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2010年1月31日 (日)

ポーローおでん

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ブロッグの更新をしていない。更新をしたくとも久し振りの二日酔い
で更新できない。飯らしい飯を食う気にもならない。
これじゃ更新のやりようがない。

やっと腹がすき始めた。ポーローがあった。
これはヌチャナートが最初に作ったものとは味が違っている。
水を加えて味を薄くしてある。あっさりしすぎる。元の味の方がいい。
肉は中華料理では定番の豚の三枚肉をつかっている。
タイ料理では豚の足をよく煮込む。
豚の足を求めたがあいにくその店にはなかった。
それで豚の三枚肉になったのだろう。
肉は軟らかく煮えており、口のなかでとろける。
そんなポーローを温め直してだしてくるものと思った。
なんだか見慣れないものが入っている。
「なんだこれ?」
「ジャガイモよ」
ポーローにジャガイモを入れたのか?うん、味があわないこともない。
「おでんにしたのよ」
「えっ?!・・・・?」
たしかに見かけはおでんだ。
しかし、味は絶対におでんではない。
こんな料理の名前はない。俺はポーローおでんと呼ぶことにした。
三枚肉と飯を一緒に味わう。ジャガイモはそのまま食う。
食欲が戻ってきた。
もう深酒はやらないぞと今は思っているが、すぐに忘れるのがのん
べえだ。

2010/1/31

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2010年1月28日 (木)

焼鳥もジューシー

カタカナ英語やカタカナ仏語が氾濫している。
例えばブルーシャトーなんて半分が英語で半分が仏語なんてものも
ある。言葉の遊びと思えばカタカナ英語の氾濫も許せる。
しかし風味については日本語で表現すべきだと俺は思っている。
俺達が幾ら英米人の言葉を真似しても英米人の風味の感覚に入り
込むことができないからだ。

最近、風味の表現にジューシーというカタカナ英語が流行っている。
俺は英米人が言うジューシーの感覚を理解するのに苦労した。
テレビなどでジューシーと言っている場合、「美味しい」の代替用語
のようだ。美味しいと言うよりジューシーと言った方が格好良いと思っ
ているのかな?

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焼鳥屋なんてものは俺のような貧乏人が行く店が多い。
そんな店は格好良さとか英語とは無関係に見える。
焼鳥を齧って串をグィッと引き抜いて酒か焼酎をあおって帰る店だ。
そんな焼鳥屋にこんな看板があった。
焼鳥にもジューシーなんてカタカナ英語が使われるようになったのだ。
「ハツもと」と言うのだから、この肉は心臓だろう。
でもどんな部位か?「もと」と言うのだから、心臓に繋がる部分だろう。
心臓に血液が入る部位かそれとも心臓から血液が出て行く部分か?
あんまり深く追求すると美味い物も不味くなる。
ジューシーに焼くというのはけっこう難しい。
半生焼けでないとジューシーと言える状態にならない。
でもそんなモツ肉と言うのはちょっと危険じゃないかな????

2010/1/26

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ゲンマラガオ パパイヤカレー

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俺達はカレーと言うと黄色いインドカレーを思い浮かべる。
初めてタイカレーを食った時、俺も「これがカレーかよ!」と思った。
なんだか騙された気分だった。こんな気分を味わったのは俺だけ
ではないと思う。民族が違うのだから味が違うのは当然のことだ。
それが何時の間にやらタイのカレーが大好きになっている。

今日はパパイヤを使ったカレーがでた。
俺達日本人はパパイヤは甘い果物、デザートに出るものと思ってい
る。確かに完熟したパパイヤは甘くて美味しい。
カレーに使うパパイヤは未熟果だ。
甘味はないので果物と言うより野菜に近い。
パパイヤを薄切りにしてカレーに入れる。
いろいろな香草を加えて煮込む。

加える香草の中にレモングラスがある。
俺はレモングラスなどは食わないで取り除く。
でもタイ人はそれも食べている。
噛むと良い香りが口じゅうに広がるけど、なんとなく食わない。

多くの日本人にはこのパパイヤカレーは辛いだろう。
激辛というかもしれない。俺は辛いとは思わない。
ハーハー、シィーシィー言いながら食っていた感覚をもう思い出せ
ない。口の中が火事になった感覚。水を飲んでも消えない、痛いよう
な感覚、そんな感覚はもうない。
それなのに、大量の唐辛子をとったためだろう汗が流れ落ちる。
汗を拭きながら食べている。他人が見たら滑稽だろう。

2010/1/27

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2010年1月26日 (火)

麻婆茄子のタイ版

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この料理はパットマクワとタイでは呼ぶのだけど、パットマクワと言わ
れてもどんな料理か想像がつかない。それで日本でも馴染みがある
麻婆茄子のタイ版と呼んだ。俺の頭の中では麻婆とつく料理は
ちょっと辛味のある料理と定義しているから、この料理を麻婆茄子
と呼んでも違和感はない。
このパットマクワは中華料理店で食う麻婆茄子よりはるかに辛い。
茄子を炒めてタイ味噌で味付けしてある。油で炒めるだけでも茄子
はうまい。それに辛味が加わるともっと刺激的になる。
豚の挽肉があるのでそれを加えたかった。
「挽肉を入れようよ」
「いらないわ!」
挽肉なしだと物足りないかなと思ったが、あっさりしていてこれも良
い。俺はあっさりした味と書いているが、ピリ辛どころではない辛さ
であっさりどころではないと言われるかもしれない。
辛い料理が好きな人には止められない味になる。
黒い料理は見掛けは悪いが、ちょっと食べるとこれはいけるとなる。

