« 2008年9月14日 - 2008年9月20日 | トップページ | 2008年9月28日 - 2008年10月4日 »

2008年9月27日 (土)

鹹馬鮫、鰆の塩漬け

P1060539pct13

ヌチャナートはタイの食材屋で魚を塩漬けにして醗酵させたおかしな
物を買って来た。俺にはおかしな物だが、タイ人には通常の食材だ。
それだけでもひどいにおいがするのに、それを煮込んで出汁をとった
からどんなにおいが漂うか想
像できるだろう。
腐った魚のにおいと同じだ。俺には悪臭だが、ヌチャナートには
美味しそうなに
おいらしい。

日本人には鰹節で出汁を取る時のにおいはなんでもないにおい、
食欲をそそるにおいだが、外の人
々には悪臭と取られる。
それと同じだろう。

「なんだよ、このにおいは?」
「アハハハ・・・。臭いの?」
「臭いよ!」
「これを使ったのよ。パーシンよ。」
パーシンなんてどんな魚か知らない。
「海にいる大きな魚よ」ヌチャナートは説明してくれた。
パーシンなんて言われて、俺が持っている幾つもの辞書を見たが、
そんな単語は載っていない。

ヌチャナートはパッケージを見せた。
大きく英語で書いてある「鯵」という単語に気づいた。
よく見ると英語、フランス語他で「塩漬け鯵」と書いてある。
ヌチャナートの話から推定して、これは大型の鯵の一種なのだろう
と思った。

パッケージにはヌチャナートが読めない漢字も書いてある。
まず「鮫」という文字が目に入ったから俺は驚いた!
人を襲って食べるのでタイ人は鮫を食べない。
日本人が鮫を食べるのを知ってヌチャナートは驚いていた。
それなのに、ヌチャナートは鮫の加工品を喜んで買ってきた。
「何故だろう????」
よく見ると鹹馬鮫と書いてある。鹹は塩漬けという意味だ。
つまりこれは「馬鮫」という鮫を塩漬けにしたものと解釈できる。
おいおい、鯵と鮫は別物だぜ!

P1060540pct13

パッケージを裏返すと成分の一覧表があり、king mackerelと書い
てある。漁業とか水産関係者以外でこんな名前の魚なんて知らな
い。辞書でking mackerelを調べるとヨコ
シマサワラと書いてある。
これは鮫ではないらしいと分かった。更に調べるとヨコシマサワラは
体長が2メートルにも達する
大型の魚だとわかった。体長は鮫にも
似ている。しかし鮫ではない。
鮫(フカ)の鰭は中国人が大切にする高級食材だ。
ヨコシマサワラの体長は鮫みたいだが、下等な鮫という意味で馬鮫
と中国人は書くのかな?そんな想像をしていた。

鹹馬鮫で味付けした料理が出来上がったらしい。
「あら美味しいわよ。味見して御覧なさいよ。」
においに閉口していた俺に無理矢理 味見させた。
食べてみると、あの嫌なにおいは飛んでおり、旨味だけが残っている。
良い味ができあがっていた。


TREview

2008/9/27

| | コメント (0) | トラックバック (0)

タイのお粥、カオツム

P1060536pct13

自分が食べた食事の写真を投稿するインターネットのサイトがある。
写真を見てみると、
「これじゃ、食べすぎだ。」「こんなに食べたなら太るな」
と思うほど日本人
は一回の食事に大きなカロリーをとっている。
メタボとか肥満児がでるのも当然だと思った。

俺も食事を制限し太らないようにしなくてはいけないと思っている。
それで昼も少ししか食べなかった。そこまでは上出来だった。
夕方に「買物に行こう」と言うので女房と連れ立ってスーパーに行く。
昼飯が少ないから夕方には腹が減っている。
陳列された数多くの食品を見ていると、
「あれも食いたい」「これはこうすると旨い」なんて思い
、ついつい
余分な物まで買い込んでしまう。
スーパーに行く前に軽い食事をすると、余分な買物をしない。
これが節約術の基本だ。その基本を怠った。

腹が減っているので直ぐに食べられるパンを買おうか迷った。
「腹が減っているからパンを買おう」
と言うと減量を目指している自分の意志に反する。
「いつもタイ飯だ、たまにはパンを食べたい」
と言う言訳だと自分でも納得できる。
自分で自分を騙してパンを買った。

帰宅して、買物を仕分けした。
食べ物を冷蔵庫にしまいながら、パンを食べていた。
そんなことをするから夕食時には腹が減らない。
「食事をしないと体に悪いわよ!」
食欲がわかないのに、無理して食事をするのもいけない。
「カオツム食べる?」
「・・・・・」
「カオツム食べなさいよ。作ってあげるわ」
「・・・・・」
「お肉は入れないわ。普通のカオツムよ。」
「うん」やっといやいや返事をした。

