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2010年5月26日 (水)

町の中に鰐がいた

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鮎釣りなどで川の中に入って釣りをしている人を見るとヌチャナートは怖そ
うに「鰐はいないの?」と聞く。それを聞くと俺は何時も笑い出す。
「日本には鰐なんていないよ」

ある時、大勢で筏で川を巡り飯を食いビールを飲んだ。
流れの緩やかな場所で船頭が、「ここで泳げますよ」と言う。
子どもたちは着のみ着のままで川に飛び込む。水着は贅沢品で庶民には
手が届かない値段だ。
「あっ、鰐だ!」一緒にいたドイツ人が叫んだ。俺は鰐を探した見つから
なかった。田舎のまた田舎の川だから鰐が住んでいて不思議はない。

ここは町の中心にあるお寺だ。寺の周囲は池になっている。
池には沢山の魚が住んでいて、よい釣り場になっている。
池の中心に寺がある。寺にかかる橋の上で魚に餌を与えていた女の子が
怖そうに叫んだ。母親は女の子が見つめている方を見ている。
俺には何も見えない。
「鰐ですか?」まさかと思いながら母親に聞いた。
「ええ、そうなんですよ。」
「・・・・」
俺は呆気に取られた。町の中心にあるこんな場所に生きた野生の鰐がい
るのか?池の岸辺を見た。なにか動くものがある。
「鰐だ!」
「あそこにも!」
母親が指差す方向を見ると池の中を長さ一メートルほどの鰐が泳いでいる。
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ヌチャナートが鰐を心配する気持ちを理解した。
「ここには鰐が沢山いるのですか?」
「百頭ほどいますわ。夜になると池から這い出すんですよ。」
「・・・・・」
「犬が吠えて鰐を池に追い返しますわ」
運がいいというのか悪いというのか、池の外に抜け出した鰐は自動車に
ひき殺されることだろう。
町の中に野生の鰐という組み合わせに俺は驚いた。

2010/5/17

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