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2008年4月30日 (水)

タイ人が作るうどん

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うどんはスーパーで買ってきた茹でうどんだ。今日はこのうどん
を食べることにした。
「醤油を使う?それともナンプラにする?」
俺はタイ風な味付けを食ってみたかった。どんな味になるのか
試したかった。多分、タイで食べる薄味のスープがでるだろう
と想像してナンプラと言った。
それなのに、なんだか和風の臭いがしてくる。
「日本の臭いだね。鰹節をつかったのかい?」
「そうよ」
出来上がった物はなんだか讃岐うどんみたいだ。
でも関東のうどんだから腰がなくてだらしない。
讃岐うどんならもっとしこしこしているはずだ。
器にはステンレスのレンゲが入っている。
「箸、いる?」日本人ならレンゲやスプーンを考え付く前に箸を
揃えておく。ああ、やっぱりヌチャナートはタイ人なんだ。
”待てよ?タイでも麺を食べる時には箸を使う。”
"箸を使うか聞く方がおかしい” それはそれとして、脇において
食べ始めた。タイ風の味かと思っていたが、和風の味になって
いる。これはこれでまとまりがある味だ。


「レモンいる?」
「・・・・・・」
ああ、やっぱりタイ人の味感覚なんだ。讃岐うどんやケツネウドン
にレモンを入れる奴がいるか?

ヌチャナートにとって、このうどんはタイのバーミーナムやクイティオ
の変種なのだ。それらにはレモンや酢を入れる。
このウドンにも酸味が必要と考えたのだ。
ヌチャナートもウドンを食べ始めた。
「あら、これは美味しいわ。いい味よ」
自画自賛でウドンが美味いと喜んでいた。唐辛子がはいって
いない料理は珍しい。

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2008/4/30

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かやき:貝焼

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かやきと言うのは秋田県がB級グルメとして売り出そうとして
いる食い物だ。
本当は帆立貝の殻に魚や野菜を乗せて焼くものらしい。
生憎、ホタテの殻はない。先日ホタテを買った時、コキーユでも
作ろうと思って「貝殻を取って置くように」言ったのにヌチャナート
は捨ててしまっ
た。
タイにはコキーユなんて料理はないから、貝殻を何かに使おうと
いう考えはない。まあ、しかたがないな。

フランス人ならカタツムリの殻をとっておいて、料理に使うだろう。
日本人にはカタツムリ料理なんて発想がないからカタツムリの
殻なんて捨ててしまう。それと同じだ。

ケーキ作りに使う小さな皿があった。
これをホタテの貝殻に見立てた。
ここに小さなホタテと茸、長ネギをいれ、ちょっと醤油を加えて
網の上に乗せて焼いた。

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ヌチャナートにはこの味が好評だった。
タイにはない食べ方なので、珍しそうに喜んで食べていた。

2008/4/28

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豚足と大根

大根を煮込んだ旨さは子供の頃はわからなかった。
柔らかく煮え、味の染込んだ大根の旨さは大人になってから
分かった。
大根と言うとすぐに思い浮かべるのは大根足だ。
足というとタイの女の足を思い浮かべる。
最近はタイの経済力が向上し、スナックやファーストフードが
良く売れる。そんなものを食った肥満の女や太りすぎの子供が
多くなった。それでもタイの女はすらりとした綺麗な足をしている
者が多い。

豚足と大根を煮込んだ物を食った。
この豚足と言う奴は手で持って食わないと食いにくい。
コラーゲンが豊富な豚足は手がべたべたになる。
ナプキンで手を拭きながら食べないといけない。
唐辛子をつけながらタイ流に食べる。

「豚足にはコラーゲンがあって肌が綺麗になるんだよ。」
「・・・・・」ヌチャナートはそれを聞くと嬉しそうに笑う。
「薬屋で売っているコラーゲン錠は豚足などからとるのだ」
「・・・・・」
「女はコラーゲン錠を取るけど、豚足は食べない」
「・・・・」
ヌチャナートは俺の話を聞いているのか聞いていないのか
黙って豚足を食べている。
俺は大根をスプーンで一口大に切り、唐辛子を乗せて食う。

話題を変えた。
日本人が金髪とか茶髪という髪の色をヌチャナートは赤という。
黒以外の髪の色は全て赤なんだな。
髪の毛を染めた小学生が「金色」と言っていたのを思い出した。
赤と言うのはヌチャナートだけかもしれない。
俺のタイ語はいい加減だから、一般的にタイ人はどのように
言っているのかわからない。
「タイの小中学生が髪の毛を染めても許される?」
「あら、ダメよ。先生に怒られるわ」
今、日本の女子高生の殆どが髪の毛を染めている。
小中学生でも染めているかもしれない。
20年ほど前は中学生が髪の毛を染めたり脱色したりすると学校
で怒られたものだ。
タイの学校では髪の毛を染めるのを禁止しているのだ。
なんとなく、おかしくなり笑った。

豚足でべたべたになった手をナプキンで拭いた。
食事をしながらの話題だった。

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2008/4/28

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2008年4月29日 (火)

冷凍野菜とタイの農民

冷凍のインゲンを買ってきた。塩茹でにしてナムプリックをつけて
食べると旨い。
「ヌー、この豆 美味しいね」
「美味しいわね」
ヌチャナートも嬉しそうに冷凍のインゲンを食べていた。
「タイの人は野菜を冷凍することを知らないのよ。」
「・・・・・」
「野菜は安いから、食べないで腐らせて捨てることが多いの。」
「・・・・・」
「もったいないわね」

ヌチャナートの話を黙って聞きながら、タイの庶民の生活を思い
出した。タイにも冷凍野菜はあるが、それは金持ち階級が買物
をするスーパーでの話しだ。
庶民が買物をする市場には冷凍野菜なんてない。
みんな新鮮な野菜だけだ。
取立て・産地直売だ。生産者と消費者が直接結びついている。
今 流行の言葉ではエコ生活だ。
その表面的生活を見て、タイは理想的な自然に優しい、環境に
いい生活をしていると見たら間違いだ。

野菜は安い。タイの庶民の感覚でも野菜は安い。
安いと物を大切に扱わないのが人間の心理だ。
野菜を腐らせてゴミに出す。周辺が散らかり、悪臭がでる。
人口の割りにゴミが多いと見るのは俺の偏見か?
その一方で農家は高い値段で野菜を売りたいが、値上げすれ
ば野菜は売れない。
農家の収入は低いままに抑えられる。

冷凍野菜を食いながらこんなことを思っていた。

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2008/4/27

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2008年4月26日 (土)

ノーマイドング

商店街にでかけた。ここはヌチャナートのお気に入りの場所だ。
ここへ来ると、どうやらタイの市場で買物をしている気分になる
みたいだ。タイの市場だと思って商店街を見回すと、そんな雰囲
気もある。お気に入りの店があって、必ず其処で買物をする。
八百屋、魚屋など同業者が沢山あるので、値段を見比べている。
「こっちのお店の方が安いから、こっちで買いましょう」なんて主婦
らしいことを言う。
今日はこの店の筍が一番安い。新鮮な筍を求めた。
「また、今日も筍料理か?」先日も筍、今日も筍と観念した。
作って貰うのだから、文句は言えない。
「今日は筍を食べないわ」ほっとした。
「ノーマイドングを作るわ」
ノーマイドングというのは筍を醗酵させた漬物のようなものだ。

家に帰ると早速、作業にとりかかった。
筍の皮を剥いて、筍をささがけに切る。
塩を加えて揉む。
それを器に入れて醗酵を待つ。
一週間ほどで筍が酸っぱくなったら食べられる。
こうしておけば、筍は一年はもつという。

この筍をいろいろな料理に使う。

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2008/4/25

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小鯵の丸干し

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小鯵が安かった。それを見るとヌチャナートは直ぐに小鯵を求め
た。普通の日本人は「いくら安くても、あんなに沢山はいらないわ」
となる。
「毎日、鯵ばかり、食べられないわ。」
鯵のたたき、鯵の唐揚・・・・・あんまりメニュウがない。
直ぐに飽きてしまう。

ヌチャナートは安く大量に買い込んだ鯵を保存食品にする。
一部は冷凍保存にしておく。
時々、冷凍庫から鯵をとりだして魚の舐め味噌のようなものを
作る。

鯵を塩漬けにして、プラケムにする。
こうしておけば腐ることがなくいつまでも食べられる。
料理を作るのが面倒な時に、プラケムを取り出して食べる。
プラケムはタイの貧乏人が食べる。
長く保存したプラケムは旨いよ。貧乏人の食べ物なんて馬鹿に
してはいけない。餅米を手で丸めてこの塩っぱいプラケムに押し
付けて食べると、誰でも好きになる。
魚を余り好まない俺が旨いというくらいだ。

冷凍とプラケムだけでは味の変化はない。
小鯵に塩を振って水気をだす。
塩が染み込んだ小さな鯵は開きにしない、そのまま丸干しにする。
丸干しを焼いて食べた。塩味がちょうどいい。
鯵の身を崩す。唐辛子ソースを乗せて、ご飯と一緒に混ぜる。
幸せな気分になる。

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2008/4/26

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ホイアップン(リンゴ貝)・ホヤ

東北地方の人々はよくホヤを食べるが関東地方になると食べる
人は少ない。独特の臭みと苦味があるので、関東地方では嫌わ
れている。このように癖のある食べ物は好きな人にはたまらない
ほど旨い食べ物なんだ。おれ自身はホヤを余り好まないが、
これが好きだという人の気持ちはよく分かる。

ホヤを見かけてヌチャナートは「あの貝を買いましょうよ」と言う。
ウチの公用語はタイ語だ。
俺のいい加減なタイ語では突然「貝」と言われてもなんのことやら
わからない。俺の頭では「貝には硬い蓋があるもの」と固定概念
ができている。ホヤを貝と言われて戸惑った。

貝でなかったなら、ホヤは魚か?
魚ではないな。どちらかと言うと貝に近いのかな?
タイ人はホヤのことを貝と呼ぶと覚えておこう。

昔、ヌチャナートにホヤを食べさせたことがある。
「なあーに、これ?美味しくないわ」と言っていた。
それなのに、ホヤを買おうという。
「昔、食べて美味しくないといったじゃないか。」
「美味しいわよ」

先日の宴会でタイ人がホヤを持ってきたらしい。
その時、ホヤを食べて美味しかったというのだ。
ホヤの生態は知らない。多分ホヤは冷たい海にいるのだろう。
だから、東北地方の人が好んで食べるのだ。
関東の海にもホヤが沢山いるのなら、関東でもホヤを食べるだ
ろう。タイの海にはホヤはいないと思う。

