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2009年1月31日 (土)

酸っぱいトムカーガイ

トムカーガイがでた。鶏肉が手羽元だから、肉を手で持って食べ
ないといけない。手が汚れるのが気になるが、骨の端にある軟骨
をコリコリ食べるとうまい。ココナツの油、タマリンドの酸味がいい。
これも好きなタイ料理の一つだ。

今日のトムカーガイはちょっとタマリンドを入れすぎたから酸っぱい
とヌチャナートは言う。どうやらタイ人は酸っぱい物が苦手のようだ。
オレンジやパイナップルの酸味も酸っぱいと言って嫌っている。
その代わり、苦い物は好きだ。
俺たちが食えない苦い物を好んで食べる。
このトムカーガイの酸味は俺にとっては丁度良い酸味だ。
このくらい酸っぱい方が美味しいと思うのだが、タイ人には酸っぱ
すぎるようだ。

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味に対する好みというのか耐性について文化人類学的に調査
すると面白いかもしれない。
日本人は唐辛子の辛味はほんのちょっとだけで耐えられなくなる。
タイ人は驚くほど辛い料理を平気で食べる。
日本人は酢の物が好きだ。
タイ人は酸っぱい物は嫌いだ。
日本人もタイ人も甘い物は好きだ。
タイだって南と北で料理が違うから、味に対する耐性も南と北では
違うかもしれない。

2009/1/31


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2009年1月30日 (金)

米の砥ぎ汁とタイ人

俺は子供の頃から、ご飯を作るために白米を水で綺麗にすることを
「こめをとぐ」と言って
いた。「こめを洗う」と言う人もいる。
英語と同じ表現だ。
たしかに米を洗っているのだが、「こめをとぐ」という表現に慣れて
いるので米を洗うといわれ
ると違和感を感じる。
特別な存在、例えば皇室とか神仏に対しては特別な言葉を使う。
米をとぐという表現は米を神格化して「洗う」では敬意を失する、
「とぐ」と言うべきだという
考えの表れだと思っている。多くの場合、
米の砥ぎ汁は捨ててしまう。庭や植木のある家では砥ぎ汁には
植物の栄
養があると言って、砥ぎ汁を花や植木に与えている。

米の砥ぎ汁をタイ人はこんな使い方をしている。
ヌチャナートがパクドンを作っていた。パクドンと言うのはタイの
漬物と思えばいい。キャベツを切って塩もみする。泡が沢山でる。
塩もみされたキャベツが柔らかになると、水
で余分な塩を洗い流す。
この後に米の砥ぎ汁を加える。
これを容器に入れておくと醗酵して漬物ができる。
たまたま他のパクドンの汁が残っていた。その汁を加えると醗酵
が早くなる。
醗酵製品だからにおいが酷い。
多くの日本人はそのにおいを嫌う。このようなにおいが強くて癖の
ある食品は好きな人は好き、嫌いな人は全くダメだ。
ヌチャナートは楽しそうにパクドンを作っている。
俺は米の砥ぎ汁の使い方を興味を持ってみている。

2008/1/28


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2009年1月29日 (木)

トムナンプラガイ

ちょこちょこと料理を作ってだしてきた。どうも見かけが悪い。
赤キャベツの色が悪いからだ。
一口、味見をする。
見かけとはちがっていい味がでている。
普段のタイ料理とは違って塩味が濃い。
こんなに塩っぱいタイ料理も珍しい。
まるで日本の味噌汁を飲む感じだ。
そういえば、味噌汁もながいこと飲んでいない。

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味噌汁の味を思い出しながらスープを飲んでいる。
白い米の飯を塩っぱいもので食うと米の甘味が強調される。

2009/1/29


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2009年1月27日 (火)

生もやし

もやしは加熱して食べる物だという固定概念を俺は持っている。
しかし、タイ人はもやしを生で食べる。
俺はもやしが持っている豆くさいにおいがいやだ。
そんなことをタイ人は気にしない。むしろそのにおいは好ましい
においと感じているのだろう。

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今日はタイ人が好むカノムチンだ。
ヌチャナートは生もやしと一緒に美味しそうにカノムチンを食べて
いる。カノムチンとはソーメンにタレをかけたものだ。
タレは熱いのだが、ソーメンは常温だ。タレの温度が下がる。
生温かい温度で食べるのがよいらしい。

和食でも西洋料理でも熱い物は熱く、冷たいものは冷たくだすの
が基本だ。
このように中途半端な温度で食べるのは世界でも珍しい食べ方だ。

俺はカノムチンの温度が気に食わない。
それだけの理由でカノムチンを食べない。
ヌチャナートがカノムチンと一緒に食べるので生もやしはすぐに
なくなった。

2009/1/26


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野菜と便秘

俺の子供の頃は肉を食べろ、魚を食べろ、もっと脂肪をとれと
いわれた。日本の食事情が悪かったから、健康の為に高蛋白、
高カロリーの食品をとれといわれた
のだ。今はその逆でカロリーを
押さえ、野菜をもっと食えと言っている。
最近、野菜を多く食べている。そうすると、小気味良い便がでる。
バナナのような便がストンと落ちる。そして肛門の周囲
も汚れ
ない。野菜を多く食べると便秘の解消になる。

今日も野菜料理の続きだ。エンドウがあった。
カロリーを抑えるため、エンドウを茹でただ
けで食べようと思った。
「この豆、どうやって食べたいの?」
「茹でれば良いよ」
「そんなの、美味しくないわ。炒めてあげるわ」
冷蔵庫をあけたが、直ぐに食べられる肉はない。
「あら、お肉ないわ。これで炒めると美味しいわよ」
白い豚の背油を取り出した。これで炒めるとこってりした味になる。
豚の背油で炒めたものを食いたかったが、欲望を抑えた。
ヌチャナートは植物油でエンドウともやしを炒めた。
簡単な料理だが、旨い。
野菜を食ったから、明日も快適な便がでるだろう。

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2009/1/26


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2009年1月26日 (月)

唐辛子と山葵

辛味というのは麻薬のように耐性ができて、より辛い物を求める
ようになると聞いていた。俺の経験でもそれは正しいような気が
する。俺もちょっとくらいの辛さでは辛味を感じなくなっているからだ。

昔、タイの屋台で唐辛子ソースを作っているのを見た。ナンプラに
唐辛子をどさっと入れて味見をして考えながら作っていた。
「あんなに唐辛子が入っているのに、ちゃんと味を聞き分けられる
のだ」と俺は感心した。

俺も毎日、辛い料理を食べているので、辛味にたいして耐性が
できたようだ。昔は、一人前のカレーに唐辛子が一本入ったなら、
とても辛くて食えなかった。今では平気で食っている。
辛味に慣れたら、おかしな変化に気づいた。

辛味の段階を1から50まであるとしよう。
50というのはタイ人が激辛という辛さとする。
タイ人の普通の辛さは25から30位だとする。
40になるとタイ人もちょっと辛いと言う。そんな物差しを想像しよう。
日本人がピリ辛というのは5-10かな。
10から20で中辛から大辛、25になると激辛かな。
それ以上の辛さは もうみんな辛い物で辛さの強さなんて見分け
られない。

