丸い大型の芭蕉煎餅を焼きながら売っていた。日本の夜店では網の上に
煎餅をのせて、ご飯をよそるしゃもじで延ばしながら売っている。
このおばさんは網など使わない。4本に枝分かれした棒を二本使って、
ひっくり返しながら芭蕉煎餅を大きく広げている。強い炭火の火力で煎餅は
瞬く間に大きく広がる。芭蕉煎餅をこすって延ばすようなことはない。
右手に持った枝分かれした棒から左手の棒に煎餅を移しながら焙ってい
ると、煎餅はだんだん大きくなる。
しかも煎餅は曲がったり、反ったりせず、平のまま大きくなっている。
神業とは言えないが、匠の技と感じた。
2010/5/12
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