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2009年4月30日 (木)

ラオス風ハンバーグ

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世界中、何処へ行っても挽き肉を丸めた肉団子、小判型にしたパテ
はある。タイやラオスも例外ではない。今日は挽き肉を小判型に
まとめて焼いた。
「ラオス風ハンバーグよ」
挽き肉に香草を混ぜて焼いたものだ。
食べると以前作ってくれたタイ風ハンバーグと同じ味だ。
「タイのハンバーグとラオスのハンバーグではどう違うの?」
ヌチャナートは笑って誤魔化している。
タイ東北部とラオスは親戚関係というより兄弟みたいだから、この
ハンバーグをラオス風ハンバーグと
言っても間違いはない。
いつもの通り、唐辛子ソースをかけて食べた。
マクドナルドなどアメリカ風のハンバーグとはまるで違う味だ。
このハンバーグをもってアメリカに上陸したらどうだろうか?
爆発的に売れるかな?それともまるっきり相手にされないかな?
俺たちが持っているハンバーグの固定概念を吹き飛ばす味だ。

2009/4/30

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2009年4月29日 (水)

パットノーマイ 竹の子の炒め物

新鮮な竹の子が出回っている。竹の子の季節は短い。
タイでは雨季の4ヶ月ほどが竹の子の季節と長い。
掘り立てのタイの竹の子も日本の竹の子と同じ香りがする。
雨季に取れた竹の子を漬物にしておき、乾季に食べるのがタイの
食べ方だ。竹の子が好きなヌチャナートはこの季節になると新鮮な
竹の子を買ってくる。
今日も竹の子を買って来てどうやって食べるか聞く。
炒めてもらうことにした。
味付けはナンプラと唐辛子とタイのハーブだ。
竹の子の煮付けとか竹の子飯しか知らない日本人には驚異の味だ。

2009/4/28

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2009年4月28日 (火)

ゲンガイ タイ風チキンスープ

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冷蔵庫を開けて鶏肉を取り出した。
ちょこちょこと料理を作って出てきたのがこれ、ゲンガイだ。
英語ならチキンス
ープだ。
コブミカンの葉などタイの素材をつかっているからタイ風チキン
スープと言えば
いいかな。これはタイの庶民の家の料理だ。

観光客がバンコックの料理店で食べる王宮料理なんていうのは、
和食で言えば懐
石料理みたいなもんかな?
懐石料理は見た目が綺麗で美味しいけど、毎日食べる料理じゃない。
王宮料理も同じではないかな?
懐石料理も王宮料理もたまに食うからおいしいの
であって、毎日
食ったなら飽きてしまう。
ゲンガイのような料理は飽きがこない。
毎日食べる料理というのは、飽きが来ないことが一番大切だと
思う。ゲンガイは庶民の知恵の塊のような料理なんだろうな。
そんなことを考えながら食っていた。

2009/4/28

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2009年4月27日 (月)

パットテングモー メロンの炒め物

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「これどうやって食べる?」
「・・・・」
「煮る?炒める?」
「炒めた方がいいな」
こういうと俺はいかにも料理の通みたいに聞こえる。
実は何もわかっていない。さっき、炒め物がどうのこうのと言ったの
で、炒めることにこだわっているだけだ。煮てもよかったのだ。

写真を見ただけでは素材はなにかわからないだろう。
これはメロンを炒めた料理だ。
「えっ、なんですって?メロンと言いました?」
はい、メロンなんです。メロンの未熟果です。
メロン、もやし、玉葱、豚肉を一緒に炒めた料理だ。
パットテングモーとタイ語では言う。

数年前にはこんなメロンの未熟果は手に入らなかった。
実際にはあったのだが、市場に出回っていなかった。
農家では未熟果を味噌漬けなどにして食べていたと思う。
絶対に美味いと思う。自分達だけ美味いもんを食って市場にださな
かった。日本の農家はずるい!いやいやそうじゃない。
こんなものに市場価値があるなんて誰も想像しなかっただけだ。

東南アジアの人間が増えたので、こんなメロンが食用になり売れる
ことが分かった。農家は未熟果を市場に出荷するようになった。
未熟果というのは、摘果されたものだ。元気のよい奴がより元気に
育つように発育の悪い奴を取り除く。弱肉強食の敗者が未熟果と
して市場に出回っているのだ。こいつがあると日陰になって邪魔
だからと取り除かれた運の悪い奴が未熟果だ。
東南アジアではこのようなメロンの未熟果を昔から食べていた。

味ですか?ちょっと甘い胡瓜ですね。
煮ても焼いても美味しい料理になる素材だ。
味噌漬けでも溜まり漬でもうまいはずだ。
ウチのように炒めても美味しく食べられる。
味噌汁の具でも良いと思うよ。
タイカレーならばっちり美味い素材だ。

俺がこれだけメロンの未熟果を宣伝するのだから、今までは捨てて
いた未熟果が農家の収入につながるようになる。
農家は甘い完熟メロンの値段を下げろよな!
俺だって香りのよい完熟メロンを食いたいよ!

2009/4/26

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カシュウナッツの常識

勾玉のような形をした白くてやわらかなカシュウナッツがある。
俺たちは袋から取り出してそのまま食べる。
そのまま食べても美味しいし、腹を壊さない。
俺がカシュウナッツを袋から摘んで食べているのを見てヌチャナート
は驚いてい
る。
「あらっ!生で食べるの?」
「・・・・?」
俺の方が驚いた。俺はカシュウナッツはこうやって食べるもんだと
思っていた。
横着な飲み屋では酒のつまみとして袋からだしてその
まま食べさせている。
タイ人はカシュウナッツを料理の素材だと考えているから、加熱して
食べる物だ
と思っている。中華料理と同じように、タイ料理もカシュ
ウナッツを野菜や肉と
一緒に炒めてだす。
酒のつまみとして食べるのにも、カシュウナッツを油で揚げて塩を
振って食べる
。それだから俺が生のままカシュウナッツを食べるの
を見て驚く。
常識ってなんだろうね。

2009/4/26

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2009年4月26日 (日)

三つ葉の炒め物 日本のパクチー

スーパーに買出しに出かけた。
タイムサービスの案内などを聞き漏らさないようにするのは俺の
役目だ。
「野菜の安売りがあるって放送したよ。行ってみる?」
三つ葉が安く売り出されていた。
でも箱ごと買わなくてはいけない。
幾ら安いとは言え、一箱は使い切れない。
「使い切れないよね」買おうかどうしようか迷っている主婦に話し
かけた。
「安いけど、多すぎるわよね」主婦も呆れ顔だった。
別の主婦もためつすがめつ三つ葉を手にとっていたが、結局、買う
のを諦めて他の
売り場に歩いて行った。
ヌチャナートがやってきた。
「あら、これなーに?パクチー?」
「ああ、そうだよ。日本のパクチーだよ」
パセリ、セロリ、芹・・・・あらゆるせり科の野菜をタイ人は「パクチー
なんとか
」と呼んでいる。
タイ人から見ると三つ葉もパクチーの一種だ。
「買いましょうよ」
「パクチーをそんなに買ってどうすんだい?」
「大丈夫よ」
三つ葉を大量に買ってきた。
俺たちには三つ葉の使い道なんて澄まし汁の浮き身くらいしか思い
つかない。幾ら安いからと言っても腐らせたらいけない。
「パクチーを食べないといけないね」
どのように食べるのかと思ったら、三つ葉を炒めだした。
三つ葉にはパクチーに似た香りがあるが、タイのパクチーより香り
が弱い。しなっと柔らかになった三つ葉の香りを楽しめる。
三つ葉だけの野菜炒めと思えば良い。
このような三つ葉の食べ方なんて日本人の発想にはない。
大量にあると思われた三つ葉の半分がなくなっていた。

