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2009年8月29日 (土)

水気のない料理

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挽肉を食べてしまわないといけない。
「これを使ってくれないかな?」挽肉を冷蔵庫から取り出しながら
言った。
「どう調理するの?水があってもいい?」
水のある料理というのは例えば挽肉を肉団子にしてスープの中で
煮込んだ料理のことだ。
「水気がないのがいいな」
俺はパッカパオを期待していた。
蓋を開けてみたら、タイ風のハンバーグだった。
水気がない方がいいと言ったがこれは焼けすぎでまるっきり水気
がない。挽肉に使う材料はたいてい筋っぽい肉だ。
筋っぽい肉から水分をとると、肉がやたらと硬くなる。
コブミカンの葉他の香草のいい香りが肉の硬さを忘れさせる。
ナンプラ、レモン汁などをつけて食べる。
ここでしか食べられないハンバーグの味がする。
この味って日本人受けするかなと考えながら食べる。
最近の日本人は香辛料の強い香りに慣れているから、これも受け
入れるかな?でも日本人が慣れている香りは欧米風の香りだ。
このような東洋風の香りに日本人は慣れていないので、やはり
受け入れないのではないか?

2009/8/28

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肉にレモン汁

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有り合わせの肉に味付けして煮て、これにレモン汁をかけて出して
きた。レモンの酸味と香りがいい。こんな料理を日本人はやらない。
ああ、やはりタイ人の発想なんだと感心したのか、飽きれたのか、
諦めたのかわからない複雑な感情がわいた。
「早く食べなさいよ。野菜も食べなくちゃ駄目よ!」
「・・・・」
「野菜を食べないと便秘になるわよ!」
わかっているが、そうぽんぽん言われると反抗期の子供のように
食いたくなくなる。
野菜と言っても楔型に切ったキャベツを茹でただけのものだ。
こうやってタイ人はキャベツを食べるのが好きだ。
楔型に切ったキャベツを生で食べることも多い。
生でも茹でたものでも唐辛子ソースをつけて食べるのは同じだ。
キャベツには糖分が多いので生で食べても、茹でても甘みを感じる。
生だとしゃきっとした感触が楽しい。茹でると甘みを強く感じる。
肉もキャベツも唐辛子ソースにつけて食べる。
お隣さんが見たら、異常な食べ方に見えるだろうが、ウチではこれ
が普通の食べ方だ。

2009/8/27

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2009年8月28日 (金)

タイの卵焼き

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藤棚の下で食事をすることにした。池には鯉がおり、池の周りでは
鳩が遊んでいる。土鳩に混じって純白な鳩がいる。
鳩は何かに驚いて急に舞い上がる。
白い鳩の羽が真夏の太陽に照らされてきらりと光る。
鳩の飛ぶ姿は飛行機の編隊を見るようだ。
この神社には境内の動物等に餌をあげるなと書いてある。
それなのにここの売店では鯉の餌を売っている。
なんだか矛盾している。更に矛盾が続く。
鳩には餌を与えるなと書いてある。
鯉に餌をあげてもいいが、この餌を鳩にはあげてはいけない。
これは明らかに差別だ!
民主主義の世の中に反する!のかな???

池の鯉を見ながら考えた。池の中の餌は限られている。
天敵がいないから鯉の数は増え続ける。
このまま鯉が増え続けたならどうなる?
強い物だが生き残り、総数は変わらないようになるのか?
個体数は増えるが、個体が小さくなり少ない餌を多数で分け合う
のか?この神社の宮司が時々、鯉こくやアライにして個体数を調整
しているのか?どうでもいいことを考えながら弁当を開けた。
今日は卵焼きだった。
タイ風に作られた卵焼きだからニンニクや唐辛子、トマトが入って
いる。卵焼きは日本の子供の大好きな料理だが、こんな卵焼きを
日本の子供に食べさせたならどうなる?
砂糖で甘くした卵焼きを食べている子供なら、この辛い卵焼きを
口にして泣き出すことは必至だ。
暑さが真っ盛りの時間に冷房がない藤棚の下で食べる辛い料理
は刺激があっていい。なんだか暑さも忘れる気がする。
辛い飯を食っている間は暑いとは思わない。
暑さを忘れさせてくれるから、東南アジアの人々は辛い料理を
このむのだろうか?

2009/8/27

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袋茸と春雨

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俺が知っている多くの茸は傘を広げたような形をしている。
袋茸は傘をつぼめたようなような形をした面白い茸だ。
傘をつぼめて茸の茎を隠していると思えばいい。
俺はその形の面白さゆえにこの茸が好きだ。
これにキッチン菜園から唐辛子の葉を摘んできた。
タイの香草を臼で叩きつぶして混ぜる。
「辛いのがいい?」
「うん、辛くしてくれ。」
俺達が考える辛さとタイ人が考える辛さでは基準が違う。
失敗したかなと多少後悔するが、訂正しなかった。
こんな料理になった。少々作りすぎのようだ。
「春雨を食べてね。あとの物は明日また温めて食べられるけど、
春雨は不味くなっちゃうのよ」
旨味の浸みこんだ春雨を食べる。

2009/8/26

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2009年8月26日 (水)

スイートバジル

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英語名がスイートバジル、タイ語名がホーラパーという香草がある。
甘いような香りがある。なかなか良い香りだと俺は思っている。
だが他の日本人はこの香りをどう思うかわからない。
それというのもコリアンダーの経験があるからだ。
多くの日本人は欧米崇拝の習慣が未だに残っており、コリアンダー
と英語で言うと受け入れるが、同
じ物をパクチーとタイ語で呼ぶと
くさい葉っぱとなる。
この香草を英語でスイートバジルと呼ぶとなんだか高級なハーブだ
と勘違いし、ホーラパーとタイ語
で呼ぶとわけのわからない物と考え
るのではないか?
良い香りだと思ってもスイートバジルと呼べば受け入れ、ホーラパー
だと受け入れない。俺はそんな気がする。
スイートバジルの香りが好きだから、この香りがある料理はなんでも
旨いと感じてしまう自分がおか
しい。

スイートバジルを鉢に植えてある。必要な時に葉を摘んで料理に
使えるのでヌチャナートは喜んでい
る。買わないですむと言う経済
的問題より、タイでやっていた普通の生活ができるのが嬉しいよう
。鶏肉を煮て器に入れた後、スイートバジルを乗せる。新鮮な緑
が美しい。しかしこの柔らかな緑の葉は熱がかかると直ぐに黒ずむ。
葉の色は変わっても香りは変わらない。
葉を入れた時には、こんな綺麗な色をしていたが、食べる時には
こんな色になってしまう。何だかもの凄くもったいない気がする。
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今日の料理には乾燥唐辛子を使った。料理によってタイ人は生の
唐辛子と乾燥唐辛子を使い分ける。
俺には未だ唐辛子の使い分け
の基準がわからない。

2009/8/25

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2009年8月25日 (火)

アメヨコの銀鱈

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アメヨコへ買い物に行ったタイ人がこんなものを見つけて、
ヌチャナートに持って来てくれた。
「魚を貰ったのよ」
この暑いのに生魚を持ち歩いていた。
冷凍魚がこの酷暑で生暖かくなっている。
「ねぇー、大丈夫?塩をふってあるんじゃない?」
魚が傷んでいないか心配している。
ポリ袋に貼り付けた表示も濡れている。
はがれかかった表示を見ると銀鱈、食塩と書いてある。
塩分量にもよるが、塩漬けになっていれば簡単には傷まない。
ちょっと洗って表面に繁殖したかも知れない菌を流した。
焼いて食べることにした。
残りは更に塩を加えてプラケムにする。こうすれば長期保存が
可能だ。そうこうするうちに魚が焼上がった。
これは銀鱈の鰭の部分だ。鰭でこの大きさだから、全体はかなり
大きな鱈だ。まずはこのまま食べてみる。
いい味だ。俺は日本風に醤油をちょっとつけて食べる。
醤油の旨味と魚の旨味が合う。
ヌチャナートは唐辛子ソースで食べている。
あっちも美味そうだ。

この銀鱈がプラケムになるとまた違った旨味がでてくるので楽しみだ。

2009/8/23

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くさいソムタム

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俺が手出しをしないソムタムをヌチャナートは作った。
思い切り辛くして、くさい魚も加えている。
以前の経験からこれがどんな味か想像できるから俺は食わない。
日本人の中にもこの味が好きな人がいる。
気になって食えないこのくさみをまるで気にしない日本人がいる。
俺には不思議な人に見える。
好きな人には、たまらなく美味しいソムタムらしい。

2009/8/23

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タイ風肉じゃが

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今日は肉じゃがだ。ヌチャナートは日本風に作ったつもりだ。
「日本の料理は簡単でいいわ」
なんて言っている。
材料を切って、鍋にぶち込めば出来上がるからそんなことを言う。
タイ料理の場合、必ず香草を叩き潰す必要がある。
それが不要なので簡単でいいと言うのだ。
しかし、この唐辛子の量だ。これで和風と言えるか?
まあ、どう見ても和風ではない。
毎日、タイ料理を見ている俺には、ちょっと笑える和風に見える。
タイ風肉じゃがと言えば日本人も納得するかな?

2009/8/24

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2009年8月24日 (月)

ゴミ銀行

インドネシアのジャワ島中部にある農村でゴミ銀行が活動している
という記事が本日の読売新聞にあった。住民がゴミを持ち寄る。
ゴミの重量を測り通帳に記入する。持ち寄るゴミの量で得られる
金額が決まる。これにより環境が綺麗になり、今まで来なかった
ゴミ収集業者も一度に大量のゴミが得られるので喜んでいる。
こんな記事だ。
これと同じことをタイの学校でやっているのを見た。
タイの学校ではガラス瓶だけを集めていた。空瓶銀行と呼んでいた。
子供の頃、俺は学校に古新聞などを持って行った記憶がある。
その時は銀行のようなシステムではなかった。
学校が古新聞などの代金を全部集めて、何かに使っていたのだと
思う。銀行システムだと、子供もお小遣いが溜まるので一生懸命に
なると思う。日本でも同じことをやったらいいと思い、空瓶銀行の
ことをこのウエブで紹介した。
俺の記事を読んで空瓶銀行、ゴミ銀行を始めてくれた学校などが
あると嬉しいな。

2009/8/24

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ガイピン タイ風焼鳥

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ウチの場合、何を食べると言っても選択肢は少ない。
鶏、豚、牛とたまに俺は魚を食べる。
「今日は何にすんの?」と言われても主に鶏、豚、牛の三つの中から
選ぶしかない。
「トリ!」
「揚げる?それとも焼く?」
揚物はカロリーが高い。焼き物なら油が少し抜けるので低カロリー
だ。太りすぎは禁物だ。焼き物にする。
鶏の焼き物をタイ人に言わせるとガイピンだ。
ガイピンはタイ東北の名物料理になっている。
味付けをしてレンジに入れると、もう何もしない。
そのままほったらかしにしておいて、頃合を見てひっくり返す。
時計も見ないのにヌチャナートはぴったりの頃合に台所に戻り肉を
ひっくり返す。焼けすぎ、焦げ付きはない。
ガイピンは味付けも重要だが、焼け具合がもっと重要だ。
ほどよい頃合だと、肉も柔らかで美味しい。焼けすぎると肉が硬く
なり、パサパサしていただけない。
プリッキヌーで作った唐辛子ペーストはこの位で丁度よいらしい。
肉の分量に合わせて唐辛子ペーストを入れてくれた。
この小さな唐辛子を一本食べただけで日本人は悲鳴をあげる。
ニンニクその他と一緒に叩き潰してペーストにすると、想像するより
辛味を感じないもんだよ。そうは言っても唐辛子だから辛いはずだ。
なんだか他人事のような言い方だ。
俺には辛いと言うのがどんなことなのかよくわからなくなっている。
この唐辛子ペーストを飯に乗せたり、鶏肉に乗せたりして食べる。

2009/8/23

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2009年8月23日 (日)