美味しいホヤの食べ方をタイ人から伝授してもらったらしい。
「酢・塩・砂糖と”なんとか”をいれるのよ。醤油もちょっといれる
のよ」
その”なんとか”が何なのか良くわからない。
日本語を聞いたのだろうが、ヌチャナートはその言葉を忘れて
いる。ヌチャナートは一生懸命”なんとか”について説明する。
俺にはナンなのかさっぱりわからない。
うろ覚えの日本語の単語を言う。
「これに近い名前よ」
そんな名前の食材は日本にはない。
料理の色・味などを聞きながら謎の食材を推定した。
多分、みりんのことだろう。

ヌチャナートは調味料を作り始めた。
みりんを味見して、調味料に加えた。
次に、ホヤの殻を剥き黄色い身をよく水洗いした。
それを一口大に切って調味料に加えた。
「明日になったら食べられるわ」
「ヌー、これをタイ語でなんて言うんだい?」
タイにはないホヤをタイ人がなんて呼ぶのか興味があった。
「ホイアップンよ」
「えっ?!なんだって?」
俺は驚くと同時に笑い出してしまった。
「ホイ」は貝で「アップン」はリンゴの意味だ。
直訳するとリンゴ貝だ。
面白い名前をつけたものだ。言われてホヤの姿を思い浮かべ
た。リンゴと言えばリンゴに見えないこともない。
海鼠のことを英語で「海の胡瓜」というのに発想が似ている。

翌朝だった。
「サミイ!貝が冷蔵庫にあるわよ。味見してよ」
「貝が?」俺はホヤのことをすっかり忘れている。ましてホヤの
ことを貝と言うなんて忘れている。
「昨日買った貝よ」やっとホヤを思い出した。
味付けされたホヤを食べた。独特の香りがある。ちょっと苦い。
酒の肴になるな。好きな人は好きだろうな、この味は。
「どう、美味しい?」
「うーん?食べられるよ」
「酸っぱい?」
「ちょっとね。」
「もう一日待った方がよさそうね」
俺をリトマス試験紙のように、味見試験に使ったのだ。
それを確認するとヌチャナートは猫を抱きながらごろりと横に
なった。

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伝統料理について

伝統料理について考えてみよう。

犬肉料理は韓国の伝統料理だ。
タイの一部の地域でも犬肉料理を食べている。
伝統料理が地域に留まっている間は問題はない。
韓国人が多く住む米西海岸で犬肉料理を食べたなら問題がでる。

鯨は日本の伝統料理だ。
日本人は鯨を食べるがタイ人は鯨を食べない。
ヌチャナートに鯨を食べさせたことがある。
「この肉、なあーに?」
一度も食べたことがない鯨肉を食べて不思議な味と臭いに疑問
を感じた。
「鯨だよ」
鯨と知るとヌチャナートはそれ以上は食べようとしなかった。
ウチの料理に鯨がないのはヌチャナートのゲテモノ感覚による
ものもある。

蛙料理はタイの伝統料理だ。
俺だってタイで蛙のシチュウを食べた。何も知らずに食べている
と、旨かった。蛙肉を見た途端に食欲が失せたがタイ人は美味
しそうに食べている。

アフリカの何処かでは牛の首に矢を放ち、首から噴き出る血を
受ける。血と乳を混ぜたものを飲んでいる。
牛はかすり傷を受けた程度で平然と草を食っている。
これなんかも見方によっては残酷だ。
生き血を飲むなんてドラキュラのようで反キリスト教的行為だ。
これが彼等の伝統食であって、牛の生き血を飲むことで健康が
保たれる。この伝統食にはその地域で生きる人々の知恵が隠さ
れている。

フランス人が食べるカタツムリは食ってみると旨いものだ。
カタツムリ料理はフランスの伝統食だ。
しかし日本人の感覚では気持ちが悪い食べ物だ。

昆虫食も世界中に広がっている。
タイではいろいろな昆虫を食べている。昆虫食はタイの伝統食だ。
俺達には気持ちが悪いゲテモノだが、タイの人々には美味しい
スナックのようだ。
イナゴなど昆虫を食べているが、安全かな?
考えてみるとイナゴは農薬を溜め込んでいるのではないか?
農薬に汚染されているのではないか?
これらの昆虫は主食のように食べる物ではない。
わずかしか食べないから、安全性を問題にする必要はないの
かな?

各国で食べられている伝統料理はそれぞれ尊重すべきだと思う。
その逆に伝統的に食べない物も尊重しなくてはいけない。
典型的なものは回教徒の豚肉、ヒンズー教徒の牛肉などだ。

食も立派な文化だ。
外国人がなんと言おうとも、どう見ようとも、自分の国の伝統的
食文化を大切にすべきだと思う。

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2008/4/24

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ゆで卵の型

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卵を固茹にする。卵の殻を剥く。殻剥きした卵を型に入れる。
型が冷えるのを待つ。型から取り出すとこんな物ができる。
手に入れた型は自動車と魚だった。
ちょっと可愛いゆで卵ができた。

自家製トマトソースをつけて食べる。
ちょっと楽しい、ゆで卵だ。

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2008/4/26

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2008年4月25日 (金)

茄子のサラダ

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この料理をタイ語でなんと言ったかな。茄子のサラダとしておこう。
薄荷の葉を散らして香りがよい仕上がりになっている。
「美味しいわよ」
うん、確かにいい味ができている。
この味のベースに魚が使われている。俺はこの魚の臭いが気に
なる。
「魚くさいよ」
「あら、そう」
魚が好きなヌチャナートにはこの臭いが気にならない。
俺はこの料理に手をつけない。
ヌチャナートは一人で美味しそうに食べている。

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2008/4/24

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パッカパオ

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今日はパッカパオを作ると言い出した。
「辛さはどうする?ちょっとにする?」
「タイの辛さにしてくれよ」
日本のタイ料理屋は辛さを抑えれば日本人の味覚に合うと
思っている。辛さを抑えると全体の香りのバランスが崩れる。
タイ人が普通の辛さと思う辛さを求めた。
最初のうちは肉の脂で辛さを余り感じない。
食べているうちにだんだん汗がでる。
汗を拭きながら食べる。
辛くて口の中が火事になるということはない。
旨さに負けて更に食う。
食えば汗がでる。腹が減っているからまだ食欲がある。
食う。汗。食う。汗。食う。汗。
辛いけど、旨いから食える。
「この料理は日本人は食えないよね」
「サミイだけよ、この料理を食べられるのは」
そうかもしれない。この味は相当に辛いのかもしれない。
「タイで食べるのと同じよ」
パック旅行で出される、タイ料理は観光料理なんだろうな。
まがい物のタイ料理だ。
観光客が来ない田舎の店ではよくても悪くても地元の味を出し
てくれる。
本物のタイ料理の味が今日のパッカパオにあった。

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2008/4/24

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2008年4月24日 (木)

はすいも

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俺は「はすいも」というのを知らなかった。
ヌチャナートが見つけて「あらっ!」と言った。
「これはなんだい?蓮かい?」
「違うわよ。おいもよ」
「芋?」
「そうよ。サミイは見たことあるわよ」
どうやらサトイモのような芋のことらしい。
切断面を見るとストローのような太い穴が開いた繊維が並んでいる。
「生で食べられるわよ」
齧るとちょっと甘味がある。
この茎を乾すと芋茎になるのだろう。
鶏肉と一緒に「はすいも」を煮てもらうことにした。
出来上がったものは芋茎の料理と同じ味がした。
芋茎と違って綺麗な緑色をしているので、見た目が綺麗だ。

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2008/4/23

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2008年4月23日 (水)

外国での食べ物

外国に住むと食い物で苦労することがある。
旨そうだと思って食ったら、苦くて食えない。
酸っぱいとか、甘すぎるなんてものはまだいい。
臭くて食えないというのもある。
においで駄目な食べ物はなかなか受け入れられない。
そのような臭い食い物は何かがきっかけとなって好きになる。
好きになると病みつきになる。
例えばドリアンのきつい臭いはなかなか受け入れられない。
ドリアンが好きになった人は「こんな美味しい果物はない」と思う。
あの悪臭が芳香になってしまう。

偏見で食わなかった物を食ったら旨いので好きになるなんて物
もある。
例えば俺の経験だがタイには豚の血を固めたものがある。
「血を食うなんて気持ち悪い」と日本人は思う。
食ってみると蒲鉾みたいで旨いのだ。これには驚いた。

住んでしまえば、旨いもの、不味いもの、食える物、食えない物が
自然にできてくる。短期の外国旅行で不味いもの、食えないもの
に出会っても怒ったり、相手を不快にさせてはいけない。
外国に来たからできた経験と笑って喜ぶべきだ。
どんなに不味くても食べ物を地面に捨てたり、踏み潰すなんて
してはいけない。
「これは不味いよ。ダメダメ!」
と日本語で言い、笑いながら手を振ってダメと合図をする。
これで怒る人はいない。みんな笑顔で反応してくれる。
通じない言葉で「ダメだった?まずかった?ごめんね」
なんて声をかけてくれる。俺はそんな経験を楽しいと思っている。

それが嫌ならカップヌードルを持ち歩き、日本料理店で食事を
するしかない。それじゃ外国旅行の意味が薄れると俺は考える。

イラン人から聞いた話だ。チーズだと思って豆腐を買って失敗
したそうだ。豆腐に似た色、姿のチーズがあるから勘違いする
のも止むを得ないな。

俺も似たような経験がある。レストランに入ったらピーマンらしき
ものがあった。
「所変われば品変わるだ。この国のピーマンはちょっと先が尖って
いるのだ」俺はそう思い込んだ。
「あれが食いたい」と指差した。
ピーマンだと思った物はタイでも見たことがない大型の唐辛子
だった。いくら知らなかったとはいえ、自分が注文した物を残す
のは店に失礼だ。
俺も意地があるから唐辛子を食い終えた。
「変な日本人がこの店に迷い込んできて、唐辛子を食っている。」
店の者は俺が唐辛子を食うのを見ていたようだ。
唐辛子を食い終わると、甘いメロンを一切れくれた。
メロンを食ってほっとした。
これも楽しい思い出だ。

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2008/4/22

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アラック、アラビアの酒

イラン人と話をしていたらアラックが話題になった。
アラックというのはアラビアの酒だと言った物の、俺はアラビア
の定義を知らない。
一体アラビアというのは何処にあるのでしょうね?
俺は勝手にアラビアの範囲は東はイラン西はモロッコと決めて
いる。イベリア半島や東欧諸国をアラビア人が占拠したが追い
出されてしまったから、その地域はアラビアの範囲にいれない。
アラビア語を話し回教を信奉している浅黒い肌の人々を
アラビア人と定義している。
肌が真っ黒なアフリカの回教徒はアラビア人ではないと決め付
けている。アラビア語を話していても肌が黒い人はアラビア人
ではない。
根拠も理由もない。俺が勝手にそう思っているだけだ。
間違っている、差別だと言われれば反論する材料がないから
「ああそうですか」と言う。
俺は勝手にイラン人をアラビア人としているが、イラン人は
アラビア人ではなくてペルシャ人だと思っている。
ウイキペディアでも見ればアラビアの定義が書いてあるでしょう。

アラビアの俺の定義はそんなところで、次に進もう。
回教徒は酒を飲まない。コーランが酒を飲むなと言っている
からだ。サウジアラビアなどに酒を持ち込み、見つかると直ぐに
没収される。没収されると、目の前で瓶を割られる。
空港内は酒の臭いでむんむんしているという話を聞いたことが
ある。

それなのにイランにはアラックという酒がある。
その昔、南蛮船でアラックが日本に持ち込まれ「荒木酒」と言わ
れていた。日本の醸造会社で「アラク」とかいう名前で焼酎をだし
たことがある。あの焼酎はまだあるのかな?

