カニボコとタイの寿司
魚のすり身で作りカニの風味をつけた蒲鉾がある。
この食べ物を本当はなんと呼ぶのか知らない。
カニの味がするカマボコだから、俺はカニボコと呼んでいる。
ウチにいる猫ちゃんのサダム・フセインはカニボコが大好きだ。
猫でも好みがあるらしく、A社のカニボコは食べるが、B社のカニボコ
は食べない。猫が食べないカニボコは俺たちが食べることになる。
日本で発明されたカニボコ技術は世界中に広まった。
タイにもカニボコがある。
俺たちは偽物のカニを寿司だねにしない。安い回転寿司の店に
はあるかな?タイで売られている寿司を見ると、カニボコが寿司
ダネになっており堂々と並んでいる。
寿司を売る店に行くと必ずと言ってよいほどカニボコの寿司が並
んでいる。どうやらカニボコはタイ人にとって高級品の扱いを受け
ているようだと感じていた。
物を整理していたらタイのスーパーの広告がでてきた。
その中の食料品の広告をみていた。
赤いパッケージにカタカナで「カニフレッシュ」と書いてあり、蟹の絵
が描かれているものがあった。これはカニボコだとすぐに分かる。
値段は500グラムで通常は189バーツのところ169バーツで売って
いる。日本とタイのカニボコの値段の差を計算してみた。
そうするとグラムあたりの値段はほぼ同じだ。
所得水準から考えると、タイではカニボコは高価格商品になる。
高価格商品=高級品と考えるのが普通の人だ。寿司はタイでは
高級品だ。高級な料理の寿司には高級なネタであるカニボコを使う
のは当然だな。
俺たち日本人には奇妙な組合せだが、タイ人の生活視点から見る
と正当な組み合わせなのだ。
2010/3/26
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント