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2008年3月31日 (月)

パーヌング

小さな鯛を買ってきた。タイでは鯛を食べないようだ。
スーパーでも市場でも鯛を見かけたことがない。
ヌチャナートも鯛は知らなかったという。

アフリカの何処かの国では鯛は雑食で赤い皮をしているので、
気持ちが悪い魚とされ、誰も食わない。
日本人が喜んで買って行くので理解できないとか。
そんな話を聞いたことがある。
タイ人も同じように考えるのか?
タイの近海には鯛はいないのかもしれない。
鯛がいなければ食いたくても食えない。
初めてヌチャナートが鯛を見た時、言った。
「この魚の名前は何と言うのか?」
「これは鯛だよ」
音が簡単なのとタイの国名と同じなので直ぐに魚の名前を覚え
た。この白身の魚を食べてその旨味にヌチャナートはひかれた。

市場で小鯛を見たらすぐに買う。帰宅すると手早く処理をする。
鱗を落とし、ワタを抜く。今回はワタは捨てたようだ。
ワタが大量にでる時はワタだって無駄にしない。
塩を入れて醗酵させると調味料になる。
処理をした小鯛を塩漬けにした。いわば保存食品だ。
安い時に大量に買い、漬け込んでおく。
食べたい時、必要な時に取り出して食べる。熱帯の国の知恵、
食品保存技術だ。昔は日本でもこのような保存食品を作って
いたが、今はこんなことをやる人が減った。

今日は、小鯛を取り出してきて、野菜、椎茸と蒸し上げた。
「美味しいわよ。味見しなさいよ」
魚を余り食わない俺に、無理やり味見をさせる。
食ってみると、塩加減がよくて上品な味がする。

携帯で撮った写真なので、余りよく撮れていない。
でもどんな料理が感じはわかるから、まあいいっか。

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2008/3/30

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2008年3月30日 (日)

ラープとクレソン

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デパチカにクレソンがあった。この野菜はタイにはない。
ヌチャナートに試食させよう。きっと気に入るはずだ。
俺はクレソンを求めたが、ヌチャナートは「そんなものはいらない」
と言い張る。それでも俺はクレソンを買った。
普段は食に対する好奇心は旺盛だが、どうしたのか今日の
ヌチャナートは新しい食品に興味を示さない。
食は保守的なものだ。自分が知らない、聞いたこともない新しい
食べ物を「いらない」という気持ちは理解できる。
グルメ情報などで知った新しい食を味見する奴は多い。
他人が食べて「美味くて、安全」という確証があるから食べる
ことができる。情報もなく、新しい食を味見するのはちょっとだけ
勇気がいる。

冷蔵庫にしまっておいたクレソンを取り出してヌーは怒鳴る。
「サミイ!これっ、どうやって食べるの?煮るの?」
「生でいいんだよ」

洗ったクレソンをヌーは齧った。
「あら、いい香りね」
「・・・・」ニンマリする。
「ちょっと苦いのね」
「うん」
「サダオに似ているわ」
俺は全然似ているなんて思わないが、ヌーは似ていると思って
いる。
「これをラープと一緒に食べると美味しいわよ」
クレソンをタイ風に食べると思っていたが、ラープと一緒に食べる
とは思わなかった。
言われるように、クレソンをラープと一緒に食べてみた。
クレソンの香りとラープの辛味が調和する。

こんな食べ方はヌチャナートしか考えないだろうな。

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2008/3/28

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2008年3月28日 (金)

オムレツのタイバージョン

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料理を作るのが面倒だったのだろう。ヌチャナートは卵を手に
とった。
「今日は卵を食べるでしょ?」
こちらの同意を求めているようだが、実際は「今日は卵よ!」
と宣言している。俺は「うん」と同意させられた。

日本人は冷蔵庫に卵を入れて保管する。冷蔵庫も卵が動かない
ように安全な設備を作ってある。
卵を冷蔵庫に入れる習慣がタイ人にはない。卵は常温保管だ。
日本だってちょっと前まで卵は常温で保管していたから、それ
ほど驚くことではない。
常温と言っても、タイの常温だから30度前後の温度だ。
日本なら真夏の気温に相当する。そんな状態で保管するもの
だからタイの卵は極めて危険だ。

それだけなら、まだいい。彼等は「先入れ先出し」の習慣がない。
新しく仕入れた卵を売残りの卵の上に置く。
売残りの卵はますます古くなる。
「こんなことをやっていたら、必ず問題が発生する」
俺は彼等のやり方を黙ってみていた。一年ほどたって卵を売る店
を訪ねた。ちょうど仕入れた卵を並べている時だった。
「どうするかな?」並べ方を見ていた。
古い卵を脇に置いた。新しい卵を並べてから、その上に古い卵を
乗せていた。彼等は一年かけて新しい物を学んだ。

ヌチャナートは卵を割りながら喜んでいた。
「日本の卵は新鮮でいいわ。タイの卵は臭いのよ」
「えっ!?」俺は驚いた。卵を売るタイの店で見たことを思い出し
寒気がした。彼等は腐りかけの卵を食べているのだ。
そして卵に臭いがあることが通常だと思い込んでいる。

これはタイバージョンのオムレツだ。玉ネギだけの簡単な
オムレツだ。卵がふわーっと美味しそうに膨れた。
ここで火を止めると思ったが、ヌチャナートはまだ卵に火を通し
ている。出来上がったオムレツは卵が硬くなっていた。

そう言えばタイのオムレツはよく火が通っている。
卵が古いものだから、ふんわりとしたオムレツは危険なのだろう。
それでオムレツによく火を通す。
彼らだってふんわりしたオムレツを食べれば、硬いオムレツより
美味しいとわかる。安全を優先するとどうしても、よく熱をかける
ことになる。俺はそんな風に推定している。
いつも新鮮な卵が手に入れば、彼らだってふんわりしたオムレツ
を食べるだろう。

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2008/3/28

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ニンニクの香り

ニンニクが焦げるにおいは食欲をそそる美味そうなにおいだ。
このにおいをイヤなにおいと感じる人もあろう。
そんな人でもニンニクで味付けした料理は美味いと感じると思う。
俺はニンニクが焦げるにおいは好きだし、ニンニクが入った料理
も好きだ。ニンニクが入った料理を自分が好むなものだから、
他の人も好むはずだと俺は思い込んでいる。
やはり、好まない人もいるだろうな。

近所を歩いていたら、何処かの家からニンニクが焦げるにおい
がしてきた。焼肉をやっているのだろう。
「あら、ニンニクの臭いがするわ」
「そうだね」
子供の頃からニンニクを食べ続けてきたヌチャナートにとっては、
ニンニクが焦げるにおいは好ましい香りだ。
家の外でもこれだけ、強い臭いがするのだから、家の中はもっと
凄い臭いがしているはずだ。
ヌチャナートはいつもニンニクを使うのを思い出した。
「ウチの料理のにおいもこんな感じかしら?」
「うーん、そうだろうな。」
ウチの場合、ニンニクだけでない。
唐辛子も大量に使うから、唐辛子の香りも飛んでいく。
「唐辛子のにおいも飛んで行くのね」
「うん」
「誰かがくしゃみをしているわね」
「うん」
ニンニクと唐辛子を一緒に火にかける料理の場合、においだけ
でなく刺激臭も飛んでいく。そのにおいを嗅ぐとくしゃみがでる。
この場合は臭いがあるから、犯人はウチだと誰にでもわかる。

料理によって、タイ料理は唐辛子を使い分ける。焙煎した唐辛子
を使うことがある。唐辛子だけを焙煎する場合は、ニンニクのよう
な強いにおいがない。わずかなにおいだが、このにおいを嗅ぐと
間違いなくくしゃみがでる。何処かの家から漂ってくるニンニクの
においを嗅いで、俺達は思った。
ウチの料理のにおいで誰かがくしゃみをしている可能性がある。

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2008/3/28

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2008年3月25日 (火)

オイルサーディンと茄子のシチュウ

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茄子を取り出してきた。普通の茄子より長い。
この茄子の色は濃い紫だが、タイにある茄子は緑色をしている。
茄子はタイの料理によく使われている。
「今日は茄子のシチュウを作るわ。食べる?」
俺の返事を待たずに、茄子を切り始めた。
この調理はそれほど珍しいものではないので、どうやって作るか
気にしていなかった。

俺はイカの刺身を作っていた。ゲソや三角の部分を取り分けた。
それらを加工するつもりだった。
ヌチャナートは取り分けた部分を猫のサダムフセインにあげて
いる。サダムが嬉しそうにイカを食べている。
せっかく俺が使おうと思っていたのに、猫に食べられちゃった。
「あーぁ!」
「あら、どうしたの?」
「なんでもない!もういい!」俺は多少不機嫌になっている。
ヌチャナートの手元を見ると、缶詰がある。
オイルサーディンの缶詰だ。面白い材料を使うな!日本人には
こんな発想はない。茄子を煮ている鍋にオイルサーディンを入
れた。そしてまたぐつぐつ煮ている。
「油が沢山あるわ」そりゃそうだ。
オイルサーディンの缶をあけてそのまま、鍋に入れれば油も一緒
に入る。浮いている油を取り除いていた。
こうやって暫く煮ると出来上がりだ。

日本の料理と違ってタイの田舎料理は繊細さがない。
どさっとだしてくる。そこがまた田舎料理のいいところなんだよ
ね。見かけとは裏腹に、食ってみると、ちょっと辛味があるいい
シチュウだとわかる。煮込んだ茄子が口の中でとろける。
俺は煮魚は嫌いなのだが、ここに入っているオイルサーディンは
食える。生臭い煮魚特有のにおいがないからだ。
「うん、これはよくできた。美味しいわ。」
ヌチャナートも自画自賛で、美味いと言っている。

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2008/3/24

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2008年3月24日 (月)

タイ料理とワイン

欧州と比較すると日本のワイン消費量は少ないが、ワインは日本
でも市民権を得て、何処の酒屋にも置いてある。ワインが普及した
とはいえ、ヴィンテージワインや一本数万円もするワインを求める
なら、それなりの専門の店に行かなく
ては買えない。
でもテーブルワインなら、何処でも買える。日本の食生活が変化
した。日本人の生活にワインが浸透した証拠だ。

ワインが浸透し始めた当初、日本人はワインは西洋料理と飲む物
と決め付けていた。
30年ほど前だっただろうか?歌舞伎役者がワイングラスを持つ
広告がでた。そして和食とワインの組み合わせを宣伝した。
徐々に刺身を食いながらワインを飲む姿が普通の姿になって
きた。

今回のミシュランの評価ではワインを置いてある和食店が星を
貰った。これで和食とワインの組み合わせは異端ではなくなったと
俺は見ている。

ワインがまだ珍しかった頃の話だ。
名前は忘れたが銘酒と言われるドライのフランスワインを試飲した。
全員が「不味い」「なんだこの味?」と言った。
そして全員の一致した意見は
「フランス人は可哀想だな!こんな不味い物を飲んでいるのだ!」
だった。

その頃の考え方は和食とワインの組み合わせは、刺身にジャム
をつけて食べるのと同じように風変わりな組み合わせだった

と言うより、全く考えられない組み合わせだった。
嗜好は変化する。特に現代人はマスコミの影響を受けて嗜好が
変化する。歌舞伎役者がワインと和食の組合せを宣伝したら、
今まで不味かった組合せが急に美味い組合せになった。

話はタイのワインに飛ぶ。関税、酒税の関係でワインはタイでは
高級酒だ。タイで売られているカリフォルニアの安物ワインを日本
円に換算するとタイでは日本よりも高くなる。
西洋風ラベルがついたタイ製のワインもあるが、これも酒税の関係
か安物輸入ワインと同じ値段だ。欧州の醸造技術を導入し、タイ
もいいワインを造っているらしい。ワインなんてタイの庶民が飲め
る酒ではない。ワインの味なんて庶民は知らない。
従ってタイ料理とワインの組み合わせが美味しいかどうかという
評価が今はない。