これは俺たちには不思議な食べ方だ。
この逆に、俺たちはなんでもないと思っているが、タイ人から見ると
「日本人は不
思議な食べ方をする」と思う料理が和食にはあるの
だろうな。

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2009/4/25

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カレイの煮付けとタイ人

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居酒屋にヌチャナートと出かけた。外国人と飲み屋へいったこと
ある?面倒だよ。メニュウーは日本語しかないから、それを全て
英語で説明しなくちゃい
けないんだ。最初のうちは面白いと思って
やっていても、度重なると面倒になる。
ウチの場合は当然ヌチャナートにタイ語で説明しなくちゃいけない。
ヌチャナートが何を食いたいか聞いて、それを俺の分と一緒に
注文する。タイでは立場が逆転する。ヌチャナートが注文してくれる。

いつもはウチで食べるタイ料理の写真しか撮らないのに、うーん、
なんでこの写真
を撮ったのか、目的を忘れた。
何かが面白いと思ったのだろう。
酔って、撮影目的
を忘れられた哀れな写真だ。
でもヌチャナートとの会話は覚えている。
俺はカレイの煮付けを注文した。
「あら、サミイは煮魚は嫌いじゃないの?」
独特の魚くささがある煮魚は俺の好みじゃない。
魚が好きな人はあのくさみがいいのだろう。
カレイの煮付けには俺が嫌うくさみがないから食べる。
ヌチャナートは「変わったものを注文するのね」というような顔をして
いる。メニュウには丸ごとのカレイが皿に乗っているイラストが描い
てあった。当然、カ
レイ一匹を期待した。
でも安いから、小さなカレイだろうと思っていた。
でてきたのは子持ちカレイの切り身だった。切り身にして出すとは
思っていなかっ
た。でてきたカレイを見て、俺は笑った。
安くするために切り身にするという発想
もあるのだ。居酒屋の勝ち!
ヌチャナートにカレイの煮付けを味見させた。
「あら、美味しいわ。この味ならタイ人も大丈夫よ。」
この味付けは完全に日本の味付けだ。
このままの味でタイ人に受けるというのだ。
味の好みは保守的なものなのだが、新しい味も受け付けるのだ。
俺たちだってタイでタイ人用の料理を食って、「これは美味い」と感
じる料理があ
るから、カレイの煮付けをヌチャナートが美味いと
言ってもおかしくない。
そんなところが面白いと感じながら、カレイの煮付けを食った。

2009・4・25

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カイルックケイ 義理の息子卵

おかしな名前の卵料理だ。今日はこのおかしな名前の料理を
作ってもらった。案外、手間のかかる料理だ。

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ゆで卵を作り殻を剥く。
殻剥き卵を油で揚げる。卵を半分に切る。
次に玉葱とニンニクを炒めてナンプラ、砂糖、レモンでソースを作る。
そのソースを油で揚げた卵にかける。
炒めたニンニクの好い香りと甘くて酸っぱいソースがいい。
油で揚げた卵の表面は餃子の皮みたいになる。
スプーンで卵を切る。
「えっ!ナイフでなくてスプーン?スプーンで卵を切るの?」
不思議に思う人もいるでしょう。
タイ料理はスプーンとフォークで食べるんです。ナイフは使いません。
料理を切るときはスプーンを使います。スプーンで切れるの?
ちゃんと切れます。
卵をスプーンで切ると、卵の表面の硬い部分は切りにくい。
切り分けた白身と黄身をスプーンでとって食べる。

卵のこんな食べ方もいいもんだ。
どうしてこの卵が義理の息子なんだろうね?

2009/4/25

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2009年4月24日 (金)

名のない料理

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珍しいことに醤油のにおいがする。
いつもナンプラのにおいなので、醤油のにおいは懐かしいような
異臭のようなにおいだ。
「できたわよ」
料理を見ると親子丼のようなものがある。
タイ料理を醤油を使って作ったのだと思った。
「この料理の名前は何と言うの?」
「知らないわ。適当につくったから、名前はないわ」
流行の綺麗な言葉で言うと創作料理だ。
鶏肉と卵だから、親子丼に近いな。
名前はないけど、ケッコー美味いよ。
和風?に作ってあるので、ちょっと塩っぱい。
タイの料理は唐辛子が沢山入るので塩分控えめだが、日本の料理
は塩分が多い。毎日が和食の人に、「和食は塩っぱい」なんてこと
を言ってもわからないだろうな。
食後にコップ一杯の水を飲んだ。

2009/4/24

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パパイヤのタイカレー

タイカレーを作るにはココナッツミルクが必要だ。
水っぽいココナッツミルクの缶詰がまだ残っていた。
これを使い切らなくてはいけない。
時間をかけて水分を飛ばせば、濃厚な味になる。
肉とパパイヤのタイカレーができつつある。
カレーの臭いが家中にひろがる。
タイカレーは俺の好物だから、これはいい匂いだ。

初めてタイカレーを食った時、俺は「なんだこの味は?」と思った。
それが今は美味い、好きだとなっている。
好みは変化する。好きだったラープは近頃、余り食べなくなった。

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俺たちはパパイヤを熱帯果実として食べる。
このボケた柿のような味の果物を異国情緒溢れる果物と感じている。
タイ人は未熟なパパイヤを果実ではなく、野菜として使うことが多い。
その典型的な使用例はソムタム、パパイヤサラダだ。
こうして未熟なパパイヤをタイカレーに入れると美味いもんだ。
よく煮込んだパパイヤは口のなかでとろける。

2009/4/22

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コップの水

俺は食後にコップ一杯の水を飲む習慣は余りない。
タイ人は必ず水を飲む。日本人はお茶なら飲む。
俺はその習慣を唐辛子のせいにしている。
タイ料理は唐辛子で辛いから水を飲まないと胃袋が唐辛子でやら
れる。それを緩和させるために水を飲んで胃袋の中の唐辛子濃度
を薄める。そのように俺は解釈している。

食事が終わるとヌチャナートは「水を飲みなさい」といつも言う。
間違ってもお茶を入れることはない。
タイの屋台などで料理を注文すると「お水は何にしますか?」と
聞いてくる。普通の水、コーラ、ビール・・・・など、どれが良いか
聞いているのだ。

JRの売店の売り子さんで、駅弁を買う客に
「お茶はいかがですか?」「お味噌汁をおつけしますか?」と必ず
聞いて売り上げを伸ばした女がいる。
タイの屋台の場合、「お水は何にしますか?」と聞くのは売り上げを
伸ばすためではない。食後には誰でも水を飲むから、二度手間を
省くために聞いているのだ。JRの売り子さんとは状況が違う。

俺がタイの屋台に入ったら、水を注文するか?
外を歩いて暑くて喉が渇いている場合は水を注文する。
それほど喉が渇いていない場合は注文しなかった。
それは昔の話だ。

料理を食べた後に水を飲むのは、昔からのタイの習慣だ。
俺はその習慣を辛い唐辛子のせいにしているが、間違っているかも
しれない。おそらくタイ人もなぜ食後に水を飲むのかわかっていない。
長い長い食事の歴史の中で、食後にコップ一杯の水を飲むと体に
いいと知っているから水を飲むのだ。理由がわからなくともタイ人が
やっているように、タイでは食後に水を飲む方が良さそうだ。
俺の食習慣にないが、タイでは食後は水を飲むようにしている。
普通の水は当然、ペプシやコーラより安い。
安い水を飲むとケチと思われるのではないかと思い、コーラなどを
注文していた。コーラには砂糖が沢山入っている。
暑いからコーラなんて何本も飲んでしまう。
最近は、ダイエットの為に、コーラは注文しない。
ただの水を注文することにしている。

