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2009年7月 4日 (土)

繊細なタイ料理

よく日本人は和食は繊細だが、タイ料理は大雑把だと言う。
俺もそのように思って、そんなことをこのブログに書いたと思う。
たしかに、タイ料理には盛付の繊細さがないと俺も思う。
器にどさっと入れたような料理が多い。

ウチの料理を写真に撮ろうとする。それを見て、ヌチャナートは言う。
「写真を撮るなら、ちょっと待って!」
赤い唐辛子を上にだして、彩を綺麗にする。
日本人なら、彩を考えるだけでなく、唐辛子を並べる、揃える、
花模様にするなど芸当を使う。それが日本の繊細さと考える。
そんな芸当をタイ人は使わないから、タイ料理は大雑把と日本人
は感じてしまう。

唐辛子に関してはタイ人は日本人よりも遥かに繊細だ。
極端な話、日本人にとって唐辛子は辛ければなんでもいい。
唐辛子を多用するタイ人は、唐辛子に対する要求度が日本人と
は全く違う。多くの場合、辛味を要求するが、ある場合は赤い色を
要求し、他の場合は香りを要求する。
味、色、香り以外に簡単に粉になるとか、皮の硬さなど物理的特性
も要求する。料理によって唐辛子を使い分けている。
それがタイ料理の繊細さだということは理解した。

俺たちには何でも辛い大雑把なタイ料理に見える。
タイ人から見ると、「この唐辛子の繊細な違いを日本人はなぜわか
らないのだ?」と疑問に思える。「タイ人の味覚は繊細だが、日本人
の味覚は鈍感だな」なんて感じているだろう。

俺たちには大雑把に見えるタイ料理の盛付だが、タイ人から見ると
気配りをした繊細な盛付なんだろ
う。

タイ料理の繊細さを俺たちは理解できていないだけかもしれない。
この点については俺はもっと追及する必要がある。
あのような盛付にもきっとなにか意味がある。
例えば、コブミカンの葉が出ていると、明日は雷雨になるという迷信
があるから、コブミカンの葉は
必ず肉や野菜の下に隠すなんて繊細
なことをやっているかもしれないと推定している。

和食ではよく人参を花の形に切ってだす。
これを日本人は繊細さと感じている。タイ人から見ると
「味は花型だろうと輪切りだろうと同じだ。」
「日本人は無駄なことをやっている
」と感じるかもしれない。

蕎麦屋に行くと、海苔と生卵をのせた月見蕎麦がある。
卵がちょっと白くなり、卵の黄色と黒い海苔の彩が綺麗だ。
海苔を雲に見立て、卵を月に見立てる一種の遊び料理だ。
これを風流、繊細さと日本人は感じるが、幾ら説明されてもタイ人
にはその繊細さは分からないと思
う。

何処の国の人でも料理を楽しみながら食べたいという気持ちがある。
タイ料理にも繊細さがあるはずだ。
その繊細さが分かるまでにはまだまだ多くの時間が必要だ。

2009/7/4

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