俺はアラックの原料はナツメヤシと記憶している。
イラン人に聞いたらアラックの原料はいろいろあり、葡萄も使う
そうだ。
「葡萄も?それじゃブランデーじゃないですか!」
「生の葡萄じゃないんですよ。干し葡萄を使うんですよ」
「ふーん」
ニュージーランドだったかな?
干し葡萄にして葡萄の糖分を高めてから甘いワインを造って
いたな。イランでも同じように干し葡萄からワインを作っている。
ニュージーランド?と違うのは葡萄の糖分を全てアルコールに
変えてから、蒸留してブランデーにしているのだと彼の話から
わかった。どうやらペルシャ語でアラックというのは蒸留酒の
総称のようだ。干し葡萄で作る蒸留酒もアラックだし、ナツメヤシ
で作るのもアラックだ。米から作るのもアラックなんて呼んでいる
らしいと理解した。
つまり「アラック」というのは日本語の「焼酎」にあたると考えれば
いいだろう。曖昧な記憶だが日本の醸造会社がだした「アラク」は
ナツメヤシを原料にしていたと思う。
その昔、南蛮渡来の「荒木酒」はどんな味だったのだろうか?
ナツメヤシの酒だったのか?コニャックのような芳醇な香りだっ
たのか?
米焼酎の独特の強い香りだったのか?

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2008/4/22

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トムカーガイとタマリンド

P1040832pct13

今日はトムカーガイがでた。この酸っぱいシチュウは俺の好みに
合う。ヌチャナートは酸味を好まない。
日本人が美味しいと評価するオレンジでも「酸っぱいわ」と言う。
今日の料理は酸っぱすぎるのではないかと心配している。
俺には丁度良い酸味だ。
ココナッツの油の味と酸味が合わさって調和がとれた味になって
いる。

先日、ふとタマリンドがないことに気づいた。
以前はよくタマリンドを使っていたのに、最近はずーっと使って
いない。
「あれー、タマリンドがないね」
「マナオがあれば、いらないわよ。」
マナオはレモンのことだ。
レモンで酸味を調節していたのだ。

タイの食材屋でタマリンドを買ってきた。
今日のトムカーガイはタマリンドで味付けした。

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2008/4/22

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シャンパンと和食

先日の新聞にシャンパンは和食に合うと書いてあった。
名門シャンパン会社の社長が言う宣伝文句だ。
「冷たい刺身でシャンパンを飲んだら、シャンパンが可哀想だ。」
生臭い魚の臭いがついた口でシャンパンの繊細な香りがわかる
か?山葵の辛味はシャンパンの甘味と合わない。
なんて言ったならシャンパンは売れなくなる。
社長の立場としては「和食とシャンパンは合う」といわざるを
えない。好奇心が強い俺は社長の本当の気持ちを知りたい。
社長の本心は
「シャンパンの美味しさを味わうにはカーマンベールチーズ一切れ
があればいい。」
なんて所じゃないかな とゲスは勘ぐっている。

味の好みとか味の組合せなんて時代によって変わるのだ。
ついこの間までは鰹の叩きには人肌の燗酒が一番旨いと言って
いた。今は土佐の鰹にシャンパンの組合せがお洒落で美味しい
となっているだけの話だ。また時代が変わると
「鰹にシャンパンだって?!バーカ!鰹にはマオタイだよ!」
なんてことになる。
あっ、断っておくけど、俺はフランスのシャンパンに恨みはない。
俺はちゃんと知っているシャンパンは香りの良い旨いぶどう酒
だということを。今まで見向きもされなかったシャンパンと和食の
組合せがよいとフランス人が言うことに戸惑いを感じるだけだ。

俺はゲスだから更に勘ぐりをいれる。タイは貧乏国だと日本人は
思っている。タイの富裕層はとてつもなく大きな金を持っている
ことを普通の日本人は知らない。
日本の庶民が高いと思うシャンパンをタイの富裕層はトラックごと
買える。富裕層が消費するシャンパンは日本より多いかもしれ
ない。この社長はタイに行って
「タイ料理とシャンパンはあう」
なんて言っているのではないか?ゲスはこんなことしか考えない。

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2008/4/22

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好みは変わる

焼酎は今では若い女も飲む。焼酎を飲みすぎて酔いつぶれる
女もいる。焼酎なんて酒は労働者の酒だった。
昔のロンドンではジンは労働者が飲む下等な酒とされていた
のに似た現象が日本にもあったのだ。

俺は子供の頃、焼酎と言う漢字が読めなかった。
焼酎と書いた看板を見ると「ヤキザケ」って何だろうと不思議に
思っていた。酒を焼いてどうするのだろう?
どうやって酒を焼くのだろう?子供らしい疑問をもっていた。

通常のサラリーマンが飲む酒は清酒と決まっていた。
清酒にも格付けがあって一級酒は二級酒よりも上等とされて
いた。格付けを受けないで市場に出荷される物は自動的に
ニ級酒になる。そうすると一級酒よりも旨い二級酒が出回る
ことになった。その事実が格付け廃止につながった。
味が分からない連中は一級酒は二級酒より旨いと思い込ん
でいた。そんな時代のことだ。
焼酎なんて下等な酒とみなされていた。

焼酎に絡んだこんな映画を見たことがある。題名は覚えてい
ない。相撲の親方だか興業主が元力士が住む町に巡業にくる。
親方だか興業主が泊まっている宿に元力士が訪ねる。
元力士は一升瓶を持ってきた。
その一升瓶に入っているものは清酒ではなく焼酎だった。
元力士は落ちぶれて清酒を買う金がない。
「申し訳ない。恥ずかしいが焼酎しか買えない」
元力士は焼酎は無礼と考え頭を下げる。
「いや、そんなことはいいんだ。あの横綱との取り組みは素晴ら
しかったな」
親方は言う。元力士は金星をとった取り組みを宿屋で再現した。
「あの時、横綱はこうきましてね。」
横綱の攻めを堪えている足に力がはいった。
旅館の畳の表面がぴりぴりと裂けてしまうほど足に力が入って
いた。元力士が焼酎を恥ずかしそうに差し出したことと、畳の
表面が裂けたことを鮮明に覚えている。

焼酎なんて日陰者の酒だった。
今じゃお天道様の下を堂々と歩いている。
旨いものが正当に評価される時代がきたことを嬉しく思う。
俺達の周囲には偏見で不当に評価されている食べ物が沢山
ある。それらが皆な陽の当たる場所にでてきたら、俺達の
食生活はもっともっと豊に変化に富んだものになる。
動植物の生態系もかわり、エコロジカルな世界になると思う。

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2008/4/22

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2008年4月22日 (火)

ラオス風筍料理

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タイ東北の料理にはラオス料理が沢山入っている。
ラオスとタイ東北部では言葉はほぼ同じだ。
言葉が同じだと料理も似たようなものになる。
タイ東北の料理とラオス料理の差は、日本で言えば仙台の料理
と青森の料理ほどの差と考えればいいだろう。

筍を使ってラオス風の料理を作った。
情けない話だが俺にはタイ料理とラオス料理の区別がつか
ない。ヌチャナートが「これはラオス料理」と言うから「ああ、
ラオス料理なんですね」と理解している。
ヤナンの葉のエキスを入れているのでスープの色が黒くて見か
けが悪い。その見かけとは裏腹に味はいい。
「あたし用に作ったから辛いわよ。味見してみる?」
一匙だけスープを口にした。辛いスープが喉にあたった。
「うっ!」と咳き込むのを慌てて止めた。
言われたように、辛いスープだ。
辛さの他に旨さがある。その旨味の調和が取れている。
旨さに釣られてもう一匙スープを取る。
今度は喉に当たらなかった。
これはいい味だ。今度は筍と一緒にスープを食べた。
タイの田舎料理、お袋の味と考えればいいのだろう。
王宮料理の店では食えない味だ。

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2008/4/21

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筍のトムチュート

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新鮮な筍が出回っている。ヌチャナートは筍を買ってきた。
筍の皮を剥きながら楽しそうだった。
「ねぇー、サミイはこれをどう食べたい?」
そんなことを聞かれても考えるのが面倒だ。
「なんでもいいよ」
「トムチュートにする」
「うん」承諾する時、俺はいつも日本語で”うん”と言っている。
ウチではこれが習慣になっているので、タイ語で「カープ」とか
「チャイ」なんて返事をすると、かえって異様に聞こえるみたいだ。
これで今日は筍のトムチュートがでることになった。
今日のトムチュートは日本人向けの味になっている。
さっぱりとしたいい味に仕上がっている。
挽肉の肉団子を入れてある。
筍と肉団子の組合せがいいというわけではない。
冷蔵庫に入れておいた挽肉をそろそろ食べないと悪くなってしまう。
腐ってしまう前に食べないといけない。
そんな単純な理由で肉団子と筍のトムチュートになった。