2009/4/24

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2009年4月22日 (水)

ローストビーフ ヌアヤング

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最近、あれだけ好きだったナムトクを食べなくなった。
「ねぇー、この牛肉だけど、どうする?ナムトクにする?」
「・・・・」
「最近、ナムトクを食べなくなったわね。それとも焼く?」
「うん・・・・」
「ヌアヤングにするわね」
「うん・・・」
特にこれが食いたい、あれが食いたいというのがないから自然、
返事も気のない返
事になる。ヌアヤングというのはタイ語で、これを
英語にするとローストビーフだ

小さな牛肉を上手に焼き上げた。
外は焼けており、中からは肉汁がでる。
これに、生シイタケを焼いたものが付いている。
ここまでは西洋料理もタイ料理も同じだ。
香辛料とタレの違いで料理の名前が変わってくる。
ホースラディッシュを使えばローストビーフで、唐辛子を使えば
ヌアヤングだ。ウチは当然、唐辛子とナンプラだから、ヌアヤングと
いうことになる。

牛肉を焼き上げたら唐辛子・ニンニクとナンプラで食べてごらん。
一味違った美味さがあるよ。
食べ方を変えると、発想が変わり、百万ドルのアイデアが浮かぶよ!
保証はしないけど。

2009/4/21

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鰺の塩焼

この塩焼はごくごく普通の鰺の塩焼だ。
塩漬けにしておいたプラケムではない、生の鰺だ。
生の鰺に塩をかけて焼いた一膳飯屋で食う料理と同じだ。

適度な塩加減でうまいのだが、俺はこの魚の出し方が気に食わな
い。焼き魚を出す場合、頭は左にあって、腹は俺の方を向くことに
俺はこだわるからだ
。一匹は俺のこだわりに合っているが、他の
二匹は違っている。それが気に食わない。

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こんな小さなことでも文化の差について考えるものがある。
こういうことがあるから、外国人と一緒に生活するのも面白いのだ。
タイ人はあまり盛り付けにこだわらない。
「美味しければいいのよ。」「食べられればいいのよ」
そんな感じだな。
多分そんな考え方が根底にあるからだろう、タイ料理の盛り付け
には繊細さがない
。日本人の目から見ると、そんな風に見える。
これはタイ人が持っている、タイ人が感じている繊細さを日本人の
俺にはわからな
いのかもしれない。
「この微妙な差を日本人はどうしてわからないのだろう?」
なんて考えて、タイ人は「日本人は鈍感だ」と感じているかもしれ
ないな。

今はまだ魚の向きなどを気にしているが、味の好みなどがタイ化
すると「もうそん
なことどうでもいい!」なんてなるのかな????

2009/4/20

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赤くなる海老

海老や蟹は熱をかけると赤くなる。川海老に塩とニンニクを加えて
保存しても赤くなる。熱をかけないのに赤くなるので不思議に思い
調べた。
そうしたら、海老は死ぬと赤くなるのが普通なのだそうだ。
海老が生きている間は色素成分が蛋白とくっついているので発色
しない。熱で蛋白が変性して色素と離れると赤く発色する。
これが海老や蟹を加熱すると赤く発色する機構だ。
要するに色素と蛋白が離れれば赤くなるのだ。
塩漬けにされた海老の蛋白も変性して色素成分と分かれるので、
熱をかけなくても海老は赤くなる。

この海老はだんだん悪臭を放つ。とにかくくさい。
そのくさいにおいはおいしそうなにおいだとタイ人は言う。
これをソムタムなどに使う。
「美味しいわよ。食べる?」ヌチャナートは悪戯っぽく聞いてくる。
「イラネーよ!」
赤く染まった海老をヌチャナートは嬉しそうに見ている。

2009/4/19

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2009年4月19日 (日)

ココナッツの柄杓

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これはウチの料理ではないが、食べ物に関係があるので掲載する。
多くの食品容器はタイでもプラスチックになっている。
薄汚れた屋台の料理は瀬戸物の食器でだされることはない。
ほぼ間違いなくプラスチックの容器で出される。
何年も使っているのだろう、ナイフで出来た擦り傷が沢山ついた
皿で料理をだされることもしょっちゅうだ。

プラスチック皿なんてなかった時代はカオパットのような汁気の
ない料理はバナナの葉に乗せてだしていたのだろう。
数年前までは大きな貝殻で作った玉杓子がタイの市場にもあった
と記憶している。貝殻の玉杓子を求めてタイの市場を歩き回った。
もう何処にもない。ココナッツの柄杓ならあった。この柄杓は研磨
されていない。その素朴さに魅かれた。ココナッツの殻を研磨する
とピカピカになる。白っぽい縦筋が浮かび上がる。
その筋は一つずつ異なる。こんな柄杓も今日はあるが、数年後に
は作る人もいなく、安いプラスチックに変わってしまう。
今これを求めておかないと、手に入れることはできなくなる。
そんな恐怖に囚われて、研磨されているものと、研磨されていない
ココナッツの柄杓を求めた。実用性はあるけど、使っていない。
タイの民芸品として飾ってある。

そのうちにタイ人がこれを見て「ワァー、懐かしい!」なんて言う
だろうな。

2009/4/19

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この料理なーんだ?

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これはタイ語でパッカパオゴップと言う料理だ。
作っている時は唐辛子の煙でくしゃみがでて大変なんだ。
でも食うとその美味さで作っている時のくしゃみなんて忘れてしまう。
「おお、タイ料理を食っているな」という感じがする。
味と言い香りと言い、和食にはない味わいだ。
この写真を見て、食ってみたいと思うでしょ。
柔らかな肉で食べやすいよ。
食べ終わってから、この素材を紹介する。
これが素材です。
なんだかよく分からない?よーく見てください。
カエルです。
「えっ!あの田圃にいる蛙ですか?」
そうです、あのカエルです。

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これを食べながら、ゲテモノってなにか考えてしまった。
日本人にとって蛙なんてゲテモノだ。気持ち悪い食べ物なんだが、
タイ人にはごく普通の食べ物だ。
鯛や鯖は日本人にとってもタイ人にとっても普通の魚だ。
鰻も普通だが、泥鰌にな

るとちょっと違う。泥鰌を食べる日本人もいるが、食べない日本人
もいる。ちょっと変わった食べ物というのが泥鰌の位置づけだろう。
蛙はタイ人にとって日本人の泥鰌のようなものだろう。
鯨や鮫を日本人は食べるが、タイ人はそれらをゲテモノと考えて
食べない。こう考えるとゲテモノなんてなんだかわからない。

2009/4/19

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2009年4月18日 (土)

ウチの唐辛子とニンニク

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ウチの料理はタイ料理だけなので、大量の唐辛子とニンニクを使う。
唐辛子はタイから輸入される冷凍物、生のプリッキヌー、乾燥品と
料理によって使
い分けている。今、あるのは冷凍品と乾燥品だけだ。
普通の日本の家庭ではこの唐辛子だけで一ヶ月は十分に使える。
タイの家庭では一日で、家族の多い家庭では一食で使い切る量だ。
どうしてタイ料理は辛いのか、この唐辛子の量を見るとわかるでしょ。
この料理に唐辛子を何本使うかなんて、タイ人はいちいち考えてい
ない。
本数なんて単位はタイにはない。
手づかみが単位になっている。