いつも辛い物ばかりを食べているので、俺はピリ辛と言われる
程度の辛味では辛味を感じなくなっている。
辛さの弱さを見分けられなくなっている。その程度の辛さは
刺激にならない。

辛い料理ばかり食べさせられるので、山葵をタイに持って行き、
タイ人に山葵を食べさせた。辛さで仕返しをするつもりだった。
何も知らないタイ人は山葵をたっぷりつけて食べた。
「うっ!」と言ってタイ人は鼻を押さえた。
「辛いか!」
「辛くないが、鼻が痛い!」
「日本人はいつもこんなものを食べているんだぞ!」
俺は単純に「勝った!」と思い笑った。
これで日本人はタイ人より辛さに強いと思ったのは早計だった。

和食がタイでもブームになっており、タイ人も山葵を食べる機会
が増えた。鼻にツンとくる刺激に慣れると、日本人がびっくり、
飽きれるほど山葵をつけてタイ人は和食を食べる。
どうしてなんだろうね?
ベトナム人もたっぷり山葵をつけて食べているのをテレビで見た。
唐辛子の辛味に慣れている人は、山葵にも同じ程度の刺激を
求めるようだ。
辛さに関しては東南アジアの人には適わない。

2009/1/26


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2009年1月25日 (日)

今日のパッカパオ

今日も何を食いたいのか聞かれた。本当のことを言って、何を食い
たいのか自分でも分からない。主婦としては旦那が食いたいと
思うものを作ってあげたい。その気持ちは分かる。
俺だって「ラーメンが食いたい、カレーがいいな」と言ってあげた
いが、特にこれと言って食いたいタイ料理もない。
それほど腹が減っていない、義務的に食う感じかな?
飽食なんだな。考えているうちにヌチャナートが言った。
「パッカパオにする?」
俺は自動的に「うん」と返事をしている。
「No!」と言ったら自分で代わりの料理を考えなくてはいけない。
一番簡単な方法を選んだ。
太りすぎを警戒してご飯の量を落としている。
それなのにヌチャナートは体調が悪いから食欲がないと誤解する。
出されたご飯を減らしてもらう。

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自分が食べたいと言って作ってもらったパッカパオではないが、
食べ始めると旨い。旨いとよく噛まないで早食いになる。
「ゆっくり、ゆっくり。よく噛んで食べろ!」
自分に言い聞かせながら食べる。今までの会話も止まり、食べる
ことに専念している。肉からでた汁がご飯にしみる。
その飯が肉以上に旨い。
飽食だ、義務的食事だなんて考えていたことも忘れて夢中に
なって食っている。

2009/1/23


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2009年1月24日 (土)

日本のパクチー

三つ葉があった。これを日本のパクチーとヌチャナートは呼んで
いる。辞書でもたしか、三つ葉のことを日本のパクチーと言って
いたと思う。せり科の植物はどれもこれも「なんとかパクチー」と
タイ人は呼ぶ。

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三つ葉を鍋にして食べた。こんな食べ方も旨いもんだ。
嫌いな人がいるかもしれないが、俺は三つ葉の臭みが好きだ。
茹ですぎると香りがなくなる。半茹で、半生の時が一番美味しい。
肉でも茹ですぎると硬くなって美味しくないが、半茹での時が美味しいのは同じだ。

2008/1/23


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タイの屋台とトイレットペーパーの謎

タイの屋台の話をする前に、最近気になっていることを話す。
デパートなどのトイレで用を足して、トイレットペーパーの端をもって
引っ張る。ツルツルと紙が伸びてくるのは同じだが、何かおかしい。
トイレットペーパーのロールが回転しながら左右に揺れるのだ。
こころなしか、ロールとホールダーの間の隙間が大きい。
紙の幅を計ってみようと思っていたが、まだ測っていない。

タイの屋台で飯を食おうとする。屋台にはナプキンがないが、
こんな容器に入ったトイレットペーパーが置いてある。
これがナプキンの代わりだ。
これで口や手を拭く他にこのトイレットペーパーには重要な役目が
ある。食事の前に皿やスプーンなどをこのトイレットペーパーで
拭くのだ。

裏事情を知らない日本人には彼等の行動を理解できないし、
食卓にトイレットペーパーを置くなんて汚らしいと思う。
食器を洗う場合、屋台では3-4個の盥を用意している。
最初の盥には洗剤が入っている。ここで皿を洗う。
2番目の盥で洗剤を落とす。
3番目の盥ですすぎ洗いをする。
最初の盥の汚れが酷くなると、水を取り替えて3番目のすすぎ洗い
の盥に昇格する。
2番目の盥は降格されて洗剤を加えて汚れ落としに使われる。
十分にすすぎ洗いされているとは限らない。
そこでトイレットペーパーでごしごしこすって洗剤などを落とす。

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こんな目的にトイレットペーパーが使われるからだろうか?
タイのトイレットペーパーは日本の物より高級だ。
庶民でも真っ白でエンボス加工された柔らかなトイレットペーパー
を使っている。俺たちから見ると、トイレットペーパーだが、
タイの庶民はトイレで紙を使わないから、トイレットペーパーを
便所紙とは思っていないかもしれない。

ティシュウやナプキンを使うより、再生紙のトイレットペーパーを使う
ほうが環境に優しいと思い、トイレットペーパーを入れる容器を
買って来た。トイレットペーパーなんてみんな同じと思っていた。
ところが日本のトイレットペーパーを入れようとすると蓋が閉まら
ない。日本の物はタイの物より幅が広い。
せっかく買って来たのに使えないのは残念だ。
トイレットペーパーの幅を調べた。
近くの薬局で売っている物は114ミリ、100円ショップの物は110ミリと
107ミリであることに気づいた。107ミリの物だと容器に入る。
食卓に置く目的の為に107ミリのトイレットペーパーを買っていた。
それがここ数ヶ月品切れしている。店に聞くと、
「そうなんですよ。最近、入ってこないのですよ」とのこと。
もうこの容器を使うことができないと諦めていた。100円ショップに
行くたびにトイレットペーパーの幅を調べていた。
昨日、巻きの細いトイレットペーパーがあった。
幅を見ると100ミリだ。幅を細め、巻きを細くして4巻100円にして
いる。実質的値上げだ。
これでデパートのトイレットペーパーの謎が解けた。
売り上げが落ち込んでいるデパートは経費の節減をしなくては
いけない。その波がトイレットペーパーにも押し寄せたのだ。

2009/1/23


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2009年1月22日 (木)

鴨の手羽

商店街の中でヌチャナートが声をあげた。
「あら!鴨よ!」
見ると、鴨の手羽が並んでいる。
日本でも地域によっては鴨肉は名物になっているが、日本人は
あまり鴨を食べない。タイ人は鴨をよく食べる。鴨だけを焼いて
いる専門の店もあるくらいだ。
評判の良い店はいつも満席だ。

