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2009年3月 7日 (土)

知人を訪ねる

町の中心から20キロほど離れた集落に知人が住んでいる。
知人を一人で訪ねなくてはいけない。バンコックやチェンマイの有名
な観光寺に一人で行くのとはわけが違う。
日本で言えば◎◎県◎◎郡・・・・・・◎◎村字◎◎を訪ねるような
ものだ。タイ語以外に通じる言葉はないと思った方がいい。
実際、通じない。住所を書いて貰った紙だけが頼りだ。
手書きのタイ文字だから読むのが大変だ。インターネットでおおよそ
の位置は確認してある。

トクトクを使えばその集落に行ける。人も居ない、人家もない道を
何キロも行かなくてはならない。このような場所でトクトクやタクシー
の運転手が強盗になる事例が多くある。
人の居ない場所でトクトクを止めたら約束の値段以上の法外な値段
を請求されたことがある。トクトクは危険かも?

その集落に行くソンテウがあるのは分かっているが、何処から
ソンテウがでているのかわからない。バスターミナルの後ろに行った
らソンテウのたまり場があった。何台かのソンテウの中に、俺が行き
たいと思っている行き先がペンキで書いてあるソンテウがあった。
ソンテウの運転手に行き先が書いてある紙を見せた。
ラオというタイ焼酎の臭いをぷんぷんさせながら運転手が言った。
「大丈夫だよ。俺にまかせておきな。」
この酔っ払い運転手に任せることにした。というより、彼を頼る以外
にない。
「平日は本数が多いが、休日は本数が少ないんだ。」
「・・・・」
「悪いけど、ちょっと待ってくれ」
「ああいいよ」酔っ払いや麻薬患者の職業運転手は多いと聞いた
が、その通りだ。酔っ払い運転を除けばこの運転手は人の良い親切
な人のようだ。その後、わかったが、この酔っ払い運転手は一生懸命
になって俺の行き先を探してくれた。

四トン車のソンテウは大きくて足元が広い。いつも乗っている二トン車
のソンテウより快適だ。これを快適と感じるようになっている自分を
自分で笑った。
ソンテウは埃を舞上げながら田圃や緑地の中を走った。
目的の集落名が書いてある標識があった。やっと着いた。
ここからが問題だ。たしか、この辺だが、家並みが変わり、目的の家
が分からない。その家は第4地域にある。ソンテウは右折しソイに
入った。こんな所じゃないよ。
「ここは何番地域ですか?」同乗した乗客に聞いた。
「第5地域ですよ」
「第4地域に行きたいのだけど」
「大丈夫ですよ。行きますよ。」
酔っ払い運転手が車を止めてやって来た。
「さっきの紙を見せてくれよ」
出発前は大見えを切っていたが、ぜんぜん分かっていない。
あちこちの店で行き先を訪ねている。
「村長さんの家に行こうよ。そうすれば分かるよ」
最初からそうすればいいのに。
「こんちわー!村長さんはおられるかのー?」
村長さんの家では酔っ払い運転手はちょっと緊張して普通より丁寧
な言葉遣いをしているのが俺にも見えた。
「村長は出かけて、地図がないのですよ。何処に行くのですか?」
行き先を告げたが村長の家にいた誰も知らない。
多分、わずか数百戸しかない小さな集落だ。
日本だったなら、あの家の今晩のおかずは何か集落全員が知る程
の小さな集落だ。タイの集落は他人の家に無関心なのだ。
村長の家でも俺が訪ねる家は分からない。どうしよう。
運転手は「俺は良い人だろ?」なんて言いながら別の店で行き先を
聞いてくれた。
「もう大丈夫だ。連れていってあげるよ」
一軒の家の前でソンテウを止めた。
「この家だろう」
以前は店をやっていたが今はシャッターを降ろしているので分から
なかった。運転手は店までやってきて、外に出てきた老婆に事情を
説明した。店の中を見ると知人がいた。
突然訪ねて来たので知人も驚いていた。
こうしてタイの田舎の小さな集落に住む知人を訪ねた。

2009/2/27



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