていたが、やがてムラサキイガイは食べられると納得した。

その後、司会者が
「ムラサキイガイはイタリア料理店などで出されているムール貝
のことです」と真相をばらす。タレントの一人が
「なあーんだ、それを先に言ってくれればいいのに!」
と言っていた。俺はそれを聞いて溜息をついた。

東京湾に入り込んだ外来の種としてムラサキイガイが紹介された。
その時はムラサキイガイは気持ちの悪い貝とタレントは考えた。
実はムラサキイガイはイタリア料理店のムール貝のことだと教え
られるとムラサキイガイは食用の美味しい貝とタレントは考えた。

タイ人が料理に好んで使うパクチーでも同じような反応がある。
パクチーはタイのくさい香草と考えている間は日本人はパクチー
を嫌う。しかし、パクチーは西洋料理に使うコリアンダーだと知る
とパクチーに対する日本人の評価は一変する。

ムラサキイガイもパクチーも西洋料理に使っていると分かると
日本人の反応が違う。まだまだ日本人は欧米文化に劣等感を感じ
ているのだろうか?
テレビを見ながらふとそんなことを感じてしまった。

ムラサキイガイはタイでも良く食べる。ヌチャナートの大好きな
貝だ。貝の一部が緑色の大粒のムラサキイガイがタイでは上等な
品物と考えられている。もし司会者が
「ムラサキイガイはタイでも盛んに食べられている貝です」
と紹介したなら、タレントの反応はどうだっただろうか?
イタリア料理のムール貝と紹介された時の反応とは違うと思う。

俺はつまらない事にこだわる。
「イタリア料理店でムール貝云々」と言われたことが気になった。
ムラサキイガイは和名だ。
英語ではマッスル、フランス語でムールだ。ムールだけでは物足
りない?のでムールの後に「貝」をつけて「ムール貝」というのが
日本で通用している呼び名だ。
この貝のことをイタリア語ではムールとは言わないと思った。
こんなことをいちいち調べなくてもいいのに、インターネットでイタ
リア語の辞書サイトを見た。日本語で「ムラサキイガイ」と入力した
が相当するイタリア語はなかった。
次に「ムール貝」と入力したら、4件あった。
「コッツァ」「ミーティロ」「ムスコロ」「ペオーチョ」とイタリア語では
言うらしい。方言とか用法などで言葉を使い分けているのだろう。
イタリア料理店でフランス語を使うのは、場違いな気がするけど、
こんなことにこだわるのは俺だけかな?

2008/2/26

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日本蕎麦のつもり

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水パクチー

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俺は芹が売られているのを見た時、
「これは日本のパクチーだよ」とヌチャナートに教えた。
タイ語ではパセリもセロリもみんなパクチーだ。
芹を日本のパクチーと言っても間違いはない。
芹をタイ語では「パクチーナム」と言う。
直訳すると「水パクチー」となる。
水辺に生える強い香りをもつ香菜だから「水パクチー」なんだ。
なるほどね。

この芹をヌチャナートがどのように料理するか興味があった。
インスタントの粉末スープで出汁をとり、芹を入れた。
たったそれだけだ。
芹には出汁が浸み込んでいる。
あっさりした中に芹の香りがある。
芹の香りは強いと言って嫌う人がいる。いつもタイの変な香りの
料理を食っているから、芹の香りなんか全
く気にならない。
癖のある香りだなんて、少しも感じない。
日本人の俺には出汁で煮込んだ芹だけで十分なのだが、
ヌチャナートは黙って唐辛子をだした。
唐辛子なしでは料理にならないと考える国民だ。
しょうがない。タイの慣習に従うことにした。
青い芹に唐辛子を乗せて食べる。
また違った旨さがある。これを旨いと言って食べる俺はおかしい。
俺は完全におかしくなっている。
他の日本人が芹と唐辛子を一緒に食べたなら、辛さで飛び上がり
ヒィヒィ言う。芹を全部食って、スープも飲み干した。
この芹料理は美味いとお勧めできるけど、唐辛子まではお勧め
しない。よかったならナンプラに生唐辛子を加えて芹と一緒に食
べてください。辛くて泣いても私に責任はありません。

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2008/2/25

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2008年2月22日 (金)

肉かぶ

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なんだか肉じゃがに見える物を出してきた。
時々、こんな和風の料理をヌチャナートは作るようになっている。
いつも辛いタイ料理ばかりなので辛くない和風料理を作ろうとして
いるようだ。ジャガイモに見える野菜を食うと、蕪だった。
「肉じゃが」はきいたことがあるが、「肉かぶ」というのはない。
豚肉と一緒に柔らかに煮えた蕪も旨いもんだね。

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2008/2/22

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牛筋のスープ

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煮込んで柔らかくした牛筋の煮込みは俺の好物だ。
買ってきた牛筋が冷蔵庫に入ったままでヌチャナートは調理しよう
としない。ヌチャナートが使わないのなら、俺は牛筋を和風に味噌
で煮込んで生姜を刻んで入れる積りだった。
「ヌー、この肉を使わないのかい?」
「それを料理するわ。ちょうだい。」
牛筋を切りながら、
「あら、いい肉よ。これは簡単に柔らかくなるわ」
なんて言っている。鍋に牛筋を入れると、もう何もしない。

「もう肉は柔らかになっていると思うわ。ちょっと味見してよ」
肉は十分に柔らかになっている。食べごろだ。
牛筋の煮込みにパクチーを浮かせた。
綺麗に透き通ったスープは塩味とレモンの酸味だけ。
うっすらと牛筋からの油が浮いている。
単純な味だが、この味は飽きがこない。牛肉のいい出汁が
でている。これってタイ料理か?
このような味なら世界中どこでもある。
でもこのスープにはパクチーの香りに特徴があるから、西洋の
スープとは違う。牛筋を箸で摘んで皿に乗せる。
唐辛子とニンニクを叩き潰したソースを牛筋につけて食べる。
これはタイ料理と言える。

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素晴らしい すごい とても良い 良い

2008/2/21

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ヤムプラムック、タイ風イカのサラダ

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ヤリイカがあった。柔らかで甘そうだ。
「このイカは美味しいのよ。イカのサラダを作ってあげるわね」
これも好きな料理だ。
するめイカだと肉が硬くなりすぎることがある。
ヤリイカなら肉が硬くならない。
今日のイカサラダにはニンニクの酢漬けが入っている。
ニンニクの玉を砂糖と酢のなかに漬け込んだものだ。
今までこんな素材を使ったことがない。
この素材はタイ南部や中央部で多く使う素材で、タイ東北部では
使わない素材だと思っていた。なのに、ヌチャナートが突然、
ニンニクの酢漬けが欲しいといいだした。タイ料理の食材屋でそれ
を求めた。買い求めたのに、なかなかニンニクの酢漬けを使おうと
しなかった。今日、初めてニンニクの酢漬けを使った。
「なるほど、これはこうやって使うのだ。」
このイカのサラダにあっている。
自分で作ったサラダが気に入ったらしくて、他にもおかずがある
のに、ヌチャナートは一人でこればかりを食べている。

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2008/2/21

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バッタ食品

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倒産した会社とか資金繰りが苦しい会社から商品をバッタバッタと
買い叩いて安く売る商売がある。そんな商売をバッタ商法とか
バッタ売りなどと称している。
理由は分からないが食品を安く売る店がある。
俺はその店の食品をバッタ食品と呼んでいる。
売残り商品とか賞味期限間近な商品を安い値段で売っているよう
だ。面白そうな商品があると買ってきて味見をする。
ハウス食品のホワイトカレーというのが安くでていたので、買い求
めた。俺が買った物を見て、ヌチャナートは
「また、そんな物を買ったのね!」と飽きれている。
ヌチャナートはインドカレーは下等な料理と思っている。
「こんなものをどうして喜ぶのかわからない」と言ってタイカレー
だってなかなか作らない。ましてホワイトカレーなんてものを買う
俺の気持ちなんてわからない。

この商品は2006年2月から北海道・西日本地区で限定発売し
2006年8月7日から全国で発売したらしい。ウチは毎日がタイ料理
だから買物に行ってもタイ料理を作るのに必要な材料しか買わない。
カレールウの売り場なんて通り過ぎるだけだ。そんな商品があった
ことも気づかなかった。ホワイトカレーと聞いてカレールウから
ターメリックを抜いた商品と想像した。
味見をしたところ大雑把に言って、この表現で間違いはない。
賞味期限が間近に迫っていると思ったら、賞味期限は6月までだ。
未だ十分に店頭販売が可能だ。そうするとこの商品は売れ行きが
予想以上には伸びず在庫のままの商品だったのかもしれないと
推定した。食ってみると不味くはない、どちらかと言えば美味しい
商品だ。

