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2009年12月31日 (木)

現地料理に現地酒

俺ん家は毎日がタイ料理で飯を食いながら酒を飲む。
酒はウイスキー、ビール、焼酎、日本酒とその時々、その場にある
ものを飲んでいる。

現地の料理に現地の酒が一番美味しいというのが定説だ。
タイの料理屋でタイ人が飯を食いながら飲んでいるものはビールが
一番多い。ビールはタイの酒ではないが、暑い中で辛い料理を食い
ながら飲むには冷たいビールが美味い。
現地料理に現地酒の定説から外れるが、この組合せはいい。
この組合せの良さはタイ人も認めており、何の疑問も感じていない。

料理を食いながらタイの焼酎ラオを飲んでいる連中がいる。
これは現地料理に現地酒の定説に当てはまる。
ホワイトカラーのタイ人はラオなんて労働者が飲む酒だから馬鹿に
して飲まない。焼酎を飲みつけている俺にはタイ料理とラオの組み
合わせもいいと思う。俺がラオを飲んでいると、
「何でラオなんて飲んでいるの?」とタイ人は怪訝な顔をする。
「これはここでしか飲めない酒だからだよ」と答えると一応は納得し
たような顔をするが、なんだかふ
に落ちないようだ。
日本人だって昔はホワイトカラーは焼酎を飲まなかった。
今は女まで焼酎を飲む。
ヌチャナートは焼酎とラオが同じ味なので焼酎を好まない。

タイでも良いワインが出来るようになったので、ワインとタイ料理の
組合せ云々が言われている。タイ国産のワインと言えどもワインは
外来の酒だから、ワインとタイ料理の組み合わせは現地料理に
地酒の定説から外れる。ワインとタイ料理の組合せをタイ人が
云々するのなら俺は納得する。タイ料理に合う美味しいワインは
これこれなんて言っている日本人ソムリエの話を俺は信じられない。
あのソムリエは本当に激辛のタイ料理を腹一杯食っているのだろうか?
激辛のと言っても日本人から見て激辛のタイ料理だ。
タイ人から見れば子供の料理だ。それをタイ料理に慣れていない
日本人が半人前食ったら、激辛料理で舌が痺れてワインの味なん
てわか
りっこない。それに不慣れの香草の香りが強くワインの香り
がわからなくなる。飯を美味しく食うため
に飲むのが酒だ。
美味い酒があるから飯が美味くなる。飯が辛くて辛くて食えなかった
なら、ワインが云々なんて言えないと思う。

ワインに和食なんて組み合わせも30年ほど前から宣伝されるように
なった。これはワインの消費を増やそうとする醸造メーカーの策略
だった。宣伝に踊らされてワインは和食に合うと言うようになり、
ワインの消費が伸びた。
「何処そこで水揚げされた大トロには、このワインが合う」
なんて言う評論家だかソムリエがいる。30年以上前に同じことを
ソムリエが言ったなら、馬鹿にされ相手にされなかった。

メコンと言うブランドのタイの酒があるが、俺の好みに合わない。
現地料理に現地酒の定説からすると、メコンとタイ料理は相性が
いいはずだ。だが、俺はこの酒を飲みながら飯を食う気になれない。
それにも関わらずメコンは売れているからタイ人の好みにあってい
るのだろう。

こう見てくると現地料理に現地酒の定説は正しくない。
個人の好みの問題は別にして、酒ならどんなものでも、どんな料理
にも合う。そして酒と料理の相性は時代と共に変化する。

一昔前には焼酎と刺身なんて組み合わせは考えられなかったが、
今では普通だ。タイ料理とラオの組合せをタイ人は異様に思って
いるが、時代が変わればこれはよい組合せだとなる。
ワインと和食、ワインとタイ料理の組合せも今は相性がいいとなって
いる。ビールとタイ料理の組合せならタイ人でなくても大喜びする。
要するにどんな酒でも酒ならどんな料理とも合うのだ。
それが時代によって酒と料理の組合せの好みに変化が起きるだけ
の話だ。

2009/12/24

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蛤の炒め物

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蛤があった。蛤と表示されているが、これは輸入物だろう。
江戸前で取れる蛤と貝殻が違う。江戸前の蛤は貝殻がつるつるし
ているが、この蛤の貝殻はざらついている。蛤の模様も江戸前の
ものとはちがう。しかし江戸前の蛤に似ている。
そんな蛤をヌチャナートは求めた。多分、あの料理を作るのだろうと想像した。

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思っていたとおり蛤を炒めだした。この料理をパッカパオホイと呼ん
でいた。こんな味と香りの貝料理は日本にはない。
辛味と香りの料理だ。いかにもタイ料理という感じがする。
日本のあっさりした蛤のお吸い物も上品で良い料理だと思う。
タイのパッカパオホイを食べると、蛤がこんな味になるのかと驚く。

2009/12/30

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こんぺい糖は戦闘食

赤とか青に着色されたこんぺい糖を当たり前のように俺達は食べて
いる。こんぺい糖を着色するのは軍事的必要性で産まれたものだと
は知らなかった。

日本人は白米が最高の食い物であると信じていた。
しかし、長期航海などで白米だけを食べていると脚気になり戦闘能
力が低下する。脚気を防ぐため、米以外の食べ物を研究する必要
があった。戦争が外地で行われ、長期化し、しかも糧食の補給が困
難と言う状態を想定しなくてはいけない必要性
がでてきた。
各兵員に戦闘食を携行させればいいじゃないかと考えるが、これは
簡単なようで困難な課
題だ。

最初に考えられた戦闘食は昔から武士が用いた飯を乾燥させた
糒(ほしいい)だった。糒を食べるには水が必要だ。
戦争が中国大陸から樺太・千島、東南アジアまでを想定しなくては
いけない
時代になる。砂漠地帯、氷雪地帯、熱帯雨林地帯では安
全な水を得ることが困難になるから、糒は戦闘
食に適していないこ
とがわかった。

欧米の戦闘食を研究した結果、乾パンを戦闘食にした。
戦闘食はカロリーが高く、軽量で、長期保存が可能であり、かつ連続
して食っても食い飽きない要件を
満たさなくてはいけない。
バターのような脂肪を加えれば美味でカロリーが高くなるが保存性
に問題がでる。糖分を加えれば美味くなるが、直ぐに食い飽きるの
で長期間同じ物を食うことが不可能だ。薄味にすれば長期間同じ
物を食うことができるがカロリーが不足する。
カロリーの不足を補うためにこんぺい糖を乾パンと一緒に付けた。

乾パンとこんぺい糖の組合せで長期間食い飽きないかという実験を
冬季の蒙古で行った。周囲が雪と氷で零下40度の厳寒の中で乾パ
ンとこんぺい糖を食べる実験をした。真っ白な環境の中で白いこん
ぺい糖を見ると余計に寒く感じて不評だった。
翌年はこんぺい糖に色をつけた。
雪と氷の環境の中で赤や青いこんぺい糖は宝石のように輝いてみ
えて大好評だった。それ以来、こんぺい糖に色をつけるようになった。
こんぺい糖の色は戦闘を維持するためにつけられたものだった。

2009/12/30

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2009年12月29日 (火)

パッカパオガイ

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これさえ食わせておけば俺が文句を言わないのを知っているから、
ヌチャナートはパッカパオガイを作った。肉も美味いが、この汁と飯
を混ぜて食べるともっと美味い。
最近、でかい皿を取り出しやすい場所に移したので、でかい皿を使う
ことが多くなった。でかい皿だとこのようなぶっかけ飯スタイルにする。

調理に使ったホーラパーの茎が残っている。これを土に刺しておくと
根付いて新しい葉が出てくる。それをまた料理に使う。
「これを植えておこうか?」
「そうね、でも寒いから無理だと思うわ」
俺も多分、無理だと思うが、運がよければ根がつく。
どうなるかなと見るのも楽しみだ。