ニンニクも欠かせない香辛料だ。
あのニンニクのにおいを日本人は嫌う。
誰もがニンニクを食べているので、タイで
はお互いにニンニクの
においに気づかない。生のニンニクを齧る。熱帯の気候のなか
ではニンニクの辛味と香りが良い刺激にな
って食欲を増進させる。
ニンニクには薄い皮がついている。これを剥がすのが面倒だ。
薄皮を剥こうとすると、手ににおいがつく。
それを嫌がるので、薄皮剥き用の道具がある。
ニンニクの皮をタイ人はちゃんと剥かない。
時々、ニンニクの皮が料理の中にはい
っている。
それが口に入ると、ポリ袋の断片を噛むみたいな感じだ。
「なんだこれ?プラスチックが入っていたぞ!」
「どれどれ?ああ、にんにくよ」
全然、気にしないし、相手にもされない。

商店街に皮を剥いたニンニクがあった。
皮むきの手間が省けるので、買って来たのが写真のニンニクだ。
便利でいい。普通のニンニクもある。
こっちも使わないと、芽が出ちゃう。
皮を剥かれたニンニクも芽がでるのかな?

ウチの場合、芽が出たニンニクを無駄にしない。
芽が出たなら、ポットに植える。そうすると葱のような茎が伸びて
くる。それをいろいろな料理に使う。
茎が伸びると食われちゃうので、大きく育たない。
寒くなり茎が枯れると鉢の中では小さい球根が出来ている。
それを掘り出してまた料理に使う。

2009/4/18

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ゲンノーマイ 竹の子スープ

春になると新鮮な竹の子が出てくる。
皮付きの竹の子を見ると「ああ、春がきたのだな」と感じた物だ。
ヌチャナートは竹の子が好きなため、ウチではしょっちゅう竹の子
料理がでる。缶詰だったり、煮た竹の子を使う。
ぶっ太い竹の子を見ても、季節感を感じなくなっている。

今日は新鮮な生の竹の子を使ったゲンノーマイだ。
いろいろな香草をふんだんに使ったタイ料理は、これはこれで美味
い料理だ。タイ料理を作りながら、ヌチャナートは言った。
「ねぇー、日本人は竹の子をどのように食べるの?」
「醤油で煮るよ」
ゲンノーマイには強い香草の香りがあるので、竹の子の香りが隠れ
てしまう。日本料理は素材が持つ味や香りを大切にする。
竹の子には渋味と竹の香りがある。その渋味を残して調理する。
同じ竹の子を使ってタイ人が調理すると、渋味なんて全然感じない。

毎日、毎食タイ料理を食べているのだが、ふと日本の味を思い出した。

2009/4/17

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カオマンガイと釜飯

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なんだか変なご飯を売っていた。
焼飯だか炒飯の素と書いてあったかな?
「あれ、買いましょうよ」
多分、ちょっとフライパンで炒めれば焼飯になるのだろう。
日本語が読めないヌチャナートは品物を見て、全く別の発想をして
いた。
「このご飯に水をちょっと加えてお釜に入れるのよ。」
どうやら、焼飯つまりカオパットとは思っていないようだ。
面白そうなので、ヌチャナートがやりたいようにやらせた。
絶対に失敗はしない。必ず食べられるものになっているはずだ。

この飯は既に味付けされている。
炊き上がった物をつまみ食いすると、美味い。
飯の上に塩鮭を乗せた。
ヌチャナートもこの味に満足している。
「これってカオマンガイみたいね」
うーん、言われてみるとカオマンガイに似ている。
鶏のスープで炊き込んだご飯がカオマンガイだ。
これを食いながら思った。
「峠の釜飯」という名物駅弁がある。
この釜飯をタイ人に出したなら、タイ人は和風カオマンガイと感じる
だろうな。

2009/4/17

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竹の子の皮と梅干

俺は竹の子の皮の中から、柔らかの物を探していた。
良さそうなものを一枚抜き出した。
俺が脇に置いた竹の子の皮をヌチャナートは捨てようとした。
「それはダメだよ」危うく捨てられそうになった。
子供の頃、竹の子の皮に梅干を包んでしゃぶった。
それをもう一度やりたくなった。

子供の口の中で竹の子の毛がちくちくする。
竹の香りが口のなかに広がる。
皮の裂け目から梅干が少しでて口に入る。
適度な酸味と塩味が美味いと思った。
しゃぶっているうちに、梅干の赤い色が竹の子の皮に移る。
それが嬉しくて面白い。
もっと赤くしようと、一生懸命に皮をしゃぶる。

俺は子供の頃を思い出しながら、竹の子の皮をしゃぶった。
それを見てヌチャナートは
「バッカみたい!」と言った。
タイ人はこんなことをやらないのだ。

2009/4/17

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竹の子の皮の利用

子供の頃は竹の子の皮はいろいろと利用されていた。
子供は竹の子の皮に梅干を包んでしゃぶった。

食品の包装材料にもなっていた。
肉屋などが使っていた。
コロッケなどを買うと、肉屋は竹の子の皮に包んでくれた。
皮の端を摘んで引っ張ると紐のようなものができる。
それで竹の子の皮を包む。
今考えるとこれは地球に優しいエコロジカルな包装材料だ。

竹の子の皮で草履も作っていたと思う。
草履を履く習慣がなくなったので、竹の子の皮の草履は自然消滅
した。

まだ他にも竹の子の皮を利用していたと思う。

2009/4/17

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トムカーガイとココナッツミルク

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ココナッツミルクがあった。
「これ、安いね。」
「アラ、ホント!安いわね。買いましょうよ。」
女は掘り出し物を見つけると、女の勲章としてそれを買う。
買い溜めしても缶詰だから腐ることはない。
幾つかの缶を買った。

ある時、タイカレーを大量に作ることになった。
通常のココナッツミルクの缶詰と同じだと思って、掘り出し物の缶を
あけた。そうしたら、水っぽいココナッツミルクだった。
「これ、ダメよ!水ばっかりよ!」
使えないことはないが、普通の倍量を使わなくてはいけない。
水が多いから安かったのだ。
今度ココナッツミルクを買う時は缶を振って、水っぽいかどうか確認
しよう。

そんなココナッツミルクだが、使ってしまわなくてはいけない。
「ココナッツミルクがあるけど、どうする?」
「タイカレーにする?」俺の好物だが、ちょっと返事をためらった。
「・・・・・」
「それともトムカーガイがいい?」
トムカーガイは暫く食っていないので、トムカーガイにしてもらった。
酸味のあるスープがいい。トムヤンクンも似たような酸味のある
スープだ。タイ料理に対する好みが変わってきている。
昔はトムヤンクンは美味いと思っていた。
今はトムカーガイの方が好きだ。
「できたわよ」
食卓に出された料理を見ると、日本の土鍋に入っている。
タイ料理を日本の土鍋で食うのはなんとなくちぐはぐだな。
でもヌチャナートはこの土鍋はタイの素焼きの鍋より綺麗だと思って
いるようだ。ウチで食べる料理だから器はどうでもいい。
店なら器も味のうちだから、器も料理にあったものを選ぶ。
日本人は料理を目で食うが、タイ人は見た目をあまり気にしない
みたいだな。久しぶりに食うトムカーガイはうまいな。

2009/4/16

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2009年4月17日 (金)