ホワイトカレーを味見しながら考えた。不味い物は売れない。
これは当然の理だ。
美味しければ売れるか?というとそうでもない。
たいして美味いものではないが、受験・合格祈願の時は縁起を
担いで売れるというのもある。
女の装飾品などは値段を吊り上げたら高級品だと勘違いされて
売れ出したなんてわけのわからないものもあ
る。
商品と言うのは安けりゃ売れると言う物ではなさそうだ。
このホワイトカレーも通常より、もっと高い値段で売り出せば売れ
たのかもしれない。原材料が通常のカレールウと似たり寄ったり
なので、通常のカレーより高い値段で売れないと食品関係の経
営者
が考えるのは当然だ。もしこの会社にファッション関係から経営者
が来たなら容器包装を斬新なものにして、高い値段をつけてこ

商品を売ったかも知れない。
味よりも姿・形で売れる商品も数多くある。
消費者はシチュウなのかカレーなのかわからないからホワイト
カレーを受け入れないのかな?「カレーは黄色くてこんなもの」
「シチュウは白くてこんなもの」と固定観念をもっている消費者
にはこの
商品は受け入れられないのだろう。
有名人が週刊誌などに、「ホワイトカレーが美味しい」と書けば
爆発的に売れたかもしれない。

スーパーの棚にこの商品が並んでいたら、女房のヌチャナートに
馬鹿にされながらも俺は買うか?今回、おれがホワイトカレーを
買ったのは①安かったから②味見用に好奇心から俺は買った。
商品名から味が想像できるので、高ければ絶対に買わなかった。
好奇心・野次馬根性を満足させたら、もう用はないから俺は
スーパーで見かけても買わないだろう。
俺がもし再度この商品を買ったなら、赤い唐辛子を加えて食べる
と思う。見かけが綺麗な料理になる。
タイ料理に慣れていない人にはきついかもしれない。
この商品をレトルトカレーのように完成した食品と考えないで、料理
の素材と考えるといい。
これを使っていろいろと変化に富んだ料理を作れる。

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2008/2/21

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コップ一杯の水

食卓の上に飲み残しの水が入ったコップがある。
コップを取り上げて台所の流しに捨てた。
日本人なら誰もがやる行為だ。そのことに目くじらを立てる人は
いない。俺もコップの水をいつもの習慣で流しにざーっと捨てた。
その時、俺は「これはいけない行為だ。もったいない!」と思った。
「なんで俺はこの水をベランダの香菜にあげなかったのだ!?」

井戸や水道のない国では飲料水を一キロも離れた川・池・井戸
から水を汲んでくる。川で水を汲んでいるとワニに襲われること
がある。そんな危険を冒してまで水をもとめなくてはいけない。
野菜や、顔を洗った後の水は畑にあげる。
水を無駄にしていない。

昔、こんな話を聞いた。
今より情勢が安定していた時代のアフガニスタンを旅行した日本人
の話だ。泊めてくれた民家が日本人に洗面器一杯の水を出して
くれた。日本人は顔を洗った後の水をその辺にざーっと投げた。
貴重な水を投げ捨てた日本人を見てアフガニスタン人の態度が
硬化したという話だ。

それなのに、俺は水を無造作に捨てている。
日本は水が豊な国だ。ありがたいと思う。
俺たちはそのありがたさを忘れている。
水は空気と同じでいつでもあると勘違いしている。
もう少し、水を大切に扱おうとコップ一杯の水から感じた。

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2008/2/22

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2008年2月21日 (木)

パッカパオ

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これは俺の好物だ。この一皿に唐辛子は二本入っている。
二本の唐辛子と言うのはタイ人にとっては子供の辛さかな?
俺には丁度いい辛さだ。丁度いい辛さと言うが食べると汗が吹き
出てくる。バンダナで汗を拭うが、拭いても拭いても汗がでてくる。
食事をしながら汗を拭くのが普通の姿になっているので、別に
可笑しいとも思わない。他の人が見たら笑うだろう。
腹が減っているから汗を拭きながら一生懸命パッカパオを食べる。
一生懸命というと努力しながら食事をしているように聞こえる。
辛いパッカパオを食いたくなければ、自分で飯を作らなくては
いけない。自炊はイヤだから「辛さ堪えて食べてます。」
なんだか津軽海峡冬景色みたいな文になったな。
どんな辛い料理を食べてもタイ人は汗をかかない。
どうしてだろう?

日本語が分からないのにヌチャナートはテレビをつける。
テレビではちょっといい情報を流している。俺はテレビに釘付け
になる。ヌチャナートは日本語が分からないから情報の重要性
がわからない。テレビに釘付けになった俺にヌチャナートが話し
かけるが耳に入らない。
「ねえ、アタシの話を聞かないの?」
ヌチャナートが怒る。
「・・・・。ちょっと待て!」
そう言いながらも汗を拭きながら飯を食い続ける。
情報が一段落したのでテレビの情報をヌチャナートに伝える。
俺のタイ語でどの程度正確にテレビの情報をヌチャナートに伝え
られるかわからない。それでもテレビの情報をヌーに伝えた。
どうやら分かったらしい。
もし伝わらないと、辞書を取り出して話をすることになる。
食卓には常に辞書が置いてある。飯を食いながら辞書をひくと
食欲が途端に落ちる。食欲が落ちても一口、辛い料理を食べる
と食欲は直ぐに復活する。唐辛子の薬効は凄い。

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2008/2/20

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2008年2月20日 (水)

サラダ水

マヨネーズと言うタイ語を直訳するとサラダ水と言う。
日本人にはちょっと奇妙な表現と感じる。
タイ料理にはマヨネーズは使わない。庶民の家庭でマヨネーズを
使っているのを見たことがない。
多分、タイの王宮・宮廷料理にもマヨネーズは使わないだろう。
王宮の台所に入ったことがないので、本当に王宮ではマヨネーズ
を使わないか確認できない。町にある王宮料理という店で
マヨネーズを使っているのをみたことがない。タイ料理にはマヨ
ネーズは使わないと思って間違いない。

ヌチャナートはマヨネーズは買うものだと思っている。
このような調味料はもともとは家庭で作っていたものだ。
それを工業化した。工業化された品物には界面活性剤など食品
添加物が入っているので長く保存しても油が
分離することもない。
便利なので次第に家庭で作らなくなった。
日本でも家庭でマヨネーズを作るなんてやらない。
マヨネーズは買うものだと日本の主婦も思っている。

ふとしたことから、俺はマヨネーズを作る気になった。
作り方はわかっている。
卵の黄身と油と酢、それに少々の塩があればいい。
それをかき回していれば自然に固まる。

マヨネーズを作りながら昔イタリヤだったかな?何処かの国の
デパートでマヨネーズ製造器具を実演販売し
ているのを思い
出した。円筒に材料を入れる。円筒の直径よりちょっと小さな
円板がある。円板には棒がついている。
棒を上下に動かすことで卵黄と油などが混ざり合う。
見ているまにマヨネーズができあがる。
それを見ているおばさん連中は感歎の声をあげた。
このような器具の販売方法は何処の国でも同じだなと思いながら
その場を去った。

マヨネーズが出来上がった。味見をしながら酢や水を調節した。
ヌチャナートが味見をした。
「食べられるわね」とは言ったが美味しいとは言わなかった。
これは基本のソースだ。この後にいろいろな物を加えて味に変化
を加える。ヌチャナートはタイ料理には強いが、このような西洋料理
については弱い。

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2008/2/20

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2008年2月19日 (火)

ガピィ(海老ペースト)と納豆

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ガピィと言われる海老のペーストがある。タイ人が好む調味料だ。
海老を潰してから醗酵させるのか、醗酵させてから潰すのか知ら
ない。我々が買う時にはペースト状になっている。
旨味も強いが、臭みも強い。
俺はそのにおいが嫌でガピィを受け入れない。

タイでの経験だが、ある時、タイ人が買ってきてくれた弁当を食べて
いた。ご飯になにか色がついている。その色は赤紫蘇を塩漬けに
して乾燥させた”ゆかり”のような色だ。食ってみると、旨い。
なにか特有な臭いがするが、何のにおいだかわからない。
旨いと思いながらタイ米の飯を食っていた。
こうやって食うと、タイ米独特のにおい、外米臭がない。
「ヌチャナート、このご飯は美味しいね。この赤いのはなんだい?」
「ガピィよ」ヌチャナートがこともなげに言う。
「えっ!あのガピィ?」
俺があんなにも嫌うガピィを旨いと言いながら食っている自分に
驚いた。ガピィは使い方によっては、俺でも食える調味料になる。