今日は辛いわよ

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今日のおかずは辛いから、唐辛子のペーストは不要だそうだ。
昨晩は唐辛子ペーストを今日の飯に使うと言っていたはずだ。
「唐辛子を沢山いれたからね」
タイ人が辛いと言う料理は間違いなく辛い料理だ。
これも辛かった。
暑さで食欲が落ちるが、この辛さでは食欲が落ちるどころではない。
知らず知らずのうちに飯を食っちゃうのが俺だ。
他の人は辛くて食いきれないというかもしれない。

2009/8/22

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2009年8月22日 (土)

豚肉を炒める

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時間がないから簡単な料理がいい。豚肉を炒めただけだ。
レモン、唐辛子、ナンプラのソースをかける。
作るのも簡単だが、食べ方も簡単だ。
タイ人から見たらどうと言うことのない料理だが、日本人が見たら
辛そうな料理だろう。実際、辛い。
こんな物ばかり食べ続けている日本人は少ないだろうな。
バンコックなどに住んでいても、こんな料理を食べ続けない人が多い。
日本料理屋、居酒屋などがバンコックには多いので、そんな店で
食事をするのだろう。こんな料理を食い続ける俺をタイ人みたい
だと言う。

2009/8/21

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唐辛子とボクシング

この二つは何の関係もないと思うだろうが、俺にはなんだか関係が
あるように見えてきた。新聞の運動記事やテレビの運動番組は
見ないほど俺は運動が苦手だ。
ボクシングなんて痛そうなので見ない。
それなのに、唐辛子とボクシングが関係あるように見えてきた。
俺は殴るのも殴られるのも嫌いだからボクシングなんてやらない。
経験がないから殴られ続けるとどうなるのかわからない。
多分、殴られ続けると痛みに鈍感になるのではないか??
痛くないから叩かれても叩かれても殴り返そうとする。

唐辛子の辛味は味ではなくて痛みだという。
口の中が火事になる感覚は痛みかもしれないな。
毎日、辛い物を食べ続けるとますます大量の唐辛子を食うように
なると言われる。それは俺の経験からも真実だと思う。
俺でさえ生の唐辛子を一本食うなんてどうということもない。
辛さに強くなるというのは、痛みに鈍感になることではないか?

そう考えると、唐辛子とボクシングに関連性があるように見えてきた。

2009/8/20

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冬瓜のトムチュート

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俺は余り気にしていなかったが、最近の料理は水気が少ない料理
が続いているそうだ。
「水気のある料理を食べないとダメよ」
と言いながら冬瓜のトムチュートを作った。俺はこの料理が好きだ。
軟らかく煮えた冬瓜が、スープの旨味を含んでいる。
唐辛子が入っていないから、辛味は全くない。
この味なら世界中の誰にでも愛される。
今までにもこのトムチュートはでているが、これをどうやって食って
いたのか思い出せない。ナンプラに唐辛子をつけたソースがある。
この唐辛子をご飯に乗せながら食べろとヌチャナートは言う。
唐辛子の辛味をトムチュートが打ち消してくれる。
これも美味しい食べ方だ。

2009/8/21

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2009年8月20日 (木)

タイのハンバーグ

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豚の挽肉を使った料理を作ってくれるように頼んだ。
俺はこれを炒めると思ったが、挽肉に香草などを混ぜてこね回して
いる。ああ、肉団子かハンバーグだなと推定した。

出てきた物はハンバーグの方だった。
やたらとニンニクを利かせてある。
ニンニクの他に香草が沢山入っている。
これがタイの味付けなんだなと思いながら食べた。
今日は豚肉だが、魚でも同じような味付けをする。

いつもの家庭料理の香りがする。
家庭料理と言ってもタイの田舎の家庭料理だ。
日本の家庭ではアメリカ風のハンバーグの味付けだろう。
赤い唐辛子が食欲を刺激する。
暑い夏は、体が自然に刺激物を求める。
唐辛子は辛味だけでなく、真っ赤な色が料理を引き立たせて食欲を
刺激する。

白い物はスーパーで売っていた谷中生姜の糠漬けだ。
糠付けには特有な香りがある。糠のにおいをヌチャナートは嫌うと
思ったが、それを受け入れた。爽やかな辛味と香りがいい。

2009/8/19

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タイの卵焼き

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今日はこんな卵焼きを作ってくれた。
有り合せの材料でちょこちょこと作ったからこの料理の名前はない。
料理名を聞いても「ただの卵焼きよ」としか答えない。
ウチでは卵焼きと言うとこんな形になる。
日本人は卵に砂糖をいれて焼くことがある。
甘い卵焼きが日本人の好みと勘違いしてヌチャナートはこの卵焼き
に砂糖を加えた。俺の好みに合わない。
俺が唐辛子を加えて食べるのを見てヌチャナートは笑う。
「タイ人みたいな食べ方をするのね」

英語ではこの卵料理をオムレツというのだろうな。
この卵料理をタイ風オムレツと言ってもいい。
俺は時々「カイヤッツァイを作ってくれよ」と頼むのだが、作ってくれ
ない。卵料理が苦手なのか?
手の込んだ茶碗蒸しのようなものも作るから、卵料理が苦手とは
思えない。

2009/8/18

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俺が食べないソムタム

ヌチャナートだけのソムタムだ。俺が食べないから自分好みの味に
してある。タイ人好みの味と言うのは腐った魚などを入れた味だ。
醗酵させた魚、つまり意図的に腐らせた魚だから腐敗ではない。
この魚を食べない俺達には腐った魚としか思えない。
「くさいよ!」
「アハハハ・・・」
こっちの話を無視する。
俺達にはなんでこんなものを食べるのか不思議だ。
このにおいをタイ人もくさいと認めている。
しかし、食べると美味いからこのくさいにおいを異臭とは考えない。
日本人もクサヤはくさいと認めている。
クサヤを焼いても、このにおいをくさいとは言わない。
腐った魚のにおいもクサヤのにおいも、食べる人はくさいと思わな
いのが面白い。

ヌチャナートしか食べないソムタムだから、自分の好きなだけ唐辛子
を加えてある。
「辛くていいわー」なんて言いながら食べている。
とてもじゃないが、俺には辛すぎて食えないはずだ。
あの魚のにおいを想像すると、とても味見をする気にもならない。

2009/8/15

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ゲンマクワ 茄子料理

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この写真を見ると、いかにもタイ料理という感じがでている。
タイの茄子を使ったシチュウだ。
ヌチャナートはココナッツを使わない積りだったようだ。
俺は当然、ココナッツを使うと思ったから、ココナッツの缶詰を用意
していた。
「ココナッツを入れるの?」
「うん」
俺がココナッツを加えると言ってもヌチャナートは反対しない。
どうやら、ゲンマクワにはココナッツを入れるタイプと入れないタイプ
があるようだ。地方によって違うのかな?
ココナッツを加えると、濃厚な味付けになる。
俺はココナッツを加えて正解だと思った。

2009/8/19

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ガイヨウかな

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なんでこんなものを作り始めたのか、きっかけを忘れた。
多分、ソーセイジを作ろうとしたのだと思
う。
作ってみたら、評判がいい。それで時々、作ることになった。
しかしこの食い物の名前がない。ヌチャナートは
「これはムウヨウみたい」
と言う。ムウヨウと言うのは豚の挽き肉をバナナの葉で包み、蒸し
上げたものだ。なぜかタイではムウヨウを常温で販売している。
この暑い日に照らされて腐ってしまい、食中毒を起こさないか心配
だ。多分、その日に売り切れるだけを店頭に並べているのだと
好意的に解釈しよう。これは豚挽き肉の代わりに鶏挽き肉を使って
いるからこの食い物をガイヨウと呼ぶことにした。
作り方は簡単だ。塩、唐辛子、大蒜を適当量まぜて二三日寝かせ
ておく。それを丸めて蒸すだけ。
酒の肴にもいい。サンドイッチにしても美味しいと思うな。

2009/8/18

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バナナの蕾が手抜き料理に

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バナナの蕾を使った料理にするはずだった。
食材置き場を見たが、バナナの蕾はない。
「あら、ないわ」
玉蜀黍の缶詰が目に入った。俺は玉蜀黍の缶詰を手に取った。
「これを食いたい」
ヌチャナートも筍の缶詰を手にしていた。
いつもの通りタイの香草や大蒜などを臼で叩き潰して鍋に入れ
煮込む。毎度のことなので叩き潰す音やタイ料理のにおいを気
にもしない。
「出来たわよ。食事にしましょう」
見ると玉蜀黍、竹の子、鶏肉、砂肝を煮込んだシチュウだった。
これはこれで良い味がでている。
「明日の朝はこれを温めてね」
「誰が温めるの?」
「サミイよ。あたしは寝ているから、温まったなら起こしてね」
「えっ?」
手抜き料理だ!更に追い討ちがかかった。
「明日の晩はここに冬瓜を入れるのよ。そうすると美味しいわよ。」
こんな料理、食べ方に飼い慣らされている。

2009/8/17

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パットムウと葉唐辛子

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ナンプラなどで味付けをした豚肉をフライパンで炒める。
それにプリッキヌーをナンプラにつけたソースをかける。
プリッキヌーと言うのはタイ人でも辛いと言う小型の唐辛子だ。
色は緑、黄、赤といろいろある。
本当にタイ人はこの唐辛子が好きだ。
辛いとか辛くないということは俺には問題外になっている。
こうやって食べるのが普通の食べ方だから、疑問も感じないで
プリッキヌーと一緒に食べている。俺達の食習慣で言えば、刺身が
でたらわさび醤油で食べるのが普通だ。
これに疑問を感じない。それと同じだ。
豚肉を炒めたなら、唐辛子と一緒に食べるものなんだ。

ポリ袋に入ったものは葉唐辛子と小松奈をタイ風に煮込んだものだ。
葉唐辛子はベランダで育てた。葉をむしられると新しい葉をだす。
食べられて少なくなった葉しかないが、唐辛子の白い花が咲き実を
付ける。唐辛子は強い。

2009/8/17

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2009年8月19日 (水)

タイ料理はダメ!

ベトナム人と一緒にいた日本人主婦に出会った。
タイやベトナムの料理の話をした。
「日本で食べるトムヤンクンは食べられるけど、タイで食べるトム
ヤンクンはダメだわ」
「トムヤンクンと言ってもバンコックの物と、タイ東北の物では味が
違いますよ。」そんなことを言っても理解できないとは知っているが、
つい言ってしまった。もちろんバンコックでも店によって味が違うし、
地方によっても味は異なる。でもその味の差がわかるかな?
「私、タイ料理は口に合わないの。」日本人主婦は言う。
観光でタイに行って、多分高級な王宮料理店で食事をしたのだと
思う。彼女は「タイの王様はこんな不味い物を食っているのだ。
可哀想に」なんて思ったかもしれない。俺の経験だが、英語の説明
付きショウを見ながらタイ料理を食べ・・・・というガイドブックにある
店で食事をした。またある時はチャオプラヤ川をピカピカに磨き上
げた胴広の木造船で遊覧しながら食事もした。
どちらも観光客向けの味になっているので、あまり美味しくなかった。
何処かで味に妥協をいれているので本来の旨味が消えちゃった。
なんだか中途半端なタイの味を食べて彼女はタイ料理が不味いと
思ったのかもしれないと、俺の経験から推定した。ガイドブックの
料理店や豪華船で舟遊びをした彼女がタイ料理は不味いと思う
気持ちを理解できる。

タイ料理にはまってしまう人と、完全拒否の人ができちゃうのかな?
俺の場合は、タイ料理にはまっているのではない。
長い間にこれが当たり前の普通の食事になっているだけだ。
子供の頃から、こんな料理を食べている感じでタイ料理を毎日食べ
ている。

2009/8/17

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豚肉の炒め物に唐辛子

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豚肉にタイの味をつけて炒めたものだ。
これにナンプラ、レモン、唐辛子のソースをかける。
本当はソースは別の器に入れておき、肉をソースにつけながら
食べる。面倒だから俺はソースを肉にかけてしまう。
ソースがよく肉と混じるよう、掻き混ぜる。
肉一切れに、唐辛子一切れという感じで食べる。
いつの間にやらそんな食べ方になってしまった。
俺ですら、そのくらい唐辛子を食うのだから、子供の頃から唐辛子
を食っているタイ人が唐辛子をどの位食べるのか想像できるだろう。

2009/8/18

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2009年8月18日 (火)

