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2009年8月 8日 (土)

海苔の味噌汁タイスタイル

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タイ南部に旅行した方からお土産にタイの海苔を戴いた。
日本の海苔は四角い枠に入れて乾燥させる。
タイでは丸い枠に入れる。
海苔は四角い物という先入観があるから、戴いた時にはそれが何
なのか分からなかった。
ヌチャナートがこれを使って料理を作ったことがある。
しかし、ヌチャナートの出身地では海苔を使う料理がないか少ない。
馴染みの薄い食材だから、一度か二度だけ海苔を使ったが、後は
そのままだった。

「スープいるでしょ?ナムスップミソを作るわ」
ナムスップミソと言うのは味噌汁のことだ。
英語で言えばミソスープだ。味噌汁はたしかにスープの一種だが、
味噌のスープと言われると日本人の感覚ではちょっと違和感が
ある。ましてタイ語でナムスップミソなんて言われると、味噌汁だ
なんて思えないだろう。
毎度のことなので俺にはナムスップミソ=味噌汁だ。

味噌汁の具は何がいいか聞かれた。
タイの海苔がまだ残っているのを思い出した。
海苔のことをタイ語で何と言うのか思い出せなかった。
辞書で調べるのも面倒だから、タイ語で「海の野菜」と言った。
ワカメも昆布もみんな「海の野菜」で俺は済ませている。
ウチはそれで通じるけど、他のタイ人にも通じるのかな?
そうだ、タイ語では海苔、ワカメ、昆布はみんなサラーイと呼んで
いる。日本人は海藻をよく食べるので海藻を呼び分ける。
タイ人は海藻を種類ごとに細かく呼び分けていない。
呼び分けるということは海藻に親しみ、ちょっとした違いを表現した
いからだ。海の近くに住むタイ人は昆布と海苔を呼び分けているだ
ろうが、一般には呼び分けていない。
海藻を余り食べないから、タイ人は海藻を呼び分ける必要を感じ
ないのだ。

味噌汁の具にタイの海苔をいれることにした。
これをキャベツと一緒に味噌汁の具にした。
味噌汁も上手に作るようになった。
この味噌汁もよく出来ている。
タイの海苔は何処にあるの?
左上にちょっと赤いものがある。それがタイの海苔だ。
ヌチャナートも自画自賛で「ナムスップミソ、おいしいわ」と言って
いる。味噌汁なんだから、お椀に入れるべきだ。
それが日本人の感覚だ。
これは味噌汁ではなくてナムスップミソだから普通のスープ椀に
入れてだした。
この辺りの日本人の感覚はヌチャナートには分からない。

2009/8/8

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食べ物と器

日本人の食生活では食べ物と器の関係がはっきり決まっている。
ご飯は茶碗に盛ることになっている。
「当たり前じゃない!」と思う方もいるでしょ。
ご飯の食べ方をタイやその他の国と比べるとこれは当たり前では
ないんです。日本では茶碗に属性があるのが特異だ。
この茶碗はお父さんのもの、ちょっと小さめの茶碗はお母さんの
ものと決まっている。タイにはそんな決まりはない。
こうやって見ると、当たり前に見える物が当たり前に見えないでしょ。
皿にご飯を盛るのは日本では洋食とカレーだ。
本膳にご飯を皿に盛りつけてだしたら、非常識と怒られる。

味噌汁を茶碗に盛ることもない。
金持ちは漆塗りの椀、貧乏人は木製かプラスチックの椀に味噌汁
を盛る。絶対に瀬戸物の茶碗に味噌汁を盛ることはない。
また味噌汁の椀は味噌汁か澄まし汁以外の料理を盛ることはない。

魚は細長い皿に盛ることが多い。

日本人の食生活では食べ物と器の関係がかなりきっちりと決まって
いる。その関係を崩すとなんだか落ち着かない。

タイ料理では食べ物と器の関係が曖昧だ。
炒め物、揚物、蒸し物は皿に盛る。
汁物、水気の多い料理は丼に盛るという大雑把な区別しかない。

この料理にはこの器という約束事がないから、トムヤンクンを味噌
汁の椀に入れても気にならないようだ。味噌汁の椀にトムヤンクン
を入れて出されたなら、日本人はどう感じるか?
蓋付の椀を出されたなら、日本人は味噌汁の味を期待する。
蓋を取ったらトムヤンクンなので、期待していた味と違う。
それで、味噌汁椀に盛られたなら、美味しいトムヤンクンも不味い
と感じてしまう。