2010/1/25

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ガイヤン タイの田舎風焼鳥

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田舎風なんて書いたが、今更、田舎風と断るまでもなくウチの料理は
全てタイ東北部の田舎料理だ。これを作っている本人が田舎に居る
のと同じ料理だと言っているのだから間違いない。
今日の鶏は胸肉だ。胸肉は脂がないので、美味しい焼鳥にする
には焼加減が難しい。そこでナンプラと香草で味付けをしてから焼
いた。
「普通の味付けより、この方が美味しいわね」
ヌチャナートが言う普通の味付けというのは塩コショウのようだ。
腿肉の場合は塩コショウだけでも美味しいが、胸肉の場合はこの
ように複雑な香りが有った方がいいね。

焼鳥の焼き方なのだが、日本人は焦がさないように焼くのにタイ人
は焦げてもあまり気にしない。黒い焦げ目がなく全体が狐色に焼き
あがった焼鳥を出して
「どうだいい焼加減だろう」
とタイ人に自慢しても、そんなことを気にしないタイ人は
「バッカじゃなかろか!」
と思うだろう。その代わりに、日本人が気にしないことにタイ人は気
を使っているかもしれない。
例えば、食べ頃の温度に気を使っているのかな?
「どうだいい温度だろ?」
なんて言われても日本人はあまり温度を気にしないから、何を言わ
れているのかわからないし、感動もしない。

俺が観察したところでは、タイ人は芯まで火が通ったかどうかにこだ
わるようだ。表面が焦げているのは芯まで火が通った証拠と考え
るのだろうか???火が強ければ芯まで火が通っていなくても表面
は焦げるじゃないか。
「あんなに黒く焦がしちゃって、不味そうだ」
と日本人は考える。
「鶏皮には脂があるから、焦げるのが普通だ。焦がさないように気
を使う日本人はおかしい」
とタイ人は考える。

このようなこだわりの問題はお互いになかなか理解しがたい。
日本人もタイ人も味にはこだわりがある。
どっちがいいと言う問題ではなくこれは好みの問題だ。

2010/1/25

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2010年1月25日 (月)

和風パットママー

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今日はおかしな料理になった。名前の付けようがない料理だ。
パットというのは炒めるという意味だ。
ママーと言うのはタイで一番人気のあるインスタントラーメンの商品
名でインスタントラーメンの代名詞
になっている。
インスタントラーメンを使ったヤキソバのことをパットママーと言う。
麺はタイで味付けは日本のヤキソバソースを使ったから
和風パットママーと呼ぶことにした。

先日、日本のヤキソバを作った。冷蔵保管の麺と調味料が入ってい
る即席物だ。その時、ヌチャナートが
「日本のヤキソバはいいわね。このソースだけ買えないかしら」
と言った。俺はヤキソバソースをヌチャナートのために買っておいた。

「今日は何を食べる?」
「うーん、そうだなパットママーがいいな」
ヌチャナートはママーを茹でている。茹でてから炒めるつもりだな。
日本人だったなら、インスタントラーメンをフライパンに入れる。
水を加えたフライパンを火にかけて麺を戻す。調味料を加えて水が
無くなるまで炒める。
ヌチャナートは茹で上がった麺の湯切りをしていた。
その時、俺は買っておいたヤキソバソースを思い出した。
「これを使ってくれよ」
ヌチャナートは日本のヤキソバソースを使って茹で上がったママー
を炒めた。お祭の屋台で食うヤキソバのような味になっている。
普段からこんな味に親しんでいる人にはそこそこ美味しい味になっ
ていると思う。
「お酢をかけるでしょ?」
ヌチャナートは完全にタイの感覚で物を言っている。
「イヤ、いらない」
これは和風の味付けだから酢はいらないと俺は考える。
このまま食っていても最初のうちはよかったが、なんだか物足りなく
なる。唐辛子ソースをかけると食欲がでる。
日本人が見たら、卒倒するほどの唐辛子ソースをかけた。
俺がヤキソバに唐辛子ソースをかけるのをヌチャナートは黙って
みている。これだけかけてもタイ人には当たり前、普通の量なんだ。

2010/1/24

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2010年1月24日 (日)

日本のうどん

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「日本のうどんを作ってあげるわ」
ホントかよ?醤油か味噌味の汁に白いうどんがはいったものを作っ
てくれるのか?あやしいもんだ。まあ、やってもらおう。
「あたし、いまご飯を食べているからうどんは自分で茹でてね」
とにかくうどんを茹ではじめた。
「タイの味にするわね」
「えっ?!・・・・?」
なんだか成り行きがおかしくなった。
「できたわよ。お酢をいれると美味しいわよ」
うどんに酢をたらした。
こうなると完全にタイの味だ。
しかしこの麺は日本のうどんだ。
なんだか奇妙な組合せだが、味は確かだ。
彩りも綺麗だ。
唐辛子は焙煎した物を使っている。
まだまだ俺には唐辛子の使い分けがわからない。

2010/1/23

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愛の野菜炒め

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今日は野菜炒めだ。野菜を沢山食べなくちゃいけないと色々な野菜
を炒めた。味付に愛を入れたためだろうか、今日の野菜炒めはいつ
もより甘い。
「キャベツの甘味よ。ナンプラを入れれば大丈夫よ」
ナムプリックを加えると丁度良い味になる。
野菜からでた汁は旨味が溶け込んでいる。
この汁をご飯にかけるといいんだな。
野菜をご飯にのせてナムプリックを加える。

2010/1/24

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2010年1月22日 (金)

タイの茄子サラダ

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俺はこのサラダが好きなんだ。焼いた茄子に唐辛子ソースをかけた
だけなんだが、これが俺の好みにあっている。
これを食べていてタイの青空市場で売っている焼茄子を思い出した。
日本の茄子は紫色だが、タイにはいろいろな色や形の茄子がある。
緑色で太さは日本の茄子と同じくらいだが、長さは倍ほどもある茄子
がタイにある。この緑色の茄子を焼く。しんなりと柔らかになる。
これをどうやって食べたのかな?はっきり思い出せないな。
多分、小袋に入ったナンプラをくれるから、それをつけながら食った
のだろう。美味いという記憶だけが残っている。