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ウチでは鴨の手羽を煮込んだ。
「和風の煮込みよ」ヌチャナートは笑っている。
確かに和風の煮込みだ。
このまま食べても美味しいのだが、やはり唐辛子ソースをつけ
ながら食べる。
ゆっくり時間をかけて煮込んだ鴨の肉は柔らかになっている。
煮汁が冷めるとジェリーのように固まる。美肌の元、コラーゲン
がいっぱいある。
この煮汁を捨てないで、他の料理に使うのは言うまでもない。

2009/1/19


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バナナカレー

こんな名前のタイカレーはタイにもない。
この名前は俺が勝手につけた名前だ。
今日はタイカレーを作ってくれた。その理由は簡単だ。
タイカレーさえ作っておけば、俺が勝手に温めて食うから
ヌチャナートは手抜きができる。ヌチャナートは俺に餌を与える
感覚でタイカレーを作っている?でも、作る前に材料を何にするか
聞いてくるところが飼い猫のサダムフセインの餌とはちょっと違う。

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「ねぇー、どっちにする?」
「何が?」
「タイカレーに入れるの、バナナにする?竹の子がいい?」
俺はバナナを選んだ。
バナナと言ってもあの黄色いバナナではない。
まだ未熟なバナナだ。つまり、バナナの蕾だな。
日本では生のバナナの蕾はないから、缶詰にしたものを使う。
ちょっと渋みがある。こう言う、タイカレーも美味しいよ。
家庭料理だから、こんなものも味わえる。

2009/1/20


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プードン、蟹の塩辛

小さな蟹を売っていた。それを見て、即座に買い込んだ。
「これでプードンを作るわ」
プードンと言うのは蟹の塩辛、蟹の熟れ寿司と思えばよい。
あんなくさい物をタイ人は喜んで食べる。
ヌチャナートは「美味しいソムタムができるわ」と楽しそうだ。
蟹入りのソムタムはタイ人のお好みだ。
プードンの作り方はいたって簡単で、この蟹と塩を混ぜ、漬込ん
でおくだけだ。

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長く漬込んで(日本人は腐ったと感じる)醗酵した蟹も旨いが、浅漬けの蟹も旨いという。浅漬けのプードンを出してきた。
俺はこの蟹は谷川でとれる沢蟹だと思っていたら
「海の蟹だから寄生虫はいないわよ」とヌチャナートは言う。
身の部分は柔らかで美味しいが、足の部分は硬い。
足も食べられるが、蟹の甲羅を食べているみたいだ。
俺の好みに合わないが、この料理の彩りは大好きだ。
プードンにする前に生の蟹を唐揚にした。俺は唐揚の方が旨いと思うが、ヌチャナートは唐揚を好まなかった。

2009/1/19


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鴨に思う

鴨の手羽を食いながら食文化を考えていた。
我々、日本人の中には
「タイ人は蛙、昆虫、豚の尻尾・・・・まで食べる」
なんて言ってタイ人の食生活を蔑視する人がいる。
日本人が上等でタイ人は下等だなんて偏見を持つ。
多くの日本人はタイ語を理解しないから、タイ人だって同じことを
言っているなんて思ってもいない。
タイ人だって「日本人は鮫や鯨を食うゲテモノ食いだ」
と日本人の食生活を蔑視しているんだよ。

日本人も鴨肉は食べるが、鴨の胸とか腿しか食べない。
タイ人は食べられる肉を絶対に無駄にしない。
例えば靴べらのような形をしている鴨の嘴も焼いて売っている。
ここにも食べられる肉が僅かについている。
靴べらに僅かに付いた肉をこそぎ取るように食べる。
これも美味しい肉だ。食べ物は無駄にしてはいけない。

肉食文化の長いタイでは食べられる部分は全て食べる。
それが命をくれる動物への感謝の気持ちだ。
動物の命、仏教、輪廻、感謝と考えをつなげていくと、タイ人の
食文化の方が正しいと思える。
肉食は明治になって西欧から日本に入ってきた。
そのため日本人には、命、仏教、輪廻、感謝という思考の輪が
切れている。

マタギだったかな?山で猟をする人をテレビでみた。動物を仕留め
ると彼は「いただきます」と言いながらとどめをさす。
その一言に動物の命を戴き、その代わりに自分が生きさせてもらう
という感謝の気持ちを感じた。
鴨でも豚でも丸ごと食べてしまう、タイの食文化は仏教的であり、
感謝という大切な気持ちを忘れず、食資源を無駄にしない優れ
た文化だと感じる。

文明開化と言って西欧の文化を積極的に日本は取り入れてきた。
現在の日本のある部分は西欧の文化を牽引するようになってい
る。今こそ、アジアの食文化を見直さなくてはいけない時期だ。
ダイエットだなんて騒ぐ前に、米を中心とした本来の日本の食生活
に戻すべきだと感じた。

2009/1/20


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2009年1月19日 (月)

三つ葉の根

半分干からびた細長い三つ葉の根があった。
日本人は三つ葉の根など即ゴミとして切り捨ててしまう。
「ヌー!これ捨ててもいいかい?」
三つ葉もパクチーも似ている。三つ葉をタイ人は日本のパクチーと
考える。パクチーの根を料理に使うことを知っていたので、三つ葉
の根も料理に使うのだろうと推定した。
この根を捨ててもいいか確認した。
「ダメよ。・・・・・に使うのよ」
料理の名前は忘れた。やはり、三つ葉の根を捨てないでよかった。

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異文化を知るということは食材を無駄にしないことに通じる。
我々が食べないジャガイモの皮も料理に使う人々がいるかもしれ
ない。アフリカでは赤い鯛は食べないが、日本人は賞味する。
海鼠も日本人や中国人は美味しいと言うけど、アメリカ人は食べ
ない。こう考えると世の中に悪食というのはない。
三つ葉の根を見ながら、食文化の多様性を考えてしまった。

2009/1/18


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蕪の葉

蕪の葉を炒めたものだ。こうして炒めるとなかなか旨い。
白い蕪の上にある緑の部分だ。
この部分は茎でなくて葉でいいんだよね。
白い部分が茎だと記憶しているが、違ったかな?
名前はどうでもいいや。蕪の緑色の部分だ。
これを捨てちゃう人がいるが、もったいない。
こんな旨い物を捨てちゃうなんて、無駄遣いだ。
ちょっと手を加えて、ちょっと工夫すれば美味しい物ができる。
タイ人が炒めたものだから、赤い唐辛子が沢山入っている。
それが面白い。

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2009/1/17


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針魚、さより

人間の感覚は面白い。言語や習慣が違っても感覚は変わらない。
その例を「さより」に見た。

魚屋でさよりを見つけて、ヌチャナートが買い求めた。
「このお魚、美味しいのよ」
「ふーん。この魚はタイにあるかい?」
「ないわよ」
「この魚の名前はタイ語でなんて言うんだい?」
タイにいない魚は例えば秋刀魚や鰊などは「プラ(魚サンマ」とか
「プラヘリング」とプラの後に日本語や英語をつけて区別している。
だから、さよりも「プラサヨリ」と呼ぶと思っていたら、直訳すると
「針魚」と呼んでいた。さよりの長く伸びた口を針と見たのだ。
たしかに針に見える。英語でさよりのことをなんと呼ぶのか調べる
と、needlefishつまり針の魚となっていた。
タイの人も英語国民もさよりの口を針と見ている。
人間の感覚って同じなのだと、一人でにやりと笑った。