料理を盛る器にこだわらないからと言ってもタイ人は汁物を皿に
盛ることはない。それはただ単に食べにくいからだ。
欧米のスープ皿のように深みのある皿はタイにはないから、汁物
は丼に盛ることになっただけの話だ。
洒落たレストランでは魚は魚型をした皿に盛ってだすが、一般には
丸いプラスチックの皿に盛ってくる。

日本の料理とタイの料理では味が違うだけでなく、盛り付ける器
についても考え方が違う。
料理の世界って奥が深い。

2009/8/8

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鼠の糞の香り

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鼠の糞とタイ語で言う唐辛子がある。
この唐辛子はタイ人が辛いと言うのだから、かなり辛い。
料理と一緒にこれを摘んで食べることもある。
ナンプラ、生のニンニク、タイのタマネギと一緒に混ぜ合わせる
こともある。この唐辛子を一個食べたなら、多くの日本人の舌は
麻痺する。口の中が火事になって飛び上がる。
タイ人は平気で何個もこの唐辛子を食べる。
辛いタイ料理に慣れた日本人ならこの唐辛子を食べることができる。
初めてタイ料理を食べる人にはこの唐辛子は無理だな。

唐辛子は味や香りが簡単に変わるようだ。
しし唐でもたまにやけに辛い物があるでしょ。
この唐辛子も同じ畑で出来たものだと思うが、香りにばらつきが
あるようだ。
「いい香りね!」と言いながらヌチャナートは食べている。
たしかに唐辛子特有のよい香りがしているが、この唐辛子の香りが
他の唐辛子の香りと比べてどう違うのか分かるようにはまだまだ
時間がかかる。

2009/8/8

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屋台の調味料作り

屋台で飯を食ってホテルに帰ることにした。
この屋台で働く若い女が調味料を作っていた。
かなり大量のナンプラをボウルにいれた。
そしてどさっと唐辛子をいれる。
それだけを見ても どきもを抜かれる。
「うわーっ!あんなに唐辛子を使うのか!」
タイ料理が辛いわけだ。
女はライムを絞って加える。全体をかき回して、味見をする。
「えっ!あんなに唐辛子が入ったものを味見している!」
俺は驚いて彼女のやることを見ていた。
彼女はちょっと考えながら、砂糖だかなにかを加えてまた味見をし
ている。唐辛子で舌が麻痺しないのだと俺は妙に感心しながら
彼女を見ていた。

先日、俺は自分でナムプリックを作っていた。
ナンプラに唐辛子を入れ、レモンを絞り・・・・・。
ヌチャナートが作るナムプリックの味に近づけたかった。
味見をして、味の素などを加える。
「あれれ、俺も知らないうちに、いつか見たタイの屋台の女と同じ
ことをやっている!」
俺でもナムプリックの味の違いを見分けるようになっている。
屋台の女はもっと細かい味の違いがわかるのだろう。

2009/8/8

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烏賊のワタ タイ的利用法

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新鮮なイカのワタを炒める。その時、好みでニンニク、唐辛子、
胡椒、生姜などを加える。醤油、塩で味付けをする。
この味はタイ人の好みに合うはずだと想像した。
毎日、タイ料理を食べ、タイ人の食べ方を見ているので、どんな味
なら好まれるか段々分かってきた。ヌチャナートもこの味を好んだ。
ヌチャナートが「美味い」という時は「食用可能」「食べられる」程度
の美味さだ。本当に美味いと思うときは自分でもそれを作る。
自分で作るというよりも俺の味をタイ風に変化させる。
これがヌチャナートが作った料理だ。
どうです?こうなると完全にタイ料理でしょ。
烏賊のワタなんて日本人でもあまり利用しないから、ヌチャナートの
この調味料を見た人はタイ料理だと思う。
これを掻き混ぜてから、茹でた野菜をつけて食べる。

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烏賊のワタの使い道は塩辛にすることが多い。
他に使い道がないと思って、多くの人はワタを捨ててしまう。
もったいない!釣り人は自分で釣ったイカのワタを上手に食べる。
タイ人も烏賊のワタのこのような使い方を知らない。
この料理は日本人とタイ人の知恵が集まってできたものだ。

2009/8/7

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ハーブをキッチン菜園で

デパチカの食品売り場にスイートバジル他ハーブ類が並んでいた。
「パクチーがあるわ。パクチーラオもあるわ。」ヌチャナートは嬉し
そうに叫ぶ。ローズマリー、ディルなどもある。
ごくありふれたタイのハーブだが、日本で見ると嬉しくなるのだ。
俺達がタイで日本の沢庵や梅干を見つけた時の感覚かな?

