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2010年4月20日 (火)

アーハンファラング洋風料理

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豚ロースが出ていた。これをソテーして食べやすい大きさに切って皿に乗せ
る。いつものように皿に肉をどさっと乗せて出すと思っていた。

ソテーした肉を切ると、日本人は切った肉を元の姿になるように綺麗に皿に
並べてだす。その辺が日本人とタイ人では違う。タイ人は並べないで、どさっ
と乗せる。それなのに、今日は肉は切らずにそのまま乗せてある。
西洋風の出し方だ。目玉焼きもつけている。ますます西洋風に見えてくる。
レタスも炒めてだす。タイ人の目から見るとこれは完全に洋食だ。
ファラング(白人)が食べそうな料理だから、タイ人はアーハンファラングと呼
ぶ。いつも辛いタイ料理だから、気を使って辛くない料理を作ってくれたのだ。
しかし、食器を見てくれ。
白人の料理なら、ナイフとフォークを出さなくてはいけない。
フォークとスプーンしかない。これじゃタイ料理の食べ方だ。
こんなファラングの料理をタイの庶民は食べない、あるいは食べた経験が極
めて少ない。食べたことがなくとも見たことがあるから、料理の形は一応作れ
る。肉の味付けだって塩味だと想像できる。
料理を作るのに一生懸命で、食器まで気が回らなかったのだろうな。
タイ料理を食べるのと同じようにフォークとスプーンを並べてアーハンファラン
グは完成・完璧と思っているのだ。
ファラングだってこの味なら受け入れる。食器を除いて味は合格点のアーハ
ンファラングでした。

2010/4/20

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2010年4月18日 (日)

米粒みたいなマカロニ

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これはヌチャナートが餅米と勘違いしたマカロニだ。はたしてマカロニと呼ん
でいいのかどうかわからない。こんな時、人はその人がもっている知識の中
から一番似ている物の名前で呼ぶ。
俺の知識ではこれはマカロニに一番近いからマカロニと呼ぶ。
イタリアから輸入された物だと思ったら、トルコが原産国になっていた。
うーん、これはトルコ料理か?
茹で方は大量の湯に入れて10分と書いてある。これはマカロニなどの茹
で方と同じだ。

茹でた後の食べ方が分からない。
トルコにはトマトと茄子の炒め物のような料理がある。トマトで味付けをすれ
ばいい。茄子はないがマッシュルームならある。トマトソースに鶏肉とマッシュ
ルームを入れて味を調えた。こんなソースがトルコにあるかどうか全く分から
ない。米粒のような形のマカロニとこのトマトソースは合うはずだ。

茹で上げた米粒のようなマカロニにトマトソースをかけた。そこでまた考え
てしまった。
「これってどうやって食べるの?ナイフとフォークを使うの?」
フォークで食べようとしても、マカロニはフォークの隙間から落ちてしまう。
テーブルスプーンで食べることにした。多分、これが正解だろう。

食卓に料理を並べた。
「あら、綺麗ね!まるでお米ね!」
たしかに見た目は米粒だが、味はマカロニだ。米粒の粘りなんてない。
米だと思って口にした人は「なんだこの味!?」と怒り出すだろうな。

この味はタイにもトルコにもない。綺麗な言葉で言うと俺の創作料理だ。
マカロニやピザという名前はタイ人も知っているが、多くの人は食ったこ
とがない。それじゃぁーと、それらをタイ人に出してもたいてい途中で不味
そうな顔をしだす。多分、ヌチャナートも途中で匙をなげるだろうと想像し
ていた。
「これって麺だからすぐにお腹がすくわよ」
そんなことを言いながら、ヌチャナートは一皿を平らげていた。

米粒型マカロニの伝統的食べ方はどんなもんだろう?
「ヌー、今度はこの米でカオパットを作ったら?」
「そんなの無理よ!」
スパゲッティやマカロニも炒めて食べる。この米粒を炒めたら炒飯まがい
のものができる気がする。
このマカロニで炒飯、カオパットに挑戦した人おりますか?

2010/4/18

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料理の名前

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料理の名前というのは目立つ食材や特別な食材の名前が前面にでるのが
普通だ。トリュフのような特別な食材を使うと、トリュフ入りなんとか名づけら
れる。食材名と調理法の組合せで名前がつくのが普通だ。
時には連想から料理名がつくことがある。蕎麦の例だと生卵と海苔を乗せ
た月見蕎麦というのがある。卵の黄身を月に海苔を雲に見立てた優雅な
名前だ。甘く煮た油揚げを入れた蕎麦をキツネと呼んでいる。
狐は油揚げを好むからと日本人は考えるのでこんな名前がついた。
こんな名前の付け方は例外的だ。タイ料理にもそんな例外的な前の料理
がある。

この料理の主だった食材はインゲンと豚肉に見える。だからこの料理の
名前はインゲンと豚肉の炒め物と考えた。
ヌチャナートに料理名を聞くと「卵入り豚の炒め物」だと言う。
俺には卵より、インゲンの方が沢山あるように見えるのだが・・・・・?

