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2008年12月22日 (月)

煮貝とソムタム

甲州名物に鮑の煮貝がある。
内陸部で海のない山梨県になんで鮑が名産になるのか不思議だ。
静岡県の海から鮑が山梨県に運ばれた。
運搬中に醤油が鮑に染込んでほど良い味ができあがった。
昔は煮貝は貴重な物であったと思う。たしかに煮貝は旨い。

ソムタムを作るためにヌチャナートは渡り蟹を買って来た。
彼等にしては食材なのだが、俺たちには腐った魚と思える物と一緒
に渡り蟹を漬込んだ。そのにおいは強烈な悪臭だ。
俺たちにはなんでもない沢庵のにおいもタイ人には悪臭かもしれ
ない。それと同じだから、我慢しなくてはいけない。
腐った魚のにおいはタイ人には食欲をそそる良いにおいだそうだ。
渡り蟹を腐った魚と一緒にして、わざわざ腐らせて?から食べる
のだ。腐ったというと言葉が悪いから、醗酵させたと言おう。
海辺に近い人が醗酵させた渡り蟹を食べるのは不思議に思わない。
内陸部で海から離れた場所の人々がなんで醗酵した渡り蟹を好む
のだ?

醗酵した渡り蟹は品質が変わらない。
海から遠く離れた内陸部にも醗酵したものは運搬が可能だ。
保存食として醗酵した渡り蟹は海から内陸部に流通していった。
醗酵した渡り蟹をソムタムに入れて食べるのが内陸部で郷土料理
になった。

遠い海から運ばれた鮑を甲州の人は賞味している。
それと同じように海から離れたタイ内陸部の人は醗酵させた渡り蟹
を賞味している。渡り蟹をソムタムに入れると、飛び切り美味しくなる
とタイ人は言う。
煮貝とソムタムの共通点を見つけて俺は一人でニヤリとした。

2008/12/22


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