パクチーラオをベランダに
園芸店でパクチーラオの苗を買ってきた。ヌチャナートは種を買って、種か
らハーブを育てようとはしない。種は味見できない。せっかく育てなのに好
みの香りがでていないと労力が無駄になる。苗なら味見してから買うことが
できる。俺たちは苗が元気かどうか、虫などついていないか、病気の葉は
ないかなどは調べるが、ハーブの味なんて調べない。
パクチーラオの葉を千切って味見をして「これはいいと」とヌチャナートは
納得したようだ。お店の方、ごめんなさい。味見して買ったから許して!
苗をベランダの鉢に植えた。根が張って落ち着いたかなと思うともう食べて
しまった。葉はない。茎だけになっている。
「おいおい、大丈夫かよ?」
「大丈夫よ。サミイは何も知らないのね」知るわけねぇーだろ!
パクチーラオなんて育てたことはないし、植わっているのを見たこともない。
葉はなくなったが、茎は青々としている。まだ生きている証拠だ。
茎の間から葉が出てきた。あれよあれよと言う間に、ここまで育った。
まだ葉を食べていないパクチーラオは大きく育っている。
茎の根元を見ると、新しい葉が出ている。
これから寒くなり始めるまで、ベランダのハーブで料理を作ることになる。
「買いに行く必要がないからいいわ。」
「うん・・・・・」
「採りたては香りがいいのよ。色も綺麗でしょ」
自宅で採れるハーブにヌチャナートは大満足している。
パクチーラオは丈夫なんだ。葉を採られても採られても次々と新しい葉を
出す。
ハーブを手にしてにっこり笑った奥様が
「ベランダにハーブを植えておくと便利です」
なんて記事をよく見る。ウチの場合、タイ料理だからハーブを沢山使うので
ベランダにあると便利だ。
でも三人とか四人家族で日本の食事を主にしている家庭じゃハーブなんて
使わないよ。ハーブやスパイスを使う料理なんてカレーライスにスパゲッティ
位しか知らない家庭にはベランダ園芸は不要だと思うよ。
水遣りも面倒だし・・・・虫がついたら退治しなくてはいけないし・・・・。
日本人は生きているハーブを枯らすのは感情が許さない。
勿体無い、可哀想という気持ちから、いきおいハーブを使った料理を作る
ことになる。パクチーラオのように丈夫だと、なんどもパクチーラオを使った
料理を作ることになる。特有なにおいがあるパクチーラオをさして
「こんなくさい草、食いたくないよ」
と子供にしかられる。そんな家庭は必要な時に、必要なハーブを買ってきた
ほうが便利だと思うな。
2010/6/22
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