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同じような例をもう一つ思い出した。
トアプーと呼ぶ豆がタイにある。この豆は最近、日本のスーパー
でも見かける。多くの豆はインゲンとか枝豆、エンドウのような形
をしている。この豆は四箇所に角がある。
豆の断面は四角になる。その姿から日本人は四角豆と呼ぶ。
英語国民も四角豆と呼んでいる。
日本人の感覚と英語国民の感覚は同じなのだ。

P1070259pct13

「おいしいわよ」
俺が人間の感覚の共通性について考えていることも知らない
ヌチャナートは唐辛子ソースをつけながらさよりを満足げに食べて
いる。

2009/1/19



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2009年1月17日 (土)

食い物と健康の関係1169

本や雑誌の広告から食い物と健康の関係を探っている。
食い物と健康の関係にも
流行り廃りがあることが見える。最近の例
では「朝バナナ」の広告は少なくなったか、
なくなった。
この次には「夜バナナ」は便秘、宿便の解決によろしいなんてこと
になる
かもしれない。どんなことになるかこの調査を続けてみよう。

「わかさ」誌 2009年03月号
わかさ出版

冷え カゼ・不眠・下腹太りや高血圧・股関節痛など
冬の不調に鋭く効くとブームの朝しょうが

「健康365」誌 2009年03月号 
㈱エイチアンドアイ

高血圧は50ミリ、血糖値は100ミリも下がると医師もすすめる
「日本山ニンジンの葉」
これは食べ物ではないかもしれないが、にんじんと言うので食べ物
の仲間にいれた。

「壮快」誌 2009年03月号 
マイヘルス社マキノ出版

おやつに食べるだけ<ゆで卵>で18キロ、12キロ 10キロ 
楽(丸囲み文字)やせた
30センチ 10センチ腹囲縮小
花粉症が改善 血圧も正常化

三浦雄一郎さんのパワーの源
<黒ゴマ>で10キロ 8キロ 速(丸囲み文字)やせた
白髪、薄毛に真っ黒太髪が大復活

「ゆほびか」誌 2009年03月号 
マキノ出版

10Kg 8kg 5kg減! 読者も短期間で痩せた!便秘も一掃!
安価・美味手作り「根菜スープ」ダイエット

素肌力アップ!
「酒かすパック」一回で驚きの高価!シミ・くま・たるみ消失!
たまご肌に

この広告を見ながら「読者も短期間で痩せた!」という所で俺は
考えてしまった。この本は今日発売されるはずだ。
この情報をまだ誰も読んでいない。
それなのに、読者が居るのか?ちょっとおかしいな????
この一年くらい、食品と健康の関係の広告を見ているが、
「根菜スープ」ダイエットと
いうのは初めて出てきた言葉だと思うよ。
二年か三年前に「根菜スープ」ダイエットと
いう記事があったのかも
しれない。もし本当に「根菜スープ」ダイエットが効果があるの
なら、
もっと大々的に宣伝してもよさそうだな。
なぜ今まで宣伝しなかったのか?
こんな疑問に駆られた。

今日はこんなところだ。結局、何を食っても健康になり、ダイエット
になっちゃうのでは
ないかな?どんなことになるんでしょうね?

2009/1/16


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海老と蝦について

2009/1/15発行のR25誌第221号にエビに関する記事があった。
それでエビについて思い出した。

エビを表す英語にshrimpとprawn, lobsterがある。
イセエビのような大型のエビをlobsterと言っているのは知っていた。
いくら大型のエビと言っても生まれたては小さい。
それでも将来を見込んでlobsterと呼ぶのだろうな。

だがshrimpとprawnの違いが分からない。日本語だってエビのこと
を海老と書いたり蝦と書いたりする。R25誌によれば海中を泳ぐ
エビが蝦で海底を歩くエビを海老と書くとあった。天丼に使うエビ
は海老なのか蝦なのか?天丼に松竹梅の区別があったとしよう。
一番高い「松」を注文した時に出てくるエビは蝦で一番安い「梅」
を注文した時に出てくるエビは海老なのか?
天麩羅になってしまうと両者の区別がつかない。

日本人でも海老と蝦の違いを知っている人は少ない。
英語国民もshrimpとprawnの違いが分からないらしい。
彼等もshrimpとprawnの区別方法について議論がある。
大きいのがprawnで小さいのがshrimpなんて説もある。
この逆だったかもしれない。
この考え方って日本の出世魚の考え方に似ているので親しみ
がもてるな。小さい時はshrimpで大きくなるとprawnとなる。
でも定義としては曖昧だ。

泳ぐか歩くでshrimpとprawnを区別する説もある。
日本語の蝦と海老の定義と同じ考え方だ。
これは分かりやすい定義だが、冷凍エビを見て、こいつが泳いで
いたのか、歩いていたのか区別できない。

こんな説もある。
エビの頭と尻尾をもって胴を曲げる。そうすると鎧のようなエビの
殻が動く。その殻をよく見るとprawnの場合は頭から一番目の殻
が二番目の殻の上に重なる。そして二番目の殻は三番目の殻の
上に重なる。これが尻尾の所まで同じように重なって行く。
それに対してshrimpは頭から1番目の殻は二番目の殻の下に入る。
二番目の殻は三番目の殻の上に重なる。つまり二番目の殻は
一番目と三番目の殻の上に乗っている形になる。
これでshrimpとprawnを区別するらしいのだ。
これなら、冷凍エビでもshrimpとprawnを区別できる。

ある、安食堂のエビフライは頭から二回ほど噛まないとエビに到達
しない。小さなエビで見かけを大きくするため、頭の部分は小麦粉と
パン粉しかない。ハイテクではないが、こんな小さなエビをこんな大
きなエビフライに見せるなんて立派な職人芸だと感心したもんだ。

車えびというおかしな名前のエビがいる。どう考えても車とエビに
関連がない。スシネタにエビに似た姿のシャコがある。シャコが巣
から出た隙に、車えびはその巣に入り込む。
シャコの巣に入るエビだから車えびという。
これは嘘!

