砂糖か塩か?
あるタイ人を思い出したことから変なことを考え始めた。
日本のホテルで和定食を食べたタイ人が心配そうに言った。
「朝食を食べた後にいつも喉が渇くのよ。」
「味噌汁を飲んだ?」
「ええ」
「それだよ。味噌汁には塩分が多いから、後で喉が渇くんだよ」
「あらそうなの?・・・・・」
日本人は体験で知っているので、食事の後にはお茶を飲んで水分
と塩分のバランスを取っている。そんなことを知らないタイ人はお茶
を飲まなかったのだろう。
そもそもタイ人には熱いお茶を飲むという習慣がない。
塩分 ・・・> 喉が渇く ・・・> 飢餓状態と連想が続いた。
俺は飢餓状態にある自分を想像した。その時、白い粉が二つださ
れた。一つは砂糖でもう一つは塩だ。俺は塩か砂糖のどちらかを
選ばなくてはいけない。
どっちを選ぶべきか?
飢餓状態なら甘い物が欲しいだろう。砂糖ならすぐにカロリーになる。
俺は砂糖をとるかな?それとも塩を取るだろうか?
あなたならどちらを取りますか?
考えているうちにこんな話も思い出した。
昔、兵隊に行きフィリッピンかどこか南方で飢餓状態に陥った話を
聞いた。
「塩をなめると甘いんだよ。本当に甘いと思ったよ」
俺たち子供はぽかんとしてその話を聞いていた。
こんな話を読んだ事も思い出した。インパール作戦だと思った。
食糧の補給が途絶えた。やっと補給があると聞いた。喜んで受取り
に行くと、補給と言ってもほんの僅かな塩だけだった。生き残ってい
る数人で、この僅かな塩をどうやって公平に分配するか考えた。
水に溶かして等分に分けることになった。塩をとると急に体が軽く
なって、動きが楽になったという。
塩はカロリーにはならないが、体全体の機能を円滑にさせる働きが
ある。運よく食べられる物を見つけたなら、カロリーの補給はできる
が、塩がなかったならそのカロリーを利用できない。
そう考えると、砂糖の甘味に誘惑されるが、体のためには塩を得た
ほうがよいのではないか?なんて考えていた。
俺は絶対の飢餓状態を経験していないから、これはあくまでも俺の
想像だ。そんな飢餓状態だと死ぬ前に甘い物を食いたいなんて思
うかもしれないな?
2010/3/31
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