ウチの茄子サラダを食っている時、久し振りにタイの風味を感じた。
おかしなことを言うと思うでしょう。自分でもおかしいと思った。
毎日、こんな飯を食っていると、こんな味や香りが当たり前になって
いる。慣れっこになると味や香りの刺激に鈍感になる。
誰でも初めてタイ料理を食った時は異質な味と香りを敏感に感じ
驚き戸惑う。その時、どんな感覚だったかもう忘れている。
今日はその戸惑った時の感覚を思い出した。
味の感覚を思い出すと、蒸し暑い夜の感覚も思い出した。
エアコンのついた綺麗なレストランは世界中何処へ行ってもなんと
なく似た物がある。一流になればなるほど、上品さと気取り、形が味
より大切になるのは世界共通だ。
それに対して庶民が通う屋台には店ごとに個性があるので屋台で
食べる方が俺には面白い。通りに並んだ屋台で冷たいビールを飲
み、
道行く人々を眺めながら辛い料理を食う。
これも楽しい食べ方だ。

2010/1/21

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タイ風ローストビーフ

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ローストビーフにフランス風、タイ風なんてあるのか?
外側をこんがり焼いて中はまだ赤くて柔らかく焼くのはフランスも
タイも同じだ。フランス人もタイ人もこの焼加減が美味しいと思って
いる。俺もそういう焼き方が美味いと思う。
タイ風とフランス風とでは何が違うのかと言うと飾りつけがちょっと
違う。パクチーが乗っているのがタイ風だ。
フランスのローストビーフにはパクチーを使わない。

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何と言っても一番大きな違いは、真っ赤な唐辛子ソースをつけて食
べることだろう。このソースは辛いがいい味になっている。
フランス人にこのソースを出したなら、「タイ人は味を壊している」と
思う。「これがなかったなら美味しくない」とタイ人は思う。
日本人はどう思うかな?
やっぱり唐辛子ソースは辛すぎてダメというだろうな。

2010/1/21

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2010年1月21日 (木)

ほうれん草の炒め物

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これも俺の好きな料理だ。ほうれん草を炒めると葉がしんなりと柔ら
かになる。そして汁がたくさん出る。この汁がいい味なんだ。
「うわーっ!随分つくったな!」
しかし食べだすとあっというまになくなる。
俺が一生懸命に料理を食べる姿を見て、ヌチャナートは笑う。
飯を食うのに一生懸命という表現は可笑しい。
一生懸命というのは何らかの努力を伴うことだ。飯を食うのに努力
は要らない。それなのに、旨い物を食う時はなぜか一生懸命という
感覚になる。人間には他の仲間や動物に餌をとられまいとする
動物的本能が残っているのか?この美味い物を独り占めしようと
いう本能的な動物的感覚が一生懸命という感覚につながるのかな?。

皿に残った汁とご飯を混ぜる。ご飯を掻き混ぜてご飯に汁を吸い込
ませる。ほうれん草の旨味を吸ったご飯は美味くなる。

2010/1/17

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和風牛筋煮込み

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ヌチャナートが友達から牛筋を戴いて来た。
「これで日本の料理を作ってあげるわ」
「タイ料理の方がいいよ」
和食は塩分が多いがタイ料理は塩分が少ない。
塩分の取り過ぎはよくないからタイ料理を主張した。
「いつもタイ料理ばかりよ。日本の料理を食べたいでしょ?」
俺は別に和食を食いたいと思っていない。
毎日がタイ料理だから、これがウチの料理だと思っている。
日本人に「毎日、味噌汁で飽きない?」と聞かれて「飽きる」と答え
る人は居ない。それと同じでこういう辛い味が普通の味になってい
るので、タイ料理だけでもなんとも思わない。
味噌汁と漬物で飯を食う感覚でタイ料理を食っている。

そう言えば冷蔵庫にまだ味噌があるのを思い出した。
すると牛筋の煮込みが食いたくなった。
煮込みを思い出すと頭の中に、あんな味、こんな香りと風味がまと
まりだす。
「和風にしてくれ。唐辛子、生姜を入れて味噌で煮た奴にしてくれ」
「分かったわ、玉ネギも入れるでしょ?これはどうするの?」
蒟蒻だ。俺がある料理を作るために買った蒟蒻が冷蔵庫にあった。
ヌチャナートは「コンニャク」と発音できない。
ちょこちょこと料理を作って出した。
赤提灯の居酒屋で食べる牛煮込みの味になっている。

2010/1/20

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ガイピン タイ風焼鳥

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「この鶏肉どうすんの?」
どうすんのと言われても、煮るか焼くか揚げるしかない。
焼くことにした。揚物はカロリーが高いからいけない。
煮物でもよいが、なんとなく焼き物にした。
今日はいつもと違う味付けだ。コブミカンの葉を香り付けに使ってい
る。
「あら、いい味ね」
この味付けにヌチャナートは満足したらしい。
何日もたたないうちに、また同じ味付けのガイピンを出してきた。

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2010/1/19

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2010年1月17日 (日)

カイルアック

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生卵を食べるのは日本人だけだと思っていたのに、タイ人も殆ど生
の卵を食べるのに接した時、俺は驚いた。
この卵をタイ語でカイルアックと言う。カイルアックは完全な生では
ない。ほんのちょっとだけ茹でる。ちょっとだけ白身が固まっている。
俺はヌチャナートが作るカイルアックしか知らないから、カイルアック
の正式な容器を知らない。
ヌチャナートはいつもガラスのコップに入れる。
ここにタイの醤油と胡椒を入れて掻き回す。それをグイッと飲む。
生卵を食いつけている日本人だから、美味いと思って食う。
白人にこれをだしたら、きっと気持ち悪がって飲もうとしないだろう。
コップに入っているから飲んでしまったが、熱い白飯にかけても美味
いだろう。