2009/1/15

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大羽鰯の丸干し

P1070185pct13 「美味しそうだから、買って来たのよ」
ヌチャナートはスーパーのレジ袋からパッケージを取り出した。
見ると大羽鰯の丸干しだった。あまり魚を好まない俺だが、魚を見
てこれは旨そうな鰯だと思った。
「焼いて食べるでしょ?」
「そうだね」大羽鰯を焼いて貰うことにした。

鰯の丸干しは焼く以外に食べ方はあるかな?
香草と一緒に蒸し上げる食べ方はタイにあるかもしれない。
ヌチャナートならやるだろう。大羽鰯の丸干しをキャベツなどの
野菜、香草と一緒に蒸し上げると意外と美味しいかもしれない。
今の流行の言葉で言えば、創作料理だ。
ただ単に思いつきの料理だが、創作料理と言うと考え抜き、苦労
して作り上げた料理のような気がするから不思議だ。

丸干しの大羽鰯の焼き物が出てきた。醤油をたらし、大根おろし
と食べれば日本の料理だ。ウチではナムプリックをつけて食べる。
酢とレモン汁の酸味が焼きたての鰯に合う。こうやって食べると
タイ料理になってしまうから面白い。

P1070183pct13

魚が好きな人はワタが美味しいという。俺はワタの部分を残す。
「ここが美味しいのよ。もったいないわね。アタシが食べるわ。」
ヌチャナートは苦いワタの部分を食べる。
おかげで食べ残しは骨と頭だけになり、食べ終わった後の皿が
きれいだ。

2008/1/14

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鶏のそぼろ

これはレトルトパウチに入った鶏のそぼろだ。
パウチをあけてフライパンで炒めただけの簡単な料理だが、
ヌチャナートはちょっと手を加えた。

P1070206pct13

万能ネギと赤い唐辛子を加えると全く新しい料理に見える。
こうするとパッカパオみたいになる。
ちょっと辛みがあっていいもんだ。
高価な食材を買わなくとも、ちょっとした工夫で美味しい料理
はできる。

2009/1/16


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パットウンセン、春雨の炒め

今日は春雨を炒めてくれた。この料理はあまり作らない。
なぜ作らないのか理由は分からない。俺が好まないと思っている
のかもしれない。或いはヌチャナートが好まないから作らないの
かもしれない。今日、春雨を炒めたのは他でもない理由がある。
その理由というのは早いとこ食べないと春雨がいかれてしまう
からだ。つまりヌチャナートは俺をゴミ箱の代わりにしている。
一週間ほど前、春雨を水で戻した。その一部を使ったか途中で
気が変わって使わなかった春雨が冷蔵庫に入っている。ポリ袋
に入れてあるが、一週間も冷蔵庫にあると春雨も乾燥しだして
いる。

P1070200pct13

「ヌー、春雨が乾燥しているよ」
「大丈夫よ!」
自分が食べるのではないので、無責任に「大丈夫」と言う。
ヌチャナートが大丈夫と言う物は絶対に大丈夫だ。
ウチの場合、春雨の料理はヤムウンセンが多い。
こうやって春雨を炒めても美味しいもんだ。
春雨が材料の旨味を吸い込んでいる。

2009/1/15


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焼き魚の出し方

ヌチャナートが魚を焼いて出してきた。
どうやらヌチャナートは魚の出し方に気を使っていない。
タイには魚の出し方に決まった習慣はないようだ。今日は腹を
向こうにして魚をだしている。頭も右向きだ。俺は魚の腹が手前
にあって、頭が左に向いていないと落ち着かない。

P1070203pct13

腹がでかいから、卵が入っているかと思ったが、白子だった。
俺は白子はそれほど好きではない。卵のようにプチプチしたものが
ないからだ。卵を噛んだ時に口の中で破裂するようなプチプチ感がいい。
今日の白子はどういうわけか旨い。
美味しいと思いながら白子を食べるのは初めての経験だ。

2009/1/15


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2009年1月15日 (木)

ベーコンとキャベツの炒め物

今日も無国籍料理だ。どうやらヌチャナートはタイ料理ばかりだと
旦那にすまないと思っているようだ。俺はタイ料理だけでもかまわ
ない。そんな風に思う俺が世間一般から見ておかしい。
ドイツ人はタイに住んでもドイツ料理を食べたがる。
アメリカ人はどこにいてもアメリカ料理が一番美味しい料理だと
思っている。日本人は味噌汁と醤油がなければ飯が食えないと
思っている。俺だけが「タイ料理でいいよ」と言っている。
やはり、俺がおかしい、変人なのだ。

P1070181pct13

ベーコンとキャベツの炒め物を作ってきた。
この料理をヌチャナートは日本の料理だと思っている。
ベーコンを使った料理を日本人は西洋料理と考える。
写真を見れば分かるように、半分は日本料理みたいで、半分は
西洋料理みたいだ。和風化された西洋料理と日本人は考える
料理だ。
しかし、ヌチャナートには日本の料理に見えるらしい。
どうしてかと言うと、この種の料理は日本に来てから知った料理
だからだ。これを日本料理だとヌチャナートが思っても仕方がない。

俺たちがタイに行って食べる料理は皆なタイ料理だと勘違い
するのと同じだ。タイ料理だと思って俺たちが食べている料理は
ベトナム料理だったり、ラオス料理だったりする。俺たちには
区別がつかないから全てタイ料理だと勘違いするのと同じだ。

タイの庶民はベーコンなんて知らない。ヌチャナートもその一人
だ。肉の脂肪の付き具合からベーコンを生のバラ肉と勘違いした
ようだ。塩分が含まれているのを知らずに味付けしたので、
ちょっと塩っぱい。これをご飯に乗せると、塩梅がよくなる。
キャベツから出た汁は甘味がある。この甘味がご飯にしみると
なんとも言えない旨味になる。

2009/1/14


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2009年1月14日 (水)

名前のない料理

最近、なんだかわけのわからない料理をヌチャナートは作る。
これもその一つだ。
「この料理の名前はなんて言うんだい?」
「うーん、サブサブよ」
「えっ?!」
日本語のシャブシャブが訛ってサブサブになっている。
この料理をヌチャナートはシャブシャブだと思っているようだ。
「これはサブサブじゃないよ」
名前はない料理だが、けっこういい味になっている。
三つ葉の青がきれいだ。タイだったならパクチーを使うのだろうな。
この料理をタイで日本人に出したなら、日本人はタイ料理と勘違い
する。これをタイ人の目で見ると日本料理なのだが、日本人の目で
見るとタイ料理だ。
そのような無国籍料理って案外多いのではないかな?

P1070176pct13

例えばタイのトムヤンクンピザ、韓国のキムチピザなんて典型的な
無国籍料理だ。
日本の鱈子スパゲッティなんてものもおかしな料理だ。
どれもイタリヤ人の想像を超えた料理だ。
料理ってどんどん変化するものだ。変化を楽しまなくてはいけない。
そんなことを考えながら名前のない料理を食べていた。

2008/1/13


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2009年1月13日 (火)

蒸し鶏と唐辛子ソース

これは取り立てて騒ぐほど珍しい料理ではない。鶏肉と野菜を一緒
に蒸し上げた料理だ。これに似た料理は何処の国にもある。
味付けや香辛料の使い方がちょっと違うだけだ。野菜を多めにして
もらった。菜食主義者ではないが、野菜を多く食べる方が体によい
と思う。

P1070155pct13

昔は「肉・魚など動物性蛋白を食べろ」といわれたが、今は逆に
なったね。「野菜をもっと食べろ」というのが現代の風潮だ。
タンザニアなどアフリカの食生活の話などを聞くと、必要なカロリー
が取れれば、動物蛋白は少量でいいのだと感じている。

今日の料理だが、俺はこの色の取り合わせが気に入っている。
ウチの料理はタイ料理だが、この料理の見掛けは西洋料理と大差
ない。何かタイらしさがなくてはいけない。
そこで登場するのがこの唐辛子ソースだ。