2010/4/16

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ホタテに唐辛子

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ホタテを焼いた。日本人はこれに醤油をたらして食べる。ヌチャナートは醤油
がいるか聞く。俺は要らないと答えた。タイ風に食べてみたかった。タイ風の
食べ方と言っても特別な食べ方はない。醤油の代わりに唐辛子ソースを使う
だけだ。
「サミイはタイ人みたいな食べ方をするのね」
魚や貝はそれほど好きではないから、ワタの部分は苦手なんだ。
ワタをヌチャナートの皿に入れると、食べる所はほんの少しだ。
肉と違って脂がなくてあっさりしているから、唐辛子の味が直接きいてくる。
「ホタテがもつ甘味を殺して食べるとは、なんてもったいない食べ方をする
のだ」と日本人は思うだろうな。
でもタイ人にすれば、辛味のない味なんて美味しくないのだろう。

ホタテを食いながらタイの貝を思い出した。
俺が観察した所ではこんな大きな貝はタイにはないからヌチャナートには
面白いらしい。タイで俺が見た大きな貝は牡蠣とムール貝だ。
牡蠣は日本で見るのと同じ大きさだ。レストランではそれにレモンをかけて
食べる。でもなー、海岸から遠く離れた地域までどうやって運んでいるのだ?
他の商品の流通状態を見ると生牡蠣は安全なのだろうかと心配になる。

日本人が行くレストランではそこそこの大きさのムール貝がでるが、庶民が
住む村に売りにくるムール貝は小さくて食べる所が少ない。
赤貝をよく食べているが、これもほぼ生の状態で食べている。
赤い汁が出てくるので、俺には気味が悪いがタイ人は美味しそうに食べる。
アサリのような貝は炒めて食べている。これはちゃんと熱が通っているので
俺も食べる。

2010/4/16

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かけうどんをタイ人が

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俺がうどんを茹でておいた。いつだったかヌチャナートはうどんをタイ風に食
べていた。どんな風に食べていたのか忘れた。おそらくカノムチンのように
食べていただろう。そのタイ風のうどんを食べてみたかったので、うどんを
茹でた。

「うどん、食べるでしょ?イープン味にするわね」
イープンというのは日本のことだ。日本の味にすると言ったが、その味は
期待できない。反論するのが面倒だから「うん」と答えていた。
「魚のスープにお醤油を入れれば良いのよね」
粉末の魚出汁を取り出している。

出来上がった物をみると和風にできている。形を真似るの簡単だ。
問題は汁の味だ。味見をすると汁もちゃんと日本の味になっている。
この味なら日本人にだしても大丈夫だ。
昔はひどい味だった。「おいおい、これの何処が日本の味なんだよ!?」
と驚く味だった。この味なら完全な日本の味だ。
駅の立ち食い蕎麦のかけうどんの味になっている。

うどんを食いながら思った。
誰に教わったわけでもないのに俺が作った唐辛子ソースをヌチャナートが
味見して美味しいと言うようになった。
俺がうどん汁の作り方を教えたわけでもないのにヌチャナートのうどん汁を
俺がうまいと言うようになった。同じ釜の「タイ飯」を食っているうちに、俺が
タイの味を覚え、ヌチャナートが日本の味を知るようになった。

2010/4/17

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食物と健康広告4160

今日も食べ物と健康の関係を広告の中に見つけている。
朝鮮人参は薬効がある。身体によいと言われている。
これを食い物に入れるべきか、悩むな。ニンジンと言われるとカレーや
シチュウに入れるような気がする。
でも朝鮮人参をカレーに入れるなんて聞かない。
俺が考えている食べ物というのは、日常生活で普通に食べているものだ。
しじみを食べると○○に椎茸を食べると△△に良いというような話だ。
やっぱり朝鮮人参は薬であって食べ物ではないことにしよう。

それと日本人が食べ物と考える物を対象にしよう。
例えば、イナゴや蝉は一部の地域では食われているが一般的ではない。
蚕は外国で食われており、宇宙での蛋白源として注目されているが、日本人
の食べ物と言う概念に入らないからこれも抜こう。
これまで蚕に関係のあるシルク微粉末なんてものを取り上げていたが、これ
も食べ物の仲間に入れない。
アマゾンの神秘なになにというのもあったな。あれも植物由来のものだが、
日本人の食べ物ではないから食べ物と健康の関係にいれない。
ニチニチ草というのは近年日本で盛んに植えられており、身近に見るけ
ど、現在はまだ食い物と認められていない。
その昔ジャガイモは花として栽培されており、食い物ではなかったが、
今では重要な食べ物だ。
食い物としてニチニチ草が認められるようになったなら、食べ物と健康の
関係にとりあげよう。

「健康365」誌 2010年06月号 ㈱エイチアンドアイ
シルク微粉末が毛髪によいと大きな記事になっている。
しかしシルク微粉末は通常我々が考える食べ物ではないので、とりあげない
ことにした。

ハナビラタケが免疫力を高め云々というがこれも通常の食べ物ではない
のでとりあげない。

朝鮮人参の果実も頻尿に効果があるというが、これは食べ物ではないと
考えよう。

「わかさ」誌 2010年06月号 わかさ出版
頻尿にはショウガ湯、尿もれにはお尻閉じ、便秘には「の」の字エクサが効く!

「ゆほびか」誌 2010年06月号 マキノ出版
ウエスト11cm10cm楽々減!冷え・便秘・うつ・不眠まで退散!
混ぜて飲むだけ!
「ショウガ炭酸レモン水」ダイエット

「壮快」誌 2010年06月号 マイヘルス社・マキノ出版
東大医師が考案! テレビで大注目!
63キロ18キロ14キロ速やせた
46センチ18センチ16センチくびれた
血圧血糖値も正常化!
加圧するめダイエット

2010/04/16

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2010年4月15日 (木)

馬肉大和煮缶詰とタイ人

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何処で何時こんな缶詰を手に入れたのか忘れた。
買った目的は覚えている。馬肉なんて食わないタイ人にこれを食わせて、
食った後にあれは馬肉だと教えてどんな反応をするか見たかった。
意地悪な実験のために馬肉大和煮缶詰を買った。

食卓に馬肉の缶詰をだしておいた。
「あたし、これ食べるわ」しめしめ。作戦が成功したので内心ほくそ笑んだ。
牛肉や鯨の大和煮の缶詰は以前にも食べている。缶をあけただけでどんな
味付けなのか想像できたようだ。
「これって甘いんでしょ?」
「うん、そうだね」
レモンを取り出してレモン汁をかけている。なるほど、これは美味そうだな。
赤い小さなプリッキヌーという辛い唐辛子も入れた。やっぱり唐辛子がない
とダメなんだな。ベランダの薄荷を取ってきて加えた。なるほど彩りも香り
もよさそうだ。