誰にでも簡単に作れるタイ料理だから、お試しください。
どのくらい白身が固まった卵が美味いか、それは自分で加減すれ
ばいい。タイの醤油でなくて日本の醤油を使っても良い。

2010/1/17

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外国の食べ物

食べ物の好みは国によって違う。気候によっても好みは変わってく
る。親が子供に与えたものが美味しいと思うようになるようだ。
味や食べ物の好みは一種の遺伝のようなものと考えてもいい。

極端な話、遺伝されていない外国の食べ物はみんな口に合わない
不味いものとなる。俺もタイのガピーと言われる海老を醗酵させた
味噌は嫌いだ。とにかく、あのにおいがいやなんだ。
ある時、茶色い混ぜ物がある飯をタイで出されて食った。
茶色い物の正体が分からないが美味と感じ飯を全部食った。
「この茶色いのはなんだい?」
「ガピーよ」
俺が嫌いなガピーなのに、美味いと思って食ってしまったのには俺
も驚き笑ってしまった。

ヌチャナートは日本のわさび漬は嫌いだ。
「そんな不味いものをよく食べるわね。美味しいの?」
俺がわさび漬を食うのを不思議そうに見ている。
わさび漬に醤油をかけて熱い飯にのせたら、評価が変わるかも
しれない。

遺伝はされていないのだが、初めて食う外国の食い物でも美味い
と思うことがある。知り合いのメキシコ人はタイでトムヤンクンを
食って病みつきになっている。
俺もチェンマイ風ソーセイジというのを初めて食って美味いと思った。
ヌチャナートも日本で初めて接した刺身や寿司を美味いと言って食
べる。

外国の食べ物で受け入れられない物は醗酵製品が多いようだ。
乳を醗酵させたチーズをタイ人は好まない。
海老を醗酵させたガピーを俺と同じように好まない日本人は多いと
思う。醗酵製品でも類似した物がその国にあると受け入れる。
例えば日本のクサヤは何の問題もなくタイ人は受け付ける。
魚の醗酵製品はタイには多く、焼くとクサヤと似たようなにおいが
するからだろう。

2010/1/17

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生椎茸のスープ

茸のスP1130712pct13 ープが出来てきた。今日の茸は椎茸だ。
肉の厚い生椎茸は噛み心地がよい。薄味のスープと椎茸の香りを楽しむ。
緑の彩がスープを引き立てる。

2010/1/16

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日本人はパクチーが好きか

スーパーの野菜売り場を抜けようとした。
「あらっ!パクチーじゃない?」
周囲は青いものだらけだから、俺は気づかなかったが、ヌチャナート
は目ざとくパクチーを見つけていた。見ると間違いなくパクチーだった。
パクチーは「香菜」と印刷されたプラスチックの袋に入っていた。
「昔はパクチーなんて売っていなかったよね。」
「そうね」
「タイの食材屋にしかなくて、高かったね」
「探すのが大変だったわ」
ちょっと前まではパクチーは貴重なタイの食材だった。
今は簡単に手に入る。
どうして?タイ人が増えたから?
しかし、このスーパーに今日、何人のタイ人がやってきた?
タイ人が来たとしても全員がパクチーを買うわけではない。
パクチーを買うのは日本人ということになる。

タイに行きタイ料理を食べると必ずパクチーに出会う。
多くの日本人はそのにおいを嫌う。
日本人=パクチー嫌いが俺の公式になっている。
しかし、パクチーが日本で作られ、日本のスーパーで売られている。
ということは、日本人がパクチーを買っていることではないか?
日本人はパクチーが嫌いなはずなのにどうして?

パクチーはくさいものとなっているが「香菜」と書かれるとパクチーと
は別物と勘違いするのではないか?
「香」という漢字を見ると快い香りを想像する。
パクチーのにおいはダメだけど、香菜のにおいなら良いという変な
構図が出来上がっているのかな?
ウチとしては簡単に安くパクチーが手に入ることは嬉しいことだ。

2010/1/16

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ヤムプラムック 烏賊サラダ

ヌチャナートが烏賊を手にしていた。
猫の餌にする烏賊だろうと思っていたら、こんなことを言い出した。
「ねぇー、ヤムプラムックを食べましょうよ」
暫く、食っていない。そう言われるとヤムプラムックを食いたくなった。
美味そうな烏賊だ。
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「サミイ、ちょっと来てよ!」
キッチンに行くと、ヌチャナートが笑っている。
「烏賊のお腹からこんなのが出て来たのよ!」
見るとそれは小鯵だった。烏賊は小鯵を丸呑みにしていた。
俺達が烏賊を釣る場合、ツノと呼ばれる綺麗な色の細長い棒の先
に針をつけたものを使う。烏賊がツノに抱きつくと針にかかる。
そんな烏賊の習性を利用した釣り方は知っているが、烏賊が何を
食べるのか考えたこともなかった。烏賊の胴の長さと小鯵を比べて
みよう。体長の割りに随分と大きな餌を丸呑みにするのだと吃驚
する。

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久し振りのヤムプラムックだ。
パクチーの香りや唐辛子の辛味がいい。烏賊の肉も柔らかだ。
この鮮やかな色合いも俺の好みなんだ。
日本の料理は目で見て食わせるがタイ料理は見た目をあまり気に
しないと俺は感じている。
そんなことを言うとタイ人に怒られるかもしれない。
まあそれは美的感覚の差としておこう。
ヤムプラムックは目で食える料理と思っている。

2010/1/16

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2010年1月16日 (土)