今日はヌチャナートは青いマンゴーを買って来た。
「これをガピィで食べるのよ」嬉しそうに笑っている。
硬くて青いマンゴーを薄切りにして唐辛子入りの塩などをつけて
タイ人は食べる。ガピィに唐辛子やナンプラ、ニンニク?などを
混ぜたどろどろのソースを作った。
マンゴーをそのソースにつけて食べながらヌチャナートは
「美味しいわ」と言っている。俺はヌチャナートが美味しそうに食べ
るのを見ていた。
「美味しいから、食べなさいよ」
このソースのにおいを知っているので俺は遠慮した。
「いいよ」
「味見だけしなさいよ」無理やり味見をすすめる。
俺はしかたなく小さなマンゴーをとって、ガピィのソースをつけて
味見をした。うん、確かに旨味はある。かなり強い旨味だ。
その直後にあのいやな臭いを感じた!
「うわぁー!くさい!」と感じた時、俺は笑った。
「なんだ?このにおいは?何処かで感じたことのあるにおいだぞ。」
海老くさい、海くさいにおいのなかに、納豆に似たにおいを感じた。
納豆が嫌いな人はこのにおいを嫌う。
納豆が好きな人はこのにおいを異臭とは思わない。
ヌチャナートはガピィの中の納豆臭を異臭とは思っていないのに、
納豆をくさいと言って食べない。
俺は納豆が好物だが、ガピィの中の納豆臭のためにガピィを
好まない。味の好みは複雑だ。これだから食の探求は面白い。

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2008/2/18

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マンゴーの使い道

スーパーにマンゴーが並んでいた。
珍しいことに未熟の青いマンゴーだ。
タイ料理の食材屋で青いマンゴーを見かけることがあるが、
一般のスーパーに青いマンゴーがあるのは珍しい。
タイ人は完熟した甘いマンゴーよりも未熟の青いマンゴーを好んで
食べる。青いマンゴーを見て、ヌチャナートは飛びついた。
「あら、マンゴーがあるわ!」
パッケージを手にとって見比べている。
できるだけ未熟のマンゴーを探しているのだと俺にはわかる。
ヌチャナートがマンゴーを見比べているのを見た日本人は
「タイ人が甘いマンゴーを探している。タイ人だから甘いマンゴー
の見分け方を知っている」なんて思うだろう。
「ねぇー、どっちがいい。こっちは熟しているわね」
熟した甘い物を日本人は求めるのに、ヌチャナートは甘くない
ものを求めている。日本人とは正反対のものを探している
ヌチャナートを見て俺は笑った。
唐辛子などで味付けした味塩をつけてまだ青くて硬いマンゴーを
タイ人は食べる。

商店街に果物屋がある。その店には売れ残ったマンゴーがよく
置いてある。一山幾らの叩き売りだ。完熟マンゴーが売れ残った
ものだから、熟れ過ぎマンゴーになっている。

言葉は面白い物で、言い方によってよくも聞こえ、悪くも聞こえる。
例えばオバタリアンと言うと聞こえが悪いが、熟女というとなんと
なく格好よく聞こえる。
熟女のようなマンゴーだから熟れ過ぎマンゴーだ。
悪い言い方だと腐りかけのマンゴーだ。
一山幾らで叩き売りをしている熟れ過ぎマンゴーをヌチャナートは
好んで買う。家に帰るとマンゴーを潰す。
風呂で潰したマンゴーを体になすりつけている。
「マンゴーはお肌にいいのよ」なんて言っている。
そう言えば「美肌にマンゴー云々」という広告を見たような気が
する。俺はそんなものに興味がないから、値段も見ていない。
多分、高価なんだろうな?
その高価な化粧品だか美肌クリームの原料は腐りかけのマンゴー
なんだろうな?

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2008/2/18

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2008年2月18日 (月)

ブリの照り焼き

P1040135pct13

ヌチャナートがブリの切り身を焼いた。
照り焼きにしたと言いたいが塩を振ってグリルで焼いただけだ。
まあ照り焼きみたいなもんだから照り焼きとしておこう。
そう言えばタイの焼き魚で照りをつけて焼くのは見たことがない。
俺たち日本人は焼き上がった魚に照りがあると旨そうと感じる。
タイ人にはそのような感覚がないのだろう。
テーブルに出されたブリを見ると、隣に唐辛子が置いてある。
俺は笑った!!
ブリの照り焼きに唐辛子をつけて食べるなんておかしな食べ方だ。
日本人はそう考える。
ヌチャナートは焼き魚に唐辛子は当然のことと考えている。
文化の差だ。

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2008/2/18

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エビクラタンに唐辛子

冷凍のエビグラタンがあった。これはヌチャナートには馴染み
がない料理だ。
ヌチャナートに味見をさせようと思い、それを求めた。
マイクロウエーブでチンとやってグラタンを温めた。
「ヌー、食べてみるかい?」
「いらないわ」
しょうがないから一人で食べ始めた。
半分ほど食べたら、なんだか物足りなくなってきた。
いつも辛い物ばかり食べているので、辛味がないと食べられ
なくなっている。生唐辛子を加えた。
唐辛子の刺激で残り半分を食べた。
「サミイはタイ人みたいね」
ヌチャナートは飽きれている。
俺も飽きれた。
味覚が完全に変化している。

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2008/2/17

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ソース飯

ヌチャナートは飯にナンプラをかけて食べることがある。
料理の味が薄い?おかずが足りなくなった?塩分不足を補う?
理由はわからないが、時々、飯にナンプラをかけて食べている。
生のナンプラはにおいがきつい。日本人にはナンプラのにおい
は悪臭と感じる。
「ナンプラをかける?」とヌチャナートに聞かれると
「要らない」と答えていた。毎日、タイ料理を食べていると、
俺もヌチャナートのようにナンプラをかけて食べることもある。
なんとなくそうしたいのだ。とくに理由はない。
多分ヌチャナートも飯にナンプラをかける理由はないだろう。
ナンプラをかけた飯を食いながらこんなことを思い出した。

不景気の時代だった。
阪急デパートの食堂のテーブルの上にはソースがのっている。
ソースは幾ら使っても無料だ。食堂でご飯だけを注文する。
そしてソースをかけてご飯を食べる。これをソース飯と言った。
食堂はソース飯だけの客は儲からないので閉め出しを計った。
それを知った小林一三翁は
「ソース飯だけの客を歓迎しなさい。景気がよくなればまた
この食堂に戻り、食事をしてくれる」
と言い、ソース飯を続けさせたという有名な話がある。

昔、アメリカ人だかドイツ人に本を貰った。
英語で書かれた「地球の歩き方」「ロンリープラネット」の原形版
と思えばよい。
その中に食事を安くすませる方法という項目があった。
”中華料理店へ行け。食卓には醤油がのっている。
米飯だけを注文し醤油をかけて飯を食え」と書いてあった。

それを読んだ時、「日本のソース飯を醤油に変えただけだ。」
「誰でも同じ事を考える」と笑ってしまった。
ナンプラをかけた飯を食いながら、そんなことを思い出した。

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2008・2・16

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中トロの市場原理

デパチカの寿司売り場にマグロの絵があった。
毎度お馴染みの絵なのでたいして興味もなかったが、見るとも
なしに見ていた。マグロのどの部分が大トロで何処が赤身で
何処が中トロか描いてある。

マグロの頭を落とす。身の部分を中骨から上下にわける。
つまり背の黒い部分と腹の白い部分に分ける。
にそれらの部分を真ん中で分ける。
マグロの身が田の字のように別れたと想像すると分かりやすい。
マグロ
の頭は田の字の左にあると想像しよう。
田の字の左上が中トロとなっている。
田の字の左下の一部が大トロ
だ。大トロを除いた部分は中トロだ。
田の字の右上の一部が赤身となっている。
赤身以外は中トロだ。
田の字の右下も中トロだ。

食い物の値段は少ししか取れない部分は値が張る。
大トロはほんの少ししか取れないから高くなるというの
は理に
かなっている。田の字の右上の一部から赤身が取れる。
田の字の右上と右下は尻尾に近づいているので細くなっている。
一匹のマグロから取れる赤身の量は限られている。
この図から判断すると赤身がとれる量は極めて少ない。
この図が言っていることが本当だとすると、赤身の方が大トロ
より取れないのではないか?そうすると赤身
の方が大トロより
高価になるのが市場の原理だ。
マグロの市場価格は何かが狂っている。

どの文献を見ても江戸時代の人々は脂ぎったトロなんて下品
な味としている。脂のない赤身が上等な味となっている。
ほんの少ししかとれない赤身を上等な品と評価した江戸時代
の人々の市場感覚は今の人々より正しい。

40年前にはマグロには赤身とトロしかなかった。
中トロなんてなかった。その頃はすでにトロの値段は赤
身より
高価になっていた。
それまで赤身として売っていた部位を中トロと呼ぶようになった
のは、何時頃か
らだろう?
そして本来のトロを大トロと呼ぶようになった。
もともとは赤身だった部分を中トロと呼ぶことで高い値をつけた。
最初は中トロと呼ぶ部位は限られていたが、やがてマグロの
ほとんどの部分が中トロになってしまった。
こんなにも中トロがとれるなら、中トロの値段はもっと安くすべ
きだ。赤身より安い部分が中トロであるべきだ。
平面的に描かれた絵から俺はそう判断した。
立体的に描けば赤身の部分の方が中トロよりもっと多いの
かも
しれない。

グルメとか言って我々は踊らされている。
グルメはファッション、遊びと解釈すれば、一時的な現象だから
我慢できる。それで本来は安価であるべきものを高い金をだして
買わされる俺達は迷惑だ。
他の人がなんと言おうとも自分が食って美味いと思うものを
美味いという風潮を作らなくてはいけない。

