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2008年5月10日 (土)

なぜ「ぶっかけ飯」なのか?

タイに観光旅行に行く。自由時間になると自分で食べ物を探さ
なくてはいけない。そんな時は屋台とかフードセンターと呼ばれ
る所に行く。料理の名前を知らなくても、タイ料理の知識がなくて
もここでは好きなもの、美味しそうだと思えるものを選べるのが
嬉し
い。

幾つもの料理が並べてある。
その中から好きなものを選べばいい。
辛そうに見えない料理を注文したら激辛で泣いてしまった
なんてこともある。そこが旅の楽しさ、お笑いだ。

言葉が通じないけど「これと、これ」と日本語で言いながら料理
を指差す。
皿に盛ったご飯の上に、指差した料理を乗せてくれる。
これがタイカレーのような汁の多い料理だと「ぶっかける」感じ
になる。食べ物や料理を語る場合、普通は上品な言葉を使う
ものだ。「ぶっかける」なんて下品な表現を使うべきではない。
屋台などで出される料理は日本人の感覚からすると、まさに
「ぶっかける」感じがする。
多くの日本人はそのような飯を「ぶっかけ飯」と呼んでいる。
「ぶっかけ飯」と言うと汚らしく感じるけど、経験した人は「美味
しい、楽しい」と好意的な評価をする。上品な言葉を使う食べ物
の話なのにどうして「ぶっかけ飯」なんて下品な言葉を使うのか
考えてみた。

俺達日本人は「米は神聖な物」という感覚を植えつけられて
いる。牛丼など丼物以外では、できる限りご飯を白いままで食
べる習慣がある。カレーを日本で注文したとしよう。
皿に盛ったご飯の横にカレーをそっと置いて出してくる。
できる限りご飯は白いままにしておこうとしている。
このカレーを食べる人がカレーとご飯を一口分ずつ混ぜる物だ。
最初からカレーとご飯を混ぜ合わせて食べる人はいない。
そのような食べ方は汚らしい食べ方と日本人は感じる。

これがタイになると事情がちょっと異なる。
注文を受けるとご飯の上にカレーを乗せて出すのがタイ流の
やり方だ。客が食べやすいように、混ぜやすいように最初から
ご飯の上にカレーを乗せてしまう。一種のサービスとも考えら
れる。
これが定着化して習慣になっている。
このやり方を見ると日本人は「客がやるべきものを、店が勝手に
先にやってしまう」のでなんとなく違和感を感じる。
自分がやるものを他人が先にやってしまうので「飯にカレーを
ぶっかけられた」と感じてしまう。
それで「ぶっかけ飯」と呼ぶようになったと俺は考える。
ちがうかな???

俺がウチではタイカレーをどのように食べているか思い出して
みた。器にタイカレーを入れてだす。
皿に盛ったご飯の山から一口分だけご飯を皿の端に取り出す。
スプーンでタイカレーを掬う。
それを一口分に取り分けたご飯にかけて混ぜてから食べる。
ご飯にタイカレーをぶっかけてだすことはない。
「ぶっかけ飯」というのは屋台などで食べる習慣で、ちゃんとし
た料理屋ではタイカレーとご飯は別々の器に入れてだす。

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2008/5/10

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