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2008/4/21

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イラン人とタイ米

日本の米はジャポニカ種で小粒で短い。
それに対してタイの米はインディカ種なので細長い。
日本の米は粘り気があり、甘味が強い。
タイ米はさらさらしており、甘味も弱い。
タイ米で寿司を握ろうとしても粘り気がないから握れない。
そんなわけで日本人にはタイ米は不味い米ということになっている。

タイ人の米の食べ方はお采をご飯の上に乗せて、飯とお采を一緒に食べる。
あるいはお采をご飯の上にぶっかけて、かき回してから食べる。
飯粒の味を味わいながら食べる日本の食べ方とは違う。
ぶっかけ飯だと米の味をじっくり味わえないし、味わう必要がない。
お菜の旨さ、辛さ、塩分で飯を食べる感じだ。

終戦直後の日本は食糧難だった。タイから米を輸入した。
外国の米だから、これを外米と言っていた。
日本で取れる米は内地米と言っていた。
内地米なんて言葉はもう死語だ。
その証拠に「ないちまい」を漢字変換すると「泣いちまい」なんて
でてくる。この外米が臭かった。ひどい臭いだった。
食い物がなく腹をすかせているのに、「ひどい臭い」「まずい米」
と感じたのだから、相当にひどい米だったと思う。
その当時の新聞が臭いの原因について書いていたのを覚えて
いる。「外米はゴム袋にいれて輸入されるので、ゴムの臭いが
移行した」と説明していた。
その時は「そうなのか?」と納得していた。

タイ人にとってタイの米は美味しい米だ。
炊き上げるとジャスミンの花の香りがするという高級米がある。
日本で言えばコシヒカリといったところだ。
そんな高級米を英語ではジャスミンライスと呼んでいる。
米を常食にする国民は米の味に五月蝿い。
タイ人も米の品質を何等級かに分類している。

タイの東北地方では米は餅米を常食にしている。
俺がタイへ行くと「日本人は餅米を食べないから」と言って普通
の米を炊いてくれる。蝿を追い払いながら飯を食う。
タイ政府の力で蚊の撲滅は進んだが、タイの田舎では蝿はまだ
まだ沢山いる。食事を始めると蝿がどこかから集まってくる。
タイの田舎ではこれは当たり前だ。
タイ人の習慣に従い、ぶっかけ飯で食事をする。
ある時、ふと外米のことを思い出した。
飯だけを味わってみることにした。そうすると、あのいやな外米
の臭いがした。外米の臭いはゴム袋の臭いが移行したのでは
なくて、この米特有な臭いなのだと理解した。

10数年前、日本は冷夏に襲われた。米は大不作だった。
タイから米を輸入したが、タイ米は不味いと言って誰も買わない。
困ったスーパーは日本米と抱き合わせでタイ米を売っていた。
そのうちにタイ米が馬鹿安の値段で売られた。
俺は安いタイ米を喜んで買って食べていた。
日本人にとってタイ米は不味い米なんだ。

イラン人と話をする機会があった。イラン人も米を良く食べる。
彼はイランの米は美味しいという。
そういう話を聞くとなんとなく嬉しくなる。彼は話を続けた。
イランの米はインディカ種なので細長い。
ある時、イランは米飢饉になった。
そこでイラン政府はタイから米を緊急輸入した。
タイの米もイランの米も同じインディカ種だ。
同じ種類の米なのにタイから輸入した米は不味いとイラン人
にも不評だったという話だ。
「うわぁー、日本人と同じ感じ方だ。」
俺はイラン人の話を聞いて思わずニヤリと笑ってしまった。

タイ人にとってタイ米は美味しい米なのに、日本人にもイラン人
にもタイ米は不味い米だ。
これで分かることは何処の国の人にとっても自分の国で取れる
米が一番美味しい米なのだ。

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2008/4/21

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2008年4月21日 (月)

ポークソテーかムウピンか

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見た目は西洋料理のポークソテーだ。ポークソテーというのは
バターを溶かしたフライパンで豚のロース肉を焼き上げたも

を言う。これは塩コショウをした豚のロースをグリルで焼いた
ものだからポークソテーではないな。
やはりタイ料理に属してしまう。ムウピンと言うべきだろうな。
今日のムウピンはちょっと焼きすぎだ。肉が硬くなっている。

「ナイフ、いるでしょ?」
ヌチャナートは西洋人のように俺がナイフで肉を切って食べると
思ったらしい。俺はそれを断ってタイ式にフォークとスプーンで食
べることにした。フォークで肉を押さえ、スプーンの縁で肉を切る。
これで結構、肉が切れる。
不思議に思うかもしれないが肉は切れる。
考えてみれば、人間の歯でも噛んでいるうちに肉は切れるの
だから、スプーンで肉が切れてもなんら不思議はない。

一口大の肉をナンプラと唐辛子のたれにつけて食べる。
これが辛いのだ。汗がでてくる。
軍鶏のチキンスープと一緒に食べる。
西洋っぽいタイ料理だ。これも楽しい料理だ。

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2008/4/21

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薄味タイカレー

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今日は久しぶりにタイカレーを作ってくれた。
乾燥させた唐辛子を昨日から水につけてふやかしていた。
こうすると辛味が抜けるとか言っていた。
いつものように唐辛子といろいろな香辛料を臼で叩き潰して
いる。豚肉を香辛料と一緒に炒めている。
扉を開けないと家の中は香辛料の煙で一杯になる。
味見をしては唐辛子やその他の味を調節している。
ココナッツを加えて出来上がったようだ。

旨いと思ったが何時もの味と違う。
「ああ、俺も辛さの中で味の違いを見分けるようになったのだ」
ちょっと前までは辛さで舌が馬鹿になり味なんて分からなかった。
「ヌー、今日のカレーはココナッツの味がないよ」
「少なかったかしら?」
ココナッツが多いと濃厚な味がする。
濃厚さはないが、今日のカレーはさっぱりとした美味しさがある。
薄味タイカレーと言えばいいだろう。
これを「さっぱりした味」と言ってもタイ料理を食べ慣れていない
日本人にはわからないだろう。辛さで汗を流すだけだろう。
食べ終わると拷問から抜け出したと思うのだろうな。

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2008/4/20

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2008年4月19日 (土)

ムウピン(ローストポーク)と野菜スープ

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豚肉を塩コショウ、ナンプラで味付けしグリルで焼き上げた。
これをナンプラと唐辛子にレモンの絞り汁を加えたもので食べる。
豚肉は丁度よい具合に焼きあがっている。
ローストポークは丁度良い具合に焼き上げるのはなかなか難しい。
大抵、生焼けか焼き過ぎになる。
火が通っていないな、もう少し。なんてやると焼き過ぎになる。

ヌチャナートは今まで、ムウピン(ローストポーク)を野菜の上に
乗せて出したことがないと思う。
皿に肉を並べていた。今日は西洋式の盛り付けになっている。
タイ式の盛り付けが変化している。

「野菜とお肉を一緒に食べると美味しいわよ」
俺は肉だけを食べる。最後に野菜を食べる。
今日はその食べ方の方が美味しそうな食べ方に感じた。

日本人なら肉に醤油をちょっと垂らして食べるだろう。
俺はタイの食べ方に馴らされている。唐辛子の辛味がないと
食べにくい。何にでも唐辛子をつけている。
ムウピンに唐辛子をつけると、なんだか安心する。
肉をご飯に乗せる。唐辛子入りのナンプラが肉からご飯におちる。
ちょっと色がついたご飯を肉と一緒に食べる。

野菜スープとしか言いようがないスープがついてきた。
ほうれん草を二つか三つに切ってそのままスープに入っている。
見た目はあまり良くないが、味は良い。
野菜不足には丁度良い。
スープを食うというより、野菜を食っている感じだ。
今、流行の言葉だと「ヘルシー」という表現になるな。

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2008/4/18

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2008年4月18日 (金)

チューブ入りニンニク

タイ料理の特徴は大量のニンニクと唐辛子を使うことにある。
ニンニクも唐辛子も臼のようなもので叩き潰す。
それなら最初から潰されたチューブ入りのニンニクを使えば
簡単ではないかと俺は考える。
「多分、使わないだろうな?」俺はそう思いながらもチューブ入り
ニンニクを買ってきた。
「ヌー、これはニンニクだよ。これを使ってごらん。」
チューブ入りのニンニクをヌチャナートは一瞥した。
そして馬鹿にしたように、「そんなものダメよ!」と言い放った。
想像していた通りの反応だから、別に驚かない。

食は保守的だ。新しい物になかなか馴染もうとしない。
新しい食品に、割りと好奇心が強いヌチャナートだがチューブ
入りのニンニクはだめだ。俺はまだ楽観的に見ている。
どうしてもこれしかニンニクがないとか、これを使うしかない
という場合に使ってみる。そうすると、
「あら本物みたいね!」なんて言うのではないかと思っている。
一度、チューブ入りのニンニクを使うともう生のニンニクを使わ
なくなる?いや、そんなことはない。
どうしても生でなくてはいけないものもあるからだ。
通常の味付けならチューブ入りのニンニクを使い出すかな?
これは結構面白い問題だ。

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2008/4/18

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2008年4月16日 (水)

何を食っても健康になる4168

あれを食うとナンにいい。これはナンにいいという記事ばかりだ。
そのうちに「何を食っても健康になる」という結論になるのでは
ないかと思って食べ物と健康の関係を本の広告から探っている。
今日、見つけた広告にこんな記事があった。

「わかさ」誌2008年6月号

メタボ体質が簡単に解消し高血糖・高血圧・高脂血が軒並み
改善! マイタケの新効果

長引く花粉症がスッと和らぐ新型緑茶

「壮快」誌 2008年6月号

ワキガ・足の臭い・口臭が消失・薄毛、白髪に黒髪がダイ復活 
簡単!紅茶の美容術

医大名誉教授も飲んでいる <酢卵>で血圧 血糖値が正常
化!ひざ痛 股関節痛、シミ 耳鳴りも消えた 20キロやせた

目に光が戻った! <アワビの粉末>で緑内障 白内障 
飛蚊症、涙目が大改善! 血圧も正常化

食い物ではないけれどもこの雑誌には豚毛ブラシでスケスケ頭 
丸ハゲ頭に毛がフサフサ生えたという記事があります。
どうして豚の毛じゃないといけないのでしょうね?
馬や牛の毛じゃダメなんだろうか?