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2008/2/14

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BBQソース

P1040125pct13

米国製のBBQソースがあった。
このソースにヌチャナートがどんな反応を示すか見たかった。
多分、ヌチャナートはこのソースを好まないだろうと思った。

今晩は焼き肉をやることにした。
さっそくこの米国製BBQソースをヌチャナートはだしてきた。
この他にもタイのソース、醤油と酢に葱などを浮かせた和風の
ソース、更に豚カツソースまでだした。
焼き肉のタレというのは、醤油、砂糖、ニンニク、唐辛子、葱など
の組み合わせが日本の主流だ。焼き肉に豚カツソースなんて
ちょっと日本人には考えられない。
日本人には豚カツソースは揚げ物に使うと言う先入観念がある。
ヌチャナートは豚カツソースをナムチムと呼んで”ちょっと味が異
なる外国のタレ”と考えているようだ。やって見ると案外いけるよ。
好みに合わせていろいろなソースをつけながら焼き肉を食べる。
米国製BBQソースにはヒッコリーの薫煙臭がある。アメリカ人好
みの味だ。タイ料理には薫煙臭のある料理はない。
俺は薫煙臭のあるタイ料理を知らない。
ヌチャナートは味見をして「なあーに、この味?」と怪訝な顔を
している。
「煙の臭いだよ」
「・・・・」
やっぱりヌチャナートはこの味を好まなかった。

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2008/2/15

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エビクラタンに唐辛子

冷凍のエビグラタンがあった。
これはヌチャナートには馴染みがない料理だ。
ヌチャナートに味見をさせようと思い、それを求めた。
マイクロウエーブでチンとやってグラタンを温めた。
「ヌー、食べてみるかい?」
「いらないわ」
しょうがないから一人で食べ始めた。
半分ほど食べたら、なんだか物足りなくなってきた。
いつも辛い物ばかり食べているので、辛味がないと食べられ
なくなっている。生唐辛子を加えた。
唐辛子の刺激で残り半分を食べた。
「サミイはタイ人みたいね」
ヌチャナートは飽きれている。
俺も飽きれた。
味覚が完全に変化している。

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2008/2/17

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2008年2月16日 (土)

食べて健康2168

あれを食べると体によい。これを食べると便秘が治る。
なんて話が沢山ある。どんな物を食べるとなんにきくのか興味
があるが学術的に研究するほど探究心はない。
一番簡単な方法は健康雑誌の広告から食べ物と健康の関係
を抜き出す方法だ。
2008年4月 雑誌「壮快」の広告のなかから食べ物に関係が
あるものを抜き出した。
今回の話の中に赤ミミズというのがある。これを食品とすべき
か迷ったが、食品に位置づけた。
俺たち日本人はミミズを食べない。ミミズを食べると言ったなら
「ゲテモノ食い」と言われる。「ゲテモノ」の定義なんて曖昧な
ものだ。国や時代によって変わる。すきやきや牛鍋の香りは
文明開化時代
の日本では悪臭だった。
日本人が好むタコや海鼠も外国人から見たらゲテモノに見える
かもしれない。おかしな姿のタコや海鼠をゲテモノと感じるのは
わかる。明らかに魚の姿をしているサメはタイではゲテモ
ノだ。
人を食ったかもしれないサメを食うなんて気持ち悪いと考える。
その気持ちは分かる。聞いた話なの
で、真偽はわからないが、
中国の料理店に入って料理名に「竜」と書かれた料理があった
ら、それはミミズ
だから注文するなと言われたことがある。
中国の何処かではミミズを食べるのかもしれない。
それでミミズも食べ物と位置づけて掲載することにした

前置きはその位にして雑誌「壮快」に出ている食べ物は次の通
りだ。

医師夫婦は35キロ
薬剤師夫婦は20キロ
バナナ便がドッサリ!
朝バナナで22キロ、18キロ、17キロ楽(丸囲み文字)やせた!
メタボ腹がすっきりへこんだ人続出!

関根勤さんも実行!
<お湯飲み>で10キロ、9キロ、8キロ 速(丸囲み文字)やせた!
三重あごが解消!
血圧も正常化

医師も愛用!性力が爆発!男のプライドが戻った!
<赤ミミズの粉末>

アレルギー湿疹が消えた、5キロやせ、色白ツルツル肌になった!
<甘酒>は美人飲料

今月号でよいとされている食べ物は1 バナナ 2 お湯 3 赤ミミズ 4 甘酒

このうち、一番 金がかからないのは2番のお湯だ。
お湯を飲めばお金をかけてアスレチックに通う必要がなくなる???

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2008・2・16

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2008年2月15日 (金)

オムライスみたいな

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変な飯が食卓にでている。飯の上に薄焼き卵がのっている。
ウチの料理では珍しい。この姿はどちらかと言うと洋食だ。
タイ料理ではない。見た目はオムライスみたいだ。
薄焼き卵をめくると、白い飯のままだ。オムライスならケチャップ
味の赤い飯だ。これはオムライスまがいの飯だ。
卵をスプーンで切ると、玉ねぎがでてきた。
なるほどね。ナンプラをかけ唐辛子を乗せる。
こうやって食べると美味いもんだ。
この味を美味いというのは俺だけだろうな。
多くの日本人は生のナンプラの臭いを好まないから、この味は
受けないと思う。ナンプラが嫌なら好みの調味液をかければ
いい。俺は唐辛子と一緒に食べたが、胡椒をかけながら食べて
もいいだろう。豚肉を炒めたものもでてきた。
卵に豚肉を加えるともっと美味くなった。

唐辛子なんてみんな同じように見えるだろうが、品種によって
美味さが違う。最近のものは以前のものと違う。季節だろうか?
皮が堅い。皮が堅いと美味さが半減する。
俺よりももっと唐辛子を消費するタイ人は唐辛子にたいして厳し
い目をもっていると思う。

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2008/2/13

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ラオス風ハンバーグ

P1040106pct13

ヌチャナートが笑いながら料理を作っている。
「ねぇー、サミイちょっと見てよ!ラオスのハンバーグよ。」
俺達の感覚ではハンバーグはアメリカ料理だ。
ラオスのハンバーグなんて聞いたことがない。
挽き肉にタイの香草を混ぜて大きな円板を作っている。
大きな挽き肉の円板がフライパンの底にある。
まるでお好み焼きみたいだ。どうやら焼き上がったようだ。
俺は肉の円板をそのまま皿に乗せるのかと思っていた。
皿にのっているのは円板がちぎれたものだった。
みかけは悪いけど味に変わりはない。
いつも食べるタイ料理の味がした。

ヌチャナートは「これはラオス料理」などという。
俺にはタイ料理とラオス料理の区別がつかない。
みんなタイ料理に見える。

歴史的に見てタイもラオスも同じような文化を共有していた。
タイ料理とラオス料理の違いは関東圏の料理と関西圏の料理
の違いかもしれない。
ヌチャナートには関東の味と関西の味の違いが区別できない。
そう考えると俺がタイの味とラオスの味が区別できなくても
不思議はない。

俺は毎日タイ料理しか食っていないから、普通の日本人の味覚
とは違ってきている。俺が旨いと言っても、普通の日本人には
受け入れられないと思う。ラオス風ハンバーグを俺は受け入れる
が、他の人はどうかな?
俺の目の前で食えば、だれでも「旨い」と言うけど、
本当はダメなんじゃないかな???

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2008/2/12

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2008年2月14日 (木)

トムナンパーガイ、鶏と泥葱のスープ

P1040121pct13

これほど簡単なスープはない。材料は泥葱と鶏肉だけだ。
ナンプラで味付けしたスープというと格好がいいが、日本で言え
ばお湯に醤油をいれただけだ。
正直言ってこのスープはお湯にナンプラを入れただけです。
そこに鶏肉を入れてぐつぐつ煮ている。
家中にナンプラの悪臭が立ち込める。俺たちには悪臭だが、
タイ人には食欲をそそる良いにおいなのかもしれない。
俺は悪臭だと思っているが、もう少し煮立てていると悪臭は
消えて美味しいスープが出来上がるのを知っている。
少々の我慢だ!悪臭が消えるのを待つ。
ヌチャナートはその間は別のことをしている。
鍋の様子を見ようともしない。悪臭が消えた頃にやってきて
泥葱を入れた。この季節の泥葱はぶっ太くて柔らかくて甘味
が強い。鶏肉のスープの中に泥葱を加える。
葱が煮えるのを待ってスープを食卓に運んだ。
塩味の強いスープだ。表面には油がうっすらと浮かんでいる。
スープをご飯にかけながら食べると塩味は丁度良くなる。
これだけでも旨いが、唐辛子を加えて刺激を求める。
泥葱を噛むと芯がつるっとでてくる。
それと甘い汁がでる。子供の頃は噛み切れないでつるっと出て
くる葱の芯の感触が嫌だった。
イヤと言うより、あの感触が気持ち悪かった。
それなのに、今は泥葱が大好きになっている。

