ガイピンご飯
タイ風の焼き鳥ガイピンをお願いしたらヌチャナートは笑った。
「サミイは昨日も焼き鳥だったでしょ。今日も焼き鳥を食べるの?」
昨日の焼き鳥は焼鳥屋で食べた物だから今日のガイピンとは別だ。
いつもはガイピンと飯は別の皿に盛るのに、今日は一つの皿に
盛っている。なんだか一膳飯屋の焼き鳥丼を思い出す盛付だ。
タイ風の焼き鳥丼だと思えばいい。
食べやすいように焼き鳥を切ってからだすのは日本もタイも同じだ。
このようにサイコロ状に日本人は切らない。
たいてい長細く切るのが日本人だ。そして元の形になるように綺麗
に並べ直して丼に乗せる。
それが日本人の繊細さなのだが、タイ人はそんなことを気にしない。
サイコロに切ったものをどさっと乗せる。
俺たちはタイ人は形を気にしないと思うのだが、タイ人にするとこの
形の方が美味しそうに見えるのかもしれない。
あるいはタイ人独特の面倒臭がりかな?
こんな料理一つをとってもタイ人と日本人の考え方の差が見えるの
で面白いでしょ。
ガイピンには生姜と葱のスープがついてきた。
生姜の香りが湯気のなかからでてくる。
真っ赤な唐辛子を焼き鳥に乗せて食べる。
タイ料理に慣れていない人が真似をすると口の中が火事になります
から、真似しないでください。とくにこの唐辛子は辛い奴です。
かっかと火照る口に熱いスープを入れたらどうなるか分かりますね。
2010/3/10
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