2009/12/28

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欧風ビーフシチュウ

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今日は珍しいことに欧風のビーフシチュウだ。
これはヌチャナートが作ったものではない。頂き物だ。
味見をすると缶詰かレトルト製品の加熱臭がある。
ヌチャナートは味見をして、味が何か変だと感じたようだが、何が
どう変なのか分からない。
日本の醤油を加えて味を調えようとして、俺の顔を見る。
俺は「うーん?」と考え込んでいる。
「あたし、わかんないわ。やってよ。」
頂き物のタイ料理ならヌチャナートは自分で味を調整するが、食べた
ことがない欧風料理だと味付け方
法がわからないようだ。
俺は月桂樹や粒胡椒、ワインを加えて加熱臭を抑えることにした。
しばらく煮込んでいると、味がまろやかになった。
「あら、さっきよりいい味になっているわ」
こうして飯を食い始めた。こんな味って久し振りだ。最初のうちは
何の疑問もなく食べていた。
いつも辛い物を食べているので、辛味のない料理は物足りない。
唐辛子の辛い刺激がないと食欲がでない。唐辛子ソースを加え
た。欧風の味をぶっ壊して食べている。タイ料理ばかりを食べて
いると、欧風の味にも唐辛子味を求めてしまう。
和食は子供の頃から長い間食べているので、唐辛子がなくても
食べることができるのだがなぁー。

2009/12/29

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神様へのお供え

Kamidana

年末の折込広告を見ていたら正月用品の売出しがでていた。
島忠ホームセンターの広告の中に、神棚の飾り方の説明があった。
お神酒や水をお供えする時は容器の蓋をとると書いてあった。
ああなるほどね。神様は自分で蓋をあけて飲まない????
蓋をしておけば、お供えしたお神酒をさげてきて飲めるじゃないか?
なんて俺は考えるが蓋をとるのが習慣だ。

タイには至る所に神棚がある。街角、ホテル・スーパー、大きなビル
の前、個人の家の前などあちこちに神棚がある。神棚には飲み物
が供えられている。
ジュースなどの瓶がそのまま供えられていることもある。
お供えされたジュース瓶の蓋は開けられているだけでなくストロー
までさしてあることもある。

日本人もタイ人も神様に飲み物をお供えする時は飲み物の蓋を
あけるという共通点がある。
こんな小さなことでも日本とタイで同じ点、違う点を見つけると嬉しくなる。

2009/2/28

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2009年12月28日 (月)

調理と環境問題

昔、アメリカで出版されたペーパーバックの中華料理の本を思い出
した。中華料理に使う素材の色々な切り方を説明する中で素材を
小さく、薄くすれば早く調理できると書いて
あるのに驚いた。
これを読んで俺はちょっとショックを受けた。
その当時はまだエネルギー問題などなかった。
金さえ出せばアラブは幾らでも石油を掘り出すよと強気だった時代
だ。環境や地球温暖化問題を騒ぐのは一部の人で多くの人は環境
なんて言葉を話題にしなかった。

現代から見ると早く調理するというのはエネルギーの節約であり、
素晴らしい着眼だ。その中国人の著者はエネルギーの節約云々で
はなくて、小さく切る、薄く切れば早く料理ができますよという知恵
を伝授しただけかもしれない。
この話を何十年前に中国人料理研究家何某はエネルギーの節約
に着目し、小さく薄く切ることを提唱し
ていたなんて美談風に書くこ
ともできる。

できるだけエネルギーを使わずに調理する方法を述べる料理家は
いるかな?朝、大鍋で加熱して、その鍋を保温しておくことで昼に
はシチュウができあがっているのでそのまま食
べるなんて調理法
は考えられる。ウチのタイ料理でもエネルギーの節約方法を考え
よう。

和食には刺身、漬物、酢の物とエネルギーを使わない料理が多
いな。ラープ、クンナンプラなどエネルギーを使わないタイ料理も
ある。しかしタイで食うタイ料理の場合、熱をかけないと寄生虫に
感染する危険があるから困るな。

2009/12/28

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2009年12月27日 (日)

言葉と味の関係

俺はこのブログの中で味を表現するのにカタカナ英語を使う危険性
をたびたび指摘している。例えば、テレビのグルメ番組のなかでは
スパイシー、マイルド、ジューシーなんて言葉がよく使われる。
それを見た視聴者は意味がわからず、インターネットで言葉の意味
を探っている。

言葉と味の関係はその言語を話す環境の料理・食品と大きく関わっ
ている。日本人には日本人にしか分からない味の感覚がある。
その味の感覚を伝えるには日本語が一番ぴったりしており、他の
言語に取り替えることができない。

英語国民が感じるスパイシーな感じはどういうものなのか、英語国
民の料理を食いつけていない日本人には正確にわからない。
味は風土、気候にも左右される。パンとバターの生活を長年続けて
いるうちに出来上がったスパイシーという感覚を日本人が一朝一夕
に得られる物ではない。

以前にも書いたが、俺はスパイシーという言葉でタイでこんな失敗を
した。初めて訪れるタイ北部の小さな町だった。周囲はタイ文字だけ
で、ローマ字が書いてあるのはSONY, HONDAという看板だけだ。
タイ語が分からず一人で旅するのは心細い。食事に入った店に英語
を話すウエイトレスがいた。英語であっても言葉が通じるというのは
救いであり嬉しいものだ。ウエイトレスは俺に
「お料理はスパイシーにしますか?」と聞いた。
俺は英語で話をしていたので、欧米人が考えるスパイシーな香味
を想像して、
「はい、スパイシーにしてください」
と答えた。出された料理は飛び切り辛かった。

タイ料理にはいろいろな香辛料や香草が使われる。香辛料の中でも
唐辛子が味の決め手になっている。タイ人が考えるスパイシーの意
味は一番重要な唐辛子の香りや辛味が際立つことだ。
つまりスパイシーというのはタイでは辛いと同意語なのだ。

こんな自分の体験からも味をカタカナ英語で表現するのは危険だと
言っている。俺のタイでの経験からも、日本人が感じるスパイシーな
感覚は英語国民が感じるスパイシーな感覚とは違っているのは明
らかだ。味は日本語で伝えていかなくてはいけない。
カタカナ英語で味を伝えていると、「ふくよか」「芳醇」なんて感覚を
日本人は失ってしまう。

食品総合研究所では言葉と味の関係を調べていると今朝の読売
新聞は報じている。ジュースを飲み比べる時、それぞれを区別する
ラベルを数字から「レモン味」「コーヒー味」などの言葉に替えた。
味とラベルのイメージが一致するとおいしさや新鮮さへの評価が上
がったと書いてある。

意味の分かりにくいカタカナ英語で味を表現するのは、味を数字で
表現するのに似ている。味をカタカナ英語で表現していると、日本人
が持っている味の感覚を失ってしまう危険がある。
カタカナ英語のスパイシーをローマ字にしてspicyと言えば誰でも同じ
感覚を想像できるか?同じspicyという単語を使っても日本人とアメリ
カ人では感じ方が違う。前述したように、タイ人が感じるspicyは日本
人、欧米人とはまるで違う。

カタカナ英語で風味を表現することが流行ると、日本人はスパイシ
ー、マイルド、ジューシーでしか味を表現できなくなる。
日本人は味をもっと細かく繊細に感じる能力がある。それを失っては
いけない。

2009/12/27

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2009年12月26日 (土)

タイの民間療法

食べれば排出しなくてはいけない。
多くの日本人はタイとかインドへ行くと下痢をするが便秘になると
いう人は少ない。
インドで便秘だという日本人にあったことがある。

便秘で腹が張って気分が悪いという話を聞いたことがあるが、経験
したことがない。初めて便が出そうで出ない経験をした。
本当に気分が悪いものだ。
「あら、そんな時は石鹸水でお尻を拭くのよ。タイではみんなやって
いるわ」
タイの民間療法を試してみることにした。
ぬるま湯に石鹸を入れ、肛門の辺りを石鹸水で撫ぜ回した。
ちょっと意気込むと、するっと便がでた。

今まで、タイの薬膳というものを紹介してきた。
このように面白いタイの民間療法もこれからは紹介していこう。

2009/12/26

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ほうれん草の炒め物

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野菜を食べなくてはいけないと言ってほうれん草を炒めてくれた。
缶詰のほうれん草でもこうやって炒めると美味いが、生から炒めた
物は缶詰より美味い。柔らかな葉っぱから旨味が浸み出して来る。
ウチの料理はタイ料理だから、こんなものにも唐辛子が入っている
のは笑える。
アメリカの料理本ではバターで炒めて塩コショウで味を調整となって
いる。
味付けにナンプラやタイ味噌を使うタイ風のほうれん草の炒め物も
アメリカ版と同じく美味しいよ。
辛いのが苦手の人は唐辛子を抜いて、胡椒で香りをつければいい。

2009/12/24

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食べ物と健康 Z269

食べ物と健康 Z269

新聞広告をみていると、「これを食って健康」という記事を掲載した本
や雑誌がある。今日もそんな広告を見つけた。
ヨモギ漢方入浴でアトピーが改善するという記事もあったが、それは
食べ物でないから載せないことにする。
ヨモギ餅を食べるとアトピーが治るというのなら、掲載する。
杏仁オイルで肌がつるつるというのも、杏仁オイルを食べないから
掲載しない。こういう情報を沢山集めると、何かが見えてくる。
少なくとも流行が見える。
例えば朝バナナなんてものが流行ったが今は話題にならない。

「夢21」誌 2010年02月号
高血圧、高血糖こそ怖い心臓病の発作と再発を招く元凶で治す決め
手はひざ曲げとキクイモ

更年期の女性に多発する心筋梗塞は女性ホルモン不足が原因で
妙薬は朝一杯の豆乳

「はつらつ元気」誌 2010年02月号 芸文社
バクバクの動悸、頻脈消えた!イボ痔も治った!
卵油で更年期パニック、冷や汗メニエールが快復!!
人生充実の名薬!

ストレスなく六Kg減!!ベルト穴三つ縮小!
正月太りおいしく解消!!
白菜ダイエット

「安心」誌  2010年02月号 マキノ出版
美味しい若返り薬
ニンニク味噌
全国で大反響!高血圧が正常化し安定!
冷え知らず ひざと肩の激痛が消えた!持病のぜんそくも軽快

2009/12/26

 

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2009年12月25日 (金)

日本にもコッシャーが

Bagel01

俺が知らないだけの話かもしれないが先日、「食の国際化」という題
で日本の食品メーカーでイスラムの戒律に基づいて作られた食品
ハラルを製造しているメーカーはないと書いた。。
ハラルに似た物でユダヤ教の戒律に基づいて作られたコッシャー
という食品もある。イラン、マレーシア、インドネシアからのイスラム
教徒が日本には沢山いる。イスラム教徒の人口はユダヤ教徒の
人口より多いはずだ。
だからコッシャ食品よりハラール食品を日本の食品メーカーが製造
販売する可能性が高いと見ていた。

駅ビルの食品コーナーを見ていたら、Kosher BAGELと書かれた物
があった。まさかユダヤ教の戒律に基づいて作られたコッシャだと
は思わなかった。コシャという発音が気に入った、覚えやすいという
ことでユダヤ教とは無関係に日本人が商品名として勝手につけた
だけだろう。それが偶然ユダヤ人のコッシャと一致しただけだと
思った。それでも気になるので手にとってみた。
そうしたら日本で唯一のコッシャの認定を受けたベーグルだと書い
てあるので驚いた。
Bagel02

この商品の顧客は日本人だけだろう。それだったなユダヤ教聖職
者に認定してもらう必要もないと俺は思うのだが・・・・。
コッシャの認定を受けることでユダヤ人社会にこの商品を売り込も
うというのなら絶対に必要な手続きだ。

まさか日本の食品メーカーがコッシャの認定を受けるなんて思って
いなかった。俺にとってこれは驚きであり、面白い現象だ。
日本でも食の国際化が食べ物、料理という外見だけでなく、宗教を
含めた食の国際化が進んでいる。

2009/12/25

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2009年12月24日 (木)

チャーシュウとタイ人

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日本で市販されているチャーシュウをタイ人はこんな風に食べる。
俺達のチャーシュウの食べ方は薄切りにしてラーメンに入れる或
は酒の肴にする。薄切りにすることを前提にしているから、肉なん
て硬くても良い。
厚切りというかサイコロに切って皿に盛ってきた。
どうも肉が硬くて美味くない。
「これはこうやって食べるんだよ」
チャーシュウを薄切りにしてみせた。味見をすると、これならいけた。
肉を薄切りにする習慣をタイ人はもっていない。
薄切りにしたつもりなのだろうが、こんなに分厚く切っている。
ヌチャナートはチャーシュウの上に唐辛子ソースをかけて食べている。

チャーシュウの付け合せの胡瓜を見てくれ。
胡瓜の皮を剥いて食べるのがタイ風なのだ。
それも皮を完全に剥くのではなくて筋状に剥くのが彼等の習慣だ。
居酒屋などでモロキュウを頼むと皮を剥かない胡瓜が出てくる。
タイ人がそんな胡瓜を見ると違和感を感じるだろう。

2009/12/23

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パットメー 焼ソバ

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なんとなく焼ソバが食いたくなった。
「腹減った。焼ソバが食いたいから、作ってよ。」
いつも何でも良いと言っている俺が料理を指定するのも珍しい。
米から作った透明な麺がある。タイの麺だと思ったらベトナムの
麺だった。
「この麺はタイの物よりコシがあっていいのよ」

タイの田舎に名物のヤキソバがある。せっかくだから名物を食って
みようと思い注文した。そうするとやたらと甘いヤキソバがでてきた。
「タイ人は甘いヤキソバが好きなのよ」
ヌチャナートはそう説明してくれた。
名物に旨い物なしではなくて、俺の好みに合わなかっただけだ。
地元の人はその味を好んでいるから、商売が成り立っている。

俺が甘いヤキソバを好まないのを知っているから、ヌチャナートは
砂糖を少ししか入れない。ソーセイジを加えているのが、俺には
面白い。欧州風のソーセイジはタイの庶民には高級な素材だ。
焼ソバに高級感を与えるためにソーセイジを加えたのかな?
ただ単に冷蔵庫にあったから加えたのか?

この食べ方はレモンをぎゅーっと絞ってかけてから焙煎した唐辛子
を振りかけて、よく掻き回して食べる。
焼ソバには生唐辛子ではなく、焙煎した唐辛子の方が美味しい
そうだ。どっちでも良さそうだし、タバスコソースでも良いと思う
が・・・・。焙煎した唐辛子を使った方が美味いと感じるようになる
にはまだまだ時間がかかる。

2009/12/23

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2009年12月22日 (火)

ありあわせの飯

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焼肉の味付けはタイだが、このソーセイジはタイの物ではない。
これはタイ料理か聞かれると、イエスともノーとも言えない。
格好良い言葉で言えば無国籍料理だ。
ありあわせの物を炒めて飯に乗せただけだから料理の名前はない。
毎食、トムヤンクンとか名前がついた料理を作っていたのでは
ヌチャナートが大変だ。これは手抜き料理であり、ちょこっと残った
食材を食べて片付ける意味もある。

2009/12/20

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タイ風お粥 カオツム

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酒を飲んで盛り上がると、やたらと飲み、食う。
しかし、飲んで騒ぐとなぜか腹が減る。
そして駅前の屋台でラーメンを食って帰るのが日本人だ。
これがタイ人になると仕上げはお粥だ。
酒を飲み寝ようとすると
「何も食べないで寝ちゃダメよ。お粥食べるでしょ?」
そういわれると食いたくなる。
こんなお粥が出てきた。
ソーセイジが入っているのがタイらしくないがパクチーでタイらしさを
出している。自分のウチの料理だから、姿や格好はどうでもいい。
飲んだ後にカオツムを食べると、お腹が落ち着く。

