山火事
タイは火事が多い国だ。貧しい国なのに火事を起こせば、ますます富が減
少する。一つの山で数箇所から煙が上がっているのを見たことがある。
俺が思うに、火事の原因はタイ人はちょっとしたことをやらないからだ。
例えば火のついたタバコを投げ捨てるなんてことだ。
調理後のコンロの炭を自然に消えるにまかせておく。
コンロに何かを乗せて置くだけでも、火事を防げるのにコンロに蓋をしない。
緩んだネジを締めない。それで電線がショートして火事になる。
ちゃんと蓋をしないから、液が漏れる。
今回も少なくとも二件の火事を見た。
その一つが山火事だ。俺が通りかかった時、山火事はかなりの広がりを
みせていた。自然に消えるかな?心配しても俺には何もできない。
山火事を横に見ながら俺はバスターミナルに向かっていた。
20分ほど待って、やって来たバスに乗り込んだ。バスは山火事の方向に
走って行く。山火事の現場には警察と消防が来ていた。やはり、誰かが
通報したのだ。こんな場所には消火栓なんてない。消防車に積んである
水を散布したらお終いだ。近くの池や川から水を汲み上げてホースを繋げ
て消火にあたるなんて設備をもっているのだろうか?
タイの消防は燃えている所は燃してしまう。延焼を防ぐという方法をとる
ようだ。江戸の火消しのような考え方だと見たが違うかな?
旅行者は綺麗なホテルだから安心だなんて思ってはいけない。
非常口や避難通路を確認しておくことが大切だ。
これだけ火事を見ると自分の身は自分で守らねばならないと実感する。
何日も雨が降らない乾季は涼しくて旅行には快適だが、火事も多い季節だ。
タイを旅行する人は火事に対する心構えを持っていたほうがいい。
2010/5/5
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