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2008年10月23日 (木)

飯の炊き方、タイと日本

今の日本の普通の家庭で飯を炊くのにへっつい(竃)と釜を使って
いる家はまずない。まず「へっつい」なんて言葉が死語になっている。
何処の家でも電気釜で飯を炊いていると思う。
容器に米粒を入れたら、所定の位置まで水を入れる。
あとはスイッチをぽんと押せば飯が出来上がる。

俺は男だから釜で飯を炊いたことはないが、女どもの飯の炊き方を
見ていた。釜に生米を入れる。釜に水を入れると、女は釜の中に
手を突っ込む。釜の米粒の上で手を広げる。
水が掌を隠すほど入っていれば丁度良い水の量だったと思う。
この記憶が正確かどうかは横に置いておこう。
飯を炊くとき、日本人は手を使って水分量を測っていたという事実
に注目しよう。

日本もタイも正式にはメートル法を使っているが、まだ坪、間、升
など尺貫法もなんとなく使われている。タイの場合は日本よりも 
もっとおおっぴらに尺貫法が使われている。
尺貫法の単位に、オンクリという聞きなれない単位がタイにある
ことを知った。これは長さの単位で人差し指の先端から第一関節
までの長さだ。この長さは飯を炊く時に使う。
容器に米を入れる。人差し指を米の上に立てる。
水が第一関節まで上ってくると1オンクリだ。
タイの米の場合、1オンクリの水でちょうどよいのかな?
飯を炊く場合、日本人もタイ人も手を使って水量を測ることを知って
俺はニヤリとした。

オンクリという単位は仏典の中にでてくる悪党オンクリマンの話
から来ているそうだ。オンクリマンは千人の人を殺さなければ悟りを
得られないと騙された。彼は悪人だけを殺し、殺した人の右手の指
を切り取って首に吊り下げていた。
仏陀に出会ったオンクリマンは僧侶になったというお話だ。

タイでも電気釜が普及しているので、俺は飯を炊く時に釜に指を
突っ込んでいるのを見たことがない。釜には目印の線があるはず
だが、それを使わないで彼等は指を突っ込んで1オンクリだから
丁度良いなんてやっていたら、微笑ましいと思うな。

2008/10/23

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タイ料理のにおい

パソコンを叩いていると、なんだかタイ料理のにおいがする。
台所の鍋にタイ料理が残っていると、そんなにおいがすることも
ある。今日は、台所には残り物はない。
ご近所の方がタイ料理を作っているのかなと思った。

最近のスーパーにはタイ料理の材料が沢山おいてある。
例えば、トムヤンクンを作るのに必要な材料が一まとめになって
いる。たまにしかタイ料理を食べない家庭には便利なパックだ。
そんな材料を買ってきてタイ料理を作っているのか?
「ウチがいつもこんなにおいを近所に撒き散らしているから、ご近所
さんも影響をうけたかな」程度に思ってパソコンを叩き
続けていた。
しばらくするとまたタイ料理のにおいがする。
こりゃ、おかしい。いくらなんでもご近所さんはそんなにも大量に
タイ料理を作るはずがない。
見回すと食卓の上にナムプリックがあった。
ナムプリックに蓋をしておこうと思っていたが、蓋をするのを忘れ
ていた。ナンプラと唐辛子が混じったタイ料理独特のにおいが
そこからでていた。

俺の感覚が変わっているのに、ナムプリックのにおいから分かった。
魚を醗酵させた物がナンプラだ。ナンプラのにおいは腐った魚の
においとも言える。生のナンプラのにおいは悪臭と言える。
人によっては耐え難い、我慢できないにおいだ。
俺も最初の頃はナンプラのにおいを避けていた。
それなのに、今日はナンプラのにおいを嗅いでタイ料理を想像して
いた。俺の中でナンプラのにおいは悪臭から好ましいにおいに
変化しつつあるようだ。
俺ですら、こうなんだから、タイの人々はナンプラのにおいを嗅ぐと
「ああ、腹減った!」「美味しそう!」「何か食いたい!」と感じるの
だろう。この感覚は俺達が立ち食いソバ屋から流れてくる醤油の
においを嗅ぐと、空腹を感じるのと似ていると思う。

2008/10/22


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2008年10月21日 (火)

ちょっとだけよ

何を食べたいか聞かれた。これと言って特に食べたい物はない。
冷蔵庫にうどんがあるのを思い出した。
「焼うどんを作ってくれよ」
うどんというのは汁物だとヌチャナートは思っているらしい。
たしかに、うどんは汁と一緒に食べることが多い。場所によっては
うどんをフライパンで炒めて食べる。焼うどんもうまい。
「日本人もうどんを炒めて食べるの?」
「食べるよ」
食べたい物を伝えたら、あとはヌチャナートに任せておけばいい。
「味は日本風にするの?それともタイ風がいい?」
日本風にすると、どんな味になるのか想像がつかない。
タイ人が考える日本風の味だから、俺達が思っているのとは全く別
の味になる可能性がある。タイ風にした。
「サミイはタイ料理が好きね」
俺は味の安全を考えてタイ風にしただけだ。完全に誤解している。

