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2008年9月30日 (火)

パットマクワ、茄子の炒め物

よくタイの女の子は体型が綺麗だという。確かに肥満の女の子は
少ない。足もほっそりして、すらりと伸びている。
それはちょっと前の話だ。
経済状態がよくなり、最近は太った女の子を見かけるようになった。
金回りがよくなると、どうしても美食と大食傾向になり太りだす。
運動量に見合った食事をしていれば太らない。

彼女達の食生活はどうなっているのか?
都心に住む若いタイ人の食生活は買い食い文化と言ってもいい。
彼等は自分で食事を作らない。腹が減れば表にでて屋台などで
食事をする。フードセンターと言っている大食堂などへ行くといろいろ
な食事を選ぶことができる。そこで一品か二品と飲み物を選んで
一回の食事にしていたのが、最近は三品とるようになったのか
な?
それで太目の女の子が増えてきたのかな?

料理の名前は知らない、何を食べたらいいのかわからない、タイ語
はわからない。そんな日本人旅
行者はフードセンターへ行くとよい。
フードセンターには、沢山の料理が並んでいる。料理の写真なども
あるから、料理を選ぶのも簡単
だ。食べたい物、美味しそうに見える
物を指差せばよい。皿にご飯を乗せて、その隣に指をさした料理を
盛り付けるか、ご飯の上に料理をぶっかけてくれる

出された物が辛すぎて食べられない、口に合わないこともある。
それは旅のご愛嬌というものだ。
高級な宮廷料理の店なら何でも美味しいか?高級店でも辛すぎる、
においがきつくて食べられない
こともあるでしょう。
味や好みは料理の値段に関係ないんです。

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今日はこんな茄子の炒め物がでた。
皿に飯を盛り、その隣におかずがのっている。
まるでフードセンターで食べる料理のようだ。
日本の現状から考えると、これは粗末な料理に見える。
俺達は食事の取りすぎだ。摂取カロリーが多すぎるから肥満やメタボ
になる。この位でいい、粗末な食事でいい。
タイの女の子はフードセンターなどでこの程度の食事をして満足
している。
運動と食事のバランスが取れているから太らないのだ。
いつもは味や香りからタイ料理を感じている。
今日は盛り付けから「ああ、タイ料理を食べている」と感じた。


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2008/9/29

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菱の実、クラジュブ

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今朝のテレビで菱の実を取る光景を放映していた。
金属の盥のような船に乗り、菱の実を取っている。
「食べると栗のような美味しさがあります」とアナウンサーが解説
していた。今では菱の実は珍しく、全国から注文を受けて発送して
いるとのこと。
テレビで見た日本の菱の実は赤かった。
タイで見た菱の実は黒くてちょっと形も違っていた。

「あら、あれなあーに?」
ヌチャナートはテレビに映る菱の実に気づいた。
「タイにもあるよ。黒い奴だよ」
俺は菱の実のタイ語を忘れた。それを思い出せば簡単なのだが
思い出せない。
「牛の角のような奴だよ」
「ああ、カークワイよ」
いや、俺が聞いた名前はそんな名前ではなかった。
何処かにタイで見た菱の実の写真があるはずだ。
写真を探したが見つからない。
原版ではないが、やっと写真をみつけだした。
その時、これはクラジュブという名前だと教えられたことがメモで
わかった。

俺は菱の実を知らなかったので、珍しさから菱の実を街角で
買ってきて同僚に見せた。同僚はそれを知っていた。
「ああ、それは菱だよ。子供の頃泳ぎながらよく食った物だよ。
形がちょっと違うけどね」なんて言っていた。
ヌチャナートが言う「カークワイ」と言う単語は菱の実の形から来た
名前で「水牛の角」という意
味のようだ。タイで見る菱の実は黒くて
水牛の角のような形をしている。

乾季にタイの田舎を旅すると、道路脇に白い紙に黒一色で水牛の
角のような物を描いた看板を見か
ける。
どの看板にも宣伝文句や店の名前はない。
文字がなく、白地に黒だけという看板は、事情が
分からないと
なんだか不気味な看板だ。
秘密結社が何かの合図を出しているのか?なんてことまで考えた。
まさか爆弾テロを決行せよなんて合図ではあるまい。よく観察して
いると、その看板はクラジュブ
がありますという意味だとわかってきた。

俺がクラジュブを買って食べていると、ヌチャナートは
「なんでそんなものを食べるの?」と不思
議そうな顔をする。
俺は好奇心から食べているだけだ。
買った物のうち、10個に8個は不味い。1個はまあまあの味で、
残りの1個はたしかに栗のような味
がする。よいものに当たると、
「これは旨い」となるが、多くは旨くない。
美味しくないクラジュブだが、テレビで見たら、なんだか食べたくなった。



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2008/9/30

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2008年9月29日 (月)

トムヤンクンラーメン、タイのカップ麺

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今日もママー社のカップ麺だ。
タイ語表記では同じ大きさの文字で「トムヤンクン風味」と書いて
ある。英語表記を見ると「小エビのトムヤン」と大きく書いてあり、
「風味」と小さく書いてある。

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屋台などで食べるタイラーメンは日本のラーメンよりも小さな丼に
盛られてくる。これは小さなカップだ。通常のタイラーメンの丼の
半分くらいの量しかない。
ちょっと小腹がすいた時に食べるのを想定しているのだろう。

現在のタイ語には多数の英語が外来語として入っている。
カップに相当するトゥイというタイ語があるが、カップでも通じるようだ。
タイ文字で「小さなカップ」と書いてある。
トゥイというより、カップと言う方が新鮮で格好いいとタイ人は感じる
のかな?欧米化していることが進歩的とタイ人は感じるらしい。
ここまでは違和感がない。
英語表記の部分はスモールカップと書いてあるのかと思ったら、
cuplekと英語とタイ語が混ざったちぐはぐな表現になっており、なんと
なく落ち着かない気分になった。
ある辞書でカップを調べるとカップはタイ語でもカップと読める文字
が書いてあったが、括弧して「女の下着の」と書いてある。
下着に使われている言葉を食べ物に使うなんて、なんとなく笑えて
くる。日本語でも同じ使い方だから、まあいいっか。

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商品を手にとってまず外装に驚いた。カップの上にシュリンクパック
をかけてあるのだが、プラスチックが皺だらけだ。
日本では絶対にこんな商品は市場にでない。おおらかなタイ人は
そんなことを気にしない?多分、気にしないから、そんな製品が
市場にでるのだ。味や品質に影響はないのだが、見た目の美しさ
も商品のうちと考える日本人には絶対に受け入れられない包装だ。
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こんなものにこだわる日本人をタイ人は「バッカみたい」と感じるの
だろう。その逆に日本人も
「これだから、タイ人はバカだ、駄目だ」
と思う。カップの包装から文化の差を感じてしまった。

カップの蓋を開けるとスープと調味料が入った小袋が各1個と
プラスチックの折畳スプーンが入っていた。ママーの製品だから、
先日のスプーンと同じだろう。スプーンにはタイ文字でママーと
書いてある。
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小袋を開けると小さな海老が何匹か入っていた。
カップに熱湯をいれる。今日のカップはお湯を入れる線がはっきり
見える。先日のカップは線がはっきりしなかった。
この辺も品質管理が徹底されておらず、バラツキが大きいと感じた。


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品質管理をもっとしっかりやれば、タイの製品もよくなるのにと残念
でならない。