パットメー タイ風焼そば

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冷蔵庫に麺を見つけたヌチャナートが聞く。
「これ、なぁーに?うどん、ラーメン?」
「焼そばだよ」
そんな会話をしたら急に焼そばを食いたくなった。
「焼そばを作ってくれよ」
「野菜いれる?」野菜のない焼そばなんて美味しくない。
「うん。肉も入れてくれよ」
「・・・・」
キャベツを取り出した。タイの小さなタマネギも加えた。
「ああ、それから愛も入れてくれよ」
「愛なんてないわよ!」

日本で買った麺なのだが、ヌチャナートが作るとタイの味になって
しまう。

2009/8/14

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韓国の茶

韓国人がペットボトル入りの緑茶を飲んでいた。
「このお茶は美味しいですね」
「ああそうですか、嬉しいですね。韓国では茶を飲みますか?」
「飲みますよ」
「どんな色のお茶ですか?」
「茶色ですよ」
「えーっ、それじゃウーロンチャですか?」
「ええ、ウーロンチャですよ」
韓国でもウーロンチャと言うのを知って驚いた。
日本語と韓国語は似ているのは知っているが、こんなにもすんなり
通じてしまうとは驚いた。そうするとお茶の温度が気にかかった。
「温かいウーロン茶?それとも冷たいの?」
「温かいウーロンチャを飲みます。冷たいウーロンチャはないですね」
どうやら冷たいウーロン茶を飲むのは日本の新しい習慣かもしれ
ない。韓国の焼酎をウーロン茶で割って飲むか聞けばよかった。
「ウーロン茶に砂糖をいれますか?」
「砂糖は入れませんよ」
「緑茶は飲みます?」
「飲みますよ」
「それに砂糖をいれます?」
「砂糖?入れませんよ」
韓国での茶の飲み方は日本と同じ飲み方だ。
緑茶に砂糖を入れて飲むタイ人の方が異端なんだ。

2009/8/17

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2009年8月17日 (月)

ガイピン弁当

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今日はガイピンの弁当を持って外にでかけた。ガイピンの他に
パットムウも少し入れてくれた。ナンプラに生唐辛子を入れたナム
プリックが当然のように弁当についてくる。

藤棚の下に何列ものテーブルが並んでいる。みんなそこで昼飯を
食べていた。俺もそこで弁当を広げることにした。小さなビニール
袋に入ったナムプリックをあけた。なんだか視線を感じる。
隣の列のテーブルでこっち向きに座った人達が目を丸くしている。
鈍い俺はなんであの人達がそんなにこっちを見ているのかわから
ない。ガイピンをナムプリックにつけて食べる。
その時になってやっと、なぜ隣のテーブルの人達が驚いているのか
わかった。真っ赤な生唐辛子が沢山入ったナムプリックに驚いて
いたのだ。
俺はいつもの通り、普通の食事をしているつもりだった。
このナムプリックに生唐辛子が二三本入っている。
日本人には驚異的な本数だ。
他人の視線を感じながら食べると、なんだか落ち着かない。

2009/8/16

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日本とタイのエスカレータ

昔、北米のデパートで「エキスキューズミー、左に立ってください」と
白人に注意された。
「おお、なるほど、片側があけば急ぐ人が便利をする」
いいアイデアだとその時は感心した。
北米のデパートなんて、日本の都心のデパートや駅と違って込み
合うことはない。片側を開けておいてもなんら問題はない。
その方が北米では社会的によい仕組みかもしれない。

ここ10年ほど前からかな?二人並びのエスカレータの片側に乗り、
片側を開ける乗り方が流行してい
る。今じゃそれがマナーだとされ
るようになっている。エスカレータの会社はこのような乗り方は片側
に重心が傾き、危険度が増すと指摘している。
日本人の殆どは前の人の段から一段あけ一段おきに乗る。
しかも一段に一人しか乗らない。エスカレ
ータの乗り口には長い
行列ができている。エスカレータを駆け上りたい人は、その行列の
後ろを回らなくてはいけない。
行列の間を通り抜けるのはちょっとためらうのが日本人の感性だ。
例えば行列の右側から歩いてきて、左の列に割り込む人がいるか
ら行列の後ろの人はエスカレータに
なかなか乗れない。

デパートなどでは行列が出来ても安全上それほど問題にならない。
ラッシュ時の駅のホームで行列が出来ると危険だ。
段を開けずに二人で並んで乗れば、多くの人が早く目的の場所に
到達できる。エスカレータを駆け上らなくてはいけない事態にならな
いように、個人で努力すべきだ。
年寄りが辛そうにエスカレータを上っているのを見ると気の毒になる。

エスカレータは階段ではなく、電車やバスと同じく乗り物だ。
乗り物だからいつ急停止するかわからない。
エスカレータを歩くのは危険ですとアナウンスがあっても歩いている。
こんな習慣は絶対に止めるべきだ。
俺も片側に乗ることに賛成したが、社会的にその習慣が定着すると、
弊害が大きいことに気付き、こ
の習慣は改めるべきだと思うように
なった。一段に一人しか乗らないなんてエネルギーの無駄だ。
あるデパートでは店員が「二人乗りしてください」と声を嗄らしてい
た。またある大型商業店のエスカレータにも
「二人並んでお乗りください」と貼紙がでている。

エスカレータで歩くのは止めよう。
昔のように、二人並んで乗ろう。その方が社会全体のためによい。
これが日本のエスカレータで感じたことだ。

タイの田舎にあるショッピングセンターのエスカレータは長いこと壊
れたままになっている。エスカレータの階段はちゃんと動いている。
階段と手を置くレールは並行して動く物だ。その手を置くレールが
動かないのだ。いつもの習慣でレールに手を置く。
たいてい軽くレールを握る。身体は上に動くが、レールが階段と
共に
動かないから手は体の下方に行くことになる。倒れそうになって、
慌てて手を離す。日本なら、人が怪我をする恐れがあるそんな
故障はすぐになおす。それが何年も放置されたままになっている。
そのショッピングセンターに行くのは、電気店やパソコン店が集合
しており小さな秋葉原という感じ
だからだ。
当然、エアコンが効いている。
「腹が減ったな、なにを食おうか?ちょっと暑いから、屋台はごめん
だ」なんて思う時、エアコンが
効いたこのショッピングセンターに来
て飯を食う。そうすると、壊れたエスカレータで倒れそうになる。
何度も経験しているのに、出来上がった習慣でレールに手を置い
てしまう。

2009/8/13

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秋刀魚

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ヌチャナートは大きな秋刀魚を見てなんの躊躇いもなく買った。
この秋刀魚は美味いと見ただけで感じとっている。
秋刀魚の美味しい食べ方は何と言っても塩焼きだ。

塩を振ってグリルで焼く。タイだったなら炭火で焼く。
今の日本人から見ると炭火焼の秋刀魚なんて贅沢品だ。
炭火で焼いた魚の方が美味しい。それに焼きあがりがきれいなのが嬉しい。
魚は炭で焼くものだと思っているヌチャナートはガスで魚を焼けるなんて考えていなかった。普通のガスこんろの上に網を乗せて日本人は魚を焼く。
そんな魚の焼き方をタイの庶民は知らないのか?
魚は炭で焼くという固定観念にタイ人は囚われているのかもしれない。
俺がグリルで魚を焼くのを見てヌチャナートはガスで魚を焼く方法を学んだ。
今では俺より上手に魚を焼く。焦がすこともなく、焼けすぎや生焼けはない。

魚の焼き方は申し分がない。ヌチャナートが美味しい秋刀魚と見立てたもの
だ。脂がのって美味い。でも俺は魚の盛りつけが気に食わない。
俺は魚の盛りつけになぜかこだわるな。

日本人は飯を目で食うのだ!

2009/8/15

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2009年8月16日 (日)

ビルマの緑茶

自販機からビルマ人がペットボトル入りの緑茶を買って来た。
「そのまま飲むの?砂糖は入れないの?」
タイ人は緑茶に砂糖を入れて飲むから、ビルマ人も緑茶に砂糖をいれると
思った。
「入れませんよ。この苦味が美味しいんですよ」
日本人の俺はその言葉に納得する。
「タイ人は緑茶に砂糖を入れるよ。」
「そうなんですよ。タイ人は美味しい緑茶を不味くして飲むんですよ」
俺はにっこり笑いながら頷いた。
「同じ研修生の中にカンボジア人もいるんですけどね、カンボジア人も緑茶
に砂糖を入れて飲むんですよ。」
「ふーん」
カンボジア人が緑茶に砂糖を入れて飲むなんて知らなかった。
東南アジア諸国ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ビルマという陸続きの
国でも緑茶の飲み方が違うのを知って驚いた。

2009/8/16

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中国のゲテモノ

中国の女達と出会った。日本語をかなり話すので「ゲテモノ」と言う言葉を
知っているか聞いた。やはり、そんな言葉は知らない。
その中の一人が電子辞書を取り出して意味を調べている。
俺達、少なくとも俺はゲテモノという漢字を知らない。
ゲテモノを漢字で書くと「下手物」となるらしい。
下手物にはいろいろな意味ある。
ああ、そういえばそれもゲテモノ、これもゲテモノになるな。
日本語の複雑さに改めて驚いた。その一つに俺達が言うゲテモノ食いの
説明があった。
「これだよ、これ!」俺が伝えたい適切な箇所を示した。
彼女達はゲテモノの意味を理解した。彼女達の中に中国語の先生がいた。
日本では彼女は中国語の先生、中国では日本語の先生になるのだろう。
「中国ではイナゴを食べるよね」
「食べるわ。美味しいわよ。」
「蛙も蛇も食べるでしょ」
「食べるわ」当然のように答える。
「ミミズを食べる?」
「えっ?これ?」指でミミズが這う様子を真似した。
「そうだよ」
「食べないわよ」さも気味悪そうな顔をする。
「日本じゃミミズをスパゲッテイに入れるよ。」
「えっ!」彼女達が驚く姿にこっちが驚いた。
「嘘だよ!冗談だよ!」慌てて訂正する。
「アハハハ・・・・」冗談だと知り彼女達も笑った。
「中国に帰ったら日本人はミミズをスパゲッテイに入れると教えます」
俺の冗談が中国で通説となったらどうしよう?

2009/8/15

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2009年8月14日 (金)

炭酸水の値段

暑くなると冷たいものを多く飲むようになる。
酒も水割りとか炭酸割りで飲むことが多くなる。
これはタイ人も同じだ。
彼等は炭酸水をナムソーダと呼んでいる。

コカコーラがタイにも進出している。
その工場もタイの習慣、タイの暦に従って休む。
新年など大きな休日には誰しも大酒を飲む。
酒を飲む時、ナムソーダが必要になる。
大きな休日にはコカコーラ社では水に炭酸ガスを吹き込んだナム
ソーダを従業員に配る。もちろん、何も印刷のない透明なペットボトル
に入っている。自動車で通勤している物は大量にナムソーダを持ち
帰り、近所に配って歩く。

最近、ハイボールなんて言葉が復活してきている。
ウイスキーを炭酸で割ってレモンを加えたハイボールを飲みながら
考えた。
炭酸水の値段ってどうしてブランドによって値段が違うのだろう?
その差は何処にあるのだろう?
500mlのペットボトルで78円から100円を越えるものまである。
先日ローソン系の100円コンビニへ行ったら1000ml入りのペットボト
ルの炭酸水が105円であった。
味をよくするためにカルシウムやマグネシウムの金属塩を加えるの
でそれが値段に反映される?ヌチャナートに言わせると、
「安いナムソーダは炭酸ガスの量が少ないのよ」
ということになる。
炭酸水の値段の真相はどうなんだろう?

