カオパット
電気釜の中の残った飯を冷蔵庫に仕舞ってある。
これは文字通りの冷や飯だ。ウチでは冷や飯は大切な食材だ。
これをカオパットにしたり、カオツムにする。
今晩はもう外で飯を食うのはやーめた。家で食おう。
家で飯を食うのはよいが、何を食う?
「そうだ、カオパットを食おう」
カオパットを食いたいとヌチャナートに言った。
ヌチャナートは俺の要求を鼻で笑った。
「卵がないわよ」
「卵なんかなくてもいいよ」
「卵なしのカオパットなんてないわよ」
どうやら、ヌチャナートには卵なしのカオパットなど考えられない
ようだ。日本人に山葵抜きで刺身を食えと言っているようなものだ。
「しょうがないな、カオツムでいいか」
俺はカオパットを諦めていた。
ヌチャナートは卵なしのカオパットで良いなら作るわと言っている。
「それでいいから作ってくれ」
こんなカオパットが出来てきた。
飯粒がパラパラにはがれる美味しいカオパットだった。
2008/7/18
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