熱湯の量を間違いなく適量入れたので、今日はまともな味だった。
感激する美味しさはないけど、食べられる味だった。
カップに印刷されている写真には大きな海老やレモングラスや
ライムが入っている。いくらカップの麺を掻き混ぜても、そんなもの
は何処にもない。日本人は見本写真と中身が同じでないと怒り出す
ので、日本で発売されている商品では写真のそばに「調理見本」と
書いてある。その点、タイ人は鷹揚というのか太っ腹というのか
細かい所にこだわらない。
カップ麺ひとつをとってもタイと日本の差が見えてくる。


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2008/9/29

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ママーのカップ麺、タイラーメン

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今日はタイの代表的インスタント麺メーカー「ママー」のカップ麺を
試食することにした。メーカー名をローマ字ではMAMAと書いてある。
日本人はこれを「ママ」と短く読むだろう。
タイ人は「ママー」と伸ばす。

オリエンタルキッチンと英語で書いてある。そして「HOT & SPICY」と
英語で「特辣」と漢字で書いてある。「HOT & SPICY」を漢字では
「特辣」と書き、特別に辛いという意味だと分かった。

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ここで俺はまたspicyと言う言葉にひっかかった。
辛いと言うのは英語でhotだ。spicyという言葉には辛いという概念が
含まれていないと長いこと思っていた。
それがspicyには辛いという意味も含まれると最近知った。
そうするとhot & spicyと言うのは冗長な表現だと感じた。
こう表現すると辛さが強調されるのかな?
それともspicyには辛いという意味がなく、香りだけを意味している
のか?そんな疑問がまた沸きだした。

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蓋を開けるとこんな具合に詰まっていた。

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調味料の袋をあけると赤い唐辛子が山盛りになるほど出てきた。
これだけを見て、「辛そーっ!」で逃げ出したくなる人もいる。
タイ人から見れば、これは標準的な量ではないかな。

ここにも折畳のフォークが入っていた。
日清のフォークに社名が入っていたか確認しなかった。
ママーのフォークにはタイ文字で社名が刻まれている。
また、フォークの曲がる角度も違う。

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日清のフォークは通常のフォークのような曲がりだったが、ママーはもっと深く曲がっている。日清のフォークは出来が悪く使いにくかった
が、ママーのフォークは麺をかき回しても真ん中で折れる
ことはなかった。日清の負け、ママーの勝ちだ。
品質のばらつきか?多くの場合、タイの製品は品質管理が悪い。

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原材料にワカメが入っている。タイ文字では海藻と書いてあるが、
ローマ字ではwakameワカメとなっているのに驚いた。
海藻を白人はあまり食べない。sea weedなんて書くと品格が落ちる?
それで日本人以外にわからないwakameという言葉を選んだのか?

食べ方が英語で書いてある。お湯を線まで入れなさいと書いてあるが、
線が何処にあるのか分かりにくい。どうやら、これがお湯を入れる線
だとわかる物を見つけた。お湯を入れて暫く待つ。
添付のフォークでかき回す。フォークが真ん中から折れ曲がることも
なかった。そのフォークを使って食べるが、使用感に問題はない。
熱湯を入れた容器の紙が少々におい、紙くさいのが気になった。

容器には海老や、茸が描かれているが、そんなものは添付されて
いない。まあ、これは盛り付け例だからいいとしよう。
俺が気になったのは麺を持ち上げている箸の色だ。
これは金属の箸のように見える。多分、銀の箸をイメージしているの
だろう。日本人は銀の箸なんて使わない。中国でも使わないと思う。
銀の箸は韓国では使うようだ。そうするとこのオリエンタルキッチン
は韓国をモデルにしているのか?
でもこの味付けはタイの味だ。
なんだがちぐはぐな感じだな。

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2008/9/27

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2008年9月27日 (土)

鹹馬鮫、鰆の塩漬け

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ヌチャナートはタイの食材屋で魚を塩漬けにして醗酵させたおかしな
物を買って来た。俺にはおかしな物だが、タイ人には通常の食材だ。
それだけでもひどいにおいがするのに、それを煮込んで出汁をとった
からどんなにおいが漂うか想
像できるだろう。
腐った魚のにおいと同じだ。俺には悪臭だが、ヌチャナートには
美味しそうなに
おいらしい。

日本人には鰹節で出汁を取る時のにおいはなんでもないにおい、
食欲をそそるにおいだが、外の人
々には悪臭と取られる。
それと同じだろう。

「なんだよ、このにおいは?」
「アハハハ・・・。臭いの?」
「臭いよ!」
「これを使ったのよ。パーシンよ。」
パーシンなんてどんな魚か知らない。
「海にいる大きな魚よ」ヌチャナートは説明してくれた。
パーシンなんて言われて、俺が持っている幾つもの辞書を見たが、
そんな単語は載っていない。

ヌチャナートはパッケージを見せた。
大きく英語で書いてある「鯵」という単語に気づいた。
よく見ると英語、フランス語他で「塩漬け鯵」と書いてある。
ヌチャナートの話から推定して、これは大型の鯵の一種なのだろう
と思った。

パッケージにはヌチャナートが読めない漢字も書いてある。
まず「鮫」という文字が目に入ったから俺は驚いた!
人を襲って食べるのでタイ人は鮫を食べない。
日本人が鮫を食べるのを知ってヌチャナートは驚いていた。
それなのに、ヌチャナートは鮫の加工品を喜んで買ってきた。
「何故だろう????」
よく見ると鹹馬鮫と書いてある。鹹は塩漬けという意味だ。
つまりこれは「馬鮫」という鮫を塩漬けにしたものと解釈できる。
おいおい、鯵と鮫は別物だぜ!

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パッケージを裏返すと成分の一覧表があり、king mackerelと書い
てある。漁業とか水産関係者以外でこんな名前の魚なんて知らな
い。辞書でking mackerelを調べるとヨコ
シマサワラと書いてある。
これは鮫ではないらしいと分かった。更に調べるとヨコシマサワラは
体長が2メートルにも達する
大型の魚だとわかった。体長は鮫にも
似ている。しかし鮫ではない。
鮫(フカ)の鰭は中国人が大切にする高級食材だ。
ヨコシマサワラの体長は鮫みたいだが、下等な鮫という意味で馬鮫
と中国人は書くのかな?そんな想像をしていた。

鹹馬鮫で味付けした料理が出来上がったらしい。
「あら美味しいわよ。味見して御覧なさいよ。」
においに閉口していた俺に無理矢理 味見させた。
食べてみると、あの嫌なにおいは飛んでおり、旨味だけが残っている。
良い味ができあがっていた。


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2008/9/27

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タイのお粥、カオツム

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自分が食べた食事の写真を投稿するインターネットのサイトがある。
写真を見てみると、
「これじゃ、食べすぎだ。」「こんなに食べたなら太るな」
と思うほど日本人
は一回の食事に大きなカロリーをとっている。
メタボとか肥満児がでるのも当然だと思った。

俺も食事を制限し太らないようにしなくてはいけないと思っている。
それで昼も少ししか食べなかった。そこまでは上出来だった。
夕方に「買物に行こう」と言うので女房と連れ立ってスーパーに行く。
昼飯が少ないから夕方には腹が減っている。
陳列された数多くの食品を見ていると、
「あれも食いたい」「これはこうすると旨い」なんて思い
、ついつい
余分な物まで買い込んでしまう。
スーパーに行く前に軽い食事をすると、余分な買物をしない。
これが節約術の基本だ。その基本を怠った。

腹が減っているので直ぐに食べられるパンを買おうか迷った。
「腹が減っているからパンを買おう」
と言うと減量を目指している自分の意志に反する。
「いつもタイ飯だ、たまにはパンを食べたい」
と言う言訳だと自分でも納得できる。
自分で自分を騙してパンを買った。