食物と健康広告1160

食べ物と健康に関係があることは分かっている。
広告の中に、「これを食うと何によい」というのがある。
そんなものを見つけては書き出している。
今は書き出しているだけだが、以前の広告と比較してみるのも面白
いかもしれない。最初は効果を大々的に宣伝していたが、だんだん
トーンが落ちてくるなんてこともあろうな。
広告も時代によって変わる。昔はこれを食って病気を克服という内容
だったが、今はこれを食ってダ
イエットなんて広告がある。
こんなところからも時代の変化を読める。
今回は生姜を食べるのではなくて、こするとよいという広告があった。
これも食べ物と健康に関連しているから掲載することにした。

「健康365」誌 2010年03月号 ㈱エイチアンドアイ
◆免疫力を高めガンを改善すると学会で発表し
医師も共感!成分4倍「ハナビラタケ増強食」
●ハナビラタケは免疫力を高める力が強く動物に試したら短期間で
ガンが軽快した
●ハナビラタケは人にも効果を示し抗ガン作用が高い増強食でガン
が改善し再発なし
●吐きけ・不眠など治療の害がハナビラタケ増強食で軽快し食道の
病巣は短期間で改善
●手術できない進行性の胃の患部がハナビラタケ増強食で薬の
副作用も和らぎ軽快した
●子宮全摘後の便秘・腹痛がハナビラタケ増強食でよくなりリンパ
こ転移した病巣も軽快
●内視鏡で全摘できない大腸の患部がハナビラタケ増強食で改善
し薬の害や再発もなし

薄毛・抜け毛 白髪が改善
高血圧・遺伝性でも安心「シルク微粉末」
●シルク微粉末は発毛・育毛細胞に直接届いて働きを高め男性は
大半が数ヵ月で発毛
●シルク微粉末は更年期・減量中の女性の薄毛に効果代で太く硬く
増毛し高い改善率
●シルク微粉末は白髪にも断然有効で毛髪の色素成分を活性化し
髪が黒く太くなる
●植毛も試した頭頂部の薄毛がシルク微粉末で数ヵ月後に産毛が
生え育毛を実感
●離婚のストレスで抜け毛が増えたがシルク微粉末で数ヵ月後に
止まり黒髪が復活
●髪が二十代から細く三十代で抜け始めたがシルク微粉末で太く
黒い髪が密生
●年のせいとあきらめた頭頂部の薄毛がシルク微粉末で黒髪に
変わり白髪も減少

「わかさ」誌 2010年03月号 わかさ出版

この号ではこれを食うと何によいという記事はない。
疲れ目やドライアイによい涙増やしスープの記事がある。
どんな食い物のスープが目によいという広告ではないので、この号
には食べ物と健康関係の広告はなかったとしよう。

「ゆほびか」誌 2010年01月号 マキノ出版
我慢・努力なしでウエスト9cm、7.5cm減!
快便・快眠!冷え・肩こり退散!
混ぜて飲むだけ「ミントココア」ダイエット
上原さくらさんも感激!

「壮快」誌 2010年03月号 マイヘルス社・マキノ出版

3分で効く!
<ショウガこすり>でひざ痛 腰痛、ひじ通、手首、足首の痛みが消
えた 細足に大変身

宿便ドッサリ下腹ペタンコ
<ゴボウ>で15㌢10㌢スラリ背が伸び仰天!
高血圧が正常化した色白美肌

抜け毛0本!脳天ハゲ おでこハゲ 真っ白頭に黒髪がフサフサ生
えた!
<バナナ育毛ドリンク>

2010/01/16

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2010年1月13日 (水)

春雨入りトムチュート

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この料理の名前はなんと言ったかな?たしか春雨入りトムチュートと
言ったと思う。食った時に文を作っておかないと、どんな味だったか
忘れてしまう。美味かった記憶はある。
ちょこちょこっと作ってすぐに出してくる。ウチの料理はタイ料理なの
だから、ちゃんとフォークとスプーンで食べるべきだ。
それなのに、ウチはステンレスのレンゲで食べることが多い。
さすがレンゲでは春雨を掴めない。これだけは箸を使って食べた。
レンゲと箸ではラーメン屋で食事をしているみたいだな。
春雨など麺類がでる時以外はレンゲだけで食べていても不便を感
じない。タイ料理はナイフを使わなくてもいいように、素材を切って
から調理する。だから、レンゲだけでことが足りる。

2010/1/10

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ハンバーグラオ

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この料理はラオス風ハンバーグとでも言うのだろう。似たようなハン
バーグを作り、ヌチャナートはそれをタイ風ハンバーグと呼んでいた。
料理名詐称だと怒らないでください。
タイ東北部の料理はラオスの料理と似ているからこれをタイ風ハン
バーグと呼んでもラオス風ハンバーグと呼んでも差し支えないと思う。
どういう風の吹き回しか今日はラオス風ハンバーグと呼んでいた。
ナンプラ、唐辛子、ニンニク、蜜柑の葉などを加えた生肉を味見して
いる。
「あたし、手が汚れているから、オイスターソースをちょっと加えてよ。」
俺は瓶の栓をあけてオイスターソースを加える。
また肉をこねて味見をする。丁度よい味になったらしい。
肉を丸めればハンバーグの出来上がりだ。

俺はこのハンバーグが出来上がる前に
「これはこんな味でこんなにおいがするぞ」と想像していた。
出来上がったものは想像通りの味と香りだった。
想像していた香りと実際の香りが一致すると面白みがない。
料理というのは食う前に具体的な味や香りを考えると食っても美味し
くないし面白くもない。
何も考えずに出されたものを食って、美味しければ感激する。
食事は楽しまなくてはいけない。楽しく食えばどんなものでも美味
しくなる。

2010/1/12

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豚バラ肉のタイ風炒め

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昨日の晩に味付けをして冷蔵庫に仕舞っておいた豚バラ肉を炒め
た。味付けは秘密、教えない。もったいぶっているのではない。
ヌチャナートがどんな味付けをしたのか分からないだけだ。
ナンプラと味の素を使ったのは間違いない。
味の素というのは日本人にとっても長い単語だが、タイ語でもアジノ
モトで通じる。日本人が聞くとおかしな発音だが、ちゃんとアジノモト
と言っている。
この料理の何処がタイ風なんだ?と疑問を持つ人がいる。
そう言われると返事に困る。タイ人がナンプラを使って味付けした
からタイ風では納得できないよね。豚バラ肉を圧切りにして炒める
料理は日本人の家庭ではあまりやらないのではないかな?
そんなところがタイ風かな?