2009/8/14

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2009年8月13日 (木)

タイ流炒飯 カオパット

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これを食わせておけば俺が文句を言わないのをヌチャナートは知っ
ている。
「なに食べる?」
「うーん、・・・?」
「カオパットでいい?」
カオパットは日本語なら焼飯、中国語なら炒飯のタイ版のことだ。
「ああ」気のない返事をする。
「卵、いれるでしょ?」ヌチャナートはカオパットには卵を入れるもの
だと決め付けている。俺が時々、卵を入れないというので、確認の
ための質問だ。高カロリーになるのを恐れて、「卵はいらない」なん
て言うとヌチャナートの機嫌が悪くなる。
自分の健康とヌチャナートの機嫌とどちらが大切なんだ?
卵を入れることにした。ヌチャナートは機嫌よくカオパットを作る。

出来上がったカオパットから卵焼きやオムレツを食べる時と同じ卵
のにおいが漂う。このにおいがないとタイ人はカオパットではないと
感じるのかもしれない。
日本の米はタイの米と違って粘り気がある。
米粒がパラパラとはがれる絶妙な焼け具合だ。
タイの屋台やレストランでもぐしゃぐしゃのカオパットを出されることが
ある。そんな屋台のカオパットよりも、旨くできている。
今日はレモンが切れている。レモンをかけるともっと旨い。
暑い時はタイ料理がいい。
辛さのせいかな?ちょっと口に入れるとたちまち食欲がわく。

2009/8/13

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スックノーマイ 竹の子サラダ

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竹の子をどうのこうのと言っている。
俺は適当にうんうんと答えている。
「・・・・でいいでしょ?」なんて言われたのか分からないけど、
「うん」無責任に返事をしている。
出された物をちゃんと食べるからそれでいいのだ。
長い間に、俺が食べない、好まない物をヌチャナートは知っている。
無責任にうんと言っておいても昔ほど後悔する料理が出てくること
は少なくなった。
これをサラダと言ってもよいのかわからないが、まあサラダのよう
なもんだ。
フォークを竹の子の茎に沿って動かすと、細かく割れる。
ナイフで千切りにする必要がない。
これにニンニク、タマネギ、レモングラス、唐辛子などを加える。
ミントの葉を乗せる。
日本ではミントなんて歯磨きやガムにしか使わない。
竹の子と歯磨きの香りの組み合わせを想像すると、合わないと
思うだろうな。ガムなどに使う香りはミントの葉から香りだけを抽出
したものを使う。
新鮮なミントの葉の香りは歯磨きやガムの香りとは違う。
重たい感じと言ったらいいのかな?この香りは食欲を刺激する。
これは俺のお気に入りに入る料理だ。

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スックノーマイの隣に丸い茄子がある。この茄子は別の唐辛子
ソースと一緒に食べる物だと思った
。スックノーマイを食い終わり、
茄子を食べようとしたが、唐辛子ソースがないから手をつけなかっ
た。
「あらっ!?茄子を食べなかったの?」
「・・・・?うん」
「スックノーマイと一緒に食べるのよ」タイ人なら常識かもしれないが、
俺はそんな食べ方を知らな
い。黙って茄子を出すから、後から
唐辛子ソースが出てくる物だと思って、ソースが出てくるの
を待っ
ていた。この茄子のいろいろな食べ方を知るにつれ、タイ人がこの
茄子を愛する気持ちがだんだん分かってき
た。

2009/8/12

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ゲンマラ 苦瓜スープ

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新鮮な苦瓜があった。苦瓜など、苦味のある食べ物をヌチャナート
は好む。胆汁の苦さと言ったら酷い苦さだ。
それをいろいろなものに入れる。どうやら、苦い物を好むのはタイ
東北の人々だけらしいことがわかった。
「サミイは苦い物は苦手でしょ?ゲンマラを食べる?」
「ああ、食べるよ」
今は関東でも苦瓜は盛んに食べるようになったが、昔々は苦瓜なん
て沖縄でしか食べない時代だった。その時、食べた苦瓜は本当に
苦かった。品種改良が進み大根に辛味がなくなったように、苦瓜も
苦味がなくなった。俺達にも食べやすくなったのかな?
タイ料理に入る苦瓜は辛味に押されて苦味がわからない。
今日は苦瓜をこんな風に煮込んでいる。
そーだ、ある一時期は苦瓜の種を抜き取って、挽肉を詰めて煮込ん
だものをよく作っていた。
その料理もいいよね。思い出したら、食いたくなっちゃった。

2009/8/12

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2009年8月12日 (水)

鰺の開のタイ料理

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ヌチャナートが鰺の開きを買って来た。今日はこれを食べると言う。
開きの調理法なんて焼くしかない。焼く前にヌチャナートはへんな
ことを言う。
「ねぇー、これに塩をかけるの?」
開きと言うのは塩を振ってから、乾燥させるもんだ。
塩なんてかけないで、そのまま焼くのが俺の常識だ。
なんでそんなことを聞くのだ?魚の開きはタイにもある。
もしかするとタイの魚の開きは塩を振らないで乾燥させるのかも
しれない。暑くて強い日差しの中で
は塩を振らなくても乾燥できるの
か?
「塩はいらないよ」

いい焼け具合だ。これに唐辛子ソースをかけて食べる。
ニンニク、タマネギが入った唐辛子ソースをかけると、タイの味だ。
こんなもんをタイ料理と言えるか?
うーん、でもタイの田舎で食べる味と同じだから、タイ料理と言える
な。日本人がこんな辛い物を食ったなら、絶対に和食とは言わない。

俺は魚の身しか食わないから、食べ残した物で皿が散らかっている。
「なんでここを食べないの?」と言うように、俺が食べ残した皮などを
ヌチャナートは美味しそうに
食べる。
魚の好きな人は食い方も綺麗だ。皿の上が綺麗に片付いた。

2009/8/11

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胡桃がタイにも

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お土産にくるみ饅頭を戴いた。箱に包装紙がかかっているが、中を
見ないでもヌチャナートは戴いた
ものがお菓子だと分かった。
包装紙にはくるみ饅頭と書いてある。
「これ何の御菓子?」
くるみの菓子と説明したいのだが、くるみというタイ語がわからない。
以前、いろいろなナッツのタイ語を調べた。
確か、ナッツ類は木の豆というような表現だと曖昧に記憶してい
る。いつか使うことがあるだろうと、単語を覚えてもそんな単語は
すぐに忘れる。試験が終われば忘れる受験英語みたいなもんだ。
必要に迫られて覚えた単語は忘れない。
外国語というのは使わないと覚えない。これが良い証拠だ。

「この位の大きさの木の豆」だよと説明したが、理解しないようだ。
「脳みそみたいな豆だよ」と言ったがわからない。
親指と人差し指で丸を作り「この位の大きさだ」と説明したがまだ
わからない。くるみ饅頭の現物を見てヌチャナートは胡桃を理解
した。
「これならタイにもあるわよ」
俺は胡桃は温帯の物だと思っていた。熱帯に胡桃があるのか?
「この位の大きさでしょ?」指で丸を作る。
「そうだよ。これで割るんだ」ナットクラッカーを示した。
「あたし、叩いて割ったわ」トンカチで叩き割る真似をした。
「液がつくと手が黄色になる」
「そうね」青い胡桃の実を潰したことがある証拠だ。
どうやらヌチャナートは胡桃を知っているようだ。
胡桃が熱帯にもあるのを知り、俺は驚いた。

2009/8/12

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食べ物と健康広告8129

今日も食べ物と健康の関係を広告の中に見る。今日は俺の知ら
ない食い物らしき物があった。
ラフマ葉と言う奴だ。これを食い物と認定していいものか迷ったが、
ウエブで見ると食い物と見ても間違いない。
詳しいことはご自分でウエブを見てください。
ラフマとは漢字で羅布麻と書く。ラフマは消えたり、現れたりする
ので彷徨える湖として知られているロプノル湖の周辺に多く見ら
れる。ロプノルを漢字で書くと羅布泊となる。
この繊維を使っていたのでロプノルの麻という意味で羅布麻と書く
ようになった。葉は薬、飲用に使われる。
ラフマはキョウチクトウ科に属し、根は有毒だとのこと。
それで昔、タイで聞いた話を思い出した。何かの話のついでに
「夾竹桃には毒がある」という話がでてきた。
日本では夾竹桃に毒があるなんて誰も言わない。
俺は聞いたことがなかったが、多分、毒はあるかもしれない。

昔の広告はこれを食って病気を治す、痛みをとるというのが多かっ
たと思う。記録をとってないから、なんともいえない。
最近はこれを食って痩身・ダイエットという広告が多い。
それじゃ、今日の広告を見てみよう。広告を見ても食い物と認めて
もいいのかどうかわからないものがある。例えばミミズだ。
日本人の食生活ではミミズは食べない。中国の料理店で「竜」と
書かれた料理は蛇・トカゲ・ミミズの料理だと聞いたことがある。
バッタやタガメなどの昆虫も食べる国がある。世界の何処かで
食べる人がいるものは例え奇妙なものでも食い物と認定しよう。

「健康365」誌 2009年10月号 ㈱エイチアンドアイ
専門医も使う「ラフマ葉エキス」で
やる気もわいて元気が出た!不眠・うつが解消

「わかさ」誌 2009年10月号 わかさ出版
夏冷えが招く血流不足もひざがこわばり痛む元凶とわかり体温
アップ食
朝ショウガで和らぐ人が続出!

心臓突然死を防ぐ善玉コレステロール増やしの決めては
「笑い・週三速歩・コーヒー」ほか

「ゆほびか」誌 2009年10月号 マキノ出版
シミ・シワ・くまが消えてみるみる美肌に!肌イキイキ!
「赤ブドウサプリ」発見!

「壮快」誌 2009年10月号 マイヘルス社・マキノ出版
NY医科大教授が発表 糖尿病、心臓病、認知症に効果を発揮!
20キロもやせ巨大ジミも1/10に縮小! 
<ゴーヤ>は薬だ

酵素が活性化し脂肪燃焼!生のゴーヤで20キロやせウエスト
25センチ縮小!血糖値、血圧が下がった人続出!など

すぐでき最高美味
<グレープフルーツ酢>で9キロ、5キロやせた!
10センチ腹囲縮小 難聴も改善!

安保教授もガンの医師も実践!
<玄米>で18キロ、13キロ 楽(丸囲み)やせた
乳ガン、大腸ガン、卵巣ガン 悪性リンパ腫が次々改善

医師も歌手も伝説ドラマーも愛飲!
<赤ミミズの粉末>で脳梗塞が改善、黒髪が生えた、性力大爆発

2009/8/12

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2009年8月11日 (火)

ビルマでの食事

太平洋戦争中ビルマで戦った日本兵の戦記物が出てきたので
読み返した。その中に出てきた食い物を見て、タイの食生活と
比べてみた。

弾薬、食糧の補給なしに実施されたインパール作戦は無謀だった。
前線の兵隊は草や山野に自生する果物・野菜などを食って活きて
きた。後方で命令を出している高級将校の話ではないので、ビルマ
料理店の料理の話なんて全くない。

青いマンゴーを塩もみして食べるとあった。
炎暑の中で青いマンゴーを食べると食欲がでたそうだ。
タイ人は青いマンゴーをざく切りにして塩と唐辛子をつけて食べる。
これは果物というよりも、スナックのような感じになる。
日本兵は塩もみして食べたというのだから、多分、薄切りにして
胡瓜もみのようにして食べたのだろ
うと俺は推定する。

ザボンも出てきた。ザボンを食べると胃の中がすっきりして、気分も
よくなるとあった。これは多分、タイ語でいうソムオーのことだろう。
たしかに美味しい果物だ。俺達は充分な食べ物があるなかで、
デザート、おやつのようにしてソムオーを食べる。
これを食べると胃の中がすっきりすると言われてもわからない。
空腹で行軍、生死をかけた戦闘という状況の後ではこれを食べると
胃がすっきりするかもしれない。
これは実戦の経験がなければ分からないかもしれないな。

住居の庭さきにある大木の葉の新芽は住民のスープになると
あった。タイでも大木の新芽を摘んでいるのを見たことがあるが、
それをどのように使うのか見ていない。

野生の唐辛子の木という記述があった。俺達が普通みる唐辛子は
草・野菜だ。木のようになった唐辛子をタイで見たことがある。
小学校上級生くらいの高さになる。その唐辛子を摘んで料理に
使っていた。彼がビルマで見た唐辛子の木は俺がタイで見た
唐辛子と同じものだろう。

太い幹からふくらみはじめて・・・・・黄色の果肉の果物について
記述があった。その種は煮ると馬鈴薯のようだと言っている。
これはジャックフルーツのことではないかな?種もたしかに食える。
種は美味と賞賛するほどではないが、くせがないので旨い物に入
るな。