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2008/2/14

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蒟蒻をタイ料理に

P1040120pct13

先日 テレビで中国の少数民族のことをやっていた。
たしか雲南省に住むタイ族だったと思う。
現在のタイ人はその昔、中国から南下して現在のタイに定住し
たと言われている。雲南省のタイ族は現在のタイ人のご先祖の
末裔なのかもしれない。
まあ、俺は自分勝手に雲南省の少数民族タイ族はタイ人の
ご先祖だと推定した。

タイ族の料理が紹介された。見ると現在のタイの料理と似た
ような料理だった。唐辛子を大量に使っている。
中国に唐辛子が伝来した時期とタイ族が南下した時期を比べれ
ば雲南省のタイ族とタイ人の関係が明確になるかもしれない。
そんなことを考えながらテレビを見ていた。
タイ族は蒟蒻を使った料理を作っていた。
現在のタイには蒟蒻はない。少なくとも俺はタイの市場で蒟蒻を
見た気がしない。コンニャク芋はタイにもあるはずだ。
だが彼らはコンニャク芋を食用に利用していないようだ。

俺はヌチャナートにコンニャクを使ってタイ料理を作ってくれと
頼んだ。多分、テレビで見たタイ族の料理と同じようなものが
でると想像していた。
挽肉を唐辛子と炒めていた。
そしてコンニャクを加えて食卓に出した。
俺は味見をしながら考えていた。
「美味しい?」ヌチャナートは心配そうに聞いた。
「うーん。・・・・」俺は料理の味を考えていた。
特に美味いと言うほどの料理に仕上がっていない。
それは俺が考えていたような料理になっていなかったからだ。
俺はここに色鮮やかな緑の野菜が入っているのを期待して
いた。そして片栗でとろみがついている料理がでると思って
いた。コンニャクも もう少し炒めて水分が抜けている物を期待
していた。この料理全体の味は悪くはない。
でもいま少し物足りない。
ヌチャナートが味見をした。
「食べられるわ」
そうわ言ったものの、それ以上は食べようとはしなかった。
ヌチャナートにとっても美味とは言いがたい味だったのだろう。
俺も美味とは思わないが、コンニャクを食いなれているので
不味いとは思わない。コンニャクを知らないヌチャナートには
異質な味なのだろう。

タイでもダイエットなんて流行りだした。
肥満の子供が増えている。
コンニャクは噛み応えがあるので、食欲を満足させるがカロリー
がない。ダイエットには最適な食品だ。
ヌチャナートが作った料理をもう少し工夫すると美味しい料理
になる。日本人がこの料理を食べたなら、
「コンニャクがこんな味になるの!!?」と驚く味だ。
そんなことを考えながらヌチャナートのコンニャク料理を飯の上
に乗せて食べていた。気がついたらコンニャク料理の全部を
食べていたから、これは良い料理になる。
不味かったなら、全部を食べきらない。
今日は珍しいコンニャク料理を食べた。

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2008/2/13

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2008年2月12日 (火)

辛味大根の葉

青々とした葉のついた辛味大根を買ってきた。
辛味大根をおろして蕎麦と一緒に食べたかった。
蕎麦は俺の好物なんだが、ヌチャナートは作ってくれない。
ヌチャナートは麺類なんて料理ではないと思っているようだ。
しょうがないから自分で蕎麦を茹でて食べた。

温かい飯に大根おろしをかけて食べるのも美味い。
最近の大根は水っぽくて甘いので大根おろしにしても美味しく
ない。大根おろしは筋っぽくて辛味があり水気が少ないものが
美味しい。
こういう大根おろしの味は俺が子供の頃の大根おろしの味だ。
辛味大根は昔の大根の味を思い出させてくれる。
懐かしさで辛味大根を求めた。

ヌチャナートは素材を無駄にしない。辛味大根を手にとって
「ヌー、この葉っぱを使うだろう?」と聞いた。
「使うわよ。新しいうちに料理しないとダメなのよ。
古くなると美味しくないわ。」
辛味大根の葉を切り落とし、炒め、ナンプラで味付けした。
自分で味見をして「旨い!」と満足している。
「サミイ、味見してごらんなさいよ!美味しいわよ」
一口、食べてみた。いい味がでている。快い苦味がある。
タイ人はちょっと苦味のある野菜の味が好きだ。
この味ならタイ人の好みにぴったりだ。
「ちょっと苦いでしょ?」
「そうだね」
ヌチャナートはこの味が気に入った。

今の日本人は食べ物を無駄にし過ぎている。
このように大根の葉もちょっと手を加えると美味しい料理に
なる。生ゴミも減るから環境に優しいよね。
俺たち日本人はもっと食べ物を大切にしなくてはいけない。

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2008/2/12

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公園にタイの香草が!

近所に小さな公園がある。訪れる人もあまりいない公園だ。
公園の土は何処かから運ばれてきた。
公園が完成した時には芝生が貼られていたと思うが、芝生の
手入れをしないので今は芝生は跡形もない。
雑草が生い茂っている。年に二回ほど雑草を刈り取る。
今は黄色くなって枯れた草が立っている。
ヌチャナートとその公園を訪れた。
驚いたような声をヌチャナートが上げる。
「あら!サラネー(薄荷)よ!サラネーがあるわ!」
えっ!そんな馬鹿な!信じられない思いでヌチャナートが指差す
方を見た。誰も取らない、誰も食べないのでサラネーは大きく
なっている。サラネー(薄荷)は背が高くなると下の方から葉を
落とす。50センチほどに伸びた茎の先端に緑の葉が残っている。
葉はサラネーに間違いはない。
何処かから持ってきた土の中にサラネーの種か根があった。
それが芽を出して成長した。
暖かくなると青々とした柔らかな香り高い葉ができる。
こんな公園にタイの香草があるなんて想像もしていなかった。

俺はその場所を何度も訪れているが、サラネーがあるなんて
気づかなかった。ヌチャナートはタイの田舎育ちだ。
自然にある食べられる草を知っている。それを目ざとく見つ
ける。サラネー以外にもいろいろな食べられる草を見つける。
道路のコンクリートの隙間から生えた草も食べられる草だと
言って摘んできた。駐車場の脇にある草も
「あらっ!タイにある草よ!食べられるのよ!」と言っていた。
食用可能な野草を見つけるとヌチャナートは
「日本人は食べないのね」とか
「日本人は食べられる事を知らないのね」なんて淋しげに呟い
ている。

今の日本は有機野菜とか無農薬野菜というのがもてはやされ
ている。しかもそれらは高値で取引されている。
高値で取引されるものだから有機野菜と偽る野菜が出回る。
ヌチャナートが摘み取ってくる草には肥料なんて使っていない。
もちろん農薬なんてかけていない。
自然のままに育った野草だ。

考えてみれば野草と野菜の境界線は不明瞭だ。
タンポポの若い葉をイタリヤ人はサラダにして食べる。
食用に栽培すればタンポポだって野菜になる?
野菜は食用を目的に栽培する野草と言えるかな?

日本にも昔は摘み草の習慣があった。
摘み草を復活させれば、日本の食糧の自給率も高まる。

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2008/2/12

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2008年2月11日 (月)

菜の花

P1040104pct13

菜の花を茹でた。これを唐辛子のペーストにつけて食べる。
ヌチャナートは器用に菜の花をくるくると丸くまとめる。
俺はヌチャナートのようにまとめることができない。
唐辛子ペーストを菜の花ですくって食べる。
日本人が見たら、「そんなにも唐辛子を食べるの?」と驚いてしまう。
菜の花のほろ苦さがいい。
タイにも菜の花があるらしい。
菜の花をタイで食べるのと同じように食べてヌチャナートは満足している。

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2008/2/11

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麹と酵母

どういう風の吹き回しか、蕪寿司を作ってみる気になった。
蕪がないので大根で代用することにした。
ブリはある。
大根とブリを別々に塩漬けした。ブリの塩抜きをしてから塩漬け
した大根に挟んだ。これで本格的な漬け込みに入れる。
その前にインターネットでダウンロードした参考書を読み返した。
参考書にはご飯と麹を混ぜると書いてある。
「えっ!麹だったの?酵母じゃないの?!」
俺は完全に麹と酵母を勘違いしていた。
ウチには麹は置いていない。
「これじゃ、ダメじゃないか?どうしよう?」
俺はいつもヌチャナートが醗酵品を作る方法を思い出した。
ご飯に塩を少々加えた。更に生の唐辛子を切って加えた。
飯、大根、飯、大根と重ねて行き、重石をかけた。
こうして室温で二日おいたら、白いご飯が透明になった。
水も少し上がっている。
「よぉーし、食べごろかもしれない」
蕪寿司なんて作ったことがないので、食べ頃がいつなのか
わからない。恐る恐る、食べてみた。酸味はでていない。
しかし腐ってもいない。腐っていれば腐敗臭がある。
そんなイヤな臭いはどこにもない。味見をする。いい味ができ
ている。食中毒の可能性があるので、もう一晩寝かせること
にした。もし食中毒菌が繁殖していれば、昨日の試食分だけ
で今頃は腹痛が起きるはずだ。まだ腹痛、吐き気はない。
自分で人体実験して、これは安全に食えると判断した。
一晩たったが、やはり、酸味はでていない。
ヌチャナートが作る醗酵品はこのくらいで酸味がでる。
材料が違うから酸味がでないのかもしれない。
味の方も、昨日より熟成したよい味が出ている。
これなら大丈夫だ。
二度目の味見から半日たっても体に異常がでない。
ヌチャナートに味見を勧めることができる。
「ヌチャナート、これは美味いよ。食べてごらん!」
「あら、おいしいわね。大根がポリポリしているわ。」
大根の感触とブリの旨味があっている。
これは食える!
だがもう一度この味を作れと言われても、同じ味はまず作れ
ないだろう。