安物ワインを買ってタイの女に飲ませると、どの女も目を細めて
「美味しい」と言う。ワイングラスを使うともっと効果的だ。
ワイングラスがなかったなら、ブランデーグラスでもカクテルグラ
スでもいい。長い足がついたグラスならなんでもいい。
飲み物によってグラスの形が違うなんて知っているタイの庶民は
まずいない。ワイングラスを持つ家庭なんかないので、ワイングラ
スに入った赤い酒をうっとりと女は見つめる。セレブの気分???
「いいこと、聞いた!」下心を持って、ワインをタイの女にガンガン
飲ませて・・・・なんて悪用しないでくださいね。

貧富の差が激しいタイでは、金持ち階級だけがワインを飲んでい
ると思う。金持ちしかワインを飲むことができない。
彼等はどんな飲み方をしているのだろうか?
お抱えの料理人に作らせた西洋料理にワインなんて飲み方だろ
うな。
「タイ料理と一緒にワインを飲む?
そんな馬鹿な飲み方があるか!」と金持ち階級は一笑するだろう。

タイ経済も向上している。庶民もワインを飲める時代がまもなく
来る。インターネットも普及している。美味しいワインの情報が直
ぐに手に入る。昔のように、膨大な広告費をかけなくともインター
ネットの口コミで新しい物が広がる時代だ。
「タイ料理とワインは合う」
「辛味をまろやかにしてくれるので、ワインは良い」
「ワインはトムヤンクンの味を引き立ててくれる」
なんて評価に変わる日もそう遠くはないと俺は思っている。

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2008/3/18

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ほうれん草の炒め物

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ポパイが大好きなほうれん草は俺の好物でもある。
日本ではあまり見かけないが米国カナダにはほうれん草の缶詰
がある。缶詰になったほうれん草はぐちゃぐちゃの葉が入ってい
る。実に見た目が悪い。食欲をそそるような姿・形ではない。
「なんでこんな物が売れるのだ?」俺は不思議に思った。
こんな物を食えるか!そう思っていた。

缶詰のほうれん草をつかった料理なんて日本語の料理本には
ない。調べると英語の料理本にほうれん草の缶詰を使った料理が
でていた。簡単で美味しい料理として作り方が紹介されている。
「美味いはずがない」そう思いながら缶詰のほうれん草を炒めて
食った。出来上がった物を食ってみると意外なほど、美味かった。
それ以来、ほうれん草の炒め物は好物になった。

買ってきた新鮮なほうれん草をヌチャナートに炒めてもらった。
「ご飯の前にお風呂に入ってよ。ごはん食べてからお風呂に入る
って言うけど、いつも入らないじゃない。」
風呂に入っている間にほうれん草を炒めると言うのだ。
素直に風呂に入った。風呂から上がると家の扉は皆なあいている。
ヌチャナートが盛んにくしゃみをしている。
ほうれん草を炒める時にニンニクと唐辛子を一緒に炒めたのだ。
唐辛子に熱がかかると、刺激臭がでる。
その刺激臭で俺もくしゃみをした。

「あたし、お風呂に入るから、一人で食べていてね」
俺は一人でほうれん草の炒め物を食べた。甘い味がする。
ほうれん草の葉も美味いが、ほうれん草からでた汁もこれまた
いい味がする。適度に塩気がある。この汁をご飯にかける。
ヌチャナートにも少し残しておかなくてはいけない。
そう、思うのだが、箸ではなくてスプーンが止まらない。

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素晴らしい すごい とても良い 良い

2008/3/23

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2008年3月23日 (日)

ピザトースト

腹が減った時にスーパーへ買物に行くと、余計な物を買う。
主婦は買物へ行く前にインスタントラーメンでも食って行くと家計
のためにいい。並んだ食品を見て、いわば衝動買いする食べ物
はそのまま食べられるか、ちょっと加熱すれば食べられるものが
多い。あるいは直ぐに食べないとダメになる食べ物が多い。
ダメになる前、悪くなる前に食おうと努力する。
簡単に食えるから食う。早く食べないといけないから食う。
結果的に食いすぎになって肥満となる。これは俺の経験則だ。
ピザトーストがあった。腹が減っているから、ついこれを衝動買い
してしまった。

ピザトーストを食いながら考えた。
これはイタリアにはない。日本の発明品だ。
この食い物をイタリアに持って行っても絶対に受けないと思う。
先日のテレビでピザレストランチェーンのイタリア人オーナーが
言っていた。「ウチのピザは進出した国で変化を遂げればいい。
韓国に行ったなら、キムチピザができてもいい」
彼は本物の味にこだわっていない。
食文化は進出した国で変化する。変化しなくてはいけないという
理由はないが、自然発生的に変化する。
タイにはトムヤンクンピザがある。
トムヤンクンというのはタイの伝統的なスープだ。
伝統料理のトムヤンクンとピザという意外な組合せなので試食
した。これも美味い。

ハンバーガーレストランも日本に進出して40年になるかな?
最初はアメリカ風の味だけで売っていた。
最近では照り焼きバーガーなんてものまでやっている。
照り焼きなんて料理は日本で発達した料理だ。
ハンバーグが日本で変化した。これは自然の成り行きだ。

日本政府の一部の人は外国で日本食がおかしな形に変化する
のを好まない人がいる。おかしな形に変化した和食を食べて、
これが和食だと思われたなら困ると考えるのだろう。
その考えもわかる。タイ政府も同じ考えを持っている。
タイ料理の伝統を外国でも守ろうとしている。

俺はある国の料理・食品が外国に行くと祖国の伝統的な味を守る
物と、その国で独自に変化する二つの流れができるのが普
通の
姿だと思う。独自に発達した味の方が伝統的な味より人気が出て
しまう場合もある。例えば日本におけるインドカレーだ。
インドのカレーが日本に伝わって独自の形式が出来上がった。
日本人はカレーとはどろっとした物と考えている。インドのように
水っぽいさらさらのカレーを食べると異端と感じてしまう。

俺はピザトーストを食べながら、「食べ物って新しい国で独自に
変化する」それでいいのではないかなと思った。

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2008/3/23

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2008年3月22日 (土)

チーズ味を好む

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中国人やタイ人はチーズの味を好まないと俺は経験的に知って
いる。チーズを買ってきて、「食べるかい?」
と聞いてもヌチャナートはいつも「いらない」と答える。
珍しいチーズを買ってきたら、味見をすすめる。
でもその味は好みに合わないらしい。
「なんでこんなくさい食べ物を好むの?」
理解できないという顔を見せる。

Pringlesブランドのベイクドチーズポテトを買った。
チーズ味だから、ヌチャナートの好みに合わないと思っていた。
「食べてごらん?」
「・・・・・」
ポテトチップスを齧って、ヌチャナートは考えていた。
この味、この香りはなんだろう?
新しい味に出会うと見せる表情だ。
暫く考えてからポツリといった。
「これ、チーズでしょ?」
「うん、そうだよ」
「美味しいわね」
俺は驚いた!ヌチャナートがチーズを美味しいと言ったのは
初めてだ。チーズの美味さを認めるようになったのだ。

今まで見向きもしなかったチーズを美味いと感じるようになった。
これからはチーズを使った料理なども美味いと言うようになるの
ではないか?味覚の変化点だ。

ピーマンや人参が嫌いな子供がいる。
それが何かのきっかけでピーマンを食べるようになる。
きっかけはなんでもいい。例えばキャンプに行き、BBQをした。
楽しい!皆が美味しそうにピーマンを食べている。
「肉ばかり食べないで、野菜も食べなさい。体に悪いわよ!」
その時ピーマンがあった。ピーマンを食べた。食べられる。
美味い。それ以来、ピーマンを食べるようになった。
そんな話が沢山ある。
思い出せないが、俺にも似た経験がある。
あの時、あれを食って以来、あれが好きになった。
俺もそんな経験を持っている。

ヌチャナートもこれをきっかけにチーズを食べるようになるだろう。
味覚の変化は実に不思議だ。

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2008/3/21

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豚肉の炒め物、パットムウホムフアヤーイ

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こんな豚肉の炒め物が出てきた。料理の名前を聞いたらこんな
長たらしい名前だ。これと似たような料理を日本で探せば豚肉の
生姜焼きだろうな。でも生姜焼きにはトマトは入っていない。
トマトをいれるところがちょっと変わっている。
味付けは生姜ではなくてニンニクと唐辛子だ。
これはちょこちょことできるお手軽料理だ。
ナンプラで味付けする。失敗することはない。
ああ、でもこの料理をタイ料理に慣れていない人が食べたなら
極辛だろうな。多分ね。
辛すぎると思ったなら、唐辛子を調節すればいいよ。
焦がしたニンニクの香りがある。この香りは食欲をそそる。
玉ネギが持つ甘味と絶妙に合う香りだ。
これはお勧め料理だな。

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2008/3/21

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2008年3月21日 (金)

ピザーラドリトス イタリアンバジル味

お腹が空いている時に店に入るとついつい余計な物を買って
しまう。ピザーラドリトス イタリアンバジル味というのが目につい
た。腹が減っていると、そんな物まで買ってしまう。
スナック菓子を食うと太る原因になる。買ってはいけない!
食ってはいけない!分かってはいるが、手が出てしまう。

この商品は宅配ピザショップのピザーラが顧客サービス用に作っ
たものか?日本フリトレーがピザーラの名前を借りて作っている
物か?そんなことはどうでもいい。

これは、とうもろこしの粉を加工した菓子だ。
それをピザーラ特製のソースをディップにして食べるようになって
いる。ディップを入れる小さなプラスチックのカップもついている。
まあそれなりの味のディップだった。
特に感激もない味、こんな味だろうと想像していた味だった。
食卓には唐辛子をいれたナンプラがあった。
俺はとうもろこしの菓子をナンプラにつけて食べてみた。
美味い、これは美味い。
イタリア味VSタイ味はタイの勝利!
俺はちょっぴり笑った後に考えてしまった。
完全にヌチャナートが作るタイの味に馴らされている。
そう思うだろう?俺もそう思った。

「ヌチャナート、この味見をしてごらん?」
ピザーラのディップの味見をすすめた。
「イヤよ、そんな物」完全拒否

タイにはピザ屋が増えている。ピザ屋は庶民が入れない高級店
だ。庶民は美味しそうにピザを食べるテレビ広告を見てピザの味
を想像している。
「ピザというのはさぞ美味い物だろう」
タイ人はそう考えている。
俺はタイ人をピザ屋に誘う。
タイ人は期待にわくわくしてピザを齧る。
だが、ピザは彼等が期待している味ではない。
最初は「美味い」と言って食っている。
「美味い」と言わなくては、食事に誘ってくれた俺に申し訳ないと
思っている?だんだん、食い方が遅くなる。
そのうちに誰も手を出さなくなる。その経験があるから、ヌチャナート
はピザーラのディップを味見しようとしない。
「それじゃ、こっちを味見してごらん」
唐辛子入りのナンプラを指差した。
そうしたら、余計に軽蔑したように
「イヤよ!馬鹿みたい!」なんていわれた。
タイ人が飽きれる食べ方をして、タイの味に慣れてしまったという
俺はやはり馬鹿だ。

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2008/3/21

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2008年3月20日 (木)

唐辛子の成分

唐辛子を焙煎すると唐辛子から物凄い刺激臭がでる。
その刺激臭でくしゃみがでる。
換気扇を回し、扉を開け放なしにしないと家中が煙に巻かれる。
タイの家庭では唐辛子を焙煎する時は屋外でやる。
家の中でやっても、家中が開けっ放しだから同じようなものだと
思うがそれでも屋外で焙煎する。