帰宅して、買物を仕分けした。
食べ物を冷蔵庫にしまいながら、パンを食べていた。
そんなことをするから夕食時には腹が減らない。
「食事をしないと体に悪いわよ!」
食欲がわかないのに、無理して食事をするのもいけない。
「カオツム食べる?」
「・・・・・」
「カオツム食べなさいよ。作ってあげるわ」
「・・・・・」
「お肉は入れないわ。普通のカオツムよ。」
「うん」やっといやいや返事をした。

ちょこちょこと台所でカオツムを作って持ってきた。
「これね、タイの普通のカオツムよ。これをパクブンの炒め物と一緒
に食べるのよ。」
パクブンとタイ語で言う空芯菜の炒め物もあった。
肉で味付けしたカオツムは味が濃厚で旨いが、このようにさっぱり
した味もいい。パクブンをお粥にのせると、お粥の白と野菜の緑が
綺麗にはえる。食欲がないと思っていたが、食べ始めると唐辛子
やニンニクの刺激もあって全部食べてしまった。


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2008/9/26

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2008年9月26日 (金)

カップヌードル、タイ版

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ご近所さんからの頂き物だ。
「友達がタイに行ってきて、お土産に戴いたものです。
おすそ分けです」
こう言って何種類かのカップ麺を持ってきてくださった。

今日はそのうちの一つを取り上げた。
タイ文字で品名が書いてある。カップを手に取った時、
「なんだか日本のカップヌードルに似てい
るな」と思っていた。
手に取った物は日本の日清食品がタイで発売しているカップヌードルだった。

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容器をぐるりと回すと英語でCUP NOODLESと書いてある。
お馴染みのマークもついている。やっぱりそうか!
タイ人はこれを「カップヌードゥン」なんて呼んでいるのではないかな。

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この味付けはトムヤンクンだ。タイ人のお好みの味だ。
カップの中には小さな海老が二匹はいっている。
それと別袋にスープの素が入っている。
ちょっと変わっているのは、折りたたみ式のフォークがカップの中に入っていることだ。

日本のコンビニでカップヌードルを買うと、店員が「お箸はご入用ですか?」と聞くが、タイのコンビニやその他の店では客にいちいちそんなことを聞かない。
日清が箸を別添で店に渡すと、店はその箸を売り物にしちゃう????
日清は無限に箸を無料で配布しなくてはいけないことになる。
それでカップの中にフォークを入れることにしたのだと俺は邪推した。
タイには割箸の習慣がないから、割箸を出されてもタイ人には
使い方がわからない。
一度使っただけで箸を捨てるなんて、もったいないと思うのかな?
理由は分からないが、折りたたみのフォークをカップに入れるのが
市場戦略として正しいと考えた
のだろう。

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スープを小袋から押し出すのだが、これがなかなか出てくれない。
それに塩分かスープの成分が結晶していてスープを押し出しにくくしている。俺は適当量のお湯を入れた。
日本の常識に従ってこの位だろうとお湯を入れた。
これが失敗だった。タイの麺類は日本の麺類より量が少ないから、少量の湯でいい。お湯を入れてしばらく待った。


添付の折畳フォークで麺を掻き混ぜた。
これが使いづらい。時計方向に回したとしよう。
その時はなんでもない。手を持ち替えずに反時計方向にフォークを
回すと、フォークは真ん中で折
れ曲がってしまう。もう一度、フォーク
を伸ばして使うが、使いづらい。
とうとう金属のフォークを取り出して食べること
にした。案の定、スープはお湯が多くて塩っ気が足りなかった。
お湯の量を間違えなければもっと美味しく食べられたはずだ。

カップの底にタマリンドが沈んでいた。
その酸味を思いっきり最後に味わった。
ついでにこのトムヤンクンラーメンのバーコードを見たらこんな番号
だった。8852528000039
これは少なくとも日本の製品ではないとわかるだろう。

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2008/9/26

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バナナのシチュウ

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バナナの蕾を買って来た。これに鶏肉、フクロダケを加えたシチュウ
だ。日本ではバナナは生で食べる果物だ。タイではバナナは果物と
して食べることもあるが、スナックとして食べることが多いようだ。
道端ではバナナを焼いて売っている。小腹がすくと焼きバナナを
買って食べる。日本で言えばお茶菓子のような扱いに似ている。
未熟なバナナの蕾は野菜と見られる。蕾の中に沢山の実が入って
いる。小さすぎて実なんて食べられない。食べるのは実を包んで
いる皮だ。表面の皮は赤紫をしている。それを剥くと白い皮が出て
くる。生のまま白い皮を食べるとちょっと渋みがある。
竹の子に似た渋みがあるから、果物として食べるには不都合だ。
料理の素材となってしまう。
素材と考えてバナナの蕾を使うと美味しい料理になる。
これもその一つだ。缶詰のバナナの蕾だから、黒ずんで見かけは
悪い。しかし、香草と煮込んであるから、香りも辛味もよい。
初めて食べる人は「えっ!?これがバナナなの???!!」と驚く
と思う。


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2008/9/25

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2008年9月23日 (火)

軍鶏のタイ風シチュウ

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近所のスーパーには軍鶏なんてない。タイの食材屋へ行くと冷凍の
軍鶏がある。何故か、軍鶏は足がついたまま売っている。
これが伝統なのだろう。ブラジルなどから輸入される鶏肉は輸送の
効率を考えて足の先は切り落とし、出来るだけ場所を取らずに大量
に運べるようにしてある。
買って来た軍鶏を出刃包丁で切り分ける。

昔、こんな話をしていた奴がいた。
「軍鶏を食わせてやる。うまいぞ!」
おじさんはそう言って庭で飼っていた軍鶏をしめて料理を作って
くれた。スーパーで精肉となっている鶏肉なら、なんとも思わない。
今まで、遊んでいた軍鶏が出されていると思うとなんとなく落ち着
かない。軍鶏肉は硬い。とくに皮は硬い。
軍鶏が好きな人や、タイ人はその硬さや噛み心地を旨いというの
だろう。普通の鶏肉だと思っている人には、この硬さは想像外だ。
せっかく出してくれたご馳走だから
「”美味しいですね”と言いながら食べたが、軍鶏肉なんて美味しく
ないよ!肉が硬くて噛みきれないんだ!」
彼は肉を噛み切る真似をしながら、軍鶏肉は不味いと話した。

そんな昔話を思い出しながら軍鶏肉を食べていた。
緑の野菜はベランダにある苦瓜の葉と買って来たパクチーラオだ。
ちょっと苦味がある。それとディルに似たような香りがする。
軍鶏肉の硬さは別にして美味しくまとまった味だ。

ごく普通のタイの家庭の庭先で見る鶏は軍鶏ばかりだ。
闘鶏の為に軍鶏を飼っている人もいる。
日本の養鶏場で見るような鶏は見ないが、市場やスーパーで売って
いる鶏肉は養鶏場から来るのだろうな。
飼育しやすく、すぐに大きくなる鶏を選んで養鶏しているのだろう。


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2008/9/23

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朝顔を食べる

タイ語でパクブンと言う野菜がある。最近は日本でも盛んに作られて
空芯菜と言う名前ででている。
パクブンの英語名はmorning gloryだ。つまり朝顔だ。
朝顔の炒め物は美味しいので、よく朝顔を食べる。
いままでずーっとパクブンは朝顔だと思っていた。

知りたい言葉があったのでタイ語の辞書を取り出した。
そこにパクブンという単語が目に留まった。
探していた単語ではないが、目に留まるとその単語の訳を見てしまう
悪い癖が俺にはある。
パクブンの訳語はconvolvulusとなっている。
「えっ?!morning gloryではないの???」
俺はconvolvulusなんて英単語を知らなかった。ある辞書には昼顔の
一種とでていた。
別の辞書ではサンシキヒルガオ属の植物となっていた。