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2008/2/11

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黄色いカリフラワーのカオパット

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とにかく食べ過ぎてはいけない。ご飯は少ししか盛らない。
ご飯が少ないからおかずも少ししか食べない。
黄色いカリフラワーの料理も残った。
「全部食べなくてもいいのよ。あしたそれでカオパットを作って
あげるわ。」
カオパットはタイ語で焼飯のことだ。カオパットはパサパサとした
飯の感触がいいのだ。
こんなに水分がある材料でカオパットを作れるのか?
俺は不思議に思っていた。

「ねえ、何を食べる?」
「カオパットを作ると言っていたじゃないか?」
「そうだったわね。カオパットを作るわ」
水分が多い黄色いカリフラワーの残り物料理を手に取った。
そしてカオパットを作り出した。
カオパットといいながら、おじやのようになるのではないかと
思っていた。それなのに、良い加減に焼きあがっている。
安いレストランで食べるオムライスみたいだ。
「レモンをいれる?」
「そうだね」
ヌチャナートは手でレモンをぎゅーっと絞った。
レモン絞りなんて道具は使わないのがタイ人だ。
酸味が加わると一層とうまくなった。
残飯を使って作ったカオパットだが、これも美味いもんだ。
意外な材料で作ったカオパットに驚いた。

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2008/2/11

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黄色いカリフラワー

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今日は農家のおばさんが掘っ立て小屋で野菜を売っていた。
安くて新鮮なので近所の主婦などが買いに来ている。
直径20センチを超える大きい丸い蕪があった。
ずんぐりした辛味大根もあった。辛味大根をそばと一緒に食べ
たい。大根おろしもいいな。俺は餓鬼のころから大根おろしは
大好きだった。ターツァイもあった。
「これなあーに?」ヌチャナートは知らないようだ。
食べたことあるのだが覚えていないのだ。
「中国の野菜だよ。美味しいんだよ」
昔は、みずななんて野菜は関東地方には見られなかった。
「この野菜は美味しいのよ」と言いながらみずなをヌチャナートは
求めた。黄色いカリフラワーがあった。
「ヌチャナート、黄色い野菜だよ」
「あら、珍しいわね。タイの物は白い物だけだよ」
農家のおばさんは小さな黄色いカリフラワーをおまけにくれた。
無料で貰った黄色いカリフラワーと豚肉を牡蠣油で炒めた。
「唐辛子はここにあるからね」
ウチではなんにでも唐辛子がついてくる。
「黄色い野菜はどう?」
「美味しいよ。白い物と同じだ。」
「サミイは無料でもらえる物ならなんでも好きね」
まあ、言われて見れば確かにそうだ。
ジュースでも酒でもコップなどおまけがついているものを買う。
無料で貰った黄色いカリフラワーを美味しいと言いながら食べ
る俺をヌチャナートは笑いながら見ている。
ヌチャナートは黄色いカリフラワーを味見して「黄色いものは油が
あって白い物より美味しいわ」と評価していた。

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2008/2/10

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ゲンガイウンセン、春雨入り鶏肉シチュウ

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今朝は何を食べるか聞かれたが、俺は困る。腹は減っているが
それほど食欲はない。
二日酔いか??雪のせいか?
雪は食欲と関係ないな。
要するに何を食べるか考えるのが面倒なのだ。
ヌチャナートは冷蔵庫を開けて鶏肉を見つけた。
「鶏肉があるわ。これでいい?」
「・・・」
「どうやって食べる?」
「・・・・」
「ゲンガイウンセンでいい?」
「うん」
どんな料理か分からないが、春雨が入った料理ということは
推定できた。鶏肉を煮込んでいた。
春雨は水でふやかしている。柔らかになった春雨を鶏肉の
シチュウみたいなものに加えて出してきた。
春雨はスプーンでは食べにくい。箸を出してきた。
春雨や肉をご飯に乗せて、スープをかけて食べる。
和食ではこんな食べ方をしない。
タイ料理だから、日本人から見たらお行儀が悪い食べ方も
許される。

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2008/2/10

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パッカパオ、ぶっかけご飯

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何を食べたいか聞かれた時、口から出た言葉は「パッカパオ」
だった。パッカパオが食いたいのではない。
なんとなく、パッカパオと口からでたのだった。
いつも「何を食いたいか?」と聞かれると「なんでもいいよ」と
答えている。これじゃあ、ヌチャナートが可哀想だと思った。
それで料理の名前を言おうとした。
その時、口から出た言葉が「パッカパオ」だった。
冷蔵庫には挽肉しかなかった。
ヌチャナートは「挽肉しかないわ。○○○○でいい?」
と聞いてきた。俺はなんと言われたのかわからないのに
「ああいいよ」と答えていた。
そうして出てきたのがこの飯だった。
飯の上に乗せた肉から美味い汁がご飯にしみている。
肉から出た汁は辛いからよい刺激になる。
俺たち日本人が「ぶっかけ飯」と称している飯だ。
こうやってご飯の上に辛い料理をぶっかけて食べる飯もいいもん
だぜ!!

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2008/2/9

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2008年2月 7日 (木)

日本の豚かつ、タイの豚かつ

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俺は常々、豚かつは和食だと言っていた。
本日の新聞折込広告にファミリーレストラン「すかいらーく」の
広告があった。その広告のなかに、「すかいらーくの和膳」
というのがあった。和膳の中に豚かつがあったので、思わず
にやりと笑った。
和膳とわざわざ断るのは、未だ豚かつは洋食という考えが残って
いる証拠だ。ポルトガルから日本に入った天ぷらは完全に和食
化しているので、現代の日本人は天ぷらは和食だと思っている。
豚かつが完全に和食化するにはまだまだ年月がかかる。
「すかいらーく」は洋食を手ごろの値段で提供する店として生ま
れた。洋食屋だったのに、和食もだすようになった、その変化
が面白い。

日本では豚かつは洋食屋から広がっていった。
それが何時の時代からか知らないが、豚かつには千切りの
キャベツを乗せるのが当たり前になった。
いまではキャベツがなかったなら豚かつとは言わない。
昔は豚かつが食いたければ、お洒落をして町に出かけ、ハイ
カラな洋食屋に入らなければならなかった。
それがだんだん庶民化して今では何処でも食える存在になって
いる。洋食が和食化した典型的な食品が豚かつだと俺は思う。
豚かつを和食と言わせるにはいくつかの条件がある。
まず、キャベツの千切りがあること。
箸で食べること。
食べやすいように切ってあること。
味噌汁があること。
パンではなくご飯と一緒にたべること。
ご飯は皿でなくて茶碗にもってあること。

同じ豚かつなのだが一流ホテルでは豚かつのことをポークカツ
レツなどと呼んでいる。千切りキャベツの代わりにバター炒め
の野菜などがついており、パセリが一切れカツの上に乗って
いる。ナイフとフォークで食べる。パンとバターがつく。
こうやって食べると豚かつは洋食になる。

ウチの料理には豚かつはない。庶民が入るタイの店で豚かつ
を俺は見たことがない。注文したことがないがタイの一流ホテル
でポークカツレツを注文すれば豚かつを食べられると思う。

もし俺がタイでヌチャナートに豚かつを食べたいと言えば作って
くれる。タイでヌチャナートが豚かつ作る様子を想像するとこんな
風になる。
豚かつの上にはパクチーが乗っている。パクチーはパセリの仲間
だからまあいいだろう。
半分に切ったタイの小さな緑色のライムがついてくる。
酸味をだすのは決まってライムだ。ライムなら豊富にあって
安い。これだけじゃ淋しいから、生のもやしとか生野菜が豚かつ
の隣にのってくる。タイ人は食事にナイフを使わない。
フォークとスプーンで食事をする。多分、食べやすいように
豚かつを切ってから盛り付けるだろう。
ご飯は皿にのせる。トンカツソースなんてないから、唐辛子と
ナンプラのソースがついてくる。
豚骨スープをつけるなんて発想はないと思う。

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2008/2/7

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2008年2月 6日 (水)

モヤシ炒め、タイ版

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モヤシ炒めが出てきた。ナンプラで味付けした物だからタイ版だ。
青いものは長ネギだ。豚の薄切りと卵が入っている。
なぜか唐辛子は入っていない。
出来上がったものに唐辛子とナンプラを入れて味を調整する。
赤い暖簾が下がったラーメン屋のモヤシ炒めとあまり変わら
ない味だ。ラーメン屋で食うモヤシ炒めの辛味は胡椒だが、
ウチのモヤシ炒めの辛味は唐辛子だ。
そこがちょっと違う。

これは気合をいれなくても食べられる。

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2008/2/6

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タイのヤキトリ、ガイピン

このヤキトリはちょっとナンプラで味付けをしておいてグリルで焼き上げた物だ。
食べやすいようにだろう、このように一口サイズに切り分けてからだす。
いつもの習慣でナンプラと唐辛子のソースをかけて食べる。

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このヤキトリの味は何処の国の人にでも受け入れられる。
唐辛子がイヤなら、胡椒を加えればいい。
ナンプラが嫌いなら、醤油はどうだ?

