木になる食べ物
ここはバス停だ。市内巡回のバスや、中距離の各駅停車バスなどが止まる。
木にぶら下がったこのポリ袋に食べ物や水が入っている。
「木に食べ物がぶら下がっているなんて酒池肉林の世界みたいだ!」
待てよ、そんなこと有り得ない。
これは立派な商品だ。この商品の持ち主は側にいる。
中距離バスが止まると、木からポリ袋を取ってバスに乗り込み売り歩く。
「こんなことで売れるの?」と思うだろうが買う人がいる。
売り物は焼き鳥、ソーセイジ、もち米、水などなど何でもありだ。
バス会社も彼等が車内販売することを認めている。
入れ代わり立ち代わり別の売り子が乗り込んでくる。
バスが発車するとそのまま次の停留所まで乗って行くのもざらだ。
売り子はどうやって元の場所に戻るのか、そんな余計なこと考える必要
もない。戻りのバスに乗り込んで売りながら戻るのだろう。
このおばちゃんも売り子の一人で、次のバスが来るまでこうやって待っ
ている。
2010/5/6
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