俺は小さく綺麗に包装されたハーブ類を見ながら考えてしまった。
日本の家庭料理では、ハーブなんてものは大量に使わない。
必要な時に、買い求めればすんでしまう。
しかし、専業主婦が電車やバスに乗ってデパートに買物に行った
ら、ハーブの値段より交通費の方が高くなる。時間も使うし、
疲れる・・・・。こんなものこそキッチン菜園で作ったらいい。

店によって量も値段も違うがどのハーブも100円から200円の間で
売っていた。園芸店に行けば、似たような値段でハーブの種を
買える。買った種の全てを植えるほど敷地がない。
そんな人はハーブの苗を買えばいい。

キッチンに土を入れた鉢を置くことは衛生上好ましくないから、
ベランダや庭先に小さな鉢を置いて、ハーブを育てればデパートに
買物に行く必要がない。
今はキッチン菜園と言うが、昔の言葉なら家庭菜園だ。
キッチン菜園は食生活を豊にし、子供の教育にもなる。
元気にハーブが育つのを見るのも楽しい。

ウチではスイートバジルの葉を食べた残りの茎を鉢に植えている。
これが根付いて新しい葉を取れる。
芽が出たニンニクもタイのタマネギも鉢に植えてある。
自分が育てたものを食べるのは嬉しいもんだ。

2009/8/8

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2009年8月 7日 (金)

パットムウ 豚のナンプラ焼

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豚肉をナンプラにつけておいてからフライパンで焼いたものだ。
ナンプラ焼なんて名前の料理はない。おれが勝手につけた名前だ。
日本の生姜焼きに似ている。
これをご飯に乗せて食べるだけの簡単な料理だ。
タイ料理に慣れていない人はこれだけで、ご飯を食べるだろうな。
これだけでも充分に美味しいのだが、俺は唐辛子がないと物足りな
い。唐辛子を乗せて、ナンプラをちょっとかけてから食べるともっと
美味しくなる。これを全部食い終わると、冷たい水を飲む。
水が甘く感じる。

2009/8/6

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ヤングコーンの炒め物

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ウチには二種類の缶詰がある。ひとつは保存食としての缶詰。
もうひとつはタイの食材の缶詰だ。缶詰の食材は生に比べると味は
劣るがこれしかないから諦める。
保存食の缶詰のヤングコーンがある。缶詰だから腐らない。
そうは言っても保存食も新陳代謝が必要だ。
古くなった物は食ってしまい、そして別の缶詰に置き換える。
定期的に新陳代謝をやればいいのだが・・・・。

「これを料理してくれない?」ヤングコーンの缶詰を取り出した。
「どうやって食べる?炒める?」
「うん、炒めよう」

うーん、これは見た所はタイ料理じゃない。
味付けはタイだ。
ところどころに赤いものが見えるが、これは唐辛子ではなくて人参だ。
全く辛味がない。辛味がないと中華料理みたいだなと感じる。

2009/8/6

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2009年8月 5日 (水)

スイートバジルのキッチン菜園

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英語でスイートバジル、タイ語でホーラパーという薬草を戴いた。
甘いような柔らかな香りが俺の好みにあっている。
この葉を料理に使う。茎を鉢に挿しておくと根が出て育つ。
以前にもやって成功している。

タイではちょっと土に挿しておけば、根が出て育つのだろう。
その感覚が抜けていないからヌチャナートは茎を束ねてちょこっと
鉢に挿す。これでは風で茎が揺れると根元がぐらつく。
日本はタイよりも温度が低いからもっと丁寧に挿さなくてはいけない。
ヌチャナートには理解できない。俺は一本ずつ丁寧に植え替えた。

ホーラパーで思い出すのは田舎町のレストランで食べたオックス
テールスープだ。オックステールスープと言うと欧風の料理と日本
人は思うが、タイ料理にもオックステールスープは
ある。
仏教が肉食を禁じていないタイでは昔から肉食をしている。
肉食の歴史が長いから、肉のあらゆる部分を食い、絶対に無駄に
しない。牛の尻尾をスープにしたら美味く食えるとタイ人は知って
いる。柔らかな肉と、ホーラパーの香りが気に入った。
一口食って、これは美味いと思った。