シャケの皮 プラケムの

安い時にシャケを大量に買っておき、プラケムにしておいたものだ。
長く漬け込んで置くと、味がよくなる。
その分、塩も浸み込むからよく塩出しをする。
これを焼くと温かい飯の良いおかずになる。
赤い身だけを食べていた。黒い皮が残った。
皮を見ているうちに、子供の頃を思い出した。
ある娯楽番組に子供がでた。
司会者が「ボクの好きな食べ物はなぁーに?」と聞いた。
「シャケの皮!」男の子は元気に答えた。
観客は笑った。俺も笑った。
そーだ、この皮を食ってみよう。
皮の下に脂肪があり、それが旨味になっている。
食ってみると、確かに美味い。
子供の時からこの美味さが分かる子供は凄いなと感心した。
この子はグルメになっているだろうな。
食べ物の値段とか有名度に関係なく、旨い物を見抜く力をもって
いるだろうな。

2009/4/16

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2009年4月16日 (木)

食って健康4169

昔から「これは薬だから」と言って食べる食品がある。
それを逆手にとって「ナントカ(食い物の名前)健康法」というのが
流行る。とにかく、流行っては廃る。
広告の中に、どんな食べ物健康法があるのか探っている。
そのうちに、何を食っても健康になるという結果になるかもしれない。
時代の潮流がわかるかもしれない。
景気の良い時代は果物健康法が流行し、景気が悪くなると魚健康
法が流行るなんてことが見えて来るかも知れない。
どんなことが分かるか、食べ物と健康の関係を広告の中から探って
みよう。

「壮快」誌 2009年6月号 マイヘルス社・マキノ出版

新研究続々!<米ぬか>で13キロスルリやせた!
シミシワ、肝斑が消えた!
色白、モチモチ、潤い肌に一変

元モー娘。が15キロ13キロ減!
医師も14キロやせメタボを脱出!
19キロ15キロ速(丸囲み文字)やせた!
高血圧、糖尿病が続々改善
ひざ痛も消えた!
夜豆腐ダイエット

「ゆほびか」誌 2009年6月号 マキノ出版

食べたら速功、バナナ便スルン!
13kg、ウエスト12㎝減!
肌イキイキ!
腸内美化!
「オリーブ混ぜるだけ!豆腐」ダイエット

「わかさ」誌 2009年6月号 わかさ出版

大ブーム 腰痛ひざ痛もリウマチも急改善!
間接痛に鋭く効く朝ショウガ

白内障は目の濁りを招くドロドロ血液と酸化体質が原因でかすみ目
ショボつきも消す改善食は雑穀食

「健康365」誌 2009年6月号 ㈱エイチアンドアイ

頻尿・尿失禁が数習慣で軽快し朝まで熟睡できた、仕事に集中
できた!
「朝鮮ニンジンの果実」
うーん、朝鮮人参は食べ物と言えるかちょっと疑問だが、ニンジン
というので食べ物に分類した。

2009/4/16

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2009年4月15日 (水)

鮪の照焼き

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「安いから買ったわ」
魚が好きなヌチャナートは鮪の切り落としを買って来た。
「これを焼いて食べるでしょ」
「うん」余り気乗りがしない返事をした。
鮪をナンプラで味付けをしていた。
「あら、この鮪なら刺身でも食べられたわね」
切り落としの中に刺身にしてもよさそうな部分があった。
ナンプラで味付けしたあとだから、もう刺身にするには遅い。
グリルで焼いた。
「美味しいわよ、この鮪!味見してごらんなさいよ。」
「うん、美味いね」
料理っていうのは、高価な素材だけがおいしいのではない。
切り落とし肉でも、ほどよく味付けすれば美味しく食べられる。

グルメ本・雑誌などで有名になったグルメ料理だけを追っている
自称グルメにはこの切り落としの美味さはわからないだろうな。

2009.4.14

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ヤムカポンパ 鯖缶のサラダ

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鯖の水煮缶詰を使った俺が好きなサラダだ。
缶詰なんて缶をあけて醤油をかけて食うしか食べ方を知らなかった。
缶詰協会などでは缶詰を使った料理を紹介しているが、日本人は
缶詰を完成された
食品と考えているので缶詰料理は普及しない。
ヌチャナートは缶詰を素材と考えているので、こんな料理を作る。
とは言っても鯖水煮缶詰で作る料理はいつもこのサラダだ。
ある時は玉葱が少なくてレモングラスが多い。またある時はその逆。
料理のレパートリーはこれだけだ。
頼めば鯖の缶詰を使ったタイカレーなんて作るかもしれない。
生のニンニクの香り、唐辛子の辛味、それに酸味がいい。
ベランダで栽培しているミントの青い色が綺麗だ。
これが缶詰だと思えない立派な料理になっている。

2009/4/15

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2009年4月14日 (火)

タイ料理でむせた

腹が減っていた。ウチには辛いタイ料理しかない。
がつがつしないでゆっくり食べた方がダイエットになると知っては
いても、腹がへ
っているとそうも行かない。
ついがつがつ食う。料理が熱い。口の中に辛味が広がる。
その時、呼吸と飯の飲込みのタイミングが狂いむせた。
むせて辛い汁が鼻に飛び込んだようだ。鼻が痛い!
顔を洗って鼻をかむが、辛い汁は鼻からでていかない。
唐辛子で口の中が火事になるのは何度も経験している。
経験豊富だからか、最近は唐辛子で口の中が痛いとか火事という
感覚を忘れている

鼻の中が火事になったのは初めての経験だ。
喉にも唐辛子がくっついているようだ。
水を飲んでも、唾を飲込んでも唐辛子は流れて行かず、喉の痛みは
消えない。
鼻と喉の痛みに耐えながら、何度も顔を洗い、鼻をかむ。
そのうちに鼻水がでてきて、唐辛子の汁も洗い流してくれた。
喉の唐辛子も胃の方に行ったようだ。
やっと落ちついた。

飯は、辛いタイ料理は特にゆっくり食わなくてはいけない。
タイ料理を食っていてむせると、泣くよ!

2009/4/14

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タイ風ポークソテーとソムタム

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この料理はタイ風ポークソテーと呼べるのではないかな。
西洋料理なら、肉は塊のまま飯の横に置く。
これがタイ料理になると、肉を食べやすい大きさに切って飯に乗せ
る。肉が切ってないから、西洋料理にはナイフとフォークが必要に
なる。タイ料理ではナイフを使わない。スプーンとフォークで食べる。
肉をあらかじめ切っておくから、タイ料理ではナイフがいらないのか、
ナイフがな
いから肉を切っておくのか?
これも卵と鶏の関係みたいだ。
この肉にナムプリックをかけて食べる。
肉の油と唐辛子の辛味の調和がいい。
辛い刺激を毎日受けていると、これがないと飯が喉を通らない。

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ヌチャナートは自分だけが食べるソムタムを作った。
インゲンを主体にしたソムタムだ。
ソムタムというと青いパパイヤを使うものと思うでしょう。
パパイヤだけでなく、いろいろな生野菜を潰して作るサラダをソムタム
とタイ人は
呼んでいる。
薄切りの胡瓜を塩で揉んだ日本の胡瓜もみもタイ人に言わせれば
ソムタムだ。俺が食べないソムタムだから、腐っているとしか思えな
い悪臭を放つくさい魚など
を入れてある。
これが美味しそうなにおいとタイ人は思うから味の好みは面白い。

ソムタムに使うインゲンは真ん中の部分だ。
両端の尖った部分はこちらの野菜炒めに使っている。
「お肉だけじゃだめよ。野菜も食べないといけないわ」自分が食べ
ない野菜屑を俺に食べさせようと優しい言葉をかけてくる。

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2009/4/13

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2009年4月13日 (月)