ウチではいつもタイの唐辛子を使っている。
生の唐辛子は冷凍で入荷するものを使っている。
時々、日本の生唐辛子を使うこともある。
乾燥唐辛子もタイから輸入されたものを使う。
タイの食材店で乾燥唐辛子を買うのを忘れた。
「戻って乾燥唐辛子を買おうか?」と聞いた。
「大丈夫よ。生の唐辛子があるから」
俺も一週間やそこらは問題ないと思っていた。

それなのに、ヌチャナートは日本の乾燥唐辛子を買ってきた。
焙煎した唐辛子もなくなってきたらしい。
タイ人は料理によって唐辛子を使い分けている。
この料理にはこの唐辛子と決まっているようだ。
辛ければ唐辛子なんてどれでも同じと、日本人は思う。

日本の唐辛子を焙煎し始めた。
いつものように換気扇を回し、扉を開けた。
真冬でも唐辛子を焙煎する時は扉を開けないとだめだ。
寒さを我慢してでも刺激臭を追い出さなくてはいけない。
焙煎が終わってから、ヌチャナートが驚いたように言った。
「日本の唐辛子だと、くしゃみがでないのね」

日本の唐辛子とタイの唐辛子では成分が違うのだ。

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2008/3/19

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2008年3月19日 (水)

美味そうなラープ

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ヌチャナートが美味そうなラープを作った。
いつもはラープを作る前に「ラープを食べる?」と聞く。
俺の好みとヌチャナートの好みが違うからだ。
今日は何も聞かなかった。
俺はこのラープは俺が食べる為に作ったと思った。
美味そうな綺麗な色合いだ。
ヌチャナートは俺のためではなく、自分の為にラープを作ってい
た。そんなこととは思っていない俺はラープを食べた。
「苦ゲェー!」とても苦いラープだ。
なんでこんな不味い物をヌチャナートは好むのだ?
悪いけど、俺にはこの苦いラープは食えない!

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2008/3/19

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ガイヤング、タイの焼鳥

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ガイヤングを英語でいうとroasted chickenだろうな。
日本語じゃ焼鳥だ。ナンプラで味付けしておいてから焼き上げる
のがガイヤングだ。料理としては簡単だ。
でも馬鹿にしてはいけない。
グリルから出すタイミングで美味さが変わる。生焼けはいけない。
焼きすぎると肉が硬くなって、これもまた美味くない。
丁度良いタイミングで出すと、これほど美味い物はない。
アハハハ・・・・!キャビアやフォアグラの美味さを知らない貧乏人
であることをついつい丸出しにしてしまった。
肉に熱が通り、肉の色が変わった所で食べる焼鳥は美味い。
食べ物は楽しく食べれば、どんな物でも美味しい物だ。
炭酸で割った焼酎を飲みながら、ヌチャナートと他愛もない話を
する。飼い猫のサダムフセインが二人の間に割り込んでくる。
「サダムちゃん、どうしたの?」
ヌチャナートは猫を撫でる。
食べやすいように切り分けた焼鳥をナムプリックにつける。
ナムプリックを味わうと炭酸で割った焼酎がより美味くなる。
赤提灯で焼鳥と飲む焼酎も美味いが、ウチでこうやって飲む
焼酎も美味いな!

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2008/3/19

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菜の花の季節

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菜の花が沢山出回っている。菜の花を見るとヌチャナートは
必ず買う。菜の花のほろ苦さがヌチャナートの好みにあって
いるようだ。
これをナムプリックにつけて食べる。
これがタイ式の食べ方だ。
酢醤油で食べるのも美味いと思うが・・・・・。
そんな食べ方は忘れ去られている。

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2008/3/18

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2008年3月18日 (火)

砂肝入りのトムカーガイ

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トムカーガイの味はトムヤンクンと同じように日本人に受け入れ
られやすいタイ料理だ。今日のトムカーガイには鶏肉と砂肝が
入っている。

俺はため息をついた。
タイの肉食文化と日本の肉食文化の差を改めて知らされたから
だ。日本の仏教は肉食を禁じている。
タイの仏教は肉食を禁じていない。
薬食いと言って肉を食うこともあったらしいが、日本では明治以降
に肉食をするようになった。日本の肉食文化は短い。
タイでは肉食の歴史が長い。肉食を昔から続けてきた民族は肉を
無駄にしない。あらゆる部位を食べてしまう。
日本では内臓は余り食べない。ホルモン焼に使うくらいだ。
タイ人は内臓をよく食べる。日本では内臓は安い下等な肉とみな
されている。日本人は、こんな肉は捨てるものと考えた。
関西弁で捨てることをホールという。内臓は捨てるもの、ホール
ものだ。ホールものが、ホールモンと語尾変化した。
ホールモンを焼いたからホルモン焼きになったという嘘だか本当
だかわからない話がある。

内臓はタイでも安いが、タイ人は内臓を下等な肉と考えていない
ようだ。個人の好みでレバー、ガツ、白モツ、ハチノス、砂肝など
を食べている。

トムカーガイの中の砂肝を食べる。コリコリしている。
歯ごたえはいい。ヌチャナートはこれが好きなのだろうか?
俺はなくそうと思っているのだが、内蔵に対する偏見がまだある。
砂肝=>内臓=>ハラワタ=>気持ち悪いとなる。
内臓が持つ特有なにおいがいやでもある。
ホルモン焼なら食べるのに。偏見はなかなか治らない。
ヌチャナートは砂肝入りのトムカーガイを美味しそうに食べている。
俺は鶏肉の部分をとってトムカーガイを食べている。

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2008/3/18

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俺のナムプリック

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「サミイ、ナムプリックを作ってよ」
ヌチャナートは俺に命令を下す。
惚れた弱みがあるから、それを「はい、はい」とやってしまう俺も
いけない。ナムプリックの作り方ならいつも見ているし、味も
わかっている。時には自分で作ってもいるから、大丈夫だ。
ニンニクと唐辛子を潰して混ぜ合わす。ナンプラなどを加えて味を
調整する。できたナムプリックをヌチャナートが味見した。
「あら、よくできているわ。これはタイ人の味だわ!」
タイのナムプリックの味を俺が作ったので、ヌチャナートは驚いて
いた。いつもはちょっと味見をして「いいわ」と言うだけだ。
今日はタイ人の味だと言い出した。
俺の味覚も変わってきている証拠だ。
いつもと同じようにやったつもりだが・・・・・・・・。
やはり、何かがちがっているのだ。
ヌチャナートは肉を俺が作ったナムプリックにつけて食べていた。

ヌチャナートが昔作った味噌汁は不味くて食えなかった。
最近の味噌汁は美味くなった。
俺のナムプリックもヌチャナートの味噌汁のように味が変わって
きたのだろう。

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2008/3/17

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2008年3月17日 (月)

なめこ汁と既成概念

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この料理の名前を日本語で言えばなめこ汁になるだろう。
スープになめこと泥葱を加えたものだ。
なめこと言えば味噌汁がつきものだ。
なめこ=>味噌汁の構図が俺の頭の中にある。
俺の既成概念をぶっ壊すスープだ。
これが不味くて喰えない料理かと言うとそうではない。
味噌など入っていないが、十分過ぎるほど美味しい料理だ。
俺はこの料理をおかしな料理と思っているが、これを作った
ヌチャナートには味噌を加えるという概念はない。ヌチャナートに
とっては味噌を加えたなめこのスープは異端だ。
ヌチャナートは正当派スープを作ったと思っている。
俺達には既成概念の対立がある。

既成概念を破るとその料理は受け入れられないのか?
この問題は難しい。イエスでありノーだ。
今日のなめこ汁は既成概念を破った物だが美味いものとして俺は
受け入れている。

話は変わるが、緑茶は渋くて苦いものだ。それが俺達日本人の
既成概念だ。
タイでは緑茶に砂糖を入れて甘くして飲んでいる。
それが売れる。売れている。俺達の緑茶に対する既成概念を
完全に破っている。日本人には受け入れられない味だがタイ人
には喜ばれている。   
もともと緑茶を飲む習慣がなかったタイ人に、飲料会社は緑茶を
飲ませようとした。緑茶に対する既成概念がタイ人にはないから、
どんな味にすることも可能だ。バニラ風味、レモン風味も可能だ。
一番好まれた味が緑茶を砂糖で甘くすることだった。
俺達に取って緑茶に砂糖をいれることは既成概念の破壊だが、
緑茶に対する既成概念をもたないタイ人には新しい既成概念の
創出だ。今のタイ人は緑茶は甘い物だと思っている。
日本で緑茶の既成概念を作ったヌチャナートは、タイの緑茶は
不味いと酷評している。

既成概念を破っても受け入れられるものと、受け入れられない
ものがあることがわかった。ある地域では受け入れられなくとも、
別の地域では受け入れられるものがある。
今の日本では一般的になっているが、鱈子入りのスパゲッティ
なんて出始めた当初は日本でもスパゲッティの既成概念を
破った異端の料理だった。イタリア人がこのスパゲッティを受け
入れるかどうかわからないが、日本では正統派の料理の道を
歩んでいる。

食は保守的だが、既成概念を破っても受け入れられることもある。
日本人の既成概念を破ったタイの緑茶の例のように、全く日本人
には受け入れられない物もある。
それなのに既成概念がなかったタイ人には受け入れられている。

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2008/3/17

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アーハンレオレオ

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鶏肉を炒めた物がでた。
「この料理の名前は何と言うの?」
「解らないわ」
「えっ!・・・・・?」
「急いで作った物よ」
アーハンレオレオと言うのは「間に合わせ料理」「急ぎの料理」とでも言えば良いのだろう。ちょこちょこと作っていた。作る時に刺激臭がでた。扉を開けないとくしゃみが出る。
「辛いわよ」
言われた通り、辛い料理だ。

辛い料理だと、おかずが少しでもご飯を食べられる。
貧困層が多いタイでは、おかずを節約するために辛い味付けに
する?こんなことを言うとそれをまともに信じてしまう人がでる。
タイ料理が辛いのは他に理由があるはずだ。

辛い料理だと食が進むのは間違いない。
名前がない、間に合わせ料理だが食える料理だ。

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2008/3/17

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2008年3月16日 (日)

フォークとスプーンの使い方

俺がタイで食事をした時、タイ人がフォークとスプーンで食事を
するのを見て奇異に思った。何故、奇異に思ったかというと、彼等
は欧米のフォークとスプーンを使っているからだ。
俺は無意識のうちにタイではタイ独特の食器で食事をすると思っ
ていた。欧米のスプーンの先は卵型だ。
タイのスプーンは丸いとか貝の形をしているとか欧米で見る物と
は違う形の食器を使っていると思っていた。
それが欧米と同じ形なので驚いたようながっかりしたような気分を
味わった。 スプーンとフォークを手にとって俺は適当に食事をして
いた。俺が食べやすいように、俺の常識に従って食事をしていた。
タイの風習なんて考えていない。
タイ人が俺の食べ方をどう思うか全く気にしなかった。
タイの食事作法なんてほとんど考えてもいなかった。
ふと、フォークとスプーンの持ち方が気になった。
ヌチャナートに聞いてみた。
左手にフォーク、右手にスプーンを持つとのこと。
俺の持ち方はタイ人の風習に反していなかった。
食事作法については本の知識や経験から大体わかっている。
フォークの正しい使い方についてまで気が回らなかった。
大きな肉を一口大に切り分けるには、フォークで肉を押さえる。
通常はスプーンの卵型の膨らんだ部分が皿に接している。
肉を切り分ける時は卵の縁が皿に接するように持ち替える。
スプーンをナイフのようにして肉を切る。
これで肉が切れるから、ちょっと不思議だ。