「これなんの肉なの?」どきっ!馬肉だなんて言ったなら絶対に手をつけ
ない。聞こえない、分からない振りをして黙っていた。
ヌチャナートは肉を摘んだ。そして食べた。
「あら、美味しいわよ。食べて御覧なさいよ!」
「うん、なるほど美味しいね」少しだけ食べた。
実際、美味い。日本人は大和煮をこのように調理しない。
たいてい、缶を開けてそのまま食うだけだ。
タイ人は大和煮をこのように食うのだ。この食い方は日本人より優れて
いる。
「この味はタイ人に受けるかな?」
「そうね、大丈夫だと思うわ」
ヌチャナートは馬肉の缶詰を食べてしまった。
あとで「あの肉は馬だよ」と教える。
その時の反応が楽しみだ。イヒヒヒヒ・・・・・。

2010/4/15

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2010年4月14日 (水)

鯖のタイ風唐揚

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肉より魚を食べた方が身体によさそうだ。今日は魚を食べることにした。
「この鯖、どうやって食べたい?」
俺はなんとなく味噌煮が食いたかった。しかし味噌は塩分が多いから控え
たほうがいいかなとも思っていた。塩焼きもよさそうだな・・・・・・・。
俺の頭の中では味噌煮にするか、塩焼きにするか迷っていた。
鯖の味噌煮もうまいが、そんな発想はタイ人にはない。
「揚げる?」
揚げると言われるとそれも美味そうなので、鯖の唐揚を食うことにした。
唐揚というと大量の油の中に魚をどぶんと入れて揚げるのが日本人の
常識だ。これがタイ人になると揚げ方が違う。
フライパン全体を油が覆い、深さ2ミリ程度の油しか入れない。
油がフライパンをひたひたと覆う量だ。
天麩羅に使う油の量から考えると、油の量は極端に少ない、ちょっと多め
に油をフライパンに入れるという感じだ。
我々にはちょっと考えられない揚げ方だ。
どうしてこんな揚げ方をするのだろう?
油を節約する?油の損傷を最小限にする?宗教的、おまじない的、迷信的
考えがあるのか?この揚げ方がタイの普通の揚げ方らしいのだ。
タイ風のお好み焼きもこんな揚げ方をしている。

唐揚の食べ方は唐辛子ソースと一緒に食べる。
「唐辛子ソースはサミイが作ってね。サミイのソースは美味しいのよ」
何時の間にやら俺も自分で唐辛子ソースを作るようになっていた。
唐辛子の辛さの中に味の違いを見出して、味を調整している。
魚にレモンをかけろとは言わなかった。レモンをかけても美味しいはずだ。

2010/4/13

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和食のつもり

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パッカパオのような料理が出てきた。
「これはパッカパオかい?」
「違うわ。日本の料理よ」
「えっ?」
日本の料理にしては唐辛子が多い。和食ではこんなにも唐辛子を使わない。
食ってみると醤油と生姜の味がする。
どうやら生姜焼きの味を再現したようだ。
それにしても唐辛子が多いな。
これをお隣さんに和食ですからと言って持って行っても絶対に受け入れられ
ない。この料理をタイ人から見ると、立派な和食なんだろうな?
日本人から見たら絶対にタイ料理だと思う。

2010/4/11

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いんちきバーミーナム

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バーミーナムと言えばタイラーメンと誰でも思う。
俺が好きなバーミーナムを作ってくれたのだが、このバーミーナムはタイ風
ではない。ニンジンと菜っ葉で彩りは綺麗だが、こんな彩のバーミーナムは
タイにはないから、これはいんちきバーミーナムだ。
ヌチャナートはこんなバーミーナムを昔は作らなかった。日本に長く住んで
いると自然に料理も変わってくる。タイ系日本人の二世、三世ができると
こんなバーミーナムが日本では標準になってしまうのだろうな。

昔は支那ソバと言っていたラーメンも、元はと言えば中国の何処かから渡来
した麺料理だ。それが日本で独自に発達して現在のラーメンになった。
それと同じようにバーミーナムが日本で発達変化すると、こんな形になる。
こんな形のバーミーナムが本当のバーミーナムと日本人は誤解する。
そしてバンコックに行くと日本人は
「タイのバーミーナムは美味しくない。日本のバーミナムの方が美味しい」
なんて言うようになるかな?

食文化の変化を見る上で、このいんちきバーミナムは面白い。

2010/4/11

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英語ではタイのサラダ

日本では野菜を生で食べる習慣はなかった。
エコだ環境だ、リサイクルだと現代の日本はうるさいが、昔の日本は循環型
社会だった。野菜を食べて、出てきた糞尿を畑にまいて肥料にしていた。
人糞の肥料で大きくなった野菜を食べて排出し・・・と循環していた。
環境に優しい社会だったが寄生虫が人間に入り込む問題があった。
それを防ぐには野菜に熱をかけてから食べる、あるいは漬物にして食べる
ことだった。生野菜を食べる習慣は日本にはなかった。

敗戦後、進駐軍が日本に入った。進駐軍は彼等の習慣に従って生野菜の
サラダを食べたからたちまち彼等は寄生虫に感染した。
日本でサラダが普及したのは進駐軍が日本に来てからのことだ。
サラダと言えば生野菜にドレッシングをかけた欧米の形のものしか俺たち
は知らなかった。ドレッシングの味はフランス風、イタリア風と地域によって
異なる。

ヤムと言われるサラダがタイにある。生野菜にイカでも缶詰の魚でもなんで
もいい、なにか具材を入れて、辛いドレッシングをかけたものだ。
タイのドレッシングだから辛くても当然でしょう。ヤムをサラダと言われると、
俺はそれをすんなりと受け入れることができる。ヤムは進駐軍から受け継
いだサラダの概念に近いから英語でサラダと言われても納得が行く。

