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2009年7月 3日 (金)

中国の酒

こんな酒があった。度数は56度と、かなりアルコール含量が多い。
説明によれば二度にわたり蒸留してアルコールの度数を上げた
ものだという。

戦争中、兵隊として中国にいた方から中国の酒を戴いたことが
ある。
「兵隊で中国に行って、こんな酒を飲んでいたんだよ」と懐かし
そうだった。度数が高く、特有な香りがした。
香りと言うより悪臭に近かった。そのような香りというのは好きな人
にはたまらないほど好きな香りだ。嫌いな人には耐えられない
代物だ。

この酒の香りは元兵隊に戴いた酒に似ているが、それほど強くな
い。ヌチャナートに味見させた。その強さに驚いている。
「こんな強い酒は体に悪いわ」
このままストレートで飲めばきついが、水で割って飲めば清酒と
同じだ。強い酒が体に悪いのではない。飲みすぎるのがいけない
のだ。

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今のように焼酎が飲まれていない時代だった頃を思い出した。
焼酎は安い酒で、こんな物を飲んでいるとバカにされた。
他人がどう言おうとも、焼酎が旨いから俺は飲んでいた。
俺が焼酎の瓶を提げているのをみたおばさんが言った。
「あんた若いのに、焼酎なんて飲んでいると体こわすよ」
ヌチャナートの言葉はあの時のおばさんの言葉と同じだ。

この酒の原料は高粱だ。高粱なんてタイ語を知らない。
しょうがないから「稲ではないけど、玉蜀黍に似たものだよ」と説明
した。
「ああカオクアンね」
どうやら高粱をタイ語ではカオクアンというらしいことが分かった。
俺は耳で聞いただけでは安心できない性格だ。
必ず文字で、辞書で確かめないと気がすまない。
高粱なんてあまり食されない雑穀は和タイ辞書には載ってない。
幾つかの英タイ辞書を探ったら、ある辞書に載っていた。
「この酒の原料はカオガオリアングだ。カオクアンと同じかい?」
「カオガオリアングもカオクアンも同じよ」
俺のいい加減なタイ語の説明を聞いて、ヌチャナートは正確に理解
していたのに驚いた。
寝る前のひと時を酒を飲みながら、
ヌチャナートと雑談で過ごしていた。

2009/7/2

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