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2008/4/16

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2008年4月15日 (火)

日本料理のシチュウ

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毎日、毎日、タイ料理だが、俺は別にどうとも思っていない。
ヌチャナートは毎日がタイ料理なので俺が嫌がっているのではないか
と思っているようだ。今日はいつもと違う臭いがしている。

「あら、美味しいわよ。味見してごらんなさいよ。」
見ると洋風のシチュウだ。よくまとまった味になっている。
テレビの料理番組をみて覚えたのだろうが、立派な味に仕上がっている。
「これはタイの料理かい?」
「違うわ。日本の料理よ」
タイでは西洋料理に殆ど触れたことがないヌチャナートだ。
日本に来て西洋料理に触れた物だから、日本で覚えた料理は全て日本
の料理だと思っている。俺達には「これは日本の料理。こっちは西洋
料理。あれは中華料理で・・・・」と区別がつく。
ヌチャナートには区別がつかないようだ。

その代わり、俺がタイへ行くと、
「これはベトナム料理よ。こっちはカンボジア料理。ラオス料理はあれよ」
と教えてくれる。
カンボジア料理とラオス料理の区別がつかない。
俺にはどれもこれもみんな同じ。全てタイ料理に見えてしまう。

俺には西洋料理なのだが、ヌチャナートには日本料理のシチュウを
食べた。同じ料理を見ても感じ方が違うのでおかしかった。
シチュウを食いながら笑っていたようだ。
「なにを笑っているの?不味いの?」
「いや、美味しいよ。この料理はなんて呼ぶの?」
「そうね、ゲンパクかしら」
やはり「ゲン」という言葉を使っている。


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2008/4/14

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プラケム、塩漬けの魚

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スーパーで魚を見たら、なんだか突然、プラケムが食いたく
なった。
「ヌー、これでプラケムを作ってくれよ」
魚が大好きだから、ヌチャナートは俺の要求を簡単に受け
入れた。今日はシャケと鯵のプラケムを焼いた。
レモンをかけると味がしまって旨味がます。
プラケムは保存が利くので慌てて食べることもない。
古くなると熟成した味になる。

プラケムを食べながら俺はふと思った。
この味は日本の味に似ている所があるな?
何が、何処が似ているのだ?
塩っぱいのだ。塩っぱい所が日本の味に似ているのだ。
毎日、タイ料理を食べている。タイ料理は塩分が少ない。

日本の料理は塩分が多い。
来日したタイ人が「ホテルで朝食をとると、喉が渇く」と心配そう
にしていた。朝食に味噌汁を取るからだ。
タイ料理ではこんなにも塩を取らない。
プラケムはしょっぱい。この塩味が日本の食事を思い出させた。
シャケのプラケムは塩鮭を思い出させる。
塩分不足だったのか?それで塩っぱいものを体が求めた?
タイ料理を食いながら日本の料理を食っている気分になる
なんて不思議だ。

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2008/4/14

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犬肉の安全検査

韓国では伝統的に犬肉を食べている。犬肉を食べると動物愛護
団体から非難を受けやすい。ソウルオリンピック期間中は犬肉を
出している料理店は閉店したか閉店させられたと記憶している。
韓国の法律では犬肉は食肉ではないので今まで検査の対象に
ならなかった。犬肉がひろく食べられており、犬肉が安全か
どうか確認せず現状のまま放置しておくのは国民の健康に問題
がある。韓国では犬肉の安全性を検査することになった。

食用にする犬は養犬場のような特別な場所で育てられているの
だろうか?養犬場では餌を管理しているので安心できるが、
もし野犬だとすると、何を食べていたのか分からない。
重金属だとか薬品がついた物を食べている可能性もある。

犬肉を食べるのは韓国だけでない。
タイの一部の地域ナコンサコンとかムクダハンでは犬肉を食べ
ており、市場で犬肉を売っているとのこと。
韓国の食肉検査の動向が変わったのでタイでも犬肉の検査が
始まるのではないか?
タイで検査を始めたので韓国も追随したのか?
どちらが先か俺は知らない。

犬肉を食べるのは韓国の伝統的食習慣だ。
ゲテモノ食いと彼等を蔑んではいけないと思う。
我々が食っているサメや鯨も他の国の人からみればゲテモノだ。
フランス人が食べる蛙、カタツムリ、ウサギなど日本人から見る
とゲテモノだ。
お互いに外国の伝統的食習慣を尊重しなくてはいけない。

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2008/4/14

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2008年4月14日 (月)

白瓜と鶏のトムチュート

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俺は子供の頃、白瓜は大嫌いだった。
奈良漬は食べたのだから、白瓜が完全に嫌いだったわけでは
ない。白瓜も胡瓜も形・色が似ている。
胡瓜は噛むとポキッと折れる。白瓜は折れない。
白瓜も胡瓜と同じように折れるものと期待しているのに、白瓜は
折れないので期待を裏切れた気分になる。
それだから白瓜は嫌いだった。

白瓜が売られているのを見た。
「あら、タイと同じよ。」ヌチャナートは白瓜を買い込んだ。
俺は白瓜は漬物でしか食べたことがない。
ヌチャナートは白瓜を煮込んだ。柔らかに煮えた白瓜は旨かっ
た。それ以来、白瓜を煮たものが好きになった。

胡瓜なら、いつでも売っているのに白売りは年中売っている
わけではない。先日、白瓜を見かけた。ヌチャナートは大喜び
だった。買ってきた白瓜を取り出してきた。
ヌチャナートは白瓜のことを胡瓜と同じく「テン」と呼んでいる。
タイ語でも白瓜と胡瓜は正式には違う言葉を使うはずだ。
「白瓜と鶏のトムチュートを食べるでしょう?」
「うん」俺は喜んで返事をした。

「美味しいわよ、味見して!」
鍋からスープをすくって味見をした。
いい味がでている。
食卓にトムチュートが出された。
早速、白瓜を食べる。
「アッチィー!」火傷しそうに熱かった。
ベランダで栽培しているパクチーが白瓜の上に乗っている。
パクチーの強い香りは嫌だったのに、今は全然、気にならない。
白瓜を煮るという日本人にはない発想の料理を俺は楽しんだ。

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2008/4/13

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2008年4月12日 (土)

毒餃子とお笑い芸人

ウチの料理はタイ料理ばかりで餃子は出てこない。
中国製餃子を買うことがないので、毒餃子事件とウチの接点は
ない。

今回の毒餃子事件の発端は日本生活協同組合連合会(日生協)
の店で発見されたことから始まった。
日生協は中間報告という形で対策を発表したと新聞は報じている。
新聞が伝えている報道の中に俺は気になる表現を見つけた。
「クライシス(危機)を判断する・・・・・・・」
と中間報告は書いてあるようだ。報告の内容について何も言う
つもりはない。

俺が気になったのは、なんでカタカナ英語を使わなくては
いけないのだということだ。
「危機を判断する」と書いたのではいけないのか?
これで十分に意味が通じる。日生協の危機に対する感覚・誠意
は分かる。なんで「クライシス(危機)」と書かなくてはいけない
のだ?クライシスと言ったのでは一般に通じないから、わざわざ
カタカナ英語の意味を括弧でくくって(危機)と説明している。
「危機」と「クライシス」にどれほど意味の違いがあるのだ??

やたらとカタカナ英語を連発するお笑い芸人がいる。
二度と同じ過ちを犯さないと言う固い決意の表明に
「お笑い芸人的表現」を使うのは不謹慎だと思わないか???
こんな風に感じる俺がおかしいのか??

なんでカタカナ英語を使うの?カタカナ仏語、カタカナ独語じゃ
いけないの?このような場合にカタカナのタイ語が使われて
いるのをみたことがない。

日本語にない物を伝えるためにはカタカナで表現するのは止むを
得ない。例えば「電気」という言葉がない時代に「エレキテル」と
カタカナ和蘭語を使ったのは止むを得ない。
「自由」なんて言葉も英語の「フリーダム」の思想を伝えるために
造語されたものだ。
俺は言語について詳しくないが、日本にも昔から危機という言葉
があり、その内容も英語のクライシスとほぼ同じだと思っている。
日本語で十分に思想が伝えられるのに、わざわざカタカナ英語
で表現する現代の潮流に俺はうんざりしている。

2008/4/12

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蛙を食べるために

物には使い道があってそれ以外の使い道はないと思う。
それが固定概念なんだな。
例えば日本の風呂敷は物を包むための道具と日本人は考え
ている。風呂敷を日本で買った外人は帰国してテーブルにかける
なんて使い道をする。そんな使い道を考えていない日本人は頭を
ぶった叩かれるような気持ちになる。

100円ショップに洗濯物を入れる袋がある。この袋に洗濯物を入れ
て洗濯機にかける。生地が傷まないという便利さがある。
また洗濯物別に袋に入れておけば、干す時に楽だ。
そんな使い道もある。

タイ人は蛙を捕まえて食べる。市場では蛙を売っている。
蛙を買ってきてシチュウにしてくれるが俺は気持ちが悪くて食べ
られない。知らないで食っている間は旨い。
食っているものが蛙だと分かると食欲が途端になくなる。

雨上がりの夜には蛙が沢山でてくる。懐中電灯を持って子供は
蛙を捕まえに行く。子供にとって蛙を捕まえるのは面白い。
捕まえた蛙を持ち帰ると母親が料理を作ってくれる。
自分が捕まえた物を食べるのは最高の喜びだ。

俺は釣った魚を食べる。自分で釣った魚の刺身はうまい。
蛙を食べる習慣がないから、自分が捕まえた蛙を食べて旨いと
感じるかどうか分からない。
自分の釣りの経験から蛙でも同じだろうと推測できる。

ヌチャナートが100円ショップで洗濯物を入れる袋を見つけた。
「あら、これいいわね!」
「・・・・・・」
俺は洗濯する時に便利だと言うのだと思っていた。
「捕まえた蛙をここに入れるのよ」
「えっ!・・・・・??」
「蛙をここに入れれば、蛙は死なないでしょ」
「うん。・・・・・?」
「ジッパーをしておけば、蛙は逃げられないわ。」
「うん。・・・・・?」
俺はため息をついた。
「そんな使い方もできるのだ」

バンコックにも100円ショップのダイソーがある。あそこにもこれと
同じ物があると思う。ダイソーのバンコック支店に勤める日本人
はこの商品を洗濯に使うと思っているはずだ。
まさか蛙を捕まえて食べるためにこの袋をタイ人は買っていく
なんて、気づかないだろうな。

物の使い道は一つではない。
我々が考えもしない使い方を外国の人はやる。
日本人だってフランスの物をフランス人が考えもしない使い方、
フランス人が吃驚する使い方をしているかもしれない。

