カオパット、タイ流焼飯
「カオパット、作るわね」
俺が好きなカオパットとかバーミーナムなんていつも馬鹿にしている
のに珍しいことを言う。炊飯器に飯がちょっとだけ残っていた飯を使
ってカオパットにする。
「卵、ある?」冷蔵庫にも何処にも卵はない。
「なければいいわ」
いつもは卵がなければカオパットではないと言うのに、今日は卵なし
で良いという。その理由は簡単だ。
自分では食べず、俺に食わせるカオパットだからだ。
肉もタマネギも入っていない。塩味だけのカオパットを作っている。
昨日、牛筋からとった油を使ってご飯を炒めているのが俺には面白
い。この油で炒めたものは冷めると不味くなる。
温かいうちに食べた。
飯粒の表面が乾き、飯粒はくっついていない。
具は何も入っていないカオパットだが花マルをあげたいほどよく出来
ている。じりじりと照りつける日差しのなかで蝉が鳴いている。
タイを思わせる料理だ。いつもはレモンを絞ってから食べるのだが、
今日はレモンを使わずそのまま食べた。
2009/7/29
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