2009/12/20

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モロッコインゲン

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タジン鍋の流行とは関係ないと思うがモロッコインゲンというのが
あった。インゲンと言っても日本のインゲンは鉛筆のような形をして
いるのに、モロッコインゲンは平べったい

「これを買おうか?」
「トアヤオはいらないわよ!」
この豆をヌチャナートはトアヤオと言っている。
モロッコインゲンと似たような形の豆はタイにあるから、その変種と
ヌチャナートは思ったのだろう。ヌチャナートは要らないと言っている
が、試しに買ってみることにした。
これをどのようにタイ風の料理に変化させるのか興味があった。
そうしたら、軽く茹でて、出汁入り酢醤油につけてだしてきた。
和風の食べ方だ。
最近、こんな和風料理も作るようになった。
今回は和風の食べ方だが、次回はきっとタイ風の食べ方になる。
どんな料理になるのか楽しみだな。

2009/12/21

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食の国際化

今の日本には世界中の国の食べ物が入っており、それを手軽に食
べられる。ちょっと昔は欧米の食品などは特定の店に行かないと
買えなかった。タイの食材などは殆どなかったかもしれない。
中華街などで売っていたかもしれないが、その頃はタイの食材が目
に入ってもそれをタイのものと理解しなかったから「かもしれない」と
曖昧な表現になっている。
輸入されたタイの食材が近所のスーパーでも手に入るようになった。
タイの野菜も日本で栽培されているので、新鮮なものが手に入る
ようになった。多くの日本人は世界中の食べ物が簡単に手に入る
ようになったので、日本は食の国際化ができたと思っ
ている。
これだけで国際化と言えるだろうか?

タイから輸入された醤油のラベルを見たらアラビヤ語が書いてあ
る。これはハラール食品の印だ。多くのタイ人は仏教徒だが、
イスラム教徒も沢山いる。マレーシアと隣接するタイ南部はイスラム
圏と言える。そこではイスラムの戒律に従って製造されたハラール
食品しか食べない人々がいる。
イスラム圏で商売をするにはハラールであることを認定してもらわ
ないといけない。イスラム委員会事務所と言うのがタイにあって、
このタイの醤油メーカーはここでハラールの認定を受
けている。
認定を受けた食品にはこんな印を付けられる。
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日本にもイスラム圏からの人々が増えている。俺はまだ日本の企業
で日本で販売している食品にハラールの認定証をつけた食品を見て
いない。
今までは世界各地から食品を集めて国際化だと言っていた。
これからは食の種類を増やすだけでなく、
宗教にも配慮しないと食
の国際化と言えない時代に入りつつある。

2009/12/21

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2009年12月21日 (月)

烏賊の足

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これは猫のサダムの食事だ。サダムは烏賊が大好きだ。
サダムが烏賊を食べない時、ヌチャナートは烏賊を料理して俺に
食べさせる。断っておくが、サダムの食べ残しを俺に食べさせる
のではない。ヌチャナートはそこまで酷い妻ではない。
買って来た烏賊をポリ袋に入れて冷凍保管する。
烏賊の身と足を一緒の袋に入れるかどうかヌチャナートに聞いた。
ヌチャナートはちょっと考えてから「一緒に入れて」と答えた。
俺は言われたように、烏賊の身と足をポリ袋に一緒に詰めていた。
「ねえ、日本人は”烏賊の足”と言うの?」
「・・・???」
何を言われたのか分からないのできょとんとしていた。
「タイ人は”烏賊の顎”と言うのよ」
これはどう見ても”烏賊の足”だ。足にしか見えない。
タイ人はこれを顎と見るのだ。たしかにこの足の根元に口が付いて
いる。だから顎とタイ人は見るのだ。
文化の違いを見せられた。

2006/6/10

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2009年12月20日 (日)

マ・マーと箸

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「お腹すいた?何か食べる?」
それほど腹は空いていない。空いていると言えば空いている。
「マ・マー食べる?」
タイのインスタントラーメンのブランドにマ・マーというのがある。
マ・マーが有名になったので、マ・マーはインスタントラーメンの
代名詞になっている。ラーメンと言われるとなんとなく食いたくなる。
「うん」
「キャベツ入れるでしょ?」
「うん」
インスタントラーメンなのだが、ヌチャナートが作るとタイの味になる。
俺が作っても似たような味だが、タイの味にはならない。

「出来たわよ。早く食べて!」
出された物を見て笑った。ラーメンの出し方もタイ風なんだ。
スプーンは屋台ラーメンと同じステンレスのレンゲだ。
箸が丼の上に乗っている。
日本のラーメン屋でもこのように丼の上に箸を乗せることがあるが
箸の置き方が日本とタイでは違う。
食べる人から見て縦に置いてあるのがタイだ。
日本のラーメン屋だったなら横に置く。
ステンレスのレンゲと縦に置かれた箸を見るとタイの屋台で食う
ラーメンを思い出す。

箸を縦に置くか横に置くかは習慣になっていて無意識のうちに
やっている。日本に住むタイ人と食事をしていたら、タイ人が箸を
縦に置いているのに気づいた。
それを指摘したら、タイ人は驚いていた。

2009/12/19

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春雨と鶏肉のタイ風タジン料理

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これはタジン料理ではなくてれっきとしたタイ料理だ。
土鍋で蒸しあげる料理なんてあちこちの国にある。
モロッコ人がこの料理を見たら
「おらが国さのタジンに似ている。辛いからタイのタジン料理だべさ」
と思うに違いない。
日本では今、タジン、タジンと騒いでいるがタジン料理は昔からタイ
にあった。使っている鍋の形と味付けは違うが調理方法はタジン
料理と同じだ。

タイ料理はナイフを使わないで食べるので鶏肉も小さく切ってある。
正式にはスプーンとフォークで食べる。
ウチはいつも略式でレンゲで食べる。フォークを使うことはあまりない。
春雨はフォークで食べればいいのだが、フォークを用意していな
かったので箸を使って食べる。
ウチのタジン料理はこんなもんだ。

2009/12/19

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2009年12月18日 (金)

鴨のナンプラ煮

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鴨をナンプラで煮込んだ。
日本人はあまり鴨を食べないが、タイ人はよく鴨を食べる。
鶏肉より身が締まっていて噛み心地がよい。
鴨料理の専門店もあり、あの店よりこっちの店の方が美味しいなん
て評判をぶつけ合っているのは日本人もタイ人も同じだ。

煮込んだ鴨をそのまま食っても美味いのだが、この唐辛子ペースト
をつけて食べなさいと言われている。
香辛料を焼いたり叩いたりして作った唐辛子ペーストだ。
辛いのは言うまでもない。香りがいい。
俺達は辛ければなんでもいい気がするが、タイ人はその点は繊細
だ。この料理にはこの唐辛子がいいとお約束のようなものがある。
俺は出された物を食っているだけだが、料理ごとに違う唐辛子をだす。
気ぃー使ってくれている。
この味にはこの唐辛子味でないと美味しくないと感じるようになる
までにはまだまだ長い修行が必要だ。

2009/12/17

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タイの海老サラダ

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これは言ってみればタイの海老サラダだ。
生海老にナンプラ、ニンニク、唐辛子をかけたクンナンプラという
サラダもいい。こちらの方が味がもっと複雑で面白い。
甘い海老の味と辛味が絡み合っていて味わい深い。
「これはあたしのよ」と宣言されてしまったから、あんまり食べる
わけにはいかない。ちょっとつまみ食いした。
愛猫サダムフセイン用の海老を一匹ちょろまかせて、こちらに加え
ているのを俺は知っている。
その代わり、サダムには缶詰の餌を与えている。

2009/12/17

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2009年12月16日 (水)