俺が好きな朝顔の炒め物は実は昼顔だったのだ!
俺の知らない間にやら朝から昼になっている。
分類学上は朝顔も昼顔も似たようなものだろうが、言葉の上では
朝と昼では大違いだ。
時差ぼけのような混乱を感じてしまった。


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2008/9/23

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2008年9月22日 (月)

カノムパンチャン、月餅の食べ方

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タイの月餅を戴いた。ヌチャナートはちょっと味見をして
「美味しいわ!」と喜んでいた。
月餅のことをタイ語ではカノムパンチャンと言う。
「月のお菓子」と言う意味だ。
中国の伝統がタイに入り、菓子の名前に「月という言葉」が残って
いるのが面白いと思った。

日本の月餅とは違い、砂糖漬けの瓜が入っている。
甘味は思ったほど強くはないが、良い味だ。
砂糖漬けの瓜や水分の少ない分厚い皮を食べると口の中が
パサパサになる。どうしても水分が欲しくなるから、月餅を食べる時、
日本人はお茶と一緒に食べる。
しかしタイ人には茶、特に熱い茶を飲む習慣がない。
冷たい水と一緒にタイ人は月餅を食べるのだろうと想像していた。
甘いお菓子だから、タイ人も当然おやつのように食べるのだろうと
日本人は思う。

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「月餅って、お年寄りが好きなのよ」
「ふーん」別に驚かない。
「お年寄りはご飯と一緒に月餅を食べるのよ。」
「えっ!?」
こんな甘い月餅をご飯のおかずにするのか?
「お年寄りは甘い物が好きなのよ」
「・・・・・」
赤い西瓜をおかずに美味しそうにご飯を食べていたお年寄りをみた
ことがある。それを見た俺は飽きれて笑い出してしまった。
月餅をおかずにご飯を食べているお年寄りを見たら、
「バッカじゃない!」と思いながらも、きっと日本人は笑い出すと
思う。
愉快な食習慣だと優しく理解しましょう。

味の好みは年齢と共に変化する。
例えば子供はビールの苦味を嫌うが、大人になるとあの苦さが旨味
になる。若い頃から辛い物ばかりを食べ続けたタイのお年寄りは、
晩年には甘い物を好むようになるのかな?


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2008/9/22

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2008年9月20日 (土)

世界三大スープって何か

トムヤンクンは世界三大スープの一つだと言う。
少なくとも多くの観光案内書にはそう書いてある。
俺はいつもそれに疑問を抱いている。本当にトムヤンクンが
世界三大スープなら、タイを知らない日本人でもトムヤンクンを
知っ
ていてもいいはずだ。
「食べたことはないが名前は聞いたことがある」
という程度の知名度があってもいい。
実際のところ、トムヤンクンなんて知らない日本人の方が多いと思う。
それから考えるとトムヤンクンが世界三大スープなんて、とてもとても
思えない。

こんなことを言うと、俺はトムヤンクンが嫌いなのだと勘違いされる。
トムヤンクンは美味しいスープだ。
酸っぱいと思うと辛味が襲ってくる。その味の調和がなんともいえない
美味しさだ。タイでレストランに入ると必ずトムヤンクンを注文すると
いう白人を知っている。海老にアレルギーがある人以外は誰でも好き
になるスープだと俺は信じている。
ただ、トムヤンクンが世界三大スープの一つだなんて思っていない
だけだ。

日本語で「三大スープ」を検索するといろいろなサイトがひっかかる。
これを英語で「"three bigest soup"」とやってもひっかからない。
「"three bigest" +soup」とやると「three biggest」なんとかというのが
ひっかかる。例えば「三大の川」「三大問題」などだ。
しかし「三大スープ」なんてものはひっかからない。
少なくとも英語国民の間では「三大スープ」なんて概念がないようだ。

スープに関連した「三大」のなかにこんな内容のサイトがあった。
アメリカのスープ缶詰会社キャンベル社で売れている三つのスープ
はチキンヌードルスープ、トマトスープとクリームオブマッシ
ュルーム
だそうだ。キャンベル社は米国の缶詰スープ市場の70%を占拠し
ている。これならなんとなく分かる。
クリームオブマッシュルームは俺の好物でもある。

どうやら世界三大スープなんて言い出したのは日本人じゃないか
な?頭の良い人が居て、タイを売り出すために、タイ名物の
「トムヤンクン」を世界三大スープに仕立て上げたのだと思うように
なっ
た。


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2008/9/20

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2008年9月19日 (金)

茄子の炒め物、タイ料理か?

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茄子と茸と鶏肉を炒めた物がでてきた。俺はこれをタイ料理だと
思って食べた。ヌチャナートはこれを日本の料理だと思って作った
らしい。
皿に盛ったご飯を一口分だけ皿の上で広げる。
料理を広げたご飯の上に乗せる。そして唐辛子をひとかけら乗せて
食べる。この食べ方はタイ的な食べ方だ。

ヌチャナートが日本で覚えた料理、例えばこの茄子の炒め物をタイ
で作る。それをご近所の人々と一緒に食べる。
その料理をご近所の人はタイ料理だと思って食べるようだ。
「日本の料理なのに、タイ料理だと思われるのよ」
そう言ってヌチャナートは笑っていた。

どうしてだろうか?
タイ人の味覚で美味しいと思う日本の料理は何処かでタイ料理に
共通したものがあるのだろう。タイ的な日本料理をタイで作ると、
タイ人は新しいタイ料理だと勘違いするのではないかな?


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2008/9/19

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葉唐辛子の炒め物

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デパチカに葉唐辛子があった。ヌチャナートは葉唐辛子を買いたい
という。それを見たら、俺もなんとなく葉唐辛子を食いたくなった。
子供の頃、葉唐辛子を炒めて醤油で味付けした物を好んで食べた
ことを思い出した。そんな物を好む子供を見て大人は
「この子はのん兵衛になるよ」と言っていた。
子供の頃の好みとのん兵衛の関係は当たっている。

デパチカで葉唐辛子を買う時、葉唐辛子の間に唐辛子の実がついて
いるのを見ていた。このパッケージは葉っぱだけで唐辛子の実は
あまりないと思っていた。ヌチャナートが作った葉唐辛子の炒め物は、
葉よりも実の方が多い。生の時は葉の方が多かったが、炒めると
葉は小さくなり目立たなくなるが実は炒めても小さくならない。
葉唐辛子を炒めたのか唐辛子を炒めたのかわからない。
これは葉唐辛子の炒め物というよりも、唐辛子そのものの炒め物だ。
「辛い?」
腹がすいている俺はおかしな葉唐辛子の炒め物を酒を飲みながら
食べていた。
「いや、辛くないよ。美味しいよ。」
ヌチャナートが葉唐辛子を箸で摘んだ。
「あら!辛いじゃない!」
タイ人が辛いと言うものを、俺は辛くない丁度良いなんて言っている。
辛いとは思っていなかったが、額に汗が吹き出るのを感じた。
「汗をかいているわよ。辛いのでしょ?」
舌は辛いと感じないが、体が辛いと感じているので汗をだしている。
葉唐辛子の炒め物と酒は相性がいい。


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2008/9/18

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タイ料理とポルトガルの影響

日本の食品にはポルトガルの影響がある。天麩羅なんてその最高峰
だろう。ポルトガル人が日本に来た頃、ポルトガル人はタイにも
来ていた。タイのアユタヤにポルトガル人は来て貿易をし、彼等の
食文化をタイに残してきた。ポルトガル人が残した食文化は今も
めんめんとタイの人々に引き継がれている。
ちょっと調べた所では菓子類にポルトガルの影響が強く残っている
ようだ。今日、観光でバンコックに来たポルトガル人は故国で見る菓子
と同じ菓子を昔ながらの製法でタイで作られているのを知って驚く
そうだ。