ちょこちょこと台所でカオツムを作って持ってきた。
「これね、タイの普通のカオツムよ。これをパクブンの炒め物と一緒
に食べるのよ。」
パクブンとタイ語で言う空芯菜の炒め物もあった。
肉で味付けしたカオツムは味が濃厚で旨いが、このようにさっぱり
した味もいい。パクブンをお粥にのせると、お粥の白と野菜の緑が
綺麗にはえる。食欲がないと思っていたが、食べ始めると唐辛子
やニンニクの刺激もあって全部食べてしまった。


TREview

2008/9/26

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月26日 (金)

カップヌードル、タイ版

P1060528pct13

ご近所さんからの頂き物だ。
「友達がタイに行ってきて、お土産に戴いたものです。
おすそ分けです」
こう言って何種類かのカップ麺を持ってきてくださった。

今日はそのうちの一つを取り上げた。
タイ文字で品名が書いてある。カップを手に取った時、
「なんだか日本のカップヌードルに似てい
るな」と思っていた。
手に取った物は日本の日清食品がタイで発売しているカップヌードルだった。

P1060534pct13

容器をぐるりと回すと英語でCUP NOODLESと書いてある。
お馴染みのマークもついている。やっぱりそうか!
タイ人はこれを「カップヌードゥン」なんて呼んでいるのではないかな。

P1060530pct13

この味付けはトムヤンクンだ。タイ人のお好みの味だ。
カップの中には小さな海老が二匹はいっている。
それと別袋にスープの素が入っている。
ちょっと変わっているのは、折りたたみ式のフォークがカップの中に入っていることだ。

日本のコンビニでカップヌードルを買うと、店員が「お箸はご入用ですか?」と聞くが、タイのコンビニやその他の店では客にいちいちそんなことを聞かない。
日清が箸を別添で店に渡すと、店はその箸を売り物にしちゃう????
日清は無限に箸を無料で配布しなくてはいけないことになる。
それでカップの中にフォークを入れることにしたのだと俺は邪推した。
タイには割箸の習慣がないから、割箸を出されてもタイ人には
使い方がわからない。
一度使っただけで箸を捨てるなんて、もったいないと思うのかな?
理由は分からないが、折りたたみのフォークをカップに入れるのが
市場戦略として正しいと考えた
のだろう。

P1060533pct13

スープを小袋から押し出すのだが、これがなかなか出てくれない。
それに塩分かスープの成分が結晶していてスープを押し出しにくくしている。俺は適当量のお湯を入れた。
日本の常識に従ってこの位だろうとお湯を入れた。
これが失敗だった。タイの麺類は日本の麺類より量が少ないから、少量の湯でいい。お湯を入れてしばらく待った。


添付の折畳フォークで麺を掻き混ぜた。
これが使いづらい。時計方向に回したとしよう。
その時はなんでもない。手を持ち替えずに反時計方向にフォークを
回すと、フォークは真ん中で折
れ曲がってしまう。もう一度、フォーク
を伸ばして使うが、使いづらい。
とうとう金属のフォークを取り出して食べること
にした。案の定、スープはお湯が多くて塩っ気が足りなかった。
お湯の量を間違えなければもっと美味しく食べられたはずだ。

カップの底にタマリンドが沈んでいた。
その酸味を思いっきり最後に味わった。
ついでにこのトムヤンクンラーメンのバーコードを見たらこんな番号
だった。8852528000039
これは少なくとも日本の製品ではないとわかるだろう。

TREview

2008/9/26

| | コメント (0) | トラックバック (0)

バナナのシチュウ

P1060526pct13

バナナの蕾を買って来た。これに鶏肉、フクロダケを加えたシチュウ
だ。日本ではバナナは生で食べる果物だ。タイではバナナは果物と
して食べることもあるが、スナックとして食べることが多いようだ。
道端ではバナナを焼いて売っている。小腹がすくと焼きバナナを
買って食べる。日本で言えばお茶菓子のような扱いに似ている。
未熟なバナナの蕾は野菜と見られる。蕾の中に沢山の実が入って
いる。小さすぎて実なんて食べられない。食べるのは実を包んで
いる皮だ。表面の皮は赤紫をしている。それを剥くと白い皮が出て
くる。生のまま白い皮を食べるとちょっと渋みがある。
竹の子に似た渋みがあるから、果物として食べるには不都合だ。
料理の素材となってしまう。
素材と考えてバナナの蕾を使うと美味しい料理になる。
これもその一つだ。缶詰のバナナの蕾だから、黒ずんで見かけは
悪い。しかし、香草と煮込んであるから、香りも辛味もよい。
初めて食べる人は「えっ!?これがバナナなの???!!」と驚く
と思う。


TREview

2008/9/25

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月23日 (火)

軍鶏のタイ風シチュウ

P1060484pct13

近所のスーパーには軍鶏なんてない。タイの食材屋へ行くと冷凍の
軍鶏がある。何故か、軍鶏は足がついたまま売っている。
これが伝統なのだろう。ブラジルなどから輸入される鶏肉は輸送の
効率を考えて足の先は切り落とし、出来るだけ場所を取らずに大量
に運べるようにしてある。
買って来た軍鶏を出刃包丁で切り分ける。