偽タジン料理

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最近タジン料理が流行っているからその真似事をやった。
真似事だから偽タジン料理だ。どのくらい偽物かというと、味付けは
タイの唐辛子ソースを使っている。
モロッコ人が見たら驚いちゃうだろうな。
これはタイ風タジン料理と言えばいいかな?
鍋も手近にある普通の鍋料理に使う土鍋だ。
タジン鍋の蓋には穴がないが、日本の土鍋には穴がある。
そんな小さな穴なんか偽タジン料理を作るには関係がない。
この土鍋でちゃんとタジン鍋と同じ蒸料理ができる筈だ。
今日はどんな味になるか見るだけなので彩りはニンジンと長葱だけ
だ。

鍋をとろ火にかけて暫くすると、良い香りがしてきた。
俺には良い香りだがご近所さんには迷惑なにおいかもしれない。
土鍋の蓋を開けると、鶏肉の水分と油が底にたまり、肉はちゃんと
蒸し上がっている。蓋にある小さな穴から蒸気が漏れていたはずだ
が、それは問題にならない。熱がかかった唐辛子ソースは生とは違
う香りがついている。ソースの辛味と柔らかな鶏肉が合っている。
味の上から見るとタジン料理を作るのには土鍋で充分だ。

2009/12/16

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タイ料理と日本酒

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おかしな組み合わせだと思うだろうな。
現地の料理には現地の酒というのが定説だったがそれが崩れかけ
ている。経済や生産がグローバル化すると食の世界もグローバル
化してくる。和食とワインの組合せなんて一昔前には考えられなか
った。今じゃそれが当たり前のことになっている。
これは食のグローバル化と言えないか?

タイ料理とワインの組合せというのもあるから、タイ料理と日本酒の
組合せもおかしな物ではない。山の中でタイ産ワインが生産されて
いるから、タイ料理とワインの相性を云々しているサイトがある。
タイ料理の微妙な味の差を多くの日本人には聞き分けできないから、
それはタイ人にまかせておけばいい。幾らソムリエと言えどもタイ料
理とワインの組合せ云々は日本人には無理だろう。

ミシュランの東京版が出た時、多分ちょこっと日本にやってきた外人
鑑定人に和食の味の差なんてわかるかと疑問に思ったのは俺だけ
ではない。そのせいだろうか、今回のミシュランの鑑定人は全員を
日本人にしたらしいな。それと同じで日本人ソムリエがタイ料理を
食って、「このタイ料理に合うワインはこれこれ」と言ったら俺が首を
かしげるのだからタイ人はもっと大きく首をかしげるだろう。
タイの庶民は税金で高価になっているワインなんて飲めないから
「ああそうですか」とこんな話を聞き流す。日本人ソムリエがなんと言
おうとタイで問題は起こらないからまあいいっか。

今日はこんなタイ料理を日本酒を飲みながら食った。
俺が日本人だからかな?ワインより日本酒の方がタイ料理に合うと
思う。日本酒の甘味がタイ料理の辛味を消してくれ、料理の味と酒
の味がすーっと喉を通るのがわかる。
ワイン特にドライなワインではワインの味が浮き上がってしまう。
日本酒と一緒にタイ料理を食べるのもいいもんだよ。

2009/12/15

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まだ唐辛子ができる

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ベランダで唐辛子を栽培していた。夏の暑さも終わったので唐辛子
は自然に枯れると思った。いつもだとヌチャナートは時期が終わると
引き抜いてしまう。俺が
「これは根が生きているから冬を越せるのではないか?もう少し
様子をみよう」と思っている物ま
で引き抜いてしまうから、この唐辛
子も引き抜かれる運命にあると思っていた。
どういうわけかこの唐辛子は引き抜かれる運命を免れた。
もう寒くなってきた頃、唐辛子は白い花をつけた。

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それが俺には驚きだった。
どうせ枯れるだろうと思って唐辛子に関心を持っていなかったが、
まだ葉が青いので水遣りはかかさな
かった。

ベランダを見ると、何か赤いものがある。
「何だろう?こんな所に?」
見ると唐辛子が赤くなっていた。
他の唐辛子を見ると花をつけているものもあった。
唐辛子の生存意欲の強さに驚いた。
ウチは唐辛子の葉も食べるので、葉がなくて茎だけになっている物
がある。葉のない茎についている唐辛子は枯れている。

普通の日本の家庭では唐辛子が3本もあれば半年分位の収穫が
ある。ウチじゃ幾ら唐辛子があっても困らない。
ベランダの唐辛子は雪に耐えられるかどうかわからない。
まだ赤い実をつけてくれるのなら、このままにしておこう。
冬を越したならまた赤い唐辛子をつけてくれるのか?

考えてみると、ウチの唐辛子は本当によく頑張っている。
葉をもぎられても、もぎられても新しい葉をだしてくる。
そしてこれだけ寒くなってもまだ赤い実をつける。
たいしたもんだ。

2009/12/15

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2009年12月15日 (火)

苦瓜とパクチー

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苦瓜の芯をくり抜いて肉を詰めて煮込んだものだ。
これに似た物をタイ北部の町のレストランで食ったが、その時の
野菜は苦瓜だったか別の野菜だったか

覚えていない。メニューを出されても何を注文していいのかわから
ない。多分、その店のメニューには英語が書かれていたのだろう。
メニューを読んだ記憶がある。
「これをください」とメニューを指さした。
何だか旨そうな気がしたからだ。
出されたものは思ったとおり美味しかった。
もう一度その店に行きたいと思っても、その店にはいけないだろう。
小さな店だし、通りから店の奥まで見渡せるタイの何処にでもある
エアコンなしの店だ。これという特徴がない店なので探し出すこと
は無理だろう。

今日のスープにはパクチーを散らしてある。
俺はパクチーのにおいが嫌だった。
今はそのにおいに慣れてしまったので嫌とは思わない。
そこで、俺はスープに入れる前の生のパクチーをちょっと齧ってみた。
特有の強い香りがある。
「ああ、この香りを悪臭と感じていたのだな」と昔の感覚を思い出した。
俺ですら、パクチーの悪臭?に鈍感になっている。
これだけ強いパクチーのにおいもタイの人々には仄かな香りと感じ
るのだろう。においと言うのは慣れると感じなくなるものだ。

パクチーの根がスープに入っている。
これは根を切り落とすのを忘れたのではない。
パクチーの根にも香りがあるので、根も食用にする。
根を切り取っておいて他の材料と叩いてソースを作ることもある。

昔はタイから空輸された高価なパクチーの葉はちょこっと乗せる
だけだった。最近はタイの野菜が安く手に入る。
ウチの料理もますますタイで食べるのと同じ物になってきている。

2009/12/14

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2009年12月14日 (月)

外国語用キーボード

俺は日本語のキーボードを使ってタイ語を入力している。
俺の場合、たまたまタイ語だが、ドイツ語やフランス語・ロシア語・
アラビア語を入力する人もいるは
ずだ。
各言語別のキーボードを用意すればいいのだが、キーボードの
設定などが必要になる。デスクトップのパソコンならキーボードを取
り替えることも出来るが、ノートパソコンではキーボード
を取り替える
ことができない。
ノートパソコンでも色々な言語を一台のキーボードで使い分けること
ができれば便利だ。

俺は日本語キーボードの上にタイ文字シールを貼り付けている。
こうすればタイ語の入力が簡単にできるだろうと誰でも思いつくアイ
デアだ。これでタイ語の入力は不便しないのは事実だ。
多くの場合、日本語の入力にも不便がないのだが・・・・・。
たまに、普段余り使わない記号「#$%&‘@()」を入力するとなる
と、どのキーがその記号なのか
タイ文字シールに隠れてしまいわか
らない。
「たしかこの辺にあったはずだ」と幾つものキーを押して目的の記号
を入力している。きちんと貼ったつもりのシールも時間と共に端っこ
がめくれてきて埃がつく。日本語キーボードでロシア語など他言語
を入力する人でも同じ問題が起こる。

