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2008年7月 7日 (月)

どら焼とカノムトーキョ

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今日の読売新聞にタイでも人気がある、日本のドラえもんが
バンコックの児童福祉施設を訪問し、日本とタイの友好を訴
る親善外交を始めたという記事があった。
そしてドラえもんの好物のどら焼を子供達に配ったという話だ。
子供達がどら焼を食べている写真が載っている。
多くの日本人はこの写真を見て、
「タイの子供もどら焼が好きなんだ」と思いにっこりするだろう。
実は俺もにっこり笑った一人だ。
俺はにっこり笑った後に、タイの夜市を歩いていた時のことを
思い出した。それを思い出すと笑いがひいた。

若い女が通行人に大声で呼びかけている。
「カノムトーキョ」と叫んでいる。「東京のお菓子」という意味だ。
女が売っている「東京のお菓子」と称するものを見ると、日本風
のお菓子ではない。それなのに、なぜ東京と日本の地名がつく
のか不思議だった。そんなことを記事にしてブログに載せた。
ヒントを戴き調べると「カノムトーキョ」はドラえもんのどら焼と
関連があることを知った。
ドラえもんが大好きな どら焼なんてタイにはなかった。
どら焼ってどんなお菓子なのだろうとタイ人が想像してつくった
のがカノムトーキョだというのだ。

カノムトーキョというのは食物史の中でも極めて珍しい食べ
物だ。日本や、その他の国にこのような食べ物はない。
例えばイタリアで人気がある食べ物を想像して日本で独自に
発達させた食べ物はあるか?
ピザとお好み焼きは形が似ているが、イタリアと日本で別々に
発達した食べ物だ。日本人がピザの話を聞いて、ピザとはこんな
ものだと想像してお好み焼きを作ったのではない。

今では日本企業がタイに進出してどら焼を売っている。
どら焼をタイ人に「これが本物のカノムトーキョだ」と言って食べ
させたところ不評だったという記事を読んだ。
ヌチャナートも小豆の餡を好まない。
餡のことをヌチャナートは「甘い豆」と呼んでいる。
豆を甘く煮て丁寧に練り上げた物を我々は「餡」という特別な
名前をつけて区別している。
それを甘い豆と言われると、俺には不味げに聞こえてしまう。
和菓子売り場で気に入った形のお菓子をヌチャナートは見つける。
「可愛いわね、これなあーに?」
「甘い豆が入ったお菓子だよ」というとそのお菓子を買おうと
しない。アンコはタイ人の好みにあわないようだ。

それなのに、タイの子供はどら焼を貰って美味しそうに食べて
いる写真が掲載されている。
あれは無料で配られたから食べている。カメラに気づいて
笑っている。カノムトーキョとどら焼が同じ値談ならタイの子供は
カノムトーキョを買う。
俺は写真を見なおして、文化の差、好みの差、感じ方の差などを考えてしまった。

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素晴らしい すごい とても良い 良い

2008/7/7

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