マンゴー、パパイヤの青いのを切って塩でもみ、漬物にしたとあった。
タイ人も未熟のマンゴーやパパイヤをソムタムとして食べる。
ソムタムは一種のサラダだから、作って直ぐに食べる。
保存はきかない。漬物にするというのは日本人的発想だ。
タイ人にはマンゴーやパパイヤを漬物にするという発想はない。

ビルマ人の集落で熱い茶を飲んだとあった。
俺の知っているタイ人社会では熱い茶を飲まないので、熱い茶と
いうのはちょっと意外だ。ビルマはバンコックより北だし、山岳地帯
では冷え込むから熱い茶を飲むのだろうな。
スーパーでいろいろな茶葉を売っているから、中国系のタイ人は
熱い茶を飲むかもしれない。
インスタントコーヒーのテレビコマーシャルの影響でコーヒーを飲む
習慣がタイにも出来つつあるよ
うだ。
ビルマ人とタイ人の喫茶の習慣を比べてみて面白いと思った。

2009/8/10

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2009年8月10日 (月)

ラープがパッカパオに

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俺が好きなパッカパオを作ってくれたと思うでしょう。
ところが違うのだ。ヌチャナートはラープを作るつもりで牛肉を用意
していた。それが他に食い物があったので、ラープを作らなかった。
肉が古くなり、ラープにして食うにはちょっと危険がある。
充分に熱のかかるパッカパオなら安全に食える。
それでパッカパオを作って俺に食わせている。
俺はゴミ箱の代用品か!?と思いながらも、むしゃむしゃ食う。

2009/8/9

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茄子のスープ

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タイの丸い茄子と長い豆が手に入った。
ヌチャナートはこの丸い茄子が大好きだ。
美味しそうに食べる姿を見ていると、なんだか甘い果物を想像する。
茄子に唐辛子をつけて食べるから、甘い果物だと想像して食べた
日本人はその味に飛び上がってしまう。この茄子を生で齧ることも
あるが、このようにスープにすることもある。
熱をかけると日本の茄子と同じように柔らかになる。
5,60センチの長い豆を食いやすい大きさに切って加える。
香草を加えて煮込むとタイの田舎で食べる味になる。
食い物に関してヌチャナートはホームシックにならない。

2009/8/9

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2009年8月 9日 (日)

ラオスの酒

ふとタイの村の若い男を思い出した。
そういえば、彼が死んだと言っていたな?
俺が聞き間違っているか勘違いの可能性もある。
ヌチャナートに確認した。やはり死んだのは彼だった。
痩せた小柄の男だった。いつも女のようなか細い声で話をする。
すねたような目つきで世の中を見ている。不満だらけという雰囲気
がありありと出ている感じだ。笑うのを見たことがない。
バイクのサイドカーに母親を乗せて市場へ仕事に行く。
「なんで死んだの?」
「病気よ」
「病気?病気ってなんの病気?」
「肝臓よ」
「・・・・・」
「あの人ね、大酒のみなのよ」
酔った姿を見たことがないが・・・・??酒を飲んでいたのかな?
「日本人はお酒を飲む時、ご飯を食べるでしょ」
「うん」
「タイ人はご飯を食べないのよ」
「・・・・」そりゃいけないなと思いながら話を聞いていた。
「朝、起きるでしょ。コーヒーを飲むだけでご飯を食べないのよ」
それじゃ腹が減ってやりきれないのではないか?
「それからお酒をぐいっと飲むでしょ」
空腹で酒を飲んだら酔っ払う。
「そのまま仕事をして、またお酒を飲むのよ」
これじゃ身体にいいわけない。
「お酒だけ飲んで、ご飯を食べないのよ」
どうりで痩せているはずだ。
「ラオスの白いお酒を飲んでいたのよ。お酒に殺虫剤を入れるのよ」
「えっ!?」たとえ微量とはいえそれは危険だ。
「そうすると早く酔うのよ」
自分で殺虫剤を入れて飲むのだと思った。
もしかして彼は殺虫剤の量を間違ったため中毒死したのか?
「ラオスの会社が殺虫剤を入れるのよ」
なんだか信じられない話だ。中国では乳製品の乳の量を誤魔化す
ために薬品を入れていた。そんなことを考えたくないが、少ない
アルコールで酔わすために殺虫剤をいれることも考えられる。
この話って本当かな?
少なくとも巷間ではそんな話が信じられている。

2009/8/9

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地図とタイ人

バンコックのタクシーの運転手、会社のお抱え運転手は地図が読め
ないと言った内容の記事をウエブ
のあちこちに見る。
それはバンコックだけの話ではない。
俺の経験則だが、タイ人は一般に地図の読み方を知らない。
運転手だけではなく、観光客を相手にするホテルのフロントでも
同じだ。ワットポーとか王宮などの観光地ならどうやって行くのか
フロントは教えてくれる。仕事で訪ねる会社、観光客が行かない
自分の目的の場所などを住所を示して行き方を聞いても、フロ
ント
の人間は答えられない。

日本に来たタイ人も当然、地図が読めない。タイ人と待ち合わせを
するのは大変だ。一時間位の誤差は誤差のうちに入らない。
多くの場合、誤差は前にずれることはない。
約束の時間+1、2時間と思わなくてはいけない。
時間の問題は比較的簡単な問題だ。大変なのは場所だ。
携帯で「何処にいる?」と聞くと「ここにいる」と答える。
「ここって何処だ?」
「むにゃむにゃ・・・・」
自分がいる場所を伝えることができない。
地図を読む習慣がないから、目標物を何にしたらいいのかわから
ない。日本に住むタイ人の多くは日本語を話すが日本語が読めな
いから、自分がいる場所の住所が分からな
い。これじゃ、電話で
自分の居場所を伝えることができない。

タイ人の家を訪ねることになった。旦那が日本人なので住所を聞い
た。ウエブで地図を見て、頭に地図を入れる。
何号棟の何号室と聞いてあるから、何階に行けばよいかわかる。
その棟の下まで来た。ヌチャナートは電話をかけて場所を聞こうと
する。
「電話の必要はないよ。場所は分かるよ」
それでも電話をかけようとする。
「必要ないってば!」ヌチャナートは不満げだった。
エレベータに乗り、廊下を歩いて部屋番号を探す。
ちょうどタイ人が部屋から廊下に出てきた。
タイ人は近くに来たら電話がかかってくる物だと思っていたらしい。
電話で尋ねることもしないで、家を見つけたのでヌチャナートもタイ
人も驚いている。
「サミイは頭がいいのね」こんなことは日本人の常識だ。

またある時は電話で住所を聞いただけで、その場所についた。
俺を見た多くのタイ人はどうしてそんなことができるのか不思議
がっていた。住所と地図があれば日本では何処にでもいける。

俺の考えでは、タイ人が住所を聞いただけで目的の場所に行けな
いのは社会的不備があるからだ。
タイの住所のつけ方は概ね欧米式だ。つまり何々通りの何番地と
なっている。欧米の場合は、各四つ角に通りの名前を示す札が
あるが、タイで俺が経験した範囲では、四つ角に必
ずしも通りの
名前を示す札があるとは限らない。
通り名を書いた札の数が少ない。地図を見れば通り
の名前は見つ
けることができる。ここから三つ目の通りがソムチャイ通りだと地図
で確認する。三つ目の通りに来ても通りの名前を示す札がないから、
本当にここがソムチャイ通なのかわからない

欧米の場合、各戸、各ビルに番号がでている。その番号を辿って
いけば目的の場所に到達できる。俺が経験したタイの町の場合、
必ずしも家やビルごとに番号が表示されていない。
例えばウエブに美味しい店が紹介してある。店の住所と電話番号
がある。住所を頼りに店を探す。ソムチャイ通123番地と言っても
ここから右に行くのか左に行くのか分から
ない。こんな事情がある
から、タイ人でも住所と地図だけでは目的の場所へ行けない。
日本人が住所を聞いただけで目的の場所へ行けるのはタイ人には
驚異に値する。

2009/8/9

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どうやって場所を知る

俺達は住所と地図で目的地に行く。それがタイ人には不思議に思え
るらしい。

その逆に俺達日本人が驚くようなことをタイの田舎のそのまた田舎
で経験した。幹線道路で高速バスを降りる。そこから地元のバスに
乗り換える。高速バスは席がゆったりしていたが、ローカルバスは
席の間がきつい。終点でバスを降りる。
そこから先はバイクタクシーしか交通手段がない。

ヌチャナートが運転手に指示をだして二台のバイクに別々に乗る。
最初は舗装道路を二台のバイクは同じ速度で走っていた。
そのうちに二台のバイクは離れ離れになってしまった。
日は暮れかかっている。これは罠かな?
俺の金品を狙って、ヌチャナートを襲うのか?
用心が必要だなと思っていると、バイクは右折して無舗装の道に
入った。対向車なんてない。道路は凸凹だ。バイクがスリップして
転倒しないか心配だ。人の気配がないこのあたりで運転手が強盗
に早変わりするのも心配だ。
大きな椰子の木がある場所で左折して暫く行くと集落があった。
道路には表示なんて何もないのに、どうやら目的の場所に着いた
らしい。小さな集落の中心と思える場所でバイクは止まった。
運転手と俺はヌチャナートが乗ったバイクの到着を待っていた。
集落の人々は俺とバイクを遠巻きにして見ている。

翌朝、ヌチャナートが運転するバイクで町の市場へ買物に行った。
市場からの帰りは昨日と同じ無舗装の道路に入った。
道路の両脇はタイの田舎のありふれた風景で人家もない。
目標物を見つけようとしたが、どれもこれも同じような物ばかりで
目標にならない。それでもヌチャナートの目では違いが分かるのだ
ろう。迷うことなく同じ速度でバイクを運転している。
見覚えのある椰子の木を左折し集落に戻った。
一人で町から集落に戻れと言われても俺にはちょっと無理だ。
ヌチャナートがバイクの運転手に出した指示は、日本で言えば峠の
一本杉を越えて、地蔵さんを右に
入って・・・・と言うような感じなんだ
ろうと推定した。

集落の何処かに集落名を書いた小さな札があるのに気付いた。
こんな田舎では集落名を言えば、それが何処なのか地元の人には
わかるのかな?この辺の人々はどう
やって場所を知るのか不思議
に思った。

2009/8/9

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2009年8月 8日 (土)

海苔の味噌汁タイスタイル

P1120181pct13

タイ南部に旅行した方からお土産にタイの海苔を戴いた。
日本の海苔は四角い枠に入れて乾燥させる。
タイでは丸い枠に入れる。
海苔は四角い物という先入観があるから、戴いた時にはそれが何
なのか分からなかった。
ヌチャナートがこれを使って料理を作ったことがある。
しかし、ヌチャナートの出身地では海苔を使う料理がないか少ない。
馴染みの薄い食材だから、一度か二度だけ海苔を使ったが、後は
そのままだった。

「スープいるでしょ?ナムスップミソを作るわ」
ナムスップミソと言うのは味噌汁のことだ。
英語で言えばミソスープだ。味噌汁はたしかにスープの一種だが、
味噌のスープと言われると日本人の感覚ではちょっと違和感が
ある。ましてタイ語でナムスップミソなんて言われると、味噌汁だ
なんて思えないだろう。
毎度のことなので俺にはナムスップミソ=味噌汁だ。

味噌汁の具は何がいいか聞かれた。
タイの海苔がまだ残っているのを思い出した。
海苔のことをタイ語で何と言うのか思い出せなかった。
辞書で調べるのも面倒だから、タイ語で「海の野菜」と言った。
ワカメも昆布もみんな「海の野菜」で俺は済ませている。
ウチはそれで通じるけど、他のタイ人にも通じるのかな?
そうだ、タイ語では海苔、ワカメ、昆布はみんなサラーイと呼んで
いる。日本人は海藻をよく食べるので海藻を呼び分ける。
タイ人は海藻を種類ごとに細かく呼び分けていない。
呼び分けるということは海藻に親しみ、ちょっとした違いを表現した
いからだ。海の近くに住むタイ人は昆布と海苔を呼び分けているだ
ろうが、一般には呼び分けていない。
海藻を余り食べないから、タイ人は海藻を呼び分ける必要を感じ
ないのだ。