フォークは食べ物を押さえるために使う。
食べ物をフォークで刺して口に運んでいるのを見たことがないと
思う。そんなことまで気にしていなかった。
この点が欧米とは違っているな、多分。
皿に少しだけ残った料理をかき集める時はどうやるか?
その時はフォークで料理を集めて、フォークで料理をスプーンに
乗せて食べる?
スプーンで料理を集めてフォークとスプーンを操って料理をスプーン
に乗せて食べる?このような細かい仕草は見ているのだが、
見ていないから記憶にない。

タイ人は無意識のうちに正しいマナーで食事をしているので、
そんなことをいちいち俺に教えてくれない。
日本のラーメン屋に行くと、箸とレンゲがでる。箸で麺を食い、
スープを飲む時は箸をおいてレンゲを使う。
同時に、片手に箸、片手にレンゲを持つのは作法に反する。
ガツガツ食ういやらしい食べ方と看做される。

タイラーメンを食う時は右手に箸を持ち、左手にレンゲを持つ。
俺は長い習慣から両手に食器を持つのは見苦しいと感じる。
タイではこの食べ方は作法にあった食べ方だ。
こんな物でも観察しているといろいろな発見がある。

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2008/3/16

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山葵とタイ人

ウエブにこんな記事があった。
「タイの寿司屋に入るとこれでもかというほど練り山葵がついてくる。
どうしてなんだろう?」タイ人と山葵の関係は日本人には不思議に
見えるようだ。

ヌチャナートと寿司屋に行く。断るまでもなく回転寿司だ。
最初から回転寿司に行くと書けばいいのに、ちょっと見栄を張った。
書いた後に小心者の俺は気が引けて白状する。
回転寿司では自由に好きなだけ山葵を取れる。
どさっと山葵をヌチャナートは取る。
醤油に山葵を入れる。それが普通ではない。醤油がどろどろにな
るほど山葵が入る。元来の醤油の色なんてない。
醤油が山葵で白っぽくなる。その位、山葵を入れないと美味しい
と感じないようだ。本物の山葵をあんなに使われたなら、寿司屋
もたまったものじゃない。普通の寿司屋に行ったら、カウンター越し
に板前さんから
「そんなに山葵を入れたら寿司の味が壊れるじゃないか!」
なんて怒られる。
それが怖くて普通の寿司屋に行けない。というのは嘘!
お勘定が怖いのだ!!!!ビンボー人だからそれも事実だが、
ヌチャナートの注文をいちいちタイ語から日本語にするのも面倒
だ。外人客の接待や外人と食事をしている人は、その面倒さは
分かると思う。それも仕事の一部と考えれば、面倒なこともやれ
る。回転寿司ならヌチャナートが好きな皿を勝手にとる。
俺にはこれが大助かりだ。

タイの寿司屋はタイ人を顧客と考えているのだろう。
顧客を満足させるため、最初から練り山葵をドッサリ入れる。
それがタイの普通の姿だとヌチャナートの行動から分かる。

ベトナム人で日本人と結婚している男がいる。
彼は日本料理屋へ行く時は練り山葵を持参する。
持参の山葵をたっぷりいれてから食べるのをテレビで見た。
唐辛子を多用している国の人々はあのくらい山葵をいれないと
美味しいと感じないのだろう。

タイ人と一緒だから、タイ人の食べ方を学んだ。
山葵をたっぷりすぎるほど入れるのが、タイの普通の食べ方
なんだな。観光で訪れた人にはこれはなかなか理解できないだ
ろう???
こんな風俗習慣の問題は人類学とか民俗学の範疇だろう。
観光案内書にはそんなことまで書いていない。

山葵を初めて試した時には、鼻につんとくる山葵を避けていた
のに、刺身を食べだしたら日本人が吃驚するほど山葵を使う
ようになった。やはり、タイ人は山葵に香りではなくて辛味を求め
ているのだろうか?
彼等が感じる辛味を山葵に求めるとあのくらい入れないと辛味
はでない。

この逆の例を探してみよう。
タイ人はちょっぴりしか使わないのに、日本人はたっぷり使う物
があるのではないかな?
例えば絞りたてのある種の果物ジュースにタイ人は砂糖を入れ
ないが、日本人は砂糖をたっぷり入れる。
そんな物がありそうだな。

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2008/3/16


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2008年3月15日 (土)

チキンカレーのタイ版

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「この料理の名前はなんて言うの?」
「チキンカレーよ」
チキンカレー?なんだか変なカレーだな?
まあ、タイ版のチキンカレーと思うことにしよう。
俺達にお馴染みの黄色いインドカレーのチキンカレーを想像したらいけない。
タイ版チキンカレーはインドカレーとは全く違う。
まずどろっとしていない。水のようにさらさらしている。
インドカレーの特徴であるクミンの香りがない。
そんな香りは何処にもないが、軽い良い香りがする。
タイの食材店で買い求めてきたあの野菜の香りのようだ。
この野菜を使う前にヌチャナートが聞いた。
「この野菜を食べる?」
多分、苦いか、芹のような特有な香りがする野菜だろう。
俺は「食べる」と答えていた。
この野菜からいい香りがしている。食べると答えていて正解だった。
「この野菜の名前はなんて言うの?」
「パッカヤンよ」
「ふーん」
「田圃には幾らでも生えているわ」
パッカヤンは田圃の雑草みたいなものだとわかった。
雑草に金を払っていたのか?なんだか馬鹿々しくなった。
この雑草も飛行機に乗り、通関料を払ってきたのだから、無料と言うわけにはいかない。
タイ東北部、ラオスではよく使われる野菜とのこと。
バンコックでも使うらしい。
タイにも地方々で料理に特徴があるというわけだ。

美味いと思いながらチキンカレーを食っている。
食っているうちに辛さで汗が出てくる。
ヌチャナートは水を黙って差し出す。
冷たい水を飲む。水が甘く感じた。

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2008/3/15

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食が変化する

この記憶はインターネットの書き込みで読んだ物だろう。
たしかウボンを旅した人の記事だったと思う。
トーキョウと書かれた店にその人は入った。
その店でだす日本食を試食してくれと言われて試食したが、
とても日本食の味ではなかった。そんな記事だった記憶がある。
その記事を読んだ時、俺は笑った。でも笑ってはいけない。
このような店から新しい味が生まれるのだ。
食は常に変化するものだ。
タイにある和食は日本で食べる和食と同じである必要はない。
どんどん、どんどん変化すればいい。
日本人が「これが和食?!」と驚くような和食をタイ人が発明する
といい。

カリフォルニア巻なんていう寿司が日本にある。
日本の寿司が米国に行き、そこで変化を遂げた物だ。
寿司がアメリカに上陸した時、はたして寿司は米国人に受け入れ
てもらえるのだろうか?と誰しも疑問に思った。
日本経済の高度成長と共に寿司は米国に定着した。
寿司はアメリカで独自に発展し、おかしな寿司ができあがり、
米国で市民権を得てしまった。米国に旅行した日本人がおかしな
寿司に出会い驚いていた。
そしてそのおかしな寿司が日本に逆上陸した。
それがカリフォルニア巻だ。

カノムトーキョウなんていう菓子がタイにある。
「東京の菓子」という意味だ。これを売っている女の子は
カノムトーキョウは東京から伝来した物だと思っている。
「東京にそんな菓子はないよ」
「ええっ!そうなんですか?!」
これはタイでも人気があるドラえもんが大好きなドラ焼が変化した
物らしい。ドラ焼きを知らないタイ人が、想像で作った菓子が
カノムトーキョウだという。
日本人から見るとタイ独自のお菓子だ。
タイ人から見たら日本風のお菓子かな?????

日本の大手食品会社がタイにも進出しドラ焼きを売っていたと
思う。このドラ焼きがカノムトーキョウの原型と知るタイ人は
少ないだろう。

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2008/3/14

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2008年3月14日 (金)

なめこ汁タイ版

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炊き込みご飯を食べることにした。
腹が減っているから、食える物ならなんでもよかった。
一人で炊き込みご飯をもそもそ食べ始めた。
「唐辛子ならそこにあるわ」
俺が必要なものがわかっているな!さすが女房ヌチャナート!
唐辛子を加えながら炊き込みご飯を食べる。
「スープ欲しいでしょ」
スープと言われると西洋のコンソメとかポタージュのようなものを
想像しちゃうだろうな。澄まし汁も味噌汁も全ての汁物はウチでは
スープだ。
「なんのスープ?」
「茸のスープよ」
いつものタイ風の茸スープだと思っていた。
出てきた物を見て驚いた。
茸はなめこだった。まさか、こんな形でなめこ汁がでてくるとは
思っていなかった。
「何、笑っているの?」
「・・・・・」
なめこ汁にパクチーが浮いている。パクチーが入ったなめこ汁
なんて日本人は考え付かない。
スープはうまい。ぬるぬるがあるので熱い。
パクチーの他に葱が入っている。この葱もベランダで育てている
ものだ。これはなめこ汁のタイ版だ。
パクチーが入ったなめこ汁なんて日本人で食うのは俺だけ
だろうな。どうしても食わなくてはいけない状態になったなら、
日本人はパクチーをよけて食べるだろう。
パクチー入りのなめこ汁を試してみる?

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2008/3/14

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タイラーメンと勘違い

タイラーメンは大好物だ。タイの何処かでラーメンを食っていた。
近くのテーブルに若いタイの女がいる。彼女もラーメンを食べて
いる。日本人はラーメンの丼を持ち上げて、ずるずると音を立て
ながら食べる。丼の淵に口をつけてスープを飲み干す。
さっさと食って、お勘定をして店を出るのが日本人の流儀だ。

丼を持ち上げないのがタイの作法だ。
彼女は麺をゆっくり食べている。
早く食うほうが美味しそうに見えると日本人は考えるが、タイ人は
それは下品な食べ方と考える。
猫舌の人が多いのでタイ人は熱い物が苦手だ。
それでゆっくり食うのだ???
俺の目から見ると、彼女はラーメンが不味いのでいやいやながら
食っていると見える。日本人は丼の麺を箸で摘んで、口に運ぶ。
彼女は麺を摘んで、それをレンゲに乗せてから食べる。
こんな食べ方だから、ますます食べるのが遅くなる。
これがタイの作法だ。何処の国でもその国の作法を無視しては
いけない。そんなことは分かっているが、ずるずると食った方が
美味いと感じる。日本人の限界をここで感じてしまう。

俺は彼女がラーメンを我慢しながら食べていると見た。
彼女は外国人の男に見られているので、タイの女として上品に
食べようとしていた???
あんな不味そうな食べ方はイヤだな!俺は軽蔑の眼で彼女を
見ていたんだが・・・・・・。
男に見られているのを意識して、女は気取っていた?

