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2008年3月 6日 (木)

コーヒーとタイの環境問題

コーヒーを飲もうとした。インスタントコーヒーのガラス瓶をもった。
蓋がきちんと閉まっていない。
「ああ、またか!何度言っても分からないのだ!」
蓋を斜めに載せ、蓋を止まるまで回しただけだ。
完全に閉まっていないから、梅雨時ならすぐに湿気てしまう。
これはヌチャナートだけの悪癖ではない。俺が見た範囲でのこと
だが、タイ人の多くが蓋をきちんと閉めない。
そんな瓶の蓋をもって持ち上げると、蓋が外れて瓶が落ちる。

俺が子供の頃の教室の扉は引戸だった。
子供達は引戸をきちんと閉めない。先生は
「馬鹿の三寸、のろまの二寸」とか言ってきちんと引戸を閉めない
ことを戒めた。そんな教育を受けていたので、大人になっても扉は
きちんと閉める。この教育がエアコンで冷えた空気やストーブで
作った暖かい空気を逃さないようにするのに役立っている。
回りまわって環境問題に貢献している。

蓋をきちんと閉めない人は扉もきちんと閉めない傾向がある。
タイへ行くとエアコンが効いた店や事務所の扉を開けたままにして
いるのをよく見かける。彼らは冷たい空気や暖かい空気は無料と
思っているのではないか?
タイ人は電気や石油をつかって空気の温度を調節しているのだと
は思い至らないようだ。金と設備を使わないと冷たい空気は作れ
ないと考えないから、扉をあけたままにする。
扉が開いたままだと、事務所などでは、ある場所は暑く、ある場所
は寒すぎるという現象が頻繁に起きる。

冷房がきいたショッピングセンターの入口に男が立っている。
男は客の出入りのたびに扉を開閉している。
日本なら、自動扉にした方が男を雇うより安くあがるのにと思い
ながら男を観察していた。
そのうちに、開閉が面倒になり、男は扉をあけたままにしている。
冷房費用とか環境問題意識があれば、そんなことをしない。
目に見えない空気の温度が環境問題とどう関わっているかなんて
タイ人は考えないようだ。

扉を開放する現象は冷房の時だけでない。暖房でも同じ現象を
見た。ちょっと寒いかなという時期にタイ人が小宅にくることに
なった。彼等が到着する前に部屋のストーブをつけておいた。
部屋に入るなり彼等は言った。
「ああ、暑い」
日本人なら直ぐにストーブの火を消す。
タイ人は部屋の温度を下げるためベランダ側の扉をあけた。
ストーブの火はついたままだ。こんな所にも日本人とタイ人の差
が現れる。タイではストーブを使わないから、ストーブの存在に気
づかなかった?彼等は在日数年になるから、日本の家庭では
ストーブを使うことを知っている。
目に見えない温度をタイ人は無料で作れると思っているのだろう。

「冷房は金がかかっている」「冷房はCO2を放出している」と教え
ればタイの環境問題は向上すると考えるのは甘いと思う。
幾ら、庶民に「冷房費を節減し環境を云々」と説明しても庶民は
なかなか納得しないだろう。庶民はエアコンなんてもっていないか
ら、冷房費の実感がない。
ショッピングセンターを所有しているのは大富豪だ。
余りにも生活の差が有りすぎる、大富豪に庶民は暗黙の敵意を
持っている。「冷房費?大富豪にとって冷房費なんて屁みたいな
もんよ」と言い、扉を閉めておこうなんて考えないだろう。
ショッピングセンターの扉を開けたままにするのは、怠惰から来て
いるのではない。金持ちに対する貧乏人の無意識的な「あてつけ」、
仕返し、反感の表れじゃないかなと俺には見える。

インスタントコーヒーの瓶を手に取った時、こんな考えが頭の中を走った。

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2008/3/6

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