2009/8/5

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牛筋の味噌煮込が

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嬉しそうに笑いながらヌチャナートが沢山の葉を見せる。
「サミイ!見てよ!こんなにあるわ!」
「苦瓜かい?」
「ちがうわ。唐辛子よ」
ベランダの鉢に植えた唐辛子の葉をむしってきた。
唐辛子はやっと花をつけてこれから実を結ぼうとしている時期だ。
沢山の栄養が必要だ。人間で言えば母乳が一番必要な時期だ。
それなのに、葉をむしりとってしまう。
これでは唐辛子が育たない。
俺はそんな心配をするが、ヌチャナートは気にしていない。

唐辛子の葉を使った料理がでてきた。
あれれ?これは俺が味噌で煮込もうと思っていた牛筋じゃないか!
毎日々が辛いタイ料理だ。赤提灯の飲み屋で食べる料理を思い出
し食いたくなった。そういう料理は自分で作らないとだめだ。
長い時間かけて煮込んで柔らかくなった牛筋に青葱と唐辛子をかけ
て食う。これぞ赤提灯の味だ。冷たいビールでも熱燗でもいい。
牛筋の味噌煮込になるはずだったのにタイ料理になっちゃった。

2009/8/4

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焼飯麺

即席麺を取り出していた。俺は食べたくない。
「麺はいらないよ」
「あらそう。カオパットにするわね」
カオパットというタイ風の焼飯は大好きだから反対しない。
俺はカオパットに卵が入っていても、入っていなくても気にしない。
でもタイ人はカオパットに卵が入らないと気がすまない。
日本人の感覚で言えば、刺身に山葵の組み合わせみたいなもんか
な。出来上がったカオパットを見ると、なんだかいつもより黄色い。
昨日、近所のドラッグストアで買った特売の卵をいれたせいかなと
思った。カオパットを見ると即席麺が入っている。

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「えっ!カオパットに麺をいれるの?!」
この料理の名前はなんというのだ?カオパットでもヤキソバでもない。
焼飯麺という名前にすることにした。
こんな料理をタイで見たことがない。
タイの何処かではこんなことをやっているのかな?
「ねー、レモンいる?」
こんなおかしな料理を作ってもヌチャナートは平気な顔をしている。
「唐辛子もいる?」
レモンも唐辛子もお願いした。レモンをぎゅーっと絞る。
爽やかなレモンの香りがする。
「掻き混ぜてね」
酸味があるとカオパットの味が引き立つ。
赤い唐辛子をのせると、辛味で暑さを忘れる。
ヤキソバでもヤキメシでもないおかしな料理だが、満足がいく味だ。
食い終わると冷たい水をぐいとのむ。
この水がまた美味いんだ!

2009/8/5

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2009年8月 4日 (火)

タロイモか

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近所の畑にこんな光景があった。俺はこれを見た時、
「ああ、ここを芋畑にするのだな」と思った。
暑さのせいだろうか?俺は一瞬タイにいる錯覚に囚われ、勘違い
した。タイの田舎の畑にはこんな細い棒が転がっている。
これはタロイモの挿し木だ。
これを挿しておくとイモができる。
何にも知らない俺たちは、こんな棒を見たら薪にして燃やしてしまう
だろう。毎日、タイ料理を食って、タイ語で話をしているので、
タイボケになっている。こんな棒をタロイモと勘違いする日本人は
余りいないと思う。

2009/8/3

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スパイシーの意味

グルメ番組でよくスパイシーという言葉を聞く。
そんなカタカナ英語の意味を知りたくて、この記事にたどり着いた
人のためにちょっとスパイシーの意味を説明しておこう。
スパイシーというのは英語で香辛料を意味するスパイスの
形容詞形だ。香辛料の香りや刺激がきいた状態をスパイシーと
言う。
タレントがグルメ番組で言うスパイシーと言う言葉の意味は
「いい香り!」「素敵なにおい!」と言ったところだ。
あいつらはスパイシーとカタカナ英語で言った方が格好いいと思って
いるのかな?俺はこのブログの中で何度も書いているが、風味は
日本語で表現すべきだと思う。その理由は幾つかある。

