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2008年12月18日 (木)

唐辛子の効果

暑い国の料理は辛いものが多い。タイ料理には沢山の唐辛子を
使う。どうして彼等は大量の唐辛子を使うのだ?
いつも不思議に思っている。

唐辛子はコロンブスがアメリカ大陸を発見し、旧大陸に持ち帰った
ものだ。それが世界中に広まったというのが通説になっている。
その通説に従えば、タイに唐辛子が入ったのは15世紀以降という
ことになる。それ以前のタイ料理には唐辛子は使われていなかった
と見てよいだろう。15世紀以降のタイでどうして唐辛子が大量に
使われるようになったのだろう?
これには立派な理由があるはずだ。

毎日、タイ料理を食っているので唐辛子について考えることが多い。
タイ料理に唐辛子を多用するのは暑い気候のなかで、食欲が落ちる。
それを唐辛子の刺激で食事をする。これも正解のようだが、
いまちょっとすっきりしない。もっと別の理由がありそうだ。

先日、こんな経験をした。
空腹だった。何か食うものがないか探した。
即席麺があるが、調理が面倒だから食いたくない。
こんな時、なにもしなくても食える菓子類があると一袋食べきるまで
手を出してしまう。途中で止めることができない。
太りすぎの原因になるので、菓子類は家に置かない。
何も食うものがない。冷蔵庫に生の唐辛子があった。
それを一本取り出して齧った。強烈な辛味を感じた。
ちょっと後悔した。これなら茶でも飲んだ方がよかったかな?
「茶腹も一時」と言うじゃないか!
辛味の感覚が収まった。
その時、不思議なことに、今まで感じていた空腹感が消えている
のに気づいた。唐辛子一本で空っぽの胃袋を満杯にすることは
ないのに、空腹感はない。

ウエブで何かを検索していた。
多くの場合、目的の物とは異質の物がひっかかる。
戦争中の中国での体験記が引っかかった。
検索の目的から外れるが戦争体験記を読み始めてしまった。
彼が初年兵時代、内務班の同年兵の中に朝鮮半島出身の候補生
が二人居た。或る日営外訓練が終わって帰営する時、彼等二人は
街で唐辛子を大量に買い込んでいた。
食事時、味噌汁や飯の菜に真っ赤になるほど唐辛子を振り掛けて
いる。彼等は「空腹感に襲われるのが遅れる効果がある」と言う。
半信半疑だったが試すと、激しい肉体訓練で喰った飯は一時間で
空腹になるが、唐辛子があると二時間以上は空腹にならないこと
がわかった。こんな話だった。

俺が空腹時に唐辛子を食ったら、空腹感が消えた経験と一致
している。暑い気候の中で生活するタイの人々はじっとしていても
体力を消耗する。体力を使えば腹が減る。
唐辛子を沢山いれた料理を食べることで空腹感を避けているのでは
ないかと考えた。
これがタイ料理は何故辛いのかという、俺の暫定的結論だ。
この結論は俺が体を使って得たものだ。頭や文献で導き出した
結論ではない。
中国で何人もの兵隊が体験したものとも一致している。

2008/11/28


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