バラ肉だから脂が多い。その脂がうまい。
メタボに脂は大敵なのだが、脂の美味さに誘惑される。
誘惑に負けてというより、こちらから誘惑に乗っている。
食べ終わると、皿には脂がべっとりついている。

2010/1/13

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パッカパオキムチ

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最近、ヌチャナートの周囲のタイ人の間でキムチが流行っている。
俺は今、日本人の中で流行っているタジン料理に興味を持ってい
る。タジン料理の人気が出ている間はウエブへの書込みが多い
だろう。人気がなくなればタジン料理についての書込みが無くなる
か減少するだろう。今の所、タジン料理に関する書き込みは毎日
増えている。
ああ、そうだ!タジンではなくてキムチについて書かなくてはいけ
ない。

ヌチャナートは魚、肉、野菜など色々な漬物を作る。
日本へ来てから覚えた蕪の漬物は日本の主婦と同じ味になった。
しかしキムチは作り方がわからないから買ってくる。
キムチは生き物だから、時間と共に味が変わる。
ウチのキムチは酸味が強くなり始めた。
酸味をタイ人は嫌う。酸っぱくなったキムチは美味しくないと言い
出した。俺は酸っぱくなった白菜の漬物なんか割と好きだから酸っ
ぱいキムチも気にならない。
「これとお肉を一緒に炒めると美味しいわよ、食べる?」
キムチと肉を炒めようとしている。
「うん」
鶏肉と唐辛子を一緒に炒めだした。それにキムチを加えて味を
調整している。普通の日本人にはこのキムチは充分過ぎるほど辛
いものだろう。それに更に唐辛子を加えるのだから面白い。
「できたわよ。熱いうちに食べてね!」
俺には辛味と酸味がきいた料理でうまい。
熱い料理は酸味を強く感じる。
ヌチャナートはちょっと味見して、「ウワーッ!酸っぱい!」と叫ぶ!
タイ人は辛味に強いが酸味に弱い。日本人は酸味に強いが辛味
に弱い。
「この料理の名前はなんと呼ぶの?」
「そうねパッカパオキムチかしらね?」
タイ料理か朝鮮料理なのか分からないが、俺には美味い料理だ。
作ったヌチャナートは美味しくないと言っている。

2010/1/11

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バーミーナム

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昨日はタイの友達が来て酒を飲んだ。ちょっと飲みすぎた。
今朝は飯ではなくてバーミーナムを作ってもらった。
インスタントなのだが、ヌチャナートが作ると味が違う。
ヌチャナートが作っていると、唐辛子の刺激臭がたちあがる。
俺がやってもあんな香りが出てこない。
作り方がちょっと違うのだな。
トムチュートの余りの肉をバーミーナムに入れてある。

俺はタイのバーミーナムは好きだ。

2010/1/10

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2010年1月11日 (月)

数の子入りわさび漬

正月の縁起物として数の子入わさび漬を白人が貰った。
せっかく貰ったものだが、それを好まなかった白人はヌチャナートに
数の子入わさび漬をあげた。ヌチャナートもあまり興味がなかったの
だろう。頂いた物を冷蔵庫にしまったらすっかり忘れていた。
冷蔵庫にしまった物を思い出して言った。
「冷蔵庫にカイパーがあるのよ。サミイは好きだと思うわ」
カイパーというのは魚卵という意味だ。鱈子、筋子、イクラ、数の子
らしきものを探したがそんなもんは冷蔵庫にない。粕漬のようなもの
がある。それを手に取ると「ああ、それよ」とヌチャナートが言う。
酒粕の中に黄色い魚卵が見える。カイパーというのはこのことを
言っていたのか。食ってみると数の子が入ったわさび漬だった。
「どう美味しい?ちょっと味見するわ」
わさび漬けをスプーンに取ってヌチャナートに味見させた。
「うわぁー!不味いわ!」
甘味が強いわさび漬の味はタイ人にも白人にも好まれない味なんだ。

その昔、わさび漬を貰った白人の話を聞いた。
知らない人から見ると酒粕は汚らしく見える。それで水道でわさび漬
を洗ったら、みんな流れて行ってしまった。そんな話だ。
どうやらわさび漬というのは日本人しか好まない味のようだ。

2010/1/10

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2010年1月10日 (日)

豚バラ肉のトムチュート

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骨付きの豚バラ肉を高菜の漬物と一緒に煮込んだものだ。
骨の両端を掴んで肉を齧りながら食べる。
柔らかな肉は骨から簡単に剥がれる。
ちょっと甘味のついた高菜の漬物からでた味がスープに混じっている。
いつものタイの味だが、このような味は飽きが来ない。

2010/1/9

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飴色の鶏

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俺は鶏の足なんて食べるところではないと思っていた。
タイでは鶏の足をよく食べる。鶏の足を出されるから食っていた。
食っているうちに鶏の足を美味いと思うようになった。
今では鶏の足は好物になっている。
人によっては骨ばかりだから鶏の足は嫌いだと言う。
確かに細かな骨が沢山ある。
口の中で舌を動かして骨と肉を選び分けるのは面倒だ。
鶏の足が好きになると、その面倒な作業を面白いと感じる。
鶏の足の肉は柔らかで油が多く栄養豊富だ。
日本人は鶏の足を食べないから値段が安い。
鶏の足の欠点は食べる肉の割りに嵩張るから保管が大変なことかな。