英語国民が考えるスパイシーの概念を形で表すと五角形だとしよう。
日本人がカタカナ英語で考えるスパイシーの概念は八角形だとする。
英語を話すタイ人が考えるスパイシーの概念は六角形だとする。
日本人とタイ人が英語を共通語として話していても、同じ英単語スパ
イシーは国民によって感じ方が違う。
カタカナ英語のスパイシーで俺はタイでとんでもない失敗をした。

英語で欧米料理関係の本を読んで理解したスパイシーの意味を
「香り高い」と俺は解釈していた。
欧米料理にはインドや東南アジア料理のような辛い料理はない。
彼等が使う香辛料は胡椒、ナツメグ、シナモン、パプリカ、カルダ
モン、サフラン、オールスパイスなど香りは高いが辛味は低いもの
が多い。これら香辛料を沢山加えても唐辛子が持つような辛味は
ない。英語国民が考えるスパイシーは「辛味が少なくて香りが高い
こと」と考えてよい。

日本人タレントが使っているスパイシーの意味はほぼ英語国民の
感じ方と同じだと思う。スパイスの定義は国際的にはっきりしない
が、日本の香辛料関係者の定義によれば鰻の蒲焼にかける山椒
もスパイスに分類される。山椒を蒲焼にかけると、よい香りと辛味
がある。この香味を英語国民はスパイシーと表現する。
蒲焼にかかった山椒の香味をスパイシーと言われても日本人には
ちょっと何のことだかわからないだろう。
だから、借り物のカタカナ英語でスパイシーと言うなと俺は唱えて
いる。

スパイス(香辛料)がでたらハーブ(香草)についても言及しなくて
はいけない。香辛料と香草の区別もはっきりしないが、日本では
茎、葉、花を利用するものを香草ということにしている。
英語でコリアンダー、タイ語でパクチーと呼んでいる植物は香草
なのか香辛料なのか区別は難しい。タイ料理ではコリアンダーの
葉を使うから、コリアンダーはハーブということになる。
欧米の料理ではコリアンダーの種を使うから、香辛料というややこ
しいことになるな。
似た例に日本の紫蘇がある。紫蘇も香草か香辛料か分類が難し
い。紫蘇も多くは葉を使うが、時には未熟の実を使う。
葉を使った場合は香草となる。未熟な実は香草なのか香辛料なの
かはっきりしない。未熟とはいえ実だから香辛料かな?
同じ植物でも使う場所によって香草だったり、香辛料だったりすると
考えれば良いかな。

タイ料理でよく使うミントやバジルも葉を使うから香草に属する。
ハーブ(香草)であるコリアンダーやミントの香りがふわーっと口の
中で広がった場合、英語ではなんと表現するのか?
やっぱりスパイシーと言うのか?ハーブの香りが広がってスパイ
シーというのはおかしいと思わないか?
スパイスの香りが広がるからスパイシーだと思う。

herbの形容詞にはherbyとかherbalがあるが、ハーブの香りがきいた
という意味では使わないようだ。
料理や食品の専門家はハーブの香りの広がりとスパイスの香りの
広がりを明確に区別するだろうが、一般には英語でもハーブの香り
がきいた料理はスパイシーというのかもね。
こんな問題もあるから、カタカナ英語で風味を表現するなと俺は言う。

俺はタイで料理を注文した。ウエイトレスは「スパイシーにするか?」
と聞いた。俺は欧米料理で使われるスパイシーという言葉の感覚で
タイ料理をスパイシーにしてくれと頼んでしまった。
タイ料理で使う主な香辛料は唐辛子だ。タイ人にとってスパイシー
というのは唐辛子の香りをきかせることだ。スパイシーと注文すれ
ば、唐辛子以外の香辛料や香草も多めに入れて香味を高めている
だろう。タイ人が唐辛子の香りがきいていると感じる料理は、タイ人
でも辛いと思う辛さだ。
こんなに唐辛子が入った料理は日本人にはとても食えない。
残しては店に失礼と思い、辛さを堪えて食べたが全部を食べきれ
ない。大失敗だった。
それ以来、タイではスパイシーは辛いと同意語だと認識した。
このように、国によってもスパイシーの意味が微妙に違う。別の国
ではウイキョウを沢山加えることをスパイシーと言っているかもしれ
ない。
この例からも風味をカタカナ英語で表現するのは危険だと分かる
でしょ。同じ物を食っても日本人と米国人では感じ方が違う。
日本人が感じる風味は日本語で表現すべきだ。