お互いに勘違いしている。

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2008・3・14

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炊き込みご飯に思う

俺はタイで炊き込みご飯を見たことがあるようで、記憶が定かで
ない。中国系タイ人が粽の形で炊き込みご飯を作っているかも
しれないな。俺はタイには炊きこみご飯がないと思っているが、
断定はさけよう。米を主食とするタイの食文化だから、タイの何処
かに名物炊き込みご飯があっても不思議ではない。

米を主食とする文化は日本とタイで共通している。
タイの東北部は餅米文化圏だ。ここでは餅米の焼お握りがある。
日本でも餅米を使うが、餅米の焼お握りはない。
それと同じで炊き込みご飯は日本で広く食されているからと言っ
ても、タイにはないかもしれない。炊き込みご飯がタイにあっても
不思議ではないが、なくても不思議ではない。

炊きこみご飯を作った。
ヌチャナートが電気釜をあけて、びっくりしていた。
「このご飯なあーに?サミイが作ったの?」
「・・・」
「あら、美味しいわ」
つまみ食いしたのだな。どうやら食えるらしい。
「どうだ?」
「食べられるわ」
これはあまり感動していない時の言葉だ。
「これに唐辛子を入れたら、タイ人の味になるかな?」
「・・・・・」
唐辛子さえ入れればタイ人が受け入れる味になると考える俺の
浅はかな考えを馬鹿にしているようだ。

フランス全土だかパリ市内にあるレストランのミシュランによる
評価で和食の店が星をえた。
その店の料理の味はフランス人の嗜好に合わせた味になっている
そうだ。テレビで見た限りの話だが、姿は和食だが、味は
「これが和食なの?」と感じさせるものだったらしい。
食は新しい土地で変化しなくてはいけない。
伝統にこだわらなかったのが、ミシュラン評価に繋がったのだろう。

炊き込みご飯もタイで変化しなくてはいけない。
醤油の代わりにナンプラを使い、唐辛子で激辛にして、地元の
キノコや肉、魚介類でご飯を炊き込む。
最後にパクチーを散らす。そんな炊き込みご飯がタイに出現しそ
うだな。

今日の炊き込みご飯だが、俺は生唐辛子を入れながら食べた。
なんにでも唐辛子を入れるのが癖になっている。
炊き込みご飯は丼ではなくて、皿に盛ってある。
食べにくいので皿を持ち上げてスプーンで食べた。

ヌチャナートはゲンノーマイと一緒に食べている。
そんな食べ方をしたら、炊き込みご飯の美味さがぶち壊しになる
じゃないか!他人を批判できない。
俺だって炊き込みご飯を唐辛子と一緒に食べているではないか!
もう生唐辛子を一本は食べているだろう。

皿を持ち上げて食べるのは、お行儀の悪い食べ方とタイ人は
考える。上品に皿を食卓に置いたまま、ヌチャナートは食事を
している。
これはもし炊き込みご飯がタイに入ったなら、味も変わるが、食べ
方も作法も変わることを示唆している。

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2008/3/14

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2008年3月13日 (木)

ガイウンセン

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これ食べるか?あれにするか?と聞かれたけど、俺はいつもの
通りいい加減な返事をしていた。そうしたら、でてきたのがこの
料理だ。鶏肉を春雨と炒めたものだ。
これを作っている時はひどい臭いがしたが、食うと、あの時の
ひどい臭いは何処にもない。
俺にはピリ辛だが、多分、極辛と評価される辛さだろう。
ナンプラの塩味も丁度いい。
春雨はスプーンでつかめないので、箸を使って食べた。
ウチでは食事の時に箸を使うのは珍しい。
これを作っている時は換気扇を回し、扉もあけている。
それほど、刺激臭がでる。
その時、タイでの経験を思い出した。

ドンムアン空港の前に大きなテントがある。
常設の屋台の集合体といえる。
空港内の店は観光客相手だから料理は高い。
空港で働く人々はこの屋台にやってきて食事をするのだろう。
屋台だから風通しがよいと誰でも思う。
テントと言っても数十メートルも切れ目なしに繋がっていると、
もうテントではなくて家と同じだ。
こんな大きなテントになると、風通しも悪くなる。

俺達は料理を注文した。調理をしている間は唐辛子の煙が立ち
込める。調理をしているおばさんは換気扇を回した。
タイ人でもやはりこの唐辛子の煙は刺激臭なのだと知った。
なんだか嬉しいような、可笑しいような思い出だ。

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2008・3・13

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豚を炒めた

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「お腹がすいたら言ってね」
そう言ってヌチャナートはごろりと横になった。
腹は減ってないが、酒が恋しくなった。
酒を飲む。飲みながらパソコンを叩く。
パソコンを叩いているうちに腹が減ってきた。
「ヌー、腹へった」
それを聞くと、ヌーは起き上がって料理を作り始めた。
ちょこちょこと動いてこんなものを出してきた。
手早く作った料理なのに、美味い。
この汁がいい味だ。汁を飯にかけながら食べるといい。
泥葱も甘味がある。
そろそろ泥葱の季節は終わりかな。

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2008/3/12

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喉が渇いた

何か飲みたい。コンビニに入った。何を飲もうか?
その時、キリンの生茶が目に入った。
キリンの生茶はタイでも売っていることを思い出した。
但し、タイの生茶には砂糖が入っている。甘い緑茶なんて飲め
ない。俺達が飽きれる緑茶をタイ人は喜んで飲んでいる。
砂糖が入った緑茶は美味しいと言うのだ。
「そうだ、タイで買ったキリンの生茶のパッケージの写真がある。
日本の物と比較してみよう。飲み物はキリンの生茶にした。
生茶が飲みたくて買ったのではない。パッケージが欲しくて買った
のだ。買った後で気づいた。パッケージが必要なら、ゴミ箱を
漁ればいい。なにも買う必要はなかった。
いつも後からいいアイデアが浮かぶ。俺の頭は不思議な頭だ。

P1040351pct13_2

R0019104pct4050正面は日本のものもタイのものも余り変わらない。
タイのものには英語が入っている。
日本の物には玉露入りと書いてある。タイの物にはOriginalと
書いてある。Originalと書いてあれば日本人は日本の味と同じと
考える。日本の味がオリジナルの味だ。
英語のOriginalには独創的なという意味もある。
タイで独創的に開発された味だから、Originalなのだろう。

裏側は日本の物は正面と同じデザインだが、タイの物はタイ文字
でナマチャと書いてある。タイ文字は左から右へ横書きする。
ナマチャの場合は日本語のように縦書きになっている。
その書き方がタイ人には日本風に見えるのだろう。

R0019105pct40_2

そうだ!今度、日本の生茶とタイのナマチャの成分を比較してみよう。
タイのナマチャの成分表はタイ文字だろうな。
日本のように玉露(国産)なんて書いてあるのかなぁー?
タイに玉露なんてあるの???
そんな風に考えるとこのプロジェクトナマチャは面白い。
なんの役に立たないのがこのプロジェクトだ。

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2008/3/12

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2008年3月12日 (水)

タイのスイトン料理

P1040349pct13_2

スイトンなんてタイにあるのかな?
あれだけ麺を食べる食文化だから、小麦粉の団子を茹で上げる
スイトンがタイにあってもおかしくない。
「今日は餃子を作るわね」
餃子なんてヌチャナートがつくれるのかな?
いつも餃子は俺が作っている。餃子の皮は買ってくる。
餃子の皮はないぞ。自分で作るのかな?
米の粉と小麦粉を混ぜ合わせている。おかしなことをやる。
このあと、どうやるのだろう?
これで餃子の皮を作るのだろう。あとは見ていなかった。

「できたわよ」
当然、タイ風の餃子が出来上がったものと思う。
中国の餃子は三日月型だ。タイの餃子はどんな形をしている
のか?好奇心があった。
食卓に乗っているのは汁の中に団子が入った物だ。
これがタイ風餃子か????
餃子と言えば、俺は焼き餃子を思い浮かべる。
「焼き餃子ではなくて、水餃子だ!タイの水餃子、そう思えば
いい。」

食ってみた。汁はタイ料理の味だ。辛い。
汁はちょっと塩辛いがいい味だ。
ヌチャナートが餃子だと言う団子のような塊を食った。
「なんじゃ、これは?」
「アハハハ・・・・!不味いの?」
「・・・・・」
不味くはない。黙ってヌチャナートの餃子を食べている。
俺が食べ続けるのを見て、ヌチャナートは安心して笑っている。
なんだか、この味は何処かで味わったことがある。
俺は何時、何処で食った味か思い出していた。
俺が考えながら食っているのをヌチャナートは不思議そうに見て
いる。

「そうだ、これはスイトンだ。スイトンの味に似ている。」
俺が子供の頃のスイトンは実に不味かった。
小麦粉が粗悪だった。増量だったのか、栄養を補給するのが
目的だったのか小麦粉の中にフスマまで入っていた。
今のようにサラサラの小麦粉ではなかった。口の中でザラザラ
する小麦粉だった。粘り気や弾力もなかった。
それしか食い物がない食糧難の時代だから食っていた。
俺にとってスイトンは不味い料理の代表だ。
食い物がない時代に不味いと感じたスイトンだ。
その時代のスイトンはどれほど不味いか今では想像もつかない。

食糧が豊富になった時代に、お袋がスイトンを作った。
不味いスイトンを思い出して、イヤだなーと思った。
食ってみたら、小麦粉が違うから美味い。じつに美味い料理
だった。口の中がざらつかない。
小麦粉の団子が滑るように喉を通るのに驚いた。

ヌチャナートが餃子と称しているスイトンの中には肉が詰まって
いる。昔のスイトンから見たら超高級なスイトンだ。
この料理は結構美味くて食える。
今までウチで出たことがない料理だった。
これはタイのスイトン料理だ。

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2008/3/11

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落ち着かない食卓

20080311001pct35

この食卓の展示はある有名店の展示だ。
この店はブランドを排し、品質の良い物を低価格で提供することを
社是にしている。文房具、台所用品、食品、衣類、家具と取り扱
っている商品も豊富だ。

家具のコーナーに出かけた。食卓に食器が並べてある。
俺はなんだかこの展示を見て落ち着かなかった。
何故だかわからない。なんとなくちぐはぐな感じがした。
何がいけないのだ?何故、俺は落ち着かないのだ?
ごく普通の洋食風景ではないか?
「わかった!洋食では使わない箸休めがスプーンの下に置かれて
いるからだ!」
多分、この食卓の展示を作ったデザイナーは箸休めを置くことで
斬新なデザインになると考えたのだろう。
食と言うのは極めて保守的だ。新しい物にすぐには馴染めない。
洋食器に箸休めを使う習慣はない。洋食器に箸休めという組み
合わせが俺を落ち着かせていないのだ。それで納得した。

もう一度、撮った写真を見て驚いた。
普通、家具売り場での食器の並べ方は欧米風の並べ方だ。
俺も欧米風な食器の並べ方だと思って展示を見ていた。
写真を見直してみるとスプーンとフォークしかない。
ウチの食卓風景と変わらない。
いつも見慣れている食卓風景だから、ぱっと見て違和感は感じ
なかった。写真を見直してみると違和感を感じ出した。
「なんだ、この食器の並べ方は????!!!」
「これはタイ料理での食器の並べ方ではないか!このデザイナー
はタイ人か?タイ料理を意識してデザインしたのか?」
タイの家具屋にある展示風景なら納得できる。
俺は今、日本にいるのだ。
やっと俺が落ち着かない理由がわかった。
欧米風の食卓風景だと思ったのに、日本料理の箸休めがあること
と食器がタイ風の並べ方だったことだ。

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2008・3・11

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2008年3月11日 (火)

ふりかけと発想法

俺は「のりたま」だか、赤紫蘇の塩漬けを乾燥させた「ゆかり」を
タイに持っていき、タイ人に試食させたことがあったと思う。
「うまい」とは言ったと思うが、タイ人はそれほど感動していなかっ
たし、積極的に食べようとはしなかっ
た。そんな記憶がある。
ふりかけをぱさぱさで甘味の少ないタイ米にかけても、旨味が
違う。日本の米と一緒だからふりかけは美味いのかもしれない。

日本人はふりかけを白飯にかけたなら、そのまま食べる。
もしかするとタイ人はふりかけをかけた上にタイカレーなどをかけ
ていたのかもしれない。
もう一度、実験して、よぉーく観察してみよう。