P1070157pct13

俺はいつものことだからなんとも思っていないが、タイ料理を知らな
い人には驚異的な唐辛子の量だろう。レモン汁で酸味をつけたこの
ソースが旨いのだ。鶏肉をこれにつけて食べる。
野菜を箸でとってこのソースにつけて食べていた。そのうちに面倒
になり、ソースを野菜にかけて掻き混ぜて食べた。
タイの食事作法に反するのかもしれないが、この方が簡単でいい。

2008/1/12


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2009年1月12日 (月)

マ・マーと食習慣

マ・マーというのはタイの大手インスタントラーメンの名だ。
これが普通名詞になっており、全てのインスタントラーメンをマ・マー
と呼んでいる。日本のインスタントラーメンもヌチャナートはマ・マー
と呼んでいる。
「ねー、何を食べる?マ・マーでいい?」
ラーメンが好きな俺は即座に「うん」と返事をする。

返事をしながら何処かで見たタイラーメンの写真を思い出していた。
なんとなく、違和感、落ち着かないものをその写真に感じた。
日本のラーメンの姿と同じようだが、どこかが違う。
「なんだろう?何故だろう?」
写真をよく見ると、箸の置き方が日本とは違うのに気づいた。
日本では箸は横向きに置くものだが、タイでは箸が縦向きに置い
てあった。それが違和感を感じさせたことを思い出した。

「出来たわよ。早く食べてね。」
食卓にマ・マーが出ていた。
見ると、箸が縦向きに置いてある。これは偶然ではないだろう。
食習慣で無意識のうちに箸を縦においたのだろうと考えた。

P1070147pct13_2 

俺たちは普通、食習慣と言うと、
「タイ人は蛙を食べる。フランス人はカタツムリを食べる。」
と言うように食べる物に注目してしまう。
箸の出し方や使い方、スプーンの使い方なども国によって違う。
これも食習慣と言えるのではないかな。
例えばお父さんの箸を子供が使うことは日本では絶対にない。
タイじゃ、そんな区別はない。お父さんもお母さんも子供も客人も
全員が同じ形の箸を使う。食習慣というのが正しいか食文化と言う
のが正しいか俺にはわからない。
このような小さな違いに着目して食べ物を見ていくと面白いね。

2009/1/11


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鯛焼きみたいな小さな鯛

小さな鯛を焼いた。まるで鯛焼きのような大きさだ。
これこそまさしく鯛焼きだ。
「鯛焼き、タイヤキ、タイヤキ・・・・」と思っていたら、本物の鯛を
丸ごと焼いたものをなんと呼ぶのか分からなくなった。

P1070148pct13

鯛を焼いたのだから鯛焼きでいいのだ。いや、鯛焼きはお菓子
だから、鯛焼きと呼ぶのはおかしい。
長い時間かけて、この料理は鯛の姿焼きと呼ぶのだと思い出した。

鯛の姿焼きを食卓に出した。和食では魚を出す場合、頭を左に
向け、腹を手前にする。日本人は魚の出し方にこだわりがあるが、
タイ人はそんなこだわりがない。
「キヲツケー!カシラー左!」と号令を掛けられたように、きちんと
並べて出すのが日本人のやり方だ。
そんなことに無頓着なヌチャナートはこんな形で鯛の姿焼きを
だす。二匹の魚が背中合わせになっている。しかも尻尾が俺に
向いている。尻を向けるなんて失礼なと日本人は怒る。
そこはタイ人がやることだから怒らない。

P1070150pct13

この鯛に、ナムプリックを乗せて食べる。ナムプリックは生の唐辛子
をいろいろな香草と一緒に叩き潰したものだ。辛味もあるが、香り
がいい。香りに釣られて食べてしまう。
ナムプリックを温かいご飯に乗せればそれだけで食が進んでしまう。
白い鯛の身とナムプリックを一緒にすると、更に美味しくなる。

鯛焼き程度の小さな鯛の姿焼だが、鯛の旨さに変わりがない。
食べ過ぎはよくない。メタボになる。空腹感を抑える程度の量で
いいのだ。これで酒を飲まなければの話だ。

2009/1/11


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2009年1月10日 (土)

もやし炒め

取り立てて珍しいタイ料理ではない。
モヤシを炒めてナンプラで味付けしただけだ。
俺はタイ料理と言ったが、本当にこれはタイ料理だろうか?
多分、タイでもモヤシを炒めて食べると思うが、俺はタイでモヤシ
炒めを食べたことがない。もやし炒めを食べた記憶がない。

P1070144pct13

日本人は絶対にもやしを生で食べないが、タイ人はもやしを生で
食べる。もやしを生で食べる習慣がないから、俺はもやしを生で
食べない。いや、そうではない。
俺はもやしを生で食べる時に感じる豆のにおいが気になって食べ
ない。あのにおいがいやで もやしを生で食べない。
タイの屋台に行くと、テーブルに もやしその他の野菜を入れた
プラスチックの笊がある。それらを食べたいだけ食べてよい。
笊から生のもやしを取って、タイ人は美味しそうに食べている。
俺も真似して生のもやしを食べるが、やはりにおいが気になって
だめだ。

もやし炒めを食いながら、タイの屋台を思い出していた。

2009/1/9


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オイルサーディン;タイ風食べ方

オイルサーディン;タイ風食べ方

オイルサーディンがあった。オイルサーディンというのはたいていは
平べったい四角の缶に入っている。
今日見た、オイルサーディンは普通の筒型の缶に入っていた。
缶の形で味が変わるわけじゃない。輸出国をみたらフィリッピン製
だった。缶詰だから腐ることはない。保存食として買った。

「今日は、何を食べたいの?」いつものお言葉だ。
俺は作ってくれる物ならなんでもいい。何を食いたいか考えるのが
面倒だ。いつもは「何でも良いよ」と応えるのだが、今日はちがった。
「イワシを食いたいな」
「イワシ?・・・・・イワシなんてあるの?」
「これだよ」缶詰を見せた。
なーんだと言うような顔をしていたヌチャナートが缶詰をあけた。
「あら、美味しそうよ」と声をあげた。

レモングラス、ニンニク、唐辛子を切ってレモンの絞り汁をかける。
それをオイルサーディンの上にかける。飾りにパクチーを乗せる。
タイのパクチーがないので、日本のパクチーつまり芹で飾った。

P1070141pct13

酒の肴にぴったりだよ。
ニンニクや唐辛子の辛味が酒をよぶ。
油の味ととレモンの酸味があう。
安くて、簡単にできて、美味しいから酒飲みが突然やってきたら、これ
を作ってだすといい。

2009/1/9


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2009年1月 9日 (金)

糸瓜と豚肉の炒め物

多くの人は糸瓜なんて食い物じゃないと思っている。
俺もそう思っていた。宮崎県では糸瓜を食べると聞いた時、俺は
驚いた。糸瓜をタイで食べると知り、タイに行ったら是非食べて
みたいとヌチャナートに言った。
「サミイは食べたことがあるわよ」
ヌチャナートは詰まらなさそうに言う。そんなこと言われても無理だ!
タイの実家ではヌチャナートが作る物を食べ、店に行けば
ヌチャナートが注文するものを食べている。
はっきり言ってタイでは何を食わされているのかわからない。
糸瓜だって食っただろうが、どれが糸瓜だったのか?