グルメ番組ではスパイシー、ジューシー、マイルド、フルーティーの
4つの言葉しか使わない。風味をたった4つの言葉で表現されても
美味さは伝わらないと誰しも思う。
くどいが風味だけは日本語で表現しよう。

2009/8/4

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筍カレー ゲンノーマイドン

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ヌチャナートの日本人の友達が辛いタイ料理が食べたいと言った。
暑くなると食欲不振になる。こんな時は辛い料理で暑さを飛ばした
くなる。唐辛子が沢山入った料理だと、暑さを忘れて食べることは
事実だ。
「何、作ろうかしら?」
「・・・・」
「炒め物がいい?それともスープ物がいいかしら?」
「スープがいいよ」
夏だから食中毒を起こしやすい。
スープ物なら必ず温め直して食べるから、食中毒の心配はない。
作るものが決まると、あとは手早い。
さっさと筍カレーを作り始めた。
今日は沢山作らなくてはいけないので、ココナッツが不足している。
「あら、ココナッツが足りないわ!」
そんなことも予想して俺はひそかに買い込んでおいたココナッツを
差し出す。
「このココナッツでいいかい?」
「それで丁度いいわ。どうしたの?」
「買っておいたんだ」
タイ料理のにおいが立ち込める。このにおいで俺はタイ料理と
わかるが料理名までわからない。タイ人はこのにおいを嗅ぐと
筍カレーのにおいと料理名までわかるそうだ。
日本人の友達が食べるタイ料理だ。ヌチャナートは辛さを気にして
いる。
「辛さはどう?」
「辛くないね。」
更に赤い唐辛子を加えると、よい辛さになった。
タイボケ、辛さボケになっている俺の判断だ。
タイ料理になれていない日本人からみると超辛、激辛かもしれない。
「いい辛さね。でも日本人には辛すぎるかもしれないわ」
これで食欲を取り戻し、夏を乗り切ってもらいたい。

2009/8/3

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2009年8月 3日 (月)

一人旅のタイ料理

一人でタイを旅すると何を食ったらいいのかわからない。
俺が好きなバーミーナムやカオパットだけ食っていてもいいのだが、
やはり何か料理らしい物を食い
たくなる。一緒に冷たいビールを
飲み、談笑する人がいないから、一人で高級レストランに入っても
面白くない。英語や日本語のメニュウを出されても、それがどんな
料理なのかわからない。分かったとしても一人で食っても美味くない。


屋台とか一膳飯屋、屋外のビアホールなどが気安く食べられる。
そんな場所では一人で食っていても寂しさを感じない。
多くの田舎の店ではタイ語しか通じない。タイ語のメニュウを出され
ても読むのが面倒だ。店の中を見回して、誰かが食べているもの
を指差して同じ物を注文する方が早い。
俺が同じ料理を食い始めると、必ず真似された人は俺を見て笑い
かける。タイ人も見ず知らずの日本人の俺が同じ物を食うと、親近
感を感じるのだろう。
小さな微笑を貰うと一人でいることを忘れてしまう。

日本語では同じ釜の飯を食う仲間というと連帯感の強さを表す。
タイ人も同じ飯を食う日本人を仲間のように感じるのかもしれない。
食べ物は人々の心を結びつける。

2009/8/3

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ノーマイドング 筍料理

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筍料理と日本で言えば春を思わせる。そういう季節感はタイには
ない、と言うとタイ人に失礼だと思
うようになった。
雨季の始まりにでる筍は一番美味いとか、タイにも季節感がある
と思う。俺たちがタイに行くと、何時行っても暑いと感じるのでタイ
には季節がないと勘違いする。
俺だって咲く花の違いから季節を感じるのだから、タイ人もちゃんと
季節を感じるはずだ。
マンゴーが美味しく実る頃になると、大きなマンゴーの木の下で彼
と初めてキスをしたなんてセンチ
メンタルな思い出にふけるタイ人
もいると思うよ。