味噌汁の具にタイの海苔をいれることにした。
これをキャベツと一緒に味噌汁の具にした。
味噌汁も上手に作るようになった。
この味噌汁もよく出来ている。
タイの海苔は何処にあるの?
左上にちょっと赤いものがある。それがタイの海苔だ。
ヌチャナートも自画自賛で「ナムスップミソ、おいしいわ」と言って
いる。味噌汁なんだから、お椀に入れるべきだ。
それが日本人の感覚だ。
これは味噌汁ではなくてナムスップミソだから普通のスープ椀に
入れてだした。
この辺りの日本人の感覚はヌチャナートには分からない。

2009/8/8

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食べ物と器

日本人の食生活では食べ物と器の関係がはっきり決まっている。
ご飯は茶碗に盛ることになっている。
「当たり前じゃない!」と思う方もいるでしょ。
ご飯の食べ方をタイやその他の国と比べるとこれは当たり前では
ないんです。日本では茶碗に属性があるのが特異だ。
この茶碗はお父さんのもの、ちょっと小さめの茶碗はお母さんの
ものと決まっている。タイにはそんな決まりはない。
こうやって見ると、当たり前に見える物が当たり前に見えないでしょ。
皿にご飯を盛るのは日本では洋食とカレーだ。
本膳にご飯を皿に盛りつけてだしたら、非常識と怒られる。

味噌汁を茶碗に盛ることもない。
金持ちは漆塗りの椀、貧乏人は木製かプラスチックの椀に味噌汁
を盛る。絶対に瀬戸物の茶碗に味噌汁を盛ることはない。
また味噌汁の椀は味噌汁か澄まし汁以外の料理を盛ることはない。

魚は細長い皿に盛ることが多い。

日本人の食生活では食べ物と器の関係がかなりきっちりと決まって
いる。その関係を崩すとなんだか落ち着かない。

タイ料理では食べ物と器の関係が曖昧だ。
炒め物、揚物、蒸し物は皿に盛る。
汁物、水気の多い料理は丼に盛るという大雑把な区別しかない。

この料理にはこの器という約束事がないから、トムヤンクンを味噌
汁の椀に入れても気にならないようだ。味噌汁の椀にトムヤンクン
を入れて出されたなら、日本人はどう感じるか?
蓋付の椀を出されたなら、日本人は味噌汁の味を期待する。
蓋を取ったらトムヤンクンなので、期待していた味と違う。
それで、味噌汁椀に盛られたなら、美味しいトムヤンクンも不味い
と感じてしまう。

料理を盛る器にこだわらないからと言ってもタイ人は汁物を皿に
盛ることはない。それはただ単に食べにくいからだ。
欧米のスープ皿のように深みのある皿はタイにはないから、汁物
は丼に盛ることになっただけの話だ。
洒落たレストランでは魚は魚型をした皿に盛ってだすが、一般には
丸いプラスチックの皿に盛ってくる。

日本の料理とタイの料理では味が違うだけでなく、盛り付ける器
についても考え方が違う。
料理の世界って奥が深い。

2009/8/8

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鼠の糞の香り

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鼠の糞とタイ語で言う唐辛子がある。
この唐辛子はタイ人が辛いと言うのだから、かなり辛い。
料理と一緒にこれを摘んで食べることもある。
ナンプラ、生のニンニク、タイのタマネギと一緒に混ぜ合わせる
こともある。この唐辛子を一個食べたなら、多くの日本人の舌は
麻痺する。口の中が火事になって飛び上がる。
タイ人は平気で何個もこの唐辛子を食べる。
辛いタイ料理に慣れた日本人ならこの唐辛子を食べることができる。
初めてタイ料理を食べる人にはこの唐辛子は無理だな。

唐辛子は味や香りが簡単に変わるようだ。
しし唐でもたまにやけに辛い物があるでしょ。
この唐辛子も同じ畑で出来たものだと思うが、香りにばらつきが
あるようだ。
「いい香りね!」と言いながらヌチャナートは食べている。
たしかに唐辛子特有のよい香りがしているが、この唐辛子の香りが
他の唐辛子の香りと比べてどう違うのか分かるようにはまだまだ
時間がかかる。

2009/8/8

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屋台の調味料作り

屋台で飯を食ってホテルに帰ることにした。
この屋台で働く若い女が調味料を作っていた。
かなり大量のナンプラをボウルにいれた。
そしてどさっと唐辛子をいれる。
それだけを見ても どきもを抜かれる。
「うわーっ!あんなに唐辛子を使うのか!」
タイ料理が辛いわけだ。
女はライムを絞って加える。全体をかき回して、味見をする。
「えっ!あんなに唐辛子が入ったものを味見している!」
俺は驚いて彼女のやることを見ていた。
彼女はちょっと考えながら、砂糖だかなにかを加えてまた味見をし
ている。唐辛子で舌が麻痺しないのだと俺は妙に感心しながら
彼女を見ていた。

先日、俺は自分でナムプリックを作っていた。
ナンプラに唐辛子を入れ、レモンを絞り・・・・・。
ヌチャナートが作るナムプリックの味に近づけたかった。
味見をして、味の素などを加える。
「あれれ、俺も知らないうちに、いつか見たタイの屋台の女と同じ
ことをやっている!」
俺でもナムプリックの味の違いを見分けるようになっている。
屋台の女はもっと細かい味の違いがわかるのだろう。

2009/8/8

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烏賊のワタ タイ的利用法

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新鮮なイカのワタを炒める。その時、好みでニンニク、唐辛子、
胡椒、生姜などを加える。醤油、塩で味付けをする。
この味はタイ人の好みに合うはずだと想像した。
毎日、タイ料理を食べ、タイ人の食べ方を見ているので、どんな味
なら好まれるか段々分かってきた。ヌチャナートもこの味を好んだ。
ヌチャナートが「美味い」という時は「食用可能」「食べられる」程度
の美味さだ。本当に美味いと思うときは自分でもそれを作る。
自分で作るというよりも俺の味をタイ風に変化させる。
これがヌチャナートが作った料理だ。
どうです?こうなると完全にタイ料理でしょ。
烏賊のワタなんて日本人でもあまり利用しないから、ヌチャナートの
この調味料を見た人はタイ料理だと思う。
これを掻き混ぜてから、茹でた野菜をつけて食べる。

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烏賊のワタの使い道は塩辛にすることが多い。
他に使い道がないと思って、多くの人はワタを捨ててしまう。
もったいない!釣り人は自分で釣ったイカのワタを上手に食べる。
タイ人も烏賊のワタのこのような使い方を知らない。
この料理は日本人とタイ人の知恵が集まってできたものだ。

2009/8/7

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ハーブをキッチン菜園で

デパチカの食品売り場にスイートバジル他ハーブ類が並んでいた。
「パクチーがあるわ。パクチーラオもあるわ。」ヌチャナートは嬉し
そうに叫ぶ。ローズマリー、ディルなどもある。
ごくありふれたタイのハーブだが、日本で見ると嬉しくなるのだ。
俺達がタイで日本の沢庵や梅干を見つけた時の感覚かな?

俺は小さく綺麗に包装されたハーブ類を見ながら考えてしまった。
日本の家庭料理では、ハーブなんてものは大量に使わない。
必要な時に、買い求めればすんでしまう。
しかし、専業主婦が電車やバスに乗ってデパートに買物に行った
ら、ハーブの値段より交通費の方が高くなる。時間も使うし、
疲れる・・・・。こんなものこそキッチン菜園で作ったらいい。

店によって量も値段も違うがどのハーブも100円から200円の間で
売っていた。園芸店に行けば、似たような値段でハーブの種を
買える。買った種の全てを植えるほど敷地がない。
そんな人はハーブの苗を買えばいい。

キッチンに土を入れた鉢を置くことは衛生上好ましくないから、
ベランダや庭先に小さな鉢を置いて、ハーブを育てればデパートに
買物に行く必要がない。
今はキッチン菜園と言うが、昔の言葉なら家庭菜園だ。
キッチン菜園は食生活を豊にし、子供の教育にもなる。
元気にハーブが育つのを見るのも楽しい。

ウチではスイートバジルの葉を食べた残りの茎を鉢に植えている。
これが根付いて新しい葉を取れる。
芽が出たニンニクもタイのタマネギも鉢に植えてある。
自分が育てたものを食べるのは嬉しいもんだ。

2009/8/8

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2009年8月 7日 (金)

パットムウ 豚のナンプラ焼

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豚肉をナンプラにつけておいてからフライパンで焼いたものだ。
ナンプラ焼なんて名前の料理はない。おれが勝手につけた名前だ。
日本の生姜焼きに似ている。
これをご飯に乗せて食べるだけの簡単な料理だ。
タイ料理に慣れていない人はこれだけで、ご飯を食べるだろうな。
これだけでも充分に美味しいのだが、俺は唐辛子がないと物足りな
い。唐辛子を乗せて、ナンプラをちょっとかけてから食べるともっと
美味しくなる。これを全部食い終わると、冷たい水を飲む。
水が甘く感じる。

2009/8/6

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ヤングコーンの炒め物

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ウチには二種類の缶詰がある。ひとつは保存食としての缶詰。
もうひとつはタイの食材の缶詰だ。缶詰の食材は生に比べると味は
劣るがこれしかないから諦める。
保存食の缶詰のヤングコーンがある。缶詰だから腐らない。
そうは言っても保存食も新陳代謝が必要だ。
古くなった物は食ってしまい、そして別の缶詰に置き換える。
定期的に新陳代謝をやればいいのだが・・・・。

「これを料理してくれない?」ヤングコーンの缶詰を取り出した。
「どうやって食べる?炒める?」
「うん、炒めよう」

うーん、これは見た所はタイ料理じゃない。
味付けはタイだ。
ところどころに赤いものが見えるが、これは唐辛子ではなくて人参だ。
全く辛味がない。辛味がないと中華料理みたいだなと感じる。

2009/8/6

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2009年8月 5日 (水)

スイートバジルのキッチン菜園

P1120162pct13

英語でスイートバジル、タイ語でホーラパーという薬草を戴いた。
甘いような柔らかな香りが俺の好みにあっている。
この葉を料理に使う。茎を鉢に挿しておくと根が出て育つ。
以前にもやって成功している。

タイではちょっと土に挿しておけば、根が出て育つのだろう。
その感覚が抜けていないからヌチャナートは茎を束ねてちょこっと
鉢に挿す。これでは風で茎が揺れると根元がぐらつく。
日本はタイよりも温度が低いからもっと丁寧に挿さなくてはいけない。
ヌチャナートには理解できない。俺は一本ずつ丁寧に植え替えた。

ホーラパーで思い出すのは田舎町のレストランで食べたオックス
テールスープだ。オックステールスープと言うと欧風の料理と日本
人は思うが、タイ料理にもオックステールスープは
ある。
仏教が肉食を禁じていないタイでは昔から肉食をしている。
肉食の歴史が長いから、肉のあらゆる部分を食い、絶対に無駄に
しない。牛の尻尾をスープにしたら美味く食えるとタイ人は知って
いる。柔らかな肉と、ホーラパーの香りが気に入った。
一口食って、これは美味いと思った。

2009/8/5

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牛筋の味噌煮込が

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嬉しそうに笑いながらヌチャナートが沢山の葉を見せる。
「サミイ!見てよ!こんなにあるわ!」
「苦瓜かい?」
「ちがうわ。唐辛子よ」
ベランダの鉢に植えた唐辛子の葉をむしってきた。
唐辛子はやっと花をつけてこれから実を結ぼうとしている時期だ。
沢山の栄養が必要だ。人間で言えば母乳が一番必要な時期だ。
それなのに、葉をむしりとってしまう。
これでは唐辛子が育たない。
俺はそんな心配をするが、ヌチャナートは気にしていない。

唐辛子の葉を使った料理がでてきた。
あれれ?これは俺が味噌で煮込もうと思っていた牛筋じゃないか!
毎日々が辛いタイ料理だ。赤提灯の飲み屋で食べる料理を思い出
し食いたくなった。そういう料理は自分で作らないとだめだ。
長い時間かけて煮込んで柔らかくなった牛筋に青葱と唐辛子をかけ
て食う。これぞ赤提灯の味だ。冷たいビールでも熱燗でもいい。
牛筋の味噌煮込になるはずだったのにタイ料理になっちゃった。

2009/8/4

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焼飯麺

即席麺を取り出していた。俺は食べたくない。
「麺はいらないよ」
「あらそう。カオパットにするわね」
カオパットというタイ風の焼飯は大好きだから反対しない。
俺はカオパットに卵が入っていても、入っていなくても気にしない。
でもタイ人はカオパットに卵が入らないと気がすまない。
日本人の感覚で言えば、刺身に山葵の組み合わせみたいなもんか
な。出来上がったカオパットを見ると、なんだかいつもより黄色い。
昨日、近所のドラッグストアで買った特売の卵をいれたせいかなと
思った。カオパットを見ると即席麺が入っている。

P1120160pct13
「えっ!カオパットに麺をいれるの?!」
この料理の名前はなんというのだ?カオパットでもヤキソバでもない。
焼飯麺という名前にすることにした。
こんな料理をタイで見たことがない。
タイの何処かではこんなことをやっているのかな?
「ねー、レモンいる?」
こんなおかしな料理を作ってもヌチャナートは平気な顔をしている。
「唐辛子もいる?」
レモンも唐辛子もお願いした。レモンをぎゅーっと絞る。
爽やかなレモンの香りがする。
「掻き混ぜてね」
酸味があるとカオパットの味が引き立つ。
赤い唐辛子をのせると、辛味で暑さを忘れる。
ヤキソバでもヤキメシでもないおかしな料理だが、満足がいく味だ。
食い終わると冷たい水をぐいとのむ。
この水がまた美味いんだ!