昔は風呂に入ると糸瓜で体を洗ったもんだ。
プラスチック素材の入浴用品が増え糸瓜で体を洗うことがない。
現代では天然の糸瓜なんて生活に無縁なものになっている。
この漢字「糸瓜」を「ヘチマ」と読めない人もいるのではないかと
心配している。そんな中で糸瓜が八百屋やスーパーで売られる
ようになった。東南アジア系の住民が増えているからだろうか?

こんな小さな糸瓜をヌチャナートが買ってきた。
タイでは見ることがないほど小さな物だった。
それでもタイの野菜が日本の手じかな店で買えたのでヌチャナート
は喜んでいる。

P1070131pct13

糸瓜を切り、豚肉と炒めた。これを飯にぶっかける。
皮がちょっと硬い。身は柔らかく口の中でとろける。
ゲテモノ素材と思うだろうが、食ってみるとなんのことはないウリの
炒め物だ。こんな素材を日本人は知らない。
これを黙って出せば「この野菜はなんだろう」と思いながら食べて
しまう。
「体をごしごし洗う糸瓜だよ。」
なんて本当のことを言うと「えっ!」と驚くだろう。
ちょっと珍しい素材の料理でした。

P1070132pct13

2009/1/8


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パッカパオが出た

俺が大好きなパッカパオを作ってくれた。
タイ料理を食い続けているうちに、好みに変化がでてきた。
ラープは食わなくなった。あれだけ好きだったのに、余り食わない。
パッカパオなら大歓迎だ。
味の好みの変化を知り、面白がっている。

子供の時は食わなかったのに、大人になると好きになるものもある。
年をとって肉から、魚に好みが変わる人もいる。なにが原因でラープ
からパッカパオに好みが変化したのかわからない。

パッカパオは美味しいのだが、作る時は大変だ。
唐辛子とニンニクの煙で鼻がムズムズする。
換気扇を回し、扉をあけて煙を追い出す。

P1070135pct13

辛い料理だが、肉の油と辛味が一緒になり旨味となっている。
肉を一匙すくってご飯に乗せる。
旨味と油がご飯に染込んでいく。
この料理にも欠点はある。
旨いからよく噛まないで飲込んでしまうことだ。
「よく噛んで食べろ!」と自分に言い聞かせながら食べている。

2009/1/9


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ゲテモノとは何かな?

我々はグルメ・グルメと踊らされた。
そして飽食し、まだ食べられる物を大量に捨ててきた。
そのつけが回ってきている。

美味と言われる平目のエンガワは高価だ。
一皿百円の回転寿司で平目のエンガワなんて出せるわけがない。
回転寿司でエンガワを食えるのが不思議だと思わないか?
平目のエンガワとは回転寿司では言っていない。
ただ単にエンガワと言っているが、俺たちは平目だと勝手に思い込
んでいる。その謎をテレビが暴いていた。
平目に似たカレイを使うのだ。
あるカレイを食い尽くすと別の種類のカレイを求めていく。
こうして次々と新しい食材が回転寿司に現れる。

昔、オヒョウという大きなカレイが出回っていた。
最近、オヒョウを見なくなったと思ったら、食い尽くしてしまったらしい。
食い尽くす前に養殖の技術が確立できればいい。
養殖できないと我々の食生活はどうなるのだろうか?
そうなると、今は無尽蔵に見える昆虫が大切な食糧源になるのかも
しれない。食糧としての昆虫を養殖する農家が出てくるかもしれない。
そんな気がしてきた。

先日、沖縄出身のタレントが蝉を食べるという話をしていた。
蝉の胸部分が美味しいと彼は言う。
彼の場合、蝉を新聞紙などで包んで焼いて食べたが、今の高校生
は天麩羅にして食べるそうだ。

蜂の子を食べる地方もある。
蛆虫の姿をした蜂の子を食べるのはちょっと勇気がいるが、ハチミツ
で育っているので甘い。蝉も蜂の子も今の日本ではゲテモノ扱い
している。社会全体が昆虫食を認めているタイでは、昆虫は立派な
食材であってゲテモノではない。
昆虫を食べるのは貧困からではなく、美味しいと思うから食べている。
誰もが美味しいと思うから、昆虫食が社会に根付いている。
昆虫を集めて売る商売も成り立っている。
今の日本では昆虫を食べるというと眉をひそめる人が多い。
回転寿司で今まで使われていなかった食材が次々と登場するのを
見ると、もしかすると日本でも昆虫を食べるのが普通の姿になるの
ではないかと思うようになった。
今は昆虫はゲテモノ扱いされている。そのうち、お天道様の下で
堂々と食材と言うようになるかもしれない。

それじゃあ、一体ゲテモノって何なのだろう?
中東では羊は美味しい肉となっている。
タイでは羊は食べない。日本でも羊はジンギスカンで食べるくらい
だから、羊はゲテモノに近い。鯨を取ることができなくなっている
ので、日本では鯨肉は高級品扱いだ。
鯨肉なんて食べないタイ人は鯨肉をゲテモノ扱いしている。

ゲテモノかゲテモノでないかは社会の中で多数派になるか、少数派
になるかの違いなんだな。もともとエンガワというのは平目の物を
さしていた。今の日本で多数派はカレイのエンガワだ。
平目のエンガワは少数派になっている。平目のエンガワを食べる
と言うとゲテモノ食い扱いされる日が来るかもしれない。

2009/1/9


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2009年1月 7日 (水)

焼蕎麦

P1070098pct13

普通、ヤキソバと言えば中華麺を使う。今日は日本蕎麦を
使ってみた。味付けはもちろんナンプラを使ったタイ風だ。
このしょぼくれたレモンを見てくれ。
絶対にこんなしょぼくれたレモンを日本人は使わない。
レモンを使う理由は酸味が欲しいからだ。
それなら酢を使えば良いじゃないかと思うが、タイ人は酢を余り
使わない。酸味を出すためにレモンを使う。
ジュースが出ればいいのだから、レモンの姿にこだわらないのが
タイ人だ。

いつかテレビでロシアの料理を見た。ヤキソバを注文したら、蕎麦
を炒めたものがでてきた。
「ヤキソバ、焼ソバ、焼そば、焼き蕎麦」そんなことを呟きながら
キャスターはロシアの焼蕎麦を食べていた。

俺はおこげになるほどに焼き上げたものを期待していた。
ヌチャナートの作った焼蕎麦は通常のヤキソバの麺を蕎麦に取り
替えただけだった。
これにレモンを沢山かけて酸っぱくして食べると美味しいよ。

2009/1/6


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2009年1月 6日 (火)