この筍は醗酵させて酸っぱくなっている。保存食だからこの筍には
季節感がない。酸味は強くない。爽やかな酸味と言ってよい。
レモングラス他で香りをつけたスープだ。飾りにサラネーの緑を
のせた。スプーンで筍や肉をとってそのまま食べてもいい。
一口分のご飯を取り分けて、その上に筍や肉をかけて食べても
美味い。
これをドッサリ作ってくれた。
きっと明日も同じ料理がでてくることだろう。
それが家庭料理の面白さだ。

2009/8/2

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ヌチャナートの飯

俺には醗酵させたというより腐ったとしか思えない、くさい魚の
調味料をふんだんに使った料理だ。
調理している時のにおいは凄いよ!
それがタイ人には美味しそうな食欲をそそる香りなんだろう。
魚の好きな人、魚のにおいが気にならない人には美味しい料理
かもしれない。
いくら魚が好きでもこの辛さには耐えられないだろうな。
俺は食っていないからわからないが、多分、辛いと思うよ。
この見かけは絶対に和食ではない。
見ただけでタイ料理と分かってしまう。

2009/8/2

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ヌアヤン 牛の焼肉

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牛肉をナンプラなどで味付けしてから焼いたものだ。
焼具合は丁度良い。これをナムプリックと一緒に食べる。
もう少し盛付に工夫をしたらどうだと思うのだが、タイ人はそんな
ことを余り気にしないようだ。
彼等は殆ど全ての食事をスプーンとフォークで食べる。
欧米のようにナイフを使わないから、肉は食べやすいように小さく
切ってだす。牛肉を焼いたものだから、彼等はステーキと呼ぶか
な?ヌチャナートに聞くと、ヌアヤンつまり牛の焼肉とつまらない
名前で呼んでいた。

先日のタイ人の集まりで、誰かがヌアヤンを持ってきた。
味付けは良かったが、表面が黒く焦げて炭のようだったので、
ヌチャナートはそれを思い出して笑っ
ていた。
たしかに見かけは悪かったが、柔らかなビーフジャーキーのような
感じで美味かった。もしかすると、わざと牛肉を焦がしてだす郷土
料理なのかもしれない。

2009/8/2

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食べ物と健康広告8029

何を食うと体のどこそこに良いという食い物の話は昔からある。
多分その話には医学的、栄養学的根拠があるものと科学的根拠が
ない迷信があると思う。俺はそれが真実か、迷信かということには
興味がない。食い物と健康の関係の話には流行がある。
食い物と健康の関係をファッションという観点から広告の中に見て
いる。昔はこれを食ってこの病気を直そう、痛みを和らげるという
内容の広告が多かった。
今はこれを食って痩せようと言う内容の広告が多い。

このブログの中でよく噛むことで満腹感が少量の飯で得られるので
ダイエットになると書いた。
俺は今回見た広告の中で驚いたものがある。今日の広告では噛む
ことにより難聴、耳鳴りが軽快し、歩行困難、腰痛、うつ、物忘れ
まで改善できるとあった。
本当か嘘か分からないが、金がかからないからやってみたら?
少なくとも、胃への負担は少なくなるのは理解できる。

「安心」誌 2009年9月号 マキノ出版

コレステロール、中性脂肪をへらす切り札
ショウガみそ発見
冷え取り毒出し効果満点!動脈硬化、高血圧まで効く!

15Kg、10Kgやせた 吹き出物も一掃!
海藻青汁の粉末

「はつらつ元気」誌 2009年9月号 芸文社

医師、整体師も実行!快便!
14Kg、8Kg、6Kgやせた! くびれ 速 出現!!
お湯飲みスリム術

俺は蚕を食品ととらえている。人・地域によっては蚕を食べる。
宇宙食として研究もされているから、蚕は食品だという認識で広告
を見たら、こんなのがありました。

血糖値がスッと下がった!糖尿病にズバリ効く「蚕粉末」

美肌力実感!生活習慣病改善!ダイエット効果!「発酵ハトムギ」

「夢21」誌 2009年9月号 わかさ出版

(ガン)再発・転移を防ぐには徹底的な生活習慣の改善が急務で、
決め手は玄米食と体の保温

イグサジュースが脳梗塞他に効くとあったが、俺はイグサを食い物
と認定していないのでこれは取り上げない

2009/8/2

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2009年8月 2日 (日)