そうだ、アメリカのBBQソースがあった。
これで食べればよかった。
このソースにはヒッコリーの薫煙臭がある。
アメリカ人はこの香りを好むがタイ人はどうだろうか?
多分、ヌチャナートは「なによこれ?!煙くさいわ!」なんて言うかな?

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2008/2/6

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2008年2月 5日 (火)

クワガイ、鶏のピリピリ大辛煮

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ヌチャナートは冷蔵庫をあけて、中にある食材を見ている。
「サミイ!何、食べたい!」
「なんでもいいよ」
「これなぁーに?鶏肉?これで簡単なものを作るわ。」
そんなことを言いながら、料理を作り始めた。
タイの料理特有な臭いが立ち込める。
「できたわよ。食事にしましょう」
食卓に料理がだされた。
匙で料理をとり、ご飯に混ぜた。
食べると食欲を刺激するいい香りがする。
「これはなんという料理なの?」
「クワガイよ」
その時、唐辛子が食道を直撃した。
「ウエェー!」
「水、欲しい?」
「うん」
コップに水を入れてくれた。
水を一気に飲み、唐辛子を洗い流した。
これでまた食える。
食うと、美味いのだが、辛くて辛くて汗が噴き出る。
汗拭き用のハンカチを取り出す。
汗を拭き、水を飲みながら飯を食う。
ヌチャナートは平然として同じ料理を食っている。

料理の本を見ると「ピリ辛なんとか」という料理がある。
これはピリ辛どころではない。ピリピリ大辛だ。
それじゃぁー、「この料理は嫌いか?」と聞かれれば、
「好きだよ。美味いよ!」と答える。

このような美味さは、日本人には作れない。
唐辛子の香りと辛さを知り尽くしたタイ人でないとこの味はでない。

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2008/2/5

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プーマー、渡り蟹

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ニコニコ笑いながらヌチャナートがやってきた。
手には何かを持っている。見ると、
こぶりの渡り蟹だ。
渡り蟹のことをタイ人はプーマーと呼んでいる。
直訳すると「馬蟹」となる。
「これがあったのよ。安いから買うわね」
冷凍の渡り蟹だった。
凍っている時にはわからなかったが、氷が解け始めると安さの秘密が分かった。
身が余りついていない。
貧乏人は安い蟹で当たり外れ、運のよしあしを楽しむことができる。
これは金持ちには分からない楽しみだ。
「これは直ぐに食べちゃおう」
渡り蟹を蒸した。黒かった甲羅が真っ赤になった。
美味そうな色だが、形ばかりで身は少ししかついていない。
少しかない身をとりだしては、唐辛子ソースにつけて食べる。
唐辛子ソースで食べるのが普通になっているので、何の疑問も持たずに食べていた。
三倍酢につけながら蟹を食べるなんて思いつかなかった。
蟹は食えば美味いのだが、食うのが面倒だ。
魚をあまり食わない俺は、蟹もあまり食わない。
食わないから蟹の食い方も下手だ。
渡り蟹の甲羅をパカッとはずして食い始めた。
俺が食い残した部分を見て、ヌチャナートは言った。
「あら、そこはまだ食べられるわ。あたしが食べるわ」
魚が好きな人は蟹もきれいに食べる。
俺は蟹を食うのが面倒になったので、他の物を食い始めた。
ヌチャナートは一人で蟹を食べていた。
そうだ、今度、蟹を食べる時にはヌチャナートに蟹を三倍酢で食べさせてみよう。
ヌチャナートがどんな反応を示すか楽しみだな。

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2008/2/4

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タイ版薩摩揚げ

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タイ料理の食材屋の冷凍庫にタイから輸入された薩摩揚げが
あった。
「これ食べるでしょ」
「それ、なんだい?」
「薩摩揚げよ」
「うん」
薩摩揚げなんて言葉はタイ語にはないけど、俺は薩摩揚げと
呼んでいる。その方がどんな食材か分かりやすい。

タイ人はこれを油で揚げてから、甘くてどろっとして唐辛子の
辛味がピリッとしたソースをつけて食べる。
ウチにはそんなソースはない。ソースを作ろうかと思った。
「冷蔵庫にソースはあるわよ」
そんなソースはないはずだ。おかしいな?そう思いながらソース
は作らなかった。
冷蔵庫からソースを取り出して、小さな器に入れようとした。
ヌチャナートはどろっとしたソースだと思っている。
ソースが小鉢にいきなりドバッと出てきたので驚いている。
ヌチャナートが味見をして「美味しいソースよ」という。
俺も味見をした。いい味がでている。
このソースはトマトが傷みかけていたか、スパゲッティソースを
作った時のあまりの缶詰トマトで俺が作ったソースだった。
酸味と辛味がほどよくきいている。
これと同じ物を作れと言われても、似たようなものは作れるが
再現はできない。
油で揚げた薩摩揚げをこのソースにつけた。
ソースの酸味と油が合う。いいまとまりがついた味になっている。
かなり香りが強い薩摩揚げだと思っていたが、これはそれほど
香りが強くない。俺には丁度よい強さだ。
自分で作ったソースをつけながら、タイ版薩摩揚げを食べた。

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2008/2/4

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2008年2月 4日 (月)

大羽鰯に唐辛子

魚が大好きなヌチャナートは大羽鰯を見つけて手にした。
嬉しそうに笑っている。
「この魚、焼くと美味しいのよ」
俺はその美味さはわかるが、それほど美味さに惹かれ
てはいない。それよりも鰯に刺さっている藁が気になった。
日本人には見慣れた物なので殺菌されていないだろう藁が食べ
物についていても違和感を感じない。
このように藁を使っている食べ物を俺はタイでみたことがない。
ヌチャナートには不思議な食品包装だろう。
それなのに、ヌチャナートは何の違和感も持っていない様子だ。
俺たちがタイでバナナの葉が食品の包装材料に使われている
のを見ても不思議に思わないのと同じだろう。
バナナで包まれたお菓子などを見ると俺たちは異国情緒を
感じる。藁が刺さった鰯をヌチャナートは異国の魚と感じて
いるのだろう。

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大羽鰯を焼いてだした。
日本人が魚の丸焼きを盛り付ける場合、魚の腹を手前にして
頭は左に向いている。タイ人あるいはヌチャナートは頭を右向
きにしてだす。一度、
「頭は左向きにして出すもんだよ」
と言ったことがある。「味は同じよ。」相手にされなかった。

ヌチャナートは当然のこと、当たり前のことのように唐辛子と
一緒に鰯を食べている。
俺も唐辛子をつけながら食べた。こんな食べ方を日本人は
しない。こんな食べ方が俺の普通の食べ方になっている。
何を食べるにも唐辛子が入る。
唐辛子の香りがしつこい鰯の臭いを隠してくれる。

俺もいつしか唐辛子の評論家のようになっている。
「唐辛子っちゅうもんわなぁー、カラっけりゃぁー、良いってもん
じゃぁーねぇーんだよ」なんて口をきくようになっている。
辛さで舌が痺れてなにがなんだか分からなかった唐辛子の味
の区別がだんだんつくようになった。

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2008/2/4

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カオツム、タイのお粥の盛付

雪が降ったので、家の中にいた。運動不足だから腹が減らない。
飯を食わないと病気になると信じているヌチャナートは俺に何か
を食わせようとする。
俺が飯を食わないと断ると、ヌチャナートは不機嫌になった。
「それじゃぁ、あたしは一人で食べるわ。
ご飯を作ってあげないからね」
ヌチャナートは一人でご飯を食べて、食べ終わると猫と一緒に
横になってテレビを見ている。俺はパソコンの操作をしている。
時間がたつと次第に腹が減りだした。
「ヌー、お腹がすいた。愛しているからカオツムを作ってくれよ」
先ほどの事情があるからゴマをすらないと、飯を作ってくれない。
ご機嫌を直して、ヌチャナートはカオツムを作って食卓にだした。
丼のような器にカオツムが入っている。日本人ならそんな器を
食卓にそのまま置く。タイ人はお皿の上に器を乗せてだす。
習慣の違いだ。このように、料理を出す方が上品で美しいと
考えるのだろう。