これは俺だけの問題かもしれないが、サラダと言われてもちょっと納得が
いかないのはタイのソムタムと言う料理だ。ソムタムと言うのは青いパパ
イヤを唐辛子他の調味料と一緒に叩き潰しながら混ぜ合わせた料理だ。
英語ではソムタムのこともサラダと言っている。
俺たちが進駐軍文化から教わったサラダは生野菜にドレッシングをかけ
たものだ。青いパパイヤに辛いソースをかけて食べるのなら、俺たちが
持っているサラダの概念にあてはまる。
サラダを作るには生野菜を食べやすい大きさに切るという工程しかない。
それに対してソムタムは青いパパイヤを線状に切ってから、叩き潰しなが
ら混合という工程がある。サラダというよりも加工品に近いと俺は思う。
ソムタムは俺たちが受け継いだサラダの概念から外れているが、欧米人か
らみるとソムタムはサラダの範疇に入るようだ。
ソムタムを英語でサラダと言われると「えっ?これがサラダ?」とつい思って
しまうのは俺だけだろうか?
欧米人の考え方ではソムタムはタイのサラダなんだな。
それじゃぁー、日本語ではソムタムを分類するとなんになる?
青いパパイヤの和え物と言うのがぴったりすると思うがどうかな?
和え物に近い欧米の料理にマリネーがある。
ソムタムも蟹とか腐った魚?(タイ人は醗酵というが俺には腐ったとしか
みえん)を入れるから欧米のマリネーに近いと思うのだが・・・・・サラダ
になっている。多分、誰かがソムタムをタイのサラダと紹介したから、その
言葉が定着しちゃったのだろう。
深く考える必要もないっか?

2010/4/14

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2010年4月12日 (月)

カオパットアメリカンはタイ料理

カオパットアメリカンと言う料理がタイにある。その意味はアメリカ風焼飯だ。
「ヌチャナートはカオパットアメリカンを知っているかい?」
「知ってるわ。トマト味よ。美味しくないわ」
どうやらタイ人には受けない味らしいが、日本人や外国人には受け入れら
れている。

偶然に開いたサイトにカオパットアメリカンの記事があった。
カオパットアメリカンについて書いた日本人の記事を幾つか読むと、どの
記事もこの料理の
何処がアメリカ風なのかわからないと書いてある。
サイトに掲載されている写真を見て、俺は「タイ人から見ればアメリカ風
だな」と感じた。俺の感覚が狂ってきているのもこの事実から分かる。
カオパットアメリカンと言うのはケチャップで味付けした焼飯、つまり鶏抜
きのチキンライ
スを思えばいい。その周囲に目玉焼、ソーセイジやトマトや
レタスなど飾りの野菜を乗せた
ものだ。

多くのタイ人は白人(タイ語でファラング)との接触がない。アメリカ人と
ヨーロッパ人の区
別なんてつかないというより、ファラングはみんな同じだ
と思っている。
白人=ファラング=アメリカ人という公式ができていると理解しよう。

ケチャップはファラングの調味料だ。上の公式から見ると、ケチャップを使っ
た焼飯はアメ
リカ風だ。色だって普通のカオパットは茶色だが、このカオ
パットは赤だからアメリカ風に
なる。

ウインナーソーセイジはタイのソーセイジとは味付けが違う。
タイのソーセイジは豚腸を使
うのに、ウインナーは羊腸を使うので形も違う。
味や形が違うからタイ人から見ると異国風
つまりアメリカ風に見える。

目玉焼きもフライパンに少量の油を塗り、その上で卵を焼くアメリカ人の
焼き方だ。タイ人
は大量の油のなかに卵を落として焼くので焼き上がりが違う。
俺たちが食べる目玉焼きの焼き方はアメリカ風焼き方だからこの卵焼きも
タイ人から見ると
異国風な卵焼きなんだ。

屋台などで食べる普通のカオパットの場合、焼飯と一緒にでてくる野菜は
胡瓜と楔形に切っ
たライムだ。カオパットアメリカンは焼飯にトマトやレタスを
つけるからアメリカ風なんだ

タイ人から見るアメリカ風料理というのは一昔前の日本人の洋食という観念
に似ている。今の日本人はアメリカ、フランス、イタリア料理などを区別して
いる。欧米の料理なら何でも洋食と言っていた時代があった。
タイ人が言うアメリカ風料理=かっての日本人が言う洋食と考えれば分かり
やすいのではな
いか?
ファラングが食べる料理に似せた焼飯だから、カオパットアメリカンとタイ人
は言うのだと
俺は考察している。

マクドナルドやケンタッキー以外の純粋なアメリカ料理を知っている日本人
にもこの焼飯の
どこがアメリカ風なのか分からないだろう。
この焼飯はアメリカとあんまり関係ないから無理もない。
どうしてこの焼飯がアメリカ風なのかはタイ人の頭の中を想像しなくては理解
できない。白人つまりファラングが食べるものは何でもアメリカ風にタイ人に
は見える。欧米人の料理に似せた焼飯、カオパットは立派なアメリカ風焼飯
にタイ人には見えるからカ
オパットアメリカンなのだ。

俺の目から見るとこれはタイ料理のスタイルではない。
でもタイにしかない料理だから俺は
カオパットアメリカンをタイ料理と考える。
これを日本に入ってきた欧米料理の例で考えて
みよう。ポークカツレツが
日本でトンカツになった。山盛りのキャベツと一緒にでるトンカ
ツに日本独特
のとんかつソースをかけて箸で食べる料理を欧米人が見れば和食に見える。
れに似ている。カオパットアメリカンは立派なB級タイ料理だ。

「辛いタイ料理に耐えられなくなると、カオパットアメリカンを食べる」と言う
日本人は多
いと思う。

2010/4/12

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2010年4月11日 (日)

泥葱とトマトのスープ

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現代の俺たちにはこのような形のスープはごくありふれた形のスープだ。
田舎育ちのヌチャナートは日本に来てからこんなスープを知った。
だからこれを日本のスープだと思っている。
「あたしね、こんなスープを知らなかったのよ。タイではゲンとトムチュート
とトムヤンしかないのよ」いやいやそんなことはない。ある所にはあるのだ
が、ヌチャナートが知らなかっただけだ。
上流社会ならいろいろな欧風スープを食べているが、庶民はそんなもの
を食べない。

一箱幾らの特売のトマトはまだ青味がある物を選んで買った。
箱の中のトマトはゆっくり熟成して赤くなる。
熟度を見ながらトマトを選んで料理に使っている。
「ねぇ見て!このトマトは美味しそうになったでしょ。ちょうど良いわ」
薄味のチキンスープにトマトを加えた。
そして大好きな泥葱を入れる。
キャンベルの缶詰トマトスープなどはかなり酸味が強い。
あの味付はアメリカ人好みの味なんだ。
酸味をタイ人は好まないので、このトマトスープは酸味が少ない。

2010/4/10

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菜の花と唐辛子

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春になると菜の花が出てくる。菜の花はヌチャナートの好物だ。
ウチの食べ方は茹でて唐辛子ソースにつけて食べる。
唐辛子は焙煎して粉にしたものを使っている。
それにナンプラを加えただけの簡単なソースだ。
茹でた菜の花にはほろ苦味がある。
この苦味になんとなく味わいがある。
苦味と言うのは毒物に対する警告味なんだが、それが少量だと好ましい味
になってしまう。唐辛子ソースで食べる菜の花もいいもんだ。

和食の板前さんが見たら、菜の花の味をぶっ壊して食べていると怒るかな?
でもなぁー、タイ人はこの味の方が美味しいと思うんだから、しょうがないよ。
毎日タイ料理を食っているから、俺もこの味が美味いと思っちゃうんだ。

2010/4/10

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スペアリブの唐揚

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スペアリブを見たらある料理を思い出した。
ニンニクと醤油でスペアリブを炒め、砂糖を加えてどろっとさせた料理だ。
甘味と辛味があってなかなか美味いと思っていた。
今、その味を美味いと思うかどうかわからない。
タイ料理ばかり食べているので、好みが変わっている可能性がある。
ウチの料理はタイ東北部の料理だから甘味がついた料理がない。
マレーシアの影響が強いタイ南部ならきっと甘味がある料理があるだろう。
タイの屋台でどんぶり飯に肉をのせて甘いタレをかけた飯を食ったことが
ある。俺はあまりうまいとは思わなかったが、それを二、三度食ってしまった。
二回目にそれを食った時、一匙食って、「ああ失敗した」と思ったのに、また
その飯を食った。多分、売っていた女の子が可愛かったので味を忘れて
つい注文しちゃったのだと思う。

今晩食おうと思っていたスペアリブを見てヌチャナートが言う。
「これは今晩、塩を振っておいて、明日食べると美味しいわよ」
それを聞いた俺はもう今まで考えていた料理を諦めた。
「明日、これを唐揚にするわ。食べるでしょ?」
「うん」
スペアリブを唐揚にした物が出てきた。いつもの味だ。
骨の周りの肉を齧り取る。それが面白い。
ネアンデルタール人が肉を齧っている光景を思い出す。

2010/4/10

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カオツムと茸

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なにか飯を食わないとヌチャナートは心配する。
何処か体が不調なのかと思うらしい。
「ご飯を食べないとダメよ。病気になるわ」
冗談じゃない、現代の日本人は食いすぎて糖尿病になったり肥満になって
いる。
「それじゃお粥を作るわ。食べるでしょ?」
しょうがない。タイのお粥カオツムを作ってもらうことにした。
お粥と一緒に食べるおかずを何にするか聞かれる。
茸があったので、茸を炒めてもらうことにした。
肉は控えめにした。野菜より肉が多いと美味しくない。
この茸をお粥にのせて食べる。
茸の塩味がお粥に移り、ちょうど良い塩加減になる。

タイで食べるお粥を思い出す。
ビールを飲んで酔っ払った足でお粥屋に行く。
昼間が暑いから夜の30度という気温は涼しくて気持ちがいい。
もう通りも暗くなっているが、お粥屋だけは煌々と明かりがついている。
涼風を浴びながらお粥屋に入る。
どの客も酔っ払いだ。ここで仕上げのお粥を食べてから家に帰る。

4月とはいえ夜になると冷える。暖房をつけた部屋でお粥を食べ、タイの
お粥屋を思い出して
いる。なんだかちぐはぐだ。

2010/4/10

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2010年4月 9日 (金)

白コンニャクとタイ人

俺はいつも黒コンニャクを使う。白い物より黒い物の方が繊維が多くてお買
い得な気がする
からだ。コンニャクを炒めて醤油と唐辛子で味付けする。
これは和風の料理だからいつも俺が作る。
和風の料理は俺、タイ風の料理はヌチャナートといつの間にか決まっている。

今回は白コンニャクを買ってきた。白コンニャクと黒コンニャクはスーパーの
同じ棚に並ん
でいる。だから俺はヌチャナートは白コンニャクを知っていると
思った。
俺が冷蔵庫から白コンニャクを取り出すとヌチャナートは驚いていた。
「そのお菓子をどうするの?」
「えっ???」
俺は聞き間違えたのかと思った。
「なーに?」
「お菓子をどうやって食べるの?」
初めて見た白コンニャクをお菓子と勘違いしているらしいことがわかった。
確かに白コンニャクはお菓子に見えないこともない。
「これはコンニャクだよ」
「あらそうなの?」
白いコンニャクを見てヌチャナートは驚いていた。
コンニャクを甘いお菓子だと勘違いしているのに驚き笑ってしまった。
黒コンニャクの隣にある白コンニャクをヌチャナートはいつもお菓子だと思っ
ていたのだろ
うか?