タイの料理には油で揚げるというのはなかったそうだ。
ポルトガル人が食べ物を油で揚げることをタイに伝えたとのこと。
つまり天麩羅の技術をポルトガル人はタイにも伝えたのだ。
現在でも天麩羅に似た物はタイにもあるようだ。
「あるようだ」なんて自信のない表現になってしまった。
俺は天麩羅のようなものをタイで食べたことがあると思うがはっきり
思い出せない。見た目、姿かたちが天麩羅なので、タイの食堂・レスト
ランで天麩羅を見ても食べようとはしなかったのだろう。
「日本で食べられる物をタイで食べる必要はない。タイでなくては
食べられないものを食べるべきだ」なんて俺は思って天麩羅のような
ものを意識的に避けたのかもしれない。
食べたとしても、感動がなかったのだろう。
ポルトガル人がタイと日本に天麩羅を伝えたのだと知っていたら、
感動していただろう。

「タイにも天麩羅はあるだろう?」ヌチャナートに聞いてみた。
「あるわよ」やっぱりそうか。
「小麦粉をつけて、揚げるのかい?」
「そうよ」それなら間違いなく天麩羅と同じだ。
ある欧州人のインターネットサイトにタイ料理があった。
その中で見たインゲンの揚物の写真は日本の天麩羅にそっくり
だった。
「でも天麩羅はタイ人の好みじゃないわ。中国人は天麩羅を食べる
わよ」俺はやはりそうかと、納得した。


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2008/9/19

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四角豆

P1060432pct13

この豆の本当の名前はなんというのか知らない。ヌチャナートに聞い
たが直ぐに忘れる。形から四角豆と俺は名づけている。
タイ語でナントカというより四角豆と言った方が俺には親しみが持てる。
この豆も昔はと言っても4・5年前までは余り見かけなかったが最近は
見かけるようになった。食べ方は簡単だ。
これ以上簡単な食べ方はない。生で食べるだけだ。
インゲンのように豆独特のにおいはないから食べやすい。
ナンプラをつけると塩味が加わって食べやすくなる。
さーっと茹でてサラダにしても美味しいと思う。
タイ人は豆や豆もやしを生で食べるが、俺は生の豆のにおいが
気になって好きじゃない。
四角豆なら生でも食べられる。


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2008/9/17

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2008年9月18日 (木)

ゲンパームウ、豚肉と苦瓜のシチュウ

P1060424pct13

苦瓜がベランダで育っている。苦瓜を取ってきた。
「日本人は苦瓜の葉を食べないのよね」
そんなことを言いながらヌチャナートは苦瓜の葉も摘んでいる。
苦瓜の産地の人なら苦瓜の葉を食べるかもしれないが、都会に
住む人々は苦瓜の葉が食べられるなんて思ってはいない。
唐辛子の実や葉も摘んだ。
それらを全て鍋に入れて煮込んだ。
豚肉以外の材料は全て自家製だ。すぐに料理はできあがる。
生の唐辛子は煮込まれて柔らかになっている。
そして唐辛子のよい香りが口の中に広がった。


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2008/9/16

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2008年9月17日 (水)

食べ物と健康の関係9168

目に付く広告の中から食べ物と健康の関係を探っている。
昔からこれを食うと何に良いという食べ物がある。
その言い伝えを調べると、その食べ物にはあるミネラルが多いの
で目とか鼻によいというのがわかってきた。
昔は特定の食べ物が高血圧とか特定の病気に効くという話が多
かったと思う。最近はある食べ物で痩せたとかダイエットという広告
が多い気がする。

「ゆほびか」誌 2008年11月号
手軽!美味!「酢モヤシ」ダイエット
15Kgやせ、おなかペコン!酵素パワーで重い便秘も一掃!
色白美肌!

「壮快」誌 2008年11月号
パッと作れる<甘いレモン水>で20キロ 16キロ 13キロ 
楽(○囲み文字)やせた
ひざ痛耳鳴りが消えた人大続出

中華料理店主考案
丸ハゲ頭に毛が生えた!
血圧血糖値が正常化
飛蚊症も消えた!
<タマネギジュース>

15キロ減量に成功!
<コーヒー>で頭がよくなる!
糖尿病、メタボ、血栓を防ぐと新判明

愛犬の白内障にも効いた!
<アワビの粉末>で緑内障、白内障、飛蚊症、老眼が大改善!
視力大向上

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2008/9/16

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2008年9月15日 (月)

パッカパオ、タイ風肉の炒め物

P1060420pct13

今晩はパッカパオを作ると言い出した。
これを作ると家中に唐辛子の煙が充満する。
煙と言うと白とか黒いものを想像する。
唐辛子の煙というのは無色透明だが、性格が悪い。
この煙を吸うとくしゃみが出る。
くしゃみも一回じゃすまない。二回とか三回もくしゃみがでる。
それが終わるとこの料理が出てくる。
香りといい、辛味といい、これが出ると俺は夢中で飯を食べる。
この香りはバイフアラパーからでる。
バイフアラパーはタイから空輸されたものを食べた後の茎を鉢に
刺しておいた。
そうしたら、この香草は根付いた。
ヌチャナートは食べたい時に香草を取れるので喜んでいる。
トムヤンクンがタイスープの代表なら、パッカパオは肉料理の
代表だと思う。


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2008/9/15

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2008年9月13日 (土)

食後の水

俺には食事の後に水を飲むという習慣がない。
何人かで連れ立って昼飯を食いに行くとしよう。
飯を食った後、お茶を飲みながらちょっと談笑したりタバコを吸うこと
がある。お茶が飲みたくて、飲むのではなくてなんだか口寂しいから
飲む。店が無料でお茶を出してくれるから、ただの物だから飲む。
そんな程度だ。

これがタイに行くとちょっとちがう。
道路端の屋台やごく普通の食堂で何かを注文すると、必ず
「水はどうします?」と聞かれる。
飲料水は日本と違ってタイは有料だ。
店は売り上げを伸ばしたくて「水を薦めているのだ」と勘違いしていた。
食事の後に水を飲む習慣のない俺は、喉が渇いている場合以外は
水を注文しなかった。日本では水は「おひや」と言って無料だ。
金を払って水を飲むのは馬鹿馬鹿しいという気持ちもあったかな?
「水はどうしますか?」とタイ人が言う場合、たんなる水からビール
まで含まれる。
「お飲み物はどうしますか?」と解釈すべきなんだろうな。
昼間はペプシとかミネラル水を頼む。夜だったならビールだな。

食事の後に俺が水を飲まないのを知って、ヌチャナートはいつも言う。
「食事の後に、水を飲まないと駄目よ!」
そう言って、いつもなにか水分を無理矢理飲まされる。
それを繰り返しているうちに、なぜ食後に水を飲むのかわかって
きた。多分、あの辛いタイ料理を食べると、胃がやられるのだろう。
それで水を飲んで刺激を和らげたり、胃で食べ物が消化されるのを
助けたりするのだろう。食後に水分をとると健康によいと経験的に
彼等は知っているので、食後に必ず水を飲むのだ。

食後の水の習慣があるから、どの店でも料理を注文すると
「水はどうします?」と聞くのだ。料理の注文だけを受けて、
「ありがとうございます」と言ってウエイトレスが下がってしまい、
水の注文を聞かなかったなら、客は戸惑うことになる。

日本で言えば、「ラーメン」と注文を受けて「醤油ラーメン」か
「塩ラーメン」か確認しないようなものだろうか?