胡麻と粉わさびが入ったふりかけを頂いた。
ふりかけは日本では広く使われており、種類も豊富だが、タイには
ない。ヌチャナートはふりかけをそのまま味見して、それ以上は
食べようとはしなかった。
この味はヌチャナートの好みに合わないのだろう。
俺が食べればいいと簡単に考えた。
毎日がタイ料理だから、ふりかけを使う機会が俺にはない。
腐るものではないから、まだ食卓にのっている。
もう一月もたっただろうか?
「これ不味いから捨てましょうよ」
「ダメだよ」
捨てれば塵芥になる。食べられるものを捨てることはない。
正義の味方のように俺は環境を考えて"捨てるな”と言ったの
ではない。単なるケチだ。

今日の飯はヌチャナートが好きなおかずばかりだ。
俺はふりかけをかけて白飯を食べた。
ふりかけをそのまま口にぶっこんでも山葵の香りは余りしない。
胡麻の味と僅かな塩味と山葵の香りがするだけだ。
暖かい飯と混ぜると山葵のつんとする香りがでてきた。
ほどよい塩味が飯についている。
「ヌー、味見してごらん?」
「あら、良い香りね」
俺はにんまりした。捨てないでよかった。
「これって、カオツム (タイ風お粥)に入れると美味しいわよ」
うーん、俺はうなった。俺はお粥やお茶漬けに山葵をいれると
美味しいことをヌチャナートに教えたか?
そんな食べ方をどこで覚えたのだ?
ヌチャナートは料理の天才か?
お粥にこのふりかけを入れたなら多分美味いだろう。
俺はそんな食べ方を想像もしていなかった。

ある民族が新しい食べ物に接すると新しい食べ方をする。
俺にとって「ふりかけ+お粥」というタイ人のアイデアは新しい発想
だ。でもこの発想は「飯+ふりかけ」を「飯+ふりかけ+お湯」と
変化させただけだから、それほど奇抜なアイ
デアではない。

森のバターと言われるアボガドは30数年ほど前から日本で普及
した。この新しい果物に接した日本人は食べ方をいろいろと工夫
した。日本人はアボガドに醤油をつけると美味いと感じた。
これなんか全く新しい発想だ。
アボガドの原産地は何処だか知らないが、原産地の人には思い
もよらない食べ方だ。
原産地の人がアボガドを寿司ネタに使っているのを見たら気絶
しちゃうかもしれない。

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2008/3/11

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2008年3月10日 (月)

夜はお粥

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今日は昼飯が遅いので夕飯の時間になっても腹があまり減ら
ない。テレビを見る。俺はテレビは嫌いだ。テレビを見ると他の
ことができないからだ。
番組の制作者は人をテレビに釘付けにするのがうまい。
ラジオなら、聞いているだけで内容がわかる。
ラジオを聴きながらパソコン入力ができる。テレビの場合は
「此方をご覧ください。この赤い部分が・・・・・・」なんて言う。
どうしてもテレビを見て、赤い部分が何なのか見てしまう。
テレビは見ていないと内容が分からない。
ヌチャナートはテレビをよく見る。俺はテレビを見ないようにして
いるのだが・・・・・。
俺は日本語が分かるから、テレビが「此方をご覧ください」と言うと、
ついテレビをみてしまう。
日本語が分からないのに、ヌチャナートには内容がわかるようだ。
「あの人たち、離婚するのね」とか「あの人は悪い人ね」などと
かなり正確に内容を把握している。
言葉が分からなくとも、映像を見ていればある程度内容がわかる
ようにテレビはなっている。制作者の才能だな。これは凄いことだ。

昔は番組が終了すると「それではまた来週もお楽しみに」なんて
言っていた。最近はそれがない。
番組が終わるとコマーシャルが始まる。
コマーシャルの後に番組の続きがあると思うからチャンネルを
変えない。そうすると違う番組になっている。
それも面白そうなのでついついみてしまう。

テレビを見続けて、寝る頃になると小腹が減る。
ヌチャナートがお粥を作ってくれた。
消化のよいお粥をゆっくり味わいながら食べる。
酒を飲む。唐辛子とナンプラを加えながら、お粥を食べる。
生唐辛子を一切れ齧っても飛び上がったのに、今はスプーン一杯
に一切れの唐辛子がはいっても平気で食べ
ている。
唐辛子の辛味に対して耐性ができている。
だからと言って、エラクなったわけではない。
そんなことを誉める人もいない。
唐辛子の辛味は麻薬と同じようにだんだん量が増えないと
きかなくなる???
俺が食べる唐辛子の量はタイの子供が食べる量と同じだ。

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2008/3/9

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アスパラの炒め物

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俺の大好きなアスパラの炒め物を作ってくれた。
この炒め物を作っている時は臭いがひどい。
ニンニクを炒めるので、ニンニクが焦げる臭いが家中に広がる。
日本人の多くはニンニクのにおいを嫌う。
この臭いがなかったなら、タイ料理を作れない。
タイだったなら、何処の家からもこんな臭いが漂ってくる。
誰もこの臭いに苦情を言わない。
日本で言えば、醤油の臭いだ。
醤油が焦げる蒲焼の臭いは日本人は「美味そう」と感じる。

日本人は漂ってくる醤油の臭いで「サトイモを煮ている臭いだ」
「すき焼きの臭いだ」と料理を判別できる。
タイ人は今のウチからでているニンニクの臭いでアスパラを炒めて
いる臭いだとわかるのだろうか?

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2008/3/10

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2008年3月 8日 (土)

軍鶏スープ

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日本のスーパーでは鶏を丸ごと一匹売っていることは少ない。
大概は切り身になっている。丸ごとの鶏も人間で言えば膝から
下は切り取ってある。長い首の部分も切り取ってある。
ブラジルなどから冷凍で持ってくるのだから、無駄な部分は
できるだけ切り取るのは当然だ。

タイの食材店で冷凍の軍鶏を買った。
長い首も膝から下もついている。これを買うと足が袋から飛び出し
て、がさばる。
貧しくて野蛮なタイ人だから、そんなことをやると思う人がいる。
そのような人はヨーロッパでも同じことをやっていると知ると黙り
込む。フランスの市場などでは頭や鶏冠もついたまま鶏を売って
いなかったかな??
肉食文化が短い日本人は動物の肉を使いこなしていない。
昔から肉を食べてきた人々は肉を絶対に無駄にしない。
鳴声以外は何でも食べちゃうのが肉食文化だ。

軍鶏の肉はラープなどの料理に使う。
骨だって捨てない。これでスープを作る。
いい出汁がでる。うっすらと油が浮いている。
刻み葱の香りがいい。

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2008/3/8

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ラープガイ

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鶏肉のラープだ。どの肉を使ってもラープは美味いので大好きだ。
今日の肉は軍鶏肉だ。

軍鶏肉と言えばこんな話を思い出した。
誰だったかなぁー?若い男だった。その男の話だ。
「美味い肉を食わせてあげる」と言われたそうだ。
その時、出されたのが庭で放飼いにしてあった軍鶏だった。
ご馳走されたものだから「美味しいですね。」と言ったけど、本当は
「肉が硬くて食えなかったですよ」と言っていた。
そうです、軍鶏の肉は固いんです。

今、巷で騒いでいるグルメなんてファッションと同じで、流行り廃り
がある。スカートが長くなったり短くなるのと同じだ。
誰かが火をつければ、軍鶏肉ブームが起きる。
日本では軍鶏肉の供給量が少ないから、手に入りにくい。
手に入りにくいという条件はグルメの対象食品になる資格がある。
そうすると、比内鶏と同じように老廃鶏を軍鶏として売り出す奴が
でるかな??

軍鶏の皮はしこしこしてなかなか噛み切れない。
軍鶏肉ブームが起きると
「ブロイラーの皮なんて、脂っぽい感じだけで美味くない。」
なんて言いだすから楽しみにしていましょう。

軍鶏肉はたしかにブロイラーの肉とは異質の肉だ。
肉を噛む感じを楽しむには軍鶏肉はブロイラーより優れている。

今日のラープには砂袋も使ってある。
鶏の砂袋はヌチャナートの好物だ。最近の俺はあまり砂袋を
好まない。けして嫌いというのではない。
選ぶ順位が低くなっただけだ。
他に食べる物があると、そっちの方を先に食べる。
俺は砂袋を避けて、軍鶏肉だけを食べた。

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2008/3/8

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空腹と買物

今日はタイ料理の食材を買いに出かけた。
電話で話をした時には
「乾燥唐辛子がなくなったから、買わなくちゃいけないわ」
とヌチャナートは言っていた。唐辛子はタイ料理の必需品だ。
味噌を切らす日本人の家庭がないように、唐辛子を切らすタイ人の
家庭はない。

俺の経験では空腹の時に買物に出かけると、買い過ぎることが
多い。目に付く物が全て美味しそうに見えてくるので、ついつい
買ってしまう。鯖を見ると、「塩焼きが美味い。味噌煮もいいな。
しめ鯖も美味そうだな」なんて思って鯖を買う。
スナック菓子を見ると、「この菓子は美味いぞ!」と普段は買わ
ない菓子まで買ってしまう。
食料品を買いに行く前に飯を食う。これも買物のコツだ。買い過
ぎて消費期限までに食べられなくて、捨てるなんて無駄を省ける。

タイ料理の食材店についた。店内はタイの雰囲気だ。
「ナンプラを買っておいたら?」
「まだあるわよ」
「これ買おうか?」
「もう買ってあるわ」
タイから輸入された香草を選んでいる。男は手じかにある物を買う
が女はそうはやらない。香草がないとタイ料理にならないから、
これは絶対に買わなくてはいけない。
冷凍で輸入される魚などを覗いている。今日は魚を買わない
ようだ。新鮮な物が輸入されていない商品は、缶詰で我慢する。

ちょっとタイで買物をしているような気分だ。
欲しい物を買い込んだヌチャナートは満足気だった。
家路につく車の中で何かを思い出したようだ。
「あらっ!忘れたわ!」
「どうした?」
「乾燥唐辛子を買うのを忘れちゃった」
「・・・・」
「お腹が空いている時なら、絶対に忘れないわ。お腹が一杯
だから、買い忘れちゃった」
俺と同じ事をヌチャナートも考えている。思わず笑ってしまった。
「買物に行く前に日本語でメモを作りな」
「・・・・・」
「日本語で書いておけば、日本語を書く練習にもなる。
言葉も覚えるよ」
「・・・・」
これはいいアイデアだ。

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2008/3/8

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タイ料理を作る時

タイ料理を作るには、臼で香辛料や香草を叩き潰す。
ソムタムを作る時は青いパパイヤと香草、調味料を加えて叩き
潰す。叩きながら素材を混ぜ合わせる。
この工程がなかったならタイ料理は作れない。
食事のたびにヌチャナートは臼をポクポク叩く。
この音は下層階の家に響いているはずだ。

上層階の人が室内で大工仕事をしているらしい。
なにやら、トンカントンカンと音がしている。
「なぁーに、この音?」
「部屋で仕事をしているんだよ」
「あたしが料理を作っている時もこんな音がしているのかしら?」
「そうだよ」
やっと自分が出している騒音が他の家庭にどんな影響がでている
のか理解したようだ。

ご近所さん、ごめんなさい。
生活騒音だからと暖かく許してくれているご近所さんに感謝、感謝!!!