タイの日本食

料亭のような作りの日本料理屋がタイにある。
メニュウを見ると刺身や寿司もあるがカツ丼とか餃子なんて物が
並んでいる。懐石料理屋でカツ丼をだされる変な感じだ。
日本からタイに来ると
「なんだよ、こんなもの!和食じゃねえよ!」
と思ってしま
う。店の構えが綺麗だから、懐石料理、本膳のような
和食を期待しちゃう。そんな物をタイでだしても商売にならないだ
ろう。懐石料理のような物を食べることができる購買層がタイには
少ない。

外国に住んでいると、日本の料理を思い出すことがある。
そんな時に思い出すのは普段よく日本で食べる食べ物だ。
日本ではごく普通で、何処にでもあり、いつでも食べられる食品を
思い出す。唐突に天丼が食いたくなったりする。
誰それの結婚式とか何かの祝いの席で出された高級な膳なんて
思い出さないものだ

タイにある日本料理屋はおかしなものを出すなんて思っていたが、
それは間違いだ
と思うようになった。タイに住む日本人が日本を
思って食いたくなる料理をだして
いるのだ。

2009/4/3

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菜の花を摘む

菜の花の季節だ。畑一面に咲いた菜の花は美しい。
菜の花畑に行くと蜂蜜のようなにおいがする。
俺は菜の花なんて皆同じだと思っていた。
先日戴いた菜の花は小松菜が大きくなったものだ。
人手が足りなくて出荷できないままにしていたら花が咲いてしまった
とのこと。

その辺に咲いている菜の花を摘んできた。
先日、摘み取ってきた菜の花はちょっと苦味があり美味しかった。
今回の菜の花は辛い。不味くはないが、意外だった。
どうやら、何処からか種が運ばれてきて、ここに落ち、育った
カラシナの菜の花のようだ。
野に咲いている菜の花を食べようと思ったら、黄色い花だけで
葉も観察する必要が
ある。スーパーで買う菜の花は味が均一だけ
ど、野の草を摘んでくると色々な味を楽しめ
るし、発見もある。

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2009/4/12

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沖縄島とうがらしも産地偽称か

唐辛子の種を蒔く季節になった。園芸店に行った。
ヌチャナートは「島とうがらし」の種を見つけた。
種が入った袋には「沖縄在来の激辛品種!」と書いてある。
更に大きな字で「沖縄島とうがらし」と書いてある。
これで誰でもこの種は沖縄の物だと思う。
袋の裏には蒔きどきとか土作り、植え付けなどの注意事項が書いてある。
法律で決まっているのだろう。業者名とか発芽率、生産地なども書いてある。
生産地を見て自分の芽を疑った。生産地タイと書いてある。
沖縄在来と言いながら生産地はタイ???!!!
これは産地偽称だ!?紛らわしい標示で、誤認させると訴えられる可能性
があるな。牛肉とかいろいろなもので産地偽称問題が発生している。
産地を偽ったために、倒産した老舗料理屋もある時代だ。
日本を引っ張る種苗会社がこんなことをやるのはちょっと問題だと思う。
俺はこの問題がどのように発展するか興味はない。俺は産地がどこであれ、
美味しくて香りがいい新鮮な唐辛子が食べたい時にウチあればいいだけだ。

知り合いから島唐辛子を戴いたことがある。
「沖縄で食べている辛くて美味しい唐辛子だよ」と説明された。
タイ人からも島唐辛子をいただいたことがある。
その時、タイ人は「プリッキヌーよ」と言っていた。
ああ、タイ人は島唐辛子をタイ語で「鼠の糞」と言うのだと理解した。
沖縄の島唐辛子もタイのプリッキヌーも同じ物なのだ。
こんな経験があるから「沖縄島とうがらし」の生産地がタイであっても俺には
矛盾がない。でも消費者保護活動家はこの標示を問題にするだろうな。
需要が少ないから影響も小さいけど、消費者保護活動家が声を上げたなら、
この種苗会社は社会的に大きな信用失墜となるだろうな。

2009/4/12

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2009年4月10日 (金)

鶏と筍スープ ゲンガイサイノーマイドング

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鶏肉と漬け込んだ筍のスープだ。
いかにもタイの料理という雰囲気がでている。
この筍は買って来たものだと思う。
筍はヌチャナートの好物だからよくウチの料理にでてくる。
好きな食材だから、ヌチャナートは筍にこだわる。
「その筍は美味しくないからダメよ。こっちがいいわ」
そんなことを言いながら筍を選んでいる。
缶詰の筍でも、タイからの輸入品は無条件で買う。
サベツだ!!!
ヌチャナートが美味しいと太鼓判を押した筍で作ったスープだ。

2009/4/8

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汁ビーフン タイ版

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どういうお天気の具合か分からないが、ヌチャナートは汁ビーフンを
作った。普段はビーフンを使わない。理由はわからない。
「あら、バービーナムみたいよ」
なんだか驚いた様子だ。
「レモンを入れといたわ。掻き回してから食べてね」
ちょっと酸味のあるスープがいいね。
唐辛子の赤がビーフンの白と対照的で鮮やかだ。
ミートボールと言うと高級そうに聞こえるが、挽肉を丸めてスープに
落としただけ
だ。タイ人が作ると、汁ビーフンもタイ風になる。

2009/4/10

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鯛の兜焼と鯛の卵

魚が好きだという人は、「魚によって味が違うから」と言う。
言われて見ると、たしかにそのとおりだ。鯖と鮪では味が全然違う。

鯛の兜焼が好きだと言う人も同じ事をいう。鯛の身の部分は何処も
同じような味だ。兜の部分は骨が複雑に絡み合っている。
骨を剥がしたり、骨の隙間から中の肉を取り出したりする。部位に
よって味が違う。それがいいのだと言う。肉を取り出す作業も面倒
と言えば面倒だが、面白いといえば面白い。
それが鯛の兜焼きを食べる魅力にもなっている。

俺も最近、兜焼の良さを見直した。兜焼は良いと思うようになると、
面白い変化が生じた。今まで、目玉は食べなかった。
あのにゅるっとした感触がイヤだった。目玉って怖ろしいような、
気持ち悪いような気がしていた。
兜焼を美味いと思って食べるようになると、目玉が美味いと思うよう
になった。目玉から出てくるちょっと塩味がする、ゆるいジェリーの
ような物を美味いと感じる。

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今日の兜には鯛の卵もついていた。兜と卵を一緒につけて売る
なんて珍しい。卵も兜と一緒に焼いた。鯛の卵も鱈子のようで美味い。

ナンプラに生唐辛子を入れたソースが写っているでしょ。
骨の間から取り出した兜焼の肉をこれに漬けて食べると美味いんだ。
そうすると、ヌチャナートは怒る。
「そんなことしちゃダメよ!」
「・・・・」
「魚を皿に置き、ソースをかけるのよ!」
「・・・・」
「そうすれば、このソースは長くもつのよ。魚をこれにつけたなら、
ソースは直ぐにダメになるのよ!」
俺たちには唐辛子の辛さで、ソースの味や香りが変わった、ダメに
なったなんてわからない。
でもタイ人には味の微妙な変化がわかるのだ。
複雑な気持ちを抱きながら鯛の兜焼を食べていた。

2009/4/9

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2009年4月 8日 (水)

鰺の塩焼き

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これは普通の鰺だがなんだか変な格好だ。
鰺が安かったので大量に買っておいた。
新鮮な物はたたきにして食べた。
長期保存用に塩に漬けてプラケムにした物もある。
プラケムは十分寝かしてから食べると美味いよ。
この鰺は冷凍にしておいたものだ。
鰺だと言われても鰺に見えないでしょ。
頭をちょん切ってますから鰺に見えないのです。
これはタイ人が考える合理性なんでしょうか?
頭の部分は食べない。食べない部分も冷凍にするのは無駄だ。
そう言われれば、そのとおり無駄だ。