焼き豚

どういうわけか市販の食品は甘い味付けの物が多い。
いつも辛い料理を食べているので甘い味が気になるのかもしれない。
この焼き豚もそうだ。甘い。このメーカーの人も味見をして
「これがいい」と感じる物を販売しているはずだ。
彼等は甘味の程度を何段階にした物を少量ずつ食べて一番美味
しい甘味を決めている。メーカーの人の味見はつまみ食い程度しか
食べないから後味が分からない。とくに甘味は舌に残る。
少量しか食べない時には美味しい物も、食事として大量に食べる
と甘みがしつっこくなる。
この焼き豚も甘みが強いのでウチの料理の味ではない。

090105071948pct30

「これを炒めてタイのソースをかけて食べたいな」
ヌチャナートは焼き豚を炒め始めた。なにやらすごい臭いがする。
唐辛子とニンニクと一緒に焼き豚を炒めている。
ナンプラも加えた。こうなると完全にタイの味になってしまった。
炒めた唐辛子が肉の下にあった。唐辛子を食べる。
たいしたことないと思ったら、これが辛い奴だった。
額に汗がたまる。俺はヌチャナートの味に飼い慣らされている。
こういう味でないと旨いと感じなくなっている。
日本の消費者にはこの焼き豚のような甘い味が好まれるのだろう。
俺の方が異常なのだと思う。

消費者は味見をして食べ物を買う。甘味が強い物は食べた瞬間
それを美味しく感じるので、それを買う。
食事にそれを食うと甘味のしつっこさで直ぐに飽きがくる。
飯のおかずにするには甘味を抑えた方がいいのではないかな?

2009/1/5

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2009年1月 5日 (月)

カオマンガイ

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これは鶏の炊き込みご飯とでも呼べばいいかな。
もともとは中国人の食事だったが、タイ人にも受け入れられている。
今日初めてヌチャナートはカオマンガイを作った。
カオマンガイはヌチャナートが食べない、嫌いな食べ物だと思って
いた。特別な理由があったわけではない。
単に作らなかっただけらしい。
使った鶏肉は軍鶏だから肉が固い。
この肉の硬さがタイ人の好みらしい。
日本の釜飯を食っているようでなんだか懐かしくなった。

2009/1/4


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トムチュート・トフー、豆腐のスープ

豆腐のスープとでも言おうか?んまあ、そんなもんだ。
セロリ、キャベツ、泥ネギなどと一緒に煮込んだ。
あっさり風味のスープだ。
この寒い季節に出回る泥ネギはヌチャナートの好物だ。
今日も泥ネギを手にとって、「これ安くて美味しいのよね」なんて
言っている。俺も泥ネギは好きだよ。本当に甘いのだ。
豆腐は大晦日の叩き売りで買ったものだ。
賞味期限なんて気にしなくても三日や四日は大丈夫だ。

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豆腐と言えば、タイの田舎で見る豆腐はチューブに入った丸い
豆腐だ。俺は子供の頃から四角い豆腐を食ってきた。
豆腐は四角と固定観念ができあがっている。
よく馬鹿なことをすると、
「豆腐の角に頭をぶつけて死んじまえ」と言う。
丸い豆腐じゃ頭をぶつける角がない。
味は豆腐なのだが、俺は丸い豆腐を出されると違和感を感じて落ち
着かない。トムチュート・トフーは日本人の発想にない豆腐料理だ。
でも四角い豆腐を使っているので安心感がある。

2009/1/4


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ニンニクと健康1049

食べ物と健康の関係を広告の中で探っている。
「何を食うと何によいと」言う広告が多い。
実にさまざまな食品が、ナンに良い、ナンに効くとなっている。
広告を続けて見ていると、何を食っても健康にいいことになりそうだ。
統計的に見た訳ではないが、最近の広告はダイエットに効果が
ある、痩せる、細くなるそんな広告が多い気がする。

「安心」誌 2009年2月号 マキノ出版
頻尿かすみ目 速(丸囲み文字)改善する
ニンニクみそ
免疫力が高まる!血圧、血糖値も下がった!子宝に恵まれた!

血糖値、中性脂肪が正常化!
アトピーに効いた!簡単手作り
甘い野菜スープ

こんな広告がありました。
野菜スープと言ってもどんな野菜を使うのかわからない。

2009/1/4

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2009年1月 2日 (金)

コブミカン

こんなタイの蜜柑を戴いた。皮の表面がコブだらけなのでコブミカン
と呼んでいる。名前を聞いただけでどんな形をしているか想像でき
ると思う。

P1060922pct13

この蜜柑の皮を料理に使う。剥いた皮のにおいをヌチャナートは
嗅いでいる。
「いいにおいよ。日本の蜜柑と同じよ。あの蜜柑の名前なんて
言ったかしら?」
「柚子だよ」
「ユズって言ったわね」

コブミカンと日本の柚子が同じような使い方をするのでニヤリとした。
冬至には柚子を入れた風呂に日本人は入る。
コブミカンを浮かべた風呂に入る習慣はタイにはない。
金持ち階級しか風呂桶なんて持っていないから、コブミカンを浮か
せたくとも、出来ない。

柑橘類で思い出した。
酢の物、酸っぱい食品を日本人は好むがタイ人は好まない。
パイナップルなど果物には爽やかな酸味がある。
その程度の酸味でもタイ人は「酸っぱい」と言って顔をしかめる。
それじゃぁー、酸っぱい料理はタイにはないのかと言うとある。
酸味として酢を使わない。ライムなどを搾って酸味をだすか
タマリンドを使う。ライムなんて安い物だから、タイ人はぞんざい
に扱う。緑のライムを半分に切り、ジュースを絞る。
使わない半分はそのまま放置している。
ラップをかけるとか密閉容器に入れて切り口の乾燥を防ぐなんて
やらない。次の調理の時に表面が乾燥した残りの半分を使う。
柑橘類はタイ人にとっては酸味料だから、ジュースが沢山でる
柑橘類が良品だ。皮が厚くてジュースがでないものは悪い物だ。
レモンなど古くなって皮の色が変わっても、中のジュースは変質
しないから使っている。
さすがにカビが生えたレモンは使わない。

2009/1/2

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2009年1月 1日 (木)

百合の花

俺たちにとって百合の花は「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は
百合の花」と言われるように美しい女の象徴
だ。百合の花は見る
物であり、強い香りを愛でるものだ。決して食べるものではない。

ウエブを見ていたら、百合の花を使うタイ料理があることを知った。
調べてみるとハマカンゾウと言うユリ科の花を食べるようだ。
食材屋に行ったら、ゆりの花というのがあった。
早速求めて来た。
百合の花を乾燥させると、こんな具合になってしまうのだ。
干からびて茶色になっている。この姿から美しい百合の花を想像
できない。食べたらどんな味なんだろうね。

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今までヌチャナートは百合の花を食用として求めたことがない。
食材屋で百合の花を見ていただろうが、買おうとは言わなかった。
ヌチャナートが育った土地では百合の花を食べる習慣がないの
かもしれない。
日本でも東北では菊の花を食べるが、関東地方では食べない。
食用菊というのを売っているから、買う人があるのだろう。
それと同じように百合の花も買うタイ人がいるから、売っているのだ。
ヌチャナートは百合の花を食べたことがない?食べ方を知らない?
買って来た百合の花を目に付く場所に置いても使おうとしない。
完全に無視している。

2009/1/1


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