P1060756pct13

出てきたのがこの料理だ。見た目も綺麗に仕上がっている。
俺が食べ始めようとした時、ヌチャナートが言った。
「唐辛子、いるでしょ?」
ヌチャナートは焙煎した唐辛子をかけた方が美味しいという。
俺は見た目を考えて生の唐辛子を求めた。
「ちょっとだけね」
そう言って、この皿にこれだけの唐辛子を乗せた。
この量は小指ほどの唐辛子一本分だろう。
タイ人にとって唐辛子一本は「ちょっとだけ」かもしれない。
一皿分の焼うどんに一本の唐辛子は、日本人にもちょっとだけか?
多分日本人には、いっぱい、沢山、激辛になるのだろう。
焼うどんを食いながら、「ちょっとだけ」という曖昧な量について考え
てしまった。

2008/10/20


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2008年10月20日 (月)

タイのオムレツ

タイ料理の本を読んでいた。その中にオムレツという言葉があった。
「卵を食べるでしょ?どう料理する?」
丁度良い。オムレツをお願いした。出来てきたのが、これだ。
俺達が考えるオムレツは外側がちょっと硬くて、中はふんわり柔ら
かいものだ。これは中も外も硬い。俺達が言う、卵焼きだ。
オムレツじゃない。タイではよくこんな卵焼きを食べる。
俺達が定義するオムレツではないが、これはこれで美味しく食べ
られる。

P1060742pct13

世界の卵料理を調べると面白いと思う。
いわゆる目玉焼きと言っても、片面を焼いたら、ひっくり返して両面
を焼く国もある。焼き方、茹で方など調理法、卵の種類、卵の保存
方法などを調べたら立派な本になる。
ヒヨコになりかけた卵を食べる国もあるな。
地元の人は美味しいというが、「駄目だ!」と敬遠する外国人が多い。

卵の面白い食べ方がタイにもある。
温泉卵にもならない前に、卵を湯から取り出してコップに割りいれる。
そこにナンプラを入れて味付けする。生卵とは違う美味しさがある。
生卵を食べる習慣がある日本人には受け入れられるが、その習慣
がない人々は絶対に食べないと思う。

2008/10/19


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春菊の野菜炒めと煙草の煙

これはちょっと苦味があって 良い味になっている。
ウチにこんな野菜あったけ?
「この野菜はなんだい?」
「あのスーパーで買った野菜よ」
ああ、春菊だな。こんな風になると春菊に思えない。
春菊は鍋物に使うだけではない。こうやって炒めても美味しくなる。
「この料理はタイ語でなんて言うんだい?」
タイにない材料を使っているので、料理の名前を思いつかないら
しい。ちょっと考えながら言った。
「パットパクよ」
野菜炒め?まあ、野菜炒めに間違いないが、野菜と肉の量がほぼ
同じだから日本人の感覚では野菜炒めではない。
食えば旨いのだが、これを作る時は大変だった。
唐辛子を炒めるから、その刺激臭が強い。
このにおいを嗅ぐと必ずくしゃみをする。
換気扇を回して、唐辛子の煙を追い出す。

P1060754pct13

春菊の野菜炒めを食べながら別のことを考えていた。
家の中で煙草を吸うと、女房が臭いと文句を言うので、旦那は
マンションのベランダにでて煙草を吸う家が多い。煙草の煙が
隣のベランダに流れて行く。隣は煙草が臭いという。
間接喫煙で肺がんになる危険があるから、ベランダでの喫煙は
止めてくれと訴えられる。

ウチのように唐辛子やニンニクを炒める料理が多いと、それらから
出る煙も多い。それを換気扇で追い出しているが、煙はナンプラ
などの臭いと一緒に隣の家にも入っていくはずだ。
唐辛子の煙はもしかしたら煙草の煙よりも発がん性物質を多く含ん
でいるのではないか?
「唐辛子の煙で肺がんになるから、唐辛子を使った料理を作ら
ないでくれ」なんて言われたらどうしよう?
ウチじゃ食べる物がなくなっちゃうよ。

刺激性があるから、唐辛子の煙は悪玉のように思える。
旨そうなヤキトリ、焼肉、蒲焼の煙には刺激性はないが、発がん性
物質は煙草より多いかもしれない。
そんな実験結果がでたら、外食産業は大きな痛手になるな。
中国、台湾からの鰻の輸入も止まる。想像はどこまでも拡大していく。

2008/10/20


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