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2009年6月22日 (月)

大衆的な味

「ウチじゃ毎日タイ料理ですよ」
「トムヤンクンなんていうタイ料理は美味しいじゃないですか」
なんてよく言われる。確かにトムヤンクンは美味しい料理だ。
酸味と辛味がきいて、海老の甘味がある料理は世界的にも珍しい
料理だ。でもなぁー、トムヤンクンなんて料理を毎日食っていたら
飽きが来ちゃうよ。たまに食うから旨いのだ。俺はトムヤンクンは
タイの懐石料理だと思うようになっている
。いくら綺麗で旨くても
懐石料理は続けて食いたくない。鰺の塩焼きなら毎日食っても
きない。ウチで毎日食っている料理はタイの大衆料理だ。

大衆的な味というのは飽きが来ない。飽きが来ないから普遍的に
なる。俺は日本における大衆の味と言うのは日本古来からの食べ
物の味だと思っていた。
確かに漬物や納豆などは昔からある日本の味だ。
現代の我々が大衆的な味と思っている物の中には日本に昔から
ある料理ではないものが意
外と多いのに驚いた。

大衆料理の筆頭とも言えるものにカレーがある。
カレーはインドが起源の料理なのに、日本の大衆料理になっている。

ラーメンも日本人が大好きな大衆料理だ。ラーメンは中国から伝
わった。俺が子供の頃はラーメンとかメンマなんて言葉はなかった。
支那ソバとか支那竹と言っていた。ラーメンは余りにも日本の社会
に溶け込んでいるので
、今の小中学生はラーメンは日本の料理だ
と勘違いしていると思う。

牛丼は限りなく和食に近いが、文明開化の頃、洋食からヒントを得
て考案された料理だか
ら洋食と言ってもいい。

カレーもラーメンも牛丼も起源は外国で日本で独自に発展をとげた
から、今では和食に近
い物になっている。カレーを食べたインド人、
ラーメンを食べた中国人が、カレーやラー
メンを和食だと思っても
不思議はない。

ハンバーグはアメリカでは大衆食だが、日本では大衆食と言える
か?銀座のマクドナルド第一号店で買って食べたハンバーグは謂
わばファッションだった。こ
の時代はまだハンバーグは大衆食では
ない。今はマクドナルドの店舗数が増え、有効な宣
伝に押されて
食わされているのがハンバーグではないか?
消費量から見ると、ハンバーグ
は大衆食と言える。
一日一度はハンバーグがないとダメだなんて言う人が日本人の中
に出ているかな?マスメディアでの宣伝がなくともカレーやラーメン
は存続している。ハンバーグはそうは行かない。
カレーやラーメンほどの市民権をハンバーグはまだ持って
いない
思う。

駅の立ち食い蕎麦、コンビニのお握りも紛れもなく純粋な日本の
大衆食だ。統計的に調べたわけではないが、現代の日本における
大衆食は外国勢に押されている。
食の世界では政府がグローバル化を叫ぶ前からグローバル化し
ていた。

2009/6/22

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