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2009年12月31日 (木)

現地料理に現地酒

俺ん家は毎日がタイ料理で飯を食いながら酒を飲む。
酒はウイスキー、ビール、焼酎、日本酒とその時々、その場にある
ものを飲んでいる。

現地の料理に現地の酒が一番美味しいというのが定説だ。
タイの料理屋でタイ人が飯を食いながら飲んでいるものはビールが
一番多い。ビールはタイの酒ではないが、暑い中で辛い料理を食い
ながら飲むには冷たいビールが美味い。
現地料理に現地酒の定説から外れるが、この組合せはいい。
この組合せの良さはタイ人も認めており、何の疑問も感じていない。

料理を食いながらタイの焼酎ラオを飲んでいる連中がいる。
これは現地料理に現地酒の定説に当てはまる。
ホワイトカラーのタイ人はラオなんて労働者が飲む酒だから馬鹿に
して飲まない。焼酎を飲みつけている俺にはタイ料理とラオの組み
合わせもいいと思う。俺がラオを飲んでいると、
「何でラオなんて飲んでいるの?」とタイ人は怪訝な顔をする。
「これはここでしか飲めない酒だからだよ」と答えると一応は納得し
たような顔をするが、なんだかふ
に落ちないようだ。
日本人だって昔はホワイトカラーは焼酎を飲まなかった。
今は女まで焼酎を飲む。
ヌチャナートは焼酎とラオが同じ味なので焼酎を好まない。

タイでも良いワインが出来るようになったので、ワインとタイ料理の
組合せ云々が言われている。タイ国産のワインと言えどもワインは
外来の酒だから、ワインとタイ料理の組み合わせは現地料理に
地酒の定説から外れる。ワインとタイ料理の組合せをタイ人が
云々するのなら俺は納得する。タイ料理に合う美味しいワインは
これこれなんて言っている日本人ソムリエの話を俺は信じられない。
あのソムリエは本当に激辛のタイ料理を腹一杯食っているのだろうか?
激辛のと言っても日本人から見て激辛のタイ料理だ。
タイ人から見れば子供の料理だ。それをタイ料理に慣れていない
日本人が半人前食ったら、激辛料理で舌が痺れてワインの味なん
てわか
りっこない。それに不慣れの香草の香りが強くワインの香り
がわからなくなる。飯を美味しく食うため
に飲むのが酒だ。
美味い酒があるから飯が美味くなる。飯が辛くて辛くて食えなかった
なら、ワインが云々なんて言えないと思う。

ワインに和食なんて組み合わせも30年ほど前から宣伝されるように
なった。これはワインの消費を増やそうとする醸造メーカーの策略
だった。宣伝に踊らされてワインは和食に合うと言うようになり、
ワインの消費が伸びた。
「何処そこで水揚げされた大トロには、このワインが合う」
なんて言う評論家だかソムリエがいる。30年以上前に同じことを
ソムリエが言ったなら、馬鹿にされ相手にされなかった。

メコンと言うブランドのタイの酒があるが、俺の好みに合わない。
現地料理に現地酒の定説からすると、メコンとタイ料理は相性が
いいはずだ。だが、俺はこの酒を飲みながら飯を食う気になれない。
それにも関わらずメコンは売れているからタイ人の好みにあってい
るのだろう。

こう見てくると現地料理に現地酒の定説は正しくない。
個人の好みの問題は別にして、酒ならどんなものでも、どんな料理
にも合う。そして酒と料理の相性は時代と共に変化する。

一昔前には焼酎と刺身なんて組み合わせは考えられなかったが、
今では普通だ。タイ料理とラオの組合せをタイ人は異様に思って
いるが、時代が変わればこれはよい組合せだとなる。
ワインと和食、ワインとタイ料理の組合せも今は相性がいいとなって
いる。ビールとタイ料理の組合せならタイ人でなくても大喜びする。
要するにどんな酒でも酒ならどんな料理とも合うのだ。
それが時代によって酒と料理の組合せの好みに変化が起きるだけ
の話だ。

2009/12/24

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