2010/4/8

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2010年4月 8日 (木)

秋刀魚のタイ流食べ方

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タイトルをタイ流食べ方と書いたが実はタイのソースを使っていない。
秋刀魚を塩焼きにした。ここまでは日本もタイも変わりがない。
日本人は大根おろしと一緒に食べるがタイ人は唐辛子ソースと一緒に
食べる。

いつも自家製の唐辛子ソースを使っている。
なぜか理由はわからないが、アメリカの唐辛子ソースが欲しくなった。
タバスコをはじめとするアメリカの唐辛子ソースをヌチャナートは好まない。
どうやらアメリカの唐辛子ソースに入っている酢が気に入らないらしい。
「こんなの美味しくないわ」と言う。
安いアメリカの唐辛子ソースを買ってきた。味見をするとあまり辛味がない。
俺の感覚が狂っているのかもしれない。
これはアメリカ人、日本人には十分に辛い唐辛子ソースかもしれない。

秋刀魚の塩焼きの身をほぐす。
ほぐした身をご飯に乗せて唐辛子ソースをかけてご飯を掻き回して食べるの
がタイ流の食べ方だ。こんな食べ方は上品な食べ方ではないと感じる。
多分、タイの上流階級の家庭でこんな食べ方をしたら、下品な食べ方と笑
われる。いくら下品な食べ方だと言われても、この食べ方は美味いよ!!
今日はアメリカの唐辛子ソースをかけて食ったから完全なタイ流の食べ方
ではない。

2010/4/8

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日本のスープとベトナム料理

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俺は食事にスープをつけないで食べることが多いが、タイ人の食事では必ず
何か水分をとる。彼等は水を飲むのが当然だと思っているみたいで、屋台
でも料理を注文すると店員は「お水はどうしますか?」と聞く。
俺は聞かれるといつも「どうしようか?」と考えてしまう。

今日も食事時に「スープ、いるでしょ?」と言われた。
俺がどうしようかと考えていると、ヌチャナートは「水分を取らないとダメよ」と
畳み掛ける。渋々?「うん」と答えた。
トマトをベースにしたあっさりしたスープがでてきた。
俺から見るとこの味は洋風な味だ。
この味なら日本人にも欧米人にも受け入れられる。
「これ、タイのスープかい?」
「違うわ。日本のスープよ」
「えっ?・・・・?」

ヌチャナートはタイではこんな味を経験していない。
どうやら、西洋風なスープを日本に来てから覚えたようだ。
それでこのスープは日本のスープだと思っている。

ベトナム料理がタイには沢山ある。
俺たちにはベトナム料理とタイ料理の区別がつかないから、タイで食べる
料理は全てタイ料理だと思ってしまう。俺がタイ料理だと思って食べていると
「これはベトナム料理よ」なんて言われて驚く。
タイ人にはタイ料理とベトナム料理の区別は簡単にできる。俺たちには
和風の澄まし汁と洋風のスープは簡単に区別がつくがヌチャナートには
区別がつかないようだ。
このヌチャナートが言う「日本のスープ」は俺がタイ料理だと思って食って
いるベトナム料理みたいなもんだ。
なんだかおかしくなり一人で笑いながら食った。

2010/4/7

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タイ風ポークソテー

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ナンプラなどで味付けをした豚ロースをソテーしたものだから、タイ風ポーク
ソテーでいいだろう。手元にある二種類の唐辛子ソースを出した。
「この料理にはこっちの唐辛子ソースだけでいいのよ」
そう言いながらヌチャナートは下の唐辛子ソースを取り除いた。
俺は下のソースでも美味しいと思っている。
だが、タイ人は下のソースはこの肉の味と合わないと思っている。
俺にはまだまだその感覚がわからない。
唐辛子の辛さに慣れ、唐辛子ソースの味の調整ができるようになっても、
どのソースがどの料理に合うかというタイ人の感覚はつかめない。
「お肉に唐辛子を乗せて食べるのよ」
まるで母親が子供に教えるような言い方をする。
この小さな唐辛子は辛味の強いタイプだ。
肉一切れにこの唐辛子一本はちょっときつそうだ。
唐辛子を半分に切りながら食った。
こんな食い方はタイ料理に慣れない人には無理だろう。

2010/4/7

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2010年4月 7日 (水)

連食に耐える

太平洋戦争が終わった頃の日本は食い物がなかったから、口に入るもの
なら何でも食べた。今は、美味い物、変わった味、他にない味を求める時
代になった。グルメやミシュランの格付けが話題になる。
ミシュランに格付けされた店で毎日々、毎食々食事をできる経済的余裕
があるとする。
そんな美味しい料理だけを毎日、毎食食べていたらどうなる?
きっと飽きてしまう。
美味い料理、美味すぎる料理は連食に耐えられない。

日本人の朝食は昔から、熱いご飯と味噌汁、焼魚と漬物、それに生卵か
な。味噌汁の具が変わり、漬物が沢庵だったり、蕪の浅漬けたったりす
る。鯵の干物、鰯の目刺しなどの変化がある。
外国人から見たら、日本人は毎日同じ飯を食っているように見える。
しかし毎日この繰り返しなんだが、日本人は誰も文句も不平も言わない。
この素朴な料理は連食に耐えられる。

ウチの料理はタイ料理なんだが、旅行者がバンコックで食べる宮廷料理で
はない田舎料理だ。タイの田舎の人が普通に食べている料理だ。
日本人が毎日食べている飯、味噌汁、焼魚のような料理をタイ流に変化さ
せた料理と思えばいいかな。たぶん、毎日宮廷料理を出されたなら、飽き
がくるが、庶民が普段食べている料理なので飽きがこないから連食に耐え
られる。