今日はタイの友達が飴色に煮上げた鶏の足を持ってきてくれた。
綺麗に煮てある。煮汁が冷えてくると煮汁がにこごりになる。
このにこごりを口に入れるととろりととけてなくなる。

2010/1/9

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バナナロール

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タイ土産にバナナロールを頂いた。バナナをいろいろと加工してタイ
人は食べる。箱を持つとちょっと重みを感じる。バナナの巻きの直径
から見ると、箱の高さが中途半端だ。バナナの巻きが一段なら箱の
高さが高すぎる。二段になっているとすると低すぎる。
パッケージを開けるとこんな具合になっている。
底にまだ巻かないバナナが敷いてある。要するに上げ底だった。

俺が今まで見た乾燥バナナは黒い物ばかりだ。
俺はどうやってこのように綺麗な色に仕上げたのか興味がある。
バナナの種類が違うのか、それとも薬品を使っているのか?
パッケージを見ると、sodium metabisulphiteと書いてある。
硫黄化合物がバナナが黒くなるのを防いでいるのかな?

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バナナの香りが強いが甘味はあっさりしている。
食べると指に蜜がべとべとする。

2010/1/9

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竹皮で包む

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ヌチャナートが竹皮に包んだ飯を手に入れてきた。
今時、こんな竹皮に包まれた食品は珍しい。
俺には珍しいと映るが、現代の子供は新しい包み方と見るだろう。
包みを開けると中国の粽のような飯が入っていた。
バラ肉には八角の香りがついている。
日本人はこの飯を日本の料理だと考えるからこのまま食べる。
ヌチャナートはタイのナムプリックと一緒に食べると美味しいと考える。
当然のように唐辛子ソースを用意した。
こんな飯にも唐辛子を使って食べる自分に驚き笑った。
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「ヌチャナート、タイでは竹皮を使って食べ物を包むかい?」
「ないわね」
俺も食品の包装材料を注意して見ているつもりだが、竹皮で包まれ
た食べ物をタイで見たことがない
と思う。中国の粽がタイでも売られ
ている。あれは竹の皮で包んでいなかったかな?
「バナナの葉で包んだものは多いよね」
「そうね」
タイではこのように太い竹を見ない。山奥に入ればあるのかもしれ
ないが、多くは物干し竿程度の太
さだ。それじゃ食べ物を包むわけ
にはいかない。
「竹の皮で包むと食べ物が腐らないのだよ」
「あらそうなの?」
ヌチャナートはバナナの葉に包まれた食品を数多く見ているが、竹
の皮に包まれた食品を見たことが
ない。竹で包まれた食べ物を
ヌチャナートは珍しそうに見ていた。

2009/1/7

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2010年1月 9日 (土)

タイカレー

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料理を考えるのが面倒になるとヌチャナートはゲンカリーを作る。
ゲンカリーというのは俺達がタイカレーと呼んでいる料理だ。
「ゲンカリー作るわ。いいでしょ?」
俺がゲンカリーを食べたいと言うと、作ってくれない。
どうやら、ゲンカリーなんてものは料理ではないと考えているよう
だ。俺から見れば立派なタイ料理だ。
初めて食べた時は美味しいと思わなかったのに、食べているうちに
ゲンカリーを美味いと思うようになった。
ヌチャナートはゲンカリーを出しておけば俺が黙って食べるのを
知っている。余分に作れば、俺が温めて一人で食うのも知っている。
「あら、これは辛くていいわ!」タイ人が辛いという味だ。
どのくらい辛いか想像できるかな?
缶詰のマッシュルームを使った。薄切りのマッシュルームだと思った
ら、丸のままだった。ヌチャナートは丸のままのマッシュルームを珍
しそうに眺めていた。
そして丸のままマッシュルームをゲンカリーに入れた。

2010/1/5

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寿司と潜水艦

寿司と潜水艦

寿司が米国に上陸しそこで独自な発展を遂げた。
日本では考えられないスシネタが米国にあった。
その当時、米国に行った者が米国にはこんなスシネタがあったと可笑しそう
に報告していた。そのようなおかしなスシネタが日本に逆上陸した。
アボガドやハムを使った寿司、カリフォルニア巻なんてものも日本で普通に
食べられるようになってしまった。ハムを使った寿司なんて”寿司じゃねぇー”
なんて今更言っても、もう取り返しがつかないほど人気商品になっている。

ふとしたことから旧日本海軍の食事の記事を読んでいた。そこに潜水艦で
出されるメニュウーがあった。浮上航行中の潜水艦は通常の艦船と同じよ
うな食事ができるが、潜行中の食事は特別なものになると想像できる。
潜行中の潜水艦内では火を使えば貴重な酸素を失わなうし、電熱器を使え
ば蓄電池の寿命を縮める。そこで色々な工夫がされている。
そのなかにハム鮨というのがあった。
「なんじゃこれ?!」日本海軍でもハムをスシネタにしていたのだ。
ハムを使った寿司は米国から入ってきたものだと俺は思っていた。
日本の潜水艦の中でスシネタとしてハムが使われていたのだ。

2010/1/5

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2010年1月 4日 (月)

正月からカオパット

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形だけのお節と雑煮を食べて、お屠蘇を飲んで正月気分をだす。
それがすむともうタイ料理の世界に入る。
正月にタイ風焼飯、カオパットを食べるなんて隣近所の人には考え
られない。今は寒いので窓は閉まっているからいい。
こんなタイ料理のにおいが窓から入ってきたなら、お隣さんの正月
気分は壊れてしまうだろう。

2010/1/2

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ゲンマクワ タイの茄子カレー

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これはタイの茄子カレーとでもいうのかな。
やたらと辛い料理だ。俺は汗を流しながら食べている。
ヌチャナートは唐辛子をちょっとしか入れてないというのだが辛い。
日本の茄子だから濃い紫色をしている。
この料理をタイで食べたなら緑の茄子が入っているはずだ。
辛いが、旨味がある。
旨味に釣られて食べるのだが、食べると辛味で汗がでる。
汗を拭き拭き食べている。
タイ料理に慣れていない人にこの料理を出したなら食えないだろうな。

2010/1/4

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2010年1月 1日 (金)

サダムのお節

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ウチの可愛い飼い猫サダムちゃんにもお正月の料理をださなくては
いけない。なにを上げたら良いのか分からない。
寿と書いた鳴門巻があった。鳴門巻というのは鳴門の渦のような赤
い模様がでるから鳴門巻というのだ。寿という文字を描いて鳴門巻
というのは偽称だ!
金太郎飴のように何処を切っても寿と言う文字がでてくる。
食品の世界でもいろいろな技術革新があるのだと感心した。
鳴門巻は魚でできているからサダムちゃんも食べるだろう。
カニボコと鰹節とお目出度い文字が書いてある鳴門巻をサダム
ちゃんのお節にした。

2010/1/1

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コハダの粟漬とタイ人

コハダの粟漬をヌチャナートは見つけてきた。
俺達にとって黄色い粒のなかに銀色に輝くコハダを見ると
「ああ、正月がきたんだ」と正月を思わせる品だ。
ヌチャナートはこれを単なる魚の酢漬と思っている。確かに酢漬けに
間違いはないのだが、コハダの粟漬は特別な物、正月だけのものと
は感じていない。ヌチャナートは買ってきたコハダの粟漬をすぐに食
べようとするが、
「これは正月料理だから新年に食べるのだ」
とお預けにしておいた。
これは正月の特別な料理ということがわかっていない証拠だ。

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元日にコハダの粟漬を食べた。
ヌチャナートは粟を魚の卵だと思っていたらしい。
「あら、これは穀物ね。魚の卵だと思っていたわ」
そういえば、粟は数の子とか魚の卵に似ている。
魚の卵と思って粟を食ったなら不味い。
ヌチャナートにはカルチャーショックだったことだろう。

2010/1/1

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お餅

明日は正月だな。毎日がタイ料理だから、正月もタイ料理で過ごすこ
とになりそうだ。俺はそれでもいいと思っていたのだが、正月らしい
雰囲気もだしたい気持ちになった。お屠蘇は作ったから正月の準備
もできたと思った。正月の祝い膳に並ぶお節料理はいらない。
雑煮があればそれでいい。

元日には雑煮を作ろう。雑煮と言っても俺が知っている雑煮は東京
風のものだ。澄まし汁に餅を入れ蒲鉾と三つ葉を浮かべる簡単な
ものだ。正月の品といっても雑煮に必要な品は全部揃っていると
思った。

大晦日の夕方になった。その時、まだ餅を買っていないのを思い出
した。餅なしの雑煮なんてありえない。餅を買いに行った。

もち米を主食にしているタイ東北部出身のヌチャナートだが、タイ人
は餅を知らない。餅の事をタイ語でカノムカオニョウと言っている。
直訳すると菓子餅米となる。餅は餅米の加工品だが、菓子と言わ
れると違和感がある。タイ語の感覚では餅はもち米で作ったお菓子
に見える。しかし俺達の感覚では菓子は甘い物だ。
俺には餅をカノムカオニョウというのは抵抗がある。

雑煮を作って正月を祝った。
「スープがおいしいわ」市販の出汁に手を加えてつくった汁だ。
餅を焦がさないように焼くのに気を使うだけで、東京風の雑煮は簡単
にできる。

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「お餅はタイにはないのよ。」
毎日もち米を食っているのに、それを餅にしないことが俺には不思
議というより驚異だ。何故、タイ人は餅を作らないのか??
ヌチャナートは日本に来て餅つきの経験があるから、どうやって餅を
作るのか知っている。そんなことを考えているとヌチャナートが話を
続けた。
「ソムタムの臼でお餅を作ればいいわね」
やってやれないこともないだろうが、あんな臼で餅を作るのは困難
だと思う。つきあげたほかほかの餅をソムタムと一緒に食べたなら
美味しいと思う。タイ人には驚きの味だろう。

2010/1/1

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年越し蕎麦

俺は年越し蕎麦なんてことを忘れていた。ヌチャナートが
「お蕎麦がいるでしょ?」と言ったので年越し蕎麦を思い出した。
身欠鰊があった。身欠鰊を年越し蕎麦に入れてニシン蕎麦にした。

俺は蕎麦が好きだ。魚を余り好まない俺だが、甘辛く煮た身欠鰊は
好きだ。蕎麦の上に身欠鰊がのったニシン蕎麦を初めて食った時、
「これはうまい」と思った。
年末年始の伝統料理は俺が作ることになってしまった。
そうさせられている。年越し蕎麦も俺が作る。
身欠鰊を甘辛く煮付けて年越し蕎麦にのせた。
俺には上出来の味だった。
魚が好きなヌチャナートなのに甘辛く煮付けたニシンは一口齧った
だけだった。

俺もタイで似たような経験をしているから、俺はヌチャナートの気持
ちがわかる。事務所の近くに昼飯やら日用雑貨、衣料品などの屋台
が並ぶ。ある屋台で美味そうなものを見つけて入った。
そうしたら、飯にのった肉が甘辛い。
塩辛い味であるはずだと思っていたから甘辛い味は期待値の外側
にある。これは不味い!もう食うまいと思っていたのに、その味を
忘れて、見かけに釣られてまた注文してしまった。

その時、俺は思った。
日本人が美味いと言いながら食べる鰻の蒲焼は甘辛い味だ。
甘辛い味というのは受け入れられるようで受け入れられない味だ。
鰻を焼いているにおいを嗅いだだけで日本人はよだれをだす。
しかしタイ人を含めた外人には鰻の蒲焼は美味しい味ではないの
ではないか?

2009/12/31

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