しかしなぁー、頭のない鰺の塩焼きというのは日本人の感覚から
すると奇妙だ。頭がなくても、味に変わりがない。
でもなぁー???ああ、そうだ!
和食だと思うからいけないのだ。
これもタイ人が作るタイ料理なのだ。
ご飯だって、皿に盛ってある。
箸でなくてレンゲが置いてある。
ナンプラと唐辛子をかけて食べている。
タイ料理だと思えば、全然おかしくないな。

2009/4/7

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ほうれん草の収穫

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都市近郊の農家は人手不足で作物を作っても収穫することができ
ない。綺麗な菜の花が咲いていた。これも手が足りなくて出荷できな
いままにしていたら花が咲いたものだそうだ。
農家の方は残念そうに話をしていた。

ほうれん草も背が高く育っていた。これも出荷できない。
「これ、食べられますよ。持って行きます?」
俺は背が高くなったほうれん草を戴いてきた。
ヌチャナートはそれを見て喜んだ。
「大きくなりすぎたのね。」
葉の部分だけをとり、茎の部分は捨てている。
「ここは硬くて食べられないわ」
持ってきたほうれん草の殆どの部分が捨てられた。
葉の部分だけをフライパンで炒めた。
味付けは塩と調味料だけだ。炒めながらヌチャナートは味見をして
いる。
「うん、美味しいわ。新鮮なのよ。」
食卓に出されたものを味見した。
確かにうまい。甘味がかなりある。
こんな美味い野菜がどうして売れないのだ?
十分に食べられるだけではない、美味しい野菜と言える。
これを捨ててしまうのはもったいない。

こんな美味い野菜が売れないのは、俺たちの頭がコチコチだから
だ。ほうれん草というのは、この位の背丈で、このように束ねて売
るもの。そのように固定観念ができている。
固定観念から外れて大きくなった、ほうれん草はもう売れない。

収穫時期に間に合わなかったことを逆手にとればいい。
このほうれん草は甘味があって美味いから絶対に売れる。
例えば「セータカほうれん草」と名づける。
「甘味が葉に集まっているから美味しいです」と言えばいい。
実際、美味いのだ。

通常の収穫時期から外れたほうれん草を「美味い、美味い」と食い
ながら、こんなことを考えていた。

2009/4/7

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2009年4月 7日 (火)

ヤムプラムックと夜桜

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桜が綺麗に咲いているので、夜桜見物をすることにした。
お花見には酒がつき物だ。
コップ酒とヤムプラムック、ゲンノーマイをもって花見に出た。
幸い、今晩は風もなく穏やかな夜だ。
桜は公道沿いにある。時々、車が通る。
車からは俺たちが花見をしながら飯を食っているのが見えるだろう。

ヌチャナートはタイの感覚でヤムプラムックを作った。
「この辛さは普通の辛さだろ?」
「そうね、普通よ。辛くないわ」
美味いのだが、俺には辛くて汗が吹き出る。
この辛さは「口の中が火事になる」辛さなんだろうな?
火事の感覚は痛みに似た感覚だ。
いつもいつも、この刺激を受けているので痛みに鈍感になっている。
「この料理は三歳の子供でも食べられる?」
「三歳なら食べるわよ」
俺たち日本人はこのヤムプラムックを辛いというのに、タイの三歳
の子供は美味しいと言いながら食べる。
辛さに対する耐性が子供の頃から作られているのだ。
ヌチャナートは緑のプリッキヌーを食べたのだろう。
「ああ、いい辛味!」と言っている。
プリッキヌーは特別に辛い唐辛子だ。
俺たちが十分すぎるほど辛いと思うヤムプラムックに、特に辛い
プリッキヌーを加えている。
こうしないとタイ人は美味しいと感じない。

月が綺麗な夜だった。二人だけの静かな花見だ。

2009/4/6

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2009年4月 5日 (日)

軟骨の唐揚

軟骨を唐揚にした。
この唐揚に唐辛子ソースをちょっとつけて食べると美味い。
軟骨を熱した油に入れると、見向きもしない。
唐揚にしている間、ヌチャナートは洗い物をしている。
どうやら唐揚げは手抜き料理みたいだ。
時々、掻き回すと油が撥ねる。
手抜きのコツを知っているので、いい具合に揚がっている。

軟骨のコリコリした感触がいい。
唐辛子ソースに軟骨をつける。それをご飯の上に乗せる。
ご飯に唐辛子ソースが浸みる。辛味と油がついた飯が美味いのだ。

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2009/4/5

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アスパラとシメジのスープ

レンズが湯気で曇ってしまった。
アスパラとシメジでスープを作ってくれた。
これってタイ料理なの?
うーん、わからない。
タイ人が作るからタイ料理かな?
辛くないから、何処の国の人にも合う料理だと思う。
西洋料理と言ってもいいのではないかな。

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アスパラのいい香りがする。
本当に美味いと思う時は黙って夢中になって食べるものだ。
「美味い」と言う時間も惜しくなるから、黙ってもくもくとスープを
食べた。

2009/4/5

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産地偽装と言えるか

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桜が咲いたので、花見客を当て込んだ屋台が出ている。
ダンボールに立派なジャガイモが入っていた。
「五島ポテト 長崎」と箱に印刷があった。
「ああ、これは九州のジャガイモなんだ」
ジャガイモを見た時は産地なんて俺は気にもしなかったが、その後、
店の看板を見
て考えてしまった。
「サッポロの味 じゃがバター」と書いてある。
なんだこれ!九州のジャガイモでサッポロの味!?

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日本のジャガイモでドイツ料理を作ってドイツの味と言っている。
それと同じで九州のジャガイモでサッポロの味と言ってもいいよね。
サッポロ産のジャガイモとは言っていないから産地偽装にはなら
ないよね。
でも俺はなんとなくしっくりしない。

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2009/4/4

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野生の菜の花

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バス停の近くに菜の花が咲いていた。
それ見つけるとヌチャナートは何かを思い出したように奈の花に
駆け寄った。
「これでソムタムを作るのよ。美味しいわよ」
家に戻ると、ソムタムではなくて菜の花を茹でた物を食卓にだした。
ほろ苦さがある。その苦味を美味しいとタイ人は言う。
栽培されている菜の花よりも苦味が強い。
俺の経験から判断すると、栽培種の菜の花より、野生種の菜の花
の苦味をタイ人は
好むと思う。

都会に育った者は摘み草の習慣がない。
土筆のように食べられる草があっても、いちいちそれを摘んで食べ
ようとはしない
。食べられる野菜、香草はタイの野原には沢山ある。
田舎育ちのヌチャナートは、それらの草を摘んでは食べる。
そんな経験から食べられる草、食べられない草を瞬時に見分ける。

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2009/4/4

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カオツム タイ風お粥

あんまり食欲がないというより、おかしな時間につまみ食いをした
ので、食事の時間になっても食べたいという意欲がない。
「なに食べる?」
「食べたくない。」
「食べないとダメよ。カオツムなら食べるでしょ?」
しょうがないから、俺は「ウン」と返事をした。
彩がいいカオツムがでてきた。
食欲がないなんて言っていたが、赤い唐辛子に刺激され、全部を
食べてしまった。