俺がパソコンで入力するのは日本語、英語、タイ語だけだ。
もっと多くの言語を一つのパソコンで使いこなす人もいるだろう。
俺はタイ文字のシールだけで済むが、独、仏などいろいろなキー
ボードを使いこなさなくてはいけない
場合、日本語キーボードに
何種類ものシールを貼ることができない。

そこで登場するのが、キーボードの埃よけや茶などをこぼした場合
の対策用のシリコンゴムシートだ。
その内側に言語シールを貼り付ける。独語用ゴムシート、ロシア語
用ゴムシートといろいろなゴムシートを用意しておく。
そうすれば一つのキーボードを多言語のキーボードに変換できる。
どうしてこんな簡単なことに気づかなかったのだろう。

2009/12/13

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三角餃子とタイの納豆

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最近、こんな形の餃子が流行っている。
この包み方は昔、よく見た納豆の包み方と同じだ。
昔は木を紙のように薄く切った経木という物で納豆を三角形に包んでいた。

三角餃子を見ていたらタイで買った納豆を思い出した。
タイのデパチカに納豆があった。
今、俺達が見る納豆は発泡スチロールの容器に入っている。
タイで見た納豆は昔の納豆のように三角形に包んである。
新鮮な物を選ぼうとしたが、製造日がわからない。
俺が新鮮だと思ったものを買って帰った。

タイ人は納豆なんて知らない。
このくさい食べ物を食べさせてタイ人を吃驚させようと思った。
醤油はないからナンプラで構わない。
俺が納豆を開けるとタイ人が珍しそうに覗き込んだ。
新鮮だと思った納豆が腐っている。
値段は忘れたが、タイの他の食品に比べて高価だったはずだ。
こんなもんを食って身体を壊したなら面白くない。
「腐っている!捨てよう!」
目的を達することなく納豆は捨てられた。

2009/12/15

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ボロニアソーセイジとタイ人

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仏教国であってもタイの仏教は日本と違って四足の肉を食べるのを
禁じていない。一頭の肉を頭から尻尾まで全て食べてしまう。
絶対に無駄にしない。肉を煮たり焼いたりして食べるのは勿論だが、
よくソーセイジにして食べる。その味付けは当然タイ風な味付けだ。
子供の頃からタイ人はソーセイジの作り方を見ている。
自分でソーセイジを作る、作らないは別としてタイ人はどのように
ソーセイジを作るのか知っている。ソーセイジの作り方も地域によって
異なる。彼等が知っているソーセイジはタイ風のソーセイジであって
ヨーロッパ風のソーセイジではない。

肉食の文化が日本に入って来たのは明治になってからだ。
それまで肉食を禁じていたため、日本人はモツなどを余り食べない。
ソーセイジの作り方を知っている人なんて少ない。
日本人が知っているソーセイジはヨーロッパ風のソーセイジだ。
タイにもソーセイジがあるなんて知る人は少ない。

ヨーロッパ風のソーセイジはタイにもあるがそれは庶民が通う市場
にはない。そのようなソーセイジがあることすら知らないタイ人が多
い。彼等がホットドッグと呼ぶフランクフルト型のソーセイジなら移動
屋台などで売っている。串に刺して油で揚げて、タレをかけてくれる。
このソーセイジはヨーロッパ風の味付けだが張りのないぐしゃっとす
るソーセイジだ。それでも子供に人気がある。

ヌチャナートがタイでは買うことがないボロニアソーセイジがウチの
冷蔵庫にある。これをムウハムとヌチャナートは呼び、ソーセイジと
ハムを区別しない。
「ねぇー、これどうやって食べる?」
「タイ風に食べるよ」
「揚げるの?」
「うん」
炒めた野菜と一緒にボロニアソーセイジを盛ってきた。
その隣には唐辛子ソースがある。
この料理には焙煎した唐辛子とナンプラで作ったソースが合うらしい。
どんな料理にも唐辛子ソースがでてくるのが面白い。
ボロニアソーセイジをタイ人はこのように食べるのだ。
ヌチャナートのことだから、ボロニアソーセイジをタイ風の焼飯や
煮物に入れることがあろう。

2009/12/14

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タイの鮨

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鮨は日本のものだと思い込んでいる日本人が多いと思う。
たしかに俺達が鮨と聞いて思い浮かべる姿は江戸前の鮨だから、
そう思い込むのも止むをえない。江戸前の鮨は日本独特の姿だ。
しかし鮨の歴史を見ると、琵琶湖の鮒寿司のような熟れ寿司が原型
となっている。
熟れ寿司ならタイにも沢山ある。米を食べている地域なら何処の
国にでも熟れ寿司はあるのではないか?
庶民が買物をするタイの市場に行けばいろいろな熟れ寿司を見る
ことができる。
彼等は魚を漬け込んで熟れ寿司にして保存食としている。
熱帯の気候のなかでは魚は簡単に腐るが、熟れ寿司にすれば魚
は腐らない。タイ人は熟れ寿司を鮨とは意識していないが、食べ物
の専門家から見ると、立派な鮨だ。

鰺、コノシロ、助惣鱈などの魚を買ってきた。それらを皆んな一緒に
ご飯粒、塩、ニンニクなどと漬け込んだ。乳酸醗酵して酸味はでて
いないが、まあこれも熟れ寿司の一種と見てよい。
この熟れ寿司をタイでは生で食べない。
今日はコノシロの熟れ寿司をとりだして焼いて食べることにした。
塩味は丁度良い。日本人ならこれに醤油をちょっと垂らして食べる
のを好む。
黙ってこれを出したなら、ちょっと変わった日本の料理だと思う。
この魚の漬物は全く辛くないからだ。
タイ人はこの魚を唐辛子ソースにつけて食べる。
やっぱり辛くしないとタイ人の好みの味にならないのだとわかる。

2009/12/13

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2009年12月10日 (木)

普通のタイ料理

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俺達日本人がタイ料理と言うと何か特殊な料理だと思ってしまう。
滅多にタイ料理屋なんて行かないから
「今日はタイ料理を食べに行くぞ!」とついつい張り切る。
そして店がお勧めするタイの宮廷料理と言うものを食って
「ああ辛かった!」と言いながら帰る。
他に比較する物がないから、タイ人はいつもあのような宮廷料理を
食べているのだと誤解しちゃうのも無理ない。
宮廷料理あるいは宮廷料理に近い料理を毎日、毎食作っていたら、
主婦は参ってしまう。日常生活の中ではこんな簡単な料理で済ませ
る。ニンニクを多量に使っているのが日本の家庭料理とはちょっと
違うが、見た目では同じだ。
決定的に違うのは左にある、唐辛子ソースをつけながら食べること
だ。この唐辛子ソースはタイ人の友達が作ってくれた。
よその家の唐辛子ソースは違った味がする。
「オラん家のソースが一番うめぇー」と言うのはタイも日本も同じだ。

2009/12/09

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2009年12月 9日 (水)

鮨とナンプラ

新聞のチラシに魚篇の漢字が並んでいた。
寿司屋の広告だと思ったらパチンコ屋の広告だった。

寿司屋の湯呑みに漢字が沢山書いてあるが読んだことがない。
寿司を食いながら、「この漢字はなんと読む?」なんて頭を使いたく
ない。それに湯呑みをぐるりと回さないと全部を読めない。
今日は紙に書かれているので簡単に全体を見回せる。
「鮮あざやか」など魚に関係がないのに魚篇の文字が使われている
のがあるのを知り驚いた。

これらの漢字をパソコンで書き出すのに苦労した。
OCRで紙に印刷された文字を電子化する。
しかし俺のOCRは精度が悪いから、魚篇の文字なんて「鯉」「鮒」の
ような一般的な文字しか登録されていな
い。
多くの文字は手で入力しなくてはいけない。
文字は読めないし、魚篇の文字の一覧から拾い出すのも大変だ。
パソコン上で文字を「手書き」して検索した。
こうして取り出した文字を登録しておこうかなとも思った。
しかし、俺は魚屋でも寿司屋でもない。
こんな文字を再び使うこともない。
登録は止めた。次回例えば「すなめり」という漢字が必要になった
なら、その時に登録しよう。