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2008/9/13

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もち米の香り

町を歩いていたら、何か食べ物の香りがする。
「なんだこのにおいは?」
かすかに香ってくるにおいを嗅ぎ分けた。
「ああ、これはもち米のにおいだ」
先日も もち米のにおいに気づいた。あの時はタイ料理屋から臭って
くるにおいだ。今、俺が歩いている近辺にはタイ料理屋なんてない。
それなのに、なぜもち米のにおいがするのだ?
そうだ、和菓子屋がこの辺にあるはずだ。
和菓子屋ならもち米を沢山使う。
周囲を見回すと和菓子屋があった。

今、自分が嗅いでいる和菓子屋のにおいとタイ料理屋のにおいを
比べてみた。身びいきかもしれないが、和菓子屋から漂ってくるもち米
のにおいは甘い。タイ料理屋から漂うもち米のにおいは外米臭が
ある。香りは別にして味の方は日本のもち米もタイのもち米もどちらも
甘くて美味しい。

俺達には異臭と感じられる外米臭はタイ人には良い香りとなるらしい。
もち米がもつ外米臭はあまり強くないのでそれほど違和感を感じない。
タイでタイのもち米を食べると、周囲が同じようなにおいなので、
外米臭なんてものがわからなくなる。


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2008/9/13

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カオパット、タイの焼飯

P1060412pct13

昨晩のご飯がちょっと残っていた。新たにご飯を炊くのも面倒だ。
残飯をお粥にしても美味しい。カオパットにしても美味しい。
カオパットの場合、炊きたての飯よりも残飯で作る方が飯粒がぱらぱら
になりやすいのでもっと美味しい。
ヌチャナートが残飯の処理方法を聞いてきた。
「ねぇー、カオパットにする?」
「そうだね」
「あら、ここに美味しいチキンスープがあるわ。これでお粥にすると美味
しいわよ。お粥にする?」
そういわれるとお粥も美味しそうに聞こえた。
一度カオパットにすると言ってお粥にするのは男らしくない?
武士に二言はない?
そんな偉そうな口をききたいのではない。カオパットにしようかそれ
ともお粥にしようか考えるのが面倒なだけだ。
カオパットにすると決めたのだから、カオパットにこだわった。

今日のカオパットにはもやしが入っている。
もやしを入れたならカオパットが水っぽくなり、米のパラパラ感が
なくなるはずだが、上手く調理してある。
ちゃんと飯粒が離れる。
「レモンが欲しいでしょ」
「うん」
ヌチャナートは他の料理を作っていて、俺のレモンのことなんか忘れて
いるようだ。
俺はレモンがでてくるのを待っていたが、とうとう最後まで出てこな
かった。ナンプラと唐辛子をかけながらカオパットを食べる。
最後に冷たい水を飲み干す。

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2008/9/13

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2008年9月12日 (金)

焼肉のタレとタイ人の好み

テレビで焼肉のタレの宣伝をやっている。「黄金の・・・」なんて名前を
つけている。それを見て、ヌチャナートは素っ気なく言った。
「甘いんでしょ。美味しくないわ!」
何度か、買ったか戴いたかで日本の焼肉のタレをヌチャナートは幾つ
も味見した。
日本の焼肉のタレは例外なく甘い。

食べ放題の焼肉屋へ行く。辛いと言われるタレも甘味が強すぎる。
日本人が辛いと感じる程度の辛さだから、ヌチャナートにも俺にも辛さ
は感じない。
「焼肉屋のタレは美味しくないから」と言って自家製のタレを焼肉屋へ
持参する。焼肉はタレで勝負だ。好みのタレでないと焼肉は美味しく
ない。お店には悪いけど、タイ風のタレを持参して食べる。
「こんなことしているの、あたし達だけよね」
ヌチャナートも可笑しそうに笑いながら、自家製タレに焼肉をつけて
食べている。

昔、ヌチャナートはエバラ焼肉のタレを美味しいと言った。
エバラ焼肉のタレをタイへ持って行って、タイ人に試食させた。
今はもうそんなことはできないだろう。機内持ち込みは完全に駄目だ。
預ける荷物でも液体は爆弾と思われて断られるかな?

焼肉屋に電話をかけて、焼肉セットの出前をタイの田舎で頼んだ。
七輪、炭、焼鍋、肉、野菜、スープなど全部持ってきてくれる。
火をつければ直ぐに食べられる。食べ終わると七輪などを持ち帰って
くれる。実に便利なシステムだ。
近所の人々を呼んで出前の焼肉をエバラ焼肉のタレで試食した。
食事に招待されたら、よほど口に合わない物以外は「美味しい」と
外交辞令で評価するのが普通だ。
まして、ただ酒、ただ飯だ。「美味しい」とお世辞で言う。
お世辞ではなくとも、珍しい日本の味だし、受け入れ可能の味だから
「美味しい」という評価になる。
その時の写真を見ると、エバラ焼肉のタレにパクチーを入れてある。
パクチーが入らないとタイ人には焼肉のタレにならない。
それを配慮したのだろうな。タイ人も美味しいと言っていたが、タイ人の
好みの味とはちょっと違っているはずだ。
焼肉のタレをタイで売るにはもう少し、タイ人の好みに合わせた味に
する必要は感じた。

その当時は日本の焼肉のタレも珍しかったので、ヌチャナートは
エバラ焼肉のタレを美味しいと言っていた。
日本での生活が長くなるにつけて、刺身や鮨のような日本の味を好む
ようになるものもある。その逆に焼肉のタレのように、最初は好んだが、
だんだん飽きがきて遠ざける味もある。
味の好みや、その変化を見ていると面白い。

2008/9/12


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炎の朝顔

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この野菜は空芯菜と言う名前で日本では売られている。数年前まで
この野菜はスーパーで見かけなかった。
初めて、空芯菜を日本で見た時、ヌチャナートは飛びついた。
空芯菜もたくさん出回り見慣れると、値段が安い時でないと飛びつか
ない。主婦の変貌に驚かされる。

空芯菜と言うのは朝顔科の野菜らしい。英語でも朝顔と言っている。
茎が空洞になっているから空芯菜と中国語では言うようだ。

レストランでメニュウを渡された。タイ語はわからないから英語部分を
読む。メニュウに朝顔の炒め物というのがあった。
朝顔の炒め物を食って、大袈裟に言えば旨さに感動した。
感動のあまり、朝顔の畑を見たくなった。
俺を畑に案内してくれた。
「これが朝顔ですよ」タイ人は詰まらなさそうな顔をしている。
畑にある朝顔はまるで菜っ葉のようだった。
俺は夏の朝に咲く朝顔を想像していた。
「きっと、畑に蔓が広がり、所々に花が咲いているのだろう」
そんな想像をしていたから、菜っ葉のような姿を見てがっかりした。

この朝顔を炒める時はたいてい大きな炎を上げながら調理する。
タイ語ではパクブンファイデンと言って「炎の朝顔」とでも訳せる。
海老や蟹料理のように材料が高価ではないので「炎の朝顔」は安い
料理だ。濃い緑の野菜に油がからみ、表面が光っている。
真っ赤な唐辛子が彩りを鮮やかにする。
味付けは店によって違うが、どの店でもそれぞれの美味しさがある。
俺にとって安くて美味しいタイ料理と言ったら、「炎の朝顔」を一番に
あげる。


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2008/9/12

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2008年9月10日 (水)

タイ風卵焼き

P1060370pct13

この卵焼きはタイ人が普通に考える卵焼きだ。
日本人が作る卵焼きは目玉焼き、いり卵、白身と黄身を掻き混ぜて
ふわっと仕上げるのが卵焼きだ。
欧米流の作り方を日本ではする。