花火を見ながら

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今日はタイの仲間が集まって花火を見物することになった。
家庭料理を持ち寄って一緒に食べて飲む。
出身地が違うから持ち寄るタイ料理も違ってくる。
彼等にとって花火なんてどうでもいい。
同じタイ語で話をして、タイの家庭料理を食べるのが楽しみなんだ。
そのついでに花火を見物する。
大勢が集まって花火を見られる場所を確保するには、明るいうちに
現場に行かなくてはいけない。
花火が始まってから、場所を確保しようとしても絶対に無理だ。
仲間が花火を見物するのに最適な場所を確保しておいてくれた。
明るいうちから酒を飲みだした。
これでは花火が始まる時には酔っ払う。
ヌチャナートが好んで食べる鶏の足を誰かが持ってきた。
やはり鶏の足はタイ人が共通して好む食材のようだ。
俺も付き合って食っているうちに、鶏の足が好きになってきた。
春雨料理もウチとは違った味だ。
ソムタムはタイ人好みに作ってあるはずだから、食べない。
プリッキヌーを齧りながら誰かが持ってきたネムを久し振りに食べる。
「ソーセイジはドイツ物が美味いと言うけど、チャンマイのソーセイジ
も美味しいよね」
こんなことをタイ人の旦那の白人が言い出したので驚いた。
「あれは美味いね。初めて食った時、美味さに驚いたよ」
チェンマイやイサーンのソーセージ談義が続く。
そのうちに花火が始まった。夜風が涼しくて気持ちがいい。

2009/8/1

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蛆虫が塩漬鰺に

小さな鰺を塩漬けにしてある。これは鰺を食べるのではなくて、
醗酵させて魚から出てきた水を使うそうだ。自家製のナンプラと
思えばいい。鰺の塩漬けはプラスチックの容器に入っている。
この容器は完全密閉ではなくて、小窓がついている。
小窓を開けて醗酵の進み具合を見ることができる。

蓋や容器の壁に米粒のようなものが沢山ある。
「これなんだ?」よく見ると米粒が動いている。
米粒だと思った物は蛆虫だった。一体この蛆虫は何処から来たの
だろう?多分、小窓をあけた時に虫が入り卵を産みつけたのだろう。
このように蛆虫がわいている魚の塩漬けをタイではよく見ている。
「ヌー!虫がわいているよ!」
ヌチャナートを呼んで蛆虫を見せた。ヌチャナートは全然慌てない。
「なんでもないわよ。タイではよくあるわよ」
蛆虫をみて「これは小さな蝿よ」と言っている。
ショウジョウバエなのかな?
しかし、どうやって蝿はここに良い産卵場所があるってわかるのだ
ろう?ここは俺ん家の中だよ!
今の気候はタイの気候に似ているから、タイと同じような生物が
活発に動く。

2009/8/1

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唐辛子がいっぱい

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先日は唐辛子がなくなったが、今日は唐辛子が大量にある。
日本人が吃驚するほどの乾燥唐辛子とタイから輸入した冷凍の
唐辛子もある。新鮮なプリッキヌーもある。
この激辛のプリッキヌーを齧りながら食事をする。
この唐辛子を1/4も齧ると日本人は悲鳴をあげる。
普通のスーパーの香辛料コーナーにある乾燥唐辛子の小袋では
ウチの消費には間に合わない。あれでは一回か、せいぜい二回
しか使えない。三回は絶対に無理だ。
大量に唐辛子を買うにはタイの食材店などに行かないといけない。
乾燥唐辛子が500グラム入った袋を見ても驚かなくなっている。
それで丁度良いと思うようになっている。
そのくらいないと、しょっちゅう買い足さなくてはいけない。
毎日が辛い料理なので、俺も唐辛子に対する感覚が変わって
しまったことを知る。

2009/8/1

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大羽鰯の干物

ウチで大羽鰯を焼くと、なんとなくタイ風になってしまう。
味には関係がないのだが、なにか青いものを皿に乗せると美味そう
に見える。プラスチックのバランでもいいのだが、ベランダからとって
きたサラネーを乗せてある。
サラネーで飾るだけで、異国の味に見えてくるから不思議だ。
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もしパクチーがあったら、パクチーで飾るだろう。
これをナムプリックで食べる。
ナムプリックの辛味と鰯の旨味があう。
こんなことを言うのは俺の舌がタイボケしているからだろう。
お隣さんなら、辛すぎて食べられない。
魚を余り好まない俺が大羽鰯の干物を美味いという。
ヌチャナートは鰯のワタが美味いと言っている。

2009/8/1

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