面白いといっても俺には面白い読み方に気づいた。
「鮨」という文字だ。普通は「すし」と読んでいる。
マイクロソフトでは「うおびしお」と読ませている。「鮨」の原型は
「熟れ寿司」だった。熟れ寿司からでる水分が「うおびしお」だから
「鮨」と書いて「うおびしお」と読むのは間違いではない。
「うおびしお」の「うお」は魚のことだとすぐにわかる。
「びしお」は「ひしお」の訛りで漢字では「醤」となる。
つまり「うおびしお」を漢字で書くと「魚醤」となる。
タイ語に「うおびしお」を翻訳するとナンプラ
になる。
「鮨」とタイ料理に使われる「ナンプラ」が同じだなんてちょっと想像
がつかないだろう。

2009/11/23

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2009年12月 8日 (火)

食べ物とタイの民間信仰

何処の国にも「これを食うと○○に良いとか悪い」という民間信仰が
ある。そんな話には科学的根拠がないから、お呪いあるいは迷信
と言っても良いかな?
俺が今思い出す日本の民間信仰は
「茄子を食うとガラガラ声になる」というのがある。ガラガラ声では
なくて、声が悪くなると言ったかもしれない。
少なくとも俺が子供の頃、俺の周辺ではそんなことを言っていた。
他にもあるだろうが、思い出せない。
タイにもそんな民間信仰があるはずだ。

食事を終えて食器を流し台に持って行った時だった。
ヌチャナートが声をかけた。
「サミイ、炭酸水をコップにいれて持ってきて!」
ウイスキーでも飲むのかと思った。
立っている者は親でも使え程度の話と軽く受け止めていた。
この逆の場合もあるから、俺は黙ってコップに炭酸水を入れていた。
「炭酸水を飲むとおならがでなくなるのよ」
「えっ!・・・・・」
炭酸水を飲むとゲップがでる。だからおならが出なくなると信じて
いるのかもしれない。ゲップは胃からでる。おならは腸からでる。
この話は信じがたい。
炭酸水を飲むとおならが出なくなるというのはタイの民間信仰なの
かな?ヌチャナートがそう信じているだけかもしれない。
このような話はなんとなくおかしみがある。

2009/12/7

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2009年12月 7日 (月)

辛味に強いか

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夕食はパッカパオになった。俺がそれを望んだわけではない。
何を夕食に食いたいか聞かれたが、「うーん?」と考えるだけ
だった。
「パッカパオがいい?」と聞かれたので「うん」と答えた。
考えるのが面倒なので「うん」と答えただけの話だ。
こうして今晩のメニュウは決まった。
いつものことなので珍しくもない。

まるでタイの屋台飯のようにパッカパオをご飯にぶっかけて
出してきた。この食い方もいいもんだよ。

パッカパオを作る段階でヌチャナートがふと漏らした。
「唐辛子は二、三本でいいわね。サミイは余り辛い物は食べられ
ないからね。」
「はっ?・・・・?」
俺はヌチャナートが作る辛いタイ料理に慣れているつもりだった。
タイ人が食べる普通の辛さの料理を食べていると思っていた。
実は違っていたのだ。ヌチャナートは俺が食べる料理の辛味を調節
していたのが分かった。いつも一人前に唐辛子を二、三本しか入
れていなかったようだ。このパッカパオもタイ人に出すのならこの倍
は唐辛子を加えているのだろう。

よく「俺は辛い料理に強い」「どんな辛いタイ料理でも食える」なんて
言う人がいる。とんでもない。
料理人は日本人と見て辛味を調節しているのだ。
タイ人がちょうど良い辛さというのは日本人が食えない超々激辛料
理なんだな。

この一人前のパッカパオに二、三本の唐辛子が入っている。
一本の唐辛子でも日本人には充分に辛い。それが二、三本になれ
ばどのくらい辛いか想像がつくだろう。
その程度の辛さではタイ人は辛いと思わない。
タイ人と同じ辛さの料理を食いたいと思うなら修行が必要だ。
彼等だって餓鬼の頃から段々辛い料理に慣れて行って現在の段階
に至ったのだ。半月に一度タイ料理店で辛い料理を食っただけ
ではとてもとてもタイ人が美味しいという辛い料理を味わえない。

2009/12/6

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インフルに効果

俺は風邪をひいた時、熱い味噌汁に唐辛子と長葱、生姜を混ぜた
ものを飲んで寝た。そうすると汗が出て風邪が治った。昔の話だ。

今は、毎日が唐辛子を食べる生活だから、そんな治療をやらない。
唐辛子の効果に疑問があるからだ。
たまに唐辛子を大量にとるから、唐辛子の治癒効果があった。
昔は大量と思った唐辛子も今思えばほんの僅かだ。
その程度の唐辛子で風邪が治るのなら、今の唐辛子生活では風邪
をひく事はないと思ってしまう。これ
だけ唐辛子とニンニクの食生活
をしていても風邪をひく時はひく。

話は変わるが中国で唐辛子とニンニクの値段が高騰しているそう
だ。それは投機筋がインフルに効果があるとされているニンニクと
唐辛子に金をつぎ込んだからだ。まずは
ニンニクで金儲けをした投
機筋は次に唐辛子に金をそそいだ。
暖かくなるまでこの騒ぎは続くだろう。
投機筋が金をそそぎこむくらいだから、やはり唐辛子とニンニクは
風邪にきくのだろうか?

中国のニンニクや唐辛子を多用するウチにとっては迷惑な話だ。

2009/12/7

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2009年12月 5日 (土)

ハヤトウリのタイカレー

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今日はタイカレーだ。野菜はハヤトウリを使った。
ハヤトウリをタイ語で何と言うのか知らない。
こんな野菜はタイにはないからハヤトウリと言うタイ語はないだろう。
俺はハヤトウリが好きなのだが、余り売っていない。
ハヤトウリを見かけたので買ってきた。
買いに行く前にハヤトウリのことをヌチャナートに説明した。
「ハヤトウリ」なんて言っても通じない。
「昔、湖に行った時、買った野菜だよ。バスが大きな交差点で曲がる
近くの家で庭に作っている野菜だ。胡瓜の仲間でローズアップルに
似た形をした野菜だよ」
ハヤトウリを説明するのに、こんなにもいろいろなことを言わなくて
はいけない。
日本語でこれだけ説明するのも面倒だ。タイ語で説明
するともっと面倒だ。ヌチャナートもハヤトウリを思い出し、理解した。

以前はハヤトウリをどのようにタイ料理にしたのか覚えていない。
ヌチャナートはこれを今回はタイカレーに入れると言う。
よく煮込んだハヤトウリは味が浸みて柔らかくなる。
このカレーはヌチャナートも辛いという。タイ人が辛いというのだか
ら、日本人には辛すぎる。確かに辛いカレーだが、辛さの他にいろ
いろな香りがするので、辛いと言う実感がない。
実感がなくても身体は辛さに反応して、おでこには汗がびっしょり
でる。

2009/12/3

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タイ料理に見えるか

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これはタイ料理に見えるだろうか?
まっ、普通の野菜炒めと見えるだろうな。
野菜を食べなくてはいけないと言ってカリフラワーと一緒に肉を炒
めた。

カリフラワーの日本語は花キャベツだったかな。
タイ語でカリフラワーのことを直訳すると「花野菜」だったな。
英語でもフラワーと花を意味する言葉を使っている。
みんなが同じように花と感じるのが面白い。
面白くないって?でも俺は面白いと感じるのだ。