時々、人に言われる。
「毎日、タイ料理ばかりで飽きない?たまに日本の料理を食べたくなら
ないの?」
別に日本の料理を食いたいとは思わない。
ヌチャナートの料理で飼い馴らされてしまい、飯、料理とはこんなもんだと
洗脳されているのかもしれない。

2010/4/7

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国際交流食

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菜の花を茹でていた。その隣に味噌、砂糖などを入れた器があった。
俺は菜の花でタイ料理を作るのだと思っているから、味噌を何に使うのか
見当がつかなかった。更に味噌に練りわさびを加えている。
茹で上げた菜の花と味噌を俺の前に持ってきた。
「これを混ぜてちょうだい」
俺はまだ熱い菜の花と味噌を混ぜた。
わさびが菜の花に温められ、刺激的なにおいがでる。
くしゃみをしそうになる。
「味をみてよ。どう?」
とくに美味いという味ではないが、不味くもない。
「食えるよ」
ヌチャナートが味見をして、「これは美味しい」と感激したように言う。
どうやら日本人とタイ人の感性の違い、あるいは個人的な感性の違いと
思われる。
「この味って、タイ人好みかな?」
「そうね、タイ人は好きだと思うわ」
こんな味はタイにはない。初めて接する味だが、ヌチャナートによるとタイ人
はこの味を受け入れるようだ。

その昔、国際交流会に出席したことがある。
そこで日本の女子大生がタイの焼そばというのを売っていた。
食うとタイの味より、日本の味に近かった。
「これ、日本の焼そばの味だね」
「ええ、日本風にアレンジしました。」
ある国の味が別の国に入ると、そこで味が進化、変化する。
いわば味の国際交流だ。
今日の菜の花の味噌和えは国際交流食だな。

2010/4/6

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タイのヤキソバ

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これは冷蔵保管の生ヤキソバなんだけど、タイの味付けにした。
生ヤキソバには袋入りのソースが入っている。
これを使ったなら日本の味になってしまう。
それじゃ面白くない。
添付のソースを使わないで、ナンプラなどで味付けをした。
こうなると、タイの味になってしまう。
ウチの料理はタイの田舎の味なんだ。
タイの庶民が普段食べている味が形を変えないで出てくる。

レモンを買い忘れていた。
ヤキソバにはレモン汁をかけるものだとタイ人は思っている。
確かに油の上にレモンの酸味があると美味くなる。
酢に唐辛子を加えたものならある。
レモンがないからこの酢を加えた。この食べ方も美味いと思う。
こういうタイの屋台の味もいいもんだ。

2010/4/5

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たまにはタイカレーを

今日の料理はタイカレーなんだが、それにはちょっとわけがある。
特売で安い肉があった。大喜びでその肉を求めたのだが、肉は硬くて不味い。
こんな肉は長時間煮て柔らかにしないと食べられない。
「ねぇー、この肉どうやって食べる?」
「そうだなー・・・・?」
「タイカレーにしようかしら?」
「うん、それしかないね」
こんなわけで今日はタイカレーになった。
「カレーに何を入れる?竹の子でいい?」
「ああ、竹の子でいいよ」
「ココナッツクリームを持ってきてよ」
缶詰のココナッツクリームを取り出した。
待っているとタイカレーが出来上がってきた。
しかし肉はまだ硬くて不味かった。
竹の子その他の野菜を主に食べた。
「もうあんな肉、買わないでね」
「うん」
何でも食ってしまう俺が不味い肉というのだから、相当に不味い肉だ。

2010/4/4

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2010年4月 5日 (月)

無駄にしない

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この写真をみるといかにも立派な料理に見える。
その証拠にこの料理にもちゃんとした名前がついている。
料理の名前を聞いたが忘れた。

実は昨晩ヌチャナートは
「おいおい、そんなに食いきれるのかよ?」
と思うほど色々な料理を作った。
その中にラープがあった。
ラープというのはタイ風に味付けした牛肉の刺身を想像すれば
いい。昔は俺もラープが大好きだった。辛いラープと餅米があれば
もう大満足だった。
辛味で額から汗を流しながら夢中で食べていたのに今はラープを
好まなくなった。
理由はわからないが、なぜかピタッと食わなくなった。

カノムチンなどいろいろな料理を食い、食べ切れないラープを
ヌチャナートは冷蔵庫にしまった。
「やっぱり食いきれなかったな」
これを別の料理にしてしまうのを知っているから、俺は食べ物が
無駄になることを心配しない。まだ食べられる物をゴミ箱に捨てる
のはいやだ。ゴミにするのは農家に悪いとか、金を捨てるような
ものだという観念ではない。ケチというか勿体無いというかなんと
いうのか感情的に食べられる物を捨てるのは嫌いなんだな。

食い残したラープを冷蔵庫から取り出して香草などを加えて温め
て出したのがこの料理だ。
ラープもこうすると全く新しい料理になってしまう。
食べ残した料理を無駄にしない方法だ。
生肉のラープだと食わないが、これなら俺も美味いと言いなが
ら食っている。

2010/4/4

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ラオス風菜の花と茸

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春らしい料理と思うだろう。実はこの菜の花は冷凍品だから季節に
関係ない。でもこの季節に食うと春を感じる。
菜の花と茸を煮込んだ。出来上がった物は和風の感じがする。
ラオスの料理は油を使うことが少ないらしい。
「あたしね、油を使わないラオス料理の方が好きなの。油がない方
が飽きが来ないのよ」
油を使うと旨味が強くなる。しかし旨味の強いものは連食すると飽き
てしまう。タイの料理には油っこいココナツを使うが、ラオスの料理で
はあまり使わないようだ。
このようなさっぱりした料理は飽きがこないかもしれない。
菜の花のほろ苦さが食を誘う。

