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2008年12月18日 (木)

鯛のお頭

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先日の新聞である女が鯛のお頭が大好きだと言っていた。
俺は知らないが、有名な女らしい。
彼女が言うには、「身の部分は何処をとっても同じ味だ。
頭は場所によって味が違う。絶対に頭の方が美味しいし、味の違い
を楽しめる。」そんなことを言っていた。
なんだか、鯛のお頭を食べたくなった。

ヌチャナートは塩を振っておいた鯛のお頭を焼いた。
焼きあがった鯛のお頭の隣にヌチャナートは薄荷の葉を置いた。
日本人なら大葉などで飾るだろう。なんとなくその差がおかしく、
にやりと笑った。俺が笑うのを見ても、ヌチャナートにはなぜ笑うの
か分からないだろう。
「これと一緒に食べてね」
出されたのは、ナムプラに唐辛子、ニンニク、玉ネギ、レモングラス
などを入れたソースだ。香りが高く、辛味のあるソースだ。

新聞に記事を書いた女は、お頭の塩焼きを多分そのままか
醤油をちょっと垂らして食べるのだろう。
彼女には想像もできないソースだ。
鯛のお頭は場所ごとに違う味がする。
首の付け根、頬、目の後ろ、みんな違う味がする。
目の周囲はゼラチン質の肉が沢山ある。
今までは、ヌルヌルしていて気持ち悪いと思っていた。
これを美味しい肉と思って食べると、実に旨い。
同じ物でも気持ち悪いと思うと、食べられないが、旨いと思うと
旨い肉になる。旨い肉と思うと、魚の骨までしゃぶってしまう。
よく魚が好きな人は綺麗に魚を食べるという。
旨いと思って食べ、骨までしゃぶると塵となる物がほんの僅か
しかない。

2008/12/6

TREview

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