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2009年7月28日 (火)

ベルノミを煎じる

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タイ語でマトゥームมะตูมと呼ぶおかしな乾物がある。
日本語ではベルノミと言うそうだ。
蜜柑を輪切りにしたような形で、漢方薬という雰囲気がでている。
これを煎じると飲み物になる。
タイの市場に行けば、何処でも売っている。
俺がこんな物を買って帰ると、タイ人は「また変なものを買ってきた」
と笑う。俺はこのような物を見ると、味見してみたくなる癖がある。
ガイドブックにあるトムヤンクンや宮廷料理はタイ料理のほんの
一部だ。タイの食生活は幅広く、奥が深いから総合的に見るには、
あくなき探究心と好奇心がなくては勤まらない。
ちょっとだけ甘味があって、なんだか薬草のような香りがある。
苦味はない。美味いか?って聞かれると「うーん」と答える。
じゃあ、不味いのか?って聞かれても返事に困り「うーん」となる。
なんとも言いようのない甘茶のような味だ。
冷やして砂糖を入れると美味しくなると言う。
冷たいお茶、麦茶、ウーロン茶の類と思えばいい。
喉が渇いたら飲むものは、フルーツジュースのように濃い味や香り
のものは適さない。このようなさっぱり味の方がいい。
「うーん」と返事に困る程度の味の濃さでちょうどいいのだろうな。
これを飲むと体温がを下がるとか、疲れが取れるとか、蚊に刺され
ないとか霊験あらたかな飲み物の感じがする。
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話が変わるが町や市場のあちこちに薬酒屋がある。
そこで薬酒をぎゅーっと一杯ひっかける。すると薬酒屋は開店以来
一度も洗ったことがないコップに冷たい水を入れて出す。
「汚ったねー!」なんて言っていられない。
暑い中を歩き回りほてった身体に、強い酒を一気に飲んだ後だ。
出された水をぎゅーっと飲み干す。冷たい水が気持ちいい。
店によってはただの水だ。ちょっと香りがある黄色みを帯びた水を
だす店もある。あの香りがこの水なのかな。

2009/7/27

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