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2008/3/7

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2008年3月 7日 (金)

無国籍ハンバーグ

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挽肉を冷蔵庫から取り出して、ヌチャナートが言った。
「これでハンバーグを作るわ。いいでしょ?」
「うん」
「ラオス風のハンバーグにするわね」
「ラオス?!タイにしてくれよ」
その時、俺は新聞の折り込み広告で見た、肉を切ると中から
半熟卵がでてくる「すかいらーく」のハンバーグを思い出した。
「これを作ってくれよ」
「作れないわ。サミイは作れるの?」反撃をしてきた。
ヌチャナートは自分でさっさとハンバーグを作り出した。
「スープ、要るでしょ?」
小さなトマトを煮込んでいる。トマトを使ったスープになるのだ
と思っていた。

メシが出来るまで俺はタイの町で買った紙の地図とインターネット
に掲載されている地図を見比べていた。
「ありゃりゃ!?地図によって道路の形が違う?!」
町の地図は区画整理などで変化する。地図が作成された時点
の差だろう。まあ、これは許そう。
それにしても差がありすぎる。

スープになると思っていたトマトの水っ気はなくなっている。
「これをスープにするのではないの?」
「違うわ、スープはこっちよ」含み笑いをしたまま黙っている。
俺もそれ以上は聞かなかった。

「できたわよ。ご飯はこれくらいでいい?」
小さなハンバーグができている。それに先ほどのトマトが
かかっている。
見た目では西洋風のハンバーグだ。
「これ、ラオスのハンバーグかい?」
「違うわ」
「タイ?何処?」
「タイじゃないわ。何処だかわからないわ」
無国籍のハンバーグだ。俺は唐辛子を乗せながら食べている。
「サミイは唐辛子がないと食べられなくなっているのね」
俺もこの傾向に半分は飽きれている。

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2008・3・6

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2008年3月 6日 (木)

コーヒーとタイの環境問題

コーヒーを飲もうとした。インスタントコーヒーのガラス瓶をもった。
蓋がきちんと閉まっていない。
「ああ、またか!何度言っても分からないのだ!」
蓋を斜めに載せ、蓋を止まるまで回しただけだ。
完全に閉まっていないから、梅雨時ならすぐに湿気てしまう。
これはヌチャナートだけの悪癖ではない。俺が見た範囲でのこと
だが、タイ人の多くが蓋をきちんと閉めない。
そんな瓶の蓋をもって持ち上げると、蓋が外れて瓶が落ちる。

俺が子供の頃の教室の扉は引戸だった。
子供達は引戸をきちんと閉めない。先生は
「馬鹿の三寸、のろまの二寸」とか言ってきちんと引戸を閉めない
ことを戒めた。そんな教育を受けていたので、大人になっても扉は
きちんと閉める。この教育がエアコンで冷えた空気やストーブで
作った暖かい空気を逃さないようにするのに役立っている。
回りまわって環境問題に貢献している。

蓋をきちんと閉めない人は扉もきちんと閉めない傾向がある。
タイへ行くとエアコンが効いた店や事務所の扉を開けたままにして
いるのをよく見かける。彼らは冷たい空気や暖かい空気は無料と
思っているのではないか?
タイ人は電気や石油をつかって空気の温度を調節しているのだと
は思い至らないようだ。金と設備を使わないと冷たい空気は作れ
ないと考えないから、扉をあけたままにする。
扉が開いたままだと、事務所などでは、ある場所は暑く、ある場所
は寒すぎるという現象が頻繁に起きる。

冷房がきいたショッピングセンターの入口に男が立っている。
男は客の出入りのたびに扉を開閉している。
日本なら、自動扉にした方が男を雇うより安くあがるのにと思い
ながら男を観察していた。
そのうちに、開閉が面倒になり、男は扉をあけたままにしている。
冷房費用とか環境問題意識があれば、そんなことをしない。
目に見えない空気の温度が環境問題とどう関わっているかなんて
タイ人は考えないようだ。

扉を開放する現象は冷房の時だけでない。暖房でも同じ現象を
見た。ちょっと寒いかなという時期にタイ人が小宅にくることに
なった。彼等が到着する前に部屋のストーブをつけておいた。
部屋に入るなり彼等は言った。
「ああ、暑い」
日本人なら直ぐにストーブの火を消す。
タイ人は部屋の温度を下げるためベランダ側の扉をあけた。
ストーブの火はついたままだ。こんな所にも日本人とタイ人の差
が現れる。タイではストーブを使わないから、ストーブの存在に気
づかなかった?彼等は在日数年になるから、日本の家庭では
ストーブを使うことを知っている。
目に見えない温度をタイ人は無料で作れると思っているのだろう。

「冷房は金がかかっている」「冷房はCO2を放出している」と教え
ればタイの環境問題は向上すると考えるのは甘いと思う。
幾ら、庶民に「冷房費を節減し環境を云々」と説明しても庶民は
なかなか納得しないだろう。庶民はエアコンなんてもっていないか
ら、冷房費の実感がない。
ショッピングセンターを所有しているのは大富豪だ。
余りにも生活の差が有りすぎる、大富豪に庶民は暗黙の敵意を
持っている。「冷房費?大富豪にとって冷房費なんて屁みたいな
もんよ」と言い、扉を閉めておこうなんて考えないだろう。
ショッピングセンターの扉を開けたままにするのは、怠惰から来て
いるのではない。金持ちに対する貧乏人の無意識的な「あてつけ」、
仕返し、反感の表れじゃないかなと俺には見える。

インスタントコーヒーの瓶を手に取った時、こんな考えが頭の中を走った。

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2008/3/6

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秋刀魚の正しい食べ方

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ヌチャナートが糠漬けの秋刀魚を買ってきた。
秋刀魚はヌチャナートの好物になっている。
魚は大好きというヌチャナートは秋刀魚のはらわたの苦味を
「これは美味い、苦くていい」と賞味している。
身よりもワタの方を好んでいる。
魚が好きな人はみんな同じ事を言う。

秋刀魚を二匹焼いて皿に乗せてきた。
それを見て、俺はため息をついた。
二匹の秋刀魚は腹を向かい合わせにして皿にのせてある。
手前に秋刀魚の背がくる。
日本人なら腹を手前にして魚の頭を左に置く。
もう一匹の秋刀魚も同じように並べる。
つまり二匹目の秋刀魚の腹は一匹目の秋刀魚の背に向いている。
魚の出し方も日本風とタイ風(ヌチャナート風?)があって面白いと
思った。

驚くのは魚の出し方だけでない。
二匹の秋刀魚の腹の部分に薄切りのニンニクと生唐辛子が乗せ
てある。
日本人と共通しているのは、レモンなどの酸味を秋刀魚にかける
ことだ。今日はライムの汁をかけた。
「マナオをかけたから、さあ食べてね」
タイ語ではレモンもライムも同じ言葉マナオを使う。
「あら、この魚は美味しいわ。塩味も丁度いいわ。塩からくない。」
そんなことを言いながら秋刀魚を食べている。
箸の先で身を取ると、ニンニクと唐辛子を乗せて食べる。

秋刀魚を唐辛子と一緒に食べると聞いて日本人は驚く。
更に生ニンニクの薄切りを加えると聞くと日本人は腰を抜かす。
しかしこれがタイ人にとっては秋刀魚の正しい食べ方なんだ。

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2008/3/5

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2008年3月 5日 (水)

野菜スープ

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「スープいるでしょ?」
「うん」
「野菜しかないスープよ。それでいい?」
「いいよ」
その辺にある、野菜屑を集めてスープにする。
屑というとゴミと勘違いする。
ちょっと残った野菜、他の調理に使わなかった葉の部分とか、
そんな野菜のことだ。
野菜屑と馬鹿にするけど、屑にも野菜の旨味は詰まっている。
これらを煮てスープにしたものだ。
あっさりした旨味がある。
「これは美味い」そんなことを言いながらスープを食べた。
「あら、野菜だけのスープをみんな食べたのね」
嬉しそうにヌチャナートは笑った。
ちょっと余った野菜も煮込めば美味しいスープやシチュウになる。

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2008/3/4

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食事と健康3059

雑誌や本の広告から「食べ物と健康の関係」を抜き出している。
「毎日が発見」誌2008年3月号の広告の中にこんな記事を見つけた。

一日一(丸囲み文字)個で病気知らず!
やわらか「新たまねぎ」の簡単レシピ
*からみがすくなく。調理しやすく、健康増進効果抜群

食べ物と健康に関する広告を気にしだしてから、わかったのは
「たまねぎ」と「にんにく」が健康にいいと
いう記事が多いことだ。
まだ統計量が少ないから断定できない。

ウチの料理では唐辛子とニンニクを多用している。
まだ唐辛子が体にいいという広告はなかったと思う。
でもいくら唐辛子やニンニクが体にいいと言っても食いすぎたら、
体にいいわけがないと思っている。よく言うように、なんでもバラン
スよく食べるのが一番いいのではないかな?

こんな統計をとっていたら、どんな結論がでるかな?
昔、紅茶キノコなんてものが流行ったけど、また復活するかな?
紅茶キノコはきかなかった?有害だった?
どんな理由で紅茶キノコが消えちゃったのかな?

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2008/3/5

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ガイピン、タイのヤキトリ

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またいつものお経が始まった。食事の前にいつでも同じことを
ヌチャナートは言う。
俺はこのヌチャナートの質問をお経と思っている。
「ねぇー、何、食べる?」毎度お馴染みの質問だ。
俺はなんでもいい。でも「なんでもいい」なんて言えない。
言っちゃいけないと思っている。
「うーん、・・・・」こういう時は黙りこくる。
そうするとヌチャナートが何か料理の名前をあげる。
ナントカとタイ語で料理の名前を言うのだが、俺はその料理が
どんなものか分からないことがある。自分で何を食いたいか
考えるのは面倒なので、どんな料理かわからなくてもその料理
でいいことにする。

「ガイピンでいい?」ガイピンとはタイのヤキトリのことだ。
今日はヤキトリになるらしい。それでいい。
「ああ、いいよ」
鶏肉を冷蔵庫からだして、味付けをしている。
これを焼き上げる。
日本人はヤキトリと言うと、鶏肉を小さく切って串に刺してから焼く。
大きな塊のままタイ人は鶏肉を焼く。
こんな小さな事でもタイ人と日本人ではやり方が違う。
焼き上げた鶏を食べやすい大きさに切り分ける。
鶏からでる油を吸い込ませるために皿に紙を敷いた。
紙を敷くという方法はタイにはない。
日本の天ぷらの作法をヌチャナートは学んだ。
余分な油がなくなると料理が美味くなる。

紙を敷いた皿に切り分けたヤキトリを乗せる。
「あら、綺麗だわ」
この姿を見てヌチャナートはご機嫌だった。

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2008/3/4

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ゴミ箱の代わり

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見た目はきちんとした野菜炒めだ。タイ人が作る野菜炒めだから
当然、辛い物だと誰しも思う。これは辛くない。
味付けはナンプラだから、タイ風野菜炒めと言える。
町の普通のラーメン屋の野菜炒めと変わらない。
辛くてタイ料理はダメだという人でもこれなら食べられる。

実は、この野菜は昨晩食べたノムチンの残りの野菜を炒めた
ものだ。ヌチャナートはノムチンに生野菜を入れないと美味しく
ないと言う。ノムチンをタイ人が食べるのを見ると生野菜を加えて
かき混ぜて食べている。
素麺に薄いシチューのような物をかけて、生野菜を加えて食べる
のだが、俺はこの食い方が気に入らない。
生野菜が煮えているようで煮えていない。煮えるわけがない。
火から下ろしたシチューを常温の素麺にかける。
これだけでシチュウーの温度がさがっている。更に生野菜を加える
から、温度が下がる。熱いのでもない、冷たいのでもない中途半端
な温度が気に食わない。食べ物の温度は体温に近いと美味くない。
こんな美味くない温度の料理をタイ人はどうして好むのだろう?
そんなわけで昨晩の野菜が残った。
この野菜を炒めて俺に食わせる。主婦は食べ物を無駄にしない。
まさかヌチャナートは俺をゴミ箱の代わりにしているのではないだろうな???

