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2009年7月 8日 (水)

酒のラベル

物を整理していたら、タイの酒のラベルが出てきた。
赤と緑のラベルの酒はラオと言われるタイの焼酎だ。
ラオの製法が沖縄に伝わり沖縄名産泡盛の原型となった焼酎だ。

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この焼酎の飲み方だが、タイ人と日本人では飲み方が少々違う。
タイ人は仕事に出かける前、仕事から帰ると、近くの雑貨店に入っ
てウイスキーグラス一杯のラオを
ぐいとあおる。
これから仕事だろ?酒をひっかけてもいいのか?
こっちの心配をよそに車を運転して出勤する。
まるで風邪薬か栄養ドリンク剤を飲むような感じだ。

アル中に近い人は朝、起きると近くの雑貨店で一杯ひっかける。
しばらくすると又、店に行って一杯ひっかける。
一日に何度も店に足を運ぶ。
そんなことをするなら、瓶を買った方が安上がりなのに、瓶を買う
ことはない。必ず、グラス一杯ずつ飲む。なぜか?
瓶を買うまとまった金がない?
瓶があったら、焼酎がなくなるまで飲み続けるから安全対策にして
いる?理由は分からないが、毎回グラス一杯ずつ飲む。
グラス二杯を飲む人を見ない。

俺はこの焼酎の瓶を前に置き、水割り、オンザロックで飲む。
まあ、平均的日本人の飲み方だ。
タイ人から見るとおかしな飲み方をしていると思うだろう。
タイへ行ったなら、タイでしか飲めない地酒を飲むべきだ。
これが日本人の考え方だ。

次の酒は漢字で長春薬酒と書いた酒だ。タイの養命酒と思えば
大きな間違いはない。タイ文字でチェンチュンと書いてある。
出身地・方言によってシェンチュンと発音することもある。
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日本に住むタイ人がシェンチュンという酒がどうのこうのと言う。
今度、タイへ行ったら是非シェンチュンという酒を探して飲もうと
思った。俺は長春薬酒なら味見をしており、知っている。
どんな場所でそれを買えるかも知っている。
俺は日本人だから漢字を読んでしまい、タイ文字を読まない。
長春薬酒とシェンチュンが同じ物だとは知らなかった。
俺のいい加減なタイ語でシェンチュンを求めてタイの町を歩いた。
いざ探すと見つからない。見つからないとシェンチュンが幻の酒に
見えてくる。親切な老婆に出会い、シェンチュンを飲める場所を教わ
った。教わった場所は汚ったねぇー場所だった。
日本のカウンターだけで椅子がない立飲み酒場を想像すればいい。
いろいろな酒を並べているが肴はない。
ウイスキーグラスが一個だけある。洗わないからグラスは汚れて
いる。最初は透明だったガラスが手垢と酒の色で茶色の曇りガラス
のようになっている。全ての客がその一個のグラスで酒を飲む。
誰もがぎゅっと飲んで帰るから、グラスは店に一個あれば間に合う。
シェンチュンを求めると長春薬酒の瓶を取り上げて、茶色の曇り
ガラスのようなグラスに入れてくれ
た。
「なんだ!シェンチュンは”長春”の中国音がタイ語訛りになった
だけだ!」幻の酒が単なる薬酒に転落した。
強い酒を飲み、熱帯の太陽の下を歩くと直ぐに酔いが回るのを
感じる。

2009/7/6

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