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2009/4/3

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花見とタイ人

俺たち日本人が花見をやるとブルーシートを広げてその上に座る。
それが当たり前の日本の姿だ。

地面にビニールシートを敷いて、座り食事をしようとした。
しかし、タイ人はそれを嫌がり、それはダメだと言う。
タイ人はビニールシートを敷いて地面に座ることを好まない。
彼等は模様を織り込んだ茣蓙なら座る。
そこで日本に住むタイ人に花見の席でこのことを確認してみた。
「日本人はこうしてビニールシートに座るよね」
「・・・・」
「タイ人は嫌がるんだよね」
「そうね」
「茣蓙なら座るよね。どうして?」
「その方がお尻に柔らかなのよ」
ビニールシートだろうと、茣蓙だろうとお尻に当たる感触は
どちらも余り変わりはないと思うのだが、そこにこだわるのだな。

2009/4/4

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2009年4月 3日 (金)

唐辛子を買う

これは業務用ではない。ウチで使う唐辛子だ。
「えっ!こんなに使うの?」なんて驚かないでください。
この他にも乾燥唐辛子があります。
生の唐辛子が冷凍されています。
更に新鮮なプリッキヌーも買ってきました。

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タイ人は乾燥唐辛子をキロ単位で買います。
彼等は何本入れるか数えない。手づかみが単位だ。
もう慣れっこなので、「こんなもの直ぐになくなるよ」と驚かない。
これでちょうどよい量だ。

タイ料理がどうして辛いか分かるでしょう。
毎日どのくらい唐辛子を使うか想像がつくでしょ。
日本人の常識を遥かに越えた分量をタイ人は使う。

2009/4/3

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コアヌア

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なんだか毎日同じようなぶっかけ飯を食っている。
「ぶっかけ飯」と言うと言葉が悪いが、これがけっこう美味いのだ。
日本にある天丼、牛丼など丼物は「ぶっかけ飯」だな。
このような食べ方は世界共通なのかもしれない。

コブミカンの葉やディルなどの香りがいい。
香草の香りを楽しみながら食べる料理は日本には少ない。
こんな料理を食べていると、「ああ、タイ料理だな」と感じる。

そうそう、俺たちが英語でディルと呼んでいる香草をヌチャナートは
パクチーラオ
と呼んでいる。ラオスのパクチーと言う意味だ。
ラオスではなんと呼んでいるのか
な?パクチータイなんて言って
いるのかな?日本のスーパーでタイの香草を見つけると、
ヌチャナートは嬉しそうに買う。毎日がこんな料理だから、ウチの
食生活はタイにいるのと変わらない。

この他にもソムタムに使う渡り蟹を漬込んでいた。
生竹の子も皮を剥いてアクを抜いていた。
ヌチャナートはそんな作業を楽しそうにやっている。

2009/4/2

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2009年4月 2日 (木)

食い物と健康4029

広告の中に食い物と健康の関係を見ている。
なんだか最近の広告では「何を食うと、何によい」というのが少なく
なったようだ。
以前はもっと何が何に効くという宣伝が多かった気がする。
俺の目に止まった広告だけをあげている。
これを続けていると、何かが見えてくるだろう。


「はつらつ元気」誌 2009年05月号
芸文社

●軟骨再生でひざ痛解消!非変性Ⅱ型コラーゲン
●白内障、緑内障がズバリ改善!アワビ粉末
●女優も愛用!素肌輝く!LEMクリーム

「夢21」誌 2009年05月号
わかさ出版
男も必見 5年後10年後、実年齢よりも若く見られる肌になる、
一日2回の米のとぎ汁洗顔 米の「とぎ汁」を飲むと言ってないから、
ここに掲載するのをちょっと躊躇った。
米をとぐことを「米を洗う」という人がいる。
確かに米を洗っているのだ。
英語でもwash riceと言うから、「米を洗う」で正しいのだが、俺は
「米を洗う」という表現は嫌いだ。
米は他の野菜などとは違う気がするので、「米をとぐ」と表現したい。
ここでは「米のとぎ汁」と言っているので嬉しくなり掲載することにした。

高血糖ばかりか高血圧・高脂血も肥満も軽快すると医師も絶賛の
すごい特効食キクイモ


「元気いっぱい」誌 健康365別冊2009年春号
㈱エイチアンドアイ

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2009/04/02

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2009年4月 1日 (水)

パッカパオのぶっかけ飯

スペアリブでパッカパオを作った。パッカパオは美味いのだが、
作っている時が大変だ。唐辛子の煙が出てくしゃみをする。
まだ寒いから戸も窓も閉めてある。
換気扇を回すが刺激臭のある煙に追いつかない。
窓も戸も開けて煙を追い出す。開放的なタイの家なら問題ないが、
日本の家でパッカパオを作るのは苦労がある。
しかし、その苦労もできた料理を食べると救われる。
香りと辛味が食欲を促す。
出来上がったパッカパオを飯の上にぶっかける。
飯が汁を吸い込む。いやみがない強烈な味だ。
こんな飯を食う俺をヌチャナートは笑う。
「日本人の食事はご飯とおかずと味噌汁でしょ。タイ人みたいな
食べ方しているわね」
言われてみれば、タイの屋台で食べる食べ方だ。

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2009/3/31

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ラーメンとタイ人

これは日本のインスタントラーメンだ。
インスタントラーメンをタイ人が作るとこんな具合になる。
何が違うのか見てみよう。

日本人は葱を生のまま使う。葱を煮込むことはしない。
タイ人は葱を煮込んだほうが美味しいと考えるようだ。

卵の使い方もちょっと違う。多くの日本のラーメン屋はゆで卵を使う。
このように卵をスープに落とすこともあるけど、少ないと思う。

決定的に違うのは唐辛子の量だ。
生唐辛子を日本のラーメン屋は使わない。
使ったとしてもこんなには入れない。

見た目では判断できないが、タイ人はラーメンに酢をいれる。
ラーメン屋にある酢は、餃子を食べる時に使うもので、ラーメンには
使わない。どうやらタイ人は日本のインスタントラーメンにも酢を入れ
た方が美味しいと考え
るようだ。
「お酢を入れておいたから、掻き回して食べてね」
そんなことを言っている。


P1090969pct13

俺たちがタイラーメンと言っているバーミーナムを食べる時、タイ人
は砂糖を入れ
る。ヌチャナートは日本のインスタントラーメンには
砂糖を入れなかった。ラーメンに砂糖を入れるのはタイの気候だ
から美味いのだろう。日本に住むタイ人はインスタントラーメンに
砂糖を入れるのだろうか?

素材は日本のインスタントラーメンだが、タイ人が作るとタイ風に
なるのが面白い

2009/4/1

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ナムスップミソ 味噌汁

日本人は味噌汁が好きだと知って、ヌチャナートは味噌汁を作って
くれた。俺は味噌汁の作り方など教えていなかった。
ヌチャナートは自分で工夫して味を調えた。
新しい味作りは過去の食生活の経験が基礎となる。
タイ料理の基本の味は唐辛子とニンニクだから、味噌汁にも
ニンニクを入れるべき
と考えたようだ。
ニンニクの薄切りが入った湯気がでている味噌汁を想像してくれ。
もう忘れたが、もしかするとパクチーも浮かんでいたかもしれない。
見た目は日本の味噌汁だが、その味噌汁は一口食べただけで
遠慮した。その後、テレビの料理番組などを見ながら味噌汁の味を
研究したのだろう。
今では美味しい味噌汁を作る。
でも一つだけ気になることがある。
味噌汁のことをナムスップミソとタイ語で言う。
ナムスップミソと言われるとなんだか味噌汁ではないような気がする。

2009/4/1

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