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2008年2月 7日 (木)

日本の豚かつ、タイの豚かつ

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俺は常々、豚かつは和食だと言っていた。
本日の新聞折込広告にファミリーレストラン「すかいらーく」の
広告があった。その広告のなかに、「すかいらーくの和膳」
というのがあった。和膳の中に豚かつがあったので、思わず
にやりと笑った。
和膳とわざわざ断るのは、未だ豚かつは洋食という考えが残って
いる証拠だ。ポルトガルから日本に入った天ぷらは完全に和食
化しているので、現代の日本人は天ぷらは和食だと思っている。
豚かつが完全に和食化するにはまだまだ年月がかかる。
「すかいらーく」は洋食を手ごろの値段で提供する店として生ま
れた。洋食屋だったのに、和食もだすようになった、その変化
が面白い。

日本では豚かつは洋食屋から広がっていった。
それが何時の時代からか知らないが、豚かつには千切りの
キャベツを乗せるのが当たり前になった。
いまではキャベツがなかったなら豚かつとは言わない。
昔は豚かつが食いたければ、お洒落をして町に出かけ、ハイ
カラな洋食屋に入らなければならなかった。
それがだんだん庶民化して今では何処でも食える存在になって
いる。洋食が和食化した典型的な食品が豚かつだと俺は思う。
豚かつを和食と言わせるにはいくつかの条件がある。
まず、キャベツの千切りがあること。
箸で食べること。
食べやすいように切ってあること。
味噌汁があること。
パンではなくご飯と一緒にたべること。
ご飯は皿でなくて茶碗にもってあること。

同じ豚かつなのだが一流ホテルでは豚かつのことをポークカツ
レツなどと呼んでいる。千切りキャベツの代わりにバター炒め
の野菜などがついており、パセリが一切れカツの上に乗って
いる。ナイフとフォークで食べる。パンとバターがつく。
こうやって食べると豚かつは洋食になる。

ウチの料理には豚かつはない。庶民が入るタイの店で豚かつ
を俺は見たことがない。注文したことがないがタイの一流ホテル
でポークカツレツを注文すれば豚かつを食べられると思う。

もし俺がタイでヌチャナートに豚かつを食べたいと言えば作って
くれる。タイでヌチャナートが豚かつ作る様子を想像するとこんな
風になる。
豚かつの上にはパクチーが乗っている。パクチーはパセリの仲間
だからまあいいだろう。
半分に切ったタイの小さな緑色のライムがついてくる。
酸味をだすのは決まってライムだ。ライムなら豊富にあって
安い。これだけじゃ淋しいから、生のもやしとか生野菜が豚かつ
の隣にのってくる。タイ人は食事にナイフを使わない。
フォークとスプーンで食事をする。多分、食べやすいように
豚かつを切ってから盛り付けるだろう。
ご飯は皿にのせる。トンカツソースなんてないから、唐辛子と
ナンプラのソースがついてくる。
豚骨スープをつけるなんて発想はないと思う。

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2008/2/7

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2008年2月 6日 (水)

モヤシ炒め、タイ版

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モヤシ炒めが出てきた。ナンプラで味付けした物だからタイ版だ。
青いものは長ネギだ。豚の薄切りと卵が入っている。
なぜか唐辛子は入っていない。
出来上がったものに唐辛子とナンプラを入れて味を調整する。
赤い暖簾が下がったラーメン屋のモヤシ炒めとあまり変わら
ない味だ。ラーメン屋で食うモヤシ炒めの辛味は胡椒だが、
ウチのモヤシ炒めの辛味は唐辛子だ。
そこがちょっと違う。

これは気合をいれなくても食べられる。

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2008/2/6

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タイのヤキトリ、ガイピン

このヤキトリはちょっとナンプラで味付けをしておいてグリルで焼き上げた物だ。
食べやすいようにだろう、このように一口サイズに切り分けてからだす。
いつもの習慣でナンプラと唐辛子のソースをかけて食べる。

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このヤキトリの味は何処の国の人にでも受け入れられる。
唐辛子がイヤなら、胡椒を加えればいい。
ナンプラが嫌いなら、醤油はどうだ?

そうだ、アメリカのBBQソースがあった。
これで食べればよかった。
このソースにはヒッコリーの薫煙臭がある。
アメリカ人はこの香りを好むがタイ人はどうだろうか?
多分、ヌチャナートは「なによこれ?!煙くさいわ!」なんて言うかな?

