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2008年6月 7日 (土)

元寇とベトナム

ベトナムのことをヌチャナートと話していた。
現在はカタカナ表記の国名は現地の発音に近くなっている。
ちょっと前までは日本で通用する国名・地名は現地では通用し
なかった。特に中国・朝鮮の地名は顕著だ。
例えば韓国のソウルは「京城」と書いて「ケイジョウ」と呼んで
いた。ベトナムのハノイも「河内」と書いた。中国語の知識が
なかったので「河内」と書いてどうしてハノイと読ませるのかわか
らなかった。「河内」は「カワチ」と読むのじゃないのかと素朴な
疑問を持っていた。現在のホーチミン市も漢字だったがどのよう
に書いたか覚えていない。
「ベトナム」のことを正式にはプラテートベトナムとタイ語ではいう。
プラテートは国と言う意味だから通常は省略してベトナムとだけ
言う。話をしているうちに、ヌチャナートが変な単語を口にした。
「えっ・・・?」
「ユアンよ」
それを聞いて俺は驚いた。
元寇はベトナムにまで侵略の手をのばした史実がある。
「元」を中国語、蒙古語、英語ではユアンと言っているのを思い
出した。
「ユアンはベトナムのことかい?」
「そうよ」
俺の知識では元寇はタイには来なかった。
タイ人はベトナムの人々を元の人と勘違いしていた。
そのため、タイ人はベトナム人を「ユアン」と言ったのではないか
と推定した。元寇の影響が現代にまで引きずっているのを知り、
驚いた。
日本でも元寇の影響を受けた九州地方では蒙古語が方言とし
て残っているのではないか?弓・矢・刀などの武具や刃物の名前、
船とか風などに蒙古語が伝わっているのではないか?
そんな気がしていた。

そうしたら子供の頃、風呂上りに裸で部屋を駆け回っていたら
祖母に「そんな事をしたら蒙古が来るよ!」と怒られたと知人が
教えてくれた。
約800年前に起きた元寇の襲来は当時の日本人には地球消滅
のような衝撃だったのだろう。
蒙古や高句麗の兵による殺戮を目撃した北九州の人々は、蒙古
や高句麗がどんなに恐ろしいか伝えた。
それが日本人が存在を信じる鬼と重なり、蒙古や高句麗を鬼と
考えるようになった。蒙古・高句麗が「むくりこくり長崎県壱岐」
とか「モッコ青森県」と訛った。壱岐では原音に近いけど、青森
に来るとだいぶ音が変化しているのが面白い。

ベトナムのハノイからタイのコンケーンまでの距離は長崎県壱岐
から青森までの距離に等しいのではないか?
タイ人がユアンと言うのと、青森県人がモッコというのは何処か
共通したものを感じる。
青森では蒙古人は恐ろしい存在、鬼と考えた。
タイ人も蒙古人・ベトナム人を恐ろしい鬼のような存在と考えて
いるのだろうか?
多分、そんなことはないと思う。
タイには多くのベトナム人が住んでいる。
ベトナム戦争の影響もあるだろう。
タイ人はベトナム人を見てベトナムの料理を食べている。
「ユアン」という言葉はタイに残っているが、「ユアン」がタイに
いる鬼・お化けを意味する「ピー」とは結びついていないと思う。

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素晴らしい すごい とても良い 良い

2008/6/5

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