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2008年9月 5日 (金)

果物のトムチュート

タイ料理を知らない人が、こんなタイトルを見ると、デザートだと
思うだろう。タイやタイ料理を知っている人が見れば、
「なんだこれ?」「そんな料理はタイにはない!」と思う。
これはデザートでなくて、立派な食事なんだ。
果物と聞いて誰しもまず想像するのはリンゴやイチゴのような
食後に食べる甘い物だ。

「ねぇー、お風呂場にある果物を持って来てよ!」
こんな会話から今日の料理は始まった。風呂場に果物なんか
あったか?先日買った果物はマンゴー、プラム、スイカ・・・だよ
な。その他に果物なんか買ったっけ?
俺のタイ語が不十分だから、俺は誤解しているのかな?
とにかく風呂場に行ってみた。
果物なんてなにもない。果物の絵が描いてあるものを探した。
レモンの香りがするバスクリーンのようなものを求めているの
か?そんなもん、料理に使うわけない。
足元を見ると冬瓜があった。
これも花が咲いて実った果物の一種に間違いない。

「これかい?」
「そうよ、ありがとう」
ヌチャナートが求める果物を理解し見つけるのに、時間が
かかったのでむっとして言った。
「これは果物ではなくて野菜だよ」
そうは言った物の野菜と果物の境界は何処にあるのだ?

スイカは果物か野菜か?トマトはどっちだ?
メロンは果物だ。
胡瓜は野菜だ。
冬瓜は野菜だと思うが、ヌチャナートは果物と言った。

「うーん?」俺は考えてしまった。
日本人とタイ人では考え方が似ているのは幾つも経験したが、
冬瓜の場合は違う。英語の「fruit」はデザートに食べる果物の
他に、花が受粉して子孫を残すために作る果実という意味も
ある。タイ語で言う「果物」は英語と同じように「果実」という意味
もあるのだと初めて理解した。この考え方は日本語にはない。
冬瓜が欲しけりゃ、日本人は
「風呂場にある野菜を・・・」と言うが
「風呂場にある果物(果実)を・・・・」とは絶対に
言わない。
今までタイ語と日本語の類似性について見てきたが、これからは
タイ語と欧州語との類似性も見てみよう。
新しい発見があると思う。

P1060364pct13

冬瓜のトムチュートが出来上がった。
透明になった冬瓜にはスープが染込んでいる。
柔らかで口の中で冬瓜がとろける。その優しさが嬉しい。
うっすらと油が浮いている。
このトムチュートは鼠の糞と一緒に食べると美味しい。
「えっ!鼠の糞ですって!?」
「不潔!汚い!気持ち悪りぃー!」
本物の鼠の糞ではなくて、鼠の糞と言う変な名前の唐辛子の
ことです。香りの良い唐辛子ですから、心配しないでください。
「いい香りがする唐辛子だよ。食べてごらん!」
甘い言葉に釣られて食べて、その辛さに泣いても知りませんよ。

これは辛い唐辛子だから、俺は半分か三分の一に切ってご飯
にのせる。トムチュートをご飯にかけて冬瓜と一緒に食べる。
辛味と旨味でパクパクと食べてしまう。


TREview


2008/9/5

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