OTOP事務所と観光案内
インターネットでこの周辺にOTOPの事務所があることを知った。
OTOPというのは日本の一村一品運動を真似たもので、各村が特産品を作
り、村の振興に役立てようという取組だ。ここへ行けば、タイのいろいろな
地域の産物を見られるショールームがあると思った。
交差点から100メートルも行った所に事務所はあるとネットでは書いてあっ
た。もう100メートルは過ぎているが、見つからない。
もっと先かな?幾ら歩いてもそんな事務所は見つからない。
観光警察に行って問い合わせた。観光警察ではOTOPの事務所がわから
ない。後でわかったことだが、OTOP事務所は観光警察からほんの僅かな
距離なのに観光警察では分からない。
こうなると意地になって探す。こんな田舎じゃ英語で道案内を乞うても通じ
ない。タイ語でOTOPなんて言っても人々の関心事ではないから、分からな
い。自分で探すしかない。
そうしたら、交差点から100メートルほど離れた道路から引っ込んだ場所に
事務所はあった。窓には白文字で大きくOTOPと書いてあるが、白文字
なので光の加減で目立たない。
タイ文字の看板はあるが、OTOPの文字は物の影になり見落とす。
ここは事務所だけでショールームはなかった。
所期の目的は達せられなかったが、この事務所を探しながらいろいろ勉
強をした。
今までの経験から観光案内所(TAT)、観光警察、観光ガイドはガイドブッ
ク以上の知識をもっていないのが分かった。観光名所、遺跡、レストラン
などガイドブックに書いてあるような内容なら彼等は対応できる。
クメール時代の大きな遺跡がある。そこへ行く方法は教えてくれる。
しかし、その遺跡に行くには百数十段の階段を上らなくてはいけないから、
足の不自由な人には無理ですなんて知識は持ち合わせていない。
インターネットで見つけた、面白そうな物について問い合わせても観光案内
所(TAT)、観光警察では分からない。観光客の興味は十人十色だ。
ある特定の目的のためにこの地を訪れる観光客もいる。
俺のようにOTOPの特産物を見たいなんて客もいる。観光案内所(TAT)
や観光警察はそんな客に対応できる知識を持つ者がいない。彼等が、
観光の周辺知識を幅広く持つことを切に望む。
こんなこともあった。
コラートとバンコック空港を結ぶ直通バスがある。
バンコック発のバスの時刻はウエブで見ることができるが、コラート発の
時刻はない。コラートの観光案内所(TAT)に問い合わせたが、誰もそん
なバスの存在を知らない。長いことあちこちに電話してやっとコラート発
の時刻を見つけた。
これなど、周辺知識を持たない好例だと思う。
2010/4/30
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