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2008/3/4

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サソリを食べる

タイへ行くと、昆虫を売っている。もちろん食用だ。
昆虫をおやつのようにポリポリ食べている。
バッタのようなものを食べてみた。
お煎餅のようにカリカリしていた。
足の部分かな?この硬い部分が口の中で刺さる。
口の中で刺さることがなければ、まあ食うかもしれない。
ちょっと勇気をださないと、バッタを食えない。
タイ人が食べているのだから安全な食品とわかっている。
バッタを食べる習慣がないから、バッタを食べるにはそれなりの
覚悟をしないと食べられない。

蛆虫のような物を食べた。
「うまいだろう?」とタイ人は言うけど、
「美味いのかな?」と俺は首をかしげる。

子供の頃に読んだ漫画がある。
アフリカのジャングルに探検に出かける。
キャンプ地で手分けして食糧を探しに行く。
「海老を捕まえてきたよ!」
「それはサソリだ!刺されたら大変だ!」
「キャァー!」
そんな漫画で笑ったことを思い出した。

気持ち悪いから、昆虫屋の店先に並ぶ昆虫を仔細にみたことが
ない。昆虫屋にはサソリも売っているらしい。
今度はサソリを食べてみよう。それこそ清水の舞台から飛び降りる
気持ちで食わなくてはいけない。美味い物ではないと思うよ。
他の昆虫と同じようにカリカリしていると思う。
ゲンゴロウの親分みたいなタガメも売っている。
これを食べたら、翌朝 下痢をしたなんて言っている試食者の話を
読んだ。タガメが悪かったのではなく、他の食べ物で下痢をしたの
ではないかな?普段、タイ料理を食べない人がタイ料理ばかりを
食べていると、三日目くらいにお腹がびっくりして下痢をする。
それだったのではないかな?

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2008/3/5

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2008年3月 3日 (月)

タイのコーラとペプシ

日本人はコカコーラを「コーラ」あるいは「コーク」と呼び、
ペプシコーラを「ペプシ」と呼んで明確に区別する。
タイ人はコカコーラとペプシを明確に区別しない。
どちらも「ペプシ」と呼ぶことが多い。ペプシと言うからペプシコーラ
がでるのかと思うとコカコーラを持ってくる。
こんなことを言ったら、関係者からお叱りの言葉を受けるが、
俺たちにはどちらも似たような味だ。
タイでコカコーラを指定する時は「コラー」と発音する。日本人の
ように「コーラ」とは言わない。
もう少し正式に呼ぶときは「コカコラー」と発音する。
ペプシコーラは「ペプシー」と発音する。「ペプシ」の「シ」を「シー」
と伸ばし尻上がりに発音する。

タイではペプシがコカコーラより先に上陸したのだろうか?
30年以上前にタイにペプシがあったのは覚えている。
でもその時、コーラがあったかどうか覚えていない。
ペプシの名前の方がコカコーラの名前より早く定着して、
普通名詞になっているのだろう。

コーヒーが飲みたかった。
「ヌー、コーヒー!」
ヌチャナートにコーヒーを入れてくれと頼んだ。
機嫌が悪いのか、面倒臭いのかコーヒーを入れてくれない。
コカコーラの1リットル瓶がある。
「ペプシーがあるわよ。ペプシーを飲みなさいよ」
コカコーラの社員が聞いたら、怒るだろうな。

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2008/3/3

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ノムチン

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ノムチンと言うのは素麺に薄めのシチューをかけたものと考えれ
ば間違いはない。タイ人が好む食べ物だ。
ちょっと腹が減るとタイ人はノムチンを食べる。
日本で言えば駅の立ち食い蕎麦と考えればいいだろう。
俺たちが電車の乗り換えの僅かの時間に立ち食い蕎麦を食べる
のに似ている。

鶏ガラをヌチャナートは買い求めた。
これを唐揚にするのかなと思った。鶏ガラの唐揚は美味いぞー!
一度食べたならその美味さに驚く。
「ノムチンを作るわ」
「えっ?!」
骨付きの鶏の足も求めた。
「・・・も買わなくちゃ。・・・・って分かる?」
「分かるよ。豆のことだろ」
「そうよ」
「・・・・」はモヤシのことだ。「・・・・」と言われるとモヤシのことだと
分かる。喋れなくとも聞けば何を求めているのか、わかってしまう。
素麺を茹でて、ノムチンの汁も作った。
鶏ガラはノムチンの出汁を取るだけでなく、骨についた肉も食べる。
出刃包丁で鶏の足を叩き切って、出汁に入れる。
「味見してよ」タイで食べるのと同じ味がした。
「タイの味だね。タイと同じだ」嬉しそうにヌーは笑った。
キャベツの千切り、生のモヤシなどを一緒に食べる。
生のモヤシは生臭いにおいがする。
俺はそれがいやなのだが、タイ人はそのにおいを気にしない。

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2008/3/3

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さけの中骨

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現代の日本人の食生活にご馳走というのはなくなった。
ご馳走というのはいつもとは違った豪勢な食事のことだ。
毎日がご馳走だから、ご馳走という観念が薄くなったと言える。
貧乏人の子供だから俺にとっては鮭の缶詰はご馳走だった。
鮭缶の中でも俺は骨が大好きだった。
ぶっ太い骨が柔らかになっている。簡単にぐしゃっと骨は潰れる。
その感触も味も好きだった。

さけの中骨の缶詰が売り出された。
それを見た時、俺の大好きな中骨だけを食べられると俺は嬉し
かった。
今日、中骨の缶詰をスーパーで見かけた。
ヌチャナートを驚かそうと思ってさけの中骨の缶詰を買った。

缶詰を空けたヌチャナートは「骨だけじゃない」と興味なさそう
だった。
「食べてみろよ」味見を促した。
「食べられるわ」
こういう時はあまり美味しいと思わない時だ。
もっと驚くと思ったのに、反応が小さいのでがっかりした。

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2008/3/3

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2008年3月 2日 (日)

スペアリブのフライ

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スペアリブをフライにした。
市販のタイの唐辛子ソースをつけて食べた。
昔は、このソースを辛くて美味いと思っていた。
インスタントラーメンに入れたり、焼肉につけて食べていた。
毎日、ヌチャナートの辛い食べ物を食べていたら、このソースの
辛味なんてまるで感じない。
「ちょっと辛いかな」と感じる程度で、甘味の方が強く感じる。
スペアリブのフライをこのソースにつけて食べた。
ケンタッキーの鶏の唐揚をケチャップをつけながら食べている
みたいだ。この唐辛子ソースとケチャップを同じと感じている俺は
狂っている。ケチャップに比べてこのソースは遥かに辛いはずだ。
俺が、このように感じるのだから、タイ人はこのソースに辛味が
あるなんて感じないだろう。このソースをヌチャナートは使わない。
このソースを買ってきた俺が責任をとって一人で食べる。

缶詰のトマト、あるいは缶詰からトマトを取り出した後の水を使って
俺が作ったソースがある。中身をもう絞り出せなくなったケチャップ
のチューブに水を加えてよく振った。その水をソースに加えたかも
しれない。こうすれば環境に優しくなる。
俺ははっきり言って環境問題を考えているのではない。
食える物を捨ててはいけないと思っているだけだ。
余った野菜も加えて作ったソースだ。二度と同じ物ができないが、
いい味になっている。こうして作った俺のソースの方が市販の
唐辛子ソースよりも美味しいとヌチャナートは言う。
俺が市販のソースをつけて食べているのをヌチャナートは不思議
そうに見ていた。

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2008/3/1

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コーヒーと水

コーヒーが飲みたくなった。魔法瓶にお湯が入っている。
「ありがたい。お湯を沸かす手間が省けた」
日本の普通の家庭ではこんなことは当たり前なので、感謝する
ことはない。お茶やコーヒーを飲む習慣がないタイ人はお湯を沸
かしておく習慣がない。コーヒーが飲みたくなったら、お湯を沸かす。
それがタイの普通の姿だ。
庶民には魔法瓶は高嶺の花で、魔法瓶を持っている家庭が少ない。
魔法瓶がないから、お湯を熱いまま保管することができない。
熱い飲み物を飲む習慣がない、魔法瓶を持っていないから、
コーヒーを飲みたければその都度お湯を沸かさなくてはいけない。
ウチに魔法瓶があるのに、ヌチャナートはお湯を魔法瓶に入れて
置こうとしない。最近、ヌチャナートもコーヒーを飲むようになった。
自分がコーヒーを飲むようになったら、魔法瓶にお湯を入れておく
習慣が身についた。

コーヒーに使う水はタイでは買わなくてはいけない。
日本人も最近はミネラルウオーターを買う習慣ができているので、
水を買うことに違和感はない。
ほんの少し前は、金を出して水を買う習慣は日本にはなかった。
空気と同じように水もただという考えが日本にはあった。
飲料水を買うのはタイ人の常識だ。水道の水は洗濯、掃除に
使う。水道水を飲むことはない。
日本では蛇口をひねれば水がでて、その水を飲める。
「日本では水を買う必要がないからいいわ」
なんてヌチャナートは言っている。

俺はホテル暮らしとタイの田舎の生活しか知らないが、バンコック
などの高層マンションなどでは飲料水を
どのように確保している
のだろうか?
飲料水を上層階まで配達してくれるのだろうか?

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2008/3/2

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小さなビーフステーキ

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ヌチャナートが小さな牛肉を買ってきた。
「ねぇー、この肉をどうやって食べる?」
「・・・・・」
「あたしはラープにするわ。サミイはどうする?」
「・・・・・」
「サテーキにする?」
サテーキというのは英語のステーキがタイ語に訛ったものだ。
小さいステーキだが、食べ過ぎてはいけない。
この位の大きさで我慢するのが大切だ。
ステーキと一緒に食べるソースはもちろん唐辛子ソースだ。
洋食屋のステーキソースではない。

タイには二種類の牛がいる。水牛と背中にコブのあるセブ牛だ。
俺がタイで食べているステーキはどちらの牛の肉なのだろう?
大きな牧場が経営しているステーキ屋で食べたステーキは牧場
で見た肉牛だろうな?

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2008/3/1

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健康と食事3029

食べ物と健康の関係は知られている。
「何を食べると何によい」とよく言われている。
「あれに良い」「これに効く」という食べ物が多すぎる。
本屋に行くとそんな健康本が沢山ある。新聞の健康雑誌の広告
から何を食べたらよいのか探ってみた。まずは情報集めだ。
今は情報収集の段階だから、情報を並列に並べている。
そのうちに集めた情報を並べ替えると、新しい知識が得られる。
今、わかっているのはダイエット効果のある食品記事が目立つこと
だ。中国毒餃子問題から、中国食品が輸入できなくなると食糧危機
になる。そうなると、いかにカロリー、ビタミンを摂取するかという
記事が増えるのだろう。今日、目に付いた雑誌の広告ではこんな
食べ物が掲載されていた。

「安心」誌 2008年4月号から
一流シェフの糖尿病を改善 20キロやせた! ウエスト8センチ減! 
300ミリグラムの血糖値が正常化! 動脈硬化も防ぐ 
血液サラサラ タマネギスープ

中性脂肪、体脂肪激減! 頭痛、肩こりが解消! 記憶力アップ! 
手作りニンニクオイル

「はつらつ元気」誌 2008年4月号
認知症の介護の悩みが解消した! ヒメツルニチアス草
あと3kg3cmやせたいときに!背中をお腹がキュっと引き締まる!
リンゴミルクダイエット

あと、こんな広告もありました。
芸文社発行 「ハトムギ健康生活完全BOOK」という単行本の
広告だ。
雑穀の王様!! 「ハトムギ」のパワーをご存知ですか?
オリジナルレシピも公開!! 完全保存版

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2008/3/2

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