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2008/4/10

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カオパットと卵

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どうして今日はカオパットになったのかなあ?
俺がカオパットが好きなのをヌチャナートは知っているので、
カオパットにしたのか?
他に料理を作るのが面倒なのでカオパットにしたのか?
理由はともかく、このカオパットは美味い。
ご飯粒がパラパラになっている。ぐしゃっとした焼き飯なんて
美味くない。タイ米で作ったカオパットは日本の米のカオパット
よりうまい。日本米のカオパットだがこれはよくできている。
夢中で食ってしまった。

俺はご飯粒を炒めたものをカオパットとか焼き飯と呼んでいる。
ヌチャナートはカオパットには卵が入るものとこだわっている。
「カオパットが食いたい」
「卵がないからダメよ」
「卵なしでいいから、作ってくれよ」
「そんなのカオパットじゃないわ」
卵なしのカオパットなんてヌチャナートにとっては「ありえない」
「信じられない」料理なんだ。日本の料理にも似たような組合せ
があるはずだが、ちょっと思い出せない。

例が余り適切ではないが例えば寿司に山葵と言った組合せだ。
普通は、山葵抜きの寿司なんて考えられない。
日本には子供用にサビ抜きの寿司があるから寿司はあまり
良い例ではないな。でもなにかある。
絶対にあるはずだが、どうも思い出せない。

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2008/4/11

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カイクワ、タイ風炒り卵

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これを英語で言えばスクランブルエッグだろうな。
「だろうな」と不確な表現にしたのは英米人がこれをはたして
スクランブルエッグと呼ぶかちょっと疑問があるからだ。
英米人のスクランブルエッグには野菜などが入らない。英米人の
感覚ではこの卵料理はオムレツの変形だろうな。
俺の感覚では炒り卵だ。卵にはレモングラスが入っている。
日本の料理にはレモングラスなんて使わないからこれはタイ風
の炒り卵と言える。ナンプラで味付けしてある。
食ってみると、英米人の感覚で言う、スクランブルエッグでは
ないと分かる。スクランブルエッグはフライパンに油をひき、かき
混ぜながら作る。このカイクワには油の味がしない。
鍋に少量の水を入れ、かき混ぜながら熱をかけた味だ。

安いからと言って卵を買いこんだ。
毎日卵を食べたくないから、塩漬け卵を作ろうと言ったが聞き
入れて貰えない。「卵は腐らない」とヌチャナートは思っている
ので卵は常温保管している。
本当は危険だよね。

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2008/4/11

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2008年4月10日 (木)

ウチの鶏肉スープ

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ヌチャナートが鶏肉スープを作ってくれた。
セロリと生姜、胡椒とナンプラで味付けした単純な味だ。
鶏の切り身がごろっと入っている。
「お味はどう?」
「うまいよ」
スープをこのまま食べるとちょっと塩辛いがご飯と食べるには
ちょうどいい塩加減だ。

俺はこのスープを食べながら昨日、見た写真を思い出した。
古い横浜の光景を映した写真に鶏肉スープがある。
この当時の鶏肉スープというのはどんなスープだったのだろう

か?値段は幾らだったのか?多分、当時のファーストフードで
あった寿司よりも高かっただろうと推定する。

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鶏肉スープと言う看板を見た時、俺は勝手にチキンコンソメを
想像していた。鶏ガラなどで出汁をとり、油や雑味をとり透明
にしたスープを売っていたのだろうと思っていた。
ヌチャナートの鶏肉スープを食いながら、ふと思った。
あの当時の鶏肉スープというのはこれと同じようなスープだった
のではないだろうか?

現代の俺達にとっては透明なコンソメは旨い味だが、初めて
スープというものを味見する人にとっては透明なコンソメなんて
食事とは思えなかっただろう。透明なコンソメを食べた人は
「塩味付のお湯」と思っただろう。
水、茶、白湯は日本では無料という習慣がある。
塩味の湯に「金を払えるか!」と当時の人は思っただろう。
寿司なら腹の足しになるが、湯を飲んでも腹の足しにならない。
「湯の値段が寿司より高けぇー!ベラボーめ!」
なんて思ったことだろう。

「鶏肉スープ」という看板を見て、当時の人は鶏肉で出汁を
とった透明なスープとは考えなかっただろう。
スープなんて初めて聞く言葉だ。
横浜に来たついでに珍しい物を食ってみよう。
スープなんてわからないが、「鶏肉スープ」というのだから、鶏肉
を使った料理だろうと推定した。
当然のようにスープには鶏肉が入っていることを期待していた。
スープに鶏肉が入っているだけでは美味しくないから、なにか
野菜も入っていたはずだ。
そうするとヌチャナートが作った鶏肉スープのようになる。
当時どんな野菜があったのか知らない。長ネギはあっただろう。
人参、馬鈴薯、玉ネギなんてあったのか?
日本でその当時、栽培されていた野菜を使っていただろう。
ヌチャナートのスープはナンプラで味付けしてある。
英国流のスープならナンプラは使わないだろう。
塩味に胡椒と言った味だっただろうと推定できる。

文明開化の頃の横浜では、今 俺が食べているウチの鶏肉スープ
と似たような物を食べていたのだと想像するとなんだかにやりとしてしまう。

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2008/4/10

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文明開化頃の食風景

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これはウチの料理ではない。横浜の昔の光景を映した写真が並んで
いた。その中から食べ物に関係したものを選んだ。
寿司屋の隣に内外珍果物という店がある。この写真ではちょっと分か
りづらいかな?まあ、寿司屋の左隣には国内外の珍しい果物を取り扱う
店があったと思ってくれ。
珍果物とはどんな果物だったのだろう?
蜜柑や柿など国産の果物の他の外国の果物ってどんなものがあった
のだろう?ドリアン、バナナやマンゴー、パパイヤなんて果物を取り扱
っていたのだろうか?
もちろん新鮮な物はないから、乾燥品や砂糖漬けの果物を扱って
いたのだろう。当時としては熱帯の果物は貴重品だったと思う。

P1040711pct13_2

鶏肉スープと大きく書いてある。
この当時からスープという英語が定着していたことがこれで分かる。
スップとかズッペという他の外国語が使われなかったということは、
英国の味が伝わったのだろう。
古いかな文字で「しやも」と書いてある。「しやも」は「しゃも」つまり
軍鶏のことだ。鶏肉も軍鶏をつかっていることが看板からわかる。
この当時飼われていた鶏は軍鶏が多かったのか?
軍鶏は美味とされていたのか?
今の日本で軍鶏を食う人は少ない。
軍鶏を飼っている農家は少ないので、そのうち軍鶏がグルメの話題
になろう。俺達が今 見る鶏は白い羽と赤い鶏冠に特徴がある。
絵本に描かれる鶏もそんな鶏ばかりだ。

鶏肉を煮て、卵でとじた親子丼というのもこの頃にはあったのだ。
俺は親子丼というのはもっと近年になって発明されたものだと思い込
んでいた。大正か昭和の始め頃に作られたものと勝手に想像していた
ので、ちょっとショックだ。

P1040715pct13_2

福神漬け、奈良漬の店がある。
カレーライスが知られ始めたのはこの頃だ。
インドではカレーライスにチャツネがつく。
日本にはチャツネがないので、チャツネの代わりに福神漬けをカレー
に付け合せる習慣ができたと聞いている。
この頃、カレーライスを知っている人、食える人は金持ちでハイカラな
階級だった。彼等はこの店で福神漬けを買ってカレーの皿に乗せて
いたのだろうか?

カレーと言えばこんな話を思い出した。
当時の金持ち階級の家には女中とか下女という女が住み込んでいた。
彼女等はカレーなんてものを知らない。
カレーの色と姿を見て、彼女はトイレを思い出した。
「ウチのご主人様は汚らしいものを食べている」
彼女はそのように思ったらしい。

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2008・4・9

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豚肉の空揚げ

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「ねえぇー、豚肉をどうやって食べる?」
「・・・・・」
そんなことを言われても困る。ちょっとこれをやってしまわないと
いけない。
「炒める?」
「・・・」
「炒めると臭いがでるわね」
唐辛子と一緒に炒めるから刺激臭がでてくしゃみをする。
「揚げるわね。揚げたほうがいいでしょ」
「・・・・」
ヌチャナートは一人で合点し納得している。
豚肉に下味を付けて揚げ始めた。
料理が出来てもまだ俺の仕事は終わらない。
「早く食事をしてよ!」
ヌチャナートが怒る。
「うん」
そう言いながらも作業を続ける。
とにかく、これをやらないと先に進めない。
やっと一段落着いた。

空揚げに生唐辛子をのせて食べる。
ナンプラもかける。
この味!これがいつものヌチャナートの味だ。
これがウチの味として定着している。

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2008/4/9

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蟹お粥、カオツム

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ずわい蟹を蒸した鍋に旨そうな汁が残っている。
「ヌー、この汁を捨てないで!」
「捨てないわよ。美味しいのよ。」
酒を飲みながら蟹を食った。
蟹を乗せていた皿に蟹からでた汁が溜まっている。
「この汁を鍋に入れておいてね」
蟹を蒸した鍋に汁を戻した。

食いづらい蟹を食うとどうしてもゆっくり食事をすることになる。
ゆっくり食うと少量で腹が一杯になる。
満腹になったつもりだが、食っている量が少ないから、暫くすると
腹がへる。
「サミイ、お粥を食べる?」
「うーん?そうだな。食べようか」
「蟹のお粥を作ってあげるわ」
蟹を蒸した残りの汁にご飯をいれてお粥を作った。
ベランダからパクチーを千切ってきてお粥に乗せた。
「よくかき回して食べてね」
旨いお粥が出来上がった。
「美味しくできているね」
「あたし、何も加えなかったわ。汁にご飯をいれただけなの」
「・・・・・」
「お塩も味の素も入れなかったわ」
これは自然のままの味なんだ。