あるタイのホテルの朝食ビュッフェで見た光景だ。
日本で言うバイキングスタイルの朝食だ。
幾つもの出来合いの料理を好きなだけ持っていく。
しかし、卵料理は客の好みに合わせてコックが作ってくれる。
白人女がコックに卵焼きを注文した。
女は注文どおりの卵焼きができないのでいらいらしている。
タイ人のコックは英語がよく分からないらしく、言われたとおり何度も
卵焼きを作る。白人女は怒る。卵が硬くなりすぎて怒っているのか?
なぜ怒っているのかわからない。
見ていてコックが可哀想だったが、俺も朝の予定があったので、
その場を去った。

ウチじゃあ、卵焼きというといつもこんなものになる。
これはこれで旨いから俺は別に文句を言わない。

2008/9/8


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野菜炒め:タイスタイル

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「今日は野菜だけよ」なんて言いながらピーマンを切っていた。
玉ネギとキャベツ・豚肉と一緒にピーマンを炒めた。
ナンプラで味付けしてあるから、タイスタイルといえる。
ピーマンの香りがいい。
「味見してないから、わからないわよ」
「ああ、良い味がでているよ」
いつもの通り唐辛子と一緒に食べる。
ここまでくると、唐辛子があると美味しいと感じるのか、唐辛子がない
と食べられないのかわからなくなる。
多くのタイ料理は塩味が薄いから塩っ気が欲しくなる。
日本人なら醤油をかける。タイ人はナンプラをかけるか唐辛子と
一緒に食べる。
俺は唐辛子と一緒に食べた。

2008/9/9


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鶏に似ている

おかしな食べ物の話になった。ようするにゲテモノ料理の話だ。
「犬を食べたことあるかい?」
「ないわ。タイでも食べる所があるわよ」
「韓国じゃ、犬肉を食べるよね」
「ヘビは?」
「食べたことがあるよ」と白人が言う。
「蛙をタイで食べたことがあるよ。あれは美味しいね」
「蛙の肉は柔らかいのよね」
皆は経験したゲテモノ料理の話をしていた。
ワニを食べたなんて話も飛び出した。
全員の共通した感想はどの肉も鶏肉に似ているということだ。
「アハハハハ・・・・!何だかわけのわからない肉は皆んな鶏肉に
似ていると表現するんだね!」
白人はそう言って可笑しそうに笑っていた。

2008/9/7


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2008年9月 7日 (日)

苦瓜の芽が出る

P1060366pct13

ベランダの鉢を見た、見慣れぬ芽がでている。
また雑草の芽がでてきたのか?
ヌチャナートがなにかを植えたのか?
そんな話を聞いていない。
そういえば、ここに何かを植えたことを思い出した。
「何を植えた?」
自分が手を汚して植えたものなら、覚えているだろう。
「そうだ、確かに何かを植えた。何だっけ?」
何か赤い物が浮かび上がった。赤い物の思い出を手繰っていく
とあることを思い出した。
「あっ!そうだ!苦瓜が爆発したんだ!」
赤くなった苦瓜が爆発し、赤い種を撒き散らした。
その芽が今、出てきたのだ。

自分が植えたのではない、自然に蒔かれた種なのでなかなか
思い出せなかった。
「こうするとまた芽が生えてくるのよ」
そんなことをヌチャナートが言ったのを思い出した。
俺は手を出さず、自然のままにしておいた。
飛び散った苦瓜の種をめがけて鳥がやってきた。
種は赤い果肉に包まれているので、鳥は種をすぐに見つけた。
鳥には苦くないのだろうか?
苦い物は鳥にも嫌われるはずだ。赤く熟した苦瓜だから、苦味
は消えているのかもしれない。
枇杷でも柿でも青いうちは鳥はこないのに、赤く熟し食べ頃に
なると鳥がやってきて片っ端から食べて行く。
苦瓜の種は鳥に食べられてしまい、なくなっていたと思っていた。
種の幾つかは土の中に入り芽を出してきたのだ。
真ん中に一つと、左下にまだ種の殻を被ったものが一つある。

これからだんだん気温がさがる。
霜が降りたなら、この苦瓜も枯れてしまうだろう。
何もせず、手を加えなくとも、タイなら新しい苦瓜が育つ。
農業技術が日本で進歩するのは気候と大いに関係があるのだ
と改めて感心した。


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2008/9/7

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2008年9月 5日 (金)

タイの漢方薬

漢方薬はタイにもある。タイ語では漢方薬のことを「中国の薬草」
と言っている。ある漢方薬店の前で、男が木を削っていた?
或は薬研で何かを粉にしていた。
詳しい状況は忘れたが、削っていたことにしよう。
店の陳列棚に並んでいる商品を見て削っているのは薬木だな
と分かった。俺は木を削っている男に話しかけた。
男は俺が薬草に興味を持っているのを知り、店から分厚い本を
取り出した。こんな立派な装丁の本はなかなかタイでは見かけ
ない。辞書など大量に売られている本は値段は安いが装丁が
悪くてすぐにボロボロになる。この本はそんなことはない。
発行部数が限定されている専門書は日本でも高価だ。
さぞ高価な本だろうと推定した。
男はページをめくり、素早く削っていた木の説明が載っている
ページを開いた。本の取り扱い方を見て、色が黒くて上半身裸
のこの男はよくこの本を使っているインテリだなと分かった。
そしてこの木の効果について俺に説明してくれた。
俺は「うんうん」と無責任に返事をしながら聞いていたが、彼の
タイ語はまるで分からない。でも彼の動作や本のイラストから
何に効くのかなんとなく分かった気がした。

町を歩いていると、行商人がいた。
担いだ籠の中身を見ると、俺には必要のないガラクタばかり
だ。木の二股にゴムをつけたパチンコ、軽石、玩具・・・そんな
ものだった。その中に漢方薬のようなものがあった。
行商人を呼び止めて漢方薬のようなものを求めた。

家に戻り、近所のおばさんに買った物を見せた。
説明書がある。俺は読めないからおばさんに読んでもらった。
おばさんはそれを読んで笑い出した。
「これ精力剤よ!大きく元気になるわよ!!アハハハ・・・・・!」
日本に戻り、おばさんに言われたように漢方薬を焼酎につけた。
飲んでみたが効果はあるのかないのかわからない。
少なくとも養命酒のような薬効はあるだろう。苦かった。
良薬口に苦しというではないか。きっと効いていると思い込ま
せた。

その次にタイに行った時、この漢方薬を思い出して買おうと
した。行商人と出会った街角に行けばまた会えるだろう。
少なくともこの近辺で漢方薬を売っている人を見つけることが
できるはずだ。しかしそんな漢方薬は見つからなかった。
人間って面白いもので見つからないとかえって欲しくなる。

外国で出会った行商人=>薬・実はただの精力剤 =>
行商人いない =>ただの精力剤が魔法の秘薬に

俺の想像は漫画か小説のように膨らみ、あの薬は空を飛んだり
透明人間になれる魔法の秘薬か不老長寿の薬のように思えて
きた。うーん、残念だな。
また、タイに行ったら秘薬を見つけるぞ!
いつしかそんな気になっていた。

ヌチャナートにこの話をした。
「バッカねぇ!そんなもの欲しけりゃ、薬屋に行けば売ってる
わよ!」
確かにその通りだ。漢方薬屋へ行けば、もっと効果の
あるものが手に入るかもしれない。
我ながら己の愚かさに嫌悪感をもった。