2009/8/5

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2009年8月 4日 (火)

タロイモか

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近所の畑にこんな光景があった。俺はこれを見た時、
「ああ、ここを芋畑にするのだな」と思った。
暑さのせいだろうか?俺は一瞬タイにいる錯覚に囚われ、勘違い
した。タイの田舎の畑にはこんな細い棒が転がっている。
これはタロイモの挿し木だ。
これを挿しておくとイモができる。
何にも知らない俺たちは、こんな棒を見たら薪にして燃やしてしまう
だろう。毎日、タイ料理を食って、タイ語で話をしているので、
タイボケになっている。こんな棒をタロイモと勘違いする日本人は
余りいないと思う。

2009/8/3

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スパイシーの意味

グルメ番組でよくスパイシーという言葉を聞く。
そんなカタカナ英語の意味を知りたくて、この記事にたどり着いた
人のためにちょっとスパイシーの意味を説明しておこう。
スパイシーというのは英語で香辛料を意味するスパイスの
形容詞形だ。香辛料の香りや刺激がきいた状態をスパイシーと
言う。
タレントがグルメ番組で言うスパイシーと言う言葉の意味は
「いい香り!」「素敵なにおい!」と言ったところだ。
あいつらはスパイシーとカタカナ英語で言った方が格好いいと思って
いるのかな?俺はこのブログの中で何度も書いているが、風味は
日本語で表現すべきだと思う。その理由は幾つかある。

英語国民が考えるスパイシーの概念を形で表すと五角形だとしよう。
日本人がカタカナ英語で考えるスパイシーの概念は八角形だとする。
英語を話すタイ人が考えるスパイシーの概念は六角形だとする。
日本人とタイ人が英語を共通語として話していても、同じ英単語スパ
イシーは国民によって感じ方が違う。
カタカナ英語のスパイシーで俺はタイでとんでもない失敗をした。

英語で欧米料理関係の本を読んで理解したスパイシーの意味を
「香り高い」と俺は解釈していた。
欧米料理にはインドや東南アジア料理のような辛い料理はない。
彼等が使う香辛料は胡椒、ナツメグ、シナモン、パプリカ、カルダ
モン、サフラン、オールスパイスなど香りは高いが辛味は低いもの
が多い。これら香辛料を沢山加えても唐辛子が持つような辛味は
ない。英語国民が考えるスパイシーは「辛味が少なくて香りが高い
こと」と考えてよい。

日本人タレントが使っているスパイシーの意味はほぼ英語国民の
感じ方と同じだと思う。スパイスの定義は国際的にはっきりしない
が、日本の香辛料関係者の定義によれば鰻の蒲焼にかける山椒
もスパイスに分類される。山椒を蒲焼にかけると、よい香りと辛味
がある。この香味を英語国民はスパイシーと表現する。
蒲焼にかかった山椒の香味をスパイシーと言われても日本人には
ちょっと何のことだかわからないだろう。
だから、借り物のカタカナ英語でスパイシーと言うなと俺は唱えて
いる。

スパイス(香辛料)がでたらハーブ(香草)についても言及しなくて
はいけない。香辛料と香草の区別もはっきりしないが、日本では
茎、葉、花を利用するものを香草ということにしている。
英語でコリアンダー、タイ語でパクチーと呼んでいる植物は香草
なのか香辛料なのか区別は難しい。タイ料理ではコリアンダーの
葉を使うから、コリアンダーはハーブということになる。
欧米の料理ではコリアンダーの種を使うから、香辛料というややこ
しいことになるな。
似た例に日本の紫蘇がある。紫蘇も香草か香辛料か分類が難し
い。紫蘇も多くは葉を使うが、時には未熟の実を使う。
葉を使った場合は香草となる。未熟な実は香草なのか香辛料なの
かはっきりしない。未熟とはいえ実だから香辛料かな?
同じ植物でも使う場所によって香草だったり、香辛料だったりすると
考えれば良いかな。

タイ料理でよく使うミントやバジルも葉を使うから香草に属する。
ハーブ(香草)であるコリアンダーやミントの香りがふわーっと口の
中で広がった場合、英語ではなんと表現するのか?
やっぱりスパイシーと言うのか?ハーブの香りが広がってスパイ
シーというのはおかしいと思わないか?
スパイスの香りが広がるからスパイシーだと思う。

herbの形容詞にはherbyとかherbalがあるが、ハーブの香りがきいた
という意味では使わないようだ。
料理や食品の専門家はハーブの香りの広がりとスパイスの香りの
広がりを明確に区別するだろうが、一般には英語でもハーブの香り
がきいた料理はスパイシーというのかもね。
こんな問題もあるから、カタカナ英語で風味を表現するなと俺は言う。

俺はタイで料理を注文した。ウエイトレスは「スパイシーにするか?」
と聞いた。俺は欧米料理で使われるスパイシーという言葉の感覚で
タイ料理をスパイシーにしてくれと頼んでしまった。
タイ料理で使う主な香辛料は唐辛子だ。タイ人にとってスパイシー
というのは唐辛子の香りをきかせることだ。スパイシーと注文すれ
ば、唐辛子以外の香辛料や香草も多めに入れて香味を高めている
だろう。タイ人が唐辛子の香りがきいていると感じる料理は、タイ人
でも辛いと思う辛さだ。
こんなに唐辛子が入った料理は日本人にはとても食えない。
残しては店に失礼と思い、辛さを堪えて食べたが全部を食べきれ
ない。大失敗だった。
それ以来、タイではスパイシーは辛いと同意語だと認識した。
このように、国によってもスパイシーの意味が微妙に違う。別の国
ではウイキョウを沢山加えることをスパイシーと言っているかもしれ
ない。
この例からも風味をカタカナ英語で表現するのは危険だと分かる
でしょ。同じ物を食っても日本人と米国人では感じ方が違う。
日本人が感じる風味は日本語で表現すべきだ。

グルメ番組ではスパイシー、ジューシー、マイルド、フルーティーの
4つの言葉しか使わない。風味をたった4つの言葉で表現されても
美味さは伝わらないと誰しも思う。
くどいが風味だけは日本語で表現しよう。

2009/8/4

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筍カレー ゲンノーマイドン

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ヌチャナートの日本人の友達が辛いタイ料理が食べたいと言った。
暑くなると食欲不振になる。こんな時は辛い料理で暑さを飛ばした
くなる。唐辛子が沢山入った料理だと、暑さを忘れて食べることは
事実だ。
「何、作ろうかしら?」
「・・・・」
「炒め物がいい?それともスープ物がいいかしら?」
「スープがいいよ」
夏だから食中毒を起こしやすい。
スープ物なら必ず温め直して食べるから、食中毒の心配はない。
作るものが決まると、あとは手早い。
さっさと筍カレーを作り始めた。
今日は沢山作らなくてはいけないので、ココナッツが不足している。
「あら、ココナッツが足りないわ!」
そんなことも予想して俺はひそかに買い込んでおいたココナッツを
差し出す。
「このココナッツでいいかい?」
「それで丁度いいわ。どうしたの?」
「買っておいたんだ」
タイ料理のにおいが立ち込める。このにおいで俺はタイ料理と
わかるが料理名までわからない。タイ人はこのにおいを嗅ぐと
筍カレーのにおいと料理名までわかるそうだ。
日本人の友達が食べるタイ料理だ。ヌチャナートは辛さを気にして
いる。
「辛さはどう?」
「辛くないね。」
更に赤い唐辛子を加えると、よい辛さになった。
タイボケ、辛さボケになっている俺の判断だ。
タイ料理になれていない日本人からみると超辛、激辛かもしれない。
「いい辛さね。でも日本人には辛すぎるかもしれないわ」
これで食欲を取り戻し、夏を乗り切ってもらいたい。

2009/8/3

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2009年8月 3日 (月)

一人旅のタイ料理

一人でタイを旅すると何を食ったらいいのかわからない。
俺が好きなバーミーナムやカオパットだけ食っていてもいいのだが、
やはり何か料理らしい物を食い
たくなる。一緒に冷たいビールを
飲み、談笑する人がいないから、一人で高級レストランに入っても
面白くない。英語や日本語のメニュウを出されても、それがどんな
料理なのかわからない。分かったとしても一人で食っても美味くない。


屋台とか一膳飯屋、屋外のビアホールなどが気安く食べられる。
そんな場所では一人で食っていても寂しさを感じない。
多くの田舎の店ではタイ語しか通じない。タイ語のメニュウを出され
ても読むのが面倒だ。店の中を見回して、誰かが食べているもの
を指差して同じ物を注文する方が早い。
俺が同じ料理を食い始めると、必ず真似された人は俺を見て笑い
かける。タイ人も見ず知らずの日本人の俺が同じ物を食うと、親近
感を感じるのだろう。
小さな微笑を貰うと一人でいることを忘れてしまう。

日本語では同じ釜の飯を食う仲間というと連帯感の強さを表す。
タイ人も同じ飯を食う日本人を仲間のように感じるのかもしれない。
食べ物は人々の心を結びつける。

2009/8/3

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ノーマイドング 筍料理

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筍料理と日本で言えば春を思わせる。そういう季節感はタイには
ない、と言うとタイ人に失礼だと思
うようになった。
雨季の始まりにでる筍は一番美味いとか、タイにも季節感がある
と思う。俺たちがタイに行くと、何時行っても暑いと感じるのでタイ
には季節がないと勘違いする。
俺だって咲く花の違いから季節を感じるのだから、タイ人もちゃんと
季節を感じるはずだ。
マンゴーが美味しく実る頃になると、大きなマンゴーの木の下で彼
と初めてキスをしたなんてセンチ
メンタルな思い出にふけるタイ人
もいると思うよ。

この筍は醗酵させて酸っぱくなっている。保存食だからこの筍には
季節感がない。酸味は強くない。爽やかな酸味と言ってよい。
レモングラス他で香りをつけたスープだ。飾りにサラネーの緑を
のせた。スプーンで筍や肉をとってそのまま食べてもいい。
一口分のご飯を取り分けて、その上に筍や肉をかけて食べても
美味い。
これをドッサリ作ってくれた。
きっと明日も同じ料理がでてくることだろう。
それが家庭料理の面白さだ。

2009/8/2

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ヌチャナートの飯

俺には醗酵させたというより腐ったとしか思えない、くさい魚の
調味料をふんだんに使った料理だ。
調理している時のにおいは凄いよ!
それがタイ人には美味しそうな食欲をそそる香りなんだろう。
魚の好きな人、魚のにおいが気にならない人には美味しい料理
かもしれない。
いくら魚が好きでもこの辛さには耐えられないだろうな。
俺は食っていないからわからないが、多分、辛いと思うよ。
この見かけは絶対に和食ではない。
見ただけでタイ料理と分かってしまう。