皿に乗った野菜炒めだけを見ていたらタイ料理にはみえないが、
下にある唐辛子をみてくれ。これだけ唐辛子を用意すればタイ料理
に見えるだろう。
ミネラルウオーターも用意してある。
入れ物は本物だが実は水道水だ。
写真じゃミネラルウオーターも水道水も見分けがつかない。
空瓶に水道水を入れてミネラルウオーターと言ってだしている料理
店があるかもしれないな。

タイ料理を食う時は水を取らないといけないようだ。
辛味で胃腸をやられるのかな?
俺が食事の時、或は食後に水を飲まないとヌチャナートは怒る。
タイの店に入ると「水はなんにしますか?」と必ず聞かれる。
それは売上げを伸ばすためだけではないみたいだ。
理由はわからないが、タイ料理を食う時は水を飲んだ方がよさそうだ。

2009/12/2

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2009年12月 3日 (木)

南蛮料理とタイ

日本にはポルトガルの影響を受けた食べ物が多い。
その筆頭が天麩羅だろうな。金平糖なんてものもポルトガルの影響
を受けたものだ。それらを総称して南蛮料理と呼んでいる。
考えて見れば南蛮なんて蔑称を使うのは失礼な話だ。
現代の我々はそれを蔑称と感じているが、当時の日本人は別の捉
え方をしていたと思う。南蛮渡来の品は貴重品だった。
南蛮と言う言葉は高級品と同意語だったかもしれない。
現代の日本人がルイヴィトンやグッチ、ピエール・カルダンと言った
輸入ブランド商品を有り難がるよう
に、当時の日本人は南蛮と言っ
ただけで有り難がったのだろう。

南蛮貿易によって伝えられた南蛮料理というものを分類すると
二種類あるのではないか?
一つは金平糖のようにポルトガルで食べられているものが日本に
伝えられたもの。
もう一つはポルトガル人の使用人或は船員としてポルトガル人と共
に日本に来た東南アジアの人が伝えた
東南アジアの料理だ。

南蛮料理、例えば南蛮漬と呼んでいる揚げた魚などを酢醤油と
唐辛子の入ったタレに漬け込んだ料理があ
る。ヌチャナートは日本
に伝えられた味と似かよった味の小魚の南蛮漬を作る。
揚げた魚をピリ辛のタレで漬け込む南蛮漬はポルトガルの料理
ではなくて東南アジアの料理ではないかと
ヌチャナートの料理を
食っているうちに思うようになった。?

もし南蛮漬がポルトガルからタイに伝えられたものなら、ヌチャナート
が作る南蛮漬はタイ風の味ではな
くもっと変わった味になっている
はずだ。南蛮漬の特徴的な味は唐辛子だ。唐辛子はタイの味だ。
南蛮漬がポルトガルの料理なら味付けに唐辛子で
はなくポルトガル
で取れる香草を使うはずだ。
そんなことを考えると南蛮漬は東南アジアの料理なのではないか
と思っている。
南蛮漬が今もポルトガルにあるとしたら、それはポルトガル料理で
はなくて東南アジアからポルトガルに
逆輸出し伝わったものだろう。

俺の記憶が正しければ、油で揚げる料理はポルトガル人によって
タイに伝えられた。揚げた物をナンプラ、酢、唐辛子他で味付けし
たタレに漬け込むのはタイなどの東南アジア人が発明した
のでは
ないか?
ポルトガルの揚物料理が東南アジアで変化、発展した料理が南蛮
漬として日本に伝えられたとも考えられ
る。

ポルトガル料理はタイに伝えられて今も食されている。
それらポルトガル発祥の料理などをタイ人はなんと総称しているの
だろう?
南蛮料理つまり南の野蛮人の料理だなんて呼んでいないはずだ。
ポルトガルはタイから見ると遥かに西方だから西蛮人料理なんて
呼ぶのかな?
純粋にポルトガル料理と呼んでいるのか?
あるいはただ単に「外国の料理」と呼んでいるのか?
ちょっと興味がある。

2009/12/3

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2009年12月 2日 (水)

食べ物と健康Z029続

食い物と健康に関する広告をみている。
「これを食うと腎臓によい」という類の広告が沢山ある。
そんな広告が目に付いたら書き出している。
今日はもうひとつ別の広告が目に入った。
この広告では黒豆がいいと書いてある。
別の広告では大豆がいいと書いてある。
健康食にも流行り廃りがある。
豆が身体にいいという傾向があるのかな?
もしかすると豆健康ブームが起きるかもしれない。

「健康」誌 2010年01月号 主婦の友社
高血圧・乾燥肌・冷え性に黒豆コラーゲンスープ

リンゴ一個で便秘・アレルギーが緩和

2009/12/02

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鯖缶詰のトムヤンスープ

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スープはなんにしようかとヌチャナートは考えていた。
「ねぇー、お魚のスープでもいい?」
「ああ、いいよ。」
「缶詰の魚よ。いい?」
「いいよ」
パソコンを叩きながら軽く返事をした。
返事はしたが、ヌチャナートがナンと言ったのか理解していない。
機械的に返事をしていた。
魚の缶詰がどうのこうのと言ったので、台所で見た鯖の缶詰を思い
出した。鯖の缶詰を使ったサラダはよく作るので、サラダがでるも
のだと勝手に思っている。出された物を見て驚いた。
鯖の缶詰と春雨を使ったトムヤンだった。
そういえば「魚の缶詰のトムヤンを食べるでしょ?」と言っていた。
いい加減に聞いて、適当に返事をしていたのだ。
生の魚を使ったものだと魚の生臭みがでる。
これは缶詰だから、生臭さはない。
俺にもこの魚のスープは食える。

2009/12/01

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ウチのご飯

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こんな形でご飯を食べることがウチでは多い。
日本と同じでタイも主食は米だが飯の盛り付け方は違う。
茶碗に飯を盛り付けるのが日本の方式だが、皿に盛りつけるのが
タイの方式だ。皿に飯を盛りつけるのは洋食かカレーの時の飯の
盛り付けと日本ではなっている。
タイ人の食べ方は皿の飯にどばっとおかずをぶっかける食べ方と
このように飯の横におかずを置いて食べる食べ方がある。
写真のような食べ方はごくごく普通のタイ庶民の家庭での食事だ。
観光旅行で連れて行かれるタイ王宮料理店で出されるような料理
をタイの普通の家庭で食べていると思ってはいけない。
あんな料理を毎日、毎食は面倒でやっていられない。
あれは和食で言えば懐石料理みたいなもんだ。普段はこのような
簡単な料理で食事を済ませているのは日本と同じだ。
外食文化の盛んな国タイでは、こんな料理も家庭で作るのではな
くて、外で買って来て皿に盛って食べるスタイルが多い。
日本じゃこんな料理を買うことができないから、ウチで調理したもの
だ。キムチがあったのでキムチを乗せた。
アメリカ製の唐辛子ソースをかけながら俺は食っている。
このソースはタイ人には人気がない。
「そのソースは美味しくないでしょ?」
「美味しいよ」俺はむきになって反撥する。
唐辛子を多用するから、タイ人は唐辛子の味や香りにうるさい。

2009/12/01

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食べ物と健康Z029

食べ物と健康Z029

「これを食うと身体にいい」「これは身体にいい」という話がある。
そんな話を広告の中に見つけている。
とにかくいろんなものがある。
結局、何を食っても健康によくなってしまうのではないか?
それから流行がある。ある時はキノコであり、またある時はバナナ
であったりする。
その流行をみるのも面白いかもしれない。

「安心」誌 2010年01月号 マキノ出版
免疫力が高まる!体温が上がる!
ショウガココア
高い血圧が下がり正常化!
ひざ痛、腰痛、頭痛が軽快
メタボに効く!シワもたるみも消え肌ツヤツヤアップ!

「夢21」誌 2010年01月号 わかさ出版
こめかみが脈打つようにズキズキ痛む
片頭痛の画期的な根治法は
海藻の多食と朝日浴び歩き

女性ホルモンの急減による更年期の頭痛めまいを治す妙薬は
大豆食と首ひねり

2009/12/02

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