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2008/4/9

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ずわい蟹とナムチム

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ヌチャナートが蟹を買って来た。
「安かったから蟹を買ったわ」
「安い蟹って身が入っていないんだよね」
昔、蟹の足を持ち上げながらおじさんが怒鳴っていた。
「ヤスイよ!安いよ!」
俺は安さに釣られて、買おうかどうしようか迷っていた。
「迷っている場合じゃないよ!」
おじさんはけしかけてきた。
「それもそうだな。こんな安い買物はない」
俺はおじさんのけしかけに乗って、蟹を買ってしまった。
家に帰って食べ始めた。蟹の殻は大きいが、中には身が入って
いない。スカスカの殻を買って来ただけだった。
多分、この蟹も中には身が入っていない殻だけだろう。
そう思いながら殻を破った。
殻の中にはちゃんと身が入っていた。
蟹の身をほじくって、ナムチムにつけて食べる。
タイで食べる蟹の味がした。
日本人からすると、上品な蟹の香りを強い香辛料の香りで消し
去るのは勿体無い。蟹はさっぱりした酢醤油で食べるのが一番
美味しい食べ方だと日本人は思う。
「タイへ行ったら、大きな蟹を買って食べようね」
「あら、サミイは蟹を買ってきたけど食べなかったじゃない!」
他に食い物があり、腹いっぱいになって蟹には手が出なかった
のだろう。身が締まっていて美味しい蟹だ。
獰猛な蟹なのだろう、大きな鋏を縛って売っている。

蟹は旨いのだが、殻から身を取り出すのが大変だ。
「誰でも蟹を食っている時は無口になるね。」
それを聞いてヌチャナートは笑っている。
宴会で蟹を出すと、座がしーんとなる。
ヌチャナートは蟹の身を取り出すと飼い猫のサダムフセインに
上げている。自分が食べる前に猫に蟹をあげている。
サダムは蟹が大好きだ。普段は俺が「カニボコ」と呼んでいる
蟹風味の蒲鉾で誤魔化している。
本物の蟹を貰ってサダムはご機嫌だ。
「サダムちゃん、美味しいでしょ?」
魚なら何でも好きなヌチャナートは、蟹も美味しそうに食べていた。
ミソの部分は特に美味しいと言いながら食べている。

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2008/4/9

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2008年4月 8日 (火)

タマリンド

そういえば、最近、ウチではタマリンドを使わなくなった。
以前は、よくタマリンドを使っていた。
ふとタマリンドを思い出して、ヌチャナートにタマリンドを使わない
理由を聞いた。
「レモンがあるから必要ないわ」
タマリンドは料理に酸味をつけるのに使う。
酸味はレモンでつけることができるから、タマリンドは不要だと
いうのだ。それも分かる。
今度、タイの食材屋に行ったら、タマリンドを買おう。
何のために?理由は俺にもわからない。
思い出したら、やたらとタマリンドが欲しくなっただけだ。

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2008/4/8

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2008年4月 7日 (月)

パクチーの花

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ベランダにタイの香草を植えている。サラネーは元気に育って
いる。レモングラスは伸びると料理に使う。猫のサダムフセインも
レモングラスを時々齧っている。ニンニクもネギも植えてある。
みんな料理に使う。料理に必要な物をベランダにでて取ってくる。
「買いに行く必要がないので、便利でいいわ」

タイ人の人口が増えたため、八百屋でパクチーを見かける
ことが多くなった。パクチーもベランダに植えてある。
この小さなパクチーに花が咲いた。
小さな薄紫だかピンクだかわからないような色の花だ。
種を蒔いてほったらかしにしたままだ。
いったい何時、種を蒔いたのか覚えていないのに、パクチーは
季節を感じて花を咲かせた。
丁寧に育てればもっと大きく育つだろう。

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2008/4/7

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茄子と鶏のシチュウ、ゲンオプマクワ

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ちょこちょこと台所に立って料理を作ってきた。
名前を聞くとゲンオプマクワと言った。
茄子と鶏肉のシチュウと言えばいいだろう。
ちょっと辛い、タイの香りがするシチュウだ。
柔らかに煮えた茄子は旨いもんだ。
茄子のシギ焼も俺の好物だが、このように煮込んだものもいい。
この料理だけど、赤い唐辛子を見ただけで尻込みする人がいる
かもしれない。唐辛子抜きでタイ料理を作ることはできない。
辛い料理も食っているうちに慣れてくる。
そのうちに何にでも唐辛子をかけるようになってくる。

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2008/4/6

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タイラーメン化

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「ちょっと腹へったな」
「何、食べる?お粥がいい?」
「うーん?ラーメンにしよう」
「ラーメン?日本の?それともタイの?」
「タイ」
タイのラーメンにすると言ってもウチにあるのは日本のインスタ
ントラーメンだ。台所でラーメンを作ってきた。
日本のラーメンの味ではない。タイの味になっている。
醤油ラーメン、味噌ラーメンの味ではない。
完全にタイラーメン化している。
「これを入れて食べてね」
ナンプラに唐辛子を入れたものをもってきた。
タイなら砂糖もついてくる。
まだ日本でタイラーメンに砂糖を入れたことがない。
砂糖を入れて甘くしたラーメンスープはタイの暑い日差しの下
で食うから旨いのだろう。

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2008/4/6

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ウチのコーヒー

日本語でコーヒーと言うとタイ人は誤解する。コーヒーという単語
はタイ語ではおおっぴらに言うと赤面するほど恥ずかしい言葉と
なる。英語がタイ語の中に浸透しているが、コーヒーだけは
フランス語風にカフェーと言っている。
ヌチャナートも毎朝コーヒーを飲むようになった。
朝、起きて来て熱いコーヒーを飲んで「美味しい」と言う。
食習慣が少しずつ変わってきている。
ウチでは安物のコーヒーマグや、何処かの店から景品で貰った
マグでコーヒーを飲んでいる。俺にはそれで十分だ。
綺麗なコーヒーカップに興味がないのか?
そんなことはない。買う気はないが、コーヒーカップなども見歩く。

4068coffeeathome

無料の雑誌を駅で貰ってきた。
その雑誌の広告にコーヒーカップがあった。ちょっと変わった形
のカップだ。これと同じ形のカップを何処かで見た。
俺が見たカップは白無地だったと記憶している。
New Wave Caffe(最後の「e」に左から右下方向のアクサンがつい
ている。フランス語でこの記号を正しくはなんというのか
忘れ
た。)英語とフランス語が一緒になっているおかしな表現だな。
「コーヒーの新しい波」という表現だろうなと想像が
つく。
でもcaffeと「f」が二個続いている。フランス語では「f」は一個の
はずだ。それにアクサンの方向は右から左下がりのは
ずだ。
まあ、それはよしとしよう。

次にColors of South Americaとあった。沢山の色という意味で
colorを複数形にしたのか?colorsと複数形になると、旗とか
軍旗の意味になる。南米の軍旗?南米のどの国の軍旗か?
なんだかよく分からない表現だな????頭がこんがらがる。

「トロピカルな鳥や植物が・・・・・」ときた。南米は「南」だから暑い。
暑いからトロピカルと決め込んでいる。南米の最南端は南極に
近い。とてもトロピカルな気候ではない。
南米=トロピカルという誤解があるが、南米にはトロピカ
ルな
地帯があるから、これも許そう。

「アカプルコここに復活」と書いてある。アカプルコはメキシコの
有名な保養地だ。メキシコは中米にある。
いつからアカプルコが南米に属するようになったのだ?

アカプルコはメキシコにしかないと決め付けてはいけないな。
コロンビア、ベネズエラ、ガイアナなんて国にもアカプルコ町、
アカプルコ村なんてものがあってもおかしくない。
きっとそんな小さな村でいい物を見つけたのだろう。
このように好意的に考えるとこの広告にはおかしい所はない。

広告の目的は物を売ることだ。これを見てこの商品を買う人が
いれば、この広告の目的は果たしたことになる。
俺にはこの広告は頓珍漢に見えるので、購買意欲がそそられない。

そうだ、コーヒーの話に戻そう。
何時もの習慣で俺はタイでも毎朝熱いコーヒーを飲む。
エアコンの効いたホテルのコーフィーショップで飲むコーヒーは
日本で飲むコーヒーと変わりはない。

熱帯の国でも朝は涼しい。コーヒーが飲みたくなる。
エアコンなんてないタイの田舎の家でお湯を沸かして貰う。
プロパンガスもあるが、何故か炭の方をよく使う。
炭を使うからどの鍋も底は真っ黒だ。
庶民の家の食器は割れることがないプラスチックだ。
瀬戸物と違って割れないから、タイ人は食器の扱いが乱暴だ。
鍋だって乱暴に扱うから、あちこちがボコボコになっている。
薄っぺらなアルミで作った鍋だから、ちょっとぶつけるとへこん
でしまう。薬缶がないから、真っ黒な底で凸凹に変形した手鍋で
お湯を沸かして持ってきてくれる。
そのお湯でインスタントコーヒーを飲む。
ホンマモノのトロピカルコーヒーだ。
暑い国で熱い飲み物はおかしな取り合わせに見えるが、タイで
飲む朝の熱いコーヒーも旨いもんだ。
朝のコーヒーと言えば新聞がつきものだ。
バンコックなら日本語の出版物があるからそれを読めばいい。
田舎にはそんなものはない。
紙の出版物なら英字紙を読むか中国語紙を読むしかない。
タイ語が読めれば面白い記事が沢山載っている新聞雑誌が
あるようだ。
日本語にこだわるならインターネットでダウンロードした日本の
新聞を読むということになるな。そのうちに、食い物を売りにくる。
呼び止めて、何かを買って食べる。
のんびりしたタイの朝の風景だ。

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2008/4/6

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2008年4月 6日 (日)

焼うどん、タイの味付け

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ウチの料理に焼きうどんがでるなんて珍しい。
安いからと言って、ヌチャナートが焼うどんを買い込んできた
からだ。真空パックされた茹で麺にソースがついている。
パックをあけて、炒めればいいというシロモノだ。
買ってきたのはいいが、日本語で書かれた調理方法をヌチャナート
は読めない。手鍋に湯を入れて麺を茹でようとしている。
「茹でなくてもいいんだよ。」
「・・・・」
「フライパンに入れて、水を足せばいいんだ」
「わかってるわよ」生意気なことを言う。
女は恋人の時は可愛いのに、女房になると途端に強くなり、威張
りだす。

タイのパットメーの要領でうどんを炒めている。
そして添付のソースをかけて味を調える。
パクチーを乗せれば完了だ。
日本の焼うどんを使って、タイの味にしてしまった。
腰の砕けたぐしゃっとした麺だろうと思っていたのに、かなり腰の
強い麺なので驚いた。
「これなら、タイの人も食べられるね」
「そうね」
この腰の強い麺は、タイで食べたスパゲッティより旨い。
歯応えがなく、甘いケチャップで味付けしたタイのスパゲッティは
食えた物ではないが、それが売れているのだから面白い

味の好みは国民性の違いだな。
「タイにうどんはあるかい?」
「ないわよ」
スーパーの日本食売り場には冷凍のうどんや乾麺があったと
思う。こんなものを買うのは日本人だけだろう。
タイの一般庶民はうどんなんて買わない。

この焼うどんを隣人が食べたなら、タイ料理だと思うだろうな。
ヌチャナートは日本料理を作ったと思っているのだろうか?