2009/8/2

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ヌアヤン 牛の焼肉

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牛肉をナンプラなどで味付けしてから焼いたものだ。
焼具合は丁度良い。これをナムプリックと一緒に食べる。
もう少し盛付に工夫をしたらどうだと思うのだが、タイ人はそんな
ことを余り気にしないようだ。
彼等は殆ど全ての食事をスプーンとフォークで食べる。
欧米のようにナイフを使わないから、肉は食べやすいように小さく
切ってだす。牛肉を焼いたものだから、彼等はステーキと呼ぶか
な?ヌチャナートに聞くと、ヌアヤンつまり牛の焼肉とつまらない
名前で呼んでいた。

先日のタイ人の集まりで、誰かがヌアヤンを持ってきた。
味付けは良かったが、表面が黒く焦げて炭のようだったので、
ヌチャナートはそれを思い出して笑っ
ていた。
たしかに見かけは悪かったが、柔らかなビーフジャーキーのような
感じで美味かった。もしかすると、わざと牛肉を焦がしてだす郷土
料理なのかもしれない。

2009/8/2

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食べ物と健康広告8029

何を食うと体のどこそこに良いという食い物の話は昔からある。
多分その話には医学的、栄養学的根拠があるものと科学的根拠が
ない迷信があると思う。俺はそれが真実か、迷信かということには
興味がない。食い物と健康の関係の話には流行がある。
食い物と健康の関係をファッションという観点から広告の中に見て
いる。昔はこれを食ってこの病気を直そう、痛みを和らげるという
内容の広告が多かった。
今はこれを食って痩せようと言う内容の広告が多い。

このブログの中でよく噛むことで満腹感が少量の飯で得られるので
ダイエットになると書いた。
俺は今回見た広告の中で驚いたものがある。今日の広告では噛む
ことにより難聴、耳鳴りが軽快し、歩行困難、腰痛、うつ、物忘れ
まで改善できるとあった。
本当か嘘か分からないが、金がかからないからやってみたら?
少なくとも、胃への負担は少なくなるのは理解できる。

「安心」誌 2009年9月号 マキノ出版

コレステロール、中性脂肪をへらす切り札
ショウガみそ発見
冷え取り毒出し効果満点!動脈硬化、高血圧まで効く!

15Kg、10Kgやせた 吹き出物も一掃!
海藻青汁の粉末

「はつらつ元気」誌 2009年9月号 芸文社

医師、整体師も実行!快便!
14Kg、8Kg、6Kgやせた! くびれ 速 出現!!
お湯飲みスリム術

俺は蚕を食品ととらえている。人・地域によっては蚕を食べる。
宇宙食として研究もされているから、蚕は食品だという認識で広告
を見たら、こんなのがありました。

血糖値がスッと下がった!糖尿病にズバリ効く「蚕粉末」

美肌力実感!生活習慣病改善!ダイエット効果!「発酵ハトムギ」

「夢21」誌 2009年9月号 わかさ出版

(ガン)再発・転移を防ぐには徹底的な生活習慣の改善が急務で、
決め手は玄米食と体の保温

イグサジュースが脳梗塞他に効くとあったが、俺はイグサを食い物
と認定していないのでこれは取り上げない

2009/8/2

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2009年8月 2日 (日)

花火を見ながら

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今日はタイの仲間が集まって花火を見物することになった。
家庭料理を持ち寄って一緒に食べて飲む。
出身地が違うから持ち寄るタイ料理も違ってくる。
彼等にとって花火なんてどうでもいい。
同じタイ語で話をして、タイの家庭料理を食べるのが楽しみなんだ。
そのついでに花火を見物する。
大勢が集まって花火を見られる場所を確保するには、明るいうちに
現場に行かなくてはいけない。
花火が始まってから、場所を確保しようとしても絶対に無理だ。
仲間が花火を見物するのに最適な場所を確保しておいてくれた。
明るいうちから酒を飲みだした。
これでは花火が始まる時には酔っ払う。
ヌチャナートが好んで食べる鶏の足を誰かが持ってきた。
やはり鶏の足はタイ人が共通して好む食材のようだ。
俺も付き合って食っているうちに、鶏の足が好きになってきた。
春雨料理もウチとは違った味だ。
ソムタムはタイ人好みに作ってあるはずだから、食べない。
プリッキヌーを齧りながら誰かが持ってきたネムを久し振りに食べる。
「ソーセイジはドイツ物が美味いと言うけど、チャンマイのソーセイジ
も美味しいよね」
こんなことをタイ人の旦那の白人が言い出したので驚いた。
「あれは美味いね。初めて食った時、美味さに驚いたよ」
チェンマイやイサーンのソーセージ談義が続く。
そのうちに花火が始まった。夜風が涼しくて気持ちがいい。

2009/8/1

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蛆虫が塩漬鰺に

小さな鰺を塩漬けにしてある。これは鰺を食べるのではなくて、
醗酵させて魚から出てきた水を使うそうだ。自家製のナンプラと
思えばいい。鰺の塩漬けはプラスチックの容器に入っている。
この容器は完全密閉ではなくて、小窓がついている。
小窓を開けて醗酵の進み具合を見ることができる。

蓋や容器の壁に米粒のようなものが沢山ある。
「これなんだ?」よく見ると米粒が動いている。
米粒だと思った物は蛆虫だった。一体この蛆虫は何処から来たの
だろう?多分、小窓をあけた時に虫が入り卵を産みつけたのだろう。
このように蛆虫がわいている魚の塩漬けをタイではよく見ている。
「ヌー!虫がわいているよ!」
ヌチャナートを呼んで蛆虫を見せた。ヌチャナートは全然慌てない。
「なんでもないわよ。タイではよくあるわよ」
蛆虫をみて「これは小さな蝿よ」と言っている。
ショウジョウバエなのかな?
しかし、どうやって蝿はここに良い産卵場所があるってわかるのだ
ろう?ここは俺ん家の中だよ!
今の気候はタイの気候に似ているから、タイと同じような生物が
活発に動く。

2009/8/1

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唐辛子がいっぱい

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先日は唐辛子がなくなったが、今日は唐辛子が大量にある。
日本人が吃驚するほどの乾燥唐辛子とタイから輸入した冷凍の
唐辛子もある。新鮮なプリッキヌーもある。
この激辛のプリッキヌーを齧りながら食事をする。
この唐辛子を1/4も齧ると日本人は悲鳴をあげる。
普通のスーパーの香辛料コーナーにある乾燥唐辛子の小袋では
ウチの消費には間に合わない。あれでは一回か、せいぜい二回
しか使えない。三回は絶対に無理だ。
大量に唐辛子を買うにはタイの食材店などに行かないといけない。
乾燥唐辛子が500グラム入った袋を見ても驚かなくなっている。
それで丁度良いと思うようになっている。
そのくらいないと、しょっちゅう買い足さなくてはいけない。
毎日が辛い料理なので、俺も唐辛子に対する感覚が変わって
しまったことを知る。

2009/8/1

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大羽鰯の干物

ウチで大羽鰯を焼くと、なんとなくタイ風になってしまう。
味には関係がないのだが、なにか青いものを皿に乗せると美味そう
に見える。プラスチックのバランでもいいのだが、ベランダからとって
きたサラネーを乗せてある。
サラネーで飾るだけで、異国の味に見えてくるから不思議だ。
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もしパクチーがあったら、パクチーで飾るだろう。
これをナムプリックで食べる。
ナムプリックの辛味と鰯の旨味があう。
こんなことを言うのは俺の舌がタイボケしているからだろう。
お隣さんなら、辛すぎて食べられない。
魚を余り好まない俺が大羽鰯の干物を美味いという。
ヌチャナートは鰯のワタが美味いと言っている。

2009/8/1

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2009年8月 1日 (土)

FBI捜査官と肉屋へお使い

FBI捜査官の本を読んだ。犯罪現場に残されたもの、脅迫電話の録音などから
犯人像を推定する内情を描いたものだ。
ある例では卑猥な言葉が残されている落書きから犯人像を推定する。
落書きの中に女性器を表すcuntという言葉があった。
その当時の若者はもうそんな言葉を使わない。若者はpussyと言っている
ことから犯人像は中年以上と推定した。
脅迫電話の録音では車のことをvehicleと言っている。これは日本語では
車両というような硬い言葉だ。日常使う言葉ではない。また犯人はフィート、
ヤードなど米国の尺貫法ではなくメートル法を使っていたことから軍関係者
と推定した。逮捕された犯人はそれぞれ中年女、黒人兵だった。

それを読みながら子供の頃、肉屋へお使いに行ったことを思い出した。
当時は尺貫法を使っていた。重さは匁、貫が単位だ。
肉屋にお使いに行くと「豚細切れヒャクメください!」なんて言う。
ヒャクメというのは100匁のことだ。絶対にヒャクモンメなんて言わない。
200匁はニヒャクメ、300匁はサンビャクメだ。
こうして1000匁になると貫になる。
これを文字、知識だけで知った人は、知ったかぶりに「豚細切れイッカン」と
言うか書く。話し言葉では絶対にイッカンとは言わない。
「1貫」と書いてあっても「イッカンメ」と読む。
これはこの単位を使ったことのない人には分からない。

靴の大きさだって尺貫法だった。「俺の靴はトモンサンブだ」なんていわれ
てもどのように書くのかわからないだろうな。
10文3分と書く。絶対にジュウモンサンブとは言わない。

文字による記録は残っても、音の、読み方の、通常の話し言葉の記録は
なかなか残らない。音の記録をここに残しておく。

2009/7/29

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唐辛子の花

乾燥した唐辛子が入った袋には必ず種がこぼれている。
多分そのこぼれた種を鉢に捨てたか、少々の期待をもって蒔いた
のだと思う。唐辛子は強い。鉢に水をやっているだけで、なにもしな
いのに順調に芽を出して、茎が伸びて花が咲き出した。
何しろ、あの袋、この袋のこぼれ種を適当に蒔いたものだから、
異なる品種が混じっている。背の高い物、低い物といろいろだ。
まもなく唐辛子を家でとれることになる。
自家栽培の唐辛子を自家消費するなんて嬉しくなる。
今流行の地産地消でなくて自産自消だ。
唐辛子を取るだけが目的ではなくて、葉も食べるから沢山の唐辛子
は取れないと思う。

「日本はいいわね。こんな小さな鉢で唐辛子ができるのだから」
ヌチャナートが呟いている。タイの東北地方は土地が痩せて作物に
適さないという。農作物が出来ないので、東北地方は貧しい人々が
多い。鉢で唐辛子を栽培できるのは、俺たちには当たり前に見える
ことだが、ヌチャナートには驚きに値する出来事なんだ。
土地が痩せているというのは、大量の肥料を与えないと作物は
育たないのだと、ヌチャナートの言葉の端から実感した。

2009/8/1

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蛆虫が塩漬鰺に

小さな鰺を塩漬けにしてある。これは鰺を食べるのではなくて、
醗酵させて魚から出てきた水を使うそうだ。
自家製のナンプラと思えばいい。
鰺の塩漬けはプラスチックの容器に入っている。
この容器は完全密閉ではなくて、小窓がついている。
小窓を開けて醗酵の進み具合を見ることができる。

蓋や容器の壁に米粒のようなものが沢山ある。
「これなんだ?」よく見ると米粒が動いている。
米粒だと思った物は蛆虫だった。一体この蛆虫は何処から来たの
だろう?多分、小窓をあけた時に虫が入り卵を産みつけたのだろう。
このように蛆虫がわいている魚の塩漬けをタイではよく見ている。
「ヌー!虫がわいているよ!」
ヌチャナートを呼んで蛆虫を見せた。ヌチャナートは全然慌てない。
「なんでもないわよ。タイではよくあるわよ」
蛆虫をみて「これは小さな蝿よ」と言っている。
ショウジョウバエなのかな?
しかし、どうやって蝿はここに良い産卵場所があるってわかるの
だろう?ここは俺ん家の中だよ!
今の気候はタイの気候に似ているから、タイと同じような生物が
活発に動く。

2009/8/1

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