カメムシも食べ物
昆虫はタイ人にとってはスナック菓子みたいなもんだ。
美味しそうに昆虫を食べている。気持ち悪いのを我慢して、思い切
って食って見るとまあまあ食える。
高級品と低級品があるらしい。高級品は美味しいらしい。
「それは高級なんだ。美味しいだろう?」
そんなこと言われても、何が美味しいのかわからない。
白い壁にカメムシがいた。こんな虫はタイにはいないと思った。
カメムシを家の中で潰されたら大変だ。家中が暫く悪臭で悩まされる。
「ヌチャナート、この虫を潰してはだめだよ」
「知っているわよ。くさいんでしょ?」
「そうだよ。タイにもいるかい?」
「いるわよ」ああ、タイにもカメムシはいるのだと理解した。
「この虫ね、潰してナムプリックに入れるのよ」
「えっ?!・・・・・・?!」
「タガメと同じよ。タガメを潰してナムプリックに入れるでしょ?」
「うん」
「それと同じよ」
大量だと悪臭だが少量なら芳香となる物質がある。
カメムシの香りも同じなのかもしれない。頭ではカメムシを食べる
ことは理解したが、カメムシを入れたナムプリックを俺は食べるか?
食べないと思う。
カメムシを食べるからと言って、タイ人をゲテモノ食いと軽蔑しては
いけない。海鼠を食べる日本人をタイ人はゲテモノ食いと思ってい
るかもしれない。
食文化、食習慣の差なんだな。
2010/6/28
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