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2008/4/5

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2008年4月 5日 (土)

パッカパオプラムック、紋甲イカの炒め物

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冷凍の紋甲イカのゲソがあった。まるで白いレンガのように四角い冷凍品だ。
これを炒めた。味付けにオイスターソースを使う。
業務用オイスターソースと銘打ったものだ。
安くて大きな瓶に入っている。タイからの輸入品だ。
お買い得品だと思って買ったのだが、あまり旨くない。
ヌチャナートに不評な商品だった。もうこれは買わない。

そんなオイスターソースだが、出来上がった料理はうまい。
この味付けは日本人にはできない。
紋甲イカは噛むとぷちんと切れる。その感触がいい。

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2008/4/4

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手羽先とナムチム

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俺はいつもタイと日本の肉食文化の差を考えてしまう。
日本人は肉を無駄遣いしているような気がする。
その点、肉食文化が長いタイ人は肉をとことん食べてしまう。

スーパーに手羽先があった。日本人は手羽先は出汁を取るため
にしか使わない。これを食べる人は少ない。
ヌチャナートは手羽先を見た。
「あら、これっ、美味しいわよ」
ヌチャナートが手に取ったのは本当に手羽先だけだ。
手羽元があれば、少しは肉がついている。手羽先には殆ど肉
はない。

手羽先に下味をつけて唐揚げにした。
レモン汁、ニンニク、唐辛子を叩き潰したナムチムを作った。
ベランダのパクチーをとってきてナムチムに飾る。
パクチーの強い香りを嫌がる日本人が多い。
なんでこの香りが嫌だったのか、今の俺にはわからない。
これがないとタイの香りにならない。
芳香とは思わないが、良い香りと感じるようになっている。

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まだ熱いうちに手羽先をナムチムにつけて食べる。
タイの味がする。陽気がだんだん暖かくなるとナムチムの味も
タイの味に近づくような気がする。これは旨い。
確かに旨いのだが食べにくい。俺は手羽先を食いながら考えた。
タイ人は手羽先を下等な肉とは考えていないようだな。
この肉にもなにかいい所があるはずだ。食いづらいというのも
利点があるはずだ。どんな利点があるのだ?
食いづらい、食べづらいの利点に気がついた。
頭脳の生理に関係している。ある程度まで食うと脳は
「満腹だから、もう食事を中止」と命令する。
そこで食欲が落ちて「お腹がいっぱいだ」となって食事を止める。
早食いすると脳からの食事中止命令前に食い過ぎてしまう。
結果として太る。

食いづらいからゆっくり食べることになる。食うのに時間がかかる。
コリコリした関節部分がある。これを食うにはよく噛まなくてはいけ
ない。噛む回数が多いと脳を刺激する。食いづらいものを食って
いると、少量食った段階で脳からの食事中止命令を受けて満腹感
になる。結果的にほんの少し食っただけで満腹になるので、
ダイエット効果がある。糖尿病などで食事制限を受けており、
肉をあまり食べてはいけない人にもこの手羽先の唐揚は良いと
思う。肉はほんの少ししかないけど、本物の肉の味がする。
肉を食った満足感を得られる。コラーゲンも豊富にある。

手羽先を食べる欠点は手がべトべトになることだ。
箸やフォークでは食べにくい。手で持って食べるしかない。
ナプキンで手を拭き拭き食べなくてはいけないのが欠点だな。
少量で満足。ダイエット効果、美肌の元コラーゲン豊富なんて
ことで手羽先が見直されるのではないか?

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2008/4/5

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2008年4月 4日 (金)

ムゥトートと卵焼き

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扉を開けてニンニクを炒めている。
ニンニクが焦げる強い香りがする。
扉を開けなければ、この強いにおいは家の中にこもってしまう。

この香りは俺にとっては食欲をそそる香りだ。
これを悪臭と感じる人もいるだろう。
そのように感じる人の気持ちもわかる。
香りのついたニンニクと豚肉を炒める。
この豚肉に唐辛子入りのナンプラをかける。
赤肉だけの豚肉でもこれは美味いが、厚い脂身がついた部分は
もっとうまい。脂が口の中でとろける。この感触が何ともいえない
旨味だ。唐辛子の刺激とニンニクの香りで飯を食う。

今日は豚肉の横に卵焼きがついている。
この卵焼きはタイ式の焼き方だ。
それを見ながら俺はふと気づいた。
日本には日本式の卵の焼き方があってもいいはずだ。
それなのに、日本独特の型がないのは何故だ?
日本の仏教は四足を食べることを禁じていた。
鶏は二本足だから食ってもいいはずだ。
仏教は殺生を禁じているから、鶏を殺して食べなかった。
鶏がいないから、卵もない。卵がなければ卵焼きはできない。
そんなことで卵焼きの文化が日本で作られなかった?

西洋文明が日本に紹介されて、西洋風の卵焼きの型が日本に
定着した。目玉焼きという形だ。それも片面だけ焼くだけだ。
ひっくり返して両面を焼く形は、日本では普及していない。
もし日本で昔から卵焼きを作る習慣があったなら、日本独特の
卵焼きの型ができていたであろう。

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2008/4/4

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悪い癖で焼そばに

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食事時になったが、それほど腹が減っていない。そういう時は
食べない方がいい。腹が減ってもいないのに時間が来たら食べ
る習慣がメタボにつながる。太りすぎを防ぐには食べ過ぎない
ことだ。食べなければ太らない。簡単な原理を実行すればいい。
しかし、これが難しい。
ちょっと腹が減ると、お煎餅、ポテトチップスなど菓子類をつい
摘んでしまう。そんな物がなければ食わない。
食えない状況にしておくことも大切だ。
スナック菓子は買わない。家に置かないことにしている。

今のような状況の場合、菓子があれば、菓子をつまんで食事
代わりにしてしまうだろう。ウチには菓子を置いていないから、
食いたくても食えない。腹が減っていないのをいいことに、
食事もせずに俺はパソコンに向かっていた。
これで太り過ぎを防止できると喜んでいた。
そんなことをしていても、時間がくれば自然に腹は減る。
俺は何かを食べることにした。
何にするか?ちゃんとした食事ではなくて、軽くラーメンにしよう。
「ヌー、腹へった!バーミーラーメンを作ってくれよ」
「ラーメンね。ラーメンを・・・・・・にする?」
俺の背中にヌチャナートは話しかける。パソコンを叩きながら俺は
適当に返事をする。いつもの悪い癖だ。「・・・・・」の部分はうわの
空で聞いていた部分で、なんと言ったのか分からなかった部分だ。
分からなかったか、聞いてもいなかったのに、俺は「うん」と返事
をしていた。返事をしたことすら覚えていない。
ヌチャナートが料理を作っている。
「できたわよ!」
俺が食べたかったのは汁が入ったラーメンだったのに、食卓に
あるのは焼そばだ。悪い癖のせいで、期待していたラーメンが
焼そばになってしまった。ヌチャナートの話をちゃんと聞いていれ
ばこんなことは起きない。自業自得だ。
諦めて焼そばを食べ始めた。レモンをぎゅーっと絞る。
レモンの香りが立ち上がる。
「よくかき混ぜるのよ」
母親が子供に注意するように、ヌーが言う。
ナンプラに浮かんだ生唐辛子を加える。レモンの香りと唐辛子
の辛味が食欲をそそる。日本のインスタントラーメンをつかった
ものだが、この味はタイで食べる焼そばの味だ。

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2008/4/3

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2008年4月 3日 (木)

卵焼きタイ風

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これはタイ風の卵焼きだな?英語で言うとオムレツになるだろう
な。トマトとパクチーがあるからタイ風と言える。
ヌチャナートの体調が優れないからだろうか、今日の卵焼きは
塩味が足りない。
「塩っぱくないね」
「ナンプラを入れる?」
塩味が足りない時にはタイ人はナンプラで味を調節するのが
言葉からわかる。ナンプラは味付け、香り付け以外に塩味の
調節にも使う。日本人が何にでも醤油をかけるように、タイ人は
ナンプラをかけると見ていいだろう。
「いらないよ」
俺はアメリカ製の唐辛子ソースをかける。
いつもタイの味なので、アメリカの味を見たら、突然食いたくなって
買ってきたものだ。世界一辛い唐辛子と言われているハバネロを
使ったソースだ。
アメリカの唐辛子ソースは酢を使うのでヌチャナートの好みに合
わないのは知っている。唐辛子を使った辛いソースならタイ人の
好みに合うと思っていたが、これは完全に間違いだった。
辛けりゃ何でもいいというわけじゃない。
日本人はちょっと辛けりゃもうそれで十分だが、唐辛子の味に
タイ人はこだわりがある。

スプーンをナイフのようにして卵焼きを一口分に切る。
唐辛子ソースをかける。それをご飯の上に乗せて食べる。
この卵焼きはパンの上に乗せて食べてもおいしいのではない
かな。ウチはパンを置いていないので試せない。

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2008/4/3

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2008年4月 1日 (火)

トムヤンカームウ

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これはタイでも日本でも料理屋では出ない。
家庭料理だから食える料理だ。
タイの田舎の家で作る料理を日本で作った。

ちょっと酸味があって辛いソースがいい。
カームウと言うのは豚足のことだ。
柔らかく煮えた豚足のコラーゲンが辛いソースに合う。
油っぽい肉のしつっこさを酸味が消してくれる。
椎茸もいい味がでている。
酒を飲みながら食うのもいいし、ご飯のおかずにしてもいい。

これを食うと日本の肉食文化は底が浅いと感じてしまう。
日本では豚足は辛し味噌とか酢味噌をつけて食べる。
それしか食い方を知らない。
肉食文化が長いタイでは豚足をいろいろな料理に使う。
これもその一つだ。
日本では豚足はゲテモノに近い存在だが、タイでは個人の好みで選ぶ肉の部位だ。絶対に肉を無駄にしない。
鳴声以外は何でも食べられるとタイ人は考えている????
タイ人の食生活を見ていると、鳴声以外は云々の言葉は真実
だと思ってしまう。

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2008/3/31

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