レモングラスと食糧自給率
園芸店でレモングラスを買ってきて鉢植えにする。
東京近辺ならレモングラスは外に置いて冬越しさせることもできる。
初夏に株分けして増やす。
よい香りがするからだろうか、猫のサダムはレモングラスの葉を
齧るのが好きだ。俺たちもそれを切り取って料理に使っている。
あちこちでタイ食材店やタイ料理屋ができては消えている。
日本人が経営しているタイ食材店だったが売り上げは伸びなかった
ようだ。ある時、机に新聞紙を広げ、売残りのレモングラスを切って
いた。それを俺が見ると、店主は気まずそうな顔をした。
今までは枯れたら捨てていたのだろう。
「ああ、彼は何も知らないのだ。誰かにレモングラスを乾燥させれば
売れることを教わったのだな」と俺は当然のことと思った。
店主はこれを恥ずかしい行為だと思っていたようだ。
まもなく、その店は閉ざされ再び開くことはなかった。
レモングラスは生だけでなく、乾燥したものも使うことを店主は知ら
なかったのだ。彼の店で売っている袋詰めのタイ料理ミックスには
乾燥したレモングラスが入っているんだけどなぁー。
今も台所にはレモングラスがほったらかしてある。
レモングラスなんて枯れて乾燥しても問題ないからだ。
タイの人々は食材を乾燥させたり塩漬けにして保存する知恵を数多
く持っている。昔の日本人もそんな知恵を持っていた。
インスタント食品とコンビニ、ファーストフードの発達で今の日本人は
食材の保存技術を忘れ、失ってしまった。
日本政府は食糧自給率の向上云々と難しいことを言っている。
家庭で出来る食材の保存加工方法を復活、普及させれば食材の
無駄、輸入量が減り、自給率の向上に繋がると思う。
2009/6/8
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