2010/4/4

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2010年4月 4日 (日)

ジャスミンライスの香り

ジャスミンライスというのは炊くとジャスミンの花の香りがする高級な
タイの米だ。日本で言えばコシヒカリとかササニシキと言ったところ
かな。タイ人にとってはよい香りかも知れないが、日本人には外米
臭だ。外米なんて言葉はもう死語になっている。
日本でとれた米を内地米と言い、外国から輸入された米を外米と
言っていた。粘り気がなくてくさかった。
このくさいにおいをジャスミンの香りと言っていたのか????
外米は長細かった。
俺達の時代にはこんな冗談が通じた。
背の高い奴をみると「おまえは何を食って背が高くなったのだ?」
「外米を縦に食ったからだ」
今、こんな冗談を言っても誰も笑わない。

先日、タイのジャスミンライスを手に入れた。
今すぐ食べる必要もないので、何処かにいれておいた。
「タイのお米は何処に行ったのかしら?」
ヌチャナートがごそごそ探し始めた。

家のなかに何か異臭がする。なんだかタイの飯時のようなにおい
だ。
「ああ、タイ米を炊いているのだな」と気づいた。
このにおいを嗅ぐと「ああくさい外米のにおい」と昔は思った。
今は、タイの食事時のにおいと感じるようになっている。
タイの人々はこのにおいを嗅ぐと
「ああ、おなかがすいた」「美味しそうなにおいがする」
と感じるのだろう。
同じにおいを嗅いでも人により、場所により、時により感じ方が
違う。

2010/4/4

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パットヘット 茸の炒め物

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日本人の昔の生活は野菜を中心としたものだった。
戦後、アメリカ人のように肉を沢山食べなくてはいけないと言うよう
になった。
「肉を食べないから日本人は体が小さく、戦争に負けたのだ。」
なんて言っていた。戦争の痛手から立ち直ったら、日本人は肉を多
く食べるようになり、そのためにメタボなんて現象が起きてしまった。
今は、もっと野菜を食えという時代になった。
要するに昔の日本の食事に戻れということなんだな。

冷蔵庫にぶなしめじがあった。野菜を食わなくてはいけない。
今回は茸を食おう。
ぶなしめじを牡蠣油などで炒めてもらうことにした。
「香りマツタケ、味しめじ」と言うくらいだから、ぶなしめじには旨味
が多い。辛くないタイ料理だから、これなら誰にでも出せる。
甘味があってよい味にしあがっている。
これを日本人が作ると醤油味になりもっと塩っぱい味になるから、
茸を摘まんでご飯と一緒に食べるとちょうど良い塩味になる。
もともと塩味が少ないタイ料理だから、茸と茸から出てきた汁を
一緒にご飯に乗せないと塩味が物足りない。
同じような物を作っても日本人とタイ人では味付けがちょっと違う。

2010/4/3

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パットメー タイ風の焼そば

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スーパーで焼きそばを見かけた。そう言えば焼そばを食っていない。
たまには食ってみたくなった。今日は焼そばにしよう。
「これ、どうやって食べたいの?」
「そうだなパットミーコラートにしてくれよ」
パットミーコラートと言うのはタイ東北部の名物料理なんだ。
名物に美味い物なしと言うが俺はパットミーコラートは余り好きじゃ
ない。「名物に云々」の格言が日本だけでなくタイでも当てはまると
思うと笑ってしまう。
でもパットミーコラートを食ってみたくなったのでそれを所望した。
「そんなもん、いやよ」
俺が食うのに、いやと言うことはないじゃないか?
「じゃあ普通の奴にしよう」
これがタイで見る普通の焼そばだ。
「出来たわよ」
皿の上の箸を見ると、食べる人から見て横に乗っている。
タイ人は箸を縦に置くのに、何時の間にやら日本の習慣が身に
ついているのに驚いた。
「レモンをかけるでしょ?」
「うん」
レモンの汁をぎゅっと絞ってかける。
酸味があると味がしまる。レモンはタイ料理にかかせない食材なので
ウチではいつでもある。レモンなど日本の料理にはあまり使わないか
ら、日本人はレモンなんて置いていない家庭が多い。
酸味を好む人はレモンの代わりに酢をかける。
このパットメーはタイの屋台で食べる味だ。

2010/4/2

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2010年4月 2日 (金)

食べ物と健康4020

食べ物と健康に関係がある広告を探している。
最近はなんだか分からないというのか馴染みのない食べ物の健康効果を
うたう物が多いようだ。
カラマンシーなんて言われて「ああ、知ってる、知ってる!」と言える人が
どれくらいいる?
沖縄の人や南方を旅した人なら知っているかもしれない。
カラマンシーが柑橘類だと知る人は少ないのではないかな?

今回は気のせいか糖尿病に良いという記事が目だったな。
コンニャクを食べるのではなくて湿布に使うというのがあった。
食べて健康になるものを主眼にしているが、食べ物を使って健康になる方法
だからコンニャク湿布もとりあげることにした。

「安心」誌 2010年05月号 マキノ出版
25Kg 11Kg 7Kgスルスルやせた!
ゴーヤジュース ダイエット
医師が患者に勧め血圧、血糖値、肝機能値が次々正常化

「夢21」誌 2010年05月号 わかさ出版
糖尿病高血糖を改善する新しい食事の秘策は
医師も糖尿病を克服した食前の10分キャベツ

大人気の血糖降下野菜
キクイモで糖尿病による足の切断やしびれ失明も防げる人が続出

「はつらつ元気」誌 2010年05月号 芸文社
アトピー快方!かゆみ浸出液赤肌が消える「コンニャク湿布」発見!

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こんな単行本の広告がありました。
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2010/04/02

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