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2008/2/6

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2008年2月 5日 (火)

クワガイ、鶏のピリピリ大辛煮

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ヌチャナートは冷蔵庫をあけて、中にある食材を見ている。
「サミイ!何、食べたい!」
「なんでもいいよ」
「これなぁーに?鶏肉?これで簡単なものを作るわ。」
そんなことを言いながら、料理を作り始めた。
タイの料理特有な臭いが立ち込める。
「できたわよ。食事にしましょう」
食卓に料理がだされた。
匙で料理をとり、ご飯に混ぜた。
食べると食欲を刺激するいい香りがする。
「これはなんという料理なの?」
「クワガイよ」
その時、唐辛子が食道を直撃した。
「ウエェー!」
「水、欲しい?」
「うん」
コップに水を入れてくれた。
水を一気に飲み、唐辛子を洗い流した。
これでまた食える。
食うと、美味いのだが、辛くて辛くて汗が噴き出る。
汗拭き用のハンカチを取り出す。
汗を拭き、水を飲みながら飯を食う。
ヌチャナートは平然として同じ料理を食っている。

料理の本を見ると「ピリ辛なんとか」という料理がある。
これはピリ辛どころではない。ピリピリ大辛だ。
それじゃぁー、「この料理は嫌いか?」と聞かれれば、
「好きだよ。美味いよ!」と答える。

このような美味さは、日本人には作れない。
唐辛子の香りと辛さを知り尽くしたタイ人でないとこの味はでない。

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2008/2/5

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プーマー、渡り蟹

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ニコニコ笑いながらヌチャナートがやってきた。
手には何かを持っている。見ると、
こぶりの渡り蟹だ。
渡り蟹のことをタイ人はプーマーと呼んでいる。
直訳すると「馬蟹」となる。
「これがあったのよ。安いから買うわね」
冷凍の渡り蟹だった。
凍っている時にはわからなかったが、氷が解け始めると安さの秘密が分かった。
身が余りついていない。
貧乏人は安い蟹で当たり外れ、運のよしあしを楽しむことができる。
これは金持ちには分からない楽しみだ。
「これは直ぐに食べちゃおう」
渡り蟹を蒸した。黒かった甲羅が真っ赤になった。
美味そうな色だが、形ばかりで身は少ししかついていない。
少しかない身をとりだしては、唐辛子ソースにつけて食べる。
唐辛子ソースで食べるのが普通になっているので、何の疑問も持たずに食べていた。
三倍酢につけながら蟹を食べるなんて思いつかなかった。
蟹は食えば美味いのだが、食うのが面倒だ。
魚をあまり食わない俺は、蟹もあまり食わない。
食わないから蟹の食い方も下手だ。
渡り蟹の甲羅をパカッとはずして食い始めた。
俺が食い残した部分を見て、ヌチャナートは言った。
「あら、そこはまだ食べられるわ。あたしが食べるわ」
魚が好きな人は蟹もきれいに食べる。
俺は蟹を食うのが面倒になったので、他の物を食い始めた。
ヌチャナートは一人で蟹を食べていた。
そうだ、今度、蟹を食べる時にはヌチャナートに蟹を三倍酢で食べさせてみよう。
ヌチャナートがどんな反応を示すか楽しみだな。

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2008/2/4

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タイ版薩摩揚げ

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タイ料理の食材屋の冷凍庫にタイから輸入された薩摩揚げが
あった。
「これ食べるでしょ」
「それ、なんだい?」
「薩摩揚げよ」
「うん」
薩摩揚げなんて言葉はタイ語にはないけど、俺は薩摩揚げと
呼んでいる。その方がどんな食材か分かりやすい。

タイ人はこれを油で揚げてから、甘くてどろっとして唐辛子の
辛味がピリッとしたソースをつけて食べる。
ウチにはそんなソースはない。ソースを作ろうかと思った。
「冷蔵庫にソースはあるわよ」
そんなソースはないはずだ。おかしいな?そう思いながらソース
は作らなかった。
冷蔵庫からソースを取り出して、小さな器に入れようとした。
ヌチャナートはどろっとしたソースだと思っている。
ソースが小鉢にいきなりドバッと出てきたので驚いている。
ヌチャナートが味見をして「美味しいソースよ」という。
俺も味見をした。いい味がでている。
このソースはトマトが傷みかけていたか、スパゲッティソースを
作った時のあまりの缶詰トマトで俺が作ったソースだった。
酸味と辛味がほどよくきいている。
これと同じ物を作れと言われても、似たようなものは作れるが
再現はできない。
油で揚げた薩摩揚げをこのソースにつけた。
ソースの酸味と油が合う。いいまとまりがついた味になっている。
かなり香りが強い薩摩揚げだと思っていたが、これはそれほど
香りが強くない。俺には丁度よい強さだ。
自分で作ったソースをつけながら、タイ版薩摩揚げを食べた。

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2008/2/4

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2008年2月 4日 (月)

大羽鰯に唐辛子

魚が大好きなヌチャナートは大羽鰯を見つけて手にした。
嬉しそうに笑っている。
「この魚、焼くと美味しいのよ」
俺はその美味さはわかるが、それほど美味さに惹かれ
てはいない。それよりも鰯に刺さっている藁が気になった。
日本人には見慣れた物なので殺菌されていないだろう藁が食べ
物についていても違和感を感じない。
このように藁を使っている食べ物を俺はタイでみたことがない。
ヌチャナートには不思議な食品包装だろう。
それなのに、ヌチャナートは何の違和感も持っていない様子だ。
俺たちがタイでバナナの葉が食品の包装材料に使われている
のを見ても不思議に思わないのと同じだろう。
バナナで包まれたお菓子などを見ると俺たちは異国情緒を
感じる。藁が刺さった鰯をヌチャナートは異国の魚と感じて
いるのだろう。

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大羽鰯を焼いてだした。
日本人が魚の丸焼きを盛り付ける場合、魚の腹を手前にして
頭は左に向いている。タイ人あるいはヌチャナートは頭を右向
きにしてだす。一度、
「頭は左向きにして出すもんだよ」
と言ったことがある。「味は同じよ。」相手にされなかった。

ヌチャナートは当然のこと、当たり前のことのように唐辛子と
一緒に鰯を食べている。
俺も唐辛子をつけながら食べた。こんな食べ方を日本人は
しない。こんな食べ方が俺の普通の食べ方になっている。
何を食べるにも唐辛子が入る。
唐辛子の香りがしつこい鰯の臭いを隠してくれる。

俺もいつしか唐辛子の評論家のようになっている。
「唐辛子っちゅうもんわなぁー、カラっけりゃぁー、良いってもん
じゃぁーねぇーんだよ」なんて口をきくようになっている。
辛さで舌が痺れてなにがなんだか分からなかった唐辛子の味
の区別がだんだんつくようになった。

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2008/2/4

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カオツム、タイのお粥の盛付

雪が降ったので、家の中にいた。運動不足だから腹が減らない。
飯を食わないと病気になると信じているヌチャナートは俺に何か
を食わせようとする。
俺が飯を食わないと断ると、ヌチャナートは不機嫌になった。
「それじゃぁ、あたしは一人で食べるわ。
ご飯を作ってあげないからね」
ヌチャナートは一人でご飯を食べて、食べ終わると猫と一緒に
横になってテレビを見ている。俺はパソコンの操作をしている。
時間がたつと次第に腹が減りだした。
「ヌー、お腹がすいた。愛しているからカオツムを作ってくれよ」
先ほどの事情があるからゴマをすらないと、飯を作ってくれない。
ご機嫌を直して、ヌチャナートはカオツムを作って食卓にだした。
丼のような器にカオツムが入っている。日本人ならそんな器を
食卓にそのまま置く。タイ人はお皿の上に器を乗せてだす。
習慣の違いだ。このように、料理を出す方が上品で美しいと
考えるのだろう。

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習慣の差は面白いと思いながらカオツムを食べていた。
ヌチャナートは隣に座ってテレビを見ている。
理解できない日本語の放送だが、珍しい光景がでてくるので
テレビに見入っている。40代の独身の女が単身アマゾン奥地
のナントカ族の部落に入る。単身潜入ということになっているが、
実際は取材班が一緒だから単身ではない。
最近のテレビは日本人が日本語で話すと現地人が日本語で
答えるようになっている。
二人はまるで自然に会話をしているように見える。
音声は聞こえないが通訳が居て通訳をしてくれなければこんな
芸当はできない。気がつかなかったが、俺は一人でテレビを
見ながら笑っていたようだ。
「何を笑っているの?」
現地の女は顔を赤く塗って化粧をしている。
日本の女が独身だと聞いて現地の女が日本の女に結婚につい
て忠告をしていた。
「”結婚するなら釣りと狩がうまい男を選ぶのよ”と言ったんだよ」
「ウヮアハハハ・・・・」
ヌチャナートは顔を赤く染めた現地の女の言葉を理解して可笑
しそうに大笑いしていた。テレビではいかにもこの部族は未開の
部族のような描写をしている。
俺は思うにブラジル政府はこの部族にポルトガル語を教えている。
その証拠にこの部族の中年の男が日本の歌の歌詞を忘れない
ようにノートにローマ字で筆記していた。
番組が終わる頃にはカオツムも食べ終わっていた。

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2008/2/3

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