最初に買ったのが行商人だったから、行商人しか売っていない
と思い込んでいた。出会えないと行商人が謎めいた人に思え
てくる。謎の人から秘薬を買った。

秘薬=>魔法=>ハリーポッターと膨らんだ俺の想像は
ヌチャナートの「バッカねぇー!」の一言で潰れた。


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2008/9/5

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果物のトムチュート

タイ料理を知らない人が、こんなタイトルを見ると、デザートだと
思うだろう。タイやタイ料理を知っている人が見れば、
「なんだこれ?」「そんな料理はタイにはない!」と思う。
これはデザートでなくて、立派な食事なんだ。
果物と聞いて誰しもまず想像するのはリンゴやイチゴのような
食後に食べる甘い物だ。

「ねぇー、お風呂場にある果物を持って来てよ!」
こんな会話から今日の料理は始まった。風呂場に果物なんか
あったか?先日買った果物はマンゴー、プラム、スイカ・・・だよ
な。その他に果物なんか買ったっけ?
俺のタイ語が不十分だから、俺は誤解しているのかな?
とにかく風呂場に行ってみた。
果物なんてなにもない。果物の絵が描いてあるものを探した。
レモンの香りがするバスクリーンのようなものを求めているの
か?そんなもん、料理に使うわけない。
足元を見ると冬瓜があった。
これも花が咲いて実った果物の一種に間違いない。

「これかい?」
「そうよ、ありがとう」
ヌチャナートが求める果物を理解し見つけるのに、時間が
かかったのでむっとして言った。
「これは果物ではなくて野菜だよ」
そうは言った物の野菜と果物の境界は何処にあるのだ?

スイカは果物か野菜か?トマトはどっちだ?
メロンは果物だ。
胡瓜は野菜だ。
冬瓜は野菜だと思うが、ヌチャナートは果物と言った。

「うーん?」俺は考えてしまった。
日本人とタイ人では考え方が似ているのは幾つも経験したが、
冬瓜の場合は違う。英語の「fruit」はデザートに食べる果物の
他に、花が受粉して子孫を残すために作る果実という意味も
ある。タイ語で言う「果物」は英語と同じように「果実」という意味
もあるのだと初めて理解した。この考え方は日本語にはない。
冬瓜が欲しけりゃ、日本人は
「風呂場にある野菜を・・・」と言うが
「風呂場にある果物(果実)を・・・・」とは絶対に
言わない。
今までタイ語と日本語の類似性について見てきたが、これからは
タイ語と欧州語との類似性も見てみよう。
新しい発見があると思う。

P1060364pct13

冬瓜のトムチュートが出来上がった。
透明になった冬瓜にはスープが染込んでいる。
柔らかで口の中で冬瓜がとろける。その優しさが嬉しい。
うっすらと油が浮いている。
このトムチュートは鼠の糞と一緒に食べると美味しい。
「えっ!鼠の糞ですって!?」
「不潔!汚い!気持ち悪りぃー!」
本物の鼠の糞ではなくて、鼠の糞と言う変な名前の唐辛子の
ことです。香りの良い唐辛子ですから、心配しないでください。
「いい香りがする唐辛子だよ。食べてごらん!」
甘い言葉に釣られて食べて、その辛さに泣いても知りませんよ。

これは辛い唐辛子だから、俺は半分か三分の一に切ってご飯
にのせる。トムチュートをご飯にかけて冬瓜と一緒に食べる。
辛味と旨味でパクパクと食べてしまう。


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2008/9/5

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2008年9月 4日 (木)

ラープを食べる

P1060340pct13

そうそう、先日こんなラープを食べたのだっけ。
ちょっと前まではラープは大好物だったが、最近はそれほど
でもない。食べ飽きたというのではない。
ラープが欲しけりゃ、ヌチャナートに「ラープ」と言えばいつでも
食べられるから、新鮮味がかけたのかな?
そんな状態だけど、食いだすとついつい食ってしまう。
摘み立てのミントの香りと辛さがいい。
ラープと冷たいビールの組合せもいいもんだ。
これはタイの味だ。多くの人はトムヤンクンをタイの味とする
だろう。俺にとってはラープがタイの味だな。
そういえば、最近ネムを食べていないな。


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2008/9/4

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2008年9月 3日 (水)

ウチの収穫祭

P1060357pct13

今日はウチの収穫祭だ。なんとなく嬉しくておめでたい日だ。
ベランダで育てた唐辛子を初めて摘んだから収穫祭だ。
収穫祭の宴の料理はこんなものだ。
宴なんて大袈裟な表現だ!要するに晩飯だ。

本当は沢山の唐辛子が出来たはずだが、
「唐辛子に大きな虫がついているわ!」なんて言いながら
ヌチャナートは葉を摘んでは食べてしまうから実がならない。
ほとんど坊主にされても唐辛子は生きている。
懸命に次々と葉をだす。花が咲き、小さな実もできたが、
それも食べられたようだ。
なんとか生き残った唐辛子を摘んでパッカパオに使った。
緑色の唐辛子が赤みを帯びて、黒くなった。
それからだんだん赤みがまして唐辛子は茶色から赤になった。
今では色鮮やかな真っ赤だ。
この唐辛子は辛味が少ないタイプだから、彩りに使った。
辛味は別の唐辛子で補う。
パッカパオを作ると家中に唐辛子の煙が立ちこめてくしゃみが
でる。料理が出来上がるまで、二人はくしゃみをしていた。
出来上がったものはよい香りがして誰でも好きになると思う。


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2008/9/2

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2008年9月 2日 (火)

食べ物と健康の広告9018

昔から「これはなんとかの薬」という食べ物がある。
たしかにその効果があるから、そのように言い伝えられてきた
のだと思う。
近年、「(食べ物の名前)健康法」という本や記事が目立つ。
本や雑誌の広告から食べ物と健康の関係を見ている。
あまりにも沢山の食べ物の名前がでてくるので、何を食べても
健康になるのではないかと思ってしまう。
この健康法にも流行り、廃りがある。
今日、目に付いた広告にこんなものがあった。

「はつらつ元気」誌2008年10月号
40kg 19kg 14kg 楽(○囲み)やせた!
15cmくびれて産後太りも脱出!!
脂肪燃焼 トマトスープで
体脂肪が毎日減って一週間でメタボ解消!!

2日でだるさ解消! 1ヵ月で検査データが正常値!
糖尿病に有効 名薬 クワの葉酒

皮膚科医も効果確認! 古い角質を除去してシミまで消える!
顔・首の粒イボ解消!!
潤い極上
杏仁オイル 実感付録

「安心」誌 2008年10月号
脳梗塞、高血圧、頻尿が軽快!
骨も肌も血管もイキイキ!
免疫力が高まる
ニンニクみそ
マスオさんの元気の源!

「夢21」誌 2008年10月号
腸の白血球が活気づき重い肝炎も高血糖も軽快すると医師も
治療に使う食物繊維ゼリー

TREview

2008/9/1

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キャベツの炒め物

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豚肉を揚げるか炒めるかヌチャナートが聞くので、炒めると
答えた。どんな炒め物がでるのかと思ったら、こんなものだった。
キャベツの中に豚肉がちょろっと入っている。
これじゃ豚肉を炒めたのではなくてキャベツを炒めたものだ。
ちょっと甘い味がする。
牡蠣油を使ったのかと思ったら、醤油だけで味付けしたとのこと。
そうするとこの甘味はキャベツからでたものだ。
生唐辛子と一緒に食べると美味しいと感じる。
日本人の味付けだともっと塩味が濃い。
塩味が濃いとキャベツと肉をご飯にのせて食べらると丁度良い
あんばいになる。
タイ料理は塩味が薄い。それで唐辛子が欲しくなるのだろうな。


TREview


2008/9/1

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