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習慣の差は面白いと思いながらカオツムを食べていた。
ヌチャナートは隣に座ってテレビを見ている。
理解できない日本語の放送だが、珍しい光景がでてくるので
テレビに見入っている。40代の独身の女が単身アマゾン奥地
のナントカ族の部落に入る。単身潜入ということになっているが、
実際は取材班が一緒だから単身ではない。
最近のテレビは日本人が日本語で話すと現地人が日本語で
答えるようになっている。
二人はまるで自然に会話をしているように見える。
音声は聞こえないが通訳が居て通訳をしてくれなければこんな
芸当はできない。気がつかなかったが、俺は一人でテレビを
見ながら笑っていたようだ。
「何を笑っているの?」
現地の女は顔を赤く塗って化粧をしている。
日本の女が独身だと聞いて現地の女が日本の女に結婚につい
て忠告をしていた。
「”結婚するなら釣りと狩がうまい男を選ぶのよ”と言ったんだよ」
「ウヮアハハハ・・・・」
ヌチャナートは顔を赤く染めた現地の女の言葉を理解して可笑
しそうに大笑いしていた。テレビではいかにもこの部族は未開の
部族のような描写をしている。
俺は思うにブラジル政府はこの部族にポルトガル語を教えている。
その証拠にこの部族の中年の男が日本の歌の歌詞を忘れない
ようにノートにローマ字で筆記していた。
番組が終わる頃にはカオツムも食べ終わっていた。

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2008/2/3

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2008年2月 2日 (土)

オイルサーディンのタイ風サラダ

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「缶詰が溜まったなあ」
「かまわないわよ。腐らないわよ!」
そりゃ、そうだけど。それにしても缶詰が増えた。
生や冷凍で持ってこれないタイの食材は缶詰になる。
バナナ、ジャックフルーツ等々の缶詰・・・・・。そんな缶詰が増え続けた。
地震等の災害時の食事にと思い保存している缶詰もある。
缶詰で文句を言ったからかな?ヌチャナートはオイルサーディンを持ち出してきた。
「ねぇー、これ食べるでしょ?」
「・・・・」
「サラダにしてあげるわ」
「・・・・」
オイルサーディンのタイ風サラダが出てきた。
ニンニクの薄切りと唐辛子がたっぷり入っている。
日本人はニンニクを食べた後の息の臭いを気にする。
俺も気になるが、それを気にしていたらウチの料理を食えない。
ニンニクも辛い!唐辛子も辛い!
その辛さが酢や油で消される。
こういう食べ方もいいもんだ。
これも俺のお気に入りメニュウに入った。

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2008/2/1

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寒い時には唐辛子

昔から、足袋や靴下の中に唐辛子を入れておくと霜焼けになら
ないといわれている。血行がよくなるからと説明されていた。
また、靴下に唐辛子を入れておくと体が温まると言う。
それをNHKが生理学的に説明していた。
唐辛子に触れた足は痛いと感じるだったかな?
その刺激を脳が勘違いして・・・・・。
詳しいことは忘れたが結論は足の血管が膨れて温かい血液が
足に流れるようになるので寒さを感じないとい
うことだ。
その時は「ふん、なるほど」と聞いていた。

それじゃ、唐辛子を大量に食べるタイ料理はどうなるの?
熱帯の国々ではタイに限らず唐辛子を大量に食べる。
靴下に唐辛子を入れるのは肌から唐辛子の成分であるカプサ
イシンを吸収することだ。唐辛子を食べてカプサイシンを胃から
吸収するのとは生理的作用はちがうだろう。
しかし、どの熱帯の国でも唐辛子を大量に食べるという点は
共通している。何か理由があるはずだ。
これは俺の推理だ。科学的に証明はされていない。

人間の体温は常に36度ほどに保たれている。体温を保つため
に寒い時には上着を着て体温を調節する。暑い時には汗をかい
て体温を調節する。一定の体温ということと、血行ということを
ヒントに俺は何故タイ料理には唐辛子を大量に使うのか考えた

辛い物を食べるとカプサイシンが血液に吸収されて血行がよく
なる。血液の温度は36度ほどだ。熱帯の外気は体温以上だか
ら、36度の血液が大量に流れると涼しく感じる。
これで納得のいく説明ができたが、この説明では説明しきれ
ないものがある。例えば乾季になると気温が下がる。
外気の温度が20度くらいになった場合はどう説明する?
36度の血液が流れたなら逆に暑くなるじゃないか???
うーん、困った!説明がつかない。
ここでは、辛い物を食べるのが習慣になっているから、辛い物
を食べ続けているだけだと誤魔化しておきま
しょう。

外気温が20度の生活は外気温が40度の生活より快適だ。
酷暑の時には暑さで苦しい。水を浴びればいいが、魚じゃない
ので一日中濡れたままで生活できない。それで唐辛子を食べて
体温を下げる。唐辛子を食べて快適になった記憶があるので、
外気温が下がっても辛い物を食べたがる。
俺はこれで納得したが、どうだろう?納得していただけるだろうか?

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2008/2/1

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カサゴと中国野菜

俺はカサゴの唐揚を食いたかった。ヌチャナートに頼んだが
作ってくれない。いつもヌチャナートは言う。
「日本人は揚げ物が好きね!」
タイにも揚げ物料理が沢山ある。タイ人だって沢山の揚げ物を
食べているじゃないか!
俺は反論したいが、揚げ物が好きな俺には揚げ物が目に付き
やすい傾向があるのかもしれないと思って黙った。
「油ものはよくないわ。焼き物にしてあげるわ。」
ヌチャナートはこっちの意向を無視してカサゴを焼いてしまった。
「これと一緒に食べてね」
鯵だったかな、魚と唐辛子を潰した味噌のようなものを出して
きた。この味噌は辛いけど美味い。
「野菜も一緒に食べるのよ!」中国野菜を茹でたものも出てきた。
魚、野菜、魚、野菜、魚、魚、野菜、魚、野菜、野菜・・・・と食べ
ていた。この組み合わせも良いもんだ。
唐揚は食べられなかったけど、満足がいく料理だった。

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2008/1/31

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食べ物と健康2028

何を食うと何々によいという話がよくある。本屋にもそのような
本がたくさん並んでいる。食べ物と健康について書いてある情報
を集めると、俺は何を食っても健康になるという結論が出るので
はな
いかと思っている。そこで目に付いた本や雑誌に関する広告
の中から食べ物と健康について書いてあるもの
を拾い出してみる
ことにした。今日の朝刊には随分沢山の広告があった。
情報を集めれば何かが見えてくるのではないか?
一般に健康によいと言われていても、逆にガンになるなんて説も
出てくる可能性がある。
健康食品にも流行がある。紅茶きのこなんて昔は流行ったなあ!
今、あれはどうなった?ヤッパリ効かなかったのかなあ??
まずは情報をあつめよう。

日経ヘルス誌 2008年3月号
女性の味方 納豆で腸からスッキリ
カカオのダイエット効果にに注目。今年の人気はスパイスチョコ
カノウユミコの根菜料理でデトックス

はつらつ元気誌 2008年3月号
体験者が全員「うまい」「治る」と大絶賛!
半ゆで玉ネギジュース!!
糖尿病高血圧耳なり・めまいにズバリ効く!

夜間頻尿が治って8Kg 7Kgキレイにやせる
お湯飲みダイエット
むくみスッキリ

ストンと体重がおちて14Kg減!私の天そばダイエット体験記!!

血糖値を下げる話題の植物療法!キクイモと桑の葉

ガン免疫療法の切り札としてテレビでも報道!マイタケエキス

花粉症のくしゃみや涙目がピタリと止まる!紅豆杉

骨密度アップで骨粗鬆症が改善!「ウナギとサケのカルシュウム」

3ヶ月で気持ちよく20kgやせた!
本当にスイスイ腹やせ!!
メタボ卒業医師の梅ドレキャベツダイエット

夢21誌 2008年3月号血流の大敵[血栓]を溶かす力も驚くほど

強く、春先に急増する脳梗塞も改善する
納豆エキス

海藻は高い血糖値コレステロール値も下げ
血栓まで防ぐ血液サラサラ食で効力No.1はモズク

肌の深部まで届き美肌を作る新型ビタミンが見つかり、シワには
A、シミにはCが劇的に効く

薄毛抜け毛を強力に防ぎ、新型ビタミンEが豊富と大評判の
桑の根エキス

不足すれば高血圧も高血糖も招くビタミンミネラルの補給食No.1
は高栄養藻スピルリナほか

安心誌 2008年3月号
カリスマ料理研究家くびれの秘訣!
41キロやせた!ウエストセンチ減!血糖値が改善!
美しくやせるとテレビで人気沸騰のおゆかけサラダ

白髪が黒々!夜の生活も現役バリバリ!医師が20年間実践の
若返りの秘食「ゴマハニー」

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2008/2/2

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