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2009年10月 7日 (水)

汚さと健康

汚いことは健康に悪いと俺達は学校の先生に教わってきた。
最近、別々の機会に続けざまに汚さと健康の関係の話を聞く。
こんな話を聞くと、はたして汚いということは健康に悪いのだろう
か?と疑問を感じてきた。程度の問題はあるが、汚いことは健康の
ために必要なのではないかと思い始めた。

うとうとしながらインドを貧乏旅行していた男の話を聞いていた。
牛は草食動物だから糞の中には消化されない草の繊維が混じって
いる。インドでは牛の糞を燃料にしてパンを作る。そのパンの中に
時々草の繊維が混じっている。これを食っても誰も病気にならない。
人間の身体って案外丈夫にできているのだ。

汚い川の水で顔を洗ったり、水浴びをしている光景をタイでよく見
る。インドネシアで似たような経験をした医者の話ではそんな生活
をしていながら住民はコレラや赤痢の
ような水に起因する病気に
かからないという。この川の水には多種類の細菌がいる。細菌同士
で生存
競争をするため人間の病原菌が繁殖できないので病気に
ならない。住民の多くに不潔の象徴のような
回虫が寄生している。
これがまた病気を防ぐという話だ。

タイの田舎の食生活は極めて不衛生だ。汚れたまな板、包丁で
料理を作る。食器の洗浄も不十分だ。衛生管理が行き届いた工場
で作られた氷も流通過程が不衛生だから、間違い
なく汚染されてい
る。その氷を入れてビールなどを飲む。
唐辛子など香辛料を加えて細菌の活性を弱めた料理が多い。
不活性の細菌を常に取り込んでいるので
病気に対する強い耐性が
できる。牛の天然痘を接種して発病を予防する種痘の原理と同じだ。
細菌の巣窟である醗酵食品もよく食べる。これらの細菌が病原菌を
やっつけてくれる。
蛆虫がうじゃうじゃいる漬物樽から魚の漬物を取り出す。
「うわぁー!汚ねぇー!」と驚く材料や環境で料理が作られるがタイ人
は病気にならない。病気になるのは普段から電車のつり革やトイレ
の便座を消毒して使っている日本人だけだ。無菌状態
にすると身体
に耐性がなくなり、タイの料理を食うと下痢をする。

人糞を肥料に使っていた日本では生野菜を食うと危険だと知って
いるので日本人は煮たり漬物にして
野菜を食っていた。
それでも多くの人が回虫をもっていた。
太平洋戦争が終わり、進駐軍が日本にやって来た。何も知らない
進駐軍は日本の野菜でサラダを食っ
たからたちまち回虫が寄生
した。驚いたGHQのマッカーサー元帥は日本政府に回虫駆除を
命じた。吉田首相は法律を制定して回虫駆除を進めた結果、日本人
に回虫がいなくなった。

回虫が居なくなった時期とアトピーとか花粉症が出始めた時期が
一致している。お腹の中の回虫が病気に対する耐性を作ってくれて
いたのだ。これを聞いて医者に「回虫の卵をください」と言っても、
医者は回虫の卵をあげると法律違反になる
からそんなものをくれ
ない。

人間も自然界の一部だから、黴菌や寄生虫、その他の動植物と
共存しなくていけない。
健康であるためにはある程度の不潔さも必要なんだ。

2009/10/7

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