昔、こんな話をしていた奴がいた。
「軍鶏を食わせてやる。うまいぞ!」
おじさんはそう言って庭で飼っていた軍鶏をしめて料理を作って
くれた。スーパーで精肉となっている鶏肉なら、なんとも思わない。
今まで、遊んでいた軍鶏が出されていると思うとなんとなく落ち着
かない。軍鶏肉は硬い。とくに皮は硬い。
軍鶏が好きな人や、タイ人はその硬さや噛み心地を旨いというの
だろう。普通の鶏肉だと思っている人には、この硬さは想像外だ。
せっかく出してくれたご馳走だから
「”美味しいですね”と言いながら食べたが、軍鶏肉なんて美味しく
ないよ!肉が硬くて噛みきれないんだ!」
彼は肉を噛み切る真似をしながら、軍鶏肉は不味いと話した。

そんな昔話を思い出しながら軍鶏肉を食べていた。
緑の野菜はベランダにある苦瓜の葉と買って来たパクチーラオだ。
ちょっと苦味がある。それとディルに似たような香りがする。
軍鶏肉の硬さは別にして美味しくまとまった味だ。

ごく普通のタイの家庭の庭先で見る鶏は軍鶏ばかりだ。
闘鶏の為に軍鶏を飼っている人もいる。
日本の養鶏場で見るような鶏は見ないが、市場やスーパーで売って
いる鶏肉は養鶏場から来るのだろうな。
飼育しやすく、すぐに大きくなる鶏を選んで養鶏しているのだろう。


TREview

2008/9/23

| | コメント (0) | トラックバック (0)

朝顔を食べる

タイ語でパクブンと言う野菜がある。最近は日本でも盛んに作られて
空芯菜と言う名前ででている。
パクブンの英語名はmorning gloryだ。つまり朝顔だ。
朝顔の炒め物は美味しいので、よく朝顔を食べる。
いままでずーっとパクブンは朝顔だと思っていた。

知りたい言葉があったのでタイ語の辞書を取り出した。
そこにパクブンという単語が目に留まった。
探していた単語ではないが、目に留まるとその単語の訳を見てしまう
悪い癖が俺にはある。
パクブンの訳語はconvolvulusとなっている。
「えっ?!morning gloryではないの???」
俺はconvolvulusなんて英単語を知らなかった。ある辞書には昼顔の
一種とでていた。
別の辞書ではサンシキヒルガオ属の植物となっていた。

俺が好きな朝顔の炒め物は実は昼顔だったのだ!
俺の知らない間にやら朝から昼になっている。
分類学上は朝顔も昼顔も似たようなものだろうが、言葉の上では
朝と昼では大違いだ。
時差ぼけのような混乱を感じてしまった。


TREview

2008/9/23

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008年9月22日 (月)

カノムパンチャン、月餅の食べ方

P1060469pct13

タイの月餅を戴いた。ヌチャナートはちょっと味見をして
「美味しいわ!」と喜んでいた。
月餅のことをタイ語ではカノムパンチャンと言う。
「月のお菓子」と言う意味だ。
中国の伝統がタイに入り、菓子の名前に「月という言葉」が残って
いるのが面白いと思った。

日本の月餅とは違い、砂糖漬けの瓜が入っている。
甘味は思ったほど強くはないが、良い味だ。
砂糖漬けの瓜や水分の少ない分厚い皮を食べると口の中が
パサパサになる。どうしても水分が欲しくなるから、月餅を食べる時、
日本人はお茶と一緒に食べる。
しかしタイ人には茶、特に熱い茶を飲む習慣がない。
冷たい水と一緒にタイ人は月餅を食べるのだろうと想像していた。
甘いお菓子だから、タイ人も当然おやつのように食べるのだろうと
日本人は思う。

P1060471pct13


「月餅って、お年寄りが好きなのよ」
「ふーん」別に驚かない。
「お年寄りはご飯と一緒に月餅を食べるのよ。」
「えっ!?」
こんな甘い月餅をご飯のおかずにするのか?
「お年寄りは甘い物が好きなのよ」
「・・・・・」
赤い西瓜をおかずに美味しそうにご飯を食べていたお年寄りをみた
ことがある。それを見た俺は飽きれて笑い出してしまった。
月餅をおかずにご飯を食べているお年寄りを見たら、
「バッカじゃない!」と思いながらも、きっと日本人は笑い出すと
思う。
愉快な食習慣だと優しく理解しましょう。

味の好みは年齢と共に変化する。
例えば子供はビールの苦味を嫌うが、大人になるとあの苦さが旨味
になる。若い頃から辛い物ばかりを食べ続けたタイのお年寄りは、
晩年には甘い物を好むようになるのかな?


TREview

2008/9/22

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2008年9月14日 - 2008年9月20日 | トップページ | 2008年9月28日 - 2008年10月4日 »