ポンジリのトムチュート
トムチュートというのはタイ東北部で食べられているスープのこと
だ。スープの具に今日はポンジリつまり鶏の尻にある丸い玉と白菜、
高菜の漬物を使った。これ等を煮込むと癖のない味が出来上がる。
辛味がないから何処の国の人でも安心して食べられる味だ。
タイの人は鶏の足、ポンジリ、手羽などを好む。
これ等に共通しているのは脂とゼラチンが豊富なことだ。それと
小さな骨があることだ。脂が少ない胸肉は好まれない。
タイの市場で驚いたのは手羽肉は他の部位よりも高値で取引され
ていることだ。日本人から見ると手羽は身が少ないし、食いにくい
から下級の肉に見える。
日本人はあまりポンジリを食べない。ヌチャナートはポンジリを見つ
けるとすぐに買う。付き合いでポンジリを食べていたが、食い慣れる
とポンジリの美味さがわかる。柔らかで脂がじわっとでてくる。
まずはポンジリだけを食べた。器にはスープと野菜だけが残って
いる。そこにご飯を入れてかき回す。
おじやのようなものになる。スープの旨味を吸い込んだ飯が美味い
んだ。
ポンジリを食いながら思った。
日本人がもっとポンジリを食べれば、肉が無駄にならない。
そうすれば肉の値段が全体的に下がるのに。
肉食を昔から続けている国々では肉のあらゆる部位を食べている。